JPH09169595A - 薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成方法

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JPH09169595A
JPH09169595A JP7349157A JP34915795A JPH09169595A JP H09169595 A JPH09169595 A JP H09169595A JP 7349157 A JP7349157 A JP 7349157A JP 34915795 A JP34915795 A JP 34915795A JP H09169595 A JPH09169595 A JP H09169595A
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JP
Japan
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plasma
sealing material
vacuum sealing
thin film
plasma chamber
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Application number
JP7349157A
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English (en)
Inventor
Shigeki Amatachi
茂樹 天立
Takahiro Aoyama
隆浩 青山
Hiroyuki Yoshiki
宏之 吉木
Tatsuya Saijo
達也 西條
Koji Itaya
耕司 板谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロ波導入窓に取付けられた真空封止材
に、プロセスガスによる堆積物が付着され難くして薄膜
を形成する薄膜形成方法を提供する。 【解決手段】 窓部を有していて内側に被処理物が配置
されるプラズマ室と、マイクロ波を伝搬させる導波管
と、プラズマ室の窓部と導波管との結合部に配設された
真空封止材とを具備したプラズマ処理装置を用いて、被
処理物をプラズマ処理して薄膜を形成する薄膜形成方法
を対象とし、プラズマ室内に生成された電子サイクロト
ロン共鳴領域を、真空封止材から被処理物側へ予め定め
た距離を移動させた状態でプラズマ処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理物をプラズ
マ処理して薄膜を形成する薄膜形成方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】種々の薄膜を形成するプラズマCVD装
置や、半導体及びLCD製造製造用装置にマイクロ波を
使用したプラズマ装置が用いられている。例えば図7
は、特開平5−335095号に示された従来のプラズ
マ処理装置の概略構成図であり、図8は、図7のI−I
線断面図である。図示するように、この装置は、マイク
ロ波電源1、マイクロ波電源1を保護するアイソレータ
2、コーナ方形導波管3、マイクロ波電力を検出するパ
ワーモニタ4、有効に電力を伝送するためにインピーダ
ンスの整合をとる自動インピーダンス整合器5、コーナ
方形導波管6、プラズマ処理する長尺のプラズマ室7、
プラズマ室7を電界ベクトルと平行な側壁(以下、E面
という)に取付けたプラズマ室結合用方形導波管8、終
端装置9を備えている。マイクロ波電源1は、アイソレ
ータ2とコーナ方形導波管3とパワーモニタ4と自動イ
ンピーダンス整合器5とコーナ方形導波管6とを介し
て、プラズマ室結合用方形導波管8の一端に接続され、
この結合用方形導波管8の他端に終端装置9が接続され
ている。
【0003】プラズマ室7は、図8に示したように、方
形導波管8側の側壁7aに室内と連通する長尺の突出部
7bが設けられ、この突出部を方形導波管8の片方のE
面8aに対向させた状態で配置されている。突出部7b
には、方形導波管8側に導波管8の管軸方向に沿って伸
びる細長い矩形状の窓部7cが設けられ、この窓部7c
の端部のマイクロ波導入窓は、石英ガラス板などのマイ
