JPH09168174A - 回線切替装置 - Google Patents

回線切替装置

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JPH09168174A
JPH09168174A JP17256296A JP17256296A JPH09168174A JP H09168174 A JPH09168174 A JP H09168174A JP 17256296 A JP17256296 A JP 17256296A JP 17256296 A JP17256296 A JP 17256296A JP H09168174 A JPH09168174 A JP H09168174A
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JP
Japan
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line
signal
telephone line
wire telephone
telephone
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Application number
JP17256296A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Katsukawa
保 勝川
Nobutake Yumoto
暢勇 油本
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】局用交換機の負荷の増大を回避しながら、現在
ある2線式電話回線の潜在的な伝送能力を最大限有効に
利用して、コネクションサービス利用の機会を広げるこ
とのできる回線切替装置を実現する。 【解決手段】加入者端末装置20a−20cにつながる
2線式電話回線2Wと、当該2線式電話回線2Wを交換
する局用交換機2との間に回線切替装置1を設置し、加
入者端末装置20a−20cからのダイヤル信号を識別
して、当該ダイヤル信号がネットワークへのアクセス信
号であるか否かを判定し、ネットワークへのアクセス信
号が発信されたことが識別されれば、当該加入者端末装
置の2線式電話回線を、局用交換機2を経由せずにネッ
トワークに直接つながる回線に切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話網の加入者線
(2線式電話回線)を、局用交換機を経由せずに、直接
インターネット等のネットワークに接続し、コネクショ
ンレスサービスへのアクセスを可能にする回線切替装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータの進歩に
より、インターネットを始めとするコネクションレスサ
ービス(LANの通信手順であるTCP/IPを使用
し、エンドツーエンドの相互通信により電子メールや世
界各地のサーバアクセス等を可能とするサービス)が急
速に普及しており、このようなサービスを利用する個
人、企業が急増している。
【0003】一方、家庭、企業内に引き込まれている通
信回線は、規格帯域300Hz−3400Hzの電話回
線、特に2線式電話回線が主流となっている。したがっ
て、企業、個人が前記インターネットのようなコネクシ
ョンレスサービスを利用しようとすると、モデムを設置
して、加入者端末装置をモデムを通して2線式電話回線
につなぐ必要がある。
【0004】このように2線式電話回線につなげば、電
話局の局用交換機(D−70型等)を通して、電気通信
事業者の通信回線につながり、全世界のユーザと通信す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、2線式
電話回線は電話局の局用交換機につながっているから、
2線式電話回線を通るデータ通信信号は、必ず局用交換
機を経由することになる。ところが、前記のような電話
回線を使ったコネクションレスサービスは、電話の通話
と比べて、通信ルートが設定されてから解除されるまで
の通信時間が一般に長く、電話の平均的な呼の頻度を前
提にして容量等が定められた局用交換機にとっては、負
荷が重いものになってしまう。
【0006】また、データ通信技術の一般的課題とし
て、通信速度の高速化が挙げられるが、前記のような電
話回線を使ったコネクションレスサービスでは、局用交
換機のA/D変換能力の制限、内部の伝送速度の制限の
ために、通信速度の上限が決まってしまい、局用交換機
は、通信速度の高速化のネックとなっている。一方、2
線式電話回線は、現状では帯域300Hz−3400H
