JPH09178546A - ベルトの損傷探知装置 - Google Patents
ベルトの損傷探知装置Info
- Publication number
- JPH09178546A JPH09178546A JP7336990A JP33699095A JPH09178546A JP H09178546 A JPH09178546 A JP H09178546A JP 7336990 A JP7336990 A JP 7336990A JP 33699095 A JP33699095 A JP 33699095A JP H09178546 A JPH09178546 A JP H09178546A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- vibration
- frequency
- amplitude
- sensor
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- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、目視では把握することができなかっ
たベルト内部の損傷発生の有無が把握することができる
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】ベルトの弦振動を計測する非接触式のベル
ト振動センサ3と、ベルト使用時の速度を計測するベル
ト速度センサ5と、ベルト振動センサ3から計測データ
を入力し、使用時のベルトの弦振動の振動数と振幅値を
求める振動解析器4と、正常なベルトの使用時の弦振動
の振動数と振幅値を入力した記憶装置7と、比較演算器
6と、表示器8から成り、比較演算器6は、ベルト速度
センサ5からベルトの速度データを入力するとともに、
振動解析器4からベルトの弦振動の振動数と振幅値を入
力し、その振動数における基準振幅値を記憶装置7から
読み出し、比較演算を行ない、その結果を表示器8に出
力することを特徴とする。
たベルト内部の損傷発生の有無が把握することができる
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】ベルトの弦振動を計測する非接触式のベル
ト振動センサ3と、ベルト使用時の速度を計測するベル
ト速度センサ5と、ベルト振動センサ3から計測データ
を入力し、使用時のベルトの弦振動の振動数と振幅値を
求める振動解析器4と、正常なベルトの使用時の弦振動
の振動数と振幅値を入力した記憶装置7と、比較演算器
6と、表示器8から成り、比較演算器6は、ベルト速度
センサ5からベルトの速度データを入力するとともに、
振動解析器4からベルトの弦振動の振動数と振幅値を入
力し、その振動数における基準振幅値を記憶装置7から
読み出し、比較演算を行ない、その結果を表示器8に出
力することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン等で駆動
される動力伝達用ベルトの破断損傷を検知する装置に関
する。
される動力伝達用ベルトの破断損傷を検知する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】各種動力の伝達手段やエンジンのカム駆
動等タイミング保持に使用されるベルトは、使用条件や
環境条件によって破断に至る寿命が大幅に変化する。し
かし、従来の技術によるベルトの寿命判断は目視により
ベルトの亀裂や摩耗等を観察することによる方法以外の
方法はなかった。
動等タイミング保持に使用されるベルトは、使用条件や
環境条件によって破断に至る寿命が大幅に変化する。し
かし、従来の技術によるベルトの寿命判断は目視により
ベルトの亀裂や摩耗等を観察することによる方法以外の
方法はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の目視検査では、
ベルトの外観検査のみでベルトの寿命を決定するため、
ベルト内部の芯線束のバラケや、芯線の断裂を把握する
ことが不可能である。また、目視観察においても、ベル
トプーリ間が狭かったり、カバー等で観察が不充分とな
る場合には、ベルト内側の亀裂等を見逃すことが多々あ
る。本発明は、これらの問題を解決することができる装
置を提供することを目的とする。
ベルトの外観検査のみでベルトの寿命を決定するため、
ベルト内部の芯線束のバラケや、芯線の断裂を把握する
ことが不可能である。また、目視観察においても、ベル
トプーリ間が狭かったり、カバー等で観察が不充分とな
る場合には、ベルト内側の亀裂等を見逃すことが多々あ
る。本発明は、これらの問題を解決することができる装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るベルトの損
傷探知装置は、(A)ベルトの弦振動を計測する非接触
式のベルト振動センサと、(B)ベルト使用時の速度を
計測するベルト速度センサと、(C)前記ベルト振動セ
ンサから計測データを入力し、使用時のベルトの弦振動
の振動数と振幅値を求める振動解析器と、(D)正常な
ベルトの使用時の弦振動の振動数と、振幅値を入力した
記憶装置と、(E)比較演算器と、(F)表示器から成
り、(G)前記比較演算器は、ベルト速度センサからベ
ルトの速度データを入力するとともに、振動解析器から
ベルトの弦振動の振動数と振幅値を入力し、その振動数
における基準振幅値を記憶装置から読み出し、比較演算
を行ない、その結果を表示器に出力することを特徴とす
る。
傷探知装置は、(A)ベルトの弦振動を計測する非接触
式のベルト振動センサと、(B)ベルト使用時の速度を
計測するベルト速度センサと、(C)前記ベルト振動セ
ンサから計測データを入力し、使用時のベルトの弦振動
の振動数と振幅値を求める振動解析器と、(D)正常な
ベルトの使用時の弦振動の振動数と、振幅値を入力した
記憶装置と、(E)比較演算器と、(F)表示器から成
り、(G)前記比較演算器は、ベルト速度センサからベ
ルトの速度データを入力するとともに、振動解析器から
ベルトの弦振動の振動数と振幅値を入力し、その振動数
における基準振幅値を記憶装置から読み出し、比較演算