クロ波を吸収しない物質からなる真空封止材11により
真空封じされている。プラズマ室7には、また排気口7
dが設けられ、この排気口は図示しない真空ポンプに接
続されており、さらにプラズマ室7の1つの壁部を気密
に貫通させてプロセスガス導入パイプ12が取り付けら
れている。このプラズマ室7内には、シート状の被処理
物 13が巻かれたローラ14と、被処理物を巻き取
る巻取ローラ15とが対向配置され、被処理物13は窓
部7cに対向配置されている。
【0004】プラズマ室結合用方形導波管8は、そのE
面8aに管軸方向に沿って伸びる2つのスロット8b,
8cが設けられている。このスロット8b,8cは、プ
ラズマ室7の窓部7cとほぼ等しい長さを有するが、そ
の幅寸法は、窓部7cの幅寸法よりも小さく設定されて
いる。結合用方形導波管8は、スロット 8
b,8cをプラズマ室7の窓部7cに対向させた状態で
電気的に接続されている。
【0005】プラズマ室7と結合用方形導波管8との間
には、磁界発生手段10として永久磁石がスロット8
b,8cに沿ってE面8aの幅方向の中央部に配置さ
れ、またこの永久磁石を支持しつつ磁石の長手方向の周
囲にマイクロ波の導波路を形成するアルミニウム、銅、
ステンレスなどからなるマイクロ波導波路形成部材17
が配置され、適宜の手段により固定されている。
【0006】終端装置9は、ダミーロードを用いてお
り、ダミーロードは冷却水の導入口9aと排出口9bと
を有していて、プラズマ室7に放射されなかった余分な
マイクロ波を導入口9aから導入した冷却水に吸収さ
せ、マイクロ波により加熱された冷却水を排出口9bか
ら排出させるようになっている。
【0007】上記のプラズマ処理装置を用いてプラズマ
処理を行う場合には、プラズマ室7内に被処理物13を
セットした後、プラズマ室7内を高真空状態にする。そ
の後、プロセスガス導入パイプ12からプラズマ室7内
に、所定のプロセスガスをプラズマ室内が所定の圧力に
なるまで供給する。この状態でマイクロ波電源1からプ
ラズマ室結合用方形導波管8の一端にマイクロ波を供給
すると、方形導波管8内に進入したマイクロ波は、スロ
ット8b,8cから放射されて真空封止材11とプラズ
マ室7の窓部7cとを通してプラズマ室7内に伝搬し、
プラズマ室内のプロセスガスをプラズマ化して、プラズ
マ室7の窓部7cに沿って帯状のプラズマが生成され
る。このプラズマを広い面積を有する被処理物13の幅
方向の全体に照射することができ、被処理物13をロー
ラ15により巻き取ってスロット8b,8cの単軸方向
に移動させることにより、所望のプラズマ処理を連続的
に行わせることができる。
【0008】特に磁界発生手段10を設けたことによ
り、プラズマ室7の窓部7cと被処理物13との間の空
間に磁界が生じているため、プラズマ中のイオンが磁界
により力を受けて螺旋運動する。これによりプロセスガ
スのイオン化が促進され、被処理物に照射されるプラズ
マの密度が高められる。さらに、この空間で電子サイク
ロトロン共鳴を生じさせるように、磁界発生手段により
発生させる磁界の強さを設定しておくと、プラズマ密度
を飛躍的に高めることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年、様々な薄膜の形
成やエッチングなどのプラズマプロセスにおいては、大
面積の被処理物にプラズマを均一に照射し、低温下でし
かも高速に処理する技術が必要とされるようになった。
また、実用の生産ラインにおいては、装置の可動率をあ
げるために、装置のメンテナンス時間を極力少なくする
ことが望まれる。
【0010】ところが、プロセスガスとして例えばアル
ゴンとメタンガスとの混合ガスを用いて、ダイヤモンド
ライクカーボン膜(以下、DLC膜という)を形成する
従来のマイクロ波プラズマ処理装置では、被処理物上だ
けではなく、プラズマに直接晒されるプラズマ室のマイ
クロ波導入部やマイクロ波導入窓に取付けられた真空封
止材表面にもDLC膜が堆積する。このように、マイク
ロ波の伝搬経路にあたる真空封止材上にプロセスガスが
マイクロ波によりプラズマ化された粒子が堆積すると、
プラズマ室内に供給されるマイクロ波電力が減少し、プ
ラズマ分布の均一性が低下する。そこで、堆積物を除去
する作業を頻繁に行う必要が生じ、装置の稼動率を下げ
ることになる。
