JPH09152456A - 地絡事故検出器及び地絡事故検出方式 - Google Patents
地絡事故検出器及び地絡事故検出方式Info
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- JPH09152456A JPH09152456A JP7311463A JP31146395A JPH09152456A JP H09152456 A JPH09152456 A JP H09152456A JP 7311463 A JP7311463 A JP 7311463A JP 31146395 A JP31146395 A JP 31146395A JP H09152456 A JPH09152456 A JP H09152456A
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- Japan
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- ground
- wire
- utility pole
- ground fault
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- Y04—INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
- Y04S—SYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
- Y04S10/00—Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
- Y04S10/50—Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications
- Y04S10/52—Outage or fault management, e.g. fault detection or location
Landscapes
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Locating Faults (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高圧配電線を懸架する碍子の地絡事故を検出す
る。 【解決手段】高圧配電線9を懸架する碍子10を取り付
ける腕金3へ接続する第一の接地電線6と腕金3から接
続する第二の接地電線7とに地絡事故検出器1を取り付
ける。
る。 【解決手段】高圧配電線9を懸架する碍子10を取り付
ける腕金3へ接続する第一の接地電線6と腕金3から接
続する第二の接地電線7とに地絡事故検出器1を取り付
ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、架空配電系統に
おいて、電柱に装柱する装柱機器の絶縁劣化により発生
する高圧配電線の地絡事故を検出する地絡事故検出器及
び地絡事故検出方式に関する。
おいて、電柱に装柱する装柱機器の絶縁劣化により発生
する高圧配電線の地絡事故を検出する地絡事故検出器及
び地絡事故検出方式に関する。
【0002】
【従来の技術】配電用変電所に零相検出リレーを設置
し、地絡事故が発生した配電系統を検出し、その系統の
遮断器を遮断し、一定時間後にその遮断器を再投入し、
時限順送式事故点捜査器により地絡事故の発生した電柱
を含む区間を検出する。
し、地絡事故が発生した配電系統を検出し、その系統の
遮断器を遮断し、一定時間後にその遮断器を再投入し、
時限順送式事故点捜査器により地絡事故の発生した電柱
を含む区間を検出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の時限順送式事故
点捜査器を用いた地絡事故検出は、二個の区分開閉器が
区分する、地絡事故が発生した電柱を含む複数の電柱を
含む区間を検出する。地絡事故が発生した電柱は、他の
方法により発見しなければならなかった。本発明は上記
の点にかんがみてなされたものであり、その目的は、電
柱単位で高圧配電線の地絡事故を検出する地絡事故検出
器とこの地絡事故検出器を用いる地絡事故検出方式とを
提供することにある。
点捜査器を用いた地絡事故検出は、二個の区分開閉器が
区分する、地絡事故が発生した電柱を含む複数の電柱を
含む区間を検出する。地絡事故が発生した電柱は、他の
方法により発見しなければならなかった。本発明は上記
の点にかんがみてなされたものであり、その目的は、電
柱単位で高圧配電線の地絡事故を検出する地絡事故検出
器とこの地絡事故検出器を用いる地絡事故検出方式とを
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第一の発明においては、電柱に装柱する架空地線と同
一の電柱に設置する配電線を支える碍子を支持する腕金
との間に接続される第一の接地電線とこの腕金と接地棒
との間に接続される第二の接地電線とにより、その電柱
に設置しているものを接地電線で渡り配線する電柱に設
けられる地絡事故検出器であって、腕金から第一の接地
電線方向に流れる電流が発生する磁界の方向と腕金から
第二の接地電線方向に流れる電流が発生する磁界の方向
とが加算するごとく第一、第二の接地電線が貫通するよ
うに貫通形変流器を設る。
に第一の発明においては、電柱に装柱する架空地線と同
一の電柱に設置する配電線を支える碍子を支持する腕金
との間に接続される第一の接地電線とこの腕金と接地棒
との間に接続される第二の接地電線とにより、その電柱
に設置しているものを接地電線で渡り配線する電柱に設
けられる地絡事故検出器であって、腕金から第一の接地
電線方向に流れる電流が発生する磁界の方向と腕金から
第二の接地電線方向に流れる電流が発生する磁界の方向
とが加算するごとく第一、第二の接地電線が貫通するよ
うに貫通形変流器を設る。
【0005】この貫通形変流器の二次卷線に流れる電流
があらかじめ定めた値を超えた場合、電気的接点が第一
の状態より第二の状態に変化し、貫通形変流器の二次卷
線に流れる電流が再びあらかじめ定めた値を下回る場合
であっても、この電気的接点は第二の状態であり続ける
スイッチ手段を備えるものとする。第二の発明において
は、電柱に装柱する架空地線と同一の電柱に設置する配
電線を支える碍子を支持する腕金との間に接続される第
一の接地電線と、この腕金と接地棒との間に接続される
第二の接地電線とにより、その電柱に設置しているもの
を接地電線で渡り配線する電柱に設けられる地絡事故検
出器であって、一次卷線を二卷線備え、これらの一次卷
線に腕金から第一の接地電線方向に流れる電流が発生す
る磁界の方向と腕金から第二の接地電線方向に流れる電
流が発生する磁界の方向とが加算するごとく第一、第二
の接地電線がそれぞれ接続される変流器を設る。
があらかじめ定めた値を超えた場合、電気的接点が第一
の状態より第二の状態に変化し、貫通形変流器の二次卷
線に流れる電流が再びあらかじめ定めた値を下回る場合
であっても、この電気的接点は第二の状態であり続ける
スイッチ手段を備えるものとする。第二の発明において
は、電柱に装柱する架空地線と同一の電柱に設置する配
電線を支える碍子を支持する腕金との間に接続される第
一の接地電線と、この腕金と接地棒との間に接続される
第二の接地電線とにより、その電柱に設置しているもの
を接地電線で渡り配線する電柱に設けられる地絡事故検
出器であって、一次卷線を二卷線備え、これらの一次卷
線に腕金から第一の接地電線方向に流れる電流が発生す
る磁界の方向と腕金から第二の接地電線方向に流れる電
流が発生する磁界の方向とが加算するごとく第一、第二
の接地電線がそれぞれ接続される変流器を設る。
【0006】この変流器の二次卷線に流れる電流が供給
される形状記憶合金からなるバネを有し、この電流があ
らかじめ定めた値を超えた場合、ジュール熱による温度
上昇により形状記憶合金に発生する変形により、電気的
接点が第一の状態より第二の状態に変化し、変流器の二
次卷線に流れる電流が再びあらかじめ定めた値を下回る
場合であっても、この電気的接点は第二の状態であり続
けるスイッチ手段を備えるものとする。
される形状記憶合金からなるバネを有し、この電流があ
らかじめ定めた値を超えた場合、ジュール熱による温度
上昇により形状記憶合金に発生する変形により、電気的
接点が第一の状態より第二の状態に変化し、変流器の二
次卷線に流れる電流が再びあらかじめ定めた値を下回る
場合であっても、この電気的接点は第二の状態であり続
けるスイッチ手段を備えるものとする。
【0007】第三の発明においては、電柱の最上部に架
空地線を敷設し、架空地線と同一の電柱に設置する配電
線を支える碍子を支持する腕金との間を第一の接地電線