zの信号を伝送させるために使用されているが、減衰量
の若干の増加を許容すれば、これよりはるかに高い周波
数の信号でも通過させることができることが分かってい
る。例えば0.4mmCCPケーブルは、100kHzの
信号を約10dB/kmの減衰量で通過させ、500k
Hzの信号を約17dB/kmの減衰量で通過させる。
【0007】また、2線式電話回線は、電話のために主
として使用されているので、実際の呼の平均占有率は低
く(0.01アーラン)、回線の利用効率は必ずしも高
いとはいえないのが現状であり、2線式電話回線の潜在
的な利用性を十分引き出していないといえる。そこで、
このような2線式電話回線の伝送能力を最大限引き出し
て、データ通信のために利用できれば、利用料金の低減
化が可能となり、インターネットを始めとするコネクシ
ョンレスサービスの家庭、企業での利用が一層進むとと
もに、より高度なグレードのサービスも実現可能とな
り、情報化社会はさらに発展することが十分予想され
る。
【0008】そのためには、局用交換機をバイパスさせ
て、2線式電話回線から直接ネットワークに接続し、コ
ネクションレスサービスへのアクセスを可能にすること
が最近の急ぐ課題となっている。本発明は、上述の技術
的課題を解決し、局用交換機の負荷の増大を回避しなが
ら、現在ある2線式電話回線を最大限有効に利用して、
コネクションサービス利用の機会を広げることのできる
回線切替装置を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の回線切替装置
は、加入者端末装置につながる2線式電話回線と、当該
2線式電話回線を交換する局用交換機との間に設置さ
れ、加入者端末装置からのダイヤル信号を識別して、当
該ダイヤル信号がコネクションレスサービスへのアクセ
ス信号であるか否かを判定する信号識別手段と、前記信
号識別手段により、コネクションレスサービスへのアク
セス信号が発信されたことが識別されれば、当該加入者
端末装置の2線式電話回線を、ネットワークにつながる
回線に切り替える回線切替手段とを有するものである。
【0010】前記の構成によれば、信号識別手段が加入
者端末装置からのダイヤル信号を識別して、当該ダイヤ
ル信号がコネクションレスサービスへのアクセス信号で
ある場合に、当該加入者端末装置の2線式電話回線を、
ネットワークにつながる回線に切り替える。したがっ
て、当該加入者端末装置は、局用交換機を経由せずに、
直接ネットワークにつながる。
【0011】前記加入者端末装置は、2線式電話回線の
伝送速度を超える速度の信号を、それぞれが2線式電話
回線の伝送速度に収まるように複数に分割して、複数の
2線式電話回線を用いて送信するものであり、前記回線
切替手段は、当該複数の2線式電話回線を同時にまとめ
て切替えるものであり、切替えられた複数の2線式電話
回線の信号を多重化してネットワークへの接続を実現す
る多重化手段をさらに備えていてもよい(請求項2)。
【0012】この構成では、2線式電話回線の伝送速度
を超える速度の信号を伝送したいときでも、複数の2線
式電話回線を用い、複数の2線式電話回線を同時にまと
めて切替えることにより、ネットワークへの接続を実現
することができる。また、前記加入者端末装置は、信号
を周波数分割して、2線式電話回線を用いて送信するも
のであり、前記回線切替手段は、2線式電話回線の信号
を周波数多重化してネットワークへの接続を実現する周
波数多重化手段をさらに備えるものであってもよい(請
求項3)。
【0013】この構成では、広い帯域の信号を周波数分
割して伝送することができるので、2線式電話回線の事
実上使用可能な周波数帯域を有効に活用することができ
る。また、加入者端末装置につながる配線盤と、局用交
換機につながる配線盤との間のジャンパー線を引き出
し、その間に回線切替装置を接続することが好ましい
(請求項4)。
【0014】このような接続により、既存の配線盤を利
用して、最小限の配線工事で簡単に接続を行うことがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、電話局
に設置された回線切替装置1、局用交換機2等を示すと
ともに、2線式電話回線を介して接続される加入者端末
装置20a,20b,20cの構成を示す概念ブロック
図である。
【0016】加入者端末装置20aは電話機21a、パ
ーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と略す。)2
2aを備える。パソコン22aは、9.6−28.8k
bpsのロースピードの通信速度のもので、NCUモデ
ムを内蔵するタイプを想定している。加入者端末装置2
