JPH09169268A - 鉄道台車アセンブリ、鉄道台車及び軸受アダプタ - Google Patents

鉄道台車アセンブリ、鉄道台車及び軸受アダプタ

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JPH09169268A
JPH09169268A JP8309548A JP30954896A JPH09169268A JP H09169268 A JPH09169268 A JP H09169268A JP 8309548 A JP8309548 A JP 8309548A JP 30954896 A JP30954896 A JP 30954896A JP H09169268 A JPH09169268 A JP H09169268A
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JP
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bearing
cradle
bearing assembly
side frame
bearing adapter
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JP8309548A
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English (en)
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V Terrey Hawthorne
ブイ・テリー・ホーソーン
Charles P Spencer
チャールズ・ピー・スペンサー
Auken Charles L Van
チャールズ・エル・バン・オーケン
Terry L Pitchford
テリー・エル・ピッチフォード
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Amsted Industries Inc
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Amsted Industries Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61FRAIL VEHICLE SUSPENSIONS, e.g. UNDERFRAMES, BOGIES OR ARRANGEMENTS OF WHEEL AXLES; RAIL VEHICLES FOR USE ON TRACKS OF DIFFERENT WIDTH; PREVENTING DERAILING OF RAIL VEHICLES; WHEEL GUARDS, OBSTRUCTION REMOVERS OR THE LIKE FOR RAIL VEHICLES
    • B61F5/00Constructional details of bogies; Connections between bogies and vehicle underframes; Arrangements or devices for adjusting or allowing self-adjustment of wheel axles or bogies when rounding curves
    • B61F5/26Mounting or securing axle-boxes in vehicle or bogie underframes
    • B61F5/30Axle-boxes mounted for movement under spring control in vehicle or bogie underframes
    • B61F5/32Guides, e.g. plates, for axle-boxes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)
  • Handcart (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道台車アセンブリの軸受アダプタの回転変
位を防止して台車の反り剛性を増加する。 【解決手段】 サイドフレーム12の受台あご50はア
ダプタをサイドフレーム12に固着する軸受アダプタ7
0を収容し、これにより受台あご開口部35内における
あらゆる種類の運動を防止する。軸受アダプタ70を固
着することにより、台車10の車軸16はサイドフレー
ム12に対し直角の状態が強制される。この直角の関係
を保持することにより、望ましくない台車ハンチング及
び高速不安定の原因となる車輪18の不整列を生じさせ
る台車10の反りが大幅に削減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3部品鉄道台車、
特に、結果的にサイドフレームに関し車軸の角変位を招
来し、究極的には台車の反りを発生させる軸受ジャーナ
ルの受台あご内での角変位を防止するため、サイドフレ
ームへ台車受台あご軸受アダプタを強固に取り付ける手
段に関連する。角変位又は回転変位に対し受台あご内で
軸受アダプタを固着して台車反り剛性を増加すると共
に、台車のハンチング(周期的振れ)の傾向を減少させ
る。その一方、台車ハンチングの傾向を減少させること
により台車のカーブ能力及び高速時の台車の安定性を改
善する。
【0002】
【従来の技術】4輪型の従来の鉄道台車において、台車
の幾何学的形状は、車軸がサイドフレーム及び軸受アダ
プタにより拘束され大部分の運転条件下でそれらが互い
にほぼ平行に保たれるよう形成される。理想的には、台
車は、直線及び曲線軌道を走行する際軸支された車輪セ
ットとサイドフレームとの間で90°即ち直角の関係が
保持されることが望ましく、そうでないと、「反り」と
して知られる非矩形状態が発生し、究極的には台車の不
安定性の原因となりうる。反りは平行四辺形化又は菱形
化とも呼ばれる。反りは動作上サイドフレーム相互の平
行が保持された状態であるが、一方のサイドフレームは
他方よりわずかに円弧状に前方へ移動する(図19)。
反りに寄与する主要な要素は、しきい速度を超える動的
不安定性(台車ハンチング)、軸受アセンブリと、軸受
アダプタと、サイドフレームとの間の角運動を生じさせ
る軌道からの力、又は、軸受アダプタ及び車軸のサイド
フレーム受台あご内での角変位又は回転変位である。ま
た、反りは軌道に対する車輪の不整列を許容し、車輪の
不整列は台車が軌道を走行するとき車輪がレールを横切
って横方向に移動(脱輪)する結果を招くおそれがあ
る。反りは曲線軌道上で顕著であり、通常大きな迎え角
を発生することとなり、大きな迎え角は台車全般のカー
ブにとって損失となる。従来技術の調査では、台車反り
(図19の台車)と台車ハンチングとの間の重要な関係
に注目した。従って、台車車軸が連続的に軌道の放射軸
に整列して迎え角が生じない、即ち「操舵可能」型の台
車であれば理想的である。図15を参照されたい。しか
しながら、本発明が関連する操舵不能台車では、軌道は
車輪付き車軸に対して作用し、強制的に車輪付き車軸及
び台車を非矩形又は反り状態とするため、これは発生し
ない。曲線軌道を走行する非矩形台車は、ここでは車輪
フランジ及び車輪レール間の角θで示す大きな迎え角を
発生することが技術分野において知られている。図16
を参照されたい。操舵可能台車と簡単に反りを生じる台
車との間の良い折衷案は図5に示すような台車であり、
台車はほぼ矩形又は反りのない状態を保ち、小さい迎え
角及び高い台車ハンチング発生しきい速度を達成する。
台車ハンチングは通常車輪がレールを横切って横方向に
運動しながら台車が軌道を振動してジクザグ走行する車
輪セットの連続的な不安定性であるため、台車の反り抑
制能力を増加することは台車不安定性を制御する非常に
重要な動作評価となる。驚くべきことに、これは、台車
が直線軌道を走行するときにも、車輪が軌道を横切って
横方向に運動し車輪と軌道との間で発生する大きな摩擦
摩耗量を引き起こすことを意味する。それゆえ、台車ハ
ンチングは摩擦を引く力を克服するために多量の機関車
出力及び燃料を浪費するだけでなく、これらの状態は車
体及び自動車等の振動に敏感な積み荷に対する積載損傷
を与えうることを理解されたい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カーブでの使用におけ
る台車反りを改善するため、従来の構造では、直線軌道
上での走行中車輪セット及びサイドフレームを互いにほ
ぼ直角の状態に保持する手段として軸受アダプタ及びサ
イドフレーム間に弾性装置を介装した。これらの装置
は、横方向のサイドフレームの衝撃に対し十分に耐え得
るせん断剛性を提供することにより台車の不整列を大き
く減少し、これによりサイドフレーム及び車輪セット間
の直角関係を補助又は保持すると言われていた。弾性装
置は、横方向の衝撃がサイドフレーム、ボルスタ及び車
体を通って伝達される前に減衰させる手段であった。一
方、本発明は、衝撃の開始を完全に抑制する装置であ
る。従来技術による弾性制動装置を備えたサイドフレー
ム構造は、本発明の出願人であるイリノイ州シカゴ所在
のアムステッド・インダストリース・インコーポレーテ
ッド所有の米国特許第4,674,412号に開示されて
いる。この装置はカーブにおける台車の反り防止を補助
するが、カーブする力に降伏する台車反り剛性は不変で
あった。後の装置では、各サイドフレームが平行四辺形
化することを物理的に抑制することに集中した。そのよ
うな装置は、ラドウィル(Radwill)及びアムステッド
・インダストリース・インコーポレーテッド共有の米国
特許第4,870,914号に開示されている。当該特許
では、一対の交差ブレースロッドがサイドフレームを共
に物理的に結合した。平行四辺形化は大きく減少した
が、受台あご内の軸受アダプタが運動して、より高いし
きい速度でも限られた基礎上で台車がハンチングするこ
とがあった。新規に組み立てられた台車に関する台車の
菱形化の問題を解決することは、本願出願人共有の米国
特許第5,450,799号の主題であり、サイドフレー
ム間の調和しない軸間距離寸法公差は組み込み台車(bu
ilt-in truck)の菱形化に寄与することが判明した。位
置決め突起は車軸中心線において受台あごの各垂直壁に
付加された。突起はある非矩形台車状態下で車軸に対し
作用し、強制的に車軸をサイドフレームに対しほぼ「矩
形」の関係にする。しかしながら、位置決め突起は受台
あご内での軸受アダプタの運動を制限せず、この運動は
平行四辺形化するのに十分な自由を車軸に与えた。本発
明は、軸受アダプタの回転変位を防止して台車の反り剛
性を増加する鉄道台車アセンブリ、鉄道台車及び軸受ア
ダプタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による鉄道台車ア
センブリ、鉄道台車及び軸受アダプタは、第一のサイド
フレーム(12)及び第二のサイドフレーム(12)を備え
る。各サイドフレーム(12)は内側面(13)と、外側面
(14)と、第一の受台あご(50)を有する第一の端と、
第二の受台あご(50)を有する第二の端と、第一の端及
び第二の端の間の中間部とを有し、第一の受台あご(5
0)及び第二の受台あご(50)はそれぞれサイドフレー
ム(12)の内側面(13)及び外側面(14)に対応する内
側面及び外側面を有し、各サイドフレーム(12)は互い
に横方向に離間しかつ縦軸(L)に沿って配置され、第
一の受台あご(50)及び第二の受台あご(50)の各々は
垂直に配置された前方壁(28)と、垂直に配置された後
方壁(29)と、前方壁(28)及び後方壁(29)を相互に
結合しかつこれにより各サイドフレーム(12)にそれぞ
れ第一の受台あご開口部(35)及び第二の受台あご開口
部(35)を形成する水平に配置された受台あご屋根(3
0)により形成され、各受台あご開口部(35)は横の大
きさ及び縦の大きさを有し、縦の大きさは前方壁(28)
と後方壁(29)との間に形成された間隔にほぼ対応し、
横の大きさはサイドフレーム(12)の内側面(13)及び
外側面(14)の間に形成された幅にほぼ対応する。ま
た、サイドフレーム(12)の各中間部においてサイドフ
レーム(12)間に延伸する横方向に配置されたボルスタ
(20)を備える。第一の車軸(16)及び第二の車軸(1
6)を備え、第一の車軸(16)及び第二の車軸(16)は
互いに縦方向に離間しかつサイドフレーム(12)間に横
行して互いにほぼ平行であり、第一及び第二の車軸(1
6)はそれぞれ軸受アセンブリ(25)が装着される内側
及び外側の車軸端(15、17)を有し、各受台あご開口部