で接続し、この腕金とこの電柱を埋設する大地に設置す
る接地棒との間を第二の接地電線で接続する列をなす複
数の電柱を備え、単一の配電線を複数の電柱ごとに設置
する区分開閉器により、配電線を複数の区間に区分する
配電系統において、電柱の配電線を支える碍子を支持す
る腕金に接続する第一の接地電線と第二の接地電線と
に、第一の発明、又は第二の発明に記載の地絡事故検出
器を備えるものとする。
空地線を敷設し、架空地線と同一の電柱に設置する配電
線を支える碍子を支持する腕金との間を第一の接地電線
で接続し、この腕金とこの電柱を埋設する大地に設置す
る接地棒との間を第二の接地電線で接続する列をなす複
数の電柱を備え、単一の配電線を複数の電柱ごとに設置
する区分開閉器により、配電線を複数の区間に区分する
配電系統において、電柱の配電線を支える碍子を支持す
る腕金に接続する第一の接地電線と第二の接地電線と
に、第一の発明、又は第二の発明に記載の地絡事故検出
器を備えるものとする。
【0008】第四の発明おいては、電柱の最上部に架空
地線を敷設し、架空地線と同一の電柱に設置する配電線
を支える碍子を支持する腕金との間を第一の接地電線で
接続し、この腕金とこの電柱を埋設する大地に設置する
接地棒との間を第二の接地電線で接続する列をなす複数
の電柱を備え、単一の配電線を複数の電柱ごとに設置す
る区分開閉器により、配電線を複数の区間に区分し、さ
らに複数の情報を独立に通信する通信線を、この列をな
す電柱に共架し、この通信線の一端に親局を接続する配
電系統において、電柱の配電線を支える碍子を支持する
腕金に接続する第一の接地電線と第二の接地電線とに、
第一の発明、又は第二の発明に記載する地絡事故検出器
を設置する。
地線を敷設し、架空地線と同一の電柱に設置する配電線
を支える碍子を支持する腕金との間を第一の接地電線で
接続し、この腕金とこの電柱を埋設する大地に設置する
接地棒との間を第二の接地電線で接続する列をなす複数
の電柱を備え、単一の配電線を複数の電柱ごとに設置す
る区分開閉器により、配電線を複数の区間に区分し、さ
らに複数の情報を独立に通信する通信線を、この列をな
す電柱に共架し、この通信線の一端に親局を接続する配
電系統において、電柱の配電線を支える碍子を支持する
腕金に接続する第一の接地電線と第二の接地電線とに、
第一の発明、又は第二の発明に記載する地絡事故検出器
を設置する。
【0009】この地絡事故検出器の電気的接点をこの通
信線に、それぞれ接続するものとする。第五の発明おい
ては、列をなす電柱の最上部に架空地線を敷設し、架空
地線と同一の電柱に設置する配電線を支える碍子を支持
する腕金との間を第一の接地電線で接続し、この腕金と
この電柱を埋設する大地に設置する接地棒との間を第二
の接地電線で接続する列をなす複数の電柱であって、単
一の配電線を複数の電柱ごとに設置する区分開閉器によ
り、配電線を複数の区間に区分し、さらに複数の情報を
独立に通信する第一の通信線を、この列をなす電柱に共
架し、区分開閉器を装柱する電柱においては、第一の通
信線の一端に接続する親局と通信する子局を備え、第一
の通信線と子局とを接続し、子局と区分開閉器とを接続
する、区分開閉器制御システムを備える配電系統の電柱
において、電柱の配電線を支える碍子を支持する腕金に
接続する第一の接地電線と第二の接地電線とに、第一の
発明、又は第二の発明に記載する地絡事故検出器を設置
する。
信線に、それぞれ接続するものとする。第五の発明おい
ては、列をなす電柱の最上部に架空地線を敷設し、架空
地線と同一の電柱に設置する配電線を支える碍子を支持
する腕金との間を第一の接地電線で接続し、この腕金と
この電柱を埋設する大地に設置する接地棒との間を第二
の接地電線で接続する列をなす複数の電柱であって、単
一の配電線を複数の電柱ごとに設置する区分開閉器によ
り、配電線を複数の区間に区分し、さらに複数の情報を
独立に通信する第一の通信線を、この列をなす電柱に共
架し、区分開閉器を装柱する電柱においては、第一の通
信線の一端に接続する親局と通信する子局を備え、第一
の通信線と子局とを接続し、子局と区分開閉器とを接続
する、区分開閉器制御システムを備える配電系統の電柱
において、電柱の配電線を支える碍子を支持する腕金に
接続する第一の接地電線と第二の接地電線とに、第一の
発明、又は第二の発明に記載する地絡事故検出器を設置
する。
【0010】隣接する二つの区分開閉を装柱した二本の
電柱の間に、さらに複数の情報を独立に通信する第二の
通信線を共架し、隣接する二つの区分開閉を装柱した二
本の電柱に挟まれた電柱に設置した地絡事故検出器の電
気的接点を第二の通信線にそれぞれ接続し、この第二の
通信線の他の一端をこの隣接するふたつの区分開閉器に
接続する高圧配電線が配電用変電所に近い電源側の区分
開閉器を装柱した電柱に設置し、この区分開閉器に接続
する子局に接続するものとする。
電柱の間に、さらに複数の情報を独立に通信する第二の
通信線を共架し、隣接する二つの区分開閉を装柱した二
本の電柱に挟まれた電柱に設置した地絡事故検出器の電
気的接点を第二の通信線にそれぞれ接続し、この第二の
通信線の他の一端をこの隣接するふたつの区分開閉器に
接続する高圧配電線が配電用変電所に近い電源側の区分
開閉器を装柱した電柱に設置し、この区分開閉器に接続
する子局に接続するものとする。
【0011】第六の発明おいては、第三の発明ないし第
五の発明のいづれかの発明に記載の地絡事故検出方式に
おいて、配電線を支える碍子を支持する腕金と高圧配電
線を接続する装柱機器の金属筐体と装柱機器の固定金具
とを接地電線により接続し、これらの機器の何れか一つ
の金属体に接続する第一の接地電線とこの金属体から接
続する第二の接地電線とに、第一の発明、又は第二の発
明に記載の地絡事故検出器を備えるものとする。
五の発明のいづれかの発明に記載の地絡事故検出方式に
おいて、配電線を支える碍子を支持する腕金と高圧配電
線を接続する装柱機器の金属筐体と装柱機器の固定金具
とを接地電線により接続し、これらの機器の何れか一つ
の金属体に接続する第一の接地電線とこの金属体から接
続する第二の接地電線とに、第一の発明、又は第二の発
明に記載の地絡事故検出器を備えるものとする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は第一の発明による地絡事故
検出器の構成を示す。地絡事故検出器1は電柱2に取り
付ける。電柱2に装柱している腕金と取付金具と機器筐
体と架空地線(図1(a)では腕金3と取付金具4と架
空地線5とを図示する)とは接地電線(図1(a)では
第一の接地電線6と第二の接地電線7とを図示する)に
より渡り接続し、電柱2の複数の接地棒8に接続し接地
する。
検出器の構成を示す。地絡事故検出器1は電柱2に取り
付ける。電柱2に装柱している腕金と取付金具と機器筐
体と架空地線(図1(a)では腕金3と取付金具4と架
空地線5とを図示する)とは接地電線(図1(a)では
第一の接地電線6と第二の接地電線7とを図示する)に
より渡り接続し、電柱2の複数の接地棒8に接続し接地
する。
【0013】地絡事故検出器1の貫通形変流器111に
は、図1(b)に示すように、腕金3へ接続する第一の
接地電線6と腕金3から接続する第二の接地電線7とが
貫通する。貫通形変流器111の2次巻線のリード線1
13とリード線114とは電気的接点112に接続す
る。
は、図1(b)に示すように、腕金3へ接続する第一の
接地電線6と腕金3から接続する第二の接地電線7とが
貫通する。貫通形変流器111の2次巻線のリード線1
13とリード線114とは電気的接点112に接続す
る。
【0014】図2に第一の発明による電気的接点112
の一例を示す。図2は電気的接点112の断面を示す。
図2(a)は電気的接点112の第一の状態(接点開状
態)を示し、図2(b)は電気的接点112の第二の状
態(接点閉状態)を示す。継鉄1121と継鉄1122
と継鉄1123とは磁性材料である。
の一例を示す。図2は電気的接点112の断面を示す。
図2(a)は電気的接点112の第一の状態(接点開状
態)を示し、図2(b)は電気的接点112の第二の状
態(接点閉状態)を示す。継鉄1121と継鉄1122
と継鉄1123とは磁性材料である。
【0015】ボビン1124とボビン1125とは電気
的絶縁体であり、かつ表面が潤滑性に富むエンジニヤリ
ングプラスチックにより作る。円筒状をなす継鉄112
3は、ボビン1124とボビン1125と非磁性材料に
よる支持枠1128とにより円滑に動くように構成す
る。永久磁石1126をボビン1125に挿入する。
的絶縁体であり、かつ表面が潤滑性に富むエンジニヤリ
ングプラスチックにより作る。円筒状をなす継鉄112
3は、ボビン1124とボビン1125と非磁性材料に
よる支持枠1128とにより円滑に動くように構成す
