JPH09153077A - デジタル回路設計支援システムおよびデジタル回路のハードウェアおよびソフトウェアの設計方法 - Google Patents

デジタル回路設計支援システムおよびデジタル回路のハードウェアおよびソフトウェアの設計方法

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JPH09153077A
JPH09153077A JP7313937A JP31393795A JPH09153077A JP H09153077 A JPH09153077 A JP H09153077A JP 7313937 A JP7313937 A JP 7313937A JP 31393795 A JP31393795 A JP 31393795A JP H09153077 A JPH09153077 A JP H09153077A
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hardware
digital circuit
model
software
emulation
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JP7313937A
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Hirotake Niide
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PFU Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェアの開発に並行してオペレーティ
ング・システム等の大規模なプログラムの開発を可能と
すること。 【解決手段】 開発対象とするデジタル回路の機能モデ
ル2を作成し、ハードウェアの論理を検証する。ついで
機能モデル2に基づき構造モデル3を作成し、さらに構
造モデル3からエミュレーション手段6を作成し、ハー
ドウェア記述言語シミュレーション手段5とインタフェ
ース手段7を介して情報交換可能に接続する。ハードウ
ェア設計者、ソフトウェア設計者は、エンジニアリング
・ワークステーション9a〜9cを介して、上記機能モ
デル2、構造モデル3、その混在モデルを使用して、エ
ミュレーション手段5、シミュレーション手段5によ
り、開発対象とするデジタル回路のハードウェア、ソフ
トウェアの論理を検証し、デジタル回路のハードウェ
ア、ソフトウェアを同時並行的に設計する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】近年のLSIの大規模化にと
もない、デジタル回路の設計は複雑となり、その設計と
論理の検証、実装設計、デジタル回路のメモリにロード
するソフトウェアの検証、実装後の集積回路、プリント
板の検証等に非常に長時間を要するようになってきてい
る。このため、大規模なデジタル回路システムを開発す
るため、開発対象とするハードウェア(デジタル回路)
をモデル化し、該モデルを使用して論理/タイミングの
設計、検証等を行いデジタル回路の開発の支援を行うデ
ジタル回路設計支援システムが使用される。
【0002】本発明は、上記したデジタル回路設計支援
システムおよびデジタル回路の設計支援方法に関し、特
に本発明は、既存のモデル化手法に加えてエミュレータ
を採用することにより、ハードウェアの開発に並行して
オペレーティング・システムやアプリケーション・プロ
グラム等の大規模なソフトウェアの開発を可能とし、ハ
ードウェアと同時開発可能なソフトウェア分野を拡大す
ることができるデジタル回路設計支援システムおよび方
法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】図8は従来から行われているLSI等の
デジタル回路の開発手順を示す図である。同図に示すよ
うに、LSI等のデジタル回路の開発を行うにあたり、
まず、開発対象となるデジタル回路システムの機能設
計、論理/タイミング設計を行い、該デジタル回路シス
テムを構成する論理素子とその結合関係等をハードウェ
ア記述言語で構造表現した構造モデルを作成する。次
に、上記構造モデルにより開発対象とするハードウェア
の論理/タイミング検証を行い、さらに上記ハードウェ
アの動作等を論理エミュレーションにより検証し、レイ
