JPH09166457A - ラインマウント型流量計 - Google Patents

ラインマウント型流量計

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JPH09166457A
JPH09166457A JP32577595A JP32577595A JPH09166457A JP H09166457 A JPH09166457 A JP H09166457A JP 32577595 A JP32577595 A JP 32577595A JP 32577595 A JP32577595 A JP 32577595A JP H09166457 A JPH09166457 A JP H09166457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
sectional area
flow
oil
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP32577595A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Obara
小原孝一
Yutaka Utakoji
宇多小路豊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単体試験だけでは、液圧駆動装置がユニットで
用いられるフィールドでの稼働段階での特性、たとえば
実際の潤滑油の循環量を把握できない場合がある。 【課題手段】ラインマウント型流量計Aにおいて、内部
を目視可能とした本体上部14の流路断面積S1を十分
大きくし、本体下部15の流路断面積S2を比較的小さ
な適当な値に設定することにより、本体下部15内に層
流を実現させ、本体上部14の液柱17のヘッド高さを
観測窓11bを経て外部から目視することにより、自己
吸い上げポンプ6のユニットB構成時の作動特性をユニ
ットBの駆動を妨害・停止することなく簡便に実測・確
認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械の中を循環す
る潤滑油等の流れを簡便にモニターするための、目視型
のラインマウント型の流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】液圧駆動装置がフィールドにおいてユニ
ットの構成要素として用いられる際、たとえば小型の高
速回転機械等において、歯車ポンプ式の潤滑油ポンプ等
を省略し、垂直な高速回転軸の下端に遠心力を用いた自
己吸い上げ式のオイルポンプを設けて、中空の高速回転
軸の中に潤滑油を通し遠心力で高速転がり軸受けの潤滑
を行う際、ユニットの構成要素、たとえば自己吸い上げ
式のオイルポンプのユニット内での稼働特性は、単体試
験により得られた特性により想定されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、液圧駆動装置
が他の液圧駆動装置と組み合わされてより大きなユニッ
トで用いられる際、単体試験だけでは実機のフィールド
での稼働段階での特性、たとえば実際の潤滑油の循環量
を把握できない場合がある。たとえば前記の小型の高速
回転機械等と組み合わされた自己吸い上げ式のオイルポ
ンプの場合、ポンプ周辺の部品が微妙な影響を与え得る
ので、実機のフィールドでの稼働段階での実際の潤滑油
の循環量は単体試験により得られた特性とは異なる可能
性がある。
【0004】このような問題を解決するには、フィール
ドでの稼働段階での特性を測定しようとする装置が組み
込まれたユニット全体の1個所、たとえば高速回転機械
と自己吸い上げ式のオイルポンプ場合を組み合わせた場
合にはオイルポンプの1個所に簡便なモニター手段を設
けることが望ましい。しかし、実験室的でない目視型の
簡便なライン挿入型の流量計は従来開発されておらず、
結果として、たとえば自己吸い上げ式のオイルポンプ等
が高速回転シャフトに取り付けて用いられる際に現実に
どの程度の潤滑油循環量を確保しているか等のデータは
実測されていなかった。
【0005】本発明はこのような課題に鑑み、液圧駆動
装置が大きなユニットの構成要素として作動していると
き、そのユニット構成時の作動特性をユニット全体の駆
動を妨害・停止することなく簡便に実測・確認できる流
量計の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、層流がおこる
状況では管路を単位時間に流れる容積は管路の両端の圧
力の差に比例することを利用し、流量計本体を、本体下
部に連なる本体上部をの流路断面積を十分大きくして本
体下部内の流体の流れに影響を与えないようにしつつ、
本体下部の流路断面積を比較的小さくして本体下部内に
層流を実現させ、本体下部内の層流の実現によって本体
上部の液面高さとして目視可能に表現された本体下部内
の単位時間あたり流量を、内部を目視可能に構成されて
いる本体上部および観測窓を通して目視することによ
り、その管路を流れる流量のモニタリングを行うもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明はラインマウント型流量計
であって、本体上部と、この本体上部よりも流路断面積
の小さな本体下部とを液密に連結し、本体上部を内部の
液面が外部から目視可能な構成とした流量計本体を、流
体を流下させる管路の中に、その管路を流下する流体が
すべて導入されるように挿入し、前記管路に、前記本体
上部を前記管路外部から目視できる観測窓を設けたこと
を特徴とする。
【0008】このように構成されたラインマウント型流