る。永久磁石1126をボビン1125に挿入する。
【0016】永久磁石1126が発生する磁力は、継鉄
1121と継鉄1122と継鉄1123とにより構成す
る磁気回路を通り、継鉄1121と継鉄1123とを吸
着する。バネ1129は、押え板1130を押し、継鉄
1121と継鉄1123とを引き離す方向に力を加え
る。
1121と継鉄1122と継鉄1123とにより構成す
る磁気回路を通り、継鉄1121と継鉄1123とを吸
着する。バネ1129は、押え板1130を押し、継鉄
1121と継鉄1123とを引き離す方向に力を加え
る。
【0017】バネ1129による離反力を永久磁石11
26による吸着力より小さく設定すると、継鉄1121
と継鉄1123とは吸着した位置を保ち、押え板113
0はリミットスイッチ1131のピンを押さない(図2
(a)の状態)。ボビン1124は、コイル1127を
備える。コイル1127に貫通形変流器111の2次巻
線を接続する。
26による吸着力より小さく設定すると、継鉄1121
と継鉄1123とは吸着した位置を保ち、押え板113
0はリミットスイッチ1131のピンを押さない(図2
(a)の状態)。ボビン1124は、コイル1127を
備える。コイル1127に貫通形変流器111の2次巻
線を接続する。
【0018】貫通形変流器111の2次巻線に流れる電
流は、コイル1127を流れ、この電流によりコイル1
127に発生する磁力は、永久磁石1126による吸着
力を打消す方向に発生し、吸着力がバネ1129による
離反力より小さくなると、継鉄1123は押え板113
0を介しバネ1129の離反力により移動し、押え板1
130はリミットスイッチ1131のピンを押す(図2
(b)の状態)。
流は、コイル1127を流れ、この電流によりコイル1
127に発生する磁力は、永久磁石1126による吸着
力を打消す方向に発生し、吸着力がバネ1129による
離反力より小さくなると、継鉄1123は押え板113
0を介しバネ1129の離反力により移動し、押え板1
130はリミットスイッチ1131のピンを押す(図2
(b)の状態)。
【0019】貫通形変流器111の2次電流が流れなく
なった場合に於ても、空隙1132による磁気抵抗の増
加が永久磁石1126による吸着力を弱め、継鉄112
1は継鉄1123を吸着しない。継鉄1121と継鉄1
123を再度吸着する場合は、外力により継鉄1123
を移動する。
なった場合に於ても、空隙1132による磁気抵抗の増
加が永久磁石1126による吸着力を弱め、継鉄112
1は継鉄1123を吸着しない。継鉄1121と継鉄1
123を再度吸着する場合は、外力により継鉄1123
を移動する。
【0020】図1(b)に於て、貫通形変流器111の
二次電流は、腕金3から第一の接地電線6と第二の接地
電線7とに電流が流れる場合、この二つの接地電線を流
れる電流による貫通形変流器111の二次電流は、それ
ぞれ加算する。図1(b)に於て、第一の接地電線6か
ら腕金3に流れ、引き続き腕金3から第二の接地電線7
に流れる場合、この二つの接地電線を流れる電流による
貫通形変流器111の二次電流は、それぞれ減算する。
二次電流は、腕金3から第一の接地電線6と第二の接地
電線7とに電流が流れる場合、この二つの接地電線を流
れる電流による貫通形変流器111の二次電流は、それ
ぞれ加算する。図1(b)に於て、第一の接地電線6か
ら腕金3に流れ、引き続き腕金3から第二の接地電線7
に流れる場合、この二つの接地電線を流れる電流による
貫通形変流器111の二次電流は、それぞれ減算する。
【0021】図3に第二の発明による電気的接点112
の一例を示す。図3は第二の発明による電気的接点11
2の断面を示す。図3(a)は電気的接点112の第一
の状態(接点開状態)を示し、図3(b)は電気的接点
112の第二の状態(接点閉状態)を示す。継鉄112
1と継鉄1122と継鉄1123とは磁性材料である。
の一例を示す。図3は第二の発明による電気的接点11
2の断面を示す。図3(a)は電気的接点112の第一
の状態(接点開状態)を示し、図3(b)は電気的接点
112の第二の状態(接点閉状態)を示す。継鉄112
1と継鉄1122と継鉄1123とは磁性材料である。
【0022】ボビン1125は電気絶縁体であり、かつ
表面が潤滑性に富むエンジニヤリングプラスチックによ
り作る。円筒状をなす継鉄1123はボビン1125と
非磁性材料による支持枠1128とにより円滑に動くよ
うに構成する。永久磁石1126をボビン1125に挿
入する。
表面が潤滑性に富むエンジニヤリングプラスチックによ
り作る。円筒状をなす継鉄1123はボビン1125と
非磁性材料による支持枠1128とにより円滑に動くよ
うに構成する。永久磁石1126をボビン1125に挿
入する。
【0023】永久磁石1126が発生する磁力は、継鉄
1121と継鉄1122と継鉄1123とにより構成す
る磁気回路を通り、継鉄1121と継鉄1123とを吸
着する。バネ1129は、押え板1130を押し、継鉄
1121と継鉄1123とを引き離す方向に力を加え
る。
1121と継鉄1122と継鉄1123とにより構成す
る磁気回路を通り、継鉄1121と継鉄1123とを吸
着する。バネ1129は、押え板1130を押し、継鉄
1121と継鉄1123とを引き離す方向に力を加え
る。
【0024】バネ1129による離反力を永久磁石11
26による吸着力より小さく設定すると、継鉄1121
と継鉄1123とは吸着した位置を保ち、押え板113
0はリミットスイッチ1131のピンを押さない(図3
(a)の状態)。形状記憶合金1133の形状はコイル
状であり、その形状記憶合金は押え板1130を押す方
向に熱処理する。
26による吸着力より小さく設定すると、継鉄1121
と継鉄1123とは吸着した位置を保ち、押え板113
0はリミットスイッチ1131のピンを押さない(図3
(a)の状態)。形状記憶合金1133の形状はコイル
状であり、その形状記憶合金は押え板1130を押す方
向に熱処理する。
【0025】コイル状の形状記憶合金1133の両端に
引き出し線1134と引き出し線1135とを接続す
る。電気的接点112の形状記憶合金1133の引き出
し線1134と引き出し線1135とは、一次巻線を二
巻線備える変流器115の二次巻線の引き出し線113
と引き出し線114とにそれぞれ接続する。
引き出し線1134と引き出し線1135とを接続す
る。電気的接点112の形状記憶合金1133の引き出
し線1134と引き出し線1135とは、一次巻線を二
巻線備える変流器115の二次巻線の引き出し線113
と引き出し線114とにそれぞれ接続する。
【0026】一次巻線を二巻線備える変流器115と第
一の接地電線6と第二の接地電線7との接続例を図4に
示す。一次巻線を二巻線備える変流器115の一次巻線
と第一の接地電線6と第二の接地電線7との接続は、腕
金3から第一の接地電線に流れる電流により2次巻線に
流れる電流と腕金3から第二の接地電線に流れる電流に
より2次巻線に流れる電流とが加算するごとく接続す
る。
一の接地電線6と第二の接地電線7との接続例を図4に
示す。一次巻線を二巻線備える変流器115の一次巻線
と第一の接地電線6と第二の接地電線7との接続は、腕
金3から第一の接地電線に流れる電流により2次巻線に
流れる電流と腕金3から第二の接地電線に流れる電流に
より2次巻線に流れる電流とが加算するごとく接続す
る。
【0027】第一の接地電線6と第二の接地電線7とに
流れる電流による一次巻線を二巻線備える変流器115
の二次巻線に流れる電流は、形状記憶合金1133に流
れ、ジュール熱を発生する。このジュール熱による温度
上昇が形状記憶合金1133の転位点を超えると、形状
記憶合金1133は記憶した形状に変形し、押え板11
30を押す。
流れる電流による一次巻線を二巻線備える変流器115
の二次巻線に流れる電流は、形状記憶合金1133に流
れ、ジュール熱を発生する。このジュール熱による温度
上昇が形状記憶合金1133の転位点を超えると、形状
記憶合金1133は記憶した形状に変形し、押え板11
30を押す。
【0028】バネ1129と形状記憶合金1133とに
よる離反力が永久磁石1126による吸着力より大きく
なると、継鉄1123は押え板1130を介しバネ11
29の離反力により移動し、押え板1130はリミット
スイッチ1131のピンを押す(図3(b)の状態)。
一次巻線を二巻線備える変流器の二次電流が流れなくな
った時に於ても、空隙1132による磁気抵抗の増加が
永久磁石1126による吸着力を弱め、継鉄1121は
継鉄1123を吸着しない。
よる離反力が永久磁石1126による吸着力より大きく
なると、継鉄1123は押え板1130を介しバネ11
29の離反力により移動し、押え板1130はリミット
スイッチ1131のピンを押す(図3(b)の状態)。
一次巻線を二巻線備える変流器の二次電流が流れなくな
った時に於ても、空隙1132による磁気抵抗の増加が
永久磁石1126による吸着力を弱め、継鉄1121は
継鉄1123を吸着しない。
【0029】継鉄1121と継鉄1123を再度吸着す
る場合は、形状記憶合金1133の温度が転位点以下に
なった後に、外力により継鉄1123を移動する。図5
は第三の発明による地絡事故検出方式の構成を示す。高
圧配電線9は変電所から列をなす電柱2の腕金3に、碍
子10と碍子11とにより絶縁し、懸架する。
る場合は、形状記憶合金1133の温度が転位点以下に
なった後に、外力により継鉄1123を移動する。図5
は第三の発明による地絡事故検出方式の構成を示す。高
圧配電線9は変電所から列をなす電柱2の腕金3に、碍
子10と碍子11とにより絶縁し、懸架する。
【0030】列をなす電柱2には第一の発明による地絡
事故検出器1、又は第二の発明による地絡事故検出器1
をそれぞれ設置する。各電柱2に於て、高圧配電線9を
碍子10と碍子11とを介して懸垂する腕金3へ接続す
る第一の接地電線6と腕金3から接続する第二の接地電
線とを、前述したごとくこの地絡事故検出器1の貫通形
変流器111に貫通するか、又は一次巻線を2巻線備え
る変流器115の一次巻線にそれぞれ接続する。
事故検出器1、又は第二の発明による地絡事故検出器1
をそれぞれ設置する。各電柱2に於て、高圧配電線9を
碍子10と碍子11とを介して懸垂する腕金3へ接続す
る第一の接地電線6と腕金3から接続する第二の接地電
線とを、前述したごとくこの地絡事故検出器1の貫通形
変流器111に貫通するか、又は一次巻線を2巻線備え
る変流器115の一次巻線にそれぞれ接続する。
【0031】架空地線5は、雷雲が接近した時に、配電
線への異常電圧の誘起を軽減する目的で敷設するもので
あり、必要と認める地域に於て敷設し、接地する。電柱
2(n)の碍子10(n)に於て地絡事故が起こり、高
圧配電線9より腕金3(n)へ地絡電流iが流れる場合
を例として、第三の発明による地絡事故検出方式を説明
する。
線への異常電圧の誘起を軽減する目的で敷設するもので
あり、必要と認める地域に於て敷設し、接地する。電柱
2(n)の碍子10(n)に於て地絡事故が起こり、高
圧配電線9より腕金3(n)へ地絡電流iが流れる場合
を例として、第三の発明による地絡事故検出方式を説明
する。
【0032】この地絡電流iは第一の接地電線6(n)
と第二の接地電線7(n)とに分流し、地絡事故検出器
1(n)の貫通形変流器111、又は一次巻線を2巻線
備える変流器115の2次巻線に電流を流し、地絡事故
検出器1(n)の電気的接点112は第一の状態から第
二の状態に変化する。第一の接地電線6(n)に分流す
る地絡電流iは、架空地線5を介し電柱2(n)を除く
他の列をなす電柱にも分流する。
と第二の接地電線7(n)とに分流し、地絡事故検出器
1(n)の貫通形変流器111、又は一次巻線を2巻線
備える変流器115の2次巻線に電流を流し、地絡事故
検出器1(n)の電気的接点112は第一の状態から第
二の状態に変化する。第一の接地電線6(n)に分流す
る地絡電流iは、架空地線5を介し電柱2(n)を除く
他の列をなす電柱にも分流する。
【0033】例えば、電柱2(n−1)に於て、架空地
線5から第一の接地電線6(n−1)より腕金3(n−
1)へ、更に腕金3(n−1)から第二の接地電流7
(n−1)へ流れる。この地絡電流iの分流による地絡
事故検出器1(n−1)の貫通形変流器111、又は一
次巻線を2巻線備える変流器115の2次電流は、前述
のごとく相互に打ち消す。
線5から第一の接地電線6(n−1)より腕金3(n−
1)へ、更に腕金3(n−1)から第二の接地電流7
(n−1)へ流れる。この地絡電流iの分流による地絡
事故検出器1(n−1)の貫通形変流器111、又は一
次巻線を2巻線備える変流器115の2次電流は、前述
のごとく相互に打ち消す。
【0034】変電所のGPTはこの地絡電流iを検出
し、地絡方向継電器が動作し、CB(遮断器)をトリッ
プし、高圧配電線は無電圧となる。図6は第四の発明に
よる地絡事故検出方式の構成を示す。高圧配電線9は変
電所から列をなす電柱2の腕金3に、碍子10と碍子1
1とにより絶縁し、懸架する。
し、地絡方向継電器が動作し、CB(遮断器)をトリッ
プし、高圧配電線は無電圧となる。図6は第四の発明に
よる地絡事故検出方式の構成を示す。高圧配電線9は変
電所から列をなす電柱2の腕金3に、碍子10と碍子1
1とにより絶縁し、懸架する。
【0035】列をなす複数の電柱ごとに、高圧配電線9
を開閉する区分開閉器12を腕金3に懸架し、高圧配電
線9を開閉する。区分開閉器12を設置した電柱には子
局13を設置し、この子局13と区分開閉器12とを接
続する。列をなす電柱3に複数の情報を独立に通信する
第一の通信路(例えば多芯通信ケーブル)15を敷設
し、子局13を第一の通信路15の定められた伝送媒体
(例えば定められた芯線)にそれぞれ接続する。
を開閉する区分開閉器12を腕金3に懸架し、高圧配電
線9を開閉する。区分開閉器12を設置した電柱には子
局13を設置し、この子局13と区分開閉器12とを接
続する。列をなす電柱3に複数の情報を独立に通信する
第一の通信路(例えば多芯通信ケーブル)15を敷設
し、子局13を第一の通信路15の定められた伝送媒体
(例えば定められた芯線)にそれぞれ接続する。
【0036】第一の通信路15の一端は営業所の親局1
4に接続する。列をなす電柱2には第一の発明による地
絡検出器1、又は第二の発明による地絡検出器1をそれ
ぞれ設置する。各電柱2に於て、高圧配電線9を碍子1
0と碍子11とを介して懸垂する腕金3、及び高圧配電
線9を開閉する区分開閉器12を取付金具により取付け
る腕金3へ接続する第一の接地電線6と腕金3から接続
する第二の接地電線7とを、前述したごとく地絡事故検
出器1の貫通形変流器111に貫通するか、又は一次巻
線を2巻線備える変流器115の一次巻線にそれぞれ接
続する。
4に接続する。列をなす電柱2には第一の発明による地
絡検出器1、又は第二の発明による地絡検出器1をそれ
ぞれ設置する。各電柱2に於て、高圧配電線9を碍子1
0と碍子11とを介して懸垂する腕金3、及び高圧配電
線9を開閉する区分開閉器12を取付金具により取付け
る腕金3へ接続する第一の接地電線6と腕金3から接続
する第二の接地電線7とを、前述したごとく地絡事故検
出器1の貫通形変流器111に貫通するか、又は一次巻
線を2巻線備える変流器115の一次巻線にそれぞれ接
続する。
【0037】地絡事故検出器1の電気的接点112の出
力(図3、及び図4の例ではリミットスイッチ1131
の接点出力)を第一の通信路15の定められた伝送媒体
(例えば多芯通信ケーブルの定められた芯線)にそれぞ
れ接続する。電柱2(n)の碍子10(n)に於て地絡
事故が起こり、高圧配電線9より腕金3(n)へ地絡電
流iが流れる場合を例として、第四の発明による地絡事
故検出方式を説明する。
力(図3、及び図4の例ではリミットスイッチ1131
の接点出力)を第一の通信路15の定められた伝送媒体
(例えば多芯通信ケーブルの定められた芯線)にそれぞ
れ接続する。電柱2(n)の碍子10(n)に於て地絡
事故が起こり、高圧配電線9より腕金3(n)へ地絡電
流iが流れる場合を例として、第四の発明による地絡事
故検出方式を説明する。
【0038】地絡事故が生じてから変電所のCB(遮断
器)がトリップするまでの動作は図5示す第三の発明の
実施例と同じである。第四の発明の実施例では、 変電
所のCB(遮断器)がトリップすると、事故区間捜査機
能として知られているシステムは、地絡事故区間を捜査
し、区分開閉器12(n−1)を開放し、変電所のCB
(遮断器)を投入し、電柱2(n−1)より変電所側の
区間は復電する。
器)がトリップするまでの動作は図5示す第三の発明の
実施例と同じである。第四の発明の実施例では、 変電
所のCB(遮断器)がトリップすると、事故区間捜査機
能として知られているシステムは、地絡事故区間を捜査
し、区分開閉器12(n−1)を開放し、変電所のCB
(遮断器)を投入し、電柱2(n−1)より変電所側の
区間は復電する。
【0039】親局14は、地絡事故検出器1の電気的接
点112を接続する第一の通信路15の伝送媒体と通信
し、電気的接点112の状態を捜査する。図6の例で
は、地絡事故検出器1(n)の電気的接点112は第二
の状態であり、その他の地絡事故検出器1の電気的接点
112は第一の状態である。図7は第五の発明による地
絡事故検出方式の構成を示す。
点112を接続する第一の通信路15の伝送媒体と通信
し、電気的接点112の状態を捜査する。図6の例で
は、地絡事故検出器1(n)の電気的接点112は第二
の状態であり、その他の地絡事故検出器1の電気的接点
112は第一の状態である。図7は第五の発明による地