アウト→試作→実機の評価を行う。
【0004】上記した開発手法は設計者が機能設計/論
理/タイミング設計を行って、構造表現した構造モデル
を作成する必要があるため、大規模なデジタル回路シス
テムの設計を行う場合には設計者の負担が大きくなる。
そこで、近年では、VHDL等のハードウェア記述言語
を用いて、デジタル回路の機能モデルを作成し、該機能
モデルをEWS(エンジニアリング・ワーク・ステーシ
ョン)に入力し、論理合成手段等を用いて機能モデルを
構造モデルに変換し、論理/タイミング検証、ソフトウ
ェア検証等を行う手法が提案されている(例えば特開平
6−309405号公報参照)。
【0005】図9は上記したデジタル回路の設計開発手
法の一例を示す図である。本手法においては、同図に示
すように、まず、設計仕様に基づいてVHDL等のハー
ドウェア記述言語を用いて、開発対象とするデジタル回
路の機能モデルを作成し、作成した機能モデルに基づき
ハードウェアの論理検証を行う。そして、上記機能モデ
ルから論理合成等の手段により構造モデルを作成し、ハ
ードウェアの等価性の検証/ハードウェアタイミングの
検証を行う。ついで、自動レイアウト作成ツール等を使
用してプリント基板、LSI上に実現するレイアウトを
行い、故障診断ツール等により構造モデルの故障を診断
する。また、物理的特性診断ツールにより構造モデルの
伝送線路、遅れ時間、発熱、電波等の物理的特性を診断
し、構造モデルをプリント板、LSI上に実現した場合
のレイアウトの良否と信頼性の評価を行う。さらに、製
造プロセスを経て実機を製造し、実機の評価を行う。一
方、ソフトウェアについては、まず設計仕様に基づいて
例えば診断プログラムならばプログラムのコーディング
を行い、上記した機能モデル/構造モデルを使用してハ
ードウェア、ソフトウェアをそれぞれ独立に検証する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記図9に示した手法
は、大規模のデジタル回路の設計開発の支援を行うこと
ができるとともに、ハードウェアとソフトウェアの同時
検証を行うことができるが、機能モデル、構造モデルを
使用してソフトウェアの開発を行っているため、モデル
の処理速度/処理能力に制約があり、大規模なソフトウ
ェアの開発(特に検証)をハードウェアの開発と同時に
進めることは困難であり、診断ソフトウェアやROMの
ファームウェア等の実行ステップ数の少ないソフトウェ
アの開発が行われている程度であった。
【0007】これに対し、近年、上記したデジタル回路
およびそのソフトウェアの開発ペースが短縮化し、ハー
ドウェアの開発と同時にオペレーティング・システム
(以下、OSという)やアプリケーション・プログラム
等の大規模なソフトウェアの開発を行うことが強く要望
されており、図9に示した手法ではその要望に充分答え
ることができなくなってきている。また、従来において
は、開発対象とするハードウェアのモデル化は、上記し
たようにハードウェア記述言語等でその機能をモデル化
するか、あるいはハードウェアで構成され各社製のLS
I等のコンポーネントの論理をハードウェア記述言語を
作成することなく検証できるリアルチップモデラを用い
た手法しかなかった。このため、回路素子が搭載された
実際のプリント板をデジタル回路のモデリングに加え、
該プリント板を含む全体のデジタル回路の動作の検証を
することができなかった。
【0008】本発明は上記した従来技術の問題点を考慮
してなされたものであり、本発明の第1の目的は、IC
エミュレータを使用して処理能力の向上を図ることによ
り、デジタル回路設計支援システムのシミュレーション
の範囲を拡大し、ハードウェアの開発に並行してオペレ
ーティング・システムやアプリケーション・プログラム
の開発を行うことができるデジタル回路設計支援システ
ムおよびその方法を提供することである。本発明の第2
の目的は、回路素子が搭載された実際のプリント板をモ
デリングに加えてハードウェアの動作開発、検証/ソフ
トウェアの開発、デバッグ等を行うことができるデジタ
ル回路設計支援システムおよびその方法を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の概略構成
図である。同図において、1は本発明に係わるデジタル
回路設計支援システム、2は機能モデルと構造モデルを
格納した記憶部、3は機能モデル、4は機能モデルに基