0bは電話機21b、パソコン22bを備える。パソコ
ン22bには、64−128kbpsのハイスピードの
通信速度の帯域圧縮付の専用モデム23bが付属してい
る。
【0017】加入者端末装置20cは電話機21c、ワ
ークステーション22cを備える。ワークステーション
22cには、128k−1.5Mbpsのさらにハイス
ピードの通信速度を実現するため、2線式電話回線2W
-2を複数本(最大12本)使用する専用多重装置23
c、DSU24cが付属している。専用多重装置23c
は、2線式電話回線の伝送速度を超える速度の信号を、
それぞれが2線式電話回線の伝送速度に収まるように複
数に分割する、ISDNルータといわれる装置を用いる
ことができる。このように複数に分割し、後に1つに束
ねることによって、128kbps以上のデータ通信が
可能になる。
【0018】図2は、回線切替装置1の内部構成を示す
図である。回線切替装置1は、電話局の、局用交換機2
と加入者につながる2線式電話回線との配線を行う配線
盤(MDF)を利用して設置される。配線盤の加入者配
線は、回線切替装置1の信号識別回路1aに接続され
る。信号識別回路1aは、加入者からのダイヤル信号
(例えばPB信号、DP信号、トーン信号がある。)に
含まれる内容から、インターネットを始めとするコネク
ションレスサービスへのアクセス信号であるか否かを判
定する回路である。
【0019】加入者確認回路1bは、当該アクセス信号
である場合に、信号の発信元である加入者を確認して、
回線を切り替えてもよいか否かを判断する。この判断
は、例えば、当該加入者が、本発明に係る回線切り替え
サービスを受ける意思を予め表示している者であるか否
かに基づいて行う。もし、加入者からの信号が、コネク
ションレスサービスへのアクセス信号であり、当該加入
者が回線切り替えサービスを受ける意思を表示している
者であれば、回線切替回路1cは、回線切替接点1dに
指令を出して回線を切り替えさせる。回線切替接点1d
の構成は限定されないが、2線式電話回線には通常電流
が流れることを考慮すると、接点を切り離しできるリレ
ーを使用することが有利である。
【0020】回線切替接点1dは、図2では、パソコン
22a又は22bに接続される回線2W-1に対応する一
対の接点のみ描いているが、ワークステーション22c
に接続される回線2W-2に対応する複数の接点を同時に
切り替える機能(図示せず)をも備えていなければなら
ない。なお、回線切替装置1は、以上の他、回線使用状
況の管理、課金管理などの管理機能も有している(図示
せず)。
【0021】回線が切り替えられると、交換機2の側の
2線式電話回線は終端され、加入者からの信号は、回線
切替接点1d等によって、モデム3a−3c側へ移る。
回線が切り替えられない場合は、加入者からの信号は従
来どおり、局用交換機の側へ接続される。回線切替接点
1dによって、コネクションレスサービスCLSの側へ
切替えられた場合は、図1の回線切替装置1は、加入者
の使用する端末装置の種類に応じて、それぞれモデム3
a、モデム3b、多重装置3cに接続される。
【0022】モデム3aは、パソコン22aの内蔵する
NCUモデムに対応し、モデム3bはパソコン22bに
付属する帯域圧縮付の専用モデム23bに対応するもの
である。多重装置3cは、ワークステーション22cに
付属する専用多重装置23cに対応するものである。モ
デム3a,3bは、さらに集線装置4(コミュニケーシ
ョンサーバ)により、10Mbps程度の信号に圧縮多
重化され、局内LAN5に接続される。多重装置3cの
復調信号はイーサネット信号であり、直接局内LAN5
に接続される。
【0023】局内LAN5は、端末としてルータ6を有
し、このルータ6から、インターネット等の商用ネット
ワークにつながっている。なお、商用ネットワークへの
切替え中に、加入者へ着信した場合は、加入者へ着信を
通知するとともに、発信者へ2線式電話回線が使用中で
あることを応答することが望ましい。
【0024】図3は、この回線切替装置1が備えられた
電話局同士を結ぶ回線図であり、電話局A,B間は、局
用交換機2を経由して電話回線で結ばれるとともに、ル
ータ6を経由して商用ネットワークで結ばれる。以上の
ような構成であるから、加入者が、インターネットを始
めとする商用ネットワークへのアクセスを希望するとき
は、その内容を含む信号を加入者端末から送信すると、
回線切替装置1は、加入者を確認した上で、回線を切り
替える。この結果、加入者は、局用交換機2をバイパス
して、ルータ6から直接ネットワークに接続し、コネク
ションレスサービスへのアクセスをすることができる。
