JPH09168752A - 浄化装置 - Google Patents

浄化装置

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JPH09168752A
JPH09168752A JP8277691A JP27769196A JPH09168752A JP H09168752 A JPH09168752 A JP H09168752A JP 8277691 A JP8277691 A JP 8277691A JP 27769196 A JP27769196 A JP 27769196A JP H09168752 A JPH09168752 A JP H09168752A
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JP
Japan
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magnetic
water
filter
substance
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JP8277691A
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Norihide Saho
典英 佐保
Hisashi Isokami
尚志 磯上
Koichi Tsuzuki
浩一 都築
Hiroaki Okajima
裕明 岡島
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Hitachi Ltd
Hitachi Tsuchiura Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tsuchiura Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/48Treatment of water, waste water, or sewage with magnetic or electric fields
    • C02F1/488Treatment of water, waste water, or sewage with magnetic or electric fields for separation of magnetic materials, e.g. magnetic flocculation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/52Treatment of water, waste water, or sewage by flocculation or precipitation of suspended impurities

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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気フィルタにより分離された凝集物を効率良
く分離して脱水できる浄化装置を提供する。 【解決手段】原水に磁性物質と凝集剤とを加えて形成し
た被除去物質を含む磁性凝集体を磁気的に吸着させる磁
気フィルタと、磁気フィルタにより分離した磁性凝集体
を濃縮する遠心分離手段とを備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化装置に係り、
特に、水の浄化を磁気フィルタによる磁気分離により実
行する浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼や溜池等の閉鎖水域の多くは、都市
化に伴う生活排水等の流入により富栄養化が進んでお
り、その結果、植物プランクトンの過剰な増殖を引き起
こして水域を汚染し、時にはアオコ(らん藻類の植物プ
ランクトンが過剰に増殖して水面に青緑の膜を形成した
状態をいう)が発生するという問題がある。特に、夏場
に多量のアオコが発生した場合に高速・省エネルギーで
除去する技術が嘱望されている。
【0003】従来、特開昭60−244390号公報
(文献1)では、水圏に存在する赤潮やアオコを回収す
るため、赤潮を含む原水に磁性体微粒子を混ぜ、これを
第1磁気フィルタによって捕捉し、捕捉された微粒物
(赤潮プランクトンと強磁性体微粒子とが絡み合ったも
の)を第1磁気フィルタを洗浄することによって回収
し、そして、赤潮プランクトンと強磁性体微粒子とが絡
み合った微粒子を第2磁気フイルタによって赤潮プラン
クトンと強磁性体微粒子とに分離し、分離された赤潮プ
ランクトン(赤潮スラリー)を遠心分離機で脱水濃縮す