づき作成された構造モデル、5はハードウェア記述言語
シミュレーション手段、6は例えばプログラマブル論理
回路から構成されるエミュレーション手段、7は上記シ
ミュレーション手段5とエミュレーション手段間に設け
られたインタフェース手段、8は実際のプリント板回路
あるいはLSI、9a〜9cはEWS(エンジニアリン
グ・ワーク・ステーション)である。
【0010】図1において、本発明は前記課題を次のよ
うにして解決する。 (1)デジタル回路設計支援システム1において、図1
に示すように、ハードウェア記述言語シミュレーション
手段5にインタフェース手段7を介してプログラマブル
論理回路等から構成されるエミュレーション手段6を接
続する。そして、上記シミュレーション手段5、エミュ
レーション手段6、もしくはその両者を使用して、ハー
ドウェア設計者、ファームウェア設計者、ソフトウェア
設計者がハードウェア、ファームウェア、OS等のソフ
トウェアの論理を検証しながら、ハードウェア、ソフト
ウェアを開発する。また、エミュレーション手段6によ
り実チップもしくは実際のプリント板回路8のインサー
キット・エミュレーションを行い、ハードウェア、ソフ
トウェアの開発を行う。
【0011】(2)図1のデジタル回路設計支援システ
ム1において、次の手順でデジタル回路のハードウェア
およびテスト・プログラム、OS、アプリケーションプ
ログラム等のソフトウェアの設計を行う。 開発対象とするデジタル回路の機能モデル2を作成
し、該機能モデル2を使用してハードウェア記述言語シ
ミュレーション手段5により上記デジタル回路のハード
ウェアの論理を検証する。 検証された機能モデル2に基づき構造モデル3を作
成するとともに、上記デジタル回路のハードウェア、ソ
フトウェアの論理を検証とするためのエミュレーション
手段6を作成する。 上記シミュレーション手段5と、上記エミュレーシ
ョン手段6を用いて、開発対象とするデジタル回路のハ
ードウェア、ソフトウェアの論理を検証し、デジタル回
路のハードウェア、ソフトウェアを同時並行的に設計す
る。 また、エミュレーション手段により実チップもしくは実
際のプリント板回路のインサーキット・エミュレーショ
ンを行い、デジタル回路のハードウェア、ソフトウェア
の設計を行う。
【0012】本発明の請求項1〜6の発明においては、
上記のようにハードウェア記述言語シミュレーション手
段5に加えて、プログラマブル論理回路等から構成され
るエミュレーション手段6を設け、シミュレーション手
段5とエミュレーション手段6間に設けたインタフェー
ス手段7により回路情報、シミュレーションのイベント
情報等を受渡しできるようにしたので、ハードウェア設
計者、ソフトウェア設計者は、その開発段階に応じて、
機能モデル、構造モデル、あるいはその混在モデルによ
るシミュレーション、あるいは、エミュレーションによ
り開発対象とするデジタル回路のハードウェア、ソフト
ウェアの論理の検証を行うことができ、ハードウェアの
開発に並行して、OS、アプリケーション・プログラム
等の大規模なソフトウェアの設計、デバッキング等を行
うことが可能となる。また、エミュレーション手段を設
けることにより、実際の実チップもしくは実際のプリン
ト板回路をモデリングに加えることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施例のシステム
の全体構成を示す図である。同図において、11は機能
モデル記憶部であり、機能モデル記憶部11には、開発
対象となるハードウェアの仕様に基づき設計者がVHD
L等のハードウェア記述言語でコーディングされた上記
ハードウェアの機能表現である機能モデルがテキストエ
ディタ25を介して入力され記憶される。12は上記機
能モデルをハードウェア記述言語で構造表現した構造モ
デルに変換する論理合成手段、13は上記構造モデルを
記憶する構造モデル記憶部である。26はブロックエデ
ィタであり、ブロックエディタ26により、構造モデル
として表現されたハードウェアの各要素とその結合関係
を固有のシンボルで表示画面上に描画し、構造モデルを
作成/編集することもできる。また、構造モデルは、設
計者がコーディングを行った結果を、テキストエディタ
25により編集し作成することも可能である。14は言
語モデルライブラリ記憶部であり、ハードウェアを構成
する複数の要素の各々をハードウェア記述言語で表現し
