JPH09177014A - 道路補強用シート、その製造法及びそれを用いた道路の強化法 - Google Patents

道路補強用シート、その製造法及びそれを用いた道路の強化法

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JPH09177014A
JPH09177014A JP35024695A JP35024695A JPH09177014A JP H09177014 A JPH09177014 A JP H09177014A JP 35024695 A JP35024695 A JP 35024695A JP 35024695 A JP35024695 A JP 35024695A JP H09177014 A JPH09177014 A JP H09177014A
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一広 遣水
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伸 相原
Takashi Sano
孝 佐野
Atsushi Oka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アスファルト舗装表層面においておこるわだ
ち掘れやひび割れなどの損傷に対して優れ、かつ下層へ
の雨水侵入を防止し又、接合面において接着剤を用いず
に通常の施工方法にて下敷層と上敷層を一体化する事の
できる道路補強用シート及びその製造方法及び強化され
た舗装を提供すること。 【解決手段】 一方向にほぼ均一に整列した長繊維を強
化繊維として30容積%以上85容積%以下含む繊維強
化熱可塑性樹脂シートを複数枚積層した積層体の片面又
は両面にアスファルト層を積層してなることを特徴とす
る道路補強用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスファルト道路
舗装において用いられる道路補強用シート、その製造法
及びそれを用いた道路の強化法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の道路交通量の増大や大型車交通量
の増大から道路舗装の損傷が顕在化し、走行の安全性お
よび快適性が損なわれている。重交通路線の道路舗装は
アスファルトの流動によるわだち掘れやひび割れなどの
損傷が著しく、補修工事などによる交通渋滞が社会問題
となっている。又、側溝の隙間からの路盤への雨水侵
入、埋設配管継ぎ目からの漏水の路盤への侵入、または
荷重による路盤の壊れから、路盤から表層にひび割れが
進む。これをリフレクションクラックと言い、表層にひ
び割れが起こるとそこから雨水が侵入し、路盤を更に傷
め、ひび割れを促進させる。橋面舗装においては、アス
ファルト舗装を通して橋面上から鉄筋コンクリート床版
に浸透する水は床版内部の鉄筋や鋼材を腐食させるばか
りでなく、コンクリートの劣化、とくに繰り返し荷重作
用下の床版コンクリートの劣化を促進し、耐荷力や耐久
性に悪影響を及ぼしている。
【0003】アスファルト舗装道路のオーバーレイを強
化するために種々の方法や組成物が提案されているが、
その中で近年、経費節減や資源節約等の観点から、例え
ば特開昭62ー268413号公報や特開昭64ー14
415号公報に示されるように、いわゆるジオテキスタ
イル工法が注目されてきている。従来のジオテキスタイ
ル工法においては、路床上にジオテキスタイルを敷設
し、その上に盛土材又は砂利等の粒状物を敷設して舗装
路盤を形成し、舗装に加わる荷重を分散支持している。
しかしアスファルト舗装表層面で起こるわだち掘れやひ
び割れなどの損傷に対しての効果はほとんど無い。ま
た、従来のジオテキスタイルは、下敷層と上敷層の間に
挟み込むため、2層の滑り防止の点からグリッド状にし
ているので、アスファルト舗装表層面で起こる割れや損
傷部から雨水等の侵入による路盤、路床の崩壊を防ぐこ
とができないといった欠点を有している。又、従来技術
である剛性のプラスチックグリッドやガラス繊維による
グリットなどは、材料強度を上げるために剛性が強く連
続的に巻き出す事が出来ず、このため取付が困難となっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決しアスファルト舗装表層面にておこるわだち掘
れやひび割れなどの損傷に対して優れ、かつ下層への雨
水侵入を防止し、又接合面において接着剤を用いずに通
常の施工方法にて下敷層と上敷層を一体化することので
きる道路補強用シート及びその製造方法及びそれを用い
た道路の強化法を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成す