を行ない、その結果を表示器に出力することを特徴とす
る。
【0005】すなわち、本発明装置は、ベルト駆動時の
弦振動を非接触の振動センサで計測し、周波数解析で振
動数と振幅値を求め、あらかじめ経験的に求められたベ
ルトの振動数に対する振幅値をもとに、上記計測によっ
て得た振幅値が一定のしきい値に存在しているか比較を
行ない、しきい値以内にあれば正常、しきい値を越える
場合は異常と判断を行なうことを特徴とする。
弦振動を非接触の振動センサで計測し、周波数解析で振
動数と振幅値を求め、あらかじめ経験的に求められたベ
ルトの振動数に対する振幅値をもとに、上記計測によっ
て得た振幅値が一定のしきい値に存在しているか比較を
行ない、しきい値以内にあれば正常、しきい値を越える
場合は異常と判断を行なうことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係るベルト損傷探知装置
を図1に示す。1は検査対象となるベルトで、プーリ2
によって駆動され、弦振動を発生する。
を図1に示す。1は検査対象となるベルトで、プーリ2
によって駆動され、弦振動を発生する。
【0007】3はベルト1の弦振動を計測する非接触式
のベルト振動センサである。4はベルト振動センサ3で
計測されるベルト1の弦振動の振動数と振幅値を求める
振動解析器(周波数解析器)である。
のベルト振動センサである。4はベルト振動センサ3で
計測されるベルト1の弦振動の振動数と振幅値を求める
振動解析器(周波数解析器)である。
【0008】5はベルト速度センサである。6は比較演
算器であり、ベルト速度センサ5の速度情報をもとに振
動解析器(周波数解析器)4からの各種周波数成分とそ
の振幅値群から速度成分をキャンセルし、ベルト弦振動
成分のみを抽出し、その振動数と振幅を確定し、メモリ
7からこの振動数に対応した振幅値を読み出す。そし
て、計測で得た振幅値が許容値内に存在するか否かの比
較を行ない、その結果を表示器8に出力する。ベルトの
弦振動数は、次式によって得られる。
算器であり、ベルト速度センサ5の速度情報をもとに振
動解析器(周波数解析器)4からの各種周波数成分とそ
の振幅値群から速度成分をキャンセルし、ベルト弦振動
成分のみを抽出し、その振動数と振幅を確定し、メモリ
7からこの振動数に対応した振幅値を読み出す。そし
て、計測で得た振幅値が許容値内に存在するか否かの比
較を行ない、その結果を表示器8に出力する。ベルトの
弦振動数は、次式によって得られる。
【0009】
【数1】
【0010】 f0 :振動数 L :スパン長 T :ベルトの張力 g :重力加速度 γ :単位長さの重量 n :振動モードの次数式(1)により、駆動系が明確
であれば、張力Tの変動幅も明確になる。
であれば、張力Tの変動幅も明確になる。
【0011】また、運転中の振動数f0 から、ベルトの
張力Tが求められることを示している。従って、ベルト
に芯線切断等による局部伸びや、異常摩耗の発生等によ
り、ベルト寿命に影響する致命的な損傷が発生した場合
には、ベルトの張力変動が増大し、通常時(正常時)と
異なる振動が発生し、振動数f0 における振幅が通常時
と異なる値を示すことになる。
張力Tが求められることを示している。従って、ベルト
に芯線切断等による局部伸びや、異常摩耗の発生等によ
り、ベルト寿命に影響する致命的な損傷が発生した場合
には、ベルトの張力変動が増大し、通常時(正常時)と
異なる振動が発生し、振動数f0 における振幅が通常時
と異なる値を示すことになる。
【0012】したがって、ベルト駆動時の弦振動を非接
触の振動センサで計測し、周波数解析で振動数と振幅値
を求め、あらかじめ経験的に求められたベルトの振動数
に対する振幅値をもとに、上記計測によって得た振幅値
が一定のしきい値に存在しているか比較を行ない、しき
い値以内にあれば正常、しきい値を越える場合は異常と
判断することができる。
触の振動センサで計測し、周波数解析で振動数と振幅値
を求め、あらかじめ経験的に求められたベルトの振動数
に対する振幅値をもとに、上記計測によって得た振幅値
が一定のしきい値に存在しているか比較を行ない、しき
い値以内にあれば正常、しきい値を越える場合は異常と
判断することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、前述のように構成されている
ので、以下に述べるような効果を奏する。 (1)本発明に係るベルト損傷探知装置により、従来の
目視検査による技術に対して以下の効果が期待される。
ので、以下に述べるような効果を奏する。 (1)本発明に係るベルト損傷探知装置により、従来の
目視検査による技術に対して以下の効果が期待される。
【0014】(A)目視では把握することができなかっ
たベルト内部の致命的な損所発生の有無が把握できる。 (B)目視では、ベルト駆動系を停止させ、手回し的に
順次ベルトを移動させて検査するため、多大な時間が掛
かっていたが、本発明装置によると駆動状態で検査が可
能になる。
たベルト内部の致命的な損所発生の有無が把握できる。 (B)目視では、ベルト駆動系を停止させ、手回し的に
順次ベルトを移動させて検査するため、多大な時間が掛
かっていたが、本発明装置によると駆動状態で検査が可
能になる。
【0015】(C)そのため、ベルトの破断損傷の検知
が短時間でできるとともに、省人化も可能になる。 (2)ベルトの張力Tをモニタすることでき、張力Tが
適正かどうかも判断することができる。
が短時間でできるとともに、省人化も可能になる。 (2)ベルトの張力Tをモニタすることでき、張力Tが
適正かどうかも判断することができる。
【図1】本発明に係る装置の構成を示す図。
1…ベルト、 2…プーリ、 3…ベルト振動センサ、 4…振動解析器、 5…ベルト速度センサ、 6…比較演算器、 7…記憶装置(メモリ)、 8…表示器。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)ベルトの弦振動を計測する非接触式
のベルト振動センサ(3)と、(B)ベルト使用時の速
度を計測するベルト速度センサ(5)と、(C)前記ベ
ルト振動センサ(3)から計測データを入力し、使用時