(35)は一つの軸受アセンブリ(25)及び一つの車軸端
(15、17)を収容する。各軸受アセンブリ(25)は軸受
アセンブリ(25)の水平軸(H)及び垂直軸(V)を中心
とする外レース(26)により形成されたほぼ円筒状の本
体を備え、これにより上側の軸受アセンブリ四分円
(I、II)及び下側の軸受アセンブリ四分円(III、IV)
を形成し、垂直軸(V)は軸受アセンブリ(25)の縦の
中心点を通過し、水平軸(H)は軸受アセンブリ(25)
の垂直中心点を通過し、円筒状の本体は水平中心線にお
いて第一の直径を有するほぼ円形の軸受アセンブリ断面
を形成する。複数の車輪軸受アダプタ(70)を備え、各
受台あご開口部(35)は各一つの軸受アダプタ(70)を
収容し、各軸受アダプタ(70)は弓形底面(75)、上面
(73T)、内側部(71)及び外側部(72)により形成さ
れた軸受アダプタ本体(73)を有し、各軸受アダプタ本
体(73)の上面(73T)は受台あご屋根(30)の一つと
接触し、各軸受アダプタ本体(73)の弓形底面(75)は
各軸受アセンブリ(25)の外レース(26)の一つと連絡
する。本発明では、各軸受アダプタ(70)をそれぞれの
受台あご開口部(35)内に固着する固着手段(100、11
0、150、160)により、受台あご開口部(35)内での軸
受アダプタ(70)の回転変位を防止し、同時に各車軸端
(15、17)を各サイドフレーム(12)に対しほぼ直角の
状態に保持し、これにより台車(10)の反り剛性を増加
する。本発明の実施形態では、固着手段(100、110、15
0、160)は受台あご開口部(35)内での軸受アダプタ
(70)の縦軸(L)方向の運動又は横方向の運動のいず
れか1つを排除することにより軸受アダプタ(70)の回
転変位を防止し、各軸受アダプタ(70)を固着する固着
手段(100、110、150、160)は内側及び外側チョック
(100、110)及び各チョック(100、110)の変位を同時
に防止する変位防止手段(150、160、170、250)を備
え、内側及び外側チョック(100、110)の各々は各軸受
アダプタ(70)の内側部(71)及び外側部(72)から下
方へ突出し、内側及び外側チョック(100、110)の各々
は前脚部(115)と、後脚部(120)と、前脚部(115)
及び後脚部(120)を連絡する屋根部(130)とを有し、
屋根部(130)並びに前脚部(115)及び後脚部(120)
の各々は軸受アダプタ本体(73)の弓形底面(75)と共
に軸受アセンブリ(25)を受容するキャビティ(135)
を形成する弓形内側面(114、119、129)を有し、キャ
ビティ(135)はほぼ半円筒状でかつ軸受アセンブリ(2
5)がキャビティ(135)内で受容されたとき軸受アセン
ブリ(25)の水平中心線とほぼ同一の大きさの第二の直
径を有し、各受台あご開口部(35)の内側及び外側チョ
ック(100、110)は受台あご開口部(35)内に収容され
た軸受アセンブリ(25)の外レース(26)を包囲する。
キャビティ(135)内の軸受アセンブリ(25)と結合す
るため軸受アセンブリ外レース(26)の第一の直径はキ
ャビティ(135)の第二の直径とほぼ同一であり、各内
側及び外側チョック(100、110)の前脚部(115)及び
後脚部(120)はアセンブリがキャビティ(135)内に受
容された後で水平中心線において軸受アセンブリ(25)
の外レース(26)と接触し、接触は接触点の内側及び外
側セットを確定する。内側及び外側チョック(100、11
0)の前脚部(115)及び後脚部(120)の各々は軸受ア
センブリ(25)の水平中心線を越えてほぼ同一の大きさ
にかつ軸受アセンブリ(25)の外レース(26)の第一の
直径の1/16の大きさに突出し、内側及び外側チョッ
ク(100、110)の各々は前脚部(115)、後脚部(120)
及び屋根部(130)の結合により形成されるほぼU字形
状を有し、前脚部(115)及び後脚部(120)の各々並び
に屋根部(130)は外側面(116、121、131)を有し、前
脚部(115)及び後脚部(120)の各々の外側面(116、1
21)は受台あご屋根(30)に対しほぼ垂直でかつ変位防
止手段(150、160、170、250)に対向し、屋根部(13
0)の外側面(131)は受台あご屋根(30)とほぼ平行で
あり、前脚部(115)及び後脚部(120)の各々はほぼ等
比率の垂直方向の大きさを有する。内側及び外側の変位
防止手段(150、160、170、250)の各々は各受台あご
(50)の前部止め(150)及び後部止め(160)を含み、
前部止め(150)及び後部止め(160)の各々は正面、後
面(152)、内側面及び外側面を有し、前部止め(150)
及び後部止め(160)の各々の各内側面はサイドフレー
ム(12)の内側面(13)及び外側面(14)の一つに接続
され、各受台あご(50)の前部止め(150)は共に受台
あご前方壁(28)と結合し、同じ各受台あご(50)の後
部止め(160)は共に受台あご後方壁(29)と結合し、
前部止め(150)はそこに収容される軸受アダプタ(7
0)と間接接触し、後部止め(160)はそこに収容される
同じ軸受アダプタ(70)と直接接触する。各受台あご
(50)の内側及び外側チョック(100、110)の各々は受
台あご開口部(35)の幅で互いに横方向に変位する。各
変位防止手段(150、160、170、250)は更にチョック
(100、110)の各々と前部止め(150)及び後部止め(1
60)の各々との間の連続した強固な接触を保持する内側
及び外側の強固接触保持手段(170、250)を含み、強固
接触保持手段(170、250)は前部止め(150)の各々と
内側及び外側チョック(100、110)の各々との間に介装
される。内側及び外側の強固接触保持手段(170、250)
の各々は楔(170)及び楔保持器(250)を含み、楔保持
器(250)は内側及び外側チョック(100、110)の各々
の各前脚部(115)の外側面から突出する垂直に配置さ
れた内側及び外側フランジ(215、220)から成り、楔保
持器(250)は楔(170)の横方向への変位を防止し、楔
(170)はベース(172)と、ベース(172)に結合した
ほぼ垂直な垂直側(174)と、テーパ面(176)とにより
ほぼ三角形状に形成され、テーパ面(176)はベース(1
72)から垂直側(174)へ突出する。各変位防止手段(1
50、160、170、250)は更にチョック(100、110)の各
々とサイドフレーム(12)の外側の前部止め(150)及
び後部止め(160)の各々との間の連続した強固な接触
を保持する前部及び後部の強固接触保持手段(170、25
0)を含み、強固接触保持手段(170、250)は前部止め
(150)及び後部止め(160)の各々と外側チョック(10
0、110)の各々との間に介装される。さらに他の実施形
態では、鉄道車両車輪(18)の車軸(16)の車軸端(1
5、17)に装着される軸受アセンブリ(25)に結合し、
軸受アダプタ(70)は鉄道台車サイドフレーム(12)の
第一及び第二の受台あご開口部(35)内で受容され、サ
イドフレーム(12)は縦軸(L)、内側面(13)及び外
側面(14)を有する。各受台あご開口部(35)は受台あ
ご屋根(30)、前方壁(28)及び後方壁(29)により形
成され、受台あご(50)の前方壁(28)及び後方壁(2
9)は縦軸(L)にほぼ垂直でかつ受台あご屋根(30)か
ら下方へ延伸し、各受台あご開口部(35)は横の大きさ
及び縦の大きさを有し、縦の大きさは前方壁(28)と後
方壁(29)との間に形成された間隔にほぼ対応し、横の
大きさはサイドフレーム(12)の内側面(13)及び外側
面(14)の間に形成された幅にほぼ対応し、各受台あご
開口部(35)は内側及び外側の前部止め(150)並びに
内側及び外側の後部止め(160)と境界を接し、内側及
び外側の前部止め(150)並びに内側及び外側の後部止
め(160)の各々はそれぞれサイドフレーム(12)の内
側面(13)及び外側面(14)に配置され、各前部止め
(150)は受台あご前方壁(28)に結合し、各後部止め
(160)は受台あご後方壁(29)に結合し、内側及び外
側の前部止め(150)並びに内側及び外側の後部止め(1
60)の各々は前面、後面(152)、内側面及び外側面を
有し、前部止め(150)及び後部止め(160)の各々の内
側面はサイドフレーム(12)の内側面(13)及び外側面
(14)の一つに接続し、各受台あご(50)の内側及び外
側の前部止め(150)は共に受台あご前方壁(28)と結
合し、同じ各受台あご(50)の内側及び外側の後部止め
(160)は共に受台あご後方壁(29)と結合し、各受台
あご(50)の内側及び外側の前部止め(150)はそこに
収容される同じ軸受アダプタ(70)と間接接触し、各受
台あご(50)の内側及び外側の後部止め(160)はそこ
に収容された同じ軸受アダプタ(70)と直接接触する。
車軸(16)、車軸端(15、17)及び軸受アセンブリ(2
5)の各々はほぼ円筒形状を有し、各軸受アセンブリ(2
5)は水平中心線を中心とする外レース(26)により形
成されたほぼ円筒状の本体を備え、これにより上側の軸
受アセンブリ四分円(I、II)及び下側の軸受アセンブ
リ四分円(III、IV)を形成し、円筒状の本体は水平中
心線において第一の直径を有する円形の軸受アセンブリ
断面を形成し、断面は縦軸(L)を横切る。各軸受アダ
プタ(70)をそれぞれの受台あご開口部(35)内に固着
する固着手段(100、110、150、160)を備え、受台あご
開口部(35)内での各軸受アダプタ(70)の縦軸(L)
方向の運動、横方向の運動及び回転運動を防止し、車軸
端(15、17)をサイドフレーム(12)に対しほぼ直角の
状態に保持する。各軸受アダプタ(70)を固着する固着
手段(100、110、150、160)は内側及び外側チョック
(100、110)及び各チョック(100、110)の変位を同時
に防止する変位防止手段(150、160、170、250)を備
え、内側及び外側チョック(100、110)の各々は各軸受
アダプタ(70)の内側部(71)及び外側部(72)から下
方へ突出し、内側及び外側チョック(100、110)の各々
は前脚部(115)と、後脚部(120)と、前脚部(115)
及び後脚部(120)を連絡する屋根部(130)とを有し、
屋根部(130)並びに前脚部(115)及び後脚部(120)
の各々は軸受アセンブリ(25)を受容するキャビティ
(135)を共に形成する弓形内側面(114、119、129)を
有し、キャビティ(135)はほぼ半円筒状でかつアセン
ブリがキャビティ(135)内で受容されたとき軸受アセ
ンブリ(25)の水平中心線とほぼ同一の大きさの第二の
直径を有し、各受台あご開口部(35)の内側及び外側チ
ョック(100、110)は受台あご開口部(35)内に収容さ
れた軸受アセンブリ(25)の外レース(26)を包囲す
る。キャビティ(135)内の軸受アセンブリ(25)と結
合するため軸受アセンブリ(25)の外レース(26)の第
一の直径はキャビティ(135)の第二の直径とほぼ同一
であり、各内側及び外側チョック(100、110)の前脚部
(115)及び後脚部(120)はアセンブリがキャビティ
(135)内に受容された後で水平中心線において軸受ア
センブリ(25)の外レース(26)と接触し、接触は接触
点の内側及び外側セットを確定する。内側及び外側チョ
ック(100、110)の前脚部(115)及び後脚部(120)の
各々は軸受アセンブリ(25)の水平中心線を越えてほぼ
同一の大きさに突出する。
【0005】本発明は、軸受アダプタ(70)と軸受アセ
ンブリ(25)とをサイドフレーム(12)の受台あご開口
部(35)内で固着する固着手段(100、110、150、160)
を用い、これにより台車車軸(16)がサイドフレーム
(12)との直角関係から変化するのを抑制して鉄道車両
台車(10)の反り剛性を増加することによって従来存在
した不具合の解決を提案する。この目的に対し、反り剛
性を増加する手段は軸受アダプタ(70)及びこれに伴う
軸受アセンブリ(25)の受台あご開口部(35)内での回
転変位を防止する。軸受アセンブリ(25)はサイドフレ
ーム(12)の受台あご開口部(35)内の回転変位に抗し
て取り付けられ、車軸(16)も同様である。効果的な車
軸(16)の固定により車軸(16)及びサイドフレーム
(12)間の直角関係が維持され、その一方、通常台車
(10)の反りを招来する車軸(16)の運動を排除する。
車軸(16)の回転運動を保証するため、本発明の軸受ア
ダプタ(70)は、一般に各軸受アダプタ(70)端面へ結
合する一対の下方へ突出するチョック(100、110)で構