るに至ったものである。すなわち、本発明は一方向にほ
ぼ均一に整列した長繊維を強化繊維として30容積%以
上85容積%以下含む繊維強化熱可塑性樹脂シート(以
下、プリプレグということもある)を複数枚積層した積
層体(以下、強化シートということもある)の片面又は
両面にアスファルト層を積層してなることを特徴とする
道路補強用シート、前記積層体の片面又は両面に、アス
ファルトをアスファルトのみまたはアスファルトと積層
体の両者を前記繊維強化熱可塑性樹脂シートに用いた熱
可塑性樹脂の溶融温度以上に加熱して接合し、加圧冷
却、固化して一体化せしめてシート化することを特徴と
する道路補強用シートの製造方法、および該道路補強用
シートを、強化すべきアスファルト舗装の路盤または基
層の上部となるように敷き、接着剤を使用せずにアスフ
ァルト舗装表層面を加熱転圧することにより道路補強用
シートと基層および表層を一体化すること又は、強化す
る事を特徴とする道路の強化法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のプリプレグは、容積含有
率で30%以上85%以下の強化繊維を含み、またその
強化繊維は一方向に連続な長繊維がほぼ均一に整列した
ものである。プリプレグに用いられる繊維としては、例
えばガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、炭化ケ
イ素繊維等が代表的なものであるが、これらに限られな
い。特に好ましい繊維としては、ガラス繊維があげられ
る。繊維は通常太さ3〜25μmのモノフィラメントを
200〜12000本集束したヤーンもしくはロービン
グを所定本数一方向に並べたものが用いられる。繊維が
ガラス繊維の場合は、通常各種の表面処理を行い、樹脂
との密着性を向上させることが行われる。表面処理は、
集束剤とカップリング剤を組み合わせて行う。
【0007】プリプレグに用いられる熱可塑性樹脂とし
ては、特に限定されない。例えば、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、α−オレ
フィンのホモポリマーやコポリマー等のポリオレフィン
系樹脂、スチレン、メチルスチレン等のホモポリマーや
これらとα−オレフィンとのコポリマー等のポリスチレ
ン系樹脂、塩化ビニルのホモポリマーやこれとα−オレ
フィンのコポリマー等のポリ塩化ビニル系樹脂を使用す
ることが出来る。その他、AS樹脂、ABS樹脂、AS
A樹脂(ポリアクリロニトリル・ポリスチレン・ポリア
クリル酸エステル樹脂)、ポリメチルメタクリレート、
ナイロン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリフェニレンオキシド、フッ
素樹脂、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルフォン、
ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリアリレート等
の各種の樹脂も用いることができる。強度、耐摩耗性、
価格や廃棄物となったときの再生の容易さなどの観点か
ら、最も望ましい樹脂として、ポリエチレンやポリプロ
ピレンなどの汎用ポリオレフィン系樹脂およびポリスチ
レン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂が推奨される。
【0008】プリプレグは熱可塑性樹脂を一方向に引き
揃えた補強繊維に含浸させて製造する。そのような方法
としては種々の手段があるが、最も一般的な方法は以下
の通りである。一つは、溶剤に可溶な樹脂であれば、そ
の樹脂を溶液化して補強繊維に含浸させ、その後脱泡し
ながら溶媒を除去し、プリプレグとする方法である。も
う一つは、樹脂を加熱溶融して補強繊維に含浸し、脱泡
し、冷却してプリプレグとする方法である。
【0009】プリプレグの製造法の具体例としては、例
えば特公平04−042168号公報に開示されている
方法があげられる。この方法により、ガラス繊維の場合
は例えば太さ13μのモノフィラメントの表面をγ−メ
タクリロキシ−プロピルトリメトキシシランで処理し、
それを1800本集束して撚りのないヤーンとし、その
ヤーンを80本均一な張力で引張ながら一方向に整列さ
せて、樹脂をヤーンに絡ませて、その樹脂を熱ロールで
しごきながら、ヤーンに含浸させて製造することが出来
る。
【0010】この様にして製造したプリプレグは、繊維
と熱可塑性樹脂の密着性に優れ、繊維含有率も30−9
0重量%と要求に応じて変えることが出来、厚みも0.
05−1.0mmで製造することが出来るが、本発明に
おいてはガラス含有率は30−85容量%で、厚さ0.
