JPH09158900A - 液体中のゴミ吸引掃除具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】手動ポンプとサイホンの組み合わせにより、簡
単な操作で浴槽や鑑賞魚の水槽など液体中のゴミを、容
易に排出できる簡便な吸引掃除具。 【構成】筒先の内部空洞の吸込口側を段付とし、内蔵さ
せた逆円錐状の揺動する弁を、筒先に連結するパイプの
上下動により相対的に動かして、吸込口から液体等を吸
い込み、パイプに接続したホースを含めてサイホンを構
成。パイプに近い部分を鍔状とした筒先の周囲にスリー
ブを被せると、吸込口の先端が浴槽や水槽など液体容器
の底に直接触れず、キズをつけるおそれがない。スリー
ブには、押し上げ力が加わるので、筒先のパイプに近い
部分を鍔状とすると良い。小石や大きなゴミなどを吸引
しないよう、吸込口の先端に網を被せ、筒先の周囲に設
けた溝によって、輪ゴムなどで固定すると良い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、手動ポンプとサ
イホンの組み合わせによる、浴槽や、鑑賞魚・養殖用の
水槽など、液体中のゴミ吸引掃除具である。

【０００２】

【従来の技術】浴槽内のゴミ・毛・釜から出る湯垢など
や、鑑賞魚の水槽内の糞など液体中のゴミを取り除くた
めには、手桶で汲み出すか、ホースをサイホンとして吸
引する程度で、誰でも容易に使える簡便な用具がなかっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】簡単な操作で、液体中
のゴミを誰でも容易に排出できる簡便な用具を提供する
ことである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明を図によって説
明すると、ポンプとしての筒先（１）の内部空洞の吸込
口（１１）側を段付（１２）とし、内蔵させた逆円錐状
の揺動する弁（２）を、筒先（１）に連結するパイプ
（３）の上下動により相対的に動かして、吸込口（１
１）から液体等を吸い込み、パイプ（３）に接続したホ
ース（４）を含めてサイホンを構成する。

【０００５】パイプ（３）に近い部分を鍔状とした筒先
（１）の周囲に、弾性または柔軟性のあるスリーブ
（５）を被せると、吸込口（１１）の先端が浴槽や水槽
など液体容器の底に直接触れず、キズをつけるおそれが
ない。スリーブ（５）は、緩衝作用と共に筒先（１）を
保護するために、吸込口（１１）より多少長めにしてお
く必要があるが、その下端が液体容器の底に触れると押
し上げられる力が働くので、筒先（１）のパイプ（３）
に近い部分を鍔状とすることにより、筒先（１）の外周
に固定できる。

【０００６】鑑賞魚の水槽などで使用する場合、小石や
大きなゴミなどを吸引しないよう、吸込口（１１）の先
端に網（６）を被せると良い。そして、筒先（１）の周
囲に設けた溝（１５）によって、輪ゴム（６１）などで
固定する。

【０００７】

【実施の形態】筒先（１）を浴槽内の湯面より下に入
れ、パイプ（３）を上下に動かすと、相対的に弁（２）
が筒先（１）の内部を上下する。その作用を順序よく説
明すれば、まず、パイプ（３）を押し下げた瞬間に、弁
（２）は反動的に筒先（１）内を上がり、吸込口（１
１）から液体等を吸い込む。このとき、弁（２）の太い
部分（２１）がパイプ（３）を塞がないよう、パイプ
（３）に切り込み（３２）を設けておくと良い。

【０００８】次に、パイプ（３）を引き上げると、弁
（２）は反動的に筒先（１）内を下がり、その太い部分
（２１）が段付（１２）の部分に強く接触し吸込口（１
１）を塞ぐ。この操作をカチカチと音がする程度に手早
く数回繰り返すと、液体等がパイプ（３）内を上昇し、
やがてホース（４）から流出する。その結果、サイホン
の原理が働き、液体等の流出が続き、弁（２）は液体等
の上昇により筒先（１）内を上がったままになり、カチ
カチという音も止まる。

【０００９】パイプ（３）を持ったまま、筒先（１）を
静かに排出したいゴミなどに近づけると、容易に吸込口
（１１）から液体等を吸い込み続け、浴槽や水槽内を清
掃できる。

【００１０】清掃が終われば、筒先（１）を引き上げ、
空気を吸わせると、サイホンが働かなくなり、パイプ
（３）やホース（４）内の液体等は自然流下する。

【００１１】

【効果】この発明によって、簡単な操作で、液体中のゴ
ミを誰でも容易に排出できる。

【００１２】浴槽や水槽内の湯水を全部取り替えなく
も、清潔な状態を保てる。

【図面の簡単な説明】

【図１】は、この発明の概要をしめし、（１）は使用状
態の構成図、（２）は筒先の構造を示す１部断面斜視図
である。

【図２】は、各部分の形状を示す側面断面図で、（１）
は筒先、（２）は弁、（３）はパイプである。

【図３】は、実施態様をを示す側面図で、（１）はスリ
ーブを装着した場合、（２）は網を装着した場合であ
る。

【符号の説明】

１ 筒先 ２ 弁 ３ パイプ ４ ホース ５ スリーブ ６ 網 ７ 液体容器 ８ 液体 ９ パイプとホースのジョイント １１ 吸込口 １２ 段付 １５ 溝 ２１ 弁の太い部分 ３１ 筒先に差し込む部分 ３２ 切り込み ６１ 輪ゴム

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ポンプとしての筒先（１）の内部空洞の吸
   込口（１１）側を段付（１２）とし、内蔵させた逆円錐
   状の揺動する弁（２）を、筒先（１）に連結するパイプ
   （３）の上下動により相対的に動かして、吸込口（１
   １）から液体と共に液体中のゴミ（以下単に液体等とい
   う）を吸い込み、パイプ（３）に接続したホース（４）
   を含めてサイホンを構成する液体中のゴミ吸引掃除具。
2. 【請求項２】パイプ（３）に近い部分を鍔状とした筒先
   （１）の周囲に、弾性または柔軟性のあるスリーブ
   （５）を被せ、吸込口（１１）の先端が直接液体容器の
   底に触れないようにした請求項１記載の液体中のゴミ吸
   引掃除具。
3. 【請求項３】吸込口（１１）の先端に網を被せ、筒先
   （１）の周囲に設けた溝（１５）によって固定する請求
   項１又は２記載の液体中のゴミ吸引掃除具。