JPH09157910A - 母乳パッド - Google Patents

母乳パッド

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Publication number
JPH09157910A
JPH09157910A JP34677295A JP34677295A JPH09157910A JP H09157910 A JPH09157910 A JP H09157910A JP 34677295 A JP34677295 A JP 34677295A JP 34677295 A JP34677295 A JP 34677295A JP H09157910 A JPH09157910 A JP H09157910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
milk pad
breast milk
surface material
heat shrinkage
mother
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34677295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikatsu Mizukami
義勝 水上
Katsumi Agari
勝美 上利
Yoko Fukumoto
洋子 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP34677295A priority Critical patent/JPH09157910A/ja
Publication of JPH09157910A publication Critical patent/JPH09157910A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は着用したときに、縁部分が肌に
刺激を与えない母乳パッドを容易に、また廉価に提供す
ることにある。 【解決手段】本発明の母乳パッドは裏面材の熱収縮率が
表面材の熱収縮率より3%以上小さく、縁部分の先端が
裏面材側を向いている母乳パッドである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は母乳パッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の母乳パッドは大略3層構造になっ
ている。表面材と裏面材の間に吸液層である中間層があ
る。表面材は不織布が多く使用され、裏面材には紙に防
水剤をコーティングした物が多く使用されている。市販
されているこれらを使用した母乳パッドの縁部分は図2
で示すように、縁部分の先端が表面材の方を向いてい
る。母乳パッドを着用するとこの縁部分の先端が肌に刺
激を与え、不快感を与える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は母乳パ
ッドの縁部分の先端が裏面材の方を向き、着用したとき
に肌に接しないため、縁部分が肌に刺激を与えない母乳
パッドを容易に、また廉価に提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは着用感に優
れた母乳パッドの研究を行い、着用感の最も不都合な点
が母乳パッドの縁部分の向きにあることを見いだし、そ
の方向を変更する方法を研究し、本発明の完成に至っ
た。
【0005】本発明の母乳パッドは裏面材の熱収縮率が
表面材の熱収縮率より3%以上大きく、縁部分の先端が
裏面材側に向いている母乳パッドである。
【0006】
【発明の実施の形態】母乳パッドの表面材には不織布が
好ましく使用することができる。不織布の素材としては
ポリプロピレン、ポリエステル、レーヨン、キュプラ、
コットン等の素材が挙げられる。また、これらの素材は
混合して使用することもできる。不織布の一般的な目付
は10〜30g/m2 である。目付が小さすぎると強度
が不足し、吸液層のパルプや吸水ポリマーが表面から脱
落してくる恐れがある。また、目付が大きすぎると不織
布の風合いが硬くなり、好ましくなく、コスト的にも不
利である。また、ボンディング方法によっても不織布の
風合いは異なり、風合いの柔らかい、目付の小さい不織
布の製造に適したエアスルー法が好ましい。
【0007】母乳パッドの裏面材にはフィルムを使用す
ると熱収縮率が大きく好ましい。特に延伸フィルムを使
用すると熱収縮率が大きくなり、さらに好ましい。均一
な収縮を得るためには延伸はできるだけ両軸に均一にな
されていることが好ましく、2軸延伸、またはインフレ
ーションフィルムが好ましい。
【0008】表面材の熱収縮率は比較的小さい物を使用
し、裏面材は母乳パッドの熱成型時に支障のない範囲で
熱収縮率が大きい物を選択することにより本発明の目的
は達成される。裏面材と表面材の熱収縮率の差はプレス
成形温度で3%以上より好ましくは5%以上なければ本
発明のプレス成形品の分留まりが悪くなる。
【0009】例えばインフレーションポリエチレンフィ
ルムは熱収縮率が大きく、好ましい。また、フィルムが
無機剤等を含有し、多孔性、透湿性であり、防水性であ
る物が好ましい。このようなフィルムは既に市販され、
ディスポーザブル紙オムツの最外層に多く使用されてい
る。このフィルムの厚さは5〜30ミクロンであること
が好ましい。厚さが薄過ぎるとプレス成形時に破れ易
く、厚過ぎると風合いが硬くなりすぎる。
【0010】このフィルムの色は肌色に近い物が好まれ
るが、原着フィルムであってもプリントフィルムであっ
ても良い。
【0011】母乳パッドの1間層の吸液層には粉砕パル
プや吸水ポリマーや吸水繊維が使用されていてもよい。
また、パルプを積層するためにティッシュが使用される
ことがある。このティッシュは中間層をサンドイッチす
る形で使用することもできる。ティッシュの目付は10
〜20g/m2 が好適に使用される。
【0012】母乳パッドの製造装置は大昌鉄工(株)が
自動製造装置を販売している。実質的には現在このメー
カーの他は販売していない。本発明の母乳パッドもこの
製造装置を使用して製造する事ができる。この製造装置
ではティッシュの上にパルプを積層し、次に吸水ポリマ
ーを散布し、その上にティッシュを重ねる。この状態で
円形に打ち抜き吸液層ができ、裏面材であるコーティン
グ紙に一定間隔で載せられる。最後に表面材を積層し、
吸液層を外して、表面材と裏面材は熱融着され、再度円
形に打ち抜かれた後、熱プレス成型され、半球面状に近
い形になる。
【0013】この熱プレスによって表面材と裏面材の熱
収縮率差が発現し、縁部分の先端の方向が変化する。カ