た言語モデルを記憶する。
【0014】15はシミュレーション/エミュレーショ
ン手段であり、シミュレーション/エミュレーション手
段15は、ハードウェア記述言語で記述されたシミュレ
ーション手段15a(以下、シミュレーション手段とい
う)とFPGA(Field Programmable Gate Array)等の
プログラマブル論理回路から構成されるエミュレーショ
ン手段15b(以下、エミュレーション手段という)か
ら構成され、シミュレーション手段15aとエミュレー
ション手段15bはシミュレーション間インタフェース
を介して接続され、該インタフェースによりシミュレー
ション・イベントが受渡される。
【0015】シミュレーション手段15aは前記した機
能モデル記憶部11に記憶された機能モデル、構造モデ
ル記憶部3に記憶された構造モデル、言語モデルライブ
ラリ記憶部14に記憶された言語モデルライブラリによ
り開発対象とするハードウェア、ソフトウェアの論理を
シミュレーションし、そのシミュレーション結果により
開発者は論理を検証することができる。また、エミュレ
ーション手段15bは開発対象となるハードウェアと同
等の機能を持つようにプログラミングされたプログラマ
ブル論理回路(必要に応じて複数のプログラマブル論理
回路が用いられる)から構成され、エミュレーション手
段15bにより、上記シミュレーション手段15bと同
様、開発対象とするハードウェア、ソフトウェアの論理
が正しいか否かを検証することができる。
【0016】エミュレーション手段15bはハードウェ
アで構成されているため、修正に対する自由度は少ない
が上記シミュレーション手段15aに比して高速な処理
を行うことができるため、処理時間を要する大量の検証
を行うのに適しており、特にOS等の比較的大規模なソ
フトウェアの論理を検証するのに適している。これに対
して、シミュレーション手段15aはハードウェア記述
言語で表現されているため、修正に対する自由度は大き
いが処理速度等に制約がある。このため、修正作業の多
い開発初期の段階ではシミュレーション手段15aを用
いて検証し、ある程度ハードウェアの構成が確定してき
た開発段階においてエミュレーション手段15bを用い
てハードウェア、ソフトウェアを検証するのが望まし
い。
【0017】16は実際の素子が搭載されたプリント板
(PCB:Print Circuit Boad) であり、エミュレーシ
ョン手段15bによりインサーキット・エミュレーショ
ンを行うことができる。すなわち、実際の回路のインサ
ーキットされた部分はエミュレーション手段15bによ
り動作が模擬される。21はソフトウェアプログラムコ
ードインタフェースであり、該インタフェース21を介
して、ファームウェア、診断テストプログラム、OS、
アプリケーション・プログラム等のソフトウェアがシミ
ュレーション手段15a、エミュレーション手段15b
にダウンロードされる。
【0018】22は自動レイアウト・ツールであり、自
動レイアウト・ツール22は、開発対象となるハードウ
ェアを構成する各要素の寸法、配線数等に基づき、構造
モデル等で表現されたハードウェアをプリント基板上も
しくはLSI上に自動的にレイアウトする。23は故障
診断ツールであり、故障診断ツール23はテストパター
ンを生成する手段を備えており、該テストパターンによ
り構造モデル等で表現された開発対象となるハードウェ
アの論理の検証/故障の診断をすることができる。24
は物理特性診断ツールであり、物理特性診断ツール24
は、構造モデル等で表現されたハードウェアの伝送線
路、遅れ時間、発熱、または電波等の物理特性に基づ
き、開発対象となるハードウェアのレイアウトの良否と
物理的に実装した場合における実機の信頼性等の評価を
行う。機能モデルの作成を完了後、実機を製造する前に
上記自動レイアウト・ツール22により自動レイアウト
を行い、故障診断ツール23、物理特性診断ツール24
により故障診断/物理特性の診断を行うことにより、実
装上の問題を事前にチェックすることができ、実機製造
後に問題点が生じて再設計等の無駄を未然に防ぐことが
できる。
【0019】27はリアルチップモデラであり、リアル
チップモデラ27を使用することにより、他社製のLS
I等の回路要素の論理をハードウェア記述言語で記述す
ることなく検証することができる。28はハードウェア
アクセラレータであり、ハードウェアアクセラレータ2