【0011】本発明の目的は、以上の問題点を解決し、
マイクロ波導入窓に取付けられた真空封止材に、プロセ
スガスによる堆積物が付着され難くして薄膜を形成する
薄膜形成方法を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1におい
ては、窓部を有していて内側に被処理物が配置されるプ
ラズマ室と、マイクロ波を伝搬させる導波管と、プラズ
マ室の窓部と導波管との結合部に配設された真空封止材
とを具備したプラズマ処理装置を用いて、被処理物をプ
ラズマ処理して薄膜を形成する薄膜形成方法を対象と
し、プラズマ処理を行うガスと異なるガスをプラズマ化
させて、真空封止材を予め定めた温度に加熱した後、そ
の加熱を停止してプラズマ処理を行う薄膜形成方法を特
徴とする。
【0013】また、本発明の請求項2においては、窓部
を有していて内側に被処理物が配置されるプラズマ室
と、マイクロ波を伝搬させる導波管と、プラズマ室の窓
部と導波管との結合部に配設された真空封止材とを具備
したプラズマ処理装置を用いて、被処理物をプラズマ処
理して薄膜を形成する薄膜形成方法を対象とし、真空封
止材を予め定めた温度に電気ヒータにより加熱した後、
その加熱を続行してプラズマ処理を行う薄膜形成方法を
特徴とする。
【0014】さらに、本発明の請求項3においては、窓
部を有していて内側に被処理物が配置されるプラズマ室
と、マイクロ波を伝搬させる導波管と、プラズマ室の窓
部と導波管との結合部に配設された真空封止材とを具備
したプラズマ処理装置を用いて、被処理物をプラズマ処
理して薄膜を形成する薄膜形成方法を対象とし、プラズ
マ室内に生成された電子サイクロトロン共鳴領域を、真
空封止材から被処理物側へ予め定めた距離を移動させた
状態でプラズマ処理を行う薄膜形成方法を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>図1は、本発明の方法を実施する第
1の実施形態を示すプラズマ処理装置であって、従来例
を示す図8に対応する概略断面図である。同図におい
て、図8と異なる構成を示すと、20は開閉部材、21
は加熱用ガス導入パイプである。なお、図8と同一の構
成部分は同一の符号を付している。
【0016】この第1の実施形態を示すプラズマ処理装
置は、従来例を示す図8の例えばプラズマ室7の側壁7
aに、この側壁の開口部7eを開閉自在とする金属製の
開閉部材20が配設されている。また、開閉部材20に
より閉じられたプラズマ室7の窓部7cの空間に、加熱
用ガスを供給するための加熱用ガス導入パイプ 21
が例えば側壁7aに配設されている。
【0017】以上のように構成されたプラズマ処理装置
において、まず予備実験のためのDLC膜形成を、開閉
部材20を開いた状態で、プロセスガスとして、アルゴ
ンとメタンガスとが1:4の混合ガスをプロセスガス導
入パイプ12からプラズマ室7に供給しながら、圧力2
5mTorr、周波数2.45GHZ、入射電力 3K
Wの条件で、しかも電子サイクロトロン共鳴領域(以
下、ECR面という)を、真空封止材11の被処理物1
3側の表面に形成させた状態で4時間行った。この4時
間の予備実験を繰り返して、真空封止材の表面温度を室
温から約 300℃まで変化させたときの真空封止
材表面のDLC膜堆積量の変化を調べた。その結果を図
2に示す。図2の横軸は真空封止材の表面温度を示し、
縦軸は真空封止材の表面温度が20℃のときの真空封止
材の膜堆積量に対する各温度における膜堆積量の比であ
る膜堆積割合を示している。なお、予備実験に際し、プ
ラズマが生成されると、真空封止材の表面温度が上昇し
始めて、約20分程度で約200〜250℃に維持され
るので、室温から約200℃までは図示しない冷却手段
により、そのときの温度を維持するように制御し、また
約250〜300℃までは図示しない加熱手段により、
そのときの温度を維持するように制御している。
【0018】つぎに、開閉部材20を閉じた状態で、加
熱用ガス導入パイプ21からプラズマ室7の窓部の空間
に酸素、アルゴン、窒素ガスなどの非プロセスガスを供
給しながら、周波数2.45GHZ、入射電力3KWの条
件で、マイクロ波によりプラズマを生成させ、プラズマ
化された粒子により真空封止材11を加熱し、その真空
