JPH09145920A - 光学軸の方位が局所的に異なる位相板 - Google Patents

光学軸の方位が局所的に異なる位相板

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JPH09145920A
JPH09145920A JP7329678A JP32967895A JPH09145920A JP H09145920 A JPH09145920 A JP H09145920A JP 7329678 A JP7329678 A JP 7329678A JP 32967895 A JP32967895 A JP 32967895A JP H09145920 A JPH09145920 A JP H09145920A
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Yoshinobu Ito
良延 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏光状態の乱れが楕円率の違いにまで及ぶ光学
系の偏光の乱れを補償する。 【解決手段】互いに屈折率の異なる第1の物質1と第2
の物質2とを、構造性複屈折体となるように、入射光束
の方向と直交する面内において交互に配置し、且つ両物
質1,2の境界面の法線方向における少なくともいずれ
か一方の物質の幅を、境界面に沿って変化して形成し
た、光学軸の方位が局所的に異なる位相板を用いること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学軸の方位が局
所的に異なる位相板(1/2波長板、1/4波長板な
ど)と、この位相板を利用した偏光補償方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気ベクトルの振動方向が入射面(入射
光線ベクトルと面法線で規定される面)内にあるp偏光
と、その振動方向が入射面と垂直にあるs偏光では、一
般に反射・屈折の特性が異なる。この事実により光学系
を通過する光は、光線ごとにその偏光状態が異なる。こ
の偏光状態の違いは一般的にはごくわずかであるため、
通常の光学系では問題にするには足らない。しかし観測
対象のわずかな偏光状態の変化(空間的・時間的)を観
察・測定する偏光顕微鏡や太陽偏光計(solar polarime
ter)などの装置では、反射・屈折の偏光依存性に起因
して生じる装置固有の偏光状態の乱れは深刻な問題とな
る。
【0003】図9には実際の光学系において起こる偏光
状態の乱れを示してある。図9(a)は顕微鏡対物レン
ズの例で、(b)はコンフォーカル顕微鏡のレーザビー
ム走査系の例である。両方とも光学系に入射する光は水
平方向に振動する直線偏光である。何らかの補助光学系
を付加することにより、空間的に乱れた偏光状態を一様
な偏光状態(図9の例では、水平に振動する直線偏光)
に戻すことが偏光補償の考えである。
【0004】偏光状態の乱れを補償する試みは、偏光顕
微鏡を対象として古くから行われている。S.Inoue等
は、1/2波長板とヌルレンズとの組み合わせによって
偏光状態の乱れを補償し、直交ニコルの状態での背景光
を大幅に減少させることに成功している[S Inoue: Stu
dies on Depolarization of Light at Microscope Surf
aces, 1: The origin of stray light by rotation at
lens surfaces, Exp.Cell.Res.3,199-208(1951)]、[S
Inoue and W L Hyde: Studies on Depolarization of
Light at Microscope Surfaces, 2: The Simultaneous
Realization of High Resolution and High Sensitivit
y with the Polarization Microscope, J.Biochem.Cyt
o.3,831-838(1957)]。
【0005】偏光顕微鏡の場合には、光学要素としては
反射防止膜が施されたレンズのみであるため、偏光状態
の乱れは単に入射する直線偏光の振動方向の回転だけに
現れる。このときには、1/2波長板とヌルレンズとの
組み合わせによって偏光状態の乱れを首尾よく補償する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直線偏
光の回転角が大きな対物レンズでは、ヌルレンズの曲率
半径が必然的に小さくなることにより、ヌルレンズの加
工・調整が困難となる場合がある。さらに、金属膜や位
相板などの複素数の反射・透過係数をもつ素子を含む光