絡事故検出方式の構成を示す。
【0040】高圧配電線9は変電所から列をなす電柱2
の腕金3に、碍子10と碍子11とにより絶縁し、懸架
する。列をなす複数の電柱ごとに、高圧配電線9を開閉
する区分開閉器12を腕金3に懸架し、高圧配電線9を
開閉する。区分開閉器12を設置した電柱には子局13
を設置し、この子局13と区分開閉器12とを接続す
る。
の腕金3に、碍子10と碍子11とにより絶縁し、懸架
する。列をなす複数の電柱ごとに、高圧配電線9を開閉
する区分開閉器12を腕金3に懸架し、高圧配電線9を
開閉する。区分開閉器12を設置した電柱には子局13
を設置し、この子局13と区分開閉器12とを接続す
る。
【0041】列をなす電柱2に複数の情報を独立に通信
する第一の通信路(例えば多芯通信ケーブル)15を敷
設し、子局13を第一の通信路15の定められた伝送媒
体(例えば定められた芯線)にそれぞれ接続する。第一
の通信路15の一端は営業所の親局14に接続する。列
をなす電柱2に設置する区分開閉器12と隣接する区分
開閉器(図示しない)とにより区分する複数の電柱に、
複数の情報を独立に通信する第二の通信路(例えば多芯
通信ケーブル)16を敷設する。
する第一の通信路(例えば多芯通信ケーブル)15を敷
設し、子局13を第一の通信路15の定められた伝送媒
体(例えば定められた芯線)にそれぞれ接続する。第一
の通信路15の一端は営業所の親局14に接続する。列
をなす電柱2に設置する区分開閉器12と隣接する区分
開閉器(図示しない)とにより区分する複数の電柱に、
複数の情報を独立に通信する第二の通信路(例えば多芯
通信ケーブル)16を敷設する。
【0042】この区分開閉器12と隣接する区分開閉器
(図示しない)とにより、区分する区間の複数の電柱に
設置する地絡事故検出器1の電気的接点112の出力
(図3及び図4の例ではリミットスイッチ1131の接
点出力)を、第二の通信路16の定められた伝送媒体
(例えば多芯通信ケーブルの定められた芯線)にそれぞ
れ接続する。
(図示しない)とにより、区分する区間の複数の電柱に
設置する地絡事故検出器1の電気的接点112の出力
(図3及び図4の例ではリミットスイッチ1131の接
点出力)を、第二の通信路16の定められた伝送媒体
(例えば多芯通信ケーブルの定められた芯線)にそれぞ
れ接続する。
【0043】第二の通信路16の一端は、その区間を区
分する区分開閉器であって高圧配電線9の電源側(電気
的に変電所に近い側)に位置する区分開閉器に接続す
る、子局に接続する。図7の例では、第二の通信路16
の一端は子局13(n−1)に接続する。列をなす電柱
2には第一の発明による地絡検出器1、又は第二の発明
による地絡検出器1をそれぞれ設置する。
分する区分開閉器であって高圧配電線9の電源側(電気
的に変電所に近い側)に位置する区分開閉器に接続す
る、子局に接続する。図7の例では、第二の通信路16
の一端は子局13(n−1)に接続する。列をなす電柱
2には第一の発明による地絡検出器1、又は第二の発明
による地絡検出器1をそれぞれ設置する。
【0044】各電柱2に於て、高圧配電線9を碍子10
と碍子11とを介して懸垂する腕金3、及び高圧配電線
9を開閉する区分開閉器12を取付金具により取付ける
腕金3へ接続する第一の接地電線6と腕金3から接続す
る第二の接地電線7とを、前述したごとく地絡事故検出
器1の貫通形変流器111に貫通するか又は、一次巻線
を2巻線備える変流器115の一次巻線にそれぞれ接続
する。
と碍子11とを介して懸垂する腕金3、及び高圧配電線
9を開閉する区分開閉器12を取付金具により取付ける
腕金3へ接続する第一の接地電線6と腕金3から接続す
る第二の接地電線7とを、前述したごとく地絡事故検出
器1の貫通形変流器111に貫通するか又は、一次巻線
を2巻線備える変流器115の一次巻線にそれぞれ接続
する。
【0045】電柱2(n)の碍子10(n)に於て地絡
事故が起こり、高圧配電線9より腕金3(n)へ地絡電
流iが流れる場合を例として、第五の発明による地絡事
故検出方式を説明する。地絡事故が生じてから区分開閉
器12(n−1)を開放し、変電所のCB(遮断器)を
投入するまでの動作は図6に示す第四の発明による実施
例と同じである。
事故が起こり、高圧配電線9より腕金3(n)へ地絡電
流iが流れる場合を例として、第五の発明による地絡事
故検出方式を説明する。地絡事故が生じてから区分開閉
器12(n−1)を開放し、変電所のCB(遮断器)を
投入するまでの動作は図6に示す第四の発明による実施
例と同じである。
【0046】親局14は、第一の通信路15を介し子局
13と通信し、区分開閉器12の開閉状態と配電線情報
とを通信する。親局14と子局13とは、第二の通信路
16に接続する地絡事故検出器1の電気的接点112の
状態を配電線情報の一部として、通信する。図7の例で
は子局13(n−1)と親局14とは、区分開閉器12
(n−1)開放と地絡事故検出器1(n)の電気的接点
112の第二の状態と他の配電線情報とを、通信する。
13と通信し、区分開閉器12の開閉状態と配電線情報
とを通信する。親局14と子局13とは、第二の通信路
16に接続する地絡事故検出器1の電気的接点112の
状態を配電線情報の一部として、通信する。図7の例で
は子局13(n−1)と親局14とは、区分開閉器12
(n−1)開放と地絡事故検出器1(n)の電気的接点
112の第二の状態と他の配電線情報とを、通信する。
【0047】図8は第六の発明による地絡事故検出器の
設置構成を示す。地絡事故検出器1は電柱2に取付け
る。電柱2は、高圧配電線9に接続する複数の機器(図
8に於ては区分開閉器12と柱上変圧器17とを図示す
る)をそれぞれ腕金3に取付金具により、装柱してい
る。
設置構成を示す。地絡事故検出器1は電柱2に取付け
る。電柱2は、高圧配電線9に接続する複数の機器(図
8に於ては区分開閉器12と柱上変圧器17とを図示す
る)をそれぞれ腕金3に取付金具により、装柱してい
る。
【0048】高圧配電線9に接続する複数の機器の金属
筐体とこの機器を装柱する取付金具と腕金3とを第三の
接地電線18で接続する。この第三の接地電線18で相
互に接続した金属体(図8に於ては区分開閉器12を懸
垂する腕金3)のいづれか一つに、第一の接地電線6と
第2の接地電線7とを接続する。
筐体とこの機器を装柱する取付金具と腕金3とを第三の
接地電線18で接続する。この第三の接地電線18で相
互に接続した金属体(図8に於ては区分開閉器12を懸
垂する腕金3)のいづれか一つに、第一の接地電線6と
第2の接地電線7とを接続する。
【0049】この金属体へ接続する第一の接地電線6と
金属体から接続する第2の接地電線7とに、前述したご
とく地絡事故検出器1の貫通形変流器111に貫通する
か、又は一次巻線を2巻線備える変流器115の一次巻
線をそれぞれ接続する。
金属体から接続する第2の接地電線7とに、前述したご
とく地絡事故検出器1の貫通形変流器111に貫通する
か、又は一次巻線を2巻線備える変流器115の一次巻
線をそれぞれ接続する。
【0050】
【発明の効果】第一の発明によれば、高圧配電線を懸架
する碍子を取り付ける腕金を接地する接地電線であっ
て、腕金へ接続する第一の接地電線と腕金から接続する
第二の接地電線とに地絡事故検出器を設置する。地絡事
故検出器は貫通形変流器と電気的接点とで構成する。
する碍子を取り付ける腕金を接地する接地電線であっ
て、腕金へ接続する第一の接地電線と腕金から接続する
第二の接地電線とに地絡事故検出器を設置する。地絡事
故検出器は貫通形変流器と電気的接点とで構成する。
【0051】電気的接点は、永久磁石と継鉄とコイルと
バネとリミットスイッチとで構成する。永久磁石と継鉄
とコイルとにより磁気回路を構成し、継鉄の一部は滑か
に動き、この継鉄は永久磁石の吸引力により吸着する。
バネは、この継鉄を引き離す方向で、且つ永久磁石の吸
引力により少ない離反力を加える。
バネとリミットスイッチとで構成する。永久磁石と継鉄
とコイルとにより磁気回路を構成し、継鉄の一部は滑か
に動き、この継鉄は永久磁石の吸引力により吸着する。
バネは、この継鉄を引き離す方向で、且つ永久磁石の吸
引力により少ない離反力を加える。
【0052】永久磁石と継鉄とが吸着状態のリミットス
イッチを、第一の状態とする。コイルは磁気回路に磁力
を重畳する。コイルに流れる電流による磁力が永久磁石
の磁力を弱める方向に発生すると、継鉄はバネの離反力
により動き、磁気回路に空隙を生ずる。磁気回路に空隙
が有る状態のリミットスイッチを、第二の状態とする。
イッチを、第一の状態とする。コイルは磁気回路に磁力
を重畳する。コイルに流れる電流による磁力が永久磁石
の磁力を弱める方向に発生すると、継鉄はバネの離反力
により動き、磁気回路に空隙を生ずる。磁気回路に空隙