8を使用することにより大規模なハードウェアを高速に
検証することができる。29はシミュレーション/エミ
ュレーション結果表示システム、30はEWS(エンジ
ニアリング・ワーク・ステーション)であり、設計者等
は上記EWS30の画面上に表示される波形等を観察す
ることにより、シミュレーション結果/エミュレーショ
ン結果を検証し、ハードウェア、ソフトウェアの開発を
進めることができる。なお、後述するように上記EWS
30を複数台設けることができ、複数のハードウェア設
計者、ソフトウェア開発者等が上記EWS30を介して
開発対象となるハードウェア、ソフトウェアの動作等を
検証することが可能である。
【0020】図3は本実施例における仮想試作機モデル
の一例を示す図である。同図はデジタル計算機システム
のモデルを示しており、31は命令制御プロセッサ、3
2はファームウェアを記憶するマイクロコード記憶部、
33は数値演算プロセッサ、34は診断プログラム、O
S、アプリケーション・プログラム等を記憶する主記
憶、35はDMAC(ダイレクト・メモリアクセス・コ
ントローラ)、36はシステム制御プロセッサ、37は
疑似バス・インタフェースである。
【0021】同図において、マイクロコード記憶部3
2、主記憶34、疑似バス・インタフェース37、命令
制御プロセッサ31a等(白抜きで表記した部分)は、
VHDL等のハードウェア記述言語表現した機能モデル
であり、命令制御プロセッサ31c、DMAC35、シ
ステム制御プロセッサ36はVHDL等のハードウェア
記述言語表現した構造モデルであり、数値演算プロセッ
サ33は実チップモデルであり、また、命令制御プロセ
ッサ31bは一部を機能モデルで表現し他の部分を構造
モデルで表現した混在モデルであり、さらに、命令制御
プロセッサ31dは前記したエミュレーションモデルで
ある。同図に示すように、命令制御プロセッサ31は機
能モデル31a、混在モデル31b、機能モデル31
c、エミュレーションモデル31dの4種類のモデルで
表現され、開発段階、開発対象(ハードウェアかソフト
ウェアか等)、開発者等に応じて適切なモデルが選定さ
れ開発が行なわれる。
【0022】図4は本発明におけるモデリングのバリエ
ーションを示す図である。同図(a)に示すようにシミ
ュレーション対象となるデジタルシステムにおいて、既
設計のパーツ/ボードと、開発対象となるLSI、PC
B(プリント・ボード・サーキット)がある場合、どち
らの部分も上記した種々のモデリング手法を用いてシミ
ュレーション/エミュレーションを行いシステム開発を
進めることができる。すなわち、同図(b)に示すよう
に、言語で表現された機能モデル、言語で表現された構
造モデル、エミュレーション・モデル、あるいは実際の
PCB、実チップ等を開発段階、開発対象等に応じて自
在に切り換え、言語で記述されたシミュレータあるいは
ハードウェアで構成されたエミュレータを用いてシミュ
レーション/エミュレーションを行うことができる。
【0023】図5は本実施例において、前記図3に示し
た仮想試作機モデルを開発する場合の作業形態の一例を
示す図である。同図において、40は図3に示した仮想
試作機モデルであり、仮想試作機モデル40は図3、図
4に示したように開発段階、設計者毎に異なるコンフィ
グレーションとすることができ、前記したように機能モ
デル、構造モデル、混在モデルエミュレーション・モデ
ル、実チップモデルから構成される。41〜44はEW
S(エンジニアリング・・ワーク・ステーション)であ
り、第1のEWS41では、例えば、IC設計者がVH
DLシミュレータ、エミュレータ、論理合成手段を用い
てICの仮想試作機モデルのICの開発を担当する。
【0024】上記EWS41の表示画面上でIC設計者
は、開発対象となるICの各部の波形等を観察すること
ができ、IC設計者は上記表示画面を見ながらICの開
発を行う。第2のEWS42ではファームウェア設計者
がVHDLシミュレータ、エミュレータを用いてデジタ
ル回路を制御するファームウェアの開発を担当する。ま
た第3のEWS43では、診断プログラム設計者がVH
DLシミュレータ、エミュレータを用いてデジタル回路
が正常に動作するか否かを診断するための診断テストプ
ログラムの開発を担当する。さらに、第4のEWS44
ではOS設計者がVHDLシミュレータ、エミュレータ
を用いて、仮想モデル機のOSの開発を担当する。上記