る技術が記載されている。
【0004】また、特開昭55−61979号公報(文
献2)には、赤潮やアオコではなく下水・排水に含まれ
る固形物と水とを分離するものとして、原水にマグネタ
イト及び凝集剤を添加し、これを磁気分離によって水と
凝集物とに分離し、固形物にさらにマグネタイトを添加
して再凝集させ、この再凝集したスラッジを回転板に取
り付けられた磁石に吸着せしめ、掻取片によって掻き取
って、掻き取られたスラッジを加熱炉にいれて加熱する
ことによって、固形物とマグネタイトとを分離する技術
が記載されている。
【0005】特開昭55−61979号公報(文献3)
には、高勾配磁気分離方式における逆洗後の磁性凝集体
を含む洗浄水の高速処理方法が開示されている。これ
は、例えば永久磁石を円周上に配置した回転円盤を洗浄
水槽内に設置し、この永久磁石表面で直接磁性凝集体を
洗浄水から分離する、回転磁気分離装置を使用した方法
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、水処理装置の浄
化処理量の大容量化に伴い、磁気分離部の処理水の高速
化と、連続的浄化および逆洗洗浄水の濃縮運転が必要と
なっている。高速化には磁気分離装置が有利であるが、
流路の上流に配置されたの磁気分離器は分離した磁性凝
集体を連続的に、すなわち、分離工程を止めることなく
流路から排除することが必要となる。
【0007】上記文献1においては、赤潮プランクトン
と強磁性体微粒子とに分離した後、分離された赤潮プラ
ンクトン(赤潮スラリー)を遠心分離機で脱水濃縮して
いる。赤潮プランクトンや、湖沼に発生するアオコは水
面に標遊していることから、その密度は水と同じほほ1
であり、これを遠心分離機にかけても、遠心分離機の原
理上、水と赤潮スラリーとを分離することは難しい。
【0008】一方文献2では、磁気分離で得られた凝集
物にさらにマグネタイトを添加し、磁石で分離し、マグ
ネタイトを含む凝集物こと加熱炉にいれて脱水して、固
形物とマグネタイトとの分離を行っている。このため、
固形物とマグネタイトとを分離する上での加熱炉が別途
必要となり、運用コストが大きくなるという問題があ
る。
【0009】一方、文献3では、逆洗洗浄中に含まれる
磁性凝集体を回転磁気分離装置で分離したとしても、分
離後の磁性凝集体にもまだ多くの水分が残っているとい
う問題がある。
【0010】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決するためになされたものであり、上記従来技術の課題
に鑑みて、磁気フィルタにより分離された凝集物を効率
良く分離して脱水することある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、浄水を行
う対象となる原水に磁性物質と凝集剤とを加えて形成し
た被除去物質を含む磁性凝集体を磁気的に吸着する磁気
フィルタと、この磁気フィルタに吸着された前記磁性凝
集体の水分を低下させる濃縮手段を備えた浄化装置にお
いて、前記濃縮手段は、前記磁気フィルタによって分離
した磁性凝集体を遠心分離する手段であり、この遠心分
離後の前記磁性凝集体から前記磁性物質を除去する手段
とを備えることにより達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1及び図2を用いて説明する。図1には、本実施の
形態に係る浄化装置の高直勾配磁気フィルタの水処理の
基本フローが浄化装置を構成する各装置要素の相互の連
結により示されている。図2は、本発明の第1の実施の
形態に係る浄化装置における水浄化の基本的な動作のフ
ローを説明する図である。
【0013】貯水池1の原水は導水管2から大きなゴミ
を取るためのフィルタ3を通してポンプ4で原水貯槽5
にいったん蓄えられる。この貯えられた原水6に、磁気
分離工程への前処理として、薬剤調整装置7から例えば
四酸酸化鉄の磁性粉と、硫酸バン土やポリ塩化アルミニ
ユウム等の凝集剤や高分子ポリマーを導管8を介して加
え、攪はん槽9においてモータ10で回転する攪はん機
11により攪はんし、原水中の固形浮遊物や藻類、菌
類、微生物は、凝縮剤によって磁性フロックと結合しコ
ロイド状の多数の磁性を持った磁性フロックとなり、磁
性フロックを含む前処理水12を製造する。前処理水1
2は弁13を通じ導水管14を通り磁気分離容器15内
に流入する。
【0014】一方磁気分離容器15内では、空心コイル
16に直流電源装置17から超電導コイルに通電して直
流を流し、永久電流を発生させる。超電導コイルには、
直流電流に比例した磁場が、円筒状の磁気分離容器15
内に発生し、磁場は通水用の多孔磁極18によって均一
化され、鉄製のヨーク19で囲まれ、磁力線の通路とし