のベルトの弦振動の振動数と振幅値を求める振動解析器
(4)と、(D)正常なベルトの使用時の弦振動の振動
数と振幅値を入力した記憶装置(7)と、(E)比較演
算器(6)と、(F)表示器(8)から成り、(G)前
記比較演算器(6)は、ベルト速度センサ(5)からベ
ルトの速度データを入力するとともに、振動解析器
(4)からベルトの弦振動の振動数と振幅値を入力し、
その振動数における基準振幅値を記憶装置(7)から読
み出し、比較演算を行ない、その結果を表示器(8)に
出力することを特徴とするベルトの損傷探知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7336990A JPH09178546A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | ベルトの損傷探知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7336990A JPH09178546A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | ベルトの損傷探知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09178546A true JPH09178546A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18304457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7336990A Withdrawn JPH09178546A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | ベルトの損傷探知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09178546A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100440147B1 (ko) * | 2002-03-06 | 2004-07-12 | 현대자동차주식회사 | 벨트의 이상 구동 감지장치 |
WO2007109896A1 (en) * | 2006-03-29 | 2007-10-04 | Mats Lipowski | Apparatus and method for detecting transmission belt wear and monitoring belt drive system performance |
JP2013031538A (ja) * | 2011-08-01 | 2013-02-14 | Hiroshima Univ | 姿勢バランス測定装置 |
CN106124204A (zh) * | 2016-08-29 | 2016-11-16 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种激光测振仪排查皮带缺陷的系统和方法 |
EP3483580A1 (en) * | 2017-11-08 | 2019-05-15 | Rockwell Automation Technologies, Inc. | System and method for monitoring installation and health of belt driven motor/drive applications |
US11892815B2 (en) | 2019-11-05 | 2024-02-06 | Fanuc Corporation | Diagnostic apparatus |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP7336990A patent/JPH09178546A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100440147B1 (ko) * | 2002-03-06 | 2004-07-12 | 현대자동차주식회사 | 벨트의 이상 구동 감지장치 |
WO2007109896A1 (en) * | 2006-03-29 | 2007-10-04 | Mats Lipowski | Apparatus and method for detecting transmission belt wear and monitoring belt drive system performance |
JP2013031538A (ja) * | 2011-08-01 | 2013-02-14 | Hiroshima Univ | 姿勢バランス測定装置 |
CN106124204A (zh) * | 2016-08-29 | 2016-11-16 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种激光测振仪排查皮带缺陷的系统和方法 |
EP3483580A1 (en) * | 2017-11-08 | 2019-05-15 | Rockwell Automation Technologies, Inc. | System and method for monitoring installation and health of belt driven motor/drive applications |
US10488282B2 (en) | 2017-11-08 | 2019-11-26 | Rockwell Automation Technologies, Inc. | System and method for monitoring installation and health of belt driven motor/drive applications |
US11892815B2 (en) | 2019-11-05 | 2024-02-06 | Fanuc Corporation | Diagnostic apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |