JPH09173363A - 後部被膜の混濁化抑制装置 - Google Patents

後部被膜の混濁化抑制装置

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JPH09173363A
JPH09173363A JP35170295A JP35170295A JPH09173363A JP H09173363 A JPH09173363 A JP H09173363A JP 35170295 A JP35170295 A JP 35170295A JP 35170295 A JP35170295 A JP 35170295A JP H09173363 A JPH09173363 A JP H09173363A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 後房移植に関し、特に白内障摘出後の嚢内移
植、即ち眼の残留被膜嚢内への移植に適した装置に係
る。 【解決手段】 嚢内移植用に設計された後部被膜の混濁
化抑制装置は、異なった外径を有し、内側リング13の
平面に対して外側リング12の平面を前方にずらして架
橋エレメント15により相互に連結された一対の360
゜の同軸の無端リングを有している。外側リングの外径
は、その赤道領域で被膜嚢の内径より若干大きくなって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、後房移植に関
し、特に白内障摘出後の嚢内移植、即ち眼の残留被膜嚢
内への移植に関する。
【0002】
【従来の技術】人、特に老人は、眼の水晶体の混濁が徐
々に進むため、視力が衰えがちである。その混濁は、水
晶体を収容している嚢内で、即ち、水晶体嚢の前部被膜
と後部被膜との間で水晶体の不活性核を取り囲む繊維
(皮質)の不透明化すなわち曇りの度合いの進行により
生じる(前部被膜は角膜側の嚢の壁部であり、後部被膜
は網膜側の嚢の壁部である)。この不透明化が視力を弱
めるように水晶体の中央の瞳孔背後の領域に広がった状
態が、白内障と呼ばれる。混濁が、有効に機能している
視力を損なう程に進行すると、白内障が化膿していると
言われ、かかる状態を治療するための現在唯一の治療と
して、眼から水晶体を取り出し、人工レンズと交換する
白内障摘出法がある。
【0003】単なる定義として、白内障摘出は、もしそ
れが(核、皮質及び包む被膜嚢を含んだ)全水晶体を一
ユニットとして摘出することを意味すれば、内包白内障
摘出(ICCE)と定義され、他方前部被膜の中央域を
切り取って形成した開口を通して水晶体の核と皮質のみ
を前部被膜から摘出し、後部被膜と残留前部被膜弁から
成る被膜嚢の残留部分だけを所定位置に残す白内障摘出
は、包外白内障摘出(ECCE)と定義されている。
【0004】ECCEに通常引き続いて、眼の後房内に
人工眼内レンズ(IOL)が移植され(前房は角膜と紅
彩との間の空間であり、後房は紅彩と被膜嚢の間の空間
である)、次いでIOLの側方固定要素は、残留被膜嚢
の外側のほんの前方で且つ紅彩の後方の毛様体溝に着床
される。それで、全残留被膜嚢は、IOLを硝子体基質
から、あるいは前部被膜弁が後部被膜につながっている
赤道領域で残留被膜嚢内において物理的に分離してお
り、残留被膜嚢の後部被膜のみがIOLを硝子体基質か
ら隔離している。勿論、眼の前房又は後房のいずれかに
移植される様に設計された多くのタイプのIOLが在
り、それらは白内障手術に使用する為に何年にも渡って
開発され、眼科手術に使用されるようになっている。し
かし、それらの大部分は、本発明が係わる限りでは概し
て興味のあるものでは無く、関心のあるもののみここで
詳細に説明する。
【0005】後房のIOLは、ECCEを受けた人に非
常に役立っていることが分かっているが、それに関連し
て幾つかの術後の合併症が時々生じている。そのような
合併症の一つは、移植後の後部被膜の曇りであり、それ
は外科医が白内障の摘出後に幾分かの皮質細胞が被膜嚢
の赤道領域に殆ど一定不変に残留しており、洗浄や吸引
の処置でもそこから除去されないと言う結果により生じ
る。これらの細胞は、後部被膜の前面に渡ってその中央
部又は視域に向かって移動する傾向があり、そこに蓄積
すると、嚢線維やエルシュニッヒ小体を形成することに
なり、遂には元の白内障と同様に、即ち水晶体嚢を通っ