05−0.6mmのところで使用する。ガラス繊維含有
率が30容量%未満では繊維量が少ないので強度が低
く、また85容量%を越えると繊維に対して樹脂量が少
なく繊維と樹脂の密着性が低下し強度が低くなるので好
ましくない。
【0011】プリプレグを複数枚積層して強化シートを
作る場合は、1枚目のプリプレグの強化繊維方向に対
し、0〜90度の任意の方向に積層することができる。
この積層方向は、使用用途に応じてその構造強度を決め
て各プリプレグの強化繊維の配向角を設定する事が出来
るが、積層された全ての層の強化繊維の方向が0度とな
らないようにすることが好ましい。強化シートの厚さは
0.1〜2mmとするのが好ましい。強化シートの厚み
が0.05mm以下(1枚分)では、1方向の引張強度
しかでず、厚みが2mmを越えると硬くなり、連続的に
巻き出す事が出来ず施工が困難になる。
【0012】積層は複数枚のプリプレグを熱可塑性樹脂
の融点以上で加熱圧着することにより行い、強化シート
とする。加熱の温度と時間は樹脂の種類と積層数によっ
て異なるが、例えば厚さ0.2mmのポリプロピレン系
のプリプレグを4層にするときは通常は170〜220
℃で0.1〜0.5分である。圧力は通常0.1〜10
kg/cm2、好ましくは0.1〜5kg/cm2、更に
好ましくは0.1〜2kg/cm2である。成形圧力が
0.1kg/cm2未満の時は脱気が不十分となりがち
であり、10kg/cm2を越えると一方向に配列した
繊維の直線性が乱れて好ましくない。
【0013】本発明においてはプリプレグを積層した積
層体の片面もしくは両面の全面もしくは部分に繊維質か
らなる織布又は不織布を配してもよい。使用される織布
又は不織布は、一般に高分子材料以外を素材としたも
の、高分子短繊維を素材としたもの等があるが、通常
は、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニル
アルコール、ポリエステル及びこれらの各種共重合体な
どが使用できる。このような繊維質からなる織布又は不
織布を適用することにより強化シートとアスファルト層
の付着力が一層ます事になる。
【0014】本発明で使用する道路補強用シートに用い
るアスファルト層を構成する材料としては、天然アスフ
ァルトと石油アスファルトに分類され、特に石油アスフ
ァルトが推奨される。石油アスファルトは、石油原油の
精製過程における蒸留残さ物から生産されたもので、ス
トレートアスファルト、ブローンアスファルトの2種が
主なものである。
【0015】原油を常圧あるいは減圧蒸留装置にかけて
低沸点成分を留出させればアスファルトが残り、これが
ストレートアスファルトである。また、ストレートアス
ファルトを加熱し、十分に空気を吹き込んで酸化重合し
た硬質なアスファルトがブローンアスファルトである。
ブローンアスファルトの規格は、JIS K2207に
示されている。種類は針入度で分類され、針入度級0〜
5、5〜10、10〜20、20〜30、30〜40の
5種が規格されている。ブローンアスファルトに、動植
物油脂またはその脂肪酸ピッチなどを添加混合するか、
または、ブローンアスファルト製造過程で、これらの添
加物を加えるかして品質を改良したものがアスファルト
コンパウンドである。一般市販のアスファルトコンパウ
ンドの硬さは、針入度20〜40級が大部分である。本
発明においてはこれらのブローンアスファルトやアスフ
ァルトコンパウンドは全て使用することができる。
【0016】又、舗装材料の歴青材料としての形態から
みると、石油アスファルトには舗装用石油アスファル
ト、石油アスファルト乳剤、カットバックアスファル
ト、改質アスファルトがあり、本発明においてはいずれ
も使用することができる。舗装用石油アスファルトとは
JIS K2207石油アスファルトのストレートアス
ファルトであって、品質もその規定に適合したものであ
る。
【0017】石油アスファルト乳剤とは、アスファルト
を1〜5μの微粒子として、水中に分散させた褐色の液
状をしたものである。乳剤の形は大きく分けて、アニオ
ン系乳剤、カチオン系乳剤、クレータイプ乳剤とあり、