【0025】特に、ワークステーション22cで、専用
多重装置23cを用いて、2線式電話回線の伝送速度を
超える速度の信号を、それぞれが2線式電話回線の伝送
速度に収まるように複数に分割して送った場合、これら
の分割された信号は、多重装置3cにより1つに束ねら
れ、ネットワークに入るので、データの前後関係は保持
されることが保証される。すなわち、データの同時性が
確保される。
【0026】もし従来のように、分割された信号のそれ
ぞれを分割されたまま局用交換機2を経由して送った場
合は、設定される回線が一意的に決まるとは限らないの
で、各データの到達時間がまちまちになるおそれがあ
る。すなわちデータの前後関係は必ずしも保証される訳
ではない。ここで、回線切替装置1と配線盤との接続関
係を具体的に説明する。
【0027】図4は、局内の配線盤の接続状態を示す図
である。配線盤には水平MDF31と垂直MDF32と
の2種類があり、加入者回線は水平MDF31の各端子
に接続される。水平MDF31と垂直MDF32との間
はジャンパー線で結ばれ、垂直MDF32の各端子が交
換機回線に接続される。図5に示すように、水平MDF
31と垂直MDF32との間のジャンパー線のうち、コ
ネクションレスサービス加入者の回線のみを引き出し、
他の垂直MDF34に接続し、ここから本発明の回線切
替装置1に接続する。
【0028】このような接続をすれば、既存の配線盤を
利用して、最小限の配線工事で簡単に接続を行うことが
できる。また、責任分界点が明確化するので、保守もや
り易くなる。図6は、回線切替装置1を局内でなく、局
外に設置する場合の接続例を示す。水平MDF31と垂
直MDF32との間のジャンパー線のうち、コネクショ
ンレスサービス加入者の回線を引き出し、局内の他の水
平MDF33と垂直MDF34に接続する。そして、水
平MDF33から2線式電話回線を引き、構外に出して
局外の事業者のある所まで布線する。一方、垂直MDF
34からは、電話多重化装置35を介して光ファイバ
を、局外の事業者のある所まで布線する。
【0029】水平MDF33に電話多重化装置を設けな
かったのは、多重化に伴う帯域制限や伝送速度の低下を
避けるためである。また、上の例では、垂直MDF34
から電話多重化装置35を介して光ファイバを引いてい
るが、多重化は絶対必要でなく、2線式電話回線を引い
てもよい。局外の事業者の構内では、前記2線式電話回
線を回線切替装置1の加入者端に接続する一方、前記光
ファイバを電話多重化装置41に接続し、電話多重化装
置41の個別回線側を回線切替装置1の交換機回線端に
接続する。42は、前述したモデム3a,3b、局内L
AN5、ルータ6の機能をまとめたインターフェイスで
ある。
【0030】以上の構成は、回線切替装置1やインター
フェイス42を電話局内に設置できない事情があるとき
に、有効である。局内では既存の配線盤を利用して、最
小限の配線工事で簡単に接続を行うことができる。次
に、発明の他の実施形態を説明する。この実施形態は、
図7に示すように、ワークステーション22d等を含む
加入者端末装置20dからの商用ネットワークへの直接
のアクセスを実現するものである。
【0031】ワークステーション22dは、イーサネッ
ト信号(10Base-T)を扱うもので、FDM多重装置23d
が付属している。FDM多重装置23dは、図8に示す
ように、音声信号上りを0.3−3.4kHzで、音声
信号下りを10.3−13.4kHzで、イーサネット
信号上りを0.1−0.9MHz(伝送速度 200kbps)
で、イーサネット信号下りを1−3MHz(伝送速度
1.0Mbps)でそれぞれ多重化する装置である。この多重
化のため2線式電話回線2W-3は、約3MHzまでの規
格外の帯域を使用することになるが、0.4mm市内C
CPケーブルの場合、約45dB/kmの減衰量を受忍
すれば3MHzの信号を伝搬することができ、約50d
B/kmの減衰量を受忍すれば4MHzの信号を伝搬す
ることができる。また、最近の広帯域対応ケーブルの場
合は、約20dB/kmの減衰量で4MHzの信号を伝
送できるという現実の特性がある。このように、2線式
電話回線の能力を最大限利用しようとしている。
【0032】図9は、FDM多重装置23dの内部構成
を示すブロック図である。電話機を接続するコネクタC
Nから送受話分離器25が接続され、ここで送話回線と
受話回線とに分離される。送話回線から送信される電話
機の送話信号は、音声・発呼信号変調器(以下「音声等
変調器」という)26によって、前述した帯域0.3−
3.4kHzの信号に変調され、局側から送信される帯
域10.3−13.4kHz信号は、音声・発呼信号復
