JPH09161708A - 試料汚染物除去装置 - Google Patents

試料汚染物除去装置

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JPH09161708A
JPH09161708A JP7316303A JP31630395A JPH09161708A JP H09161708 A JPH09161708 A JP H09161708A JP 7316303 A JP7316303 A JP 7316303A JP 31630395 A JP31630395 A JP 31630395A JP H09161708 A JPH09161708 A JP H09161708A
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JP
Japan
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sample
contaminant
contaminants
time
end point
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Application number
JP7316303A
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English (en)
Inventor
Ikuyo Moriai
郁代 盛合
Hiroyuki Kitsunai
浩之 橘内
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走査型電子顕微鏡により試料を観察する際に試
料表面に付着する汚染物のみを除去する試料汚染物除去
装置を提供する。 【解決手段】走査型電子顕微鏡で試料2の表面に付着す
る汚染物を除去する手段11,12と、汚染物を除去す
る際の終点を検出する手段7を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査型電子顕微鏡に
おける汚染物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子顕微鏡を用いて観察を行う際、特に
高倍率で観察を行う場合には試料表面に汚染物が堆積す
ることが知られている。電子顕微鏡では、真空チャンバ
からの放出ガス,シールや摺動部,信号線等の各種部材
からの放出ガス、ポンプのオイルからの逆拡散などが避
けられない。これらのハイドロカーボン分子の吸着や、
もともと試料に付着していた有機物が汚染物の原因であ
り、これらが電子線を受けることにより、カーボン膜を
形成すると言われている。このように試料表面に汚染物
が付着した場合、最表面に観察されるのは汚染物の表面
であるため、真の表面の像をとらえることはできない。
とくに、電子線を照射する事により汚染物が付着し、観
察する試料の寸法が変化することは重大な問題となる。
【0003】汚染物を除去する方法としては、特開昭61
−256554号,特開平3−194845 号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭61−256554号公
報の開示例は、試料室内、もしくは試料室に隣接し開閉
扉により隔てられた真空排気室内に、試料に対し化学反
応性を有するガスを導入し高周波放電を起こすことによ
り、試料表面をプラズマエッチングし、汚染物を除去す
るものであり、特開平3−194845 号公報の開示例は、試
料室内に設けられたイオン照射装置で試料表面にイオン
ビームを照射して試料のクリーニングやエッチングをす
るものである。しかし、これらの開示例の場合、汚染物
除去がいつの時点で終了したのか、すなわちどのタイミ
ングでプラズマエッチング、もしくはイオンビーム照射
をやめるかが考慮されていなかった。したがって、試料
そのものがエッチングされ、ダメージを受ける可能性が
あった。汚染物を除去する際に試料表面にダメージを与
えることは、拡大観察が目的である電子顕微鏡にとって
は致命的な問題となる。したがって、試料の汚染度を検
知し、汚染層のみを速やかに取り除くことが必要とな
る。
【0005】本発明の目的は、電子顕微鏡における試料
観察の際に表面に付着する汚染層のみを確実に除去する
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、走査型電子
顕微鏡において試料表面に付着する汚染物を除去する手
段と、汚染物を除去する際の終点を検出する手段を持つ
ことにより達成される。汚染物を除去する手段は、例え
ば、イオンエッチッグ,プラズマエッチングなどであ
る。また、汚染物除去の終点を検出する手段は、例えば
二次電子強度,半導体の配線線幅,質量分析計によるガ