又、アスファルトの中に水を分散させた逆転乳剤もあ
る。アニオン系乳剤は、アスファルト粒子の表面が負の
電荷を持っている。カチオン系乳剤は、アスファルト粒
子の表面が正の電荷を持っている。クレータイプ乳剤
は、部分的に水溶性である無機物を用いてアスファルト
を分散乳化させたもので、一般にはベントナイトが用い
られる。石油アスファルト乳剤の規格はJIS K22
08に定められており、この規格に適合するものは全て
本発明に使用できる。
【0018】カットバックアスファルトは、アスファル
トに石油留出物を溶剤として加えて粘性を低くしたもの
であり、急硬性のRCと中性のMCとがある。カットバ
ックアスファルトの規格は、アスファルト舗装要綱に取
り挙げられており、舗装用に適用される。種類はRCお
よびMCであって、それぞれに動粘度によって等級分け
がされている。この規格に適合するものは全て本発明に
使用できる。
【0019】改質アスファルトとは、アスファルトを原
料として、これに、ゴム、樹脂などの改良材を加えたも
のであり、これも本発明に使用できる。アスファルトに
加えられるゴムは、通常は合成ゴムであって、スチレン
ブタジェン共重合体、クロロプレンブタジェンニトリル
共重合体、イソブチレンイソプレン共重合体などがあ
る。ゴムの添加量は一般的には2〜5重量%である。
【0020】本発明の道路補強用シートを製造するに
は、前述の強化シートの片面又は両面に、アスファルト
をアスファルトのみ又はアスファルトと強化シートの双
方を前記強化シートに用いた熱可塑性樹脂の溶融温度以
上に加熱して接合し、加圧冷却、固化して一体化せしめ
シート化する。
【0021】強化シートとアスファルトを熱溶着により
一体化する方法として、強化シートの熱可塑性樹脂の溶
融温度以上に加熱した又は、加熱しない強化シートを熱
可塑性樹脂の溶融温度以上に加熱した溶融アスファルト
にディッピングする方法、ロールコーティング方法など
によりアスファルトを積層体に塗布する方法等が挙げら
れる。また、アスファルト乳剤を塗布する場合は、強化
シートの片面もしくは両面に繊維質からなる織布又は不
織布を有した強化シートを加熱し溶融した状態のアスフ
ァルト乳剤にディッピングする方法、ロールコーティン
グ方法などにより繊維質からなる織布又は不織布に含浸
させて接合一体化する方法等が挙げられる。
【0022】強化シートとアスファルト材の加熱は、強
化シートとアスファルト材を互いに接触させずに加熱す
ることも、アスファルトの上に強化シートを乗せてお互
いが接触した状態で加熱することも出来る。このような
方法によると、強化シートの熱可塑性樹脂とアスファル
ト層の熱可塑性樹脂が相互に溶融又は混和し固化せしめ
られ一体化出来る為、接着剤を用いずに接合することが
できる。しかしながら強化シートはガラス繊維等の繊維
を含んでおり、強化シートとアスファルトの線膨張率が
異なり、溶融溶着後そのまま冷却したのでは強化シート
とアスファルトが剥離するため、本道路補強用シートの
製造においては冷却中に圧力をかけて固化するまで保持
する必要がある。この時に、強化シートのシート層間に
存在する空気を脱気する必要があり、通常は強化シート
を構成する樹脂の融点以上に加熱し、0.1kg/cm
2以上3kg/cm2以下の圧力で加圧して脱気を行う。
この範囲の圧力であれば、シートが圧壊することもない
ので、アスファルト層と一体化する工程でこの脱気を行
うことが出来る。当然のことながら、脱気をあらかじめ
行い冷却し積層体としたものを使用しても差し支えは無
い。
【0023】このようにして製造した道路補強用シート
の厚みは、0.5〜5.0mmとするのが好ましい。道
路補強用シートの厚みが0.5mm未満だとアスファル
ト量が少なく接着力が弱くなり、5.0mmを越えると
アスファルト量が多すぎアスファルト成分のにじみ出し
や弾力によるひび割れなどの原因となる。
【0024】次に、本発明の道路補強用シートを用いて
道路を強化する方法について述べる。通常のアスファル
ト舗装の構造は、路床上に路盤、基層および表層の順に
構成されるが、基層が無く路盤上に直接表層を施工する
場合もある。又、地盤が軟弱地盤などの場合、路床上に