封止材の表面温度を約200℃にした。その後、非プロ
セスガスの供給を止めて、開閉部材を開いた状態で、通
常のDLC膜形成を、上記のプロセスガスを供給しなが
ら、圧力25mTorr、周波数2.45GHZ、入射電
力3KWの条件で4時間行った。
【0019】本実施形態を示すプラズマ処理装置におい
ては、真空封止材11を加熱することにより、図2に示
すように、DLC膜堆積割合は、真空封止材の表面温度
の増加に伴って減少し、約200℃前後で膜堆積割合が
0.25で推移し、300℃まで加熱すると多少ではあ
るが、さらに膜堆積割合の減少がみられた。したがっ
て、DLC膜形成を行う前に、図2から明らかなよう
に、予め真空封止材を約200℃以上に加熱することが
好ましい。
【0020】ここで、プラズマが生成されているときの
加熱により真空封止材11の表面温度が約200℃に維
持されるプラズマ処理装置を例示すると、例えば予め約
200℃に加熱して膜形成したときの膜堆積量と20℃
から膜形成したのときの膜堆積量との差異は、図2から
明らかなように、前者では膜堆積割合が0.25のまま
で推移するのに対し、後者では20℃から約200℃ま
での膜堆積割合が1から0.25へと次第に低下する
が、その間の膜堆積量分が前者よりも多くなる。その結
果、真空封止材の表面温度が低い状態でプラズマ処理を
開始する従来の薄膜形成方法よりも堆積物の堆積速度を
低減することができる。因みに、従来の薄膜形成方法よ
りも膜堆積量を約40%程度低減することができた。
【0021】<第2の実施形態>図3は、本発明の方法
を実施する第2の実施形態を示すプラズマ処理装置であ
って、従来例を示す図8に対応する概略断面図である。
同図において、図8と異なる構成を示すと、30は電気
ヒータ、31はヒータ用電源である。なお、図8と同一
の構成部分は同一の符号を付している。
【0022】この第2の実施形態を示すプラズマ処理装
置は、従来例を示す図8の例えばプラズマ室7の窓部7
cの端部に、電気ヒータ30が図4に示すように、窓部
7cの全周に沿って配設されている。この電気ヒータ
は、タングステンまたはタンタルをスパイラル状に巻い
たヒータ線からなり、ヒータ用電源31に接続されてい
る。
【0023】以上のように構成されたプラズマ処理装置
において、先に電気ヒータ30により真空封止材11を
加熱し、その真空封止材の表面温度を約400℃にした
状態で、DLC膜形成を、上記のプロセスガスをプラズ
マ室7供給しながら、圧力25mTorr、周波数2.
45GHZ、入射電力3KWの条件で4時間行った。
【0024】本実施形態を示すプラズマ処理装置におい
ては、第1の実施形態と同様に加熱するが、プラズマが
生成されているときの加熱により、真空封止材11の表
面温度が飽和する温度以上に真空封止材を加熱すること
により、さらに膜堆積割合を減少させることができる。
したがって、DLC膜形成を行う前に、図2から明らか
なように、予め真空封止材をプラズマによる真空封止材
の表面温度が飽和する温度以上に加熱することが好まし
い。
【0025】ここで、プラズマ処理による真空封止材の
表面温度が約200℃に維持されているプラズマ処理装
置を例示すると、例えば予め約400℃に加熱して膜形
成したときの膜堆積量と20℃から膜形成したのときの
膜堆積量とを比較すると、第1の実施形態と同様に、真
空封止材の表面温度が低い状態でプラズマ処理を開始す
る従来の薄膜形成方法よりも堆積物の堆積速度を低減す
ることができる。因みに、従来の薄膜形成方法よりも膜
堆積量を約50%程度低減することができた。
【0026】<第3の実施形態>図3は、本発明の方法
を実施する第3の実施形態を示すプラズマ処理装置であ
って、従来例を示す図8に対応する概略断面図である。
同図において、図8と異なる構成を示すと、40は磁界
発生手段である。なお、図8と同一の構成部分は同一の
符号を付している。
【0027】この第3の実施形態を示すプラズマ処理装
置は、従来例を示す図8の例えばプラズマ室7の突出部
7bの外周を取り囲むように、プラズマ室内の磁場強度
を可変できる磁界発生手段40としてのソレノイドコイ
ルが配設されている。
【0028】以上のように構成されたプラズマ処理装置
において、DLC膜形成を、上記のプロセスガスをプラ
ズマ室7に供給しながら、25mTorr、周波数2.