調器(以下「音声等復調器」という)27によって、電
話機の取り扱う受話信号に復調される。また、ワークス
テーション22dから送信されるイーサネット信号は、
FSK変調器28によって帯域0.1−0.9MHzの
信号に変調され、局側から送信される帯域1−3MHz
の信号は、FSK復調器29によってイーサネット信号
に復調される。このように、端末側から局側へ送信され
る信号に、帯域0.1−0.9MHzという比較的狭帯
域の信号を与え、局側から端末側へ送信される信号に、
帯域1−3MHzという比較的広帯域の信号を与えたの
は、局側から端末側へ送信される信号の方が呼量、情報
量ともに多いという判断に基づいている。
【0033】図10は、この実施形態に係る回線切替装
置11の内部構成を示す図である。回線切替装置11
は、加入者回線を送受分離する送受分離器1eを備えて
いる。送受分離器1eにより分離された上り回線は、帯
域フィルタ1fと帯域フィルタ1hに接続される。帯域
フィルタ1fは、上り音声信号帯域0.3−3.4kH
zを通過させるバンドパスフィルタであり、帯域フィル
タ1hは、上りのデータ信号帯域0.1−0.9MHz
を通過させるバンドパスフィルタである。帯域フィルタ
1fを通過した音声信号は、送受分離器1jを通して局
用交換機2に接続される。
【0034】一方、局用交換機2から来る下り回線は、
送受分離器1jを通り、帯域フィルタ1gに接続され
る。帯域フィルタ1gは、下り音声信号帯域10.3−
13.4kHzを通過させるバンドパスフィルタであ
る。また、FDM多重装置3dを通して来る下り回線
は、帯域フィルタ1iに接続される。帯域フィルタ1i
は、下りのデータ信号帯域1−3MHzを通過させるバ
ンドパスである。
【0035】帯域フィルタ1hと帯域フィルタ1iを通
して、コネクションレスサービスCLSの側とつながる
データ回線は、図7のFDM多重装置3dに接続され
る。FDM多重装置3dは、ワークステーション22d
に付属するFDM多重装置23dに対応するものであ
る。FDM多重装置3dの出力回線は、局内LAN5に
接続され、局内LAN5は、端末としてルータ6を有
し、このルータ6から、商用ネットワークにつながって
いる。
【0036】以上の構成により、回線切替装置11は、
周波数を基準にして音声回線、データ回線を選択し、デ
ータ回線が選択されたときは、加入者の2線式電話回線
をFDM多重装置3dを通して自動的に、インターネッ
トを始めとする商用ネットワークにつなぐ。この結果、
加入者は、局用交換機2をバイパスして、ルータ6から
直接ネットワークに接続し、コネクションレスサービス
へのアクセスをすることができる。
【0037】この実施形態では、2線式電話回線2W-3
の、約3MHzまでの規格外の広い帯域を使用すること
により、2線式電話回線1回線で、イーサネットクラス
のコネクションレスサービスへのアクセスをすることが
できる。この実施形態は全二重通信であるが、イーサネ
ットの特徴を生かし、半二重通信とすると、約2MHz
の帯域で上り下りともに1.0Mbps の伝送速度を実現
できる。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明の回
線切替装置によれば、加入者端末装置からコネクション
レスサービスへのアクセスを要求するときには、当該加
入者端末装置は、局用交換機を経由せずに、直接ネット
ワークにつながる。したがって、局用交換機の負荷を軽
減することができるとともに、データ通信の通信速度が
局用交換機内部の伝送速度(周波数特性)の制限を受け
なくなり、2線式電話回線の潜在的な伝送能力を最大限
引き出して、データ通信のために利用することができ
る。この結果、インターネットを始めとするコネクショ
ンレスサービスの家庭、企業での普及を一層進めること
ができる。
【0039】請求項2記載の回線切替装置によれば、2
線式電話回線の伝送速度を超える速度の信号を伝送した
いときでも、複数の2線式電話回線を用いてネットワー
クへの接続を実現することができるので、高速の伝送速
度に基づく高度なコネクションレス通信をすることがで
きる。請求項3記載の回線切替装置によれば、信号を周
波数分割して伝送する場合に、2線式電話回線の事実上
の使用可能な周波数帯域を有効に活用することができ
る。
【0040】請求項4記載の回線切替装置によれば、加
入者端末装置につながる配線盤と、局用交換機につなが
る配線盤との間のジャンパー線を引き出し、その間に回
線切替装置を接続するので、既存の配線盤を利用して、
最小限の配線工事で簡単に接続を行うことができる。ま