現地材料またはこれに補足材料を加えたものにアスファ
ルト(ストレートアスファルト、アスファルト乳剤、カ
ットバックアスファルトなど)を添加して処理するアス
ファルト安定処理工法を行う場合もある。路床は、舗装
の下、厚さ1mの部分をいい、盛土部においては盛土仕
上がり面より、切土部においては掘削した面より下1m
の部分がこれにあたる。路床は舗装の厚さを決定する基
礎となる。
【0025】路盤は、交通荷重を分散させて安全に路床
に伝える層である。したがって十分な支持力をもち、し
かも耐久性に富む材料を必要な厚さによく締め固めたも
のでなければならない。路盤は経済的にしかも力学的に
つり合いのとれたかたちにするために、通常比較的支持
力の小さい安価な材料を用いた下層路盤と支持力の大き
な良質の材料を用いた上層路盤とに分けて施工する。下
層路盤および上層路盤に用いる材料は、現地材料、粒度
調整砕石、クラッシャランスラグ、山砂利、切込砂利あ
るいは砂などである。
【0026】表層および基層は、交通荷重や気象作用の
影響を最も多く受ける部分であり、これには加熱アスフ
ァルト混合物を用いる。加熱アスファルト混合物の種類
は、基層には粗粒度アスファルトコンクリート、表層に
は密粒度アスファルトコンクリート、細粒度アスファル
トコンクリート、密粒度ギャップアスファルトコンクリ
ートを標準としている。混合物の選定にあたっては、気
象条件、交通条件、施工条件などを考慮して決定する。
【0027】本発明の道路補強用シートを用いて舗装を
行うには、路盤上に敷設する場合と基層上に敷設する場
合がある。これは、道路の構成、及び用途、施工条件な
どを考慮して決定する。路盤上に敷設する場合、路盤材
を敷きならし十分に転圧を行った後、路盤上に道路舗装
用シートを敷設する。この場合路盤材との接着は行わな
い為、路盤材の温度条件などに制約無く敷設する事がで
きる。ついで道路補強用シートの上に基層と表層または
表層のみを敷設する。あるいは、道路補強用シートの上
に安定処理路層を敷設し、その上に基層と表層または表
層のみを敷設する。この場合道路補強用シートに接する
基層、表層又は安定処理層の温度が110℃以上となる
ような条件で施工するようにする。
【0028】基層上に敷設する場合、まず粗粒度アスフ
ァルトコンクリートを路盤上にアスファルトフィニシャ
ーなどにより敷きならし、締め固めに鉄輪ローラー、タ
イヤローラーを使用して加圧転圧した後に道路補強用シ
ートを敷設していく。加圧転圧後の基層の温度は通常1
10℃以上である。この温度であれば直接道路補強用シ
ートを敷設して基層の熱にてシートが溶融し基層と接着
する。ただし加圧転圧後の基層の温度が110℃以下の
場合トーチバーナー等の直火にて直接道路補強用シート
を加熱しシートを溶融させ基層と接着させながら道路補
強用シートを敷設していく。道路補強用シートを敷設完
了後、表層を敷きならす場合、アスファルトコンクリー
トの温度は、必ず110℃以上で有る事が必要である、
110℃以下の場合は施工してはならない。表層を敷き
ならし後、締め固めに鉄輪ローラー、タイヤローラーを
使用することにより熱が基層まで伝わり、アスファルト
が溶融して更に基層、道路補強用シートおよび表層を強
固に一体化される。
【0029】いずれの場合も道路補強用シートの継ぎ目
は、約10cm重ね合わせてトーチバーナー等の直火に
て直接道路補強用シートを加熱しシートとシートを溶融
させ接着させるのがよい。道路補強用シートは、1〜2
枚敷きする事が推奨される。3枚以上敷くとシートの弾
力で表層にひび割れなどの影響が起こる場合がある。
【0030】本発明の道路補強用シートにより強化され
た舗装道路では、道路表面におこるわだち掘れやひび割
れの現象等の点で、通常の舗装路に比べ2倍以上の耐久
性をしめす。又、本発明の道路補強用シートはアスファ
ルト舗装と相溶性があり、施工時のアスファルト温度
(通常110℃以上)では道路補強用シートのアスファ
ルトが溶融しアスファルト舗装と良好な結合面を形成
し、一体化されるため、強固な舗装面を形成できる。
又、接着効果が発揮されることによりアスファルトの流