てその漏洩の防止する。この均一化された磁場によっ
て、高勾配磁気フィルタ20の磁性細線充填物を磁化す
る。その内側にコイルが、更に中央部に高勾配電磁フィ
ルタ部が配置されており、フィルタ容器の中には多数の
孔が開いた磁極が高勾配電磁フィルタ部を挟んで上下に
対置している。高勾配磁気フィルタは磁性細線で構成さ
れ、金網状の磁性ステンレス細線を充填している。この
ように均一な磁場内に、曲率半径の極めて小さな部分を
持つ磁気フィルタ20の磁性細線を配置することによっ
て、細線の表面近傍で局部的な磁場の疎密ができ大きな
磁気勾配が発生する。また、図示していないが、空心コ
イル16は、消費電力を低減するため超電導状態となっ
ている。この超電導状態を実現するため、空心コイル1
6は、真空容器内に収納され、4Kの寒冷を発生するギ
フオードマクマホン式冷凍機に熱的に接続されている。
これにより、磁石として省エネルギーであって大きな磁
力を発生する。
【0015】磁気分離容器15内の磁場は、磁化された
磁性紬線充填物のために乱れを生じ、局部的に磁束の疎
密ができ、高磁場勾配となる部分が多数発生する。磁性
フロックを含んだ前処理水12を下方から上向流で送水
すると、原水中の磁性フロックは充填物の磁性細線表面
に、大きな磁力で捕捉され、浄化された原水は処理水と
して弁21、導水管22を通り、処理水槽23にいった
ん蓄えられて導水管24を通じて貯水池1に戻される。
【0016】磁性フロックがー定量高勾配磁気フィルタ
20に捕捉された後、磁気分離の性能を回復させるため
に、フィルタの逆洗が行われる。逆洗は、先ず弁13を
閉じ前処理水12の送水を止める。次に、直流電源を切
り、磁場を無くした後高勾配磁気フィルタ20の上部か
ら弁21を通じて処理水を所定の量逆流させ弁25を開
く。また、この時、空気タンク26から弁27、導管2
8を通じて空気を供給しエヤーバブリングを行いながら
磁気フィルタ20の磁性細線表面に付着した磁性フロッ
クを洗浄して除去し、この磁性フロックを含む洗浄水を
逆洗処理水槽29に蓄えられる。
【0017】この後、弁25、弁27を閉じ、再び空心
コイル16に直流電源装置17から直流電源を流して、
超電導状態になった後、弁27を開いて磁気分離を再開
する。このフィルタの逆洗の間、原水の浄化は行われな
い。逆洗が行われる周期は、原水中の磁気分離浄化物の
濃度、薬剤の注入量、原水の処理速度によって異なり、
原水を高速で処理すればするほど周期は短くなる。
【0018】次に、図2を用いて、超電導磁石による磁
気分離が行われた後、磁性フロックを水分、アオコなど
の固形物及び磁性紛とに分離するフローを説明する。な
お、図1と同一の符号は同一の構成を示す。さて、上記
磁気分離器30で捕捉された磁性凝集体は、磁気フィル
タ20が詰まらないように、所定の周期で逆洗される。
逆洗した洗浄水は、その内部に含まれた磁性凝集体ごと
逆洗処理水槽29に貯蔵される。図2においては、磁気
分離器30は、複数個、例えば2個の磁気分離部30
a、30bで構成されており、いずれかの磁気分離部が
逆洗の工程中でも、残る磁気分離部の内いずれかが浄化
運転を行い、磁気分離器30としては見かけ上、連続的
に浄化運転を行う。
【0019】本実施形態では、上記ゼリー状のフロック
そのもの、つまり、磁性粉を取り除かない状態のものが
遠心分離機31に投入される。逆洗処理水槽29内の洗
浄水は遠心分離機31内部では、磁性粉を含んだ比重の
大きい磁性凝集体と洗浄用水とがまず分離し、次に、磁
性粉にかかる遠心力により、磁性粉が磁性凝集体を圧迫
して、磁性凝集体内に含まれた水分が浸み出して、磁性
凝集体の含水量を低減させることができる。そして、そ
の結果磁性凝集体の容積を大幅に減少させることができ
る。さらに、磁性粉が磁性凝集体内より単独で飛び出し
た際には、磁性粉が磁性凝集体とを完全ではないが分離
される。
【0020】上記の遠心分離器31の概略の構成を図7
及び図8を用いて説明する。図7、図8は、本実施の形
態に係る浄化装置における遠心分離器の典型的な構造を
示す断面図である。
【0021】図7に示される遠心分離器31へ、流路よ
り磁性凝集体を含んだ逆洗による洗浄水が77の方向に
送られる。この逆洗水は吸い込みポンプ74により加圧
されて、回転筒75側へ流入路72を通して吐出され
る。回転筒75は、図示されるように、その断面が流出
路73へ近づくにつれて回転中心からの距離が大きくな
るように、テーパーを有した円錐形をしており、この回
転筒75が回転することで、円錐形状をした内面の位置
に応じて、発生する遠心力が変化する。回転筒75内に
流入した洗浄水は、質量に応じた遠心力によって回転筒
75の内面方向の力を受ける。こうして、洗浄水に含ま
れる磁性粉を含んだ比重の大きい磁性凝集体は、洗浄用