EWS42〜44の表示画面上で、ファームウェア設計
者、ソフトウェア設計者等は、仮想試作モデル機のハー
ドウェアの動作の検証、開発対象とするソフトウェアの
コーディング、デバッグ等を行うことができる。
【0025】46は上記EWSの記憶部であり、記憶部
の論理マスタ46aには、仮想試作機モデル40のハー
ドウェア・モデルが格納され、マイクロコード記憶部4
6bには前記したファームウェアが格納され、ソフトウ
ェア記憶部46cには前記した診断テストプログラム、
OS等が格納される。45はサーバであり、サーバ45
とEWS42〜44、記憶部46はバスラインを介して
接続されており、サーバ45はデジタル回路設計支援シ
ステムを運転するに必要なソフトウェアを記憶部にロー
ドする際等に使用される。
【0026】図6はデジタル回路の開発手順を示す図で
あり、同図により本実施例における開発手順について説
明する。ステップS1において機能モデルを作成し、ス
テップS2において、作成した機能モデルによりハード
ウェアの論理を検証する。次に、ステップS3におい
て、論理合成により上記機能モデルを構造モデルに変換
する。なお、構造モデルは、前記図2で説明したよう
に、テキストエディタ25を介して作成したり、あるい
は、ブロックエディタ26を介して作成することもでき
る。上記のようにして構造モデルが作成されると、ステ
ップS4において上記構造モデルにより、FPGA等の
プログラマブル論理回路をプログラミングし、エミュレ
ータを作成する(ステップS5)。
【0027】ついで、ステップS6において上記機能モ
デル、エミュレータのハードウェアの等価性を検証し、
ステップS7でハードウェアのタイミングを検証する。
上記検証により開発対象となるデジタル回路の論理が正
常であることが確認されると、ステップS8において、
自動レイアウトツール22を用いて前記したように、構
造モデル等で表現されたハードウェアをプリント基板上
もしくはLSI上に自動的にレイアウトし、ついで、故
障診断ツール23により構造モデルの故障を診断する。
さらに物理特性診断ツール24により前記したようにレ
イアウトの良否と物理的に実装した場合における信頼性
の評価等を行う。レイアウト結果を良好であると、ステ
ップS9において製造プロセスを経て実機を製造する。
【0028】一方、ソフトウェアの開発は、設計仕様に
基づきステップS10において、ファームウェア、診断
テストプログラム、OS等のコーディングを行い、ステ
ップS12において、シミュレーション手段15a、エ
ミュレーション手段15bを用いてソフトウェアの論理
の検証、デバック等を行う。上記ソフトウェアの開発に
おいて、OSの論理の検証等は前記したようにエミュレ
ーション手段15bを作成した後に、エミュレーション
手段15bを使用して行うことが望ましい。また、上記
ソフトウェアの検証をする過程でハードウェアの不具合
が発見されることがあるので、ハードウェア、ソフトウ
ェアの開発は同時並行して進めるのが望ましく、ソフト
ウェアの開発時に発見されたハードウェアの不具合等は
適宜ハードウェアの開発者にフィードバックされる。上
記のようにしてハードウェア、ソフトウェアが作成され
ると、ステップS12において実機を評価する。
【0029】図7は本実施例において、ハードウェア、
ソフトウェアを同時並行で開発する場合の開発態様の一
例を示す図である。同図に示すように、まず、仕様設計
を行ったのち、ハードウェア、ファームウェア/診断テ
ストプログラム、OSのそれぞれについて、各設計者が
論理設計を行うとともに、VHDL等のハードウェア記
述言語によりモデリングを行う。次に、各設計者は次の
ようにして開発を進める。
【0030】(1) ハードウェア設計者は、シミュレーシ
ョン手段15a等を用いて機能レベルでのシステム検証
を行い、論理検証が終了した部分について構造レベル設
計を行って構造モデルを作成する。そして、作成された
構造モデルと機能モデルからなる混在モデルを用いてシ
ステム検証を進めていき、機能モデルの部分を構造モデ
ルに変換していく。ハードウェアの全てが構造モデルに
変換されそのシステム検証が終了すると、ハードウェア
のゲートレベルでのシステム検証を行いモデルの設計を
終了する。上記開発過程において、ハードウェア設計者
は、前記したようにVHDLシミュレータ、エミュレー
タの内、最適な手段を用いて開発を進める。また、ファ
