JPH09157645A - 土壌改良資材およびその製造方法 - Google Patents

土壌改良資材およびその製造方法

Info

Publication number
JPH09157645A
JPH09157645A JP31642695A JP31642695A JPH09157645A JP H09157645 A JPH09157645 A JP H09157645A JP 31642695 A JP31642695 A JP 31642695A JP 31642695 A JP31642695 A JP 31642695A JP H09157645 A JPH09157645 A JP H09157645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particle size
soil improving
soil
water
pores
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31642695A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Nishida
明生 西田
Toyoaki Niki
豊明 仁木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP31642695A priority Critical patent/JPH09157645A/ja
Publication of JPH09157645A publication Critical patent/JPH09157645A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填かさ密度が低く、圧壊強度が高く、植物
の水分吸収にとって有効な水分を保持する細孔量が多い
土壌改良資材およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 単位容積質量0.7kg/l以下で、全
空隙の50%以上が直径3〜50μmの細孔からなり、
式U(DG)=(DG/DGmaxq (ここで、DGは無機
多孔体の粒子径、DGmaxは最大粒子径、Uは積算ふるい
下を示す。)で表される粒度分布曲線において、qが1
/2より大きい無機多孔体からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公園、競技場、ゴ
ルフ場、屋上・室内庭園等の土地造成に際して、土壌の
保水性、透水性および通気性を同時に改良する強度、耐
粉化性に優れた土壌改良資材およびそれを石炭灰などの
無機粉体を利用して製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来、土壌改良資材に資
する無機多孔体としては、粘土と珪藻土またはゼオライ
トを混合焼成したもの、珪藻土を焼成したもの、天然岩
石(真珠岩、黒曜石、松脂岩、蛭石等)を焼成したもの
など多数のものが知られている(特開平3−21537
3号、特開平4−189912号等)。粘土と珪藻土ま
たはゼオライトを混合焼成したものは充填かさ密度が高
くなり易く、孔隙量が少ないため、土壌の保水性、透水
性および通気性の改善効果は低い。珪藻土を焼成したも
のは充填かさ密度は低く、孔隙量も多いが、細孔径が数
μm以下の孔隙が多数を占めるため、土壌の透水性と通
気性の改善には有効であるが、保水性の改善効果は低
い。天然岩石を焼成した軽量発泡体は保水性の改善には
有効であるが、透水性と通気性の改善効果は低く、粉化
し易い欠点がある。
【0003】このように従来の土壌改良資材は幾つかの
欠点を有することから、保水性、透水性および通気性を
同時に改良し、しかも強度、耐粉化性に優れた土壌改良
資材の開発が望まれていた。一方、石炭灰を造粒・焼成
することにより無機多孔体が得られることは既知の事実
である。しかし、石炭灰だけで焼成すると、かさ密度が
低くかつ粒子強度の高い石炭灰焼成粒を得ることは困難
であった。また、石炭灰の種類により物性が異なり、品
質が安定しないという問題があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、充填かさ密度が低く、圧壊強
度が高く、植物の水分吸収にとって有効な水分を保持す
る細孔量が多い土壌改良資材およびその製造方法を提供
することを目的とする。また、本発明は、有効利用の拡
大が望まれている石炭灰を有効に利用する方法を提供す
ることも目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】土壌における保水性、
透水性および通気性を支配する因子を明らかにし、それ
ぞれの支配因子に合致するように土壌改良資材を材料設
計することにより、本発明を完成するに至った。本発明
は、単位容積質量0.7kg/l以下で、全空隙の50
%以上が直径3〜50μmの細孔からなり、式U
(DG)=(DG/DGmaxq(ここで、DGは無機多孔体
の粒子径、DGmaxは最大粒子径、Uは積算ふるい下を示
す。)で表される粒度分布曲線において、qが1/2よ
り大きい無機多孔体からなることを特徴とする土壌改良
資材に関するものである。
【0006】土壌中の水分は、土壌と水分との吸着保持
力や運動の形態から、一般に重力水、毛管水、および吸
着水の3種類の形態に分けられる。重力水は重力により
下方へ移動する水であり、毛管水は土壌の孔隙に毛管力
によって保持される水であり、吸着水は土壌に吸着また
は水和して保持される水である。植物にとって有効な水
分は毛管水の中で、吸引力が水の吸い上げ高さに換算し
て約30〜1000cmのものである。このような吸引
力を有する細孔の直径は約3〜50μmである。本発明
の土壌改良資材は、全空隙の50%以上が直径3〜50
μmの細孔からなり、有効水分を保持する性能が極めて
高く、保水性の改善に有効な資材である。
【0007】土壌改良資材内部の孔隙を一次孔隙とし、
土壌改良資材が充填した隙間に形成される空隙を二次空
隙とすると、透水性と通気性は二次空隙に支配され、二
次空隙量を多くすれば透水性と通気性は改善される。本
発明の土壌改良資材は、その粒度分布を式U(DG)=
(DG/DGmaxq(ここで、DGは無機多孔体の粒子
径、DGmaxは最大粒子径、Uは積算ふるい下を示す。)
で表される粒度分布曲線において、qが1/2より大き
くなるように調整した。ここで、qが1/2より大きく
なると粒子は粗充填するので、土壌改良資材によって形