成される。各チョック(100、110)は、軸受外レース
(26)の大部分と嵌合しかつ軸受アセンブリ(25)の水
平中心線を越えて延伸する一対の脚部(115、120)で構
成される。これらの延伸により、極端な運転条件下でも
受台あご開口部(35)内での回転変位に対し軸受アダプ
タ(70)が固着される。従来の軸受アダプタ(70')
は、軸受アセンブリ(25)の外レース(26)の上側の四
分円(I、II)の非常に小さい部分と嵌合するだけであ
る点において、本発明の軸受アダプタ(70)と大きく相
違する。例えばカーブ等のある極端な動作状態に遭遇す
るとき、従来の軸受アダプタ(70')は全ての運動形態
に対し軸受アダプタ(70')を連続的に保持する能力を
有しない。この種の状態の間、受容する力は、軸受アダ
プタ(70')がその頂部に上昇することにより軸受アセ
ンブリ(25')の外レース(26')への保持が解除される
ように軸受アダプタ(70')に対し作用しうる。このよ
うな上昇が発生するとき、軸受アセンブリ(25')及び
車軸(16)はサイドフレーム(12)に対し既に非矩形状
態となる。軸受アダプタ(70')の回転変位が防止され
てもこの状態が発生しうることに留意すべきである。一
方、本発明では、軸受アダプタ(70)が上昇するポテン
シャルを持たないよう軸受アセンブリ(25)の水平中心
線下で延伸するチョック(100、110)の脚部(115、12
0)が設けられる。この現象は受台あご(50)内で軸受
アダプタ(70)が回転変位できる最後の残余の運動であ
るため、台車車軸(16)は各サイドフレーム(12)に対
し常に直角となる。従って、本発明の軸受アダプタ(7
0)を備えた台車(10)は平行四辺形化及びハンチング
に対し構造的により抵抗できることが認められる。ま
た、本発明では、軸受アダプタ(70)の角変位防止のた
めに、軸受アダプタ(70)は受台あご開口部(35)内の
運動から横方向又は縦軸(L)方向に抑制される。これ
は両方向の運動を排除する。車軸(16)変位を防止する
際に遭遇する力は非常に大きいので、本発明の軸受アダ
プタ(70)は代表的な従来の軸受アダプタ(70')より
物理的に大きく、大きい面積によってより大きな応力を
受容しかつ分配する。本発明を適用した台車(10)は、
車軸(16)のサイドフレーム(12)に対するヨーイング
(偏揺れ)変位を防止しても、曲線鉄道軌道の曲率半径
と合理的に調和する十分な位置を占める状態を維持す
る。これは、台車(10)が予想しうる旋回又は回転がで
きるために可能となる。例えば、コーナリング開始時に
車軸(16)のサイドフレーム(12)に対するヨーイング
を防止した場合、車軸(16)はサイドフレーム(12)を
通して台車(10)全体にヨーイング力を伝達し、台車
(10)はそれ自体の中心について回転又はヨーイングさ
れるので台車(10)はコーナリングできる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明を適用した鉄道車両台車1
0を図1に示す。台車10全体は、台車縦軸Lとほぼ平
行に配置されかつ横方向に離間した第一及び第二のサイ
ドフレーム12を備える。サイドフレーム12はそれぞ
れ内側面13及び外側面14を有し、一対のサイドフレ
ーム12は一対の離間した車輪セット4に装着される。
各車輪セット4は車輪18に装着される車軸16と、軸
受アセンブリ25とから成る。軸受アセンブリ25は各
車軸16の内側及び外側の車軸端15、17に装着され
る。各軸受アセンブリ25が裏当てリング25A及び車
軸端キャップ25Bにより車軸端17に保持される状態
の詳細を図4に示す。軸受自体は外レース26及び内レ
ース24を有するローラ型軸受である。内レース24は
車軸端17上へ押圧され、内レース24は車軸端17と
一体に回転し、裏当てリング25A及び車軸端キャップ
25Bも同様に回転する。外レース26は車軸端17に
対し静止状態を保つ。図2に示す本発明の軸受アダプタ
70はサイドフレーム12と軸受アセンブリ25との間
に装着される。各サイドフレーム12は各端の受台あご
50と、サイドフレーム中間部を形成するボルスタ開口
部23とを含む。ボルスタ20はばね22で弾性的に支
持されサイドフレーム12の各ボルスタ開口部23間に
延伸する。ボルスタ20は中央に位置する中央板21に
より鉄道車両下側に接続される。
【0007】更に詳細に図2に示すように、各サイドフ
レーム12の端は受台あご屋根30へ連結する垂直前方
壁28及び垂直後方壁29により形成された受台あご5
0を備える。受台あご屋根30は水平に配置され、台車
の縦軸Lとほぼ平行かつ垂直前方壁28及び垂直後方壁
29と垂直となる。各受台あご50の垂直前方壁28及
び垂直後方壁29並びに受台あご屋根30は車輪付き車
軸16(図1)を受容する受台あご開口部35をそれぞ
れ形成し、車軸16は各サイドフレーム12及び縦軸L
にほぼ直角に配置される。各受台あご開口部35はサイ
ドフレーム12の内側面13及び外側面14間の幅に対
応する横の大きさを有し、あご区域では前方壁28及び
後方壁29間の間隔又は距離に対応する縦の大きさを有
する。各受台あご開口部35は本発明の軸受アダプタ7
0を受容し、軸受アダプタ70は受台あご屋根30と連
続的に接触し、対向するスラスト突起36、38(図
3)により受台あご開口部35内でほぼ中心位置に保持
される。各スラスト突起36、38は垂直前方壁28及
び垂直後方壁29の上側部分に一体に形成されかつ主と
して軸受アダプタ70の横方向の運動を制限するために
設けられる。各スラスト突起36、38は、軸受アダプ
タ70の縦軸L方向の運動の大きさを制限する二次的な
役割も果たす。軸受アダプタ70は一般に車軸16を保
持しかつ軸受の力を受台あご区域に伝達する作用をす
る。図3の平面断面図に示すように、本発明の軸受アダ
プタ70は各受台あご開口部35の横の大きさ又は幅を
越え、サイドフレーム内側面13及び外側面14を越え
て外側へ等しい大きさに突出する。本発明の軸受アダプ
タ70を図17及び図18に示す従来のアダプタ70’
と比較したとき、この突出が特に重要であり、台車10
の「矩形」を保持することに関し2つの非常に重要な機
能を発揮すると認められる。両機能について以下説明す
る。更に、図2の側面図に示すように、本発明の軸受ア
ダプタ70は車軸軸受の外レース26の周囲の大部分と
嵌合する。この点は、本発明と嵌合する外レース26の
部分を、図18に明示する従来の軸受アダプタ70’と
嵌合する外レース26’の部分とを比較すると明確に理
解できる。図2を図18と比較すると、本発明の軸受ア
ダプタ70は物理的にはるかに大きく、水平軸Hとして
示す軸受アセンブリ25の垂直中心点を越えて下方へ延
伸することが理解されよう。水平軸H及び軸受アセンブ
リ25の水平中心点に対応する垂直軸Vは、組み合う軸
受アセンブリ25がその中心となる4つの四分円を形成
する。この実施形態では、外レース26はローマ数字I
及びIIで表す上側の四分円と、ローマ数字III及びIVで
表す下側の四分円とに分割される。図18に示す軸受ア
センブリ25’は本発明の実施形態の一つと同様なの
で、図18に示す従来の軸受アダプタ70’についての
外レース26’の説明でも同じ名称を使用する。図18
より、従来の軸受アダプタ70’は上側の四分円I及びI
Iのまさに頂上部分だけで軸受レース26’を包囲する
ことが理解されよう。一方、図2に示すように、本発明
の軸受アダプタ70は上側の四分円I及びIIの全体を囲
むことにより外レース26のはるかに大きい部分を包囲
し、軸受アダプタ70の一部は下側の四分円III及びIV
に延伸する。軸受アセンブリ25の周囲のかなり大きい
部分と嵌合することは、求められる台車矩形化機能を発
揮する本発明の軸受アダプタ70の要部であり、このこ
とは以下の説明から理解されよう。前記のように、従来
の軸受アダプタ70’又は本発明の軸受アダプタ70の
いずれの説明であるかに拘わらず、車軸16の軸受アセ
ンブリ25の物理的大きさ(即ち長さ、外径)はほとん
ど同一である。
【0008】図17及び図18を注意深く見ることによ
り、本発明の軸受アダプタ70と従来の軸受アダプタ7
0’との間のさらなる相違が強調される。従来の軸受ア
ダプタ70’では、通常スラスト突起及び軸受アダプタ
70’間に形成される間隙「X」及び「Y」により従来
の軸受アダプタ70’を受台あご開口部35内のほぼ中
心位置へ横方向及び縦軸L方向に保持するため、水平に
対向する一対の軸受台スラスト突起36’、38’が用
いられていた。間隙「X」及び「Y」は厳密に制御さ
れ、軸受アダプタ70’、軸受アセンブリ25’及び車
軸端に、縦軸L方向の自由だけでなく横方向の自由(縦
軸Lに垂直な運動)の限度を与えた。標準的な使用摩耗
又は弛緩又はゆるみは時間にわたる全体の自由度を増加
し、結局、従来の軸受アダプタ70’は受台あご開口部
35内で十分な横方向及び縦軸L方向の回転変位の自由
度を有した。回転変位はサイドフレームに対する車軸ヨ
ーイング(曲がり又は捩れ)を発生させ、前記のよう
に、台車車軸変位は台車矩形化能力を極めて劣化させ
る。これらの自由度(横方向又は縦軸L方向の)の少な
くとも1つが排除されたことにより、台車は非矩形化及
びハンチングに抵抗することが判明した。また、横方向
又は縦軸L方向の自由度を同時に排除しても台車矩形化
能力を改善する効果を奏しないことが判明した。本発明
の軸受アダプタ70では、スラスト突起を設けること
は、軸受アダプタ70の変位を防止する方向の問題であ
る。例えば、軸受アダプタ70の縦軸L方向の運動を排
除する場合、スラスト突起は受台あご壁に設けることが
でき、また、壁から除去が可能でかつ軸受アダプタ70
自体の構造へ組み込むことができる。スラスト突起を組
み込んだ軸受アダプタ70は図11に示す実施形態と近
似し、直立したレッジ(側あおり)260、280は、
サイドフレーム12の内側面13及び外側面14間の軸
受アダプタ70の横方向の運動を制限することにより通
常のスラスト突起と同じ機能を果たす。レッジ260、
280は好ましくは軸受アダプタ70上面の一部として
鋳造され、軸受アダプタ70が受台あご開口部35に挿
入されると、各フランジがサイドフレーム内側面13及
び外側面14と係合し、その間で軸受アダプタ70が効
果的に挿入されることを理解されたい。望ましい横方向
の自由度は、直立したレッジとサイドフレーム面との間
の公差に依存することが認められる。
【0009】図12、図13及び図14に示す軸受アダ
プタ70の実施形態は、軸受アダプタ70の横方向の運
動を排除するよう設計され、各軸受アダプタ70の説明
において明らかとなるように、軸受アダプタ70には受
台あご壁又は軸受アダプタ70上のスラスト突起を設け
ない。図9に示すように、軸受アダプタ70の横方向の
運動を排除するため楔手段が設けられ、後述のように、
スラスト突起が必要でない理由が明確となる。横方向の
運動排除構造と共に、受台あご壁が縦軸L方向の運動を
制限するスラスト突起として働くよう軸受アダプタ70
の寸法が定められ、従って、縦軸L方向の運動を制限す
るスラスト突起は必要ない。前記のように、軸受アダプ
タ70の横方向又は縦軸L方向の自由度を排除すること
により、台車の反りを発生させる回転運動を回避でき
る。図6に示す本発明の一実施形態では、軸受アダプタ
70を受台あご開口部35内での回転変位に対し固着す
る固着手段100、110、150及び160が設けら
れ、軸受アダプタ70の縦軸L方向の運動が排除され
る。これは、ローラ軸受の外レース26を強固に保持す
るチョック(輪止め)100、110で表す横方向の延
長と共に、各軸受アダプタ本体73の内側部71及び外
側部72を設けることにより達成され、これにより各チ
ョック100、110の縦軸L方向の変位を防止する手
段が設けられる。記載した全ての実施形態について、軸
受アダプタ本体73は物理的な大きさ及び形状が従来の
軸受アダプタ70’を考慮したものと極めて近似する点
に注目すべきである。図2及び図3では、サイドフレー
ム内側面13及び外側面14の前部止め150と後部止
め160との間にチョック100、110を介装するこ
とにより、各チョック100、110の縦軸L方向の変
位を防止できる。各縦軸L方向の変位防止手段150、
160、170及び250(止め)は軸受アダプタ70
の全体(本体73及びチョック100、110)を受台
あご開口部35内で縦軸L方向へ強固に固着し、軸受ア
ダプタ70の回を変位を排除できる。動作構成部材の摩
耗が縦軸L方向の変位防止手段150、160、170
及び250の性能との妥協を確実に排除するため、チョ
ック100、110と前部止め150及び後部止め16
0との間の連続的、強固な接触を保持する付加的手段が
