JPH09153805A - フロ−ティングa/d変換装置 - Google Patents

フロ−ティングa/d変換装置

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JPH09153805A
JPH09153805A JP33801295A JP33801295A JPH09153805A JP H09153805 A JPH09153805 A JP H09153805A JP 33801295 A JP33801295 A JP 33801295A JP 33801295 A JP33801295 A JP 33801295A JP H09153805 A JPH09153805 A JP H09153805A
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JP
Japan
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gain
signal
gain difference
correction
coefficient
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JP33801295A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Naruki
秀敏 成木
Yasuo Sato
康夫 佐藤
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フローティングA/D変換装置に関し、複数
のゲインの信号を切り換えて出力する際の不都合を是正
する。 【解決手段】 n個のA/D変換器1を有して、入力信
号のレベルに応じた増幅利得にて出力信号のゲインを調
整するフロ−ティングA/D変換装置であり、ゲイン差
補正初期値設定回路3と、信号間のゲイン差をN回の量
子化結果によって初期値C0 から基準値Ci を検出する
信号間ゲイン差検出回路5と、A/D変換器1から出力
されされる信号間のゲイン差を検出するゲイン差検出間
チェック回路4と、検出した信号間のゲイン差を記憶す
る補正係数値ホ−ルドメモリ6と、補正係数より信号間
のゲインを統一する信号レベル補正回路等とから成り、
切り換え時の信号間のゲイン差による歪みを抑制した
り、温度変化等によって生じるアナログ部でのゲインの
ずれに対応した調整を可能にして、ノイズ等の影響を受
けにくくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローティングA
/D変換装置に係り、信号間のゲイン差検出及びゲイン
調整処理部等に適用され、信号切り換え時のゲイン差に
よる切り換え歪みを抑制する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フローティングA/D変換装
置では、信号間のゲイン差が切り換え時の信号歪みとな
っており、このゲイン差歪みを抑えるためにアナログ増
幅器での利得精度を高めることで補正時の精度を確保し
たり、切り換えタイミングを工夫することで歪みの画質
や音質への影響を小さくしていた。しかしこのような手
法では、温度変化などによるゲイン変化への対応が困難
であったり、切り換え頻度が粗くなり信号レベルの変化
に効率よく追従する切り換えができず、フローティング
方式の優位性を充分に生かし切れていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フローティ
ングA/D変換装置のような複数のゲインの信号を切り
換えて出力する際、各信号の出力ゲインを同一ゲインに
統一し、切り換え時の信号間のゲイン差による歪みを抑
制したり、温度変化等によって生じるアナログ部でのゲ
インのずれに対応した調整を可能としたり、ノイズ等の
影響を受け難く、安定して信号間のゲイン差を検出し、
検出所要時間を短くすることでシステム起動時のゲイン
ずれの生じる時間を短くし、かつ、随時高性能なゲイン
補正を可能として再生される信号(画質、音質)の劣化
の防止を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、n個のA/D変換手段を有し
て、入力信号のレベルに応じた増幅利得にて出力信号の
ゲインをそれぞれ調整するフロ−ティングA/D変換装
置において、ゲイン補正係数の初期値C0 を定める手段
と、信号間のゲイン差をN回の量子化結果によって前記
初期値C0 から基準値Ciを検出する手段と、前記A/
D変換手段から出力されされる信号間のゲイン差を検出
するための手段と、前記検出した信号間のゲイン差を補