学系では、偏光状態の違いが楕円率にまで及ぶので、1
/2波長板とヌルレンズの組み合わせでは本質的に偏光
状態の乱れを除去することはできない。したがって本発
明は、偏光状態の乱れが楕円率の違いにまで及ぶ光学系
の偏光の乱れを補償することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するためになされたものであり、すなわち、互いに屈
折率の異なる第1の物質と第2の物質とを、構造性複屈
折体となるように、入射光束の方向と直交する面内にお
いて交互に配置し、且つ両物質の境界面の法線方向にお
ける少なくともいずれか一方の物質の幅を、境界面に沿
って変化して形成した、光学軸の方位が局所的に異なる
位相板である。
【0008】その際、入射光束の方向に沿った両物質の
厚さを、一様に形成することもできるし、面内において
変化して形成することもできる。両物質の厚さを一様に
形成したときには、面内の少なくともいずれかの領域に
おいて、入射光束に対して1/4波長板又は1/2波長
板として機能するように、両物質の厚さと幅とを形成す
ることができる。また両物質の厚さを面内において変化
して形成したときには、面内の全領域において、入射光
束に対して1/4波長板又は1/2波長板として機能す
るように、両物質の厚さと幅とを形成することができ
る。
【0009】上記位相板の製造方法としては、基板上に
第1の物質を堆積する工程と、該第1の物質上に両物質
の境界を描画する工程と、第2の物質を配置すべき場所
にある第1の物質を除去する工程と、第2の物質を堆積
する工程と、基板上に堆積した両物質を研磨する工程と
を有する製造方法とすることができる。
【0010】本発明はまた、互いに屈折率の異なる第1
の物質と第2の物質とを、構造性複屈折体となるよう
に、入射光束の方向と直交する面内において交互に配置
し、該面内の少なくともいずれかの領域において入射光
束に対して1/4波長板として機能するように、両物質
の境界面の法線方向における少なくともいずれか一方の
物質の幅を、境界面に沿って変化して形成した第1の位
相板と、互いに屈折率の異なる第3の物質と第4の物質
とを、構造性複屈折体となるように、入射光束の方向と
直交する面内において交互に配置し、該面内の少なくと
もいずれかの領域において入射光束に対して1/2波長
板として機能するように、両物質の境界面の法線方向に
おける少なくともいずれか一方の物質の幅を、境界面に
沿って変化して形成した第2の位相板とを、入射光束の
方向に直列に配置した複合位相板である。
【0011】その際、第3の物質は第1の物質と同一の
物質であっても異なる物質であってもよく、同様に第4
の物質は第2の物質と同一の物質であっても異なる物質
であってもよい。また第1の位相板又は第2の位相板の
入射光束の方向に沿った厚さは、一様に形成することも
できるし、面内において変化して形成することもでき
る。第1の位相板と第2の位相板とは、それぞれ同一の
基板の表面と裏面とに形成することもできるし、共に同
一の基板の表面と裏面とのいずれか一方の面に形成する
こともできる。
【0012】本発明はまた、互いに屈折率の異なる第1
の物質と第2の物質とを、構造性複屈折体となるよう
に、入射光束の方向と直交する面内において交互に配置
し、該面内の少なくともいずれかの領域において入射光
束に対して1/4波長板として機能するように、両物質
の境界面の法線方向における少なくともいずれか一方の
物質の幅を、境界面に沿って変化して形成した第1の位
相板と、互いに屈折率の異なる第3の物質と第4の物質
とを、構造性複屈折体となるように、入射光束の方向と
直交する面内において交互に配置し、該面内の少なくと
もいずれかの領域において入射光束に対して1/2波長
板として機能するように、両物質の境界面の法線方向に
おける少なくともいずれか一方の物質の幅を、境界面に
沿って変化して形成した第2の位相板とを用意し、面内
において主軸の方位と楕円率とが局所的に異なる光束
を、第1の位相板、及び第2の位相板の順に入射し、第
1の位相板の両物質の境界面の法線方向を、入射光束の
局所的な主軸の方位、又は該主軸の方位と直交する方位
に設定することによって、当該第1の位相板を透過した
光束の楕円率を0とし、第2の位相板の両物質の境界面
の法線方向を、第1の位相板を透過した直線偏光の方位
の半分の方位に設定することによって、当該第2の位相
板を透過した光束を、面内において一様な直線偏光に変
換する、偏光補償方法である。
【0013】その際、上記第2の位相板の位相変調量
(遅延量)を1/4波長とし、第2の位相板の両物質の
境界面の法線方向を、第1の位相板を透過した直線偏光
の方位と45°の角度をなす方位に設定することによっ
て、当該第2の位相板を透過した光束を、面内において
一様な円偏光に変換することもできる。