が有る状態のリミットスイッチを、第二の状態とする。
【0053】貫通形変流器の二次側巻線をコイルに接続
する。第一の接地電線と第二の接地電線とは貫通形変流
器を貫通する。碍子の絶縁劣化による地絡事故により第
一の接地電線と第二の接地電線とに電流が流れると、こ
の電流による貫通形変流器の二次側巻線に流れる電流は
コイルに流れ、リミットスイッチの第一の状態を第二の
状態とする。
する。第一の接地電線と第二の接地電線とは貫通形変流
器を貫通する。碍子の絶縁劣化による地絡事故により第
一の接地電線と第二の接地電線とに電流が流れると、こ
の電流による貫通形変流器の二次側巻線に流れる電流は
コイルに流れ、リミットスイッチの第一の状態を第二の
状態とする。
【0054】この地絡事故により変電所のCB(遮断
器)がトリップし、高圧配電線が無電圧であっても、地
絡事故検出器のリミットスイッチが第一の状態にある
か、又は第二の状態にあるかにより、地絡事故が発生し
た電柱を特定する事ができる。磁気回路に空隙が生ずる
ことにより、磁気回路の磁気抵抗は増加し、永久磁石に
よる吸着力は大きく弱まり、再び継鉄を吸着しない。
器)がトリップし、高圧配電線が無電圧であっても、地
絡事故検出器のリミットスイッチが第一の状態にある
か、又は第二の状態にあるかにより、地絡事故が発生し
た電柱を特定する事ができる。磁気回路に空隙が生ずる
ことにより、磁気回路の磁気抵抗は増加し、永久磁石に
よる吸着力は大きく弱まり、再び継鉄を吸着しない。
【0055】継鉄を再び吸着するためには、外力を加え
る必要がある。地絡事故が一時地絡事故であり、地絡事
故消滅後に変電所のCB(遮断器)が投入し、高圧配電
線が復電後であっても、地絡事故検出器のリミットスイ
ッチが第一の状態にあるか、又は第二の状態にあるかに
より、一時地絡事故が発生した電柱を特定する事ができ
る。
る必要がある。地絡事故が一時地絡事故であり、地絡事
故消滅後に変電所のCB(遮断器)が投入し、高圧配電
線が復電後であっても、地絡事故検出器のリミットスイ
ッチが第一の状態にあるか、又は第二の状態にあるかに
より、一時地絡事故が発生した電柱を特定する事ができ
る。
【0056】第二の発明によれば、高圧配電線を懸架す
る碍子を取り付ける腕金を接地する接地電線であって、
腕金へ接続する第一の接地電線と腕金から接続する第二
の接地電線とに地絡事故検出器を設置する。地絡事故検
出器は、一次側巻線を二巻線備える変流器と電気的接点
とで構成する。
る碍子を取り付ける腕金を接地する接地電線であって、
腕金へ接続する第一の接地電線と腕金から接続する第二
の接地電線とに地絡事故検出器を設置する。地絡事故検
出器は、一次側巻線を二巻線備える変流器と電気的接点
とで構成する。
【0057】電気的接点は、永久磁石と継鉄とバネと形
状記憶合金で作るコイルとリミットスイッチとで構成す
る。永久磁石と継鉄とにより磁気回路を構成し、継鉄の
一部は滑かに動き、この継鉄は永久磁石の吸引力により
吸着する。バネは、この継鉄を引き離す方向で、且つ永
久磁石の吸引力により少ない離反力を加える。
状記憶合金で作るコイルとリミットスイッチとで構成す
る。永久磁石と継鉄とにより磁気回路を構成し、継鉄の
一部は滑かに動き、この継鉄は永久磁石の吸引力により
吸着する。バネは、この継鉄を引き離す方向で、且つ永
久磁石の吸引力により少ない離反力を加える。
【0058】永久磁石と継鉄とが吸着状態のリミットス
イッチを、第一の状態とする。形状記憶合金で作るコイ
ルは、この継鉄を引き離す形状に、熱処理する。形状記
憶合金で作るコイルに電流を流し、ジュ─ル熱による形
状記憶合金の温度上昇が転移点を超えると、形状記憶合
金で作るコイルは継鉄を引き離す方向に力を加える。
イッチを、第一の状態とする。形状記憶合金で作るコイ
ルは、この継鉄を引き離す形状に、熱処理する。形状記
憶合金で作るコイルに電流を流し、ジュ─ル熱による形
状記憶合金の温度上昇が転移点を超えると、形状記憶合
金で作るコイルは継鉄を引き離す方向に力を加える。
【0059】継鉄はバネの離反力により動き、磁気回路
に空隙を生ずる。磁気回路に空隙が有る状態のリミット
スイッチを、第二の状態とする。一次側巻線を二巻線備
える変流器の二次側巻線を形状記憶合金で作るコイルに
接続する。第一の接地電線と第二の接地電線とは、一次
側巻線を二巻線備える変流器の一次側巻線に、同極性方
向に、接続する。
に空隙を生ずる。磁気回路に空隙が有る状態のリミット
スイッチを、第二の状態とする。一次側巻線を二巻線備
える変流器の二次側巻線を形状記憶合金で作るコイルに
接続する。第一の接地電線と第二の接地電線とは、一次
側巻線を二巻線備える変流器の一次側巻線に、同極性方
向に、接続する。
【0060】碍子の絶縁劣化による地絡事故により第一
の接地電線と第二の接地電線とに電流が流れると、この
電流による一次側巻線を二巻線備える変流器の二次側巻
線に流れる電流は形状記憶合金で作るコイルに流れ、リ
ミットスイッチの第一の状態を第二の状態とする。この
地絡事故により変電所のCB(遮断器)がトリップし、
高圧配電線が無電圧であっても、地絡事故検出器のリミ
ットスイッチが第一の状態にあるか、又は第二の状態に
あるかにより、地絡事故が発生した電柱を特定する事が
できる。
の接地電線と第二の接地電線とに電流が流れると、この
電流による一次側巻線を二巻線備える変流器の二次側巻
線に流れる電流は形状記憶合金で作るコイルに流れ、リ
ミットスイッチの第一の状態を第二の状態とする。この
地絡事故により変電所のCB(遮断器)がトリップし、
高圧配電線が無電圧であっても、地絡事故検出器のリミ
ットスイッチが第一の状態にあるか、又は第二の状態に
あるかにより、地絡事故が発生した電柱を特定する事が
できる。
【0061】磁気回路に空隙が生ずることにより、磁気
回路の磁気抵抗は増加し、永久磁石による吸着力は大き
く弱まり、再び継鉄を吸着しない。継鉄を再び吸着する
ためには、形状記憶合金で作るコイルの温度が転移点よ
り低下した後に、外力を加える必要がある。地絡事故が
一時地絡事故であり、地絡事故消滅後に変電所のCB
(遮断器)が投入し、高圧配電線が復電後であっても、
地絡事故検出器のリミットスイッチが第一の状態にある
か、又は第二の状態にあるかにより、一時地絡事故が発
生した電柱を特定する事ができる。
回路の磁気抵抗は増加し、永久磁石による吸着力は大き
く弱まり、再び継鉄を吸着しない。継鉄を再び吸着する
ためには、形状記憶合金で作るコイルの温度が転移点よ
り低下した後に、外力を加える必要がある。地絡事故が
一時地絡事故であり、地絡事故消滅後に変電所のCB
(遮断器)が投入し、高圧配電線が復電後であっても、
地絡事故検出器のリミットスイッチが第一の状態にある
か、又は第二の状態にあるかにより、一時地絡事故が発
生した電柱を特定する事ができる。
【0062】第三の発明によれば、列をなす電柱の高圧
配電線を懸架する碍子を取り付ける腕金を接地する接地
電線であって、腕金へ接続する第一の接地電線と腕金か
ら接続する第二の接地電線とに第一の発明、又は第二の
発明に記載する地絡事故検出器を設置する。地絡事故検
出器の電気的接点を、列をなす電柱に敷設する、第一の
通信路の伝送媒体にそれぞれ接続する。
配電線を懸架する碍子を取り付ける腕金を接地する接地
電線であって、腕金へ接続する第一の接地電線と腕金か
ら接続する第二の接地電線とに第一の発明、又は第二の
発明に記載する地絡事故検出器を設置する。地絡事故検
出器の電気的接点を、列をなす電柱に敷設する、第一の
通信路の伝送媒体にそれぞれ接続する。
【0063】第一の通信路の一端は親局に接続する。碍
子の絶縁劣化による地絡事故により、第一の接地電線と
第二の接地電線とに電流が流れ、地絡事故検出器の電気
的接点は第一の状態から第二の状態に変化する。碍子の
絶縁劣化による地絡事故が発生した電柱以外の電柱に流
れるこの地絡事故電流は、前述したごとくその電柱に設
置する地絡事故検出器の電気的接点の状態を変えない。
子の絶縁劣化による地絡事故により、第一の接地電線と
第二の接地電線とに電流が流れ、地絡事故検出器の電気
的接点は第一の状態から第二の状態に変化する。碍子の
絶縁劣化による地絡事故が発生した電柱以外の電柱に流
れるこの地絡事故電流は、前述したごとくその電柱に設
置する地絡事故検出器の電気的接点の状態を変えない。
【0064】この地絡事故により変電所のCB(遮断
器)がトリップし、事故区間捜査機能により事故区間を
切り離した後、親局は第一の通信路を検索し、地絡事故
検出器の電気的接点が第一の状態にあるか、又は第二の
状態にあるかにより、地絡事故が発生した電柱を特定す
る事が出来る。第四の発明によれば、列をなす電柱の高
圧配電線を懸架する碍子を取り付ける腕金を接地する接
地電線であって、腕金へ接続する第一の接地電線と腕金
から接続する第二の接地電線とに第一の発明、又は第二