成される二次孔隙量が多くなり、透水性と通気性が良好
な土壌改良資材が得られる。一般に、透水性と通気性に
劣る土壌の単位容積質量は0.7kg/lを超え、圧密
されやすく、有効な空隙が少ない。このような土壌に単
位容積質量0.7kg/l以下で上記の粒度分布を有す
る土壌改良資材を混合すると、土壌の圧密を防ぎ、透水
性と通気性に寄与する空隙を効果的に増すことができ
る。
【0008】本発明の土壌改良資材は、平均粒子径が1
00μm以下で、式U(DP)=(DP/DPmaxq(こ
こで、DPは無機粉体の粒子径、DPmaxは最大粒子径、
Uは積算ふるい下を示す。)で表される粒度分布曲線に
おいて、qが1/3より小さい無機粉体60〜99重量
部、平均粒子径が60μm以下の可燃性成分1〜40重
量部を含む混合物を造粒し、無機粉体の軟化点以下の温
度で焼成することにより製造できる。
【0009】無機粉体の平均粒子径が100μmより大
きくなると、得られる土壌改良資材には直径50μm以
上の細孔が多くなる。また、qが1/3から1/2の間
になると無機粉体の充填性が良くなり、得られる土壌改
良資材の細孔は直径3μm以下が多くなる。可燃性成分
は焼成の際に燃焼して空隙となるので、平均粒子径が6
0μm以下の可燃性成分を添加することにより直径3〜
50μmの細孔量を増加させることができる。なお、可
燃性成分が1重量部未満ではその効果が認められず、4
0重量部を越えると土壌改良資材の強度が低くなる。ま
た、可燃性成分の平均粒子径が60μmを越えると燃焼
により形成される空隙が大きくなり、焼成物の強度低下
を招く。
【0010】本発明において使用される無機粉体は、微
粉炭燃焼炉、流動床燃焼炉、加圧流動床燃焼炉等から排
出される石炭灰、ガス化プラントから排出されるスラグ
などであって、可燃性成分となる未燃炭素を1〜40重
量%含有したものが好適に使用される。また、未燃炭素
が1重量%未満の石炭灰、スラグ、さらにシラス、真珠
岩、松脂岩、黒曜石、珪藻土、粘土等の天然鉱物も使用
できる。未燃炭素が1重量%未満の無機粉体を使用する
場合、微粉炭、石油コークス、籾殻等の可燃性物質又は
未燃炭素を10重量%以上含む石炭灰、微粉スラグ等を
可燃性成分として混合して利用することができる。
【0011】無機粉体の焼成は軟化点以下の温度で行
う。軟化点より高い温度で焼成すると、粘性流動により
造粒物が収縮、焼結して単位容積質量0.7kg/l以
下の土壌改良資材が得られない。無機粉体と可燃性成分
1〜40重量部を含む混合物は皿型造粒機、ドラム型造
粒機等により造粒し、ロータリーキルン、シンターグレ
ート等により焼成される。なお、ロータリーキルンで焼
成することにより、焼成物は表層が内部より緻密で、内
部が粗な殻状構造になるので、単位容積質量が低く、か
つ圧壊強度の高い土壌改良資材を製造し易くなる。
【0012】
【実施例】以下に実施例および比較例を示し、本発明を
さらに具体的に説明する。 実施例1〜4および比較例1〜5 表1に使用した無機粉体の性質を示す。これらの無機粉
体に平均粒子径30μmの微粉炭を所定量添加して得ら
れた混合物を皿型造粒機で造粒し、箱形電気炉で焼成し
た。得られた焼成物の単位容積質量、圧壊強度、細孔径
分布および有効性水分量を測定した。表2に実験条件お
よび得られた土壌改良資材の性質を示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】 実施例1〜4によれば、単位容積質量0.7kg/l以
下で、全空隙の50%以上が直径3〜50μmの細孔か
らなる保水性に優れた土壌改良資材が得られる。一方、
比較例1〜3は可燃性成分が不足するため、比較例4、
5は焼成温度が無機粉体の軟化点を越えるために保水性
に優れた土壌改良資材が得られない。
【0015】実施例5および比較例6 実施例1で調製した土壌改良資材の粒度分布を表3に示
すように調整し、通気係数および透水係数を測定した。
その結果を表3に示す。実施例5では土壌改良資材の粒
度分布を制御しているので、透水性と通気性に優れてい
る。一方、比較例6は粒子の充填性に優れた粒度分布で
あるため、土壌改良資材の透水性と通気性が劣る。
【0016】
【表3】
【0017】
【発明の効果】従来の土壌改良資材は、保水性の改善、
透水性の改善など特定の物性の改善に有効なものであっ
た。本発明によれば、土壌の保水性、透水性、および通
気性を同時に改善し、しかも強度、耐粉化性に優れた土
壌改良資材を製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位容積質量0.7kg/l以下で、全
    空隙の50%以上が直径3〜50μmの細孔からなり、
    式U(DG)=(DG/DGmaxq (ここで、DGは無機
    多孔体の粒子径、DGmaxは最大粒子径、Uは積算ふるい
    下を示す。)で表される粒度分布曲線において、qが1
    /2より大きい無機多孔体からなることを特徴とする土
    壌改良資材。
  2. 【請求項2】 平均粒子径が100μm以下で、式U
    (DP)=(DP/DPm axq (ここで、DPは無機粉体
    の粒子径、DPmaxは最大粒子径、Uは積算ふるい下を示
    す。)で表される粒度分布曲線において、qが1/3よ
    り小さい無機粉体60〜99重量部、平均粒子径が60
    μm以下の可燃性成分1〜40重量部を含む混合物を造
    粒し、無機粉体の軟化点以下の温度で焼成することを特
    徴とする請求項1記載の土壌改良資材の製造方法。
JP31642695A 1995-12-05 1995-12-05 土壌改良資材およびその製造方法 Pending JPH09157645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31642695A JPH09157645A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 土壌改良資材およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31642695A JPH09157645A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 土壌改良資材およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09157645A true JPH09157645A (ja) 1997-06-17