正係数Cn としてホールドする手段と、前記補正係数C
n より信号間のゲインを統一する手段とからなることを
特徴とするフロ−ティングA/D変換装置を提供するも
のである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、好ましい実施例により説明する。図1は本発明の第
1実施例に係るフロ−ティングA/D変換装置の概略ブ
ロック図である。同図において、入力信号Siがn個か
ら成る増幅器1(1-1,・・・,1-n)によって増幅さ
れる。この時、各増幅器の増幅利得は、それぞれ異なる
値のA1,A2,・・・,Anである。これらの各増幅
利得で増幅した信号は、A/D変換器2によって量子化
され、データD1 ,D2 ,・・・,Dn に変換される。
【0006】3はゲイン差補正初期値設定回路で、この
回路3は起動後の数サンプルのデータによってゲイン差
補正初期値を求める。この回路3は初期値設定後は処理
経路から切りはなすことで以降のデータ処理への負担が
軽減される。次に、4はゲイン差検出区間チェック回路
で、入力信号レベルを判定し、S/Nの影響が小さく且
つ信号がクリップレベルに達していないかをデ−タD1
・・・Dn によって判定し、後述の信号間ゲイン差検出
回路5及び補正係数値ホールドメモリ6を制御するもの
である。
【0007】5は信号間ゲイン差検出回路で、ゲイン差
補正初期値設定回路3から得られた補正係数初期値を基
に精度の高いゲイン差補正係数を算出する回路であり、
サンプリング毎に得られた結果を帰還処理することで検
出精度を高めており、ゲイン差検出区間チェック回路4
によって与えられる検出区間内の各サンプリングデータ
に対して実行される。また、各サンプリングにおいて算
出された補正係数は補正係数値ホールドメモリ6に検出
区間外の間はホールドし、検出区間内では随時検出値を
更新する。また、この更新及びホールドした係数が次の
検出機会(サンプル)において帰還利用される。
【0008】7は信号レベル補正回路で、補正係数値ホ
ールドメモリ6にホールドされている各信号のゲイン補
正係数(C1 ・・・Cn )によって各信号をゲイン調整
する(Cn ×Dn )。これによってゲイン統一された信
号は、フロ−ティング切替え回路8において入力レベル
応じた信号として出力に選択される。
【0009】次に、図3は前記ゲイン差補正初期値設定
回路3の詳細ブロック図である。この回路は量子化され
た各信号データ(D1 ・・・Dn )を起動後の信号入力
後の数サンプルのみに対して動作するものであり、3−
3及び3−6の各スイッチ回路によって係数算出の全体
処理より切り放される。3−4は基準信号データD1 と
各信号(D2 ・・・Dn )との比を演算するための回路
であり、除算処理を用いることで1サンプル又は数サン
プルでおおよその各データ比を得ることができる。これ
によって得られた各値は係数初期値テーブルメモリ3−
5に保持し、以降の処理における初期係数として用いる
構成となっている。
【0010】また、図4は前記ゲイン差検出区間チェッ
ク回路4の詳細ブロック図である。この回路4は量子化
された各信号データ(D1 ・・・Dn )がゲイン差検出
に適した値か否かをチェックし、適したデータのみを以
降の信号間ゲイン検出回路3に供給するものである。4
−5は検出に適したデータのみをゲイン差検出回路5に
供給するためのスイッチである。このスイッチ4−5
は、レベルチェック回路4−3,4−4のチェック信号
によって制御される。レベルチェック回路4−5はゲイ
ン差検出時における信号のS/N影響を小さくするため
に入力レベルがVthSNレベル以上の時を判断するもので
あり、レベルチェック回路4−4の各レベルでの判定は
各信号がクリップレベル以下かを判定するための回路で
ある。ここでの例では、各レベル判定を基準信号をD1
とした上でこのD1 データによって各信号のレベル判定
に代用している。もちろん各々の信号を用いた判定を行
うことでもこのブロックを構成できる。
【0011】また、図5は前記信号間ゲイン差検出回路
5の詳細ブロック図である。この回路5は、量子化され
検出区間内にある各データにおいて、基準信号とのゲイ
ン差を検出するものである。ここでは、基準信号をD1
とし、出力基準ゲイン係数をC1 (0)とした場合の例
である。5−3は基準信号を出力レベルに調整するた
め、データD1 と係数C1 (0)の乗算を行うもの乗算
器である。5−4は各信号と基準出力信号C1 (0)×
D1 と各信号データDn とのゲイン差を検出するための
ゲイン差演算部である。
【0012】更に、図6は信号間ゲイン差演算部5−4
内の一つである演算部5−4−1を示した図である。た
