JPH09171761A - 回路遮断器 - Google Patents
回路遮断器Info
- Publication number
- JPH09171761A JPH09171761A JP34713496A JP34713496A JPH09171761A JP H09171761 A JPH09171761 A JP H09171761A JP 34713496 A JP34713496 A JP 34713496A JP 34713496 A JP34713496 A JP 34713496A JP H09171761 A JPH09171761 A JP H09171761A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arc
- movable contact
- casing
- fixed contact
- discharge port
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H9/00—Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
- H01H9/30—Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
- H01H9/34—Stationary parts for restricting or subdividing the arc, e.g. barrier plate
- H01H9/342—Venting arrangements for arc chutes
Landscapes
- Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
- Breakers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】アークを効果的に冷却して排出口に導き、大電
流に対する遮断性に優れた回路遮断器を提供する。 【構成】消弧室の可動接点台の回動中心に面する側に可
動接点台挿通部を形成し、消弧室のこの可動接点台挿通
部に対向する側にアーク排出口を形成する。消弧装置を
消弧室内のアーク排出口側で可動接点台の回動軌跡に対
向する位置に配設し、アーク排出口を可動接点台挿通部
を臨む位置に配設する。 【効果】アークを効果的に冷却でき、大電流に対する遮
断性に優れた回路遮断器を得られる。
流に対する遮断性に優れた回路遮断器を提供する。 【構成】消弧室の可動接点台の回動中心に面する側に可
動接点台挿通部を形成し、消弧室のこの可動接点台挿通
部に対向する側にアーク排出口を形成する。消弧装置を
消弧室内のアーク排出口側で可動接点台の回動軌跡に対
向する位置に配設し、アーク排出口を可動接点台挿通部
を臨む位置に配設する。 【効果】アークを効果的に冷却でき、大電流に対する遮
断性に優れた回路遮断器を得られる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回路遮断器に係り、特に
消弧部の構成部材、絶縁、アーク駆動、及びアークエネ
ルギーに応じて発生する圧力上昇を防止するに好適な回
路遮断器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の装置は、実開平1−60439号
公報に開示されている。例えば、従来の回路遮断器は図
6に示すように、絶縁性のケーシング1の内部に消弧装
置5を装着するものが多いが、消弧装置内の発生アーク
により上昇した内圧が絶縁ケーシングに直接作用し、図
7に示すように矢印Pの内圧を受けてケーシング内壁の
破壊事故が多く発生している。従って、ケーシングは前
記内圧に耐える必要があり、遮断時の大電流に対応する
遮断能力を大きくするには、ケーシング材の強度を高め
るか、内圧の上昇を抑える等の対策が必要であった。こ
の手段として、例えばガラス強化プラスチックスの採
用、または射出成形品に比して高強度の圧縮成形品の採
用があり、また内圧低減策としては消弧室容積の拡大な
どが実施されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】図8に示すように、回
路遮断器のモールドケースは製造コストに占めるケース
部品費の比率が高く25〜35%にも及んでいる。ま
た、図9に示すように、圧縮成形品は強度は大である
が、部品費a2と材料費a1との差が大きく、ガラス繊
維強化成形品は部品費c2とc1との関係もほぼ同様で
加工費が割高となることを示し、射出成形品は強度が小
さく部品費b2と材料費b1との差は小さい。このよう