て網膜へ光が通過するのを阻止して大半が視力を損なう
ことになる。このような状態を治療する為に一層の外科
的処置が必要となるが、このような処置は、滞留した繊
維を移植IOLの背後の後部被膜の前面から削ぎ落して
清浄にしたり、(最近は、標準的な手術法としてナイフ
切除に実質的に取って代わっている)レーザー切除によ
って後部被膜の混濁域を切除することさえ含むことがあ
る。いずれにせよ、患者が既に2度の視力の喪失及び一
度か二度の外科的処置(ECCEとIOL移植)を経験
した後に到来するこのような処置によって、患者に傷を
負わせたり、網膜剥離に進みかねない様なことは回避す
るのが望ましい。
【0006】嚢線維化やエルシュニッヒ小体の形成及び
ECCE後の後部被膜に必然的に生ずる混濁化の問題に
ついては技術文献に見受けられ、それらの問題を解決す
る可能性のあるアプローチに特許が与えられている。例
えば、米国特許第4,244,060号、米国特許第
4,562,600号が在る。しかし、米国特許第4,
244,060号の出っ張り付きレンズも米国特許第
4,562,600号のフランジ付きレンズも、基本的
にそれらの各々のレンズの設計で、一旦IOLが移植さ
れると眼内レンズから後方に突き出て後部被膜の前面と
接触する出っ張りやフランジに一つ以上の凹みを形成し
ていると言う理由で、それらの問題を解消する上で成功
していない。
【0007】より具体的には、米国特許第4,244,
060号では、そのような凹み(そこでは符号34で示
されている)は、IOLの無理な移動を必要とせずに曇
った後部被膜を容易にナイフで切断できるようにする為
役立つものであることが教示されている。相応じて、米
国特許第4,562,600号では、そのような凹み
(そこでは符号34と36で示されている)は、最初の
移植手術中に容易に10Lの回転位置決めを行えるよう
にし、亦更に移植後の視域への望ましくない邪魔な光の
反射を最少に抑制するので役立つものであることが教示
されている。それにも関わらず、そのような凹みは、そ
れらが形成される各レンズの出っ張りやフランジのエレ
メントに裂け目や隙間をはっきりと作ることになり、従
ってこれらの凹みは実際に、皮質細胞が被膜嚢の赤道領
域から後部被膜の視域へ移動するのをそれらの二つのレ
ンズの出っ張りとフランジのどちらかで名目的にも抑制
する様にしている。しかし、米国特許第4,244,0
60号は、この問題については明らかに全く何ら気付い
ておらず、また結果的にそれの解決策を何ら提供してい
ない。米国特許第4,562,600号は、反対に、レ
ンズのフランジのノッチ状凹みを通って細胞移動が起こ
り得ることを認識しいるが、しかしこの特許は、ノッチ
に対して幾分小さな刻みか円孔が代わりをする旨示唆し
ているに過ぎない。勿論それも、皮質細胞が移動通過出
来る一つ以上の隙間をフランジに依然残しているので解
決に成っていない。
【0008】更に、これら二つの特許レンズの双方にお
いては、皮質細胞が被膜嚢の赤道領域から後部被膜の視
域へ移動しようとするのを、その細胞が実際に視域に存
在するまで、別言すれば、出っ張りやフランジが後部被
膜と接触する帯域に到達するまでほんの僅かと言えども
妨げていない。一方、米国特許第4,244,060号
のレンズでは、ハプティック構造体を成している毛状体
が、被膜嚢の裂け目や円蓋に受け入れられていても、被
膜嚢の赤道領域の内面全体に機械的圧力を加えない以上
同じである。かくして、その細胞が機械的圧力によって
阻止されていない箇所が多くあるばかりでなく、このレ
ンズは実際には被膜嚢内にIOLを止着する為に細胞の
存在と結果的に生ずる線維を当てにしている。同時に、
ハプティック構造体は、毛状体性質そのものによって、
レンズの縁部分や出っ張りが後部被膜に押圧されて皮質
細胞が後部被膜の視域内に移動したりするのを阻止した
り、かくしてその視域内での被膜嚢の線維化伝搬やエル
シュニッヒ小体の形成を確実に阻止したりすることが出
来ない。
【0009】他方、米国特許第4,562,600号の
レンズでは、ハプティック構造体が被膜嚢の外側の毛様
体小帯に着床されている為に細胞移動を部分的にも阻止
出来ない。同時に、それらはIOLのフランジと後部被
膜の間で適切な圧接を充分に確保出来ず、その結果被膜
嚢の線維化やエルシュニッヒ小体の形成をまた阻止して