の発明に記載する地絡事故検出器を設置する。
器)がトリップし、事故区間捜査機能により事故区間を
切り離した後、親局は第一の通信路を検索し、地絡事故
検出器の電気的接点が第一の状態にあるか、又は第二の
状態にあるかにより、地絡事故が発生した電柱を特定す
る事が出来る。第四の発明によれば、列をなす電柱の高
圧配電線を懸架する碍子を取り付ける腕金を接地する接
地電線であって、腕金へ接続する第一の接地電線と腕金
から接続する第二の接地電線とに第一の発明、又は第二
の発明に記載する地絡事故検出器を設置する。
【0065】列をなす複数の電柱ごとに区分開閉器を設
置し、高圧配電線に接続し、高圧配電線を複数の区間に
区分する。区分開閉器を設置する電柱に子局を設置し、
区分開閉器と接続する。子局を、列をなす電柱に敷設す
る、第一の通信路の伝送媒体にそれぞれ接続する。
置し、高圧配電線に接続し、高圧配電線を複数の区間に
区分する。区分開閉器を設置する電柱に子局を設置し、
区分開閉器と接続する。子局を、列をなす電柱に敷設す
る、第一の通信路の伝送媒体にそれぞれ接続する。
【0066】第一の通信路の一端は親局に接続する。地
絡事故検出器の電気的接点を、隣接する区分開閉器によ
り区分する区間の列をなす電柱に敷設する、第二の通信
路の伝送媒体にそれぞれ接続する。第二の通信路の一端
は、その区間を区分する区分開閉器であって高圧配電線
の電源側(電気的に変電所に近い側)に位置する区分開
閉器に接続する、子局に接続する。
絡事故検出器の電気的接点を、隣接する区分開閉器によ
り区分する区間の列をなす電柱に敷設する、第二の通信
路の伝送媒体にそれぞれ接続する。第二の通信路の一端
は、その区間を区分する区分開閉器であって高圧配電線
の電源側(電気的に変電所に近い側)に位置する区分開
閉器に接続する、子局に接続する。
【0067】碍子の絶縁劣化による地絡事故により、第
一の接地電線と第二の接地電線とに電流が流れ、地絡事
故検出器の電気的接点は第一の状態から第二の状態に変
化する。碍子の絶縁劣化による地絡事故が発生した電柱
以外の電柱に流れるこの地絡事故電流は、前述したごと
くその電柱に設置する地絡事故検出器の電気的接点の状
態を変えない。
一の接地電線と第二の接地電線とに電流が流れ、地絡事
故検出器の電気的接点は第一の状態から第二の状態に変
化する。碍子の絶縁劣化による地絡事故が発生した電柱
以外の電柱に流れるこの地絡事故電流は、前述したごと
くその電柱に設置する地絡事故検出器の電気的接点の状
態を変えない。
【0068】この地絡事故により変電所のCB(遮断
器)がトリップし、事故区間捜査機能により事故区間を
切り離す。子局は第二の通信路を検索し、地絡事故検出
器の電気的接点が第一の状態にあるか、又は第二の状態
にあるかにより、地絡事故が発生した電柱を特定し、地
絡事故検出器の電気的接点の状態を配電線情報の一つの
項目とする。
器)がトリップし、事故区間捜査機能により事故区間を
切り離す。子局は第二の通信路を検索し、地絡事故検出
器の電気的接点が第一の状態にあるか、又は第二の状態
にあるかにより、地絡事故が発生した電柱を特定し、地
絡事故検出器の電気的接点の状態を配電線情報の一つの
項目とする。
【0069】親局は第一の通信路を介して子局と通信
し、子局の配電線情報の項目より地絡事故検出器の電気
的接点が第一の状態にあるか、又は第二の状態にあるか
を判断し、地絡事故が発生した電柱を特定する事が出来
る。第五の発明によれば、列をなす電柱に装柱する高圧
配電線に接続する機器の金属外筐、及びその機器を電柱
に装柱する取り付金具を、高圧配電線を懸架する碍子を
取り付ける腕金にそれぞれ接続する。
し、子局の配電線情報の項目より地絡事故検出器の電気
的接点が第一の状態にあるか、又は第二の状態にあるか
を判断し、地絡事故が発生した電柱を特定する事が出来
る。第五の発明によれば、列をなす電柱に装柱する高圧
配電線に接続する機器の金属外筐、及びその機器を電柱
に装柱する取り付金具を、高圧配電線を懸架する碍子を
取り付ける腕金にそれぞれ接続する。
【0070】高圧配電線を懸架する碍子を取り付けるこ
の腕を接地する接地電線であって、腕金へ接続する第一
の接地電線と腕金から接続する第二の接地電線とに第一
の発明、又は第二の発明に記載する地絡事故検出器を設
置する。この電柱に装柱する高圧配電線に接続する機器
の絶縁劣化による地絡事故により、第一の接地電線と第
二の接地電線とに電流が流れ、地絡事故検出器の電気的
接点は第一の状態から第二の状態に変化する。
の腕を接地する接地電線であって、腕金へ接続する第一
の接地電線と腕金から接続する第二の接地電線とに第一
の発明、又は第二の発明に記載する地絡事故検出器を設
置する。この電柱に装柱する高圧配電線に接続する機器
の絶縁劣化による地絡事故により、第一の接地電線と第
二の接地電線とに電流が流れ、地絡事故検出器の電気的
接点は第一の状態から第二の状態に変化する。
【0071】電柱に装柱する高圧配電線に接続する機器
の絶縁劣化による地絡事故が発生した電柱以外の電柱に
流れるこの地絡事故電流は、前述したごとくその電柱に
設置する地絡事故検出器の電気的接点の状態を変えな
い。この地絡事故により変電所のCB(遮断器)がトリ
ップし、高圧配電線が無電圧となっても、地絡事故検出
器の電気的接点が第一の状態にあるか、又は第二の状態
にあるかにより、高圧配電線に接続する機器の絶縁劣化
による地絡事故が発生した電柱を特定する事が出来る。
の絶縁劣化による地絡事故が発生した電柱以外の電柱に
流れるこの地絡事故電流は、前述したごとくその電柱に
設置する地絡事故検出器の電気的接点の状態を変えな
い。この地絡事故により変電所のCB(遮断器)がトリ
ップし、高圧配電線が無電圧となっても、地絡事故検出
器の電気的接点が第一の状態にあるか、又は第二の状態
にあるかにより、高圧配電線に接続する機器の絶縁劣化
による地絡事故が発生した電柱を特定する事が出来る。
【図1】第一の発明による地絡事故検出器の一実施例の
構成図
構成図
【図2】第一の発明による地絡事故検出器の電気的接点
の一実施例の構成図
の一実施例の構成図
【図3】第二の発明による地絡事故検出器の電気的接点
の一実施例の構成図
の一実施例の構成図
【図4】第二の発明による地絡事故検出器の一次巻線を
2巻線備える変流器の接続の一実施例の構成図
2巻線備える変流器の接続の一実施例の構成図
【図5】第三の発明による地絡事故検出方式の一実施例
の構成図
の構成図
【図6】第四の発明による地絡事故検出方式の一実施例
の構成図
の構成図
【図7】第五の発明による地絡事故検出方式の一実施例
の構成図
の構成図
【図8】第六の発明による地絡事故検出器の接続の一実
施例の構成図
施例の構成図
1 地絡事故検出器 2 電柱 3 腕金 4 取付金具 5 架空地線 6 第一の接地電線 7 第二の接地電線 8 複数の接地棒 9 高圧配電線 10、11 碍子 12 区分開閉器 13 子局 14 親局 15 第一の通信路 16 第二の通信路 17 柱上変圧器 18 第三の接地電線 112 電気的接点 113、114 2側巻線の引き出し線 115 一次巻線を2巻線備える変流器 1121、1122、1123 継鉄 1124、1125 ボビン 1126 永久磁石 1127 コイル 1128 支持枠 1129 バネ 1130 押え板 1131 リミットスイッチ 1132 空隙 1133 形状記憶合金 1134、1135 引き出し線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 一弘 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】電柱に装柱する架空地線と同一の電柱に設
置する配電線を支える碍子を支持する腕金との間に接続
される第一の接地電線とこの腕金と接地棒との間に接続
される第二の接地電線とにより、その電柱に設置してい
るものを接地電線で渡り接続する電柱に設けられる地絡
事故検出器であって、 腕金から第一の接地電線方向に流れる電流が発生する磁
界の方向と腕金から第二の接地電線方向に流れる電流が
発生する磁界の方向とが加算するごとく第一、第二の接
地電線が貫通するように設けられる貫通形変流器と貫通
形変流器の二次巻線に流れる電流があらかじめ定めた値
を超えた場合、電気的接点が第一の状態より第二の状態
に変化し、貫通形変流器の二次巻線に流れる電流が再び
あらかじめ定めた値を下回る場合であっても、この電気
的接点は第二の状態であり続けるスイッチ手段と、 を備えたことを特徴とする地絡事故検出器。 - 【請求項2】電柱に装柱する架空地線と同一の電柱に設
置する配電線を支える碍子を支持する腕金との間に接続
される第一の接地電線と、この腕金と接地棒との間に接
続される第二の接地電線とにより、その電柱に設置して