に圧縮成形のケーシング製作は高強度であるが大幅なコ
ストアップ要因となり、容積の拡大は、回路遮断器の小
形化ひいては配電盤等の収納スペース減少に反すること
となり問題であった。また遮断時のアークを速かに所定
の方向に駆動、冷却し確実に消弧させるため、および、
遮断途中あるいは遮断後の電源と機構部との絶縁を確実
なものにするため、消弧板、駆動部材、絶縁板等が消弧
装置に配設されているが、部品点数の増加をもたらし構
造の複雑化による組立性低下の要因となる上、個々の部
材も大がかりなものとなりコストアップが避けられず、
遮断性能を確保し絶縁性の向上を図ることと原価の低減
とは二律背反的関係にあった。 【0004】本発明は、消弧室をケーシングより高い耐
圧性と絶縁性を有する材料で形成するとともにアーク排
出口を可動接点台挿通部を臨む位置に配設してアークを
効果的に冷却して排出口に導き、大電流に対する遮断性
に優れた回路遮断器を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、可動接点を有する可動接点台と、固定接
点を有する固定接点台と、事故電流発生に応動して可動
接点台を固定接点台から開極動作させる接点開閉機構
と、開極動作時に可動接点と固定接点との間に生じるア
ークを抑制する消弧装置と、可動接点台と固定接点台と
接点開閉機構と消弧装置を収納するケーシングを備えた
少なくとも1極の回路遮断器において、ケーシング内で
各極毎に配設されて耐圧性を有する絶縁材により形成さ
れて実質的に矩形の断面形状を有するとともに可動接点
台と消弧装置とをその内部に収納する消弧室を備え、消
弧室はその底部に固定接点が可動接点に対向するよう配
設されるとともに可動接点台の回動中心に面する側に形
成された可動接点台挿通部及びこの可動接点台挿通部に
対向する側に形成されたアーク排出口をそれぞれ備えて
成り、消弧装置は消弧室内のアーク排出口側で可動接点
台の回動軌跡に対向する位置に配設され、アーク排出口
を可動接点台挿通部を臨む位置に配設したことを特徴と
するものである。 【0006】 【作用】消弧室はケーシング内で各極毎に配設されて耐
圧性を有する絶縁材により形成されて実質的に矩形の断
面形状を有しているので、遮断時に発生するアークによ
る内圧の上昇に耐えてケーシングを保護することができ
る。これによりケーシングに強度の小さい材料を使用す
ることができる。また、アーク発生時の内圧は消弧室で
受けることができるので、ケーシングの肉厚が薄くて済
みケーシングの材料節減及び小型軽量化を図ることがで
きる。消弧室はその底部に固定接点が可動接点に対向す
るよう配設されるとともに可動接点台の回動中心に面す
る側に形成された可動接点台挿通部及びこの可動接点台
挿通部に対向する側に形成されたアーク排出口をそれぞ
れ備えているので、消弧室は可動接点台挿通部と、アー
ク排出口と、固定接点が露出する部分とを除く周壁が閉
鎖された構造になり、排出口以外からのアーク漏出を防
止する。消弧装置は消弧室内のアーク排出口側で可動接
点台の回動軌跡に対向する位置に配設され、アーク排出
口は可動接点台挿通部を臨む位置に配設されるのでアー
クが消弧板により効率的に冷却されて排出口から排出さ
れる。 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図5によって
説明する。本発明の第1実施例を図1〜図3により説明
する。図1は本実施例の消弧室内部を示す斜視図、図2
は図1の分解斜視図であって、事故電流発生に応動して
開極動作する可動接点台7とこれに対応する固定接点台
6との間に発生するアークは、そのエネルギーにより接
点6a、7a、接点台6、7および近接する部材を昇華
しつつ高温のガスを発生させる。接点6a、7a間に発
生するアーク柱は可動接点台7の開離動作に伴って伸延
し、アーク柱を取り巻くように配設された複数の磁性板
からなるコ字状の消弧板3により電源側へ駆動されつつ
冷却され、電源側に設けたアークガス排出口4から排出
される。伸延されたアーク柱は消弧板3により冷却さ
れ、より高いインピーダンスとなりアーク電流を抑制
し、ついには電流零点に達しいわゆる遮断に至る。アー
ク排出口は可動接点台挿通部(開口部8)を臨む位置に
配設されるのでアークの冷却に関与する消弧板の数が多
くなり、アークは効率的に冷却されて排出口4から排出
される。 【0008】図2に示されるように、本実施例における
消弧室は、各極ごとに高強度絶縁材からなる筐体2と内
部に収容される消弧板3により形成されており、アーク
発生時の内部ガス圧を筐体2で受け止めるため、回路遮
断器の外殻である絶縁ケーシング1はその強度を比較的