量計において、流入する流体の温度・密度・粘性・モニ
ターしたい流量等を考慮して本体下部の流路断面積を適
切に設定し、同時に本体上部の流路断面積を十分に大き
く設定し潤滑油の流量を支配する流路抵抗が本体下部の
流路断面積と長さだけで決まる値にすれば、管路に流体
が流入したとき、流路断面積を有する本体下部内に層流
が形成される。層流においては単位時間あたり流量が管
路両端の圧力の差に比例し、また本体上部の流路断面積
は十分大きく流体の単位時間当たり流量に影響を与える
ことはないと考えられるので、本体下部内の単位時間あ
たり流量は本体上部の液柱のヘッド高さに表現されてい
ると考えることができる。この本体上部の液柱のヘッド
高さを本体上部および観測窓から目視することにより、
管路を経由する潤滑油の単位時間当たり流量を直読でき
る。
【0009】なお、管路の方向は必ずしも垂直でなくと
も、本発明を利用して流体の単位時間当たり流量を検出
できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例であるラインマウン
ト型流量計Aを図1、図2を用いて説明する。
【0011】ラインマウント型流量計Aは、本体上部1
4と、本体上部14よりも流路断面積の小さな本体下部
15とを液密に連結し、本体上部14を内部の液面が外
部から目視可能に透明とした流量計本体13を、流体を
流下させる管路である還油経路11の中に、その管路を
流下する流体がすべて導入されるように挿入し、還油経
路11に、本体上部14を還油経路11外部から目視す
るための観測窓11bを設けたものである。
【0012】図1に、ラインマウント型流量計Aが適用
されるユニットBを示す。ユニットBは、たとえば小型
の高速ターボ機械の一種であるターボブロア等の回転軸
1を鉛直に配置し、その上端位置にある図示しないター
ビンを高速回転させることによってガスの圧送等を行う
ものである。この回転軸1は、下端近傍部の外周に配置
したころがり軸受2によって軸受支持部材8に軸承さ
れ、このころがり軸受2に対して自給式の軸受潤滑機構
3を構成している。この軸受潤滑機構3は、回転軸1の
軸心部を中空としてこの中空部を油通路4として利用す
るとともに、この油通路4の上方2箇所に径方向の給油
口5を穿設したもので、軸下端部に付属する自己吸い上
げポンプ6により油溜め7から吸い上げて油通路4に沿
って上方に導き給油口5を介し回転軸1の外部に導出し
てころがり軸受2の軸受室2a内を潤滑した潤滑油を、
軸受室2aの下方にある空間10に自然落下により導い
た後、自然落下により再び油溜め7に回収するようにし
ている。この空間10よりも下の位置にラインマウント
型流量計Aが設けられ、空間10に導かれた潤滑油の一
部がそのラインマウント型流量計Aを経由したのち油溜
め7に回収される。
【0013】図2に示すラインマウント型流量計Aは、
空間10の下部に上部開口11aを有し断面がドリル等
で機械加工された円形で垂直方向の管路である還油経路
11と、その内壁にシール16を介して接合部から流体
を漏出させないよう密着する流量計本体13とからな
り、還油経路11の上部開口11aよりも高い位置にバ
イパス開口12aを有し、潤滑油粘度が著しく高いよう
な気温条件のときに還油回路11を通過し得ない流量を
油溜め7に戻す安全弁の役割をするバイパス経路12が
付属している。
【0014】流量計本体13は、比較的大きな流路断面
積S1を備えた本体上部14と、本体上部14よりも小
さい流路断面積S2を備えた本体下部15を液密に連結
させたものである。本体上部14を含めた本体13はた
とえばアクリル樹脂のような透明な素材で作られ、内部
の液柱17のヘッドを外部から観察可能にしている。還
油経路11の流量計本体13を密着している個所も、軸
受支持部材8のユニットB外部に面した部分が透明な部
材で作られ観測窓11bとなっている。
【0015】本体上部14の流路断面積S1と本体下部
15の流路断面積S2は、次のように設定される。
【0016】流体の種類・温度条件・圧力条件等によっ
て決まる特定の断面積以下の垂直あるいは傾斜した管路
を重力によって流体が流下する場合には、管路の中の流
れ全体が層流となり、管路を単位時間に流れる容積は管
路の両端の圧力の差に比例することが知られている。た
とえば高速転がり軸受け等に一般に使用されるような粘
度の潤滑油の場合、その温度が約50〜100℃のと
き、内径数mmの垂直あるいは傾斜した管路を重力によ
って流下する場合には、管路の中の流れ全体が層流とな
り、単位位時間に流れる容積は管路の両端の圧力の差に
比例する。この比例関係を利用することが本発明のポイ
ントである。
【0017】流体の温度・密度・粘性・モニターしたい
単位時間当たり流量等の諸条件を考慮して、それらの条
件の下で層流が実現する管路の断面積を算出し、これを
本体下部15の流路断面積S2とする。本体上部14の
流路断面積S1は、潤滑油の流量を支配する流路抵抗が
本体下部15の流路断面積S2と長さだけで決まるよ
う、また潤滑油が壁面を伝って流下することも可能なよ
う、S2<<S1すなわちS2に比べて十分大きく設定
する。
【0018】このように構成されたラインマウント型流
量計Aが、ユニットBの構成要素として駆動中の自己吸
い上げポンプ6の潤滑油移送量をモニターする作用につ
いて次に説明する。
【0019】ユニットBの回転軸1が回転すると、自己
吸い上げポンプ6が油溜め7から吸い上げた潤滑油は油
通路4、給油口5を介しころがり軸受2に供給された
後、ラインマウント型流量計Aの還油経路11を経由し
て再び油溜め7に落下する。すなわち、還油経路11を
経由する潤滑油の単位時間当たり流量を測定すれば、自
己吸い上げポンプ6がユニットBの構成要素として機能