いない。更に、これらの両方のレンズでは、後部被膜と
視域後面との間に形成された開放空間が存在していると
言う事実により、後部被膜の視域でエルシュニッヒ小体
の形成が抑制されないばかりか、事実上助長されてい
る。勿論、米国特許第4,562,600号のレンズの
ハプティック構造体が被膜嚢に着床されていたとして
も、その嚢の赤道領域の全周に渡る細胞移動を阻止する
働きを依然として行わない。
【0010】米国特許第5,366,501号には、E
CCE後の嚢内移植に適した後部被膜の混濁化抑制用房
内IOLが開示されている。IOLは、異なった直径を
有し且つ相互に恒久的に連結された二つの同軸の無端リ
ングで構成された一対の360゜ハプティック構造体と
視域とを中央の視域を取り囲んだ関係で備えた一体の装
置である。そのようなIOLが正しく移植されると、内
側リングの平面に対して平面が前方にずれている外側リ
ングは、被膜嚢の赤道領域の内面を押圧し、皮質細胞が
後部被膜へ且つ後部被膜を越えてその視域内へ移動する
のを阻止する一次機械的バリヤを構成する。他方、内側
リングは、赤道領域から僅かに離れた後部被膜前面を押
圧し、皮質細胞が後部被膜の視域内へ移動するのを阻止
する二次機械的バリヤを構成し、これによって嚢線維化
と後部被膜混濁化を阻止する。両リングがずれているこ
とによって、更に後部被膜の水洗と視域に対する張りが
維持され、これによって後部被膜上でのエルシュニッヒ
小体の形成が阻止される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】然し、眼科医は、専門
家としての判断を鍛練する際に、米国特許第5,36
6,501号の二重のハプティック構造を備えた一体構
造体の部品とはなってい無いIOLを患者の眼内に移植
出来ることを望むかもしれない。それで、そのようなI
OLには、被膜嚢の赤道領域から後部被膜の視域への皮
質細胞移動を可能にする手段が設けられることはないで
あろうし、またIOLは後部被膜の混濁化やエルシュニ
ッヒ小体の形成を阻止するようなことはしないであろ
う。上述の二重のハプティック構造を備えないIOLを
使ってみようとする医師は、従ってジレンマに陥入た
り、また二重の360゜ハプティック構造を使っていな
い患者に対するリスクと、或る他のタイプのIOLを使
用した患者が受け得る恩恵に反して術後の後部被膜混濁
化に患者を晒すリスクとのバランスを取らなければなら
なくなるであろう。全からく明らかな様に、もし医師の
評価が二つの代替案に対し正しくない選択をすることに
なれば、患者の術後の被害はかなりのものになるであろ
う。
【0012】従って、本発明の目的は、米国特許第5,
366,501号に開示されたタイプの二重ハプティッ
ク構造のIOLが使用されること無しに後部被膜混濁化
が阻止されるようにする部類の被膜嚢移植を提供するも
のである。
【0013】本発明のより具体的な目的は、後部被膜に
渡る細胞移動を阻止する為に後部被膜の赤道領域に比較
的密に接近し直径方向に隔設された二つの位置の各々に
周方向に不断の一体のバリヤ構造を構成するように各赤
道領域と後部被膜において、移植体と被膜嚢とが、患者
の眼に別々に移植されるIOLの位置に独立して二重に
完全に360゜接触出来る構造構成を特徴とした部類の
被膜嚢移植を提供するものである。
【0014】このような観点から、後部被膜混濁化を抑
制するのに眼に後部被膜が存在している必要がある為、
本発明はECCEが実施された時のみ適用可能であり、
ICCEが実施された時は適用不可能であることが理解
されよう。
【0015】
【課題を解決するための手段】一般に、本発明のそれら
の目的は、ECCE後の嚢内移植に適した次の装置によ
って達成される。その装置は、異なった直径を有してい
るほんの二つの弾力的に撓む同軸の完全に360゜に渡
って閉じた連続したリング状部材有しているが、それら
リング状部材に視域を一体化していない。小さな、即ち
内側のリング状部材は、大きな、即ち外側のリング状部
材にそれら二つのリング状部材のほぼ直径方向に伸びた
一対の架橋エレメント部によって連結されている。それ
ら二つのリング状部材は、基本的に別々の平面に配置さ
れており、大形リング部材の平面は、小形リング部材の
平面から幾分前方に、それらリング部材の平面に対する