動が抑えられ、なおかつ舗装体のたわみを減少させ、わ
だち掘れやひび割れの現象を抑える。
【0031】さらに、表層施工において締め固めに鉄輪
ローラー、タイヤローラーを使用することにより熱が基
層まで伝わり、アスファルトが溶融して基層、道路補強
用シートおよび表層を強固に一体化される。又、本発明
の道路補強用シートは、複合防水シートとしての防水機
能もあり、リフレクションクラック防止、橋面舗装など
防水性能を有する場所にも優れた性能を持っている。
【0032】
【実施例】更に本発明を具体的な実施例で詳細に説明す
る。 実施例1 [プリプレグの製造]本実施例で使用する強化シート
は、巾650mmのものを特公平04−042168号
公報に開示されている方法で製造した 。ガラス繊維の
場合は太さ13μのモノフィラメントの表面をγ−メタ
クリロキシ−プロピルトリメトキシシランで処理し、そ
れを1800本集束して撚りのないヤーンとし、そのヤ
ーン80本を均一な張力で引張ながら一方向に整列させ
て、樹脂をヤーンに絡ませて、その樹脂を熱ロールでし
ごきながら、ヤーンに含浸させて強化シートを製造し
た。炭素繊維の場合は、太さ7μのモノフィラメントを
集束剤を使用せずに12000本集めたトウを80本を
均一な張力で引張ながら一方向に整列させて、樹脂をヤ
ーンに絡ませて、その樹脂を熱ロールでしごきながら、
ヤーンに含浸させて製造した。表1に製造した強化シー
トの構成を示す。表中のA〜Fは、繊維の配合比が40%
以上、80%以下のもの、即ち本発明に係るものであり、
同G及びHは上記範囲外のもの、即ち比較例としてテス
トしたものである。
【0033】
【表1】
【0034】[強化シートの製造]プリプレグを複数枚
積層して強化シートとした。上記実施例1で得られた厚
さ0.2mmのプリプレグを1枚目のプリプレグの強化
繊維方向に対し、90度の方向に2枚目を重ね合わせて
密着させ、180℃に加熱された加熱盤上に前記材料を
入れ圧力0.2kg/cm2にて接触加熱して20秒間
加熱圧着後、次いで70℃に加熱されているプレス中で
圧力0.2kg/cm2、30秒間加圧冷却した。積層
枚数が2枚以上の場合、積層方向は常に強化繊維方向が
90度となるように重ね、加熱時間は2〜4層の場合1
0〜30秒、5〜10層の場合30〜60秒にて加熱す
る。冷却時間も2〜4層の場合10〜30秒、5〜10
層の場合30〜120秒にて加圧冷却する。この時の圧
力は全て0.2kg/cm2とした。
【0035】[道路補強シートの製造]使用したアスフ
ァルトはストレートアスファルト、ブローンアスファル
トおよび改質アスファルトであり、表2にその性状を示
した。
【0036】
【表2】
【0037】両面にアスファルトが積層された道路補強
シートは図4に示す装置で製造した。5m/minの速
度にて強化シート積層体12を両側から赤外線ヒーター
16で180℃以上に加熱しながら、200℃に加熱し
たストレートアスファルト11を満たしたバット26内
を通過させてアスファルトを塗布し、180℃に加熱し
た加熱ロール17間を通過させ、次いで60℃に加熱さ
れている冷却ロール18間を厚み調整をしながら通過さ
せて冷却した。このようにして得られた道路補強シート
1Bは巻き癖も無く、厚みも均質で柔軟性があるシート
であった。このシートの構成は図2に示した。
【0038】片面にアスファルトが積層された道路補強
シートは図8に示す装置で製造した。5m/minの速
度にて強化シート積層体12を片側から赤外線ヒーター
16で180℃以上に加熱しながら、加熱した側に20
0℃に加熱したストレートアスファルト11をロールコ
ーター25で塗布し、180℃に加熱した加熱ロール1
7間を通過させ、次いで60℃に加熱されている冷却ロ
ール18間を厚み調整をしながら通過させて冷却した。
このようにして得られた道路補強シート1Aは巻き癖も
無く、厚みも均質で柔軟性があるシートであった。この
シートの構成は図1に示した。
【0039】図3は図1の道路補強シートの断面であ
る。強化シート12とアスファルト層11の境界面にお
いては強化シートの樹脂15がアスファルト粒11の間
に食い込んで熱融着し強固な接合面を形成していること