している最中の移送潤滑油量を特定することができる。
【0020】ユニットB駆動中に上部開口11aから還
油経路11を流下する潤滑油は、シール16によりその
全量が流量計本体上部14および本体下部15内を流下
する。このとき小さい流路断面積S2を有する本体下部
15内では、潤滑油が内部全体に充満して層流が形成さ
れる。層流においては単位時間あたり流量が管路両端の
圧力の差に比例し、また本体上部14の流路断面積S1
は本体下部15の流路断面積S2に比べて十分大きく潤
滑油の単位時間当たり流量に影響を与えないと考えられ
るので、本体下部15内の単位時間あたり流量は本体上
部14の液柱17のヘッド高さに表現されていると考え
ることができる。この本体上部14の液柱17のヘッド
高さを透明な本体13および観測窓11bから目視する
ことにより、還油経路11を経由する潤滑油の単位時間
当たり流量を直読できる。
【0021】このようにしてラインマウント型流量計A
は、自己吸い上げポンプ6がユニットBの構成要素とし
て機能しているときの移送潤滑油量を、ユニットB全体
の駆動を妨害・停止することなく簡便に実測・確認でき
る。
【0022】さらに、流量計本体13および観測窓11
bが透明であるため、潤滑油供給量のみならず潤滑油の
質をも潤滑油の色などを見て判断することができ、ユニ
ットB内の状態の総合的な判断につなげることができ
る。
【0023】なお、本発明は以上の実施例に限定され
ず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能で
ある。
【0024】たとえば、還油経路11の方向は垂直でな
くとも、水平面に対して傾斜して幾分かでも傾斜を有す
れば、本発明を利用して流体の単位時間当たり流量を検
出できる。
【0025】
【発明の効果】本発明はラインマウント型流量計であっ
て、本体上部と、この本体上部よりも流路断面積の小さ
な本体下部とを液密に連結し、本体上部を内部の液面が
外部から目視可能な構成とした流量計本体を、流体を流
下させる管路の中に、その管路を流下する流体がすべて
導入されるように挿入し、前記管路に、前記本体上部を
前記管路外部から目視できる観測窓を設けたことを特徴
とする。
【0026】このように構成されたラインマウント型流
量計において、流入する流体の温度・密度・粘性・モニ
ターしたい流量等を考慮して本体下部の流路断面積を適
切に設定し、同時に本体上部の流路断面積を十分に大き
く設定し潤滑油の流量を支配する流路抵抗が本体下部の
流路断面積と長さだけで決まる値にすれば、層流を利用
して単位時間あたり流量を外部の観測窓から目視できる
液柱の高さに変換し、その液柱の高さを目視することに
より、流量計本体を組み込んだ管路の流量を目視により
簡便に測定できる。
【0027】このラインマウント型流量計をユニットの
任意の個所に組み込むことにより、液圧駆動装置がユニ
ットの構成要素として機能しているときの移送潤滑油量
を、ユニット全体の駆動を妨害・停止することなく簡便
に実測・確認できる。
【0028】しかもモニタリングの方法は目視であるた
め大変簡便である。
【0029】さらに、観測窓から流量計本体上部の内側
を目視できるため、潤滑油供給量のみならず潤滑油の質
をも潤滑油の色などを見て判断することができ、ユニッ
ト内の状態の総合的な判断につなげることができる。
【0030】なお、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲
で種々変形が可能である。
【0031】たとえば、管路の方向は垂直でなくとも、
水平面に対して傾斜して幾分かでも傾斜を有すれば、本
発明を利用して流体の単位時間当たり流量を検出でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用されるユニットを示す
図。
【図2】本発明の一実施例を示す縦端面図。
【符号の説明】
11…管路(還油経路) 11b…観測窓 13…本体 14…本体上部 15…本体下部 S1、S2…流路断面積 A…ラインマウント型流量計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体上部と、本体上部より流路断面積の小
    さな本体下部とを液密に連結し、本体上部を内部の液面
    が外部から目視可能な構成とした流量計本体を、流体を
    流下させる管路の中に、その管路を流下する流体がすべ
    て導入されるように挿入し、前記管路に、前記本体上部
    を前記管路外部から目視できる観測窓を設けてなるライ
    ンマウント型流量計。
JP32577595A 1995-12-14 1995-12-14 ラインマウント型流量計 Pending JPH09166457A (ja)

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JP32577595A JPH09166457A (ja) 1995-12-14 1995-12-14 ラインマウント型流量計

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JP32577595A JPH09166457A (ja) 1995-12-14 1995-12-14 ラインマウント型流量計

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JPH09166457A true JPH09166457A (ja) 1997-06-24

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