水77より大きな遠心力を受けて分離して、回転筒75
の内面にスラッジ76として堆積する。また、堆積した
スラッジ76は、内面にテーパー角があるために、流出
路73方向に向かう遠心力の分力を受けて移動する。し
たがって、磁性凝集体をスラッジ76として分離するこ
とで浄化された洗浄水は、回転筒75内の回転中心線付
近を流れており、回転筒75の回転軸を兼ねる流出路か
ら、分離浄化水として78の方向に排出される。一方、
スラッジ76は回転筒75の流出路73側の端面に設け
られた排出孔から、排出路79を介して、スラッジタン
ク32へ送られる。
【0022】このように、磁気フィルタ20の逆洗によ
る洗浄水に含まれた、スラリー状の磁性凝集体を遠心分
離することにより、磁性凝集体が洗浄水から分離され、
凝集体に含まれるアオコや赤潮等のプランクトンや微細
な汚染物が効率よく除去される。また、再度磁性凝集体
を添加する必要がなく、運用コストを小さくできる。
【0023】図8に示した遠心分離器が、図7に示され
たものと異なる点は、回転筒75の流出側端部にスラッ
ジ用の排出孔85と分離浄化水用の排出孔86とをそれ
ぞれ別に設けたことである。磁性凝集体の表面には、磁
性凝集体内に取り込まれなかった微細なアオコや赤潮の
プランクトン等が付着しており、これらは群を成して固
まりとしてではなく、バラバラの状態で付着しているこ
とが多い。このため、遠心分離器内では、遠心力により
表面から離れるが、汚染物個々の比重は水とほぼ等しい
ので、回転筒75の回転中心軸線付近に残留して、洗浄
水と共に流れている。図7のように、流出路73から排
出した場合には、残留した汚染物が再度貯水池1へもど
される。図8では、回転筒75の中央付近の汚染物を含
む洗浄水は81の矢印で示すように流出して、原水貯槽
5へ戻されて、再度浄化を受ける構成としている。この
ため、再度貯水池5に戻される汚染物を減らし、さらに
浄化の効率を上げることが可能となる。
【0024】このように、分離された水は貯水池1もし
くは原水貯槽5に戻されるか、叉は逆洗時の洗浄用水と
して使用されても良い。容積が大幅に減少した磁性凝集
体は小容量のスラツジタンク32に貯蔵できる。また、
分離された水に異臭成分を含む場合、活性炭充填容器や
オゾン発生器等の脱臭手段を内蔵した脱臭器31aを設
けて、これを介して貯水池1へ戻しても良い。
【0025】スラッジタンク32内の磁性凝集体は、例
えば油を燃料とする集塵機能を有した乾燥炉33のバー
ナーで更に乾燥脱水される。遠心分離によりかなり脱水
されているため、エネルギーは少なくて済む。このと
き、生じる加熱ガスは例えば活性炭等を充填した脱臭器
34を通り大気に放出される。さらに、粉砕機35で微
粒子に粉砕された後、炭化物等が付着していない純度の
高い磁性粉が、例えば永久磁石等の磁場を利用した磁性
粉分離器36で回収される。
【0026】上記のような構成とすることによる効果は
以下のようなものである。磁気分離器30を構成する空
心コイルを超電導コイルにすることにより、コイル発生
磁場が大きくなり、かつコイルを小型、軽量化できる。
発生磁場が大きくなることにより、高勾配磁気フィルタ
20に捕捉する磁性凝集体の吸着力が大きくなり、前処
理水を高速で流しても、磁性凝集体を捕捉できることに
なり、処理速度を大きくして、高速浄化が可能となる。
また、コイルの消費電力が大幅に低減され、給電設備が
小型、軽量化される。この超電導コイルは液体ヘリウム
や液体窒素冷煤で冷却されても、機械式、電子式の冷凍
機で冷却されても、同様な効果が生じる。
【0027】さらに、磁気フィルタ20の逆洗による洗
浄水に含まれた、スラリー状の磁性体を含んだままの凝
集体を遠心分離することにより、磁性凝集体自体の比重
が水より大きくなるので、遠心分離が可能となり、これ
が洗浄水から分離され、凝集体に含まれるアオコや赤潮
等のプランクトンや微細な汚染物を効率よく除去でき
る。また、再度磁性凝集体を添加する必要がなく、運用
コストを小さくできる。
【0028】このように、本実施形態によれば、前処理
水の磁性凝集体を高速に、かつ連続的に分離できる。分
離した磁性凝集体は高効率に脱水分離されるので、小容
量のスラツジタンクに貯蔵できる。したがって、スラツ
ジタンクまでの構成機器は小型、軽量となり、スラッジ
タンクを含めて船上に搭載可能である他、省消費電力化
できる。さらに、超伝導コイルを用いて磁場を発生させ
るので、給電装置を小型化でき、消費電力も低下でき
る。このため、装置の保守補給の間隔を長くして、建設
コストや運用コストを低くし、水域の水面や周辺の陸上
を移動する移動体、例えばトラック、船舶やブイ等に搭
載できるので、広い水域にわたる浄化が可能となる。ま
た、磁性凝集体中を燃焼させずに粉砕するので、純度が