架橋エレメントの傾斜によって決定される範囲でずれて
いる。大形リング部材の外周における直径は、被膜嚢の
赤道領域における内径より幾分、ほんの僅かではあるが
例えば約0.5mmから約1.5mm大きくなってい
る。
【0016】装置全体は、射出成形や旋盤切削等の適当
な技法で同一材の一体物として形成される。然し、装置
の幾つかの又は全ての構成部品は別々に、もし必要なら
ば別々の素材で成形され、次いで互いに溶接や他の接着
で互いに連結される。
【0017】本発明の装置は、適当な生物学的に適合性
のある素材、例えばヒアルロン酸(ナトリウムやカリウ
ム、それらの他の塩を含む)、ポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)、シリコン、コラーゲン、ヒドロゲル等
で全体的に形成される。リング部材のロッドや架橋エレ
メントも、ポリプロピレン(プロレン)で形成される。
リング部材は実質的に円形を成しており、外側リング部
材は、既に示されているように、本装置が移植されるこ
とになる被膜嚢の内径より約0.5mmから約1.5m
m大きくなっている外径を有しており、また内側リング
部材は外側リング部材より約2mm小さい外径を有して
いる。
【0018】本発明の一実施形態によれば、装置はほぼ
ロッド形状を成した素材から成り且つ平行な平面に二つ
のリング部材を配置し、その内で外側の大形リングは内
側小形リングに、それらの間に伸びた二つの小さなロッ
ド状架橋エレメントを仲介して前方にずれて連結されて
いる。残留被膜嚢内にその様な装置を移植して、皮質細
胞の後部被膜への亦その視域へ向かった移動に対して所
望の一次バリヤを提供するように、外側リング部材が嚢
の内面にその赤道領域で係合してそれを押圧すると、内
側リング部材は同時に後部被膜の前面に係合し、外側リ
ング部材から僅かに(例えば2mm)離れたその前面を
押圧する。かくして、内側リング部材は、外側リング部
材によって阻止されなかった或る皮質細胞の後部被膜に
渡るまた視域へ向かった移動対して所望の二次バリヤを
提供する。次いで、その後に別に移植されたIOLは、
外側リングの前方に配置され、IOLのハプティック構
造体は外側リングの前面に基本的に隣接した被膜嚢の円
蓋に着床されている。
【0019】本発明の別の実施形態によれば、移植可能
な装置の外側リングは、基本的に前でも後ろでも不完全
な被膜嚢状構造、即ち前及び後のカプセル状部分の中央
領域に比較的大きな円形開口を備えた嚢に似ているほぼ
ドーナツ状のリング形を有するように別な形状が与えら
れるであろうが、このリングの平面は、その赤道外辺部
の平面であると思われる。本発明のこの実施形態の内側
リング部材は、前述の様に、ほぼロッド状を成した素材
から造られたリング形を有しており、また小形リングと
ドーナツ状のリングの内側周辺境界エッジ又は補助リン
グのいずれかとの間に伸びた小さなロッド状架橋エレメ
ントを仲介してドーナツ状の外側リングに連結されてい
る。補助リングは、上述した小形リングの様に、ドーナ
ツ状リングの環状後部被膜弁形状部分の内側周辺境界エ
ッジに溶接又は他の接着が行われており、大形及び小形
リング部材の平面に平行な平面を有している。装置のド
ーナツ状の外側又は大形のリングは、残留被膜嚢内に装
置を移植すると、その嚢の赤道領域に受け入れられて圧
迫し、後で移植されるIOLの収容体や担持体としての
役目をし、その働きは、嚢の赤道領域が白内障の摘出中
に弱化されていたり又は裂けている場合に特に重要であ
ろう。同時に、ドーナツ状の外側リングは、その赤道領
域の外径が嚢より幾分大きいので、後部被膜に渡る細胞
移動を防ぐ一次バリヤを形成するばかりではなく、さら
に嚢が潰れたり縮んだりしないようにし、これによって
後で移植されるIOLの芯ずれを防ぐ。更に、ドーナツ
状リングが内側の小形リングの平面に対して前方にずれ
ている為に、小形リングは後被膜嚢の前面に押圧され、
かくして本発明の主旨に従って、後部被膜に渡る細胞移
動を防ぐ二次バリヤを構築する。
【0020】本発明の更に別の実施形態によれば、装置
は、前述した目的のドーナツ状リングと、比較的浅い円
錐形で環状の内側を向いたフランジ又は皿形構造体とか
ら構成され、後者はその大きなベースエッジでドーナツ
状リングの環状後部被膜弁形状部分の内周境界エッジに