た、責任分界点が明確化するので、保守もやり易くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電話局内の回線切替装置1、局用交換機2等の
構成、及び2線式電話回線を介して電話局と接続された
端末の電話機、パソコン、ワークステーションを示す概
念ブロック図である。
【図2】2線式電話回線を、単一の2線式電話回線単位
で切り替える回線切替装置の内部構成を示す図である。
【図3】回線切替装置1が備えられた電話局同士を結ぶ
回線図である。
【図4】電話局内の既存の配線盤の接続状態を示す図で
ある。
【図5】水平MDF31と垂直MDF32との間のジャ
ンパー線を引き出し、その間に回線切替装置1を接続し
た状態を示す図である。
【図6】回線切替装置1を局内でなく、局外に設置する
場合の接続例を示す図である。
【図7】電話局内の回線切替装置1、局用交換機2等の
構成、及び信号を周波数分割して、2線式電話回線を用
いて送受する端末の電話機、ワークステーションを示す
概念ブロック図である。
【図8】2線式電話回線の使用可能周波数帯を利用する
場合の、周波数割当て帯域を例示す図である。
【図9】信号を周波数分割して2線式電話回線を用いて
送受する場合の、FDM多重装置23dの内部構成を示
すブロック図である。
【図10】信号を周波数分割して2線式電話回線を用い
て送受する場合の実施形態に係る回線切替装置11の内
部構成を示す図である。
【符号の説明】
1,11 回線切替装置 1a 信号識別回路 1b 加入者確認回路 1c 回線切替回路 1d 回線切替接点 1f−1i 帯域フィルタ 2 局用交換機 21a−21c 電話機 22a,22b パソコン 22c ワークステーション 3a,3b モデム 3c 多重装置 4 集線装置 5 局内LAN 6 ルータ 23d FDM多重装置 23b 専用モデム 23c 専用多重装置 26 音声等変調器 27 音声等復調器 28 FSK変調器 29 FSK復調器 31 水平MDF 32 垂直MDF 33 水平MDF 34 垂直MDF

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加入者端末装置につながる2線式電話回線
    と、当該2線式電話回線を交換する局用交換機との間に
    設置され、 加入者端末装置(20a−20d)からのダイヤル信号を識別し
    て、当該ダイヤル信号がコネクションレスサービスへの
    アクセス信号であるか否かを判定する信号識別手段(1a)
    と、 前記信号識別手段(1a)により、コネクションレスサービ
    スへのアクセス信号が発信されたことが識別されれば、
    当該加入者端末装置の2線式電話回線を、局用交換機
    (2) を経由せずにネットワークにつながる回線に切り替
    える回線切替手段(1c,1d) とを有することを特徴とする
    回線切替装置(1) 。
  2. 【請求項2】前記加入者端末装置(20c) は、2線式電話
    回線の伝送速度を超える速度の信号を、それぞれが2線
    式電話回線の伝送速度に収まるように複数に分割して、
    複数の2線式電話回線を用いて送信するものであり、 前記回線切替手段(1c,1d) は、当該複数の2線式電話回
    線を同時にまとめて切替えるものであり、 切替えられた複数の2線式電話回線の信号を多重化して
    ネットワークへの接続を実現する多重化手段(3c)をさら
    に備えることを特徴とする請求項1記載の回線切替装置
    (1) 。
  3. 【請求項3】前記加入者端末装置(20d) は、信号を周波
    数分割して、2線式電話回線を用いて送信するものであ
    り、 2線式電話回線の信号を周波数多重化してネットワーク
    への接続を実現する周波数多重化手段(3d)をさらに備え
    ることを特徴とする請求項1記載の回線切替装置(1) 。
  4. 【請求項4】加入者端末装置につながる配線盤と、局用
    交換機につながる配線盤との間のジャンパー線が引き出
    され、その間に接続されていることを特徴とする請求項
    1記載の回線切替装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999016212A1 (fr) * 1997-09-24 1999-04-01 Yugen Kaisha Ls Net Unite de communication permettant de fournir une information en utilisant une ligne d'abonne
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