が分かる。このようにして得られた道路補強シートの構
成と性状を表3と表4に示した。表3は本発明の範囲内
であり、表4は本発明の範囲外で比較のためのものであ
る。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】[道路補強シートの評価]道路補強シート
は以下の試験に供した。結果は表5の通りである。 引張強度試験:JIS K6301加硫ゴム物理試験方
法による。 柔軟性:アスファルトと強化シートの積層体にて幅20
mm、長さ30cmの試験片で片側を固定片持ち梁とし
反対側に荷重をかけ10cmたわむ時の荷重を測定検査
した。 ◎…0kg(荷重無し) ○…0.5kg未満 ×…0.5
kg以上 剥離試験:プリプレグ同士の接合面で幅1cm当たりの
剥離強度を測定。 ◎…1.0kg/cm以上 ○…0.5kg/cm以上 ×…0.
5kg/cm未満 耐衝撃性試験:JIS K7211による。 ◎…異常無し ○…ひび割れ ×…破壊
【0044】
【表6】
【0045】
【表7】
【0046】
【表8】
【0047】実施例2 本発明の道路補強用シートを用いて舗装試験を行った。
図5〜7に施工試験の舗装構成断面図を示す。縦10
m、横12mの区画内を約80cm掘り下げ、その路床
上にクラッシャーランにて40cmの下層路盤24をつ
くり、更にその上に粒調砕石により25cmの上層路盤
23を作った。
【0048】その路盤にて舗装試験をおこなった。上層
路盤上に路盤の軟弱化が起きた状態を作るために厚さ5
cmの発泡スチロール板22を敷き詰めた。この試験区
画を縦に3分割し(4m,4m,4m)、第1区画(幅
4m×長さ10m)は、図5に示すようにアスファルト
安定処理層21を8cm、アスファルトコンクリートに
て基層20を5cm、表層19を5cmとし、道路補強
シートを介在させずに通常の舗装路を作った。第2区画
(幅4m×長さ10m)は、図6に示すように路盤上に
本発明の道路補強用シート1Bを敷き並べ、その上に前
述と同様に、アスファルト安定処理層21を8cm、ア
スファルトコンクリートにて基層20を5cm、表層1
9を5cmとし、舗装路を作った。第3区画(幅4m×
長さ10m)は、図7に示すように路盤上にアスファル
ト安定処理層21を8cm、アスファルトコンクリート
にて基層20を5cmを作った後、本発明の道路補強用
シート1Bを敷き並べその上に表層19を5cmを前述
と同様に作った。
【0049】上記全てのアスファルトコンクリートの舗
装では、製造出荷は、140℃で行い出荷されたものを
使用し、敷き均しにシングルタンパと振動スクリードを
有する通常のアスファルトフィニシャーによる2層敷き
均しとした。転圧は大型振動ローラー及びタイヤローラ
ーにて行い転圧温度は110℃にて行った。試験は舗装
完了12時間後に道路を開放し舗装面の観察を行った。
その結果、表層の亀裂発現時期は、第1区画が一番早く
1.6年目、第2区画は2.9年目、第3区画は3.6
年目であった。道路を開放した後の交通量は1日平均6
000台の車両の通行があった。
【0050】
【発明の効果】本発明の道路補強用シートは、アスファ
ルト舗装と良好な結合面を形成し、かつ防水性能を有す
るため、これを用いた舗装はアスファルト舗装表層面に
て起こるわだち掘れやひび割れなどの損傷に対して優
れ、かつ下層への雨水侵入を防止し、又接合面において
接着剤を用いず通常の施工方法にて下敷層と上敷層を一
体化又は、強化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る道路補強用シートのー態様を示す
斜視図である。
【図2】本発明に係る道路補強用シートの他の態様を示
す斜視図である。
【図3】図1の道路補強用シートの断面を表した図であ
る。
【図4】本発明の道路補強用シートを製造する装置の一
態様の概略を示す図である。
【図5】本発明の道路補強用シートの施工試験用に用い
た一般舗装構成の断面図である。
【図6】路盤上に本発明の道路補強用シートを敷設した
施工試験の舗装構成断面図である。
【図7】表層の下部に本発明の道路補強用シートを敷設