低減したもので構成することができる。図3に示すよう
に消弧室はその底部に固定接点が可動接点に対向するよ
う配設されるとともに筺体2の可動接点台の回動中心に
面する側に開口部8が開閉動作する可動絶縁台7の軌跡
に沿って形成される。この開口部8には可動接点台7が
挿通され、可動接点台挿通部として機能する。筐体2
は、開閉動作する可動接点台7の軌跡に沿って設けた開
口部8以外を閉鎖することにより、接点間に生ずるアー
クが開閉機構部側や操作把手側へ流出するのを抑制する
ことができる。また、固定接点台6の取付け部に、固定
接点6aおよびそこに併設されるアークランナ9のみを
筐体2内に露出させ、その他の部分は絶縁板で覆われて
いる。固定接点6aに近い側のアーク柱脚部は、発散す
ることなく速やかにアークランナ9に沿って移動し、ア
ークの集中が強化されるため、アークインピーダンスは
一層高まり通過電流の抑制がさらに強化される。 【0009】本発明の第2実施例を図4により説明す
る。本実施例によれば、筐体2の内部に複数の消弧板支
持溝2aを併設し、支持溝2aを介して消弧板3を装着
することにより消弧室の一体化が図られる。またU字状
磁性体10を筐体2の外側に装着し、可動接点台7の開
極動作は、U字状磁性体10に沿った磁束により高速化
されるように構成するが、このU状磁性体10を極力可
動接点台7の回動軌道に沿って近づければ、より高速な
開極動作が得られる。筐体2の一部にU字体ガイド2b
を併設し筐体2の側壁を隔ててU字状磁性体10を装着
することが好ましく、これにより、アーク接触によるイ
ンピーダンス低下を防止して確実な絶縁効果を得ること
ができる。さらに、図3に示されたものと同様に、筐体
2の開閉機構部側、すなわち開口部8の下部外側には凸
堤部11が形成され、遮断時および遮断後の固定接点台
7と開閉機構部との絶縁が強化される。絶縁ケーシング
1、開閉機構部等は第1実施例と同様である。 【0010】本発明の第3実施例を図5により説明す
る。本実施例は図5に示すように、筐体2の側壁と一体
的に可動接点台の軌跡に沿って対向する1対の防止壁1
2を設けることにより、コ字状の消弧板3の先端側への
アーク転移を防止することができ、アークの集中化と速
やかな移動を助成するのに有効である。絶縁ケーシング
1、開閉機構部等は第1実施例と同様である。 【0011】以上の実施例において、筐体2は、少なく
とも2つの成型品の組立あるいは板状品の組立により構
成してもよく、例えばセラミック鋳型による成型品、若
しくは外殻を金属製とし内壁に絶縁性と耐アーク性の優
れた材料をコーティングしたものであってもよい。 【0012】 【発明の効果】本発明によれば、アークを効果的に冷却
して排出口に導き、大電流に対する遮断性に優れた回路
遮断器を得ることができる。
消弧部の構成部材、絶縁、アーク駆動、及びアークエネ
ルギーに応じて発生する圧力上昇を防止するに好適な回
路遮断器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の装置は、実開平1−60439号
公報に開示されている。例えば、従来の回路遮断器は図
6に示すように、絶縁性のケーシング1の内部に消弧装
置5を装着するものが多いが、消弧装置内の発生アーク
により上昇した内圧が絶縁ケーシングに直接作用し、図
7に示すように矢印Pの内圧を受けてケーシング内壁の
破壊事故が多く発生している。従って、ケーシングは前
記内圧に耐える必要があり、遮断時の大電流に対応する
遮断能力を大きくするには、ケーシング材の強度を高め
るか、内圧の上昇を抑える等の対策が必要であった。こ
の手段として、例えばガラス強化プラスチックスの採
用、または射出成形品に比して高強度の圧縮成形品の採
用があり、また内圧低減策としては消弧室容積の拡大な
どが実施されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】図8に示すように、回
路遮断器のモールドケースは製造コストに占めるケース
部品費の比率が高く25〜35%にも及んでいる。ま
た、図9に示すように、圧縮成形品は強度は大である
が、部品費a2と材料費a1との差が大きく、ガラス繊
維強化成形品は部品費c2とc1との関係もほぼ同様で
加工費が割高となることを示し、射出成形品は強度が小
さく部品費b2と材料費b1との差は小さい。このよう
に圧縮成形のケーシング製作は高強度であるが大幅なコ
ストアップ要因となり、容積の拡大は、回路遮断器の小
形化ひいては配電盤等の収納スペース減少に反すること
となり問題であった。また遮断時のアークを速かに所定
の方向に駆動、冷却し確実に消弧させるため、および、