だし、繁雑さを避けるために増幅器を2個用いた場合で
示してある。この演算部5−4−1は、補正係数値ホ−
ルドメモリ6、信号レベル補正回路7において、ゲイン
補正したデータDncorの大きさを比較部5−4−1
a、5−4−1bによって比較し、その結果によって加
減調整部5−4−1dで係数を加減調整する。また、こ
こで用いる係数は加減調整値メモリテ−ブル5−4−1
cによって設定する。
【0013】次に、ゲイン差検出につき、演算部5−4
−1におけるデ−タD1 とデ−タD2 とのゲイン差検出
を例にとり、図7及び図8のフローチャートを用いて説
明する。図7は補正係数の加減調整を1/fs内(1サ
ンプリング当たり)に1回行い、図8は加減調整を1/
fs内に3度までの調整を行って補正係数を求める場合
の処理手順である。図7の例では、Step7-1 でゲイン差
を検出する2つの信号データD1 ,D2 を入力する。St
ep7-2 で出力基準ゲイン係数C1 (0)(基準信号D1
を出力基準に調整する係数)をゲイン差補正初期値設定
回路3から読み込む。Step7-3 で前サンプルまでに求め
たデ−タD2 の補正係数C2 (n)を補正係数値ホール
ドメモリ6より読み込む。但し、初回の調整の場合は設
定した初期値C2 (0)を読み込む。
【0014】Step7-4 及びStep7-5 において、各読み込
まれた係数によって各々の信号をゲイン補正し、補正デ
ータD1cor、D2corを算出する。Step7-6 においてこの
D1corとD2corの差ΔDcor を求め、Step7-7 〜Step7-
8 で加減調整値ΔC2nを決定し入力する。このΔC2nの
決定はΔDcor とD1 の大きさを基に決定する。この手
法については後述する。Step7-9 においてD1corとD2c
orの大小関係を判定し、この結果によってStep7-10にお
いて係数を加減調整し、Step7-11で調整された係数をホ
ールドする。つまり、D2 cor の方が小さい場合には用
いた係数が所期の値Ciより小さかったことを意味する
ため、加減調整値ΔC2nを用いた係数C2 (n)に加え
る。また、D2corの方が大きかった時はΔC2nを引くこ
とになり、D2cor=D1corの場合には用いた係数で正し
くゲイン補正できているため用いた係数をホールドす
る。このStep7-1 〜Step7-11を検出区間内の1/fs内
毎に1度実行することで、数サンプルに対してこの処理
が行われると、検出係数C2nは所期の値Ci に収束す
る。
【0015】次に、図8の例では、Step8-1 でゲイン差
を検出する2つの信号データを入力する。Step8-2 で出
力基準ゲイン係数C1 (0)(基準信号D1 を出力基準
に調整する係数)をゲイン差補正初期値設定回路3から
読み込む。Step8-4 で前サンプルまでに求めたD2 の補
正係数C2 (n)を係数ホールドメモリより読み込む。
但し、初回の調整の場合は設定した初期値C2 (0)を
読み込む。Step8-3 及びStep8-5 において各読み込まれ
た係数によって各々の信号をゲイン補正し、補正データ
D1cor、D2corを算出する。Step8-6 で1回目/fsの
加減調整値Xを読み込む。Step8-7 においてD1corとD
2corの大小関係を判定し、この結果によってStep8-8 に
おいて係数をXで加減調整し、Step8-9 でこのXで調整
された係数によってもう一度D2 をゲイン補正しD2cor
を求める。Step8-11で2回目/fsの加減調整値Yを読
み込み、Step8-11〜Step8-12でYを用いた係数の加減調
整を行い、更に、Step8-13〜Step8-16で3回目/fsの
加減調整値Zを用いて同様な調整を行い得られた係数を
次の検出調整が行われるまでホールドする。このStep8-
1 〜Step8-17を検出区間内の1/fs内毎に1度実行す
ることで、数サンプルに対してこの処理が行われると、
検出係数C2nは所期の値Ci に収束する。
【0016】ここで、図7の例のように加減調整値ΔC
n をΔDcor とD1 の大きさより決定する手法として、
図9及び図10に示す例がある。図9は9−1によって
入力信号のレベルが予め分割された幾つかのレベル区間
のいずれの区間にあるかをチェックし、9−2によって
予め用意した各区間に応じた演算係数am を指定し、9
−3においてこの演算係数am とΔDcor を乗じて係数
加減調整値を設定する。これにより、加減値を係数のC
i への収束状態に応じて比較的適切に設定することがで
き、少ないサンプル数(加減調整回数)で係数Cn を所
期の値Ci に収束することが可能となる。