ップ部分は金型に倣った形態を維持する。従って、プレ
ス温度と時間の調整が必要となる。プレス温度が高すぎ
ると母乳パッドと金型との離形性が悪くなる。プレス温
度が低すぎると表面材と裏面材の熱収縮率差が小さく、
縁部分の先端の方向が表面材の方向を向く。また、処理
時間が短か過ぎるとやはり表面材と裏面材の熱収縮率差
が小さく、縁部分の先端の方向が表面材の方向を向く。
熱処理時間が長くなると生産性が低下する。従って、プ
レス温度を低く設定できる裏面材が好ましい。この点で
もポリエチレンフィルムが裏面材として好ましい。
【0014】プレスの条件は母乳パッドの目付け、構成
によって大きく異なるが、例えば裏面材がポリエチレン
フィルムの場合には金型温度は100〜150℃、プレ
ス処理時間は0.5〜2秒程度で行うと生産効率が良
い。
【0015】プレスの金型は熱融着する母乳パッドの縁
の先端部分が裏面材の方向に向いている方が好ましい。
また、融着部分にアールが着いている方が肌への当りが
ソフトになり好ましい。裏面材と表面材の熱収縮率の差
が大きくその差が5%以上になると、図3のように表面
材が吸液層の厚さ部分まで回り込んで熱融着され、肌へ
の当りがさらにソフトになり、好ましい。
【0016】裏面材および表面材の熱収縮率は材料の表
面に10cm角の正方形を予めマークし、プレス成形温
度の10℃低い温度に設定した熱板上で10秒加熱した
後、室温に冷却し、4辺の長さを測定し、その変化から
熱収縮率を測定した。N数は10個とし、その平均値を
熱収縮率とした。
【0017】
【発明の効果】本発明の母乳パッドは母乳パッドの縁の
熱融着部分の先端が図1のように裏面材の方向を向き、
母乳パッドの着用時の先端による刺激がなくソフトであ
る。また、熱収縮率差が大きくなると熱融着部分が裏面
材の方向にズレ、硬い熱融着部分に肌が直接触れなくな
り、よりソフトに感じる。
【0018】
【実施例】
実施例1 大昌鉄工(株)製の母乳パッド製造機を使用し、坪量1
5g/m2 のティッシュの上に粉砕パルプを200g/
2 の目付けに相当するように幅15cmで積層し、次
に吸水ポリマーを200g/m2 相当する量を13cm
幅で均一に散布し、その上に上記のティッシュを重ね、
この状態で直径12cmの円形に打ち抜き、吸液層を製
造した。この吸液層を表面材である目付け30g/m2
のポリプロピレンサーマルボンド不織布に一定間隔で載
せ、最後に裏面材に厚さ10ミクロンの透湿性ポリエチ
レンポリエチレンインフレーションフィルムを積層し、
吸液層の外側で、表面材と裏面材は熱融着し、再度直径
13cmの円形に打ち抜いた後、金型温度130℃、3
秒で加圧熱プレス成型し、本発明の半球面状に近い形の
母乳パッドを製造した。
【0019】上記の裏面材のポリエチレンフィルムと表
面材のポリプロピレン不織布の120℃での熱収縮率は
のそれぞれ8.3%、2.7%であった。本発明の上記
の母乳パッドは縁の部分の先端は図1のように裏面材の
方向に100%向いていた。また、授乳期の母親のモニ
ターによる着用試験に於いても肌に触れた縁の部分がソ
フトで評判が良かった。
【0020】一方、裏面材にコーティング紙を使用した
参考品の母乳パッドの縁の先端部分は表面材の方向を向
き、着用試験で肌に触れた時に刺激が強く不評であっ
た。このコーティング紙の熱収縮率は0.2%であっ
た。
【0021】実施例2 実施例1と同様にして裏面材をあらかじめ熱延伸または
熱収縮セットにより熱収縮率を変化させた裏面材にのみ
変更し、母乳パッドを製造し、母乳パッドの縁の先端部
分の方向が裏面材の方向に向いている確率を調査し、裏
面材と表面材の熱収縮率の差と裏面材方向の確率、およ
び着用試験結果を表1に示した。
【0022】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の母乳パッドの断面図。
【図2】従来品の母乳パッドの断面図。
【図3】表面材が裏面材の方に回り込んでいる一例の断
面図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面材の熱収縮率が表面材の熱収縮率よ
    り3%以上大きい材料を用い、縁部分の先端が裏面材側
    に向いている母乳パッド。
  2. 【請求項2】 裏面材がフィルムである請求項1の母乳
    パッド。
JP34677295A 1995-12-12 1995-12-12 母乳パッド Pending JPH09157910A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34677295A JPH09157910A (ja) 1995-12-12 1995-12-12 母乳パッド

Applications Claiming Priority (1)

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JP34677295A JPH09157910A (ja) 1995-12-12 1995-12-12 母乳パッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09157910A true JPH09157910A (ja) 1997-06-17

Family

ID=18385721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34677295A Pending JPH09157910A (ja) 1995-12-12 1995-12-12 母乳パッド

Country Status (1)

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JP (1) JPH09157910A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121131A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Uni Charm Corp 母乳パッド
JP2021115296A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 白十字株式会社 ドレッシング材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008121131A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Uni Charm Corp 母乳パッド
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