した施工試験の舗装構成断面図である。
【図8】本発明の道路補強用シートを製造する装置の他
の態様の概略を示す図である。
【符号の説明】
1A 道路補強用シート 1B 道路補強用シート 11 アスファルト 12 繊維強化熱可塑性シート 13 熱融着層 15 熱可塑性樹脂 16 加熱ヒーター 17 加熱ロール 18 冷却ロール 19 アスファルトコンクリート(表層) 20 アスファルトコンクリート(基層) 21 アスファルト安定処理層 22 発泡スチロール板 23 粒調砕石(上層路盤) 24 クラッシャーラン(下層路盤) 25 塗布用ロール 26 バット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 敦 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井東圧化学株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向にほぼ均一に整列した長繊維を強
    化繊維として30容積%以上85容積%以下含む繊維強
    化熱可塑性樹脂シートを複数枚積層した積層体の片面又
    は両面にアスファルト層を積層してなることを特徴とす
    る道路補強用シート。
  2. 【請求項2】 繊維強化熱可塑性樹脂シートを複数枚積
    層した積層体とアスファルトの接合部分が、接着剤を用
    いることなく、相互に溶融又は混和し固化せしめられた
    ことを特徴とする請求項1に記載の道路補強用シート。
  3. 【請求項3】 繊維強化熱可塑性樹脂シートを複数枚積
    層した積層体の厚みが0.1〜2mmであることを特徴
    とする請求項1に記載の道路補強用シート。
  4. 【請求項4】 繊維強化熱可塑性樹脂シートを複数枚積
    層した積層体の片面もしくは両面の全面もしくは部分に
    繊維質からなる織布又は不織布を有する事を特徴とする
    請求項1に記載の道路補強用シート。
  5. 【請求項5】 強化繊維がガラス繊維であり、熱可塑性
    樹脂がポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂又は
    ポリ塩化ビニル系樹脂である請求項1に記載の道路補強
    用シート。
  6. 【請求項6】 アスファルトの表面に離型用に紙、樹脂
    フィルム又は、鉱物質砂を積層する事を特徴とする請求
    項1に記載の道路補強用シート。
  7. 【請求項7】 道路補強用シートの厚みが0.5〜5m
    mであることを特徴とする請求項1に記載の道路補強用
    シート。
  8. 【請求項8】 一方向にほぼ均一に整列した長繊維を強
    化繊維として30容積%以上85容積%以下含む繊維強
    化熱可塑性樹脂シートを複数枚積層した積層体の片面又
    は両面に、アスファルトをアスファルトのみまたはアス
    ファルトと積層体の両者を前記繊維強化熱可塑性樹脂シ
    ートに用いた熱可塑性樹脂の溶融温度以上に加熱して接
    合し、加圧冷却、固化して一体化せしめてシート化する
    ことを特徴とする道路補強用シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1の道路補強用シートを、路盤の
    上に敷き、その上にアスファルトの表層のみまたは、基
    層と表層の両層を設け、接着剤を使用せずにアスファル
    ト舗装表層面を加熱転圧することにより、道路補強用シ
    ートおよび表層または道路補強用シート、基層および表
    層を一体化することを特徴とする道路の強化法。
  10. 【請求項10】 請求項1の道路補強用シートを、基層
    の上に敷き、その上にアスファルトの表層を設け、接着
    剤を使用せずにアスファルト舗装表層面を加熱転圧する
    ことにより、道路補強用シート、表層および表層を一体
    化することを特徴とする道路の強化法。
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