固定されている。フランジ又は皿形構造体の小さなベー
スエッジは、それ自体で又は他の実施形態の装置の様な
リングを付加して本装置の小形リングを構築しており、
その平面とドーナツ状リングの赤道領域平面との間のず
れによって、細胞移動を防ぐ二次バリヤを構築するべく
後部被膜に押圧されるようになっている。ドーナツ状リ
ングと円錐形フランジは、別エレメントとして造られて
おり、次いで共に溶接又は他の接着が行われて本装置が
形成されるか、又は本装置は所望の形状に成形された一
体構造体として形成される。
【0021】これらの構造上の特徴から生ずる長所は容
易に理解されよう。一つは、装置を眼に導入する目的
で、医師は装置の両側で、即ち3時と9時の位置で(架
橋エレメントが装置の頂部と底部、即ち12時と6時の
位置に配置されているものと考える)外側と内側のリン
グを把持出来、且つそれらを内側に押圧出来る。この様
に装置の側方寸法は効果的に縮小され、それによって装
置が通って眼に挿入される角膜、縁又は強膜切開部は、
装置の縮小された側方寸法よりほんの僅か大きくされる
だけでよい。
【0022】別の長所は、一旦装置が眼の残留被膜嚢に
正しく移植され且つリングがそれらの完全な円形に復元
すると、外側又は大形のリングが被膜嚢の赤道領域直径
に適合してそれよりほんの少し大きな直径になる場合、
大形リングはその全周に沿って残留被膜嚢の内面に向か
ってその赤道領域で残留被膜嚢に過度の応力を掛けずに
また前部被膜弁を展開させずに押圧している点である。
同時に、内側又は小形のリングに対して外側大形リング
が前方にずれているので、内側小形リングは、その全周
に沿って赤道領域の半径方向内側に少し離れた後部被膜
の前面に向かって押圧している。厚さが小形リングのも
のに等しいか、でなかったら小形リングの厚さと異なっ
た、好ましくは若干厚い大形リングは、それによって皮
質細胞の赤道領域から後部被膜へのまたその視域へ向か
った移動を阻止する一次機械的バリヤを構成する。他
方、小形リングは、大形リングによって阻止されなかっ
た皮質細胞の後部被膜に渡った亦その視域に向かった移
動を阻止する二次機械的バリヤを構成する。
【0023】
【発明の実施の形態】予備的な注意として、図の各種の
デザインは単なる線図による図解であって縮尺に従って
描かれておらず、その目的はそれらの手順や本発明の更
に説明される主旨や実施形態の理解を容易にするもので
あることを、二つのタイプの白内障摘出について、また
本発明の装置の開示された実施形態についてここで述べ
た説明と関連して心に留めて置くべきである。それら図
解は、違った手術に属する生理学的構成や手術上の技法
についての各種の局面を精細に表現しようとするもので
はない。
【0024】より詳細に図面を、特に図1から図3を参
照にすると、本発明の一実施形態に係る後部被膜の混濁
化抑制装置11がここに示されており、それは、異なっ
た外径D、d(図3参照)を有した一対の閉鎖連続リン
グ12、13から構成された二重の360゜の又は完全
な円形のリング構造体を有している。その内の直径D
は、装置11が挿入される残留被膜嚢14(図9参照)
の赤道領域又はゾーンの内径よりほんの少し大きくなっ
ている。厚さTを有し且つ弾力的に撓むリング12、1
3は、相互に同軸に配列されており、それらの各平面は
互いに並行な関係にあり、大形外側リング12の平面
は、小形内側リング13の平面に対して幾分前方にずれ
ている。二つのリングは、装置11の共通した直径方向
の平面においてそれらの間に伸びた一対のロッド状架橋
エレメントにより互いに連結されている。両架橋エレメ
ントは、基本的にリングと同じ厚さであり、図示の様に
真っ直か又は幾分湾曲されている(図示されていな
い)。
【0025】外側リング12の外形Dと被膜嚢14の赤
道領域又はゾーンにおける内径dとの上述の関係は、本
発明では非常に重要である。人の眼の被膜嚢の赤道領域
直径は、良く知られている様にまた推測される様に、勿
論人によって違っている。一般に、眼科医の間の在来的
業務としては、嚢内にIOLをしっかりと着床させると
言う明瞭な目的の為に或る患者の被膜嚢の赤道領域直径
より約3.5mmほど長い『長さ』(ループ構造体又は
ハプティック構造体のアーチ状着床部分間で視域を直径
方向に計測した最大距離)を有したIOLを患者に移植