Family

ID=18076954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31642695A Pending JPH09157645A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 土壌改良資材およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09157645A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006282866A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Chugoku Electric Power Co Inc:The 土壌改良材、土壌改良方法、および土壌改良された基礎地盤を利用した構造物
KR101426496B1 (ko) * 2013-11-08 2014-08-06 김갑부 지반 개량재, 아스팔트 콘크리트용 골재 및 그 제조 방법
CN104311127A (zh) * 2014-09-29 2015-01-28 陕西科技大学 一种硼酸钠表面助烧结的轻质陶粒及其制备方法
JP2020147612A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 宇部興産株式会社 土壌改良材及びその製造方法、用土、並びに植物の栽培方法
KR102566540B1 (ko) * 2022-11-04 2023-08-16 주식회사 부시똘 지반 개량재, 지반 개량재 제조 방법 및 지반 개량 공법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006282866A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Chugoku Electric Power Co Inc:The 土壌改良材、土壌改良方法、および土壌改良された基礎地盤を利用した構造物
JP4667102B2 (ja) * 2005-03-31 2011-04-06 中国電力株式会社 土壌改良材、土壌改良方法、および土壌改良された基礎地盤を利用した構造物
KR101426496B1 (ko) * 2013-11-08 2014-08-06 김갑부 지반 개량재, 아스팔트 콘크리트용 골재 및 그 제조 방법
WO2015068995A1 (ko) * 2013-11-08 2015-05-14 김갑부 지반 개량재, 아스팔트 콘크리트용 골재 및 그 제조 방법
CN104311127A (zh) * 2014-09-29 2015-01-28 陕西科技大学 一种硼酸钠表面助烧结的轻质陶粒及其制备方法
JP2020147612A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 宇部興産株式会社 土壌改良材及びその製造方法、用土、並びに植物の栽培方法
KR102566540B1 (ko) * 2022-11-04 2023-08-16 주식회사 부시똘 지반 개량재, 지반 개량재 제조 방법 및 지반 개량 공법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105906321A (zh) 煤矸石轻质通孔陶粒
CN102924052B (zh) 凹凸棒页岩粉煤灰烧结保温砖
CN107365164A (zh) 一种细粉状废渣透水烧结路面砖及其制备方法
CN106116500A (zh) 建筑垃圾轻质通孔陶粒
JPH09157645A (ja) 土壌改良資材およびその製造方法
CN102863204A (zh) 凹凸棒粉煤灰陶粒保温砖
CN102924115A (zh) 凹凸棒页岩粉煤灰烧结保温砌块
CN102863256B (zh) 凹凸棒粉煤灰保温砖
CN106116492A (zh) 炉渣轻质通孔陶粒
CN102875122B (zh) 凹凸棒粉煤灰保温板的生产方法
CN102887684A (zh) 免烧凹凸棒粉煤灰陶粒保温砖
CN102898181B (zh) 凹凸棒页岩建筑垃圾烧结保温砖
CN102863255B (zh) 凹凸棒建筑垃圾陶粒保温砖
CN102875118B (zh) 凹凸棒建筑垃圾陶粒保温板的生产方法
CN102875120B (zh) 凹凸棒耐火陶粒保温板的生产方法
CN102863257B (zh) 凹凸棒河底淤泥陶粒保温砖
JPS5826070A (ja) 人工砂の製造法
CN102875119B (zh) 凹凸棒耐火陶粒保温砖
JP3598258B2 (ja) 敷設材
CN106116489A (zh) 海泡石尾矿轻质通孔陶粒
CN106431325A (zh) 多功能梅花形水淬矿渣轻质通孔陶粒的生产方法
CN106431327A (zh) 多功能梅花形菱镁矿尾矿轻质通孔陶粒的生产方法
JPH05294692A (ja) 建設汚泥からの人工軽量骨材の製造方法
CN106631097A (zh) 多功能梅花形煤矸石轻质通孔陶粒的生产方法
CN106431335A (zh) 多功能梅花形珍珠岩尾矿轻质通孔陶粒的生产方法