その間に組み込まれる。本発明の3つの要素であるチョ
ック100、110、軸受アダプタ70の変位防止手段
150、160、170及び250及び連続的強固接触
保持手段170について、以下詳細に説明する。
【0010】本発明を明確に定義するため、図8の実施
形態に示すように、チョック100、110及び軸受ア
ダプタ本体73を単一かつ一体の鋳鋼軸受アダプタとし
て鋳造することが好ましいことを強調すべきであるが、
内側及び外側チョック100、110を含む本発明の部
分を(通常接合端に沿った溶接により)軸受アダプタ本
体73に取り付けられる別個の要素として図6に示す。
次の軸受アダプタ70の実施形態も、各軸受アダプタ7
0、軸受アセンブリ25及び車軸16を受台あご開口部
35内で有効に固着していずれの車軸端15、17も縦
軸L方向に変位しないように、前部止め150及び後部
止め160(変位防止手段)及び楔170(連続的強固
接触保持手段)と結合するチョック100、110を備
える。図3は、チョック100、110部分が軸受アダ
プタ本体73と一体に形成された本発明の単一の軸受ア
ダプタ70の全体を示し、図9及び図10でも同様であ
る。内側及び外側チョック100、110の各々はサイ
ズ及び大きさについて鏡像でありかつ台車に使用される
全ての軸受アダプタ70は互いに鏡像であるので、一方
のみの軸受アダプタ70、即ち1セットのみのチョック
100、110について詳細に説明する。更に、外側チ
ョックの説明は内側チョックにも等しく適用される。前
記のように、各チョック100、110は一般に軸受ア
ダプタ70の回転変位防止により台車の矩形化機能を果
たし、これにより同時に各車軸を両サイドフレーム12
に関して望ましい直角の関係に保持する。最初の組立後
の適当な台車の矩形を保証するため、台車の各サイドフ
レームは相手のサイドフレームの大きさの正確な縦軸L
方向のチョック−チョック寸法を有しなければならない
一方、一方又は両方の車軸は台車を含む各サイドフレー
ムに対しわずかに傾斜した又は角度をもった位置に保持
される。この場合、直角の関係を保持しない車軸は直線
軌道で動作するときでも台車を引きずることとなろう。
【0011】図2及び図6について、本発明の軸受アダ
プタ70の製品の全体的な特徴をより詳細に説明する
が、この説明は図8及び図12に示す鋳造された単一形
式に等しく適用できる。軸受アダプタ70の外側チョッ
ク110は弓形内側面114を有する前脚部115と、
弓形内側面119を有する後脚部120と、やはり弓形
内側面129を有する屋根部130とを備える中実の部
材である。これら各チョック100、110の弓形内側
面114、119及び129は、アダプタ本体73の弓
形底面75に沿って、集合して同一の大きさとなり、軸
受アセンブリ25を受容するため軸受アダプタ70内で
キャビティ135を形成する。図7は、縦の大きさ13
5Lと、横の大きさ又は幅135Wを有するキャビティ
135を示す。図6は、円筒(円柱)状の軸受アセンブ
リ25及びそこに挿入された車軸端17を示す。内側及
び外側チョック100、110の開放した下側部分はほ
ぼU字形でかつキャビティの下側の境界を形成するの
で、キャビティ135は軸受アダプタ70全体を横切っ
て横方向に延伸するほぼ半円筒の形状を有する。本発明
の軸受アダプタ70の全ての実施形態は、3つの主要な
構成部材である本体73、内側チョック100及び外側
チョック110を備える。軸受アダプタ70が縦軸L方
向又は横方向のいずれの変位を防止するかにより、内側
及び外側チョック100、110は一対としてわずかに
相違する構造を有する。縦軸L方向の変位を防止する全
ての軸受アダプタ70はチョック前脚部115及びチョ
ック後脚部120を各外側面116及び121と共にほ
ぼ垂直かつ平坦である外側チョック110に有する。各
チョック100、110の上の屋根部130は、好まし
くはアダプタ本体73の上面73Tと同一の大きさを有
しかつ水平に配置された平坦な外側面(上面)131を
有する。図8〜図11及び図12〜図14に示す単一の
軸受アダプタ70の実施形態では、各チョック屋根の外
側面(上面)131は各軸受アダプタ本体73の上面7
3Tと一体に形成され、これにより単一かつ同一の大き
さを有する軸受アダプタ上面74を形成する。更に、図
9及び図10の実施形態に示すように、縦軸L方向に制
限された軸受アダプタ70と共に、各面がわずかな窪み
区域76を含むように、軸受アダプタ上面74を横切っ
てクラウンが選択的に設けられる。このクラウン形成は
各サイドフレームがサイドフレームの縦軸L方向の中心
線の方向にわずかに振動する余裕を与え、これにより台
車が台車に向かう横方向のある程度の衝撃から隔離され
るのを助ける。変位防止手段が全ての横方向の運動を排
除するため、横方向変位を防止する軸受アダプタ70は
通常クラウン形成した上面を組み込まない。
【0012】軸受アダプタ70が横方向又は縦軸L方向
の運動のいずれを排除するかによらず、一旦軸受アダプ
タ70が受台あご開口部35内で設置されると、本体7
3の上面73Tは受台あご屋根30と接触し、一方チョ
ック100、110の各外側面(上面)131は受台あ
ご開口部35の物理的な外側に配列され、ほぼ平行にか
つ受台あご屋根30と同じ水平面上に配置される。単一
部材として鋳造する代わりに、本発明の軸受アダプタ7
0が組み立てられる場合、これらの関係は若干相違す
る。本発明の組み立て形式は図2及び図6に示され、縦
軸L方向の変位を防止する種類である。チョック10
0、110の各々について、屋根面は本体上面73Tと
同一の大きさを有し、又は上面73Tで変位するよう組
み立てられるが、屋根の外側面(上面)131はアダプ
タ本体上面73Tよりも低く変位する。図示の形式が受
台あご開口部35内で取り付けられる場合本体73の上
面73Tは受台あご屋根30と接触し、一方、チョック
100、110の各外側面(上面)131は受台あご開
口部35の外側に位置し、受台あご屋根30と同一水平
面上にはないが、受台あご屋根30とほぼ平行に配置さ
れる。アダプタ本体上面73T下に配置される各チョッ
ク屋根面と軸受アダプタ70とを組み合わすと、図6か
ら理解できるように、本体73にチョック100、11
0を固定するため本体73の内側部及び外側部71、7
2は1列の溶接物材料を受容する。図7に示すように、
チョック100、110を本体73に取り付け、外側面
(上面)131をアダプタ本体上面73T上に配置して
軸受アダプタ70を組み立てる場合、1列の溶接物材料
は上面73T及びチョック側面133の交差部に沿って
受容される。受台あごがスラスト突起なしで鋳造される
場合、図7に示す組み立てられた軸受アダプタ70が特
に用いられる。前記のように、本発明の軸受アダプタ7
0が縦軸L方向の変位排除型である場合、軸受アダプタ
70の横方向変位を受台あご又は軸受アダプタ70自体
のいずれかである種の手段により制限しないと、結果的
にサイドフレーム12が軸受アダプタ上部から離れて作
用する可能性がある。図7の軸受アダプタ70は、受台
あご開口部35内で軸受アダプタ70の横方向の運動を
制限する手段としてチョック100、110の各々の直
立した屋根部130を用いる。軸受アダプタ70が受台
あごに挿入されるとき、サイドフレーム12の内側面1
3及び外側面14は各チョック100、110の側面1
33と接触し、これにより軸受アダプタ70の横方向の
運動を制限することが認められる。
【0013】軸受アダプタ70のキャビティ135はほ
ぼ半円筒形状を有し、軸受アセンブリ25の外レース2
6が強固に結合されるようキャビティ135のサイズを
定めることが好ましいと言われていた。図2及び図6に
明示するように、すべての軸受アダプタ70は、前脚部
115及び後脚部120の内側面114及び119に設
けられ、軸受水平軸Hに沿う対向点47及び49におけ
る外レース26の接線となる。軸受アセンブリ25は軸
受アセンブリ25の外レース26から成る円筒状の本体
を有するので、外レースは軸受アセンブリ25の外径を
形成する。この外径はキャビティ135の大きさを決定
する。このように、キャビティ135は、軸受アセンブ
リ25の外レース直径より(最大)約1.27mm(0.
05インチ)、概ね水平軸Hに沿う接線の点47、49
でのチョック脚部の内側面114、119間の距離だけ
大きい第二の直径を定めることが認められる。前記のよ
うに、本発明の主な目的の一つは、チョックの前脚部1
15及び後脚部120の各々を少なくとも接線の点4
7、49の周囲の区域へ下方に延伸させ、軸受アセンブ
リ25の外レース26の極めて大部分を各軸受アダプタ
70により包囲することである。接線の沿う点47、4
9を越えて突出し、軸受アダプタ70が受台あご開口部
35内で完全に固着され、これにより確実に軸受アセン
ブリ25及び車軸のヨーイング又は回転運動を防止する
延長115A、120Aを各チョック脚部115、12
0に設けるのが好ましいことが判明した。各脚部延長1
15A、120Aは、好ましくは軸受アセンブリ25の
外径の約1/16に等しい大きさだけ接線の点47、4
9を越えて、又は、接線の点47及び49間の大きさの
約1/16だけ突出しなければならない。脚部115、
120が接線の点47、49よりわずか上の点に延伸す
るだけの場合、より極端な運転条件の際、軸受アダプタ
70はまだ軸受アセンブリ25の外レース26の上部に
上昇する固有の能力を有する。前記の説明より、軸受ア
ダプタ70が軸受アセンブリ25の上部へ上昇すると、
車軸は既に受台あご開口部35内で変位又はヨーイング
し、台車は大きな反りを生じことが明確でなければなら
ない。チョック脚部延長が軸受アダプタ70の上昇を防
止する方法の理解は、図18の従来の軸受アダプタ7
0’で発生するのと同様に、この現象の説明を通して最
もよく理解できる。図18では、軸受アダプタ70’は
外レース26’に沿って接触点Cへ下方に延伸するのみ
であることが解る。(チョック脚部115、120の役
割を強調するために、図2の本発明の軸受アダプタ70
上にこの接触点を示し、それらの延長はこの現象を防止
する。)カーブ時のような非矩形化台車状態はいずれも
軸受アセンブリ25’について通常接触点Cにおいて従
来の軸受アダプタ70’に対し縦軸L方向に働く。カー
ブ時のように車軸を変位すべく作用する力が非常に強烈
な場合、従来の軸受アダプタ70’は、軸受アセンブリ
25’外レース26’の上側の四分円I、IIの非常に小
さい部分と嵌合するに過ぎないので、軸受アセンブリ2
5’又は車軸を好ましいサイドフレーム12との直角の
関係に保持せずかつ含まない。従って、軸受アセンブリ
25’及び車軸端が下へ回転して結果的に接触点Cの下
の位置となることを防止する従来の軸受アダプタ70’
の構造部材は存在しないことを理解すべきである。直線
軌道に再び遭遇するときのように標準的な動作位置に車
軸及び軸受アセンブリ25’が戻るまで、車軸は、外レ
ース26’の上部のアダプタ接触点Cと共に一時的にそ
の位置に留まる。台車が再び直線軌道に遭遇すると、従
来の軸受アダプタ70’は外レース26’を横切って再
び下へ回転し、軸受アセンブリ25’の上側の四分円
I、IIと再び係合する。
【0014】本発明では、潜在的上昇状態は、各チョッ
ク100、110の脚部115、120が軸受アセンブ
リ25の水平軸H及び接線の点47、49を越えて下方
へ延伸しない場合に存在するのみである。このことは、
厳しい条件下で、脚部115及び120が接線の点47
及び49と近く又は同じだけ延伸する限り、この構造の
軸受アダプタ70でも上昇が発生することを意味する。
実際には、水平軸Hを過ぎて長く延長するほど、軸受ア
ダプタ70が回転及び従って上昇する機会の可能性が殆
どなくなることが判明した。しかしながら、その代わり
に、長すぎる延長に対し軸受アダプタ70の取り付けが
わずかに困難になる。これは、延長115A及び120
Aが、好ましくは車軸軸受外径の直径の約1/16の径
を有するべき理由である。加えて、チョック脚部延長1
15A、120Aは、外レースの曲率をたどる代わり
に、点47、49を越えてまっすぐ下方へ延伸するよう
構成し、軸受レースの上への軸受アダプタ70の取り付
けを更に容易することが好ましい。更に、各チョック1
00、110の内側面(114、119、129)をレ
ース26に対しできるだけ近接して結合を保持すること
が好ましく、軸受アダプタ70にぴったり収まるが、無
理なく除去できるのは公差0.127mm(0.005イ
ンチ)であることが判明した。この同じ公差は接線の接
触点47、49において維持され、そして一旦脚部延長
115A、120Aがされると、延長はもはやレース2
6の曲率に追従しないため、この分離公差はわずかに大