することであったし、また依然として在り続けるであろ
う。然し、経験上、その様なIOLのハプティック構造
体は、嚢赤道領域の必然的な後方シフトに伴い嚢の前部
被膜弁を文字通り解いたり、展開させることが出来る半
径方向圧力を嚢の赤道領域に加えている。その様な展開
は、皮質細胞が嚢の赤道領域から後部被膜へ移動するの
を助け、かくしてその後に嚢の線維化と後部被膜の混濁
化の開始を助長する。
【0026】これらの欠点を回避する為に、本発明はそ
の基本的な局面として被膜嚢の寸法に対して装置11の
外側リング12の適当な直径の寸法決めを企図するもの
である。特に、リング12の外径Dは、被膜嚢の赤道領
域の内径より約0.5mmから約1.5mm大きくなけ
ればならい旨企図されている。かくして、装置が正しく
移植されると、リング12は望ましくない展開を起さな
い様に充分な且つそれに係合する皮質細胞を殺すのに充
分な或る半径方向の圧力を嚢の赤道領域に掛ける。更
に、その継ぎ目の無い円形によって、リング12はその
360゜全周に沿ってその様な圧力を嚢の全周に渡って
被膜嚢の赤道領域に加える。その様にして、リング12
はそれが接触している皮質細胞の後部被膜へのまたその
視域に向かった移動を阻止する機械的バリヤを構築す
る。
【0027】然し同時に、被膜嚢の赤道領域の幅が、そ
れとリング12との接触域よりかなり大きい点を評価し
なければならない(接触域の厚さTは、約0.2mmか
ら約1.0mmに過ぎない)。その結果、全く起こり得
ることであるが 、洗浄や吸引の処置中に医師によって
除去されなかったばかりでなく移植装置11の外側リン
グ12によって接触阻止されなかった幾らかの皮質細胞
が赤道領域に隣接した後部被膜の半径方向最外周域に存
在している。この可能性を償うべく、厚さが外側リング
のものとほぼ同じ範囲(0.2mm≦T≦1.0mm)
である他外側リングの厚さより幾分薄いこともある内側
リング13が二重リング構造の一部分として設けられて
おり、外側リング12の平面が内側リングの平面に対し
て前方にずれている。ずれの程度は、内側リングの平面
に対して約15゜の角度で前方に傾斜した架橋エレメン
ト15によって決定されるが、その角度は幾分小さいか
(例えば10゜程)又は幾分大きい(例えば30゜程)
こともある。
【0028】この様な構成によって、外側リング12に
於て被膜嚢によって移植装置11に加えられる拘束力
は、架橋エレメント15を介して内側リング13に伝達
され、外側リングに対して後方に内側リングを若干変位
させる作用を有する。結果的に、内側リングは赤道領域
の半径方向内側に少し(約2mmのオーダで)離れた後
部被膜14aに押圧され、これによって一次バリヤ、即
ち外側リングによって阻止されなかった皮質細胞の後部
被膜に渡るまたその視域14bに向かった移動を阻止す
る二次機械的バリヤを構築する。図9から分かる様に、
後部被膜混濁化抑制装置11が使用される時は、その後
に移植されるIOL(図9に仮想線のみで示されてい
る)は、被膜嚢14に装置11前方で前部被膜弁14c
後方に於て着床される様に位置決めされる。
【0029】単なる例として、もし患者の被膜嚢の直径
が約9.4mmであれば、外側リング12の外径Dは約
9.9mmから約10.9mmの範囲に入り、そして内
側リング13の外径dは約7.9mmから約8.9mm
の範囲に入っていなければならない。
【0030】本発明の主旨は、更に図1から図3に示さ
れているものと幾分異なる二重リングの後部被膜混濁化
抑制構造に具現される。例えば、図4から図6に示され
た装置16は、直径方向のロッド状架橋エレメント19
によって相互に外側リング17と内側リング18とが連
結され、内側リング18と架橋エレメント19とが装置
11の各対応した部材13、15に同じであり、装置1
1に基本的に類似している。二つの装置の相違は、装置
16の外側リング17が前でも後ろでも不完全な被膜の
袋状構造に似たドーナツ状リングの形を有しており、そ
の構造の前部被膜部分と後部被膜部分の両方が、環状の
前部被膜弁状部分17cと環状の後部被膜弁状部分17
dを形成する為に各々比較的大きな孔や開口17a、1
7bを有している点である。第一の実施形態における様
に、勿論、二つのリング17、18は相互に平行に成っ
ている。
【0031】一般的な提案として、架橋エレメント19