ームウェア/診断テストプログラム設計者、OS設計者
の開発状況、開発上の問題等を把握しながら開発を進め
て行き、ハードウェアの不具合、ソフトウェア開発上で
生じた問題等について、適宜、情報交換する。
【0031】(2) ファームウェア/診断テストプログラ
ム設計者、OS設計者は、ハードウェア設計者により作
成された機能モデル、混在モデル、構造モデル等を用
い、VHDLシミュレータ、エミュレータを使用してソ
フトウェアのデバッキングを行いソフトウェアの開発を
進める。その際、ハードウェア設計者と同様、他の設計
者の開発状況、開発上の問題等を把握しながら開発を進
めて行き、ハードウェアの不具合、ソフトウェア開発上
で生じた問題等について、適宜、情報交換する。以上の
ようにしてハードウェアモデル、ソフトウェアの作成が
終了すると、実機を試作し、実機により試作機の評価を
行い開発を終了する。なお、上記説明ではソフトウェア
として診断テストプログラム、OSを開発する場合につ
いて説明したが、その他、大規模なアプリケーション・
プログラム等を同時並行的に開発することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、ハードウェア記述言語シミュレーション手段に加え
て、プログラマブル論理回路等から構成されるエミュレ
ーション手段を設け、シミュレーション手段とエミュレ
ーション手段で回路情報、シミュレーションのイベント
情報等を受渡しできるようにしたので、ハードウェア設
計者、ソフトウェア設計者は、その開発段階に応じて、
機能モデル、構造モデル、あるいはその混在モデルによ
るシミュレーション、あるいは、エミュレーションによ
り開発対象とするデジタル回路のハードウェア、ソフト
ウェアの論理の検証を行うことができる。このため、ハ
ードウェアの開発に並行して、診断ソフトウェア、ファ
ームウェアのような実行ステップ数の少ないソフトウェ
アだけでなく、OS、アプリケーション・プログラム等
の大規模なソフトウェアの設計、デバッキング等を行う
ことが可能となる。また、エミュレーション手段を設け
ることにより、エミュレータ上のモデルおよび実際の実
チップもしくは実際のプリント板回路をモデリングに加
えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成図である。
【図2】本発明の実施例のデジタル回路設計支援システ
ムの構成を示す図である。
【図3】本実施例における仮想試作機モデルの一例を示
す図である。
【図4】本発明におけるモデリングのバリエーションを
示す図である。
【図5】図3の仮想試作機モデルを開発する場合の作業
形態の一例を示す図である。
【図6】本実施例におけるデジタル回路の開発手順を示
す図である。
【図7】ハードウェア、ソフトウェアの同時並行開発手
順の一例を示す図である。
【図8】デジタル回路の開発手順の従来例を示す図であ
る。
【図9】デジタル回路設計支援システムによる設計開発
手法の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタル回路設計支援システム 2 記憶部 3 機能モデル 4 構造モデル 5 ハードウェア記述言語シミュレーション手
段 6 エミュレーション手段 7 インタフェース手段 8 実際のプリント板回路あるいはLSI 9a〜9c EWS(エンジニアリング・ワーク・ステ
ーション) 11 機能モデル記憶部 12 論理合成手段 13 構造モデル記憶部 14 言語モデルライブラリ記憶部 15 シミュレーション/エミュレーション手段 15a ハードウェア記述言語シミュレーション手
段 15b エミュレーション手段 16 実際の素子が搭載されたプリント板 21 ソフトウェアプログラムコードインタフェ
ース 22 自動レイアウト・ツール 23 故障診断ツール 24 物理特性診断ツール 25 テキストエディタ 26 ブロックエディタ 27 リアルチップモデラ 28 ハードウェアアクセラレータ 29 シミュレーション/エミュレーション結果
表示シス 30 EWS(エンジニアリング・ワーク・ステ
ーション 40 仮想試作機モデル 41〜44 EWS(エンジニアリング・・ワーク・ス
テーション) 45 サーバ 46 記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開発対象とするデジタル回路の機能モデ