高い磁性粉を回収、再利用率を大きくできるとともに、
磁性粉以外の分離物を堆肥化できる。このため、総体的
な運用コストを低減できる。
【0029】また、上記実施形態における水浄化処理を
さらに連続的に行うための本発明の第2の実施の形態を
図3に示す。図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
浄化装置における水浄化の動作のフローを説明する図で
ある。
【0030】図2に示した実施形態と異なる点は、混合
槽9を複数槽例えば、第1混合槽9a、第2混合槽9b
に分けそれぞれ並列に配置し、遠心分離機31を複数機
例えば第1遠心分離機31a、第2遠心分離機31bに
分けそれぞれ並列に配置したところにある。これは、原
水中の被除去物質の濃度等により前処理水の水量が変化
した場合に対応する構成になっており、前処理水が所定
の水量より少ない場合には、第1混合槽9aと第1遠心
分離機31aが作動するする。これによって、それぞれ
の構成要素の消費電力が軽減され、運転コストを低減す
ることができる。更に、これらを移動体、例えは、トラ
ックや船、特に船に搭載する場合、遠心分離機の回転バ
ランスを考え、回転偶力が互いに相殺するように複数個
を分割配置、分割運転することにより、移動体をより安
定に維持して、浄化運転を良好に維持できる効果が生じ
る。
【0031】本発明の第3の実施形態を図4に示す。本
実施形態が図3に示した実施の形態と異なる点は、遠心
分離機31を複数機例えば第1遠心分離機31a、第2
遠心分離機31bに分けそれぞれ直列に配置し、第1遠
心分離機31aを低速化回転機、第2遠心分離機31b
を高速化回転機としたところにある。消費電力が少ない
第1遠心分離機31aでは分離し安い洗浄用水と磁性凝
集体との分離を低速回転で行い、第2遠心分離機31b
で分離し難い磁性凝集体内の水分の分離を高速化回転で
行う。この構成により、消費電力が多い高速回転の第2
遠心分離機31bに流入する洗浄水量は大幅に低減し、
総合的に少ない電力で脱水処理を行うことができる効果
がある。
【0032】さらに他の実施形態を図5に示す。◆図5
は、本発明の第4の実施の形態に係る浄化装置における
水浄化の動作のフローを説明する図である。
【0033】上述の実施の形態では、磁気分離後の磁性
凝集体を磁性粉が含有している状態で遠心分離機に投入
したが、投入前にさらに比重が1よりも大きい物質と磁
性凝集体とを凝集剤により凝集させてから遠心分離すれ
ば工程は増えるがより以上に水分を除去することができ
る。
【0034】本実施形態が図2に示す実施形態と異なる
点は、遠心分離機31の上流側で逆洗処理水槽29の後
流側に第2混合槽38を設け、洗浄水の磁性凝集体に更
に薬剤槽39から比重が1よりも大きな粒子、例えば、
砂の微粒子や梢石灰微粒子と例えばポリ塩化アルミニユ
ウム等の凝集剤を加え攪はんすることにより、より比重
の大きな磁性凝集体を形成することができる。これによ
り、遠心分離機31での分離の効率の大幅に向上し、遠
心分離機をより小型にして、軽量化することができ、消
費電力を低減できる効果が生じる。
【0035】本発明の第5の実施の形態を図6に示す。
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る浄化装置にお
ける水浄化の動作のフローを説明する図である。
【0036】本実施形態が図2に示す実施形態と異なる
点は、遠心分離機31の上流側で逆洗処理水槽29の後
流側に第1磁気分離の磁場よりも磁気力が小さな例えば
永久磁石を利用した第2磁気分離機40を設け、洗浄水
の磁性凝集体と洗浄用水とを分離し、分離した水は貯水
池1に戻す点である。分離した磁性凝集体は遠心分離機
31で脱水処理する。この構成では、遠心分離機に流入
する洗浄水の流量を低威できるので、遠心分離機の処理
負担が小さくなり、遠心分離機をより小型にして、軽量
化することができ、消費電力を低減できる効果が生じ
る。
【0037】以上説明した、本発明による構成機器を全
て地上に配置しても、またスラッジタンクまでを第1の
移動体、残りの構成要素を第2の移動体叉は地上に配置
しても、更には、スラツジタンクまでを地下に、残りを
地上側に配置しても、同様な効果を生じる。本発明によ
ればスラッジタンクまでを小型、軽量化できるのでトラ
ック、船舶、ブイ等の移動体に搭載可能である。また、
超伝導コイルによる磁気フィルタにより消費電力が小さ
く、大きな逆洗の間隔を大きくできるので建設、設置の
コストと保守点検のコストが小さい。しかし、乾燥手段
等は小型化が困難であるので、第2の移動体もしくは地
上に配置することが望ましい。
【0038】
【発明の効果】以上本発明によれば、磁気分離部の逆洗
時に発生した磁性凝集体を効果的に水分と磁性磁性凝集