は、リング18から遠いそれらの端でドーナツ状リング
17の環状の後部被膜弁状部分17dの内周境界エッジ
に連結されている。然し、好ましくは図4から図6に示
されている様に、架橋エレメントのそれらの端は、両リ
ング17、18の平面に平行な平面を有した補助リング
18aを仲介してドーナツ状リング17に連結されてお
り、架橋エレメントの上記の遠い端は、補助リング18
aに溶接か他の接着が行われ、補助リング18aは次に
後部被膜弁状部分17dの内周境界エッジに連結されて
いる。補助リング18aを設けることで、主として内側
リング18と外側リング17との間の連結を強化する働
きをする。
【0032】ドーナツ状の外側又は大形リング17は、
患者の眼の残留被膜嚢20(図10参照)に正しく移植
されると、その後部被膜弁状部分17dは、図1から図
3に示された装置の実施形態の外側リング12のものに
対して大きな幅又は厚さによって、少なくても部分で被
膜嚢の赤道領域ばかりでなく後部被膜20aの半径方向
最外域にも(リング12と被膜嚢の赤道領域との間の線
接触から弁別されている様に)面接触している。かくし
て、被膜嚢が潰れたり、縮んだりするのを防ぐ手段とし
てまた引き続いて嚢内に移植されるIOL(図10に仮
想輪郭線だけで図示されている)の収容体や担持体とし
ての働き(第一の実施形態の外側リング12の様な)に
加えて、ドーナツ状リング17は、皮質細胞の残留被膜
嚢の赤道領域から後部被膜20aへの移動に対する一次
バリヤを構築する手段としてその主な機能を同時に果た
す。勿論、リング17は更に内側又は小形リング18が
大形リングにより阻止されなかった皮質細胞の後部被膜
の視域20b内への移動に対する二次バリヤを構築する
様に確実に後部被膜に押圧され且つ係合が維持されるよ
うにする手段として働く。
【0033】本発明の第三の実施形態に係る後部被膜の
混濁化抑制装置21も、図7と図8に図示されている様
に、リング17と同じ構造と機能を有したほぼドーナツ
状の外側リング22を装置16の様に有している。然
し、この実施形態では、平面がリング22のものと平行
な装置の後部被膜係合内側リング23が、環状の比較的
浅くほぼ円錐形で内側を向き後方に傾斜したフランジ又
は皿状構造体24の小形ベースエッジか、又はフランジ
の小形ベースエッジに固定又は組み込まれた(他の実施
形態のリング13、18の様な)ロッド状材の小形リン
グ部材のいずれかによって構成されている。いずれにし
ても、フランジの大形ベースエッジ25は、もし必要で
あれば図4から図6に図示されている装置16の実施形
態のリング18aの様に更に補助補強リングを組み込め
るドーナツ状リング22の後部被膜弁状部分22bの内
周境界エッジ22aに連結されている。装置21におけ
るフランジ24は、かくして装置11、16の架橋エレ
メント15、19の働きを行う架橋手段として機能す
る。本発明を考慮すると、勿論装置21全体は一様な又
は一体の構造として造られたり、又はリング部材22と
フランジ24とが別々に形成され、次いで相互に溶接又
は他の接着を行って結合される。
【図面の簡単な説明】
本発明の上記のまた他の目的、特徴及び長所は、添付図
面を参照して読むと各種の実施形態の詳しい説明から更
に充分に理解されよう。
【図1】本発明の一実施形態に係る後部被膜の混濁化抑
制装置を示す平面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】本発明の第二の実施形態に係る後部被膜の混濁
化抑制装置を示す部分破断平面図である。
【図5】図4の5−5線に沿った断面図である。
【図6】図4の6−6線に沿った断面図である。
【図7】本発明の第三の実施形態に係る後部被膜の混濁
化抑制装置を示す部分破断平面図である。
【図8】図7の8−8線に沿った断面図である。
【図9】人の眼を通った軸方向の断面図で、包外白内障
摘出後の眼の残留被膜嚢内への図1の装置の移植を示し
ている。
【図10】人の眼を通った軸方向の断面図で、包外白内
障摘出後の眼の残留被膜嚢内への図4の装置の移植を示
している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596011965 99 DUTCH HILL PLAZA, ORANGEBURG, NEW YO RK 10962, U.S.A.