ス成分分析結果をパラメータとし、この変化から終点を
検出するという方法である。これにより、試料表面の汚
染物のみを確実に除去し、試料がエッチングされること
を防ぎつつ、汚染のない真の表面を観察することが可能
になる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例を示す。
図1で、1は電子銃、2は試料、3は二次電子検出器で
ある。また、11は試料表面の汚染物を除去するイオン
銃、10はイオン銃に供給されるイオン化ガスであり、
7は汚染物の除去の終点検出装置である。12は終点検
出装置7からの信号を受けてイオン銃11を制御する制
御装置である。電子銃1より発生した電子線は試料2に
照射され、それにより試料表面から発生した二次電子は
二次電子検出器3により検出される。二次電子検出器3
により検出された検出信号はインターフェース4を介し
て増幅器5に送られ像の信号となりディスプレイ6に出
力される。
【0008】この際、電子線を照射することにより、雰
囲気中のハイドロカーボン,試料表面に付着していた有
機物などが、電子線からエネルギを受けアモルファスカ
ーボンなどの汚染物となり試料表面に徐々に堆積するこ
とがある。堆積量はごくわずかであるが、数万倍以上の
高倍率観察の場合には実際に見たい表面とは別のものを
観察していることになる。汚染物の堆積は電子線の照射
により起こるのであるから、照射直後は試料表面本来の
二次電子を検出している。しかし、試料表面にカーボン
等の別の材料が付着すると、発生する二次電子の強度は
変化する。したがって、本実施例ではまず二次電子検出
器に検出される値のうち電子線照射直後の値を初期値I
0 として終点検出装置7内のメモリ8に記憶する。電子
線走査により試料表面が汚染し二次電子の検出強度が変
化したら、イオン化ガス10を供給し、イオン銃11に
よりイオンビームを照射して除去操作を行う。あるt時
間除去操作を行った後、電子線照射を行い、二次電子の
検出を行う。この時の二次電子の値It を、メモリ8か
ら呼び出した初期値I0 と、比較回路9により比較し、
t が初期値I0 より弱い値であれば再度除去操作を行
う。It が初期値I0 と同じ値になるまでイオン化ガス
10を供給し、イオン銃11によりイオンビームを照射
して除去操作を行う。このように、汚染物を除去する手
段と汚染物の除去が終了した終点を検出する手段を備え
ることにより、試料にダメージを与えず、かつ汚染物を
残さない観察が可能となる。
【0009】図2に本発明の他の実施例を示す。この実
施例は第一の実施例に汚染物の除去操作時間を算出する
演算回路を付加したものである。図2で、13は演算回
路である。汚染物により二次電子強度が下がった場合、
図3に示すように除去操作を施すにしたがい二次電子強
度は回復し、tx 時間後にその時の二次電子強度Ix
初期値I0 と同じ値となる。本実施例では、試料表面の
汚染物を除去する際に、メモリ8内に記憶しておいた二
次電子の初期値I0 と、あるt時間除去操作を行った後
の二次電子の値It の値から、演算回路13により残り
の汚染物を除去するのに必要な時間tx を求め、除去操
作を停止させる。したがって、除去操作の途中で除去具
合を確認する必要がなく、計算により求められた時間連
続して除去操作を行うことができる。この場合、最終的
に電子線を照射して二次電子を検出し、比較回路により
除去が完了したかどうかを確認すればより確実である。
【0010】図4に本発明の他の実施例を示す。図4で
14はディスプレイ6に出力された画像の任意の部分の
寸法を測定する測長器である。二次電子像は試料表面の
凹凸情報から画像を得ているので、表面に汚染物質が堆
積すれば凸部分の寸法は膨らむことに、凹部分の寸法は
減少することになる。汚染物の堆積は電子線の照射時間
が長くなるにつれて増加する。したがって、電子線照射
直後の寸法は試料表面本来の寸法を示している。本実施
例では電子線照射直後に得られている画像のうち、寸法
を測定する代表的なものを少なくとも一つ選び、寸法W
0 を測長し、初期値としてメモリ8に記憶する。電子線
照射時間の増加により寸法が大きくなってきたらイオン
化ガス10をイオン銃11に供給し、イオンビームを照
射して汚染物除去操作を行う。あるt時間除去操作を行
った後の代表寸法の値Wt を、メモリ8から呼び出した
初期値W0 と比較回路9により比較する。Wt が初期値
0 と同じ値になるまでイオン化ガス10を供給し、イ
オン銃11によりイオンビームを照射して汚染物を除去
する。
【0011】図5に本発明の他の実施例を示す。この実
施例は図4に示した実施例に汚染物の除去操作時間を算
出する演算回路を付加したものである。本実施例では、
試料表面の汚染物を除去する際に、メモリ8内に記憶し
ておいたはじめの代表寸法の値W0 と、あるt時間除去