体とに分離できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る浄化装置の構
成の概略を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る浄化装置にお
ける水浄化の基本的な動作のフローを説明する図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る浄化装置にお
ける水浄化の動作のフローを説明する図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る浄化装置にお
ける水浄化の動作のフローを説明する図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る浄化装置にお
ける水浄化の動作のフローを説明する図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る浄化装置にお
ける水浄化の動作のフローを説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る浄化装置における遠
心分離器の概略の構造を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る浄化装置における遠
心分離器の概略の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
15…磁気分離容器、20a,20b…高勾配磁気フィ
ルタ、30…導水口、16a,16b…空心コイル、3
8…弁、33a,33b…ヘリウム冷凍機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 都築 浩一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 岡島 裕明 茨城県土浦市神立町603番地 日立土浦エ ンジニアリング株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浄水対象となる原水に磁性物質と凝集剤を
    加えて形成した被除去物質を含む磁性凝集体を磁気的に
    吸着する磁気フィルタと、この磁気フィルタに吸着され
    た前記磁性凝集体の水分を低下させる濃縮手段を備えた
    浄化装置において、前記濃縮手段は、前記磁気フィルタ
    によって分離した前記磁性凝集体を遠心分離する手段で
    あって、この遠心分離後の前記磁性凝集体から前記磁性
    物質を除去する手段とを備えた浄化装置。
  2. 【請求項2】浄水対象となる原水に磁性物質と凝集剤を
    加えて形成した被除去物質を含む磁性凝集体を磁気的に
    吸着する磁気フィルタと、この磁気フィルタに吸着され
    た前記磁性凝集体の水分を低下させる濃縮手段を備えた
    浄化装置において、前記濃縮手段は、前記磁気フィルタ
    によって分離した前記磁性凝集体を遠心分離する手段で
    あって、この前記遠心分離手段は、複数の異なる濃度の
    水を排出する機能を有している浄化装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記遠心分離手段の一
    部の排水を再度前記磁気フィルタに還流させる経路を備
    え浄化装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記磁性物質を除去す
    る手段は、前記遠心分離後の前記磁性凝集体を乾燥脱水
    して磁性物質を除去する手段である浄化装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4記載のいずれかの浄化装置
    において、前記磁気フィルタによって分離された磁性凝
    集体に比重が1より大きい物質と凝集剤とを添加混合し
    た後、遠心分離するものである浄化装置
  6. 【請求項6】浄水対象となる原水に磁性物質と凝集剤を
    加えて形成した被除去物質を含む磁性凝集体を磁気的に
    吸着する磁気フィルタと、この磁気フィルタに吸着され
    た前記磁性凝集体の水分を低下させる濃縮手段を備えた
    浄化装置において、前記濃縮手段は、前記磁気フィルタ
    によって分離した前記磁性凝集体を遠心分離する手段で
    あって、前記磁気フィルタ及び前記遠心分離手段を移動
    体に搭載し、この遠心分離手段を複数台配置し、夫々の
    回転偶力が相殺されるように設置した浄化装置。
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