遮断途中あるいは遮断後の電源と機構部との絶縁を確実
なものにするため、消弧板、駆動部材、絶縁板等が消弧
装置に配設されているが、部品点数の増加をもたらし構
造の複雑化による組立性低下の要因となる上、個々の部
材も大がかりなものとなりコストアップが避けられず、
遮断性能を確保し絶縁性の向上を図ることと原価の低減
とは二律背反的関係にあった。 【0004】本発明は、消弧室をケーシングより高い耐
圧性と絶縁性を有する材料で形成するとともにアーク排
出口を可動接点台挿通部を臨む位置に配設してアークを
効果的に冷却して排出口に導き、大電流に対する遮断性
に優れた回路遮断器を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、可動接点を有する可動接点台と、固定接
点を有する固定接点台と、事故電流発生に応動して可動
接点台を固定接点台から開極動作させる接点開閉機構
と、開極動作時に可動接点と固定接点との間に生じるア
ークを抑制する消弧装置と、可動接点台と固定接点台と
接点開閉機構と消弧装置を収納するケーシングを備えた
少なくとも1極の回路遮断器において、ケーシング内で
各極毎に配設されて耐圧性を有する絶縁材により形成さ
れて実質的に矩形の断面形状を有するとともに可動接点
台と消弧装置とをその内部に収納する消弧室を備え、消
弧室はその底部に固定接点が可動接点に対向するよう配
設されるとともに可動接点台の回動中心に面する側に形
成された可動接点台挿通部及びこの可動接点台挿通部に
対向する側に形成されたアーク排出口をそれぞれ備えて
成り、消弧装置は消弧室内のアーク排出口側で可動接点
台の回動軌跡に対向する位置に配設され、アーク排出口
を可動接点台挿通部を臨む位置に配設したことを特徴と
するものである。 【0006】 【作用】消弧室はケーシング内で各極毎に配設されて耐
圧性を有する絶縁材により形成されて実質的に矩形の断
面形状を有しているので、遮断時に発生するアークによ
る内圧の上昇に耐えてケーシングを保護することができ
る。これによりケーシングに強度の小さい材料を使用す
ることができる。また、アーク発生時の内圧は消弧室で
受けることができるので、ケーシングの肉厚が薄くて済
みケーシングの材料節減及び小型軽量化を図ることがで
きる。消弧室はその底部に固定接点が可動接点に対向す
るよう配設されるとともに可動接点台の回動中心に面す
る側に形成された可動接点台挿通部及びこの可動接点台
挿通部に対向する側に形成されたアーク排出口をそれぞ
れ備えているので、消弧室は可動接点台挿通部と、アー
ク排出口と、固定接点が露出する部分とを除く周壁が閉
鎖された構造になり、排出口以外からのアーク漏出を防
止する。消弧装置は消弧室内のアーク排出口側で可動接
点台の回動軌跡に対向する位置に配設され、アーク排出
口は可動接点台挿通部を臨む位置に配設されるのでアー
クが消弧板により効率的に冷却されて排出口から排出さ
れる。 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図5によって
説明する。本発明の第1実施例を図1〜図3により説明
する。図1は本実施例の消弧室内部を示す斜視図、図2
は図1の分解斜視図であって、事故電流発生に応動して
開極動作する可動接点台7とこれに対応する固定接点台
6との間に発生するアークは、そのエネルギーにより接
点6a、7a、接点台6、7および近接する部材を昇華
しつつ高温のガスを発生させる。接点6a、7a間に発
生するアーク柱は可動接点台7の開離動作に伴って伸延
し、アーク柱を取り巻くように配設された複数の磁性板
からなるコ字状の消弧板3により電源側へ駆動されつつ
冷却され、電源側に設けたアークガス排出口4から排出
される。伸延されたアーク柱は消弧板3により冷却さ
れ、より高いインピーダンスとなりアーク電流を抑制
し、ついには電流零点に達しいわゆる遮断に至る。アー
ク排出口は可動接点台挿通部(開口部8)を臨む位置に
配設されるのでアークの冷却に関与する消弧板の数が多
くなり、アークは効率的に冷却されて排出口4から排出
される。 【0008】図2に示されるように、本実施例における
消弧室は、各極ごとに高強度絶縁材からなる筐体2と内
部に収容される消弧板3により形成されており、アーク
発生時の内部ガス圧を筐体2で受け止めるため、回路遮
断器の外殻である絶縁ケーシング1はその強度を比較的
低減したもので構成することができる。図3に示すよう
に消弧室はその底部に固定接点が可動接点に対向するよ
う配設されるとともに筺体2の可動接点台の回動中心に
面する側に開口部8が開閉動作する可動絶縁台7の軌跡
に沿って形成される。この開口部8には可動接点台7が