45GHZ、入射電力3KWの条件で4時間行った。この
際、磁界発生手段40により真空封止材11の表面に形
成させた875GaussのECR面を、磁界発生手段とし
てのソレノイドコイルに流す電流を調整することによ
り、真空封止材から被処理物13側へ移動させたときの
真空封止材のDLC膜堆積量の変化を調べた。その結果
を図6に示す。図6の横軸は真空封止材表面からECR
面までの距離を示し、縦軸はECR面を真空封止材の表
面に形成させたときの真空封止材の膜堆積量に対する各
距離におけるDLC膜堆積割合を示している。
【0029】本実施形態を示すプラズマ処理装置におい
ては、ECR面を被処理物側へ移動させることにより、
図6に示すように、膜堆積割合は真空封止材から離れる
に伴い減少し、ある領域では略0となる。ところが、理
由は不明であるが、この領域から離れるに伴い逆に増加
している。この膜堆積割合が減少して略0となる現象
は、イオン化の促進によりプラズマ化された粒子の密度
が非常に高いプラズマがECR面で生成されており、こ
のECR面を被処理物側へ移動させると、真空封止材表
面でのプラズマ化された粒子の密度が低減されることに
よるものと言える。したがって、ECR面を被処理物側
へ移動させる距離は、DLC膜堆積割合が略0を示す1
0〜17mmに設定することが好ましい。
【0030】本発明は、上記の実施形態に限定されるこ
となく、マイクロ波導入窓に取付けられた真空封止材を
具備した種々の形態のプラズマ処理装置に適用できる。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載した発明に
よれば、マイクロ波導入窓に取付けられた真空封止材を
高温に加熱すればする程、膜堆積量の低減が顕著にな
り、プラズマが生成されているときと同程度に加熱した
場合でも、従来より膜堆積量を約40%程度低減するこ
とができる。
【0032】また、請求項2に記載した発明によれば、
プラズマが生成されているときの真空封止材の温度以上
に、しかもさらに高温に加熱させることができるので、
従来より膜堆積量を約50%以上低減することができ
る。
【0033】さらに、請求項3に記載した発明によれ
ば、ECR面を真空封止材から離す距離を選定すれば、
膜堆積割合が略0にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する第1の実施形態を示す
プラズマ処理装置であって、従来例を示す図8に対応す
る概略断面図である。
【図2】真空封止材の表面温度と膜堆積量との関係を示
す図である。
【図3】本発明の方法を実施する第2の実施形態を示す
プラズマ処理装置であって、従来例を示す図8に対応す
る概略断面図である。
【図4】第2の実施形態で用いる電気ヒータの配置図で
ある。
【図5】本発明の方法を実施する第3の実施形態を示す
プラズマ処理装置であって、従来例を示す図8に対応す
る概略断面図である。
【図6】真空封止材表面からECR面までの距離と膜堆
積量との関係を示す図である。
【図7】従来例を示すプラズマ処理装置の概略構成図で
ある。
【図8】図7のI−I線に沿った断面図である。
【符号の説明】
7 プラズマ室 8 導波管 11 真空封止材 30 電気ヒータ 40 磁界発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西條 達也 大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会 社ダイヘン内 (72)発明者 板谷 耕司 大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会 社ダイヘン内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓部を有していて内側に被処理物が配置
    されるプラズマ室と、マイクロ波を伝搬させる導波管
    と、前記プラズマ室の窓部と前記導波管との結合部に配
    設された真空封止材とを具備したプラズマ処理装置を用
    いて、前記被処理物をプラズマ処理して薄膜を形成する
    薄膜形成方法おいて、 前記プラズマ処理を行うガスと異なるガスをプラズマ化
    させて、前記真空封止材を予め定めた温度に加熱した
    後、前記加熱を停止して前記プラズマ処理を行う薄膜形
    成方法。
  2. 【請求項2】 窓部を有していて内側に被処理物が配置
    されるプラズマ室と、マイクロ波を伝搬させる導波管
    と、前記プラズマ室の窓部と前記導波管との結合部に配
    設された真空封止材とを具備したプラズマ処理装置を用
    いて、前記被処理物をプラズマ処理して薄膜を形成する
    薄膜形成方法おいて、 前記真空封止材を予め定めた温度に電気ヒータにより加
    熱した後、前記加熱を続行して前記プラズマ処理を行う
    薄膜形成方法。
  3. 【請求項3】 窓部を有していて内側に被処理物が配置
    されるプラズマ室と、マイクロ波を伝搬させる導波管
    と、前記プラズマ室の窓部と前記導波管との結合部に配
    設された真空封止材とを具備したプラズマ処理装置を用
    いて、前記被処理物をプラズマ処理して薄膜を形成する
    薄膜形成方法おいて、 前記プラズマ室内に生成された電子サイクロトロン共鳴
    領域を、前記真空封止材から前記被処理物側へ予め定め
    た距離を移動させた状態で前記プラズマ処理を行う薄膜
    形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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