きくなる可能性が明確であるべきことは注目に値する。
脚部延長上のこの追加の分離間隙は車軸の縦軸L方向の
変位についてなんらの効果又は影響も与えないことが判
明した。
【0015】また、図6に示す軸受アセンブリ25の外
レース26と各チョック100、110の弓形内側面
(底面)114、119及び129との間に存在する分
離距離Zを検討する。図4を見ると、外レース26と各
チョック脚部115、120のチョック内側面129、
114及び119との間の分離距離Zは実際には存在し
ないことが判明する。しかしながら、図4は、図6に示
す軸受アダプタ70に沿う軸方向に切り取った断面図な
ので、各チョック100、110はWで示す全幅又は大
きさを有し、前記のように、その幅Pの部分だけ実際に
軸受アセンブリ25の外レース26の周囲を包囲し、幅
Pとレース26との間に存在する意図的な分離は存在し
ないことが解る。幅Pと同等の幅を有するチョック10
0、110は車軸端の変位を防止することが判明した。
しかしながら、試験の間、この幅のチョック100、1
10が加速された摩耗寿命を有することが判明した。各
チョック100、110は幅Pの代わりの幅Wを設けた
場合、チョック100、110での軸受アダプタ70摩
耗寿命は実質的に増加し、通常規則的な定期台車保守で
の交換の必要を延長できることが判明した。しかし、よ
り重要なのは、増加したチョック幅も、以下説明する軸
受アセンブリ25の変位防止手段を組み込むために必要
な表面積を備えた点である。十分に軸受アダプタ70の
摩耗寿命を増加し定期台車メンテナンスと対応させるた
めに、チョック幅Wは部分Pの幅の少なくとも4倍でな
ければならないことが解った。チョック幅の必要性は各
チョックがローラ軸受自体を越えて延伸することを意味
するから、軸端キャップ25B及び裏当てリング25A
が車軸端17で回転動作できるよう自由であるために、
供給が各チョック100、110へ組み込まれる必要が
ある。更に図4に示すように、キャップ25B及び裏当
てリング25Aのいずれも、ローラ軸受外レース26の
断面直径よりも大きい断面直径を有しない。従って、チ
ョック内側面114、119及び129が外レース26
と共に機械加工される場合、スラストフランジTを除く
全体のチョック幅Wが切り取られ、回転動作要素25A
及び25B(裏当てリング及び車軸端キャップ)の間隙
を保証するため公差が自動的に設けられる。図4に示す
内側及び外側スラストフランジTは軸受アセンブリ25
の縦軸L方向の変位防止の役割を有しておらず、むし
ろ、軸受アセンブリ25の上へ軸受アダプタ70を横方
向に保持するためにアダプタ本体73に機械加工され
る。他方それらがない場合、受台あご壁のスラスト突起
が軸受アダプタ70を横方向に保持するよう機能し、端
キャップ及び裏当てリングは軸受を横方向に保持ため、
軸受アダプタ70及び軸受アセンブリ25を結合するの
に関連してこれらを保持するものが存在しない。
【0016】軸受アダプタ70の縦軸L方向の変位防止
手段が主として軸受アダプタ70のチョック100、1
10に対し動作する点を図2、図3及び図8について詳
細に説明する。縦軸L方向の変位防止手段と比較する
と、横方向変位防止手段は2、3の微妙な構造上及び動
作上の相違を有するので、軸受アダプタ70の横方向変
位防止手段の別の詳細な説明は後に続く。変位防止手段
の目的は、軸受アダプタ70全体を受台あご開口部35
内で縦軸L方向の変位又は運動に対し効果的に固着し、
続いて台車の反りを誘発する軸受アダプタ70の回転変
位を防止することである。このような手段が設けられ
ず、また受台あご開口部35内での運動が殆ど又は全く
ないように軸受アダプタ70が最初に寸法決めされかつ
取り付けられる場合、軸受アダプタ70の動作応力は軸
受アダプタ70が受台あご開口部35内で回転変位する
のに十分な動作弛緩をすぐに発生させるであろう。しか
しながらこの実施形態において後で認められるように、
縦軸L方向の運動(変位)防止手段に加えて、軸受アダ
プタ70とその縦軸L方向の変位防止手段との間の連続
した強固な接触を確実にするための簡便な手段が設けら
れる。この第二の手段は摩擦から創造されるシステムに
おいて連続的に弛緩を除去する。
【0017】軸受アダプタ70の回転変位を排除する目
的に従い、軸受アダプタ70の縦軸L方向の運動(変
位)防止手段は、前部及び後部サイドフレームの前部止
め150及び後部止め160のそれぞれの対の形でサイ
ドフレーム内側面13及び外側面14上に設けられる。
集合的に、非矩形化状態に遭遇した場合も、前部止め1
50及び後部止め160は受台あご開口部35内で車軸
の縦軸L方向の運動を防止する。図3に明示するよう
に、前部止め150及び後部止め160の1セットは各
サイドフレーム12の内側面13及び外側面14上、及
び各受台あご50にある。まず別個の片として製造又は
鋳造でき、続いて溶接又は他の適当な手段によりサイド
フレーム12に取り付けることができるが、図8に示す
ように前部止め150及び後部止め160の各々をサイ
ドフレーム12の一部として一体に鋳造することが好ま
しい。図2及び図3は製造された形式を例示し、各前部
止め150及び後部止め160の内側面153、163
はサイドフレーム12の内側面13及び外側面14に対
して突き合わせられ、その後サイドフレーム12の適当
な面に溶接される。車軸及び受台あごに作用する力が極
めて大きいため、ボルト締めは推薦できない。それらが
サイドフレーム12に装着される方法に関係なく、後部
止め160は、前面161が各受台あごの受台あご後方
壁29と同一の大きさを有するよう配置される。軸受ア
ダプタ70及び車軸端15、17が受台あご開口部35
へ組み立てられると、後部止め160の前面161はチ
ョック後脚部120の外側面121とほとんど接合接触
する。一方前部止め150は、図3に明示するように、
楔170を受容するために、後面152とチョック前脚
部115の外側面116との間の実質的な公差が設けら
れる。更に、図2に示すように、前部止め150の後面
152は楔170の面に対し鋭角かつ相補的である。楔
170は、本発明へ組み込まれる、止め及びチョック間
の連続した強固な接触を保持する簡便な手段の一つの構
成部材である。このような手段がないと、止め及びチョ
ック100、110間の摩耗は、結果的に軸受アダプタ
70の回転と台車の反りを引き起こすのに十分な構成部
材の弛緩を誘発する。
【0018】図2及び図3はいずれも前部止め150か
ら縦軸L方向に突出する少なくとも1つの制止指部18
0を示し、これにより強固接触保持手段の第二の構成部
材を形成する。楔170と共に、制止指部180は楔ポ
ケット190内で楔170を横方向に制止し、チョック
脚部115、120と止めとの間で発生する連続的接触
を確実にする。一方、制止手段を何も設けないと、結局
楔は楔ポケット190から横方向に離れ、止め及びチョ
ック100、110と接触しない。図3は、楔170を
除去して楔ポケット190を明示し、前部止め150、
チョック前脚部115、指部180、及び各サイドフレ
ーム12の面即ちこの場合内側面13と境界を接する開
放区域として形成されたサイドフレーム12の内側を示
す。複数の制止指部を利用する代わりに、前部止め15
0を突出する制止フランジ(図示せず)と共に鋳造する
ことが可能である。いずれにしても、楔170はほぼ三
角形状で形成され、この場合水平、垂直側174及び鋭
角テーパ面176で示されるベース172を含むことが
好ましい。楔170の物理的な幅はほぼ楔ポケット19
0の幅と等しい。このように、楔170、指部180及
び内側面13の間の公差は最小である。小さい公差によ
り楔ポケット190への楔の組み立てが容易となる。前
部止め150の後面152は、楔170のテーパ面17
6と相補的であり、一つの楔のみが各受台あご開口部3
5の各内側及び外側面で必要とされる鋭角面を有しなけ
ればならない。また、5°以下の角度で垂直軸Vから離
れて後面152を構成し、楔170はシステムの摩耗に
伴い重力で容易に下降することが重要である。角が大き
すぎると、動作時に楔170が止め150、160とチ
ョック100、110との間の位置から容易に飛び出す
傾向があるため、小さい角に保つことが望ましい。ま
た、強固連続的接触保持手段は速くて簡便なサイドフレ
ーム12からの軸受アダプタ70の取り付け及び取り外
し方法であることが認められる。
【0019】強固接触保持手段の2つの変更した形態を
図9及び図10に示す。図8は、サイドフレーム12の
一部として鋳造される前部止め150及び後部止め16
0の内側面153、163を必要とする図10の軸受ア
ダプタ70を組み込んだ受台あごを示す。前部止め15
0の後面152は垂直方向に平坦であり、後部止め16
0の前面161も同様である。図10に示す軸受アダプ
タ70では、各内側及び外側チョック100、110
は、直立した内側及び外側フランジ215、220の間
に挿入される鋭角な外側面116を含む各前脚部115
を備える。図8に明示するように、図10の軸受アダプ
タ70が内側の受台あご開口部35、前部止め150及
び前脚部115の直立したフランジ215、220を組
み立てると、楔170の横方向の運動及び逃げを防止す
る楔保持用の楔ポケット190が集合的に形成される。
また、各テーパ面は楔170のテーパ面176と相補的
であり、楔170の垂直側174は平坦な後面152と
対向し、楔170は前記のように正確に動作することが
明確となる。図9の軸受アダプタ70では、内側及び外
側チョック100、110の前脚部115は直立したフ
ランジ215、220間に挿入される垂直方向に平坦な
外側面116を有する。図9の軸受アダプタ70が図8
の受台あご区域内に挿入されると、前部止め150が各
軸受アダプタ70の直立したフランジ215、220と
結合する鋭角な後面152(図示しない)と共に形成さ
れ、これにより三角形状に形成された楔170を保持す
る楔ポケット190が形成される。楔ポケット190
は、楔170のテーパ面176と相互に作用する角度を
持つ面がここでは軸受アダプタ70上のかわりに止め上
に配置される点を除き、図8に示すものと同様である。
これにより軸受アダプタ70の配列は図2及び図3に示
すように製造されたものと同様となる。その点で、楔1
70の垂直側174は前脚部115の垂直な外側面11
6に対し対面し、楔170のテーパ面176は前部止め
150の鋭角な後面152に対向する。前記実施形態と
同様、楔170のテーパ面176は前部止め150の角
度を持った後面152と相補的であり、楔170につい
て説明した全ての有利な機能を発揮する。
【0020】また、選択的に、前記の実施形態のいずれ
も、通常ピン又はボルトの、挿入されたときに楔170
が楔ポケット190から垂直に上昇するのを防止する楔
保持手段(楔保持器)250を含んでもよく、ベース1
72に対向する楔170の端に装着される。図8に示す
ように、ねじ切りされたボルト又はピンを受容するため
に、予めドリル加工又はタップ加工した孔が設けられ
る。ボルトは楔全体を通して延伸しないことが重要であ
り、そうでないと楔ポケット190内で楔の下降の妨げ
となる。図12、図13及び図14に基づき、横方向変
位を防止する本発明の軸受アダプタ70の実施形態を説
明する。本質的に、鍵となるいくつかの構成部材は縦軸
Lに関し縦軸L方向の代わりに横方向に動作するように
配列する場合を除き、このシステムは、縦軸L方向の変
位防止システムと動作的及び構造的に等価である。縦軸
L方向のシステムの構成部材が横方向システムと共通な
ので、横方向システムの全体的概要のみ詳細に説明し、
この全体的対応は、構成部材等が同じ参照特徴を利用す
ることを意味する。加えて、軸受アダプタ本体73へ組
み込まれるチョック100、110を製造できることを
理解すべきであるが、単一の軸受アダプタ70のみ説明
する。
【0021】図12を始めとして、軸受アダプタ70
も、動作上軸受アダプタ70が受台あご開口部35内で
横方向以外に変位するのを防止する内側及び外側チョッ
ク100、110を含む。前記の軸受アダプタ70のよ
うに、図12、図13及び図14の軸受アダプタ70
は、サイドフレーム12の内側面13及び外側面14の
前部止め150及び後部止め160の1セットの形で軸
受アダプタ70の横方向変位を防止する手段と結合す
る。各止め150、160は、各軸受アダプタ70、軸
受アセンブリ25及び各車軸端15、17が横方向に変
位できないように、各内側及び外側チョック100、1
10に対し同時に作用する。集合的に、台車が非矩形化
状態に遭遇したときでも、各サイドフレーム受台あご区
域の前部止め150及び後部止め160は各受台あご開
口部35内での全ての台車車軸の横方向の運動を防止す