挿通され、可動接点台挿通部として機能する。筐体2
は、開閉動作する可動接点台7の軌跡に沿って設けた開
口部8以外を閉鎖することにより、接点間に生ずるアー
クが開閉機構部側や操作把手側へ流出するのを抑制する
ことができる。また、固定接点台6の取付け部に、固定
接点6aおよびそこに併設されるアークランナ9のみを
筐体2内に露出させ、その他の部分は絶縁板で覆われて
いる。固定接点6aに近い側のアーク柱脚部は、発散す
ることなく速やかにアークランナ9に沿って移動し、ア
ークの集中が強化されるため、アークインピーダンスは
一層高まり通過電流の抑制がさらに強化される。 【0009】本発明の第2実施例を図4により説明す
る。本実施例によれば、筐体2の内部に複数の消弧板支
持溝2aを併設し、支持溝2aを介して消弧板3を装着
することにより消弧室の一体化が図られる。またU字状
磁性体10を筐体2の外側に装着し、可動接点台7の開
極動作は、U字状磁性体10に沿った磁束により高速化
されるように構成するが、このU状磁性体10を極力可
動接点台7の回動軌道に沿って近づければ、より高速な
開極動作が得られる。筐体2の一部にU字体ガイド2b
を併設し筐体2の側壁を隔ててU字状磁性体10を装着
することが好ましく、これにより、アーク接触によるイ
ンピーダンス低下を防止して確実な絶縁効果を得ること
ができる。さらに、図3に示されたものと同様に、筐体
2の開閉機構部側、すなわち開口部8の下部外側には凸
堤部11が形成され、遮断時および遮断後の固定接点台
7と開閉機構部との絶縁が強化される。絶縁ケーシング
1、開閉機構部等は第1実施例と同様である。 【0010】本発明の第3実施例を図5により説明す
る。本実施例は図5に示すように、筐体2の側壁と一体
的に可動接点台の軌跡に沿って対向する1対の防止壁1
2を設けることにより、コ字状の消弧板3の先端側への
アーク転移を防止することができ、アークの集中化と速
やかな移動を助成するのに有効である。絶縁ケーシング
1、開閉機構部等は第1実施例と同様である。 【0011】以上の実施例において、筐体2は、少なく
とも2つの成型品の組立あるいは板状品の組立により構
成してもよく、例えばセラミック鋳型による成型品、若
しくは外殻を金属製とし内壁に絶縁性と耐アーク性の優
れた材料をコーティングしたものであってもよい。 【0012】 【発明の効果】本発明によれば、アークを効果的に冷却
して排出口に導き、大電流に対する遮断性に優れた回路
遮断器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の第1実施例における回路遮断器内部
の要部を示す斜視図である。 【図2】は本発明の第1実施例における回路遮断器の要
部の分解斜視図である。 【図3】は本発明の第1実施例における筐体の構造を示
す図で、同図(a)は側断面図、同図(b)は可動接点
台側から見た斜視図である。 【図4】は本発明の第2実施例における筐体をアーク排
出口側から見た分解斜視図である。 【図5】は本発明の第3実施例における筐体の平断面図
である。 【図6】は従来の消弧装置とケーシングの斜視図であ
る。 【図7】は従来のケーシングの内圧発生状態を示す図表
である。 【図8】は消弧装置とケーシングの材料とコスト比を示
す図である。 【図9】は消弧装置とケーシングの材料の強度と費用の
関係を示す図である。 【符号の説明】 1・・・絶縁ケーシング 2・・・筐体 3・・・消弧板 4・・・アーク排出口 6・・・固定接点台 6a・・・固定接点 7・・・可動接点台 7a・・・可動接点 8・・・開口部 9・・・アークランナ 10・・・U字状磁性体 11・・・凸堤部
の要部を示す斜視図である。 【図2】は本発明の第1実施例における回路遮断器の要
部の分解斜視図である。 【図3】は本発明の第1実施例における筐体の構造を示
す図で、同図(a)は側断面図、同図(b)は可動接点
台側から見た斜視図である。 【図4】は本発明の第2実施例における筐体をアーク排
出口側から見た分解斜視図である。 【図5】は本発明の第3実施例における筐体の平断面図
である。 【図6】は従来の消弧装置とケーシングの斜視図であ
る。 【図7】は従来のケーシングの内圧発生状態を示す図表
である。 【図8】は消弧装置とケーシングの材料とコスト比を示
す図である。 【図9】は消弧装置とケーシングの材料の強度と費用の
関係を示す図である。 【符号の説明】 1・・・絶縁ケーシング 2・・・筐体 3・・・消弧板 4・・・アーク排出口 6・・・固定接点台 6a・・・固定接点 7・・・可動接点台 7a・・・可動接点 8・・・開口部 9・・・アークランナ 10・・・U字状磁性体 11・・・凸堤部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.可動接点を有する可動接点台と、固定接点を有する