【0017】また、図10の例では信号レベルの大きさ
とΔDcor の大きさによって予め設定した加減値テーブ
ルより適切な加減値ΔC2n-mを読みとる。つまり、10
−1によって入力信号のレベルをチェックし、10−2
でΔDcor の大きさをチェックし、これらの結果より1
0−3の加減調整値テーブルより加減値を読みとる。
尚、この加減調整値テーブルは、図11に示すように補
正信号誤差ΔDcor と基準レベルD1 によって定めたテ
−ブルで実現できる。
【0018】なお、図8に示したような加減調整を1/
fs内に3度まで行うような手法では、この3度の加減
調整値(X、Y、Z)の加減コンビネーションによって
実質の1/fs内で調整される加減量が決められる。ま
た、この(X、Y、Z)の間にはX−Y=2Zの関係を
持たせることで、検出値Cnは初期値Ciに対してCi
±Z内に収束させることができる。
【0019】次に、第2実施例につき説明する。図2
は、その第2実施例に係るフロ−ティングA/D変換装
置の概略ブロック図である。同図において、入力信号S
iがn個から成る増幅器11によって増幅される。この
時、各増幅器の増幅利得は、それぞれ異なる値のA1,
A2,・・・,Anである。これらの各増幅利得で増幅
した信号は、A/D変換器12によって量子化され、デ
ータD1 、D2 、・・・Dn に変換される。
【0020】13はゲイン差補正初期値テ−ブルメモリ
で、予め増幅器設計時に与えられた各増幅器の利得(A
1・・・An)の比(A2 /A1,・・・,An/A
1)を記憶させており、信号間ゲイン差検出回路15の
係数算出処理の初期値として用いる。これはメモリに予
め適切な値を保持しておくことで初期値算出などの処理
負担を軽減できる。このゲイン差補正初期値テ−ブルメ
モリ13は図3に示したと同様の構成である。
【0021】14はゲイン差検出区間チェック回路で、
入力信号レベルを判定し、S/Nの影響が小さく且つ信
号がクリップレベルに達していないかをデ−タD1 ・・
・Dn によって判定し、その他の各処理ブロックを制御
するものである。
【0022】前記信号間ゲイン差検出回路15は、ゲイ
ン差補正初期値テ−ブルメモリ13による補正係数初期
値を基に精度の高いゲイン差補正係数算出する回路であ
り、サンプリング毎に得られた結果を帰還処理すること
で検出精度を高めており、ゲイン差検出区間チェック回
路14によって与えられる検出区間内の各サンプリング
データに対して実行される。また、各サンプリングにお
いて算出された補正係数は補正係数値ホールドメモリ1
6に検出区間外の間はホールドし、検出区間内では随時
検出値を更新する。また、この更新及びホールドした係
数が次の検出機会(サンプル)において帰還利用され
る。
【0023】17は信号レベル補正回路で、補正係数値
ホールドメモリ16にホールドしている各信号のゲイン
補正係数(C1 ・・・Cn )によって各信号をゲイン調
整する(Cn ×Dn )。これによってゲイン統一された
信号は、フロ−ティング切り替え回路18において入力
レベル応じた信号として出力に選択される。なお信号間
ゲイン差検出回路15及び補正係数値ホールドメモリ1
6内の各処理の内容および各ブロック間の関係は図5〜
図11で説明したと同様である。
【0024】上述したように、本実施例のフローティン
グA/D変換装置によれば次のような効果を有する。例
えば、図12に示すように異なる利得で増幅された信号
は、図12(A)に示すように量子化後(D1 、D2 )
においてもレベル差を持っており、理想状態ならばD2
/D1 =A2 /A1 =一定となるはずである。ところ
が、実際には図12(B)に示すようにD2 /D1 は一
定ではなく信号レベルかある程度大きい(D1 >VthS
N)場合には、D2 /D1 はA2 /A1 に比較的近い値
を得るもののD2 /D1 =A2 /A1 =一定にはならな
い。また、VthSN>D1 では信号のS/Nの影響により
D2 /D1 はA2 /A1 の値とは大きく異なる。即ち、
本実施例では、このようなサンプル毎のデータ比が一定
しない信号系において、図12(C)に示すように、D
2 /D1 の値をほぼA2 /A1 の値に保つことが可能
で、安定したゲイン補正ができ、同時に信号切り換え時
にゲイン差による不連続歪みを抑制することが可能であ
る。
【0025】また、図13は一方の信号D2 がクリップ
した場合を前記の図12と同様に示したものである。更
に、図14には本実施例のゲイン差検出において、検出
係数C(n)が所期の値Ci=A2 /A1 に収束する様子
を示している。図14(A)では加減値をΔCとし、係
数の初期値をC2(0)とC1(0)の2種類で行った