いるものを接地電線で渡り接続する電柱に設けられる地
絡事故検出器であって、 一次巻線を二巻線を備えるこれらの一次巻線に、腕金か
ら第一の接地電線方向に流れる電流が発生する磁界の方
向と腕金から第二の接地電線方向に流れる電流が発生す
る磁界の方向とが加算するごとく第一、第二の接地電線
がそれぞれ接続される変流器とこの変流器の二次側巻線
に流れる電流が供給される形状記憶合金からなるバネを
有し、この電流があらかじめ定めた値を超えた場合、ジ
ュール熱による温度上昇により形状記憶合金に発生する
変形により、電気的接点が第一の状態から第二の状態に
変化し、変流器の二次側巻線に流れる電流が再びあらか
じめ定めた値を下回るばあいであっても、この電気的接
点は第二の状態であり続けるスイッチ手段と、 を備えたことを特徴とする地絡事故検出器。 - 【請求項3】電柱の最上部に架空地線を敷設し、架空地
線と同一の電柱に設置する配電線を支える碍子を支持す
る腕金との間を第一の接地電線で接続し、この腕金とこ
の電柱を埋設する大地に設置する接地棒との間を第二の
接地電線で接続する列をなす複数の電柱を備え、 単一の配電線を複数の電柱ごとに設置する区分開閉器に
より、配電線を複数の区間に区分する配電線系統に於
て、 電柱の配電線を支える碍子を支持する腕金に接続する第
一の接地線と第二の接地線とに、請求項1、又は請求項
2に記載の地絡事故検出器を備える、 ことを特徴とする地絡事故検出方式。 - 【請求項4】電柱の最上部に架空地線を敷設し、架空地
線と同一の電柱に設置する配電線を支える碍子を支持す
る腕金との間を第一の接地電線で接続し、この腕金とこ
の電柱を埋設する大地に設置する接地棒との間を第二の
接地線で接続する列をなす複数の電柱を備え、 単一の配電線を複数の電柱ごとに設置する区分開閉器に
より、配電線を複数の区間に区分し、 さらに複数の情報を独立に通信する通信線を、この列を
なす電柱に共架し、この通信線の一端に親局を接続する
配電線系統に於て、 電柱の配電線を支える碍子を支持する腕金に接続する第
一の接地線と第二の接地線とに、請求項1、又は請求項
2に記載の地絡事故検出器を備え、 この地絡事故検出器の電気的接点をこの通信線にそれぞ
れ接続する、 ことを特徴とする地絡事故検出方式。 - 【請求項5】列をなす電柱の最上部に架空地線を敷設
し、架空地線と同一の電柱に設置する配電線を支える碍
子を支持する腕金との間を第一の接地線で接続し、この
腕金とこの電柱を埋設する大地に設置する接地棒との間
を第二の接地線で接続する列をなす複数の電柱であっ
て、 単一の配電線を複数の電柱ごとに設置する区分開閉器に
より、配電線を複数の区間に区分し、 さらに複数の情報を独立に通信する第一の通信線を、こ
の列をなす電柱に共架し、 区分開閉器を装柱する電柱においては、この第一の通信
線の一端に接続する親局と通信する子局を備え、第一の
通信線と子局とを接続し、子局と区分開閉器とを接続す
る、区分開閉器制御システムを備える配電系統の電柱に
於て、 電柱の配電線を支える碍子を支持する腕金に接続する第
一の接地線と第二の接地線とに、請求項1、又は請求項
2に記載の地絡事故検出器を備え、 隣接する二つの区分開閉器を装柱した二本の電柱の間
に、さらに複数の情報を独立に通信する第二の通信線を
共架し、 隣接する二つの区分開閉器を装柱した二本の電柱に挟ま
れた電柱に設置した地絡事故検出器の電気的接点を第二
の通信線にそれぞれ接続し、 この第二の通信線の他の一端をこの隣接する二つの区分
開閉器に接続する高圧配電線が配電用変電所に近い電源
側の区分開閉器を装柱した電柱に設置し、この区分開閉
器に接続する子局に接続する、 ことを特徴とする地絡事故検出方式。 - 【請求項6】請求項3ないし請求項5のいづれかの項に
記載の地絡事故検出方式に於いて、 配電線を支える碍子を支持する腕金と高圧配電線を接続
する装柱機器の金属筐体と装柱機器の固定金具とを接地
電線により接続し、 これらの機器の何れか一つの金属体に接続する第一の接
地線とこの金属体から接続する第二の接地線とに、請求
項1、又は請求項2に記載の地絡事故検出器を備える、 ことを特徴とする地絡事故検出方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7311463A JPH09152456A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 地絡事故検出器及び地絡事故検出方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7311463A JPH09152456A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 地絡事故検出器及び地絡事故検出方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09152456A true JPH09152456A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18017533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7311463A Pending JPH09152456A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 地絡事故検出器及び地絡事故検出方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09152456A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103344869A (zh) * | 2013-06-20 | 2013-10-09 | 山东大学 | 一种适用于6~35kV配电网的断线报警装置及报警方法 |
CN103869131A (zh) * | 2014-03-12 | 2014-06-18 | 国家电网公司 | 可视化电流互感器辅助接线装置及其应用方法 |
JP2015226357A (ja) * | 2014-05-27 | 2015-12-14 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 地絡電流検出装置及び地絡電流検出装置の施工方法 |
CN106771816A (zh) * | 2016-12-31 | 2017-05-31 | 西南交通大学 | 卷铁心多点接地故障下铁心损耗试验平台及试验方法 |
CN113484707A (zh) * | 2021-07-14 | 2021-10-08 | 云南电网有限责任公司电力科学研究院 | 一种高压杆塔绝缘故障查找装置及方法 |
CN113504441A (zh) * | 2021-07-14 | 2021-10-15 | 云南电网有限责任公司电力科学研究院 | 一种高压杆塔绝缘故障监测定位传感器及设计方法 |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP7311463A patent/JPH09152456A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN103869131A (zh) * | 2014-03-12 | 2014-06-18 | 国家电网公司 | 可视化电流互感器辅助接线装置及其应用方法 |
CN103869131B (zh) * | 2014-03-12 | 2017-02-01 | 国家电网公司 | 可视化电流互感器辅助接线装置及其应用方法 |
JP2015226357A (ja) * | 2014-05-27 | 2015-12-14 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 地絡電流検出装置及び地絡電流検出装置の施工方法 |
CN106771816A (zh) * | 2016-12-31 | 2017-05-31 | 西南交通大学 | 卷铁心多点接地故障下铁心损耗试验平台及试验方法 |
CN106771816B (zh) * | 2016-12-31 | 2018-07-31 | 西南交通大学 | 卷铁心多点接地故障下铁心损耗试验平台及试验方法 |
CN113484707A (zh) * | 2021-07-14 | 2021-10-08 | 云南电网有限责任公司电力科学研究院 | 一种高压杆塔绝缘故障查找装置及方法 |
CN113504441A (zh) * | 2021-07-14 | 2021-10-15 | 云南电网有限责任公司电力科学研究院 | 一种高压杆塔绝缘故障监测定位传感器及设计方法 |
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