操作を行った後の代表寸法の値Wt から、演算回路13
により残りの汚染物を除去するのに必要な時間をもと
め、除去操作を停止させる。
【0012】図6に本発明の他の実施例を示す。試料2
の表面の汚染物をイオンビーム照射等により除去する場
合、除去の際に発生するガス成分を質量分析計15によ
りモニタし、除去の完了時点を検出するものである。表
面に付着した汚染物をイオンビーム照射等により除去す
る場合、汚染物はガス化されるためカーボン系のガスが
発生する。したがって、カーボン系のガスを質量分析計
でモニタしておき、カーボン系のガスが発生しなくなっ
たところを除去操作の終点と判断し、イオン銃制御装置
12に信号を発信し除去操作を停止する。ただし、本方
法は試料が金属などの場合は有効であるが、カーボン系
の材料の場合には試料がエッチングされてもカーボン系
のガスが発生するため、有効ではない。
【0013】なお、各実施形態では汚染物除去手段とし
て、イオン銃からイオンビームを照射する方法を代表例
として説明したが、本発明はこれに限定されるものでな
く、高周波、あるいは直流のプラズマを発生させ除去す
る手段、オゾン発生器によりオゾンを発生させ試料に当
てて除去する手段でも同様の効果が得られる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、電子顕微鏡で試料を観
察する際に、試料に対するダメージを防ぎつつ、付着す
る汚染物を除去することができるため、汚染のない真の
表面を観察することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図。
【図2】本発明の第二実施例のブロック図。
【図3】汚染物除去による二次電子強度の変化を表す特
性図。
【図4】本発明の第三実施例を示すブロック図。
【図5】本発明の第四実施例を示すブロック図。
【図6】本発明の第五実施例を示すブロック図。
【符号の説明】 1…電子銃、2…試料、3…二次電子検出器、4…イン
ターフェース、5…増幅器、6…ディスプレイ、7…汚
染物除去終点検出装置、8…メモリ、9…比較回路、1
0…イオン化ガス、11…イオン銃、12…イオン銃制
御装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料上に電子線を照射し、発生する二次電
    子または反射電子を検出することにより前記試料の表面
    を観察する走査型電子顕微鏡において、前記試料の表面
    に付着する汚染物を除去する手段と、前記汚染物を除去
    する際の終点を検出する手段をもつことを特徴とする試
    料汚染物除去装置。
  2. 【請求項2】前記汚染物除去の際の前記終点検出手段
    は、あらかじめ観察開始時の二次電子強度を記憶し、観
    察開始時の二次電子強度と汚染物除去操作後の二次電子
    強度を比較することにより終点を決定する請求項1に記
    載の試料汚染物除去装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記汚染物の除去操作
    開始時の二次電子強度とある一定時間汚染物除去操作を
    施した後の二次電子強度から、汚染物除去に要する時間
    を算出する演算機能を備え、その時間から除去操作の終
    点を決定する試料汚染物除去装置。
  4. 【請求項4】前記汚染物の除去の際の前記終点検出手段
    は、観察する像の中から寸法を測定する代表的なものを
    少なくとも一つ選び、寸法を測定するとともにかつ寸法
    を記憶し、観察開始時の寸法と汚染物除去操作後の寸法
    を比較することにより終点を決定する請求項1に記載の
    試料汚染物除去装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記汚染物の除去操作
    開始時の寸法とある一定時間汚染物除去操作を施した後
    の寸法から、汚染物除去に要する時間を算出する演算機
    能を備え、その時間から除去操作の終点を決定する試料
    汚染物除去装置。
  6. 【請求項6】前記汚染物の除去の際の検出手段として、
    汚染物を除去する際に発生するガス分子を質量分析計に
    より検出し、ガス成分の変化から除去操作の終点を決定
    する請求項1に記載の試料汚染物除去装置。
  7. 【請求項7】前記試料の表面に付着する汚染物を除去す
    る手段は、前記汚染物をエッチングすることである請求
    項1に記載の試料汚染物除去装置。
JP7316303A 1995-12-05 1995-12-05 試料汚染物除去装置 Pending JPH09161708A (ja)

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