場合を示している。ここに示すように、初期値がCiに
近い方が求めたCnがCiに速く収束する。つまり、本
実施例における初期値設定法を用いて適切な初期値を与
えることで、いち早く係数を所期の値とすることが可能
となる。
【0026】また、図14(B)に示すように、同じ初
期値で加減値がΔC1<ΔC2の各場合では加減値の大
きいΔC2の方がCiへの収束時間は短くできるもの
の、収束後のばらつきは加減値の小さいΔC1を用いた
場合である。そこで、本実施例では、加減値をテーブル
化又は加減値を演算処理にて求めることで図14(C)
に示すようにCnがCiに近づくつれて加減値ΔCnを
小さくすることができ、効率よくCnをCiに収束させ
更に収束(検出)誤差も小さくすることができる。
【0027】また、図14(D)に示すように、1/f
s内に加減調整を(X、Y、Z)の3値を用いて3度ま
で行うことで(図14C)の場合と同様、Cnを効率よ
くCiに近づけ、収束後はCi−Z<Cn<Ci+Zの
精度を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明のフローティングA/D変換装置
によれば、複数のゲインの信号を切り換えて出力する
時、各信号の出力ゲインを同一ゲインに統一し、切り換
え時の信号間のゲイン差による歪みを抑制したり、温度
変化等によって生じるアナログ部でのゲインのずれに対
応した調整を可能としたり、ノイズ等の影響を受け難
く、安定して信号間のゲイン差を検出し、検出所要時間
を短くすることでシステム起動時のゲインずれの生じる
時間を短くし、かつ、随時高性能なゲイン補正を可能と
して再生される信号(画質、音質)の劣化の防止ができ
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るフローティングA/
D変換装置の概略ブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例に係るフローティングA/
D変換装置の概略ブロック図である。
【図3】図3は前記ゲイン差補正初期値設定回路3の詳
細ブロック図である。
【図4】図4は前記ゲイン差検出区間チェック回路4の
詳細ブロック図である。
【図5】図5は前記信号間ゲイン差検出回路5の詳細ブ
ロック図である。
【図6】図6は信号間ゲイン差演算部5−4の概略ブロ
ック図である。
【図7】ゲイン検出処理の係数加減調整を1/fs内に
1回のみ行う場合を示すフローチャートである。
【図8】ゲイン検出処理の係数加減調整を1/fs内に
3度まで行う場合を示すフローチャートである。
【図9】ゲイン補正係数の加減調整における加減調整値
を演算処理を用いて設定する場合の概略構成図ある。
【図10】ゲイン補正係数の加減調整における加減調整
値をテーブル化して設定する場合の処理構成図概略構成
図ある。。
【図11】加減調整値設定のテーブル化を示す図であ
る。
【図12】異なるゲインを与えたクリップしていない信
号間のサンプルデータ間の比と本実施例の装置によって
求めるゲイン補正係数を示しグラフである。
【図13】異なるゲインを与え一方がクリップした信号
間のサンプルデータ間の比と本実施例の装置によって求
めるゲイン補正係数を示したグラフである。
【図14】補正係数を1/fs毎に加減調整して係数を
所期の値に収束させるようすを示した図である。
【符号の説明】
1 増幅器 2 A/D変換器 3 ゲイン差補正初期値設定回路 4 ゲイン差検出区間チェック回路 5 信号間ゲイン差検出回路 6 補正係数値ホールドメモリ 7 信号レベル補正回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n個のA/D変換手段を有して、入力信号
    のレベルに応じた増幅利得にて出力信号のゲインをそれ
    ぞれ調整するフロ−ティングA/D変換装置において、 ゲイン補正係数の初期値C0 を定める手段と、 信号間のゲイン差をN回の量子化結果によって前記初期
    値C0 から基準値Ciを検出する手段と、 前記A/D変換手段から出力されされる信号間のゲイン
    差を検出するための手段と、 前記検出した信号間のゲイン差を補正係数Cn としてホ
    ールドする手段と、 前記補正係数Cn より信号間のゲインを統一する手段と
    からなることを特徴とするフロ−ティングA/D変換装
    置。
JP33801295A 1995-11-30 1995-11-30 フロ−ティングa/d変換装置 Pending JPH09153805A (ja)

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