    ルと、該機能モデルに基づき作成された構造モデルを記
    憶する記憶部と、 上記記憶部に記憶された機能モデル、構造モデル、およ
    び、機能モデルと構造モデルの混在モデルを使用して、
    開発対象とするデジタル回路のハードウェア、ソフトウ
    ェアの論理を検証するハードウェア記述言語シミュレー
    ション手段とを備えたデジタル回路設計支援システムに
    おいて、 上記開発対象とするデジタル回路のハードウェア、ソフ
    トウェアの論理を検証するためのエミュレーション手段
    を設け、インタフェース手段により上記シミュレーショ
    ン手段とエミュレーション手段を情報交換可能に接続
    し、 上記シミュレーション手段、エミュレーション手段、も
    しくはその両者を使用してハードウェア、ソフトウェア
    の論理を検証できるように構成したことを特徴とするデ
    ジタル回路設計支援システム。
  2. 【請求項2】 エミュレーション手段により実チップも
    しくは実際のプリント板回路のインサーキット・エミュ
    レーションを行うことを特徴とする請求項1のデジタル
    回路設計支援システム。
  3. 【請求項3】 機能モデル、構造モデル、および、機能
    モデルと構造モデルの混在モデルを使用してハードウェ
    ア記述言語シミュレーション手段およびエミュレーショ
    ン手段により開発対象とするデジタル回路のハードウェ
    アおよびソフトウェアの論理を検証し、デジタル回路の
    ハードウェアおよびソフトウェアの設計を行うデジタル
    回路の設計方法において、 開発対象とするデジタル回路の機能モデルを作成し、 上記機能モデルを使用して上記シミュレーション手段に
    より上記デジタル回路のハードウェアの論理を検証し、 検証された機能モデルに基づき構造モデルを作成すると
    ともに、上記デジタル回路のハードウェア、ソフトウェ
    アの論理を検証とするためのエミュレーション手段を作
    成し、 上記シミュレーション手段と、上記エミュレーション手
    段を用いて、開発対象とするデジタル回路のハードウェ
    ア、ソフトウェアの論理を検証することにより、デジタ
    ル回路のハードウェア、ソフトウェアを同時並行的に設
    計することを特徴とするデジタル回路の設計方法。
  4. 【請求項4】 エミュレーション手段により実チップも
    しくは実際のプリント板回路のインサーキット・エミュ
    レーションを行い、デジタル回路のハードウェア、ソフ
    トウェアの設計を行うことを特徴とする請求項3のデジ
    タル回路の設計方法。
  5. 【請求項5】 開発の対象となるデジタル回路が計算機
    システムであり、シミュレーション手段とエミュレーシ
    ョン手段を用いて上記計算機システムのオペレーション
    ・システム/アプリケーション・プログラムをハードウ
    ェアと同時並行的に設計することを特徴とする請求項3
    または請求項4のデジタル回路の設計方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100329305B1 (ko) * 1997-11-03 2002-09-27 루센트 테크놀러지스 인크 시스템설계검증방법및설계검증장치
US6701510B2 (en) 1998-10-20 2004-03-02 Renesas Technology Corporation Computer readable medium with definition of interface recorded thereon, verification method for feasibility to connect given circuit and method of generating signal pattern
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JP2016224926A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 吉成 河 回路情報作成装置、回路情報作成システム、および回路情報作成プログラム

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