固定接点台と、事故電流発生に応動して前記可動接点台
を固定接点台から開極動作させる接点開閉機構と、前記
開極動作時に前記可動接点と前記固定接点との間に生じ
るアークを抑制する消弧装置と、前記可動接点台と前記
固定接点台と前記接点開閉機構と前記消弧装置を収納す
るケーシングを備えた少なくとも1極の回路遮断器にお
いて、前記ケーシング内で各極毎に配設されて耐圧性を
有する絶縁材により形成されて実質的に矩形の断面形状
を有するとともに前記可動接点台と前記消弧装置とをそ
の内部に収納する消弧室を備え、前記消弧室はその底部
に前記固定接点が前記可動接点に対向するよう配設され
るとともに前記可動接点台の回動中心に面する側に形成
された可動接点台挿通部及び該可動接点台挿通部に対向
する側に形成されたアーク排出口をそれぞれ備えて成
り、前記消弧装置は前記消弧室内の前記アーク排出口側
で前記可動接点台の回動軌跡に対向する位置に配設さ
れ、前記アーク排出口を前記可動接点台挿通部を臨む位
置に配設したことを特徴とする回路遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34713496A JPH09171761A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34713496A JPH09171761A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 回路遮断器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1235592A Division JP2886903B2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | 回路遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09171761A true JPH09171761A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18388147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34713496A Pending JPH09171761A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 回路遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09171761A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100475069B1 (ko) * | 2002-09-17 | 2005-03-10 | 엘지산전 주식회사 | 회로차단기의 소호장치 |
US7186941B2 (en) | 2004-10-21 | 2007-03-06 | Ls Industrial Systems Co., Ltd. | Arc extinguisher assembly for molded case circuit breaker |
KR100728863B1 (ko) * | 2006-02-16 | 2007-06-19 | 엘에스산전 주식회사 | 기중 회로 차단기의 소호장치 |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP34713496A patent/JPH09171761A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100475069B1 (ko) * | 2002-09-17 | 2005-03-10 | 엘지산전 주식회사 | 회로차단기의 소호장치 |
US7186941B2 (en) | 2004-10-21 | 2007-03-06 | Ls Industrial Systems Co., Ltd. | Arc extinguisher assembly for molded case circuit breaker |
KR100728863B1 (ko) * | 2006-02-16 | 2007-06-19 | 엘에스산전 주식회사 | 기중 회로 차단기의 소호장치 |
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