る。別個の部品としてサイドフレーム12に後から取り
付ける装置として溶接その他の適当な手段により組み立
て又は鋳造されうるが、前部止め150及び後部止め1
60の各内側及び外側セットをサイドフレーム12と一
体の一部として鋳造することが好ましい。それらをサイ
ドフレーム12に装着する方法に拘わらず、全ての前部
止め150及び後部止め160は、各止めのそれぞれの
面が受台あごのそれぞれの受台あご前方壁28又は後方
壁29と同一の大きさを有するよう配置される。これ
は、後部止め160のみ受台あご後方壁29と同一の大
きさを有する縦軸L方向の運動を防止する軸受アダプタ
70と異なる。同一の大きさを有することにより、各前
部止め150は受台あご前方壁28を形成する同一の平
坦面に整列するそれぞれの後面152を有し、各後部止
め160は受台あご後方壁29を形成する同一の平坦面
に整列するそれぞれの前面161を有することを意味す
る。(図12は、後部止め160及び後方壁29と同一
の大きさを有する状態を示すのみである。)軸受アダプ
タ70及び車軸端15、17が受台あご開口部35に組
み立てられると、サイドフレーム12の内側面の前部止
め150及び後部止め160の外側面154、164は
チョック100の前脚部115及び後脚部120(前部
止め150のみ見える)のそれぞれの前部及び後部の内
側面117、123と隣接して接触する。一方、サイド
フレーム12の外側の前部止め150及び後部止め16
0は、外側面154、164の各々とチョック110の
前脚部115及び後脚部120の内側面117、123
の各々との間の実質的な公差を備え、この公差は楔17
0を受容する楔ポケット190を形成する。前記と同
様、楔170は軸受アダプタの脚部115、120と前
部止め150及び後部止め160との間の連続的強固接
触手段として設けられ、システム摩耗として容易に重力
により下降するよう構成される。
【0022】図13に示すように、各軸受アダプタ70
の外側チョック110の前脚部115及び後脚部120
の各内側面117、123は鋭角かつ楔170のテーパ
面176と相補的である。このように、楔170を楔ポ
ケット190内に挿入すると、軸受アダプタ70全体は
楔の動作を通じて太線矢印で示す横方向に引っ張られ
る。これが発生すると、軸受アダプタ70の内側チョッ
ク100の前脚部115及び後脚部120の内側面11
7、123は引っ張られてサイドフレーム12の内側面
の前部止め150又は後部止め160と強固に隣接して
接触する。その時点で、横方向の弛緩はシステムに残存
せず、軸受アダプタ70は受台あご開口部35内の位置
に効果的に固着される。外側チョック110のチョック
脚部内側面117、123を垂直軸Vと5°以下の角度
をなすよう構成し、楔170がシステム摩耗の際に容易
に重力で下降することが重要である。角度が大きすぎる
と、動作時に楔170は前部止め150及び後部止め1
60とチョック100、110との間の位置から容易に
飛び出す傾向を有する。また、図13及び図14の実施
形態では、連続的強固接触手段(楔170)は各軸受ア
ダプタ70の外側チョック110と結合するのみであ
り、各サイドフレーム12の軌道側から速い検査及び取
付方法が可能であることが認められる。図14に示す軸
受アダプタ70は、各軸受アダプタ70の外側チョック
110の面117、123は角度を有する代わりに垂直
方向に平坦に形成される点で図13に示す軸受アダプタ
70と異なる。図示しないが、図14の軸受アダプタ7
0が受台あご開口部35内に挿入されると、外側チョッ
ク110と対応する前部止め150及び後部止め160
は楔170のテーパ面176と相補的なテーパ面15
4、164を有する。これは、各楔170は軸受アダプ
タ70の平坦な内側面117又は123と対面する関係
で垂直側174を有し、各楔170は前記の動作を行
う。
【0023】図12の軸受アダプタ70の実施形態に示
すように、外側チョック110の前脚部115及び後脚
部120は、各脚部115、120の直立したフランジ
215、220間に介装される内側面117、123を
それぞれ有する。直立したフランジ215、220に沿
うサイドフレーム12の外側の前部止め150及び後部
止め160の各々及び面117、123は、軸受アダプ
タ70が受台あごに挿入されるとき三角形状に形成され
た楔170を保持する楔ポケット190を結合して形成
する。図13の軸受アダプタ70を利用するとき、面1
17、123は角度を有し、楔170の相補的なテーパ
面176と相互作用する。図14の軸受アダプタ70を
利用するとき、楔170のテーパ面176と相補的な角
度を有する面は、アダプタチョックの脚部115、12
0の代わりにここでは各止め150、160の上に配置
される。加えて、楔170の垂直側174はそれぞれの
前脚部115又は後脚部120の平坦な垂直内側面11
7、123に対面する。前記実施形態のように、一旦挿
入されたときに楔170が楔ポケット190から垂直に
上昇するのを防止するため、図12の実施形態のいずれ
もベース172と対向する楔170の端に取り付けられ
る楔保持手段250を含んでもよい。図12に示すよう
に、ねじ切りされたボルト又はピンを受容するために、
予めドリル加工又はタップ加工した孔が設けられる。ボ
ルトが楔全体を通して延伸しないことが重要であり、そ
うでないと、楔ポケット190内で楔170が下降する
妨げとなる。
【0024】前記のように、本発明では、軸受アダプタ
70の受台あご開口部35内での回転変位を防止するこ
とができ、従って軸受アダプタ70を横方向の運動に対
し固定するために楔170以外の他の手段が利用可能で
ある。楔手段は簡便で、容易に取り外し可能で、かつ最
も費用がかからないので、各チョック100、110の
前部止め150及び後部止め160へのボルト締め又は
溶接が利用できるが、いずれの方法も楔手段以上に好ま
しくない。サイドフレーム12に軸受アダプタ70を固
定する各手段(チョック100、110並びに前部止め
150及び後部止め160)は、車軸が受台あご内で変
位するのを防止する間に、サイドフレームの軸受アダプ
タ70に過剰な力が作用するのを防止する付随的な機能
を発揮することを今一度理解されたい。大きな前部止め
150及び後部止め160及びチョック100、110
が大きな表面積上に力をより均一に分配するために設け
られ、これにより軸受アダプタ70並びに前部止め15
0及び後部止め160の摩耗速度が減少する。
【0025】前記のほか、本発明の実施の形態を列挙す
れば以下の通りである。内側及び外側の強固接触保持手
段170、250の各々は楔170及び楔保持器250
を含み、楔保持器250は楔170の横方向への変位を
防止するため前部止め150の後面152から縦軸L方
向に突出する少なくとも1つの指部180を備え、楔1
70はベース172と、ベース172に結合したほぼ垂
直な垂直側174と、テーパ面176とによりほぼ三角
形状に形成され、テーパ面176はベース172から垂
直側174へ突出する。内側及び外側の後部止め160
の各前面は受台あご後方壁29と同一の大きさを有し、
内側及び外側の前部止め150の各後面152は受台あ
ご前方壁28から縦軸L方向にオフセットし、オフセッ
トは楔170を受容する楔ポケット190を形成し、楔
ポケット190はサイドフレーム12の内側面13及び
外側面14の一つ、楔保持器250、前部止め150の
後面152並びにチョック100、110の前脚部11
5の外側面と境界を接する開放区域として形成される。
内側及び外側の各前部止め150の後面152は鋭角に
傾斜し、傾斜した後面152は楔170のテーパ面17
6と相補的である。内側及び外側の後部止め160の各
前面は受台あご後方壁29と同一の大きさを有し、内側
及び外側の前部止め150の各後面152は受台あご前
方壁28から縦軸L方向にオフセットし、オフセットは
楔170を受容する楔ポケット190を形成し、楔ポケ
ット190は前部止め150の後面152、チョック1
00、110の前脚部115の外側面、垂直に配置され
た内側及び外側フランジ215、220の各々と境界を
接する開放区域として形成される。内側及び外側の前部
止め150の各後面152は平坦で、各チョック10
0、110の内側及び外側の前脚部115の各外側面は
垂直に配置されたフランジ215、220の間で傾斜
し、傾斜した面は楔170のテーパ面176と相補的で
ある。内側及び外側の前部止め150の各後面152は
鋭角であり、内側及び外側チョック100、110の前
脚部115の各外側面は垂直に配置されたフランジ21
5、220の間で平坦である。内側及び外側チョック1
00、110の各々は軸受アダプタ本体73と一体に形
成される。内側及び外側の強固接触保持手段170、2
50の各々は楔170及び楔保持器250を含み、楔保
持器250は各外側チョック100、110の前脚部1
15及び後脚部120の各々の内側面から突出する垂直
に配置された前部及び後部フランジ215、220から
成り、楔保持器250は楔170の縦軸L方向への変位
を防止し、楔170はベース172と、ベース172に
結合したほぼ垂直な垂直側174と、テーパ面176と
によりほぼ三角形状に形成され、テーパ面176はベー
ス172から垂直側174へ突出する。内側及び外側の
後部止め160の各前面は受台あご後方壁29と同一の
大きさを有し、内側及び外側の前部止め150の各後面
152は受台あご前方壁28と同一の大きさを有し、サ
イドフレーム12外側の前部止め150及び後部止め1
60並びに外側チョック100、110の前脚部115
及び後脚部120はそれぞれ前部及び後部楔ポケット1
90を形成し、各楔ポケット190はそれぞれ楔170
を受容し、各楔ポケット190は前部止め150及び後
部止め160の各々の外側面、各外側チョック100、
110脚部の内側面並びに垂直に配置された各チョック
100、110の脚部115、120の前部及び後部フ
ランジ215、220と境界を接する開放区域として形
成される。サイドフレーム12の外側の前部止め150
及び後部止め160の各外側面は平坦であり、各外側チ
ョック100、110の前脚部115及び後脚部120
の各内側面は垂直に配置されたフランジ215、220
の間で傾斜し、傾斜した面は楔170のテーパ面176
と相補的である。サイドフレーム12の外側の前部止め
150及び後部止め160の各外側面は鋭角であり、各
外側チョック100、110の前脚部115及び後脚部
120の各内側面は垂直に配置されたフランジ215、
220の間で垂直方向に平坦である。内側及び外側チョ
ック100、110の各々は軸受アダプタ本体73と一
体に形成される。
【0026】また、前脚部115及び後脚部120の各
々は水平中心線を越えて軸受アセンブリ25の外レース
26の第一の直径の1/16の大きさに突出する。内側
及び外側チョック100、110の各々は前脚部11
5、後脚部120及び屋根部130の結合により形成さ
れるほぼU字形状を有し、前脚部115及び後脚部12
0の各々並びに屋根部130は外側面116、121、
131を有し、前脚部115及び後脚部120の各々の
外側面116、121は受台あご屋根30に対しほぼ垂
直でかつほぼ等比率の垂直方向の大きさを有し、内側及
び外側の各前脚部115は内側及び外側の前部止め15
0とそれぞれ対向し、内側及び外側の各後脚部120は
内側及び外側の後部止め160とそれぞれ対向し、屋根
部130の外側面131は受台あご屋根30とほぼ平行
である。各受台あご50の内側及び外側チョック10
0、110の各々は受台あご開口部35の幅で互いに横
方向に変位する。各変位防止手段150、160、17
0、250は更にチョック100、110の各々と前部
止め150及び後部止め160の各々との間の連続した
強固な接触を保持する内側及び外側の強固接触保持手段
170、250を含み、強固接触保持手段170、25
0は前部止め150の各々と内側及び外側チョック10
0、110の各々との間に介装される。内側及び外側の
強固接触保持手段170、250の各々は楔170及び
楔保持器250を含み、楔保持器250は楔170の横
方向への変位を防止するため前部止め150の後面15
2から縦軸L方向に突出する少なくとも1つの指部18
0を備え、楔170は水平なベース172と、ベース1
72に結合したほぼ垂直な垂直側174と、テーパ面1
76とによりほぼ三角形状に形成され、テーパ面176
はベース172から垂直側174へ突出する。内側及び
外側の後部止め160の各前面は受台あご後方壁29と
同一の大きさを有し、内側及び外側の前部止め150の
各後面152は受台あご前方壁28から縦軸L方向にオ
フセットし、オフセットは楔170を受容する楔ポケッ