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包外白内障摘出の後に眼に残った残留被
    膜嚢の後部被膜と前部被膜弁との間において眼に移植す
    る為の装置であって、 各々平面及び異なった外径を有した一対の弾力性的に撓
    む同軸閉鎖リングから構成されており、それらリングの
    内の大形のものは、小形のものにそれらの間に伸びた架
    橋手段によって連結され、大形リングの平面は、小形リ
    ングの平面に平行であるが前方にずれており、大形リン
    グのその外周部における外径は、上記残留被膜嚢の内径
    よりその赤道領域で若干大きくなっており、 これにより、本装置が眼内に正しく移植されると、
    (i)上記大形リングは上記残留被膜嚢の内面に過剰に
    圧力を掛けずに且つ上記前部被膜弁拡張を起さずに、そ
    の全周に渡って残留被膜嚢の内面に対してその赤道領域
    で押圧しており、該大形リングは、これによって、上皮
    細胞が上記赤道領域から上記残留被膜嚢の後部被膜の視
    域上へ且つ向かって移動するのを抑制する第一の機械的
    バリヤを構成しており、(ii)上記小形リングは、そ
    の全周に渡って上記赤道領域の半径方向内側に近い上記
    後部被膜の外面に対して押圧しており、上記大形リング
    によって阻止されなかった上皮細胞が上記後部被膜に渡
    って且つその視域に向かって移動するのを抑制する第二
    の機械的バリヤを構成していることを特徴する後部被膜
    の混濁化抑制装置。
  2. 【請求項2】 上記架橋手段は、ロッド状の複数の架橋
    エレメントから構成されている請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 上記架橋エレメントは、真っ直なロッド
    である請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 上記架橋エレメントは、弧状ロッド形状
    である請求項2記載の装置。
  5. 【請求項5】 上記架橋手段は、上記大形リングの平面
    の対して後方に傾斜し且つ大形ベースエッジと小形ベー
    スエッジとを有した浅い円錐形フランジから構成されて
    おり、上記円錐形フランジはその上記大形ベースエッジ
    で上記大形リングに連結されており、また上記円錐形フ
    ランジはその上記小形ベースエッジで上記小形リングに
    連結されている請求項1記載の装置。
  6. 【請求項6】 上記円錐形フランジの小形ベースエッジ
    は、上記小形リングを形成している請求項5記載の装
    置。
  7. 【請求項7】 上記両リングは、ほぼロッド状横断面を
    有している請求項1記載の装置。
  8. 【請求項8】 上記架橋手段は、複数のロッド状の架橋
    エレメントから構成されている請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 上記大形リングは、該大形リングの外周
    の赤道領域で相互に連結され且つ各々内周境界エッジを
    有した環状の後部被膜弁形状部と環状の前部被膜弁形状
    部を有したほぼドーナッ状を成しており、上記架橋手段
    は、その一端で上記大形リングの上記環状の後部被膜弁
    形状部の上記内周境界エッジに連結されており且つその
    他方端で上記小形リングに連結されている請求項1記載
    の装置。
  10. 【請求項10】 上記小形リングは、ほぼロッド状横断
    面を有している請求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】 上記架橋手段は、ロッド状の複数の架
    橋エレメントから構成されている請求項10記載の装
    置。
  12. 【請求項12】 上記大形リングは、該大形リングの上
    記後部被膜弁形状部の内周境界エッジに周囲で固定され
    たほぼロッド状横断面の補助リングを有しており、また
    上記架橋エレメントは、それらの一端部で上記補助リン
    グに連結されている請求項11記載の装置。
  13. 【請求項13】 上記架橋手段は、上記大形リングの平
    面の対して後方に傾斜し且つ大形ベースエッジと小形ベ
    ースエッジを備えた浅い円錐形フランジから構成されて
    おり、上記円錐形フランジは、その上記大形ベースエッ
    ジにおいて上記大形リングの後部被膜弁形状部の内周境
    界エッジに連結されており、また上記円錐形フランジは
    その上記小形ベースエッジにおいて上記小形リングに連
    結されている請求項9記載の装置。
  14. 【請求項14】 上記円錐形フランジの小形ベースエッ
    ジは、上記小形リングを形成している請求項13記載の
    装置。
  15. 【請求項15】 上記小形リングは、ほぼロッド状横断
    面となっている請求項13記載の装置。
  16. 【請求項16】 上記大形リングの外径は、上記残留被
    膜嚢の赤道領域における内径より約0.5mmから約
    1.5mm大きい請求項1記載の装置。
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