ト190を形成し、楔ポケット190はサイドフレーム
12の内側面13及び外側面14の一つ、前部止め15
0、チョック100、110の前脚部115及び楔保持
器250と境界を接する開放区域として形成される。内
側及び外側の各前部止め150の後面152は鋭角に傾
斜し、傾斜した後面152は楔170のテーパ面176
と相補的である。内側及び外側の強固接触保持手段17
0、250の各々は楔170及び楔保持器250を含
み、楔保持器250は内側及び外側チョック100、1
10の各々の各前脚部115の外側面から突出する垂直
に配置された内側及び外側フランジ215、220から
成り、楔保持器250は楔170の横方向への変位を防
止し、楔170は水平なベース172と、ベース172
に結合したほぼ垂直な垂直側174と、テーパ面176
とによりほぼ三角形状に形成され、テーパ面176はベ
ース172から垂直側174へ突出する。内側及び外側
の後部止め160の各前面は受台あご後方壁29と同一
の大きさを有し、内側及び外側の前部止め150の各後
面152は受台あご前方壁28から縦軸L方向にオフセ
ットし、オフセットは楔170を受容する楔ポケット1
90を形成し、楔ポケット190は前部止め150並び
に垂直に配置されチョック100、110の前脚部11
5から突出する内側及び外側フランジ215、220と
境界を接する開放区域として形成される。内側及び外側
の前部止め150の各後面152は平坦で、内側及び外
側の前脚部115の各外側面は垂直に配置されたフラン
ジ215、220の間で傾斜し、傾斜した面は楔170
のテーパ面176と相補的である。内側及び外側チョッ
ク100、110の各々は軸受アダプタ本体73と一体
に形成される。
【0027】さらに、鉄道車両車輪18の車軸16の車
軸端15、17に装着される軸受アセンブリ25に結合
し、軸受アダプタ70は鉄道台車サイドフレーム12の
第一及び第二の受台あご開口部35内で受容され、サイ
ドフレーム12は縦軸L、内側面13及び外側面14を
有する。各受台あご開口部35は受台あご屋根30、前
方壁28及び後方壁29により形成され、受台あご50
の前方壁28及び後方壁29は縦軸Lにほぼ垂直でかつ
受台あご屋根30から下方へ延伸し、各受台あご開口部
35は横の大きさ及び縦の大きさを有し、縦の大きさは
前方壁28と後方壁29との間に形成された間隔にほぼ
対応し、横の大きさはサイドフレーム12の内側面13
及び外側面14の間に形成された幅にほぼ対応し、各受
台あご開口部35は内側及び外側の前部止め150並び
に内側及び外側の後部止め160と境界を接し、内側及
び外側の前部止め150並びに内側及び外側の後部止め
160の各々はそれぞれサイドフレーム12の内側面1
3及び外側面14に配置され、各前部止め150は受台
あご前方壁28に結合し、各後部止め160は受台あご
後方壁29に結合し、各受台あご50の内側及び外側の
前部止め150並びに内側及び外側の後部止め160は
前面、後面152、内側面及び外側面を有し、前部止め
150及び後部止め160の各々の内側面はサイドフレ
ーム12の内側面13及び外側面の一つに接続し、各受
台あご50の内側及び外側の前部止め150は共に受台
あご前方壁28と結合し、同じ各受台あご50の内側及
び外側の後部止め160は共に受台あご後方壁29と結
合し、サイドフレーム12の外側の前部止め150及び
後部止め160は軸受アダプタ70と間接接触し、サイ
ドフレーム12の内側の前部止め150及び後部止め1
60の各々は同じ軸受アダプタ70と直接接触する。車
軸16、車軸端15、17及び軸受アセンブリ25の各
々はほぼ円筒形状を有し、各軸受アセンブリ25は水平
中心線を中心とする外レース26により形成されたほぼ
円筒状の本体を備え、これにより上側の軸受アセンブリ
四分円I、II及び下側の軸受アセンブリ四分円III、IVを
形成し、円筒状の本体は水平中心線において第一の直径
を有する円形の軸受アセンブリ断面を形成し、断面は縦
軸Lを横切る。各軸受アダプタ70をそれぞれの受台あ
ご開口部35内に固着する固着手段100、110、1
50、160を備え、受台あご開口部35内での軸受ア
ダプタ70の縦軸L方向の運動、横方向の運動及び回転
運動を防止し、車軸端15、17をサイドフレーム12
に対しほぼ直角の状態に保持する。各軸受アダプタ70
を固着する固着手段100、110、150、160は
内側及び外側チョック100、110及び各チョック1
00、110の変位を同時に防止する変位防止手段15
0、160、170、250を備え、内側及び外側チョ
ック100、110の各々は各軸受アダプタ70の内側
部71及び外側部72から下方へ突出し、内側及び外側
チョック100、110の各々は前脚部115と、後脚
部120と、前脚部115及び後脚部120を連絡する
屋根部130とを有し、屋根部130並びに前脚部11
5及び後脚部120の各々は軸受アセンブリ25を受容
するキャビティ135を共に形成する弓形内側面11
4、119、129を有し、キャビティ135はほぼ半
円筒状でかつアセンブリがキャビティ135内で受容さ
れたとき軸受アセンブリ25の水平中心線とほぼ同一の
大きさの第二の直径を有し、各受台あご開口部35の内
側及び外側チョック100、110は受台あご開口部3
5内に収容された軸受アセンブリ25の外レース26を
包囲する。キャビティ135内の軸受アセンブリ25と
結合するため軸受アセンブリ25の外レース26の第一
の直径はキャビティ135の第二の直径とほぼ同一であ
り、各内側及び外側チョック100、110の前脚部1
15及び後脚部120はアセンブリがキャビティ135
内に受容された後で水平中心線において軸受アセンブリ
25の外レース26と接触し、接触は接触点の内側及び
外側セットを確定する。内側及び外側チョック100、
110の前脚部115及び後脚部120の各々は軸受ア
センブリ25の水平中心線を越えてほぼ同一の大きさに
突出する。前脚部115及び後脚部120の各々は水平
中心線を越えて軸受アセンブリ25の外レース26の第
一の直径の1/16の大きさに突出する。内側及び外側
チョック100、110の各々は前脚部115、後脚部
120及び屋根部130の結合により形成されるほぼU
字形状を有し、前脚部115及び後脚部120の各々並
びに屋根部130は外側面116、121、131を有
し、前脚部115及び後脚部120の各々の外側面11
6、121は受台あご屋根30に対しほぼ垂直でかつほ
ぼ等比率の垂直方向の大きさを有し、内側及び外側の各
前脚部115は内側及び外側の前部止め150とそれぞ
れ対向し、内側及び外側の各後脚部120は内側及び外
側の後部止め160とそれぞれ対向し、屋根部130の
外側面131は受台あご屋根30とほぼ平行である。各
受台あご50の内側及び外側チョック100、110の
各々は受台あご開口部35の幅で互いに横方向に変位す
る。各変位防止手段150、160、170、250は
更にチョック100、110の各々と前部止め150及
び後部止め160の各々との間の連続した強固な接触を
保持する内側及び外側の強固接触保持手段170、25
0を含み、強固接触保持手段170、250は前部止め
150の各々と内側及び外側チョック100、110の
各々との間に介装される。内側及び外側の強固接触保持
手段170、250の各々は楔170及び楔保持器25
0を含み、楔保持器250は楔170の横方向への変位
を防止するため前部止め150の後面152から縦軸L
方向に突出する少なくとも1つの指部180を備え、楔
170は水平なベース172と、ベース172に結合し
たほぼ垂直な垂直側174と、テーパ面176とにより
ほぼ三角形状に形成され、テーパ面176はベース17
2から垂直側174へ突出する。内側及び外側の後部止
め160の各前面は受台あご後方壁29と同一の大きさ
を有し、内側及び外側の前部止め150の各後面152
は受台あご前方壁28から縦軸L方向にオフセットし、
オフセットは楔170を受容する楔ポケット190を形
成し、楔ポケット190はサイドフレーム12の内側面
13及び外側面14の一つ、前部止め150、チョック
100、110の前脚部115及び楔保持器250と境
界を接する開放区域として形成される。内側及び外側の
各前部止め150の後面152は鋭角に傾斜し、傾斜し
た後面152は楔170のテーパ面176と相補的であ
る。内側及び外側の強固接触保持手段170、250の
各々は楔170及び楔保持器250を含み、楔保持器2
50は内側及び外側チョック100、110の各々の各
前脚部115の外側面から突出する垂直に配置された内
側及び外側フランジ215、220から成り、楔保持器
250は楔170の横方向への変位を防止し、楔170
は水平なベース172と、ベース172に結合したほぼ
垂直な垂直側174と、テーパ面176とによりほぼ三
角形状に形成され、テーパ面176はベース172から
垂直側174へ突出する。内側及び外側の後部止め16
0の各前面は受台あご後方壁29と同一の大きさを有
し、内側及び外側の前部止め150の各後面152は受
台あご前方壁28から縦軸L方向にオフセットし、オフ
セットは楔170を受容する楔ポケット190を形成
し、楔ポケット190は前部止め150並びに垂直に配
置されチョック100、110の前脚部115から突出
する内側及び外側フランジ215、220と境界を接す
る開放区域として形成される。内側及び外側の前部止め
150の後面152は平坦であり、内側及び外側の前脚
部115の各外側面は垂直に配置されたフランジ21
5、220の間で傾斜し、傾斜した面は楔170のテー
パ面176と相補的である。内側及び外側チョック10
0、110の各々は軸受アダプタ本体73と一体に形成
される。以上、本発明を明確に定義しかつ完全に表現す
べく説明した。本発明は、特許請求の範囲において定め
られる発明の範囲及び精神から逸脱することなく種々の
修正が可能である。
【0028】
【発明の効果】前記のように、本発明では、鉄道台車ア
センブリの軸受アダプタの回転変位を防止して台車の反
り剛性を増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による軸受アダプタを組み入れた鉄道
台車の実施形態を示す斜視図
【図2】 受台あご内に配置した本発明の軸受アダプタ
の位置を示すサイドフレーム端部の部分断面図
【図3】 図2のA−A線に沿う断面図
【図4】 本発明による軸受アダプタの側面断面図
【図5】 操舵可能な台車でなくても小さい迎え角を示
す矩形台車を示すブロック図
【図6】 本発明の軸受アダプタの組立状態を示す斜視
【図7】 チョックが屋根上に延伸する図6の軸受アダ
プタの斜視図
【図8】 軸受アダプタが縦軸方向の運動を阻止する本
発明の第二の実施形態の部分斜視図
【図9】 本発明の1単位の軸受アダプタを示す斜視図
【図10】 本発明の第二の実施形態の1単位の軸受ア
ダプタを示す斜視図
【図11】 本発明の他の実施形態を示す軸受アダプタ
を示す斜視図
【図12】 軸受アダプタの横方向の運動を阻止する本
発明の他の実施形態を示す斜視図
【図13】 横方向に制止される1単位の軸受アダプタ
を示す斜視図
【図14】 横方向に制止される第二の実施形態の1単
位の軸受アダプタを示す斜視図
【図15】 車輪フランジ及びレール間のゼロの迎え角
を強調した曲線軌道上で操舵可能な台車を示すブロック
【図16】 大きい迎え角を有する曲線軌道上の非矩形
台車を示すブロック図
【図17】 図18のB−B線に沿う断面図に対応する
受台あごを示す従来の軸受アダプタの断面図
【図18】 従来の軸受アダプタを示すサイドフレーム
の受台あごの部分断面図
【図19】 一方のサイドフレームが他方のサイドフレ
ームの前方にある非矩形又は平行四辺形化台車の平面図
【符号の説明】
10・・台車、 12・・サイドフレーム、 13・・
サイドフレーム内側面、 14・・サイドフレーム外側
面、 15、17・・車軸端、 16・・車軸、 18
・・車輪、 20・・ボルスタ、 24・・内レース、
25・・軸受アセンブリ、 26・・外レース、 2
8・・垂直前方壁、 29・・垂直後方壁、 30・・
受台あご屋根、 35・・受台あご開口部、 36、3
8・・スラスト突起、 50・・受台あご、 70・・
軸受アダプタ、 71・・内側部、 72・・外側部、
73・・軸受アダプタ本体、 73T・・上面、 7
5・・弓形底面、 100、110・・チョック、 1
14、119、129・・弓形内側面、 116、12
1、131・・外側面、 115・・前脚部、 120
・・後脚部、 130・・屋根部、 135・・キャビ
ティ、 150・・前部止め、 152・・後面、 1
60・・後部止め、 170・・楔(強固接触保持手
段)、 172・・ベース、 174・・垂直側、 1
76・・テーパ面、 180・・指部、 190・・楔
ポケット、 215、220・・フランジ、 250・
・楔保持器、 I、II・・上側の軸受アセンブリ四分
円、 III、IV・・下側の軸受アセンブリ四分円、 H
・・水平軸、 L・・縦軸、 V・・垂直軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ・ピー・スペンサー アメリカ合衆国62088イリノイ州スタント ン、イースト・ノース・ストリート 103 (72)発明者 チャールズ・エル・バン・オーケン アメリカ合衆国17019ペンシルベニア州デ ィルスバーグ、コーヒータウン・ロード 30 (72)発明者 テリー・エル・ピッチフォード アメリカ合衆国63129ミズーリ州セントル イス、リバーウィンズ・コート 2548

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のサイドフレーム及び第二のサイド
    フレームを備え、各サイドフレームは内側面と、外側面
    と、第一の受台あごを有する第一の端と、第二の受台あ
    ごを有する第二の端と、第一の端及び第二の端の間の中
    間部とを有し、第一の受台あご及び第二の受台あごはそ
    れぞれサイドフレームの内側面及び外側面に対応する内
    側面及び外側面を有し、各サイドフレームは互いに横方
    向に離間しかつ縦軸に沿って配置され、第一の受台あご
    及び第二の受台あごの各々は垂直に配置された前方壁
    と、垂直に配置された後方壁と、前方壁及び後方壁を相
    互に結合しかつこれにより各サイドフレームにそれぞれ
    第一の受台あご開口部及び第二の受台あご開口部を形成
    する水平に配置された受台あご屋根により形成され、各
    受台あご開口部は横の大きさ及び縦の大きさを有し、縦
    の大きさは前方壁と後方壁との間に形成された間隔にほ
    ぼ対応し、横の大きさはサイドフレームの内側面及び外
    側面の間に形成された幅にほぼ対応し、 サイドフレームの各中間部においてサイドフレーム間に
    延伸する横方向に配置されたボルスタを備え、 第一の車軸及び第二の車軸を備え、第一の車軸及び第二
    の車軸は互いに縦方向に離間しかつサイドフレーム間に
    横行して互いにほぼ平行であり、第一及び第二の車軸は
    それぞれ軸受アセンブリが装着される内側及び外側の車
    軸端を有し、各受台あご開口部は一つの軸受アセンブリ
    及び一つの車軸端を収容し、 各軸受アセンブリは軸受アセンブリの水平軸及び垂直軸
    を中心とする外レースにより形成されたほぼ円筒状の本
    体を備え、これにより上側の軸受アセンブリ四分円及び
    下側の軸受アセンブリ四分円を形成し、垂直軸は軸受ア
    センブリの縦の中心点を通過し、水平軸は軸受アセンブ
    リの垂直中心点を通過し、円筒状の本体は水平中心線に
    おいて第一の直径を有するほぼ円形の軸受アセンブリ断
    面を形成し、 複数の車輪軸受アダプタを備え、各受台あご開口部は各
    一つの軸受アダプタを収容し、各軸受アダプタは弓形底
    面、上面、内側部及び外側部により形成された軸受アダ
    プタ本体を有し、各軸受アダプタ本体の上面は受台あご
    屋根の一つと接触し、各軸受アダプタ本体の弓形底面は
    各軸受アセンブリの外レースの一つと連絡する鉄道台車
    アセンブリにおいて、 各軸受アダプタをそれぞれの受台あご開口部内に固着す
    る固着手段により、受台あご開口部内での軸受アダプタ
    の回転変位を防止し、同時に各車軸端を各サイドフレー
    ムに対しほぼ直角の状態に保持し、これにより台車の反
    り剛性を増加することを特徴とする鉄道台車アセンブ
    リ。
  2. 【請求項2】 固着手段は受台あご開口部内での軸受ア
    ダプタの縦軸方向の運動又は横方向の運動のいずれか1
    つを排除することにより軸受アダプタの回転変位を防止
    し、各軸受アダプタを固着する固着手段は内側及び外側
    チョック及び各チョックの変位を同時に防止する変位防
    止手段を備え、内側及び外側チョックの各々は各軸受ア
    ダプタの内側部及び外側部から下方へ突出し、内側及び
    外側チョックの各々は前脚部と、後脚部と、前脚部及び
    後脚部を連絡する屋根部とを有し、屋根部並びに前脚部
    及び後脚部の各々は軸受アダプタ本体の弓形底面と共に
    軸受アセンブリを受容するキャビティを形成する弓形内
    側面を有し、キャビティはほぼ半円筒状でかつ軸受アセ
    ンブリがキャビティ内で受容されたとき軸受アセンブリ
    の水平中心線とほぼ同一の大きさの第二の直径を有し、
    各受台あご開口部の内側及び外側チョックは受台あご開
    口部内に収容された軸受アセンブリの外レースを包囲す
    る請求項1に記載の鉄道台車。
  3. 【請求項3】 キャビティ内の軸受アセンブリと結合す
    るため軸受アセンブリ外レースの第一の直径はキャビテ
    ィの第二の直径とほぼ同一であり、各内側及び外側チョ
    ックの前脚部及び後脚部はアセンブリがキャビティ内に
    受容された後で水平中心線において軸受アセンブリの外
    レースと接触し、接触は接触点の内側及び外側セットを
    確定する請求項2に記載の鉄道台車。
  4. 【請求項4】 内側及び外側チョックの前脚部及び後脚
    部の各々は軸受アセンブリの水平中心線を越えてほぼ同
    一の大きさにかつ軸受アセンブリの外レースの第一の直
    径の1/16の大きさに突出し、内側及び外側チョック
    の各々は前脚部、後脚部及び屋根部の結合により形成さ
    れるほぼU字形状を有し、前脚部及び後脚部の各々並び
    に屋根部は外側面を有し、前脚部及び後脚部の各々の外
    側面は受台あご屋根に対しほぼ垂直でかつ変位防止手段
    に対向し、屋根部の外側面は受台あご屋根とほぼ平行で
    あり、前脚部及び後脚部の各々はほぼ等比率の垂直方向
    の大きさを有する請求項3に記載の鉄道台車。
  5. 【請求項5】 内側及び外側の変位防止手段の各々は各
    受台あごの前部止め及び後部止めを含み、前部止め及び
    後部止めの各々は正面、後面、内側面及び外側面を有
    し、前部止め及び後部止めの各々の各内側面はサイドフ
    レームの内側面及び外側面の一つに接続され、各受台あ
    ごの前部止めは共に受台あご前方壁と結合し、同じ各受
    台あごの後部止めは共に受台あご後方壁と結合し、前部
    止めはそこに収容される軸受アダプタと間接接触し、後
    部止めはそこに収容される同じ軸受アダプタと直接接触
    する請求項4に記載の鉄道台車。
  6. 【請求項6】 各受台あごの内側及び外側チョックの各
    々は受台あご開口部の幅で互いに横方向に変位する請求
    項5に記載の軸受アダプタ。
  7. 【請求項7】 各変位防止手段は更にチョックの各々と
    前部止め及び後部止めの各々との間の連続した強固な接
    触を保持する内側及び外側の強固接触保持手段を含み、
    強固接触保持手段は前部止めの各々と内側及び外側チョ
    ックの各々との間に介装される請求項6に記載の鉄道台
    車。
  8. 【請求項8】 内側及び外側の強固接触保持手段の各々
    は楔及び楔保持器を含み、楔保持器は内側及び外側チョ
    ックの各々の各前脚部の外側面から突出する垂直に配置
    された内側及び外側フランジから成り、楔保持器は楔の
    横方向への変位を防止し、楔はベースと、ベースに結合
    したほぼ垂直な垂直側と、テーパ面とによりほぼ三角形
    状に形成され、テーパ面はベースから垂直側へ突出する
    請求項7に記載の鉄道台車。
  9. 【請求項9】 各変位防止手段は更にチョックの各々と
    サイドフレームの外側の前部止め及び後部止めの各々と
    の間の連続した強固な接触を保持する前部及び後部の強
    固接触保持手段を含み、強固接触保持手段は前部止め及
    び後部止めの各々と外側チョックの各々との間に介装さ
    れる請求項6に記載の鉄道台車。
  10. 【請求項10】 鉄道車両車輪の車軸の車軸端に装着さ
    れる軸受アセンブリに結合し、軸受アダプタは鉄道台車
    サイドフレームの第一及び第二の受台あご開口部内で受
    容され、サイドフレームは縦軸、内側面及び外側面を有
    し、各受台あご開口部は受台あご屋根、前方壁及び後方
    壁により形成され、受台あごの前方壁及び後方壁は縦軸
    にほぼ垂直でかつ受台あご屋根から下方へ延伸し、各受
    台あご開口部は横の大きさ及び縦の大きさを有し、縦の
    大きさは前方壁と後方壁との間に形成された間隔にほぼ
    対応し、横の大きさはサイドフレームの内側面及び外側
    面の間に形成された幅にほぼ対応し、各受台あご開口部
    は内側及び外側の前部止め並びに内側及び外側の後部止
    めと境界を接し、内側及び外側の前部止め並びに内側及
    び外側の後部止めの各々はそれぞれサイドフレームの内
    側面及び外側面に配置され、各前部止めは受台あご前方
    壁に結合し、各後部止めは受台あご後方壁に結合し、内
    側及び外側の前部止め並びに内側及び外側の後部止めの
    各々は前面、後面、内側面及び外側面を有し、前部止め
    及び後部止めの各々の内側面はサイドフレームの内側面
    及び外側面の一つに接続し、各受台あごの内側及び外側
    の前部止めは共に受台あご前方壁と結合し、同じ各受台
    あごの内側及び外側の後部止めは共に受台あご後方壁と
    結合し、各受台あごの内側及び外側の前部止めはそこに
    収容される同じ軸受アダプタと間接接触し、各受台あご
    の内側及び外側の後部止めはそこに収容された同じ軸受
    アダプタと直接接触し、車軸、車軸端及び軸受アセンブ
    リの各々はほぼ円筒形状を有し、各軸受アセンブリは水
    平中心線を中心とする外レースにより形成されたほぼ円
    筒状の本体を備え、これにより上側の軸受アセンブリ四
    分円及び下側の軸受アセンブリ四分円を形成し、円筒状
    の本体は水平中心線において第一の直径を有する円形の
    軸受アセンブリ断面を形成し、断面は縦軸を横切る軸受
    アダプタにおいて、各軸受アダプタをそれぞれの受台あ
    ご開口部内に固着する固着手段を備え、受台あご開口部
    内での各軸受アダプタの縦軸方向の運動、横方向の運動
    及び回転運動を防止し、車軸端をサイドフレームに対し
    ほぼ直角の状態に保持することを特徴とする軸受アダプ
    タ。
  11. 【請求項11】 各軸受アダプタを固着する固着手段は
    内側及び外側チョック及び各チョックの変位を同時に防
    止する変位防止手段を備え、内側及び外側チョックの各
    々は各軸受アダプタの内側部及び外側部から下方へ突出
    し、内側及び外側チョックの各々は前脚部と、後脚部
    と、前脚部及び後脚部を連絡する屋根部とを有し、屋根
    部並びに前脚部及び後脚部の各々は軸受アセンブリを受
    容するキャビティを共に形成する弓形内側面を有し、キ
    ャビティはほぼ半円筒状でかつアセンブリがキャビティ
    内で受容されたとき軸受アセンブリの水平中心線とほぼ
    同一の大きさの第二の直径を有し、各受台あご開口部の
    内側及び外側チョックは受台あご開口部内に収容された
    軸受アセンブリの外レースを包囲する請求項10に記載
    の鉄道台車。
  12. 【請求項12】 キャビティ内の軸受アセンブリと結合
    するため軸受アセンブリの外レースの第一の直径はキャ
    ビティの第二の直径とほぼ同一であり、各内側及び外側
    チョックの前脚部及び後脚部はアセンブリがキャビティ
    内に受容された後で水平中心線において軸受アセンブリ
    の外レースと接触し、接触は接触点の内側及び外側セッ
    トを確定する請求項11に記載の鉄道台車。
  13. 【請求項13】 内側及び外側チョックの前脚部及び後
    脚部の各々は軸受アセンブリの水平中心線を越えてほぼ
    同一の大きさに突出する請求項12に記載の鉄道台車。
JP8309548A 1995-11-20 1996-11-20 鉄道台車アセンブリ、鉄道台車及び軸受アダプタ Pending JPH09169268A (ja)

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