【0014】本発明はまた、互いに屈折率の異なる第1
の物質と第2の物質とを、構造性複屈折体となるよう
に、入射光束の方向と直交する面内において交互に配置
し、且つ両物質の境界面の法線方向における少なくとも
いずれか一方の物質の幅を、境界面に沿って変化して形
成した、光学軸の方位が局所的に異なる位相板を用意
し、面内において主軸の方位と楕円率とが局所的に異な
る光束を、位相板に入射し、該入射光束の局所的な主軸
の方位と楕円率とに適合するように、位相板の両物質の
境界面を形成することにより、当該位相板を透過した光
束を、面内において一様な直線偏光又は円偏光に変換す
る、偏光補償方法である。その際、入射光束の方向に沿
った両物質の厚さを、面内において変化して形成するこ
とができる。
【0015】以下に本発明の原理について説明する。波
長と比較して充分小さな、光学的異方性をもつ構造体が
規則正しく並んだ物質は複屈折性を示す。このような構
造体は筋肉を始めとして生体内に多く見られるが、この
ような構造異方性に起因する複屈折は構造性複屈折(fo
rm birefringence)と呼ばれる。
【0016】図1には、屈折率n1、幅t1の板状の第1
の物質1と、屈折率n2、幅t2の板状の第2の物質が、
交互に規則正しく並んだ構造体(構造性複屈折体)を示
す。既に知られているように、この構造体は、光学軸を
2つの物質1,2の境界面Cnの法線方向に持つ一軸性
結晶となる。電気ベクトルが境界面Cnに平行に振動す
る光に対する有効屈折率をno、境界面Cnに垂直に振動
する光に対する有効屈折率をneとすれば、no、ne
次のように表される[M Born and E Wolf: Principles
of Optis(Third Ed.,Pergamon Press)pp705-708]。
【0017】ここにおいて、光束の方向に沿った構造性
複屈折体の厚みt(図1)として、例えば下記(3)式
で与えられるtQWPのように形成すれば、構造性複屈折
体による1/4波長板が得られ、下記(4)式で与えら
れるtHWPのように形成すれば、構造性複屈折体による
1/2波長板を実現することができる。但し両式中、λ
は光束の波長である。
【0018】雲母や水晶などの複屈折性結晶と比較し
て、構造性複屈折体の特徴は以下の点にある: (1)比率f1、f2を適当に選択することにより、有効
屈折率no、neを任意に選ぶことができる。 (2)2つの物質の境界面Cnを光束の波長λに比べて
充分に緩やかな曲率で変化させることにより、境界面C
nの法線方向、すなわち光学軸の方向に空間分布を持た
せることができる。
【0019】(2)の特徴を利用することにより、光学
軸が空間的に変化する位相板を実現することができ、す
なわち、空間的な偏光状態の乱れが楕円率にまで及ぶ光
学系の偏光補償が実現できる。より具体的には、楕円偏
光の主軸と楕円率とに応じて光学軸の方位が面内分布を
もつ構造性複屈折体による1/4波長板と、同じく楕円
偏光の主軸と楕円率とに応じて光学軸の方位が面内分布
をもつ構造性複屈折体による1/2波長板とをタンデム
に結合することにより、偏光補償を行うことができる。
【0020】なお上記(1)、(2)式より、両物質の
幅の比t1/t2を変更することにより、構造性複屈折体
の有効屈折率no、neが変わり、この結果(3)、
(4)式より明らかなごとく、構造性複屈折体の位相変
調量(遅延量)が変わる。また(3)、(4)式より明
らかなように、構造性複屈折体の厚みtを変更すること
によっても、構造性複屈折体の位相変調量が変わる。す
なわち位相変調量を変更するためには、両物質の幅の比
1/t2と厚みtとのうちの、少なくともいずれか一方
を変更すれば良い。
【0021】他方、光学軸の方位は両物質の境界面Cn
の法線方向にあるから、光学軸の方位を任意に変更する
ためには、両物質の幅の比t1/t2を局所的に変更する
必要がある。この結果位相変調量も必然的に変化する
が、位相変調量については、構造性複屈折体の厚みtを
変更することによって任意に変更することができる。し
たがって結局、本発明による位相板によれば、光学軸の
方位と位相変調量との双方を局所的に任意に変更できる
こととなる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
図2及び図3は、光学系5によって発生した任意の偏光
を、構造性複屈折体による1/4波長板6と1/2波長
板7とを用いて、x軸方向に振動する直線偏光に変換す
る補償光学系を示す。光軸と直交するx−y面内におい
て、光学系5を出た楕円偏光の主軸方位Ψの面内分布が
Ψ(x,y)であり、楕円率Χの面内分布がΧ(x,
y)であるとする(図3(a))。この光束は先ず1/
4波長板6を透過するが、1/4波長板6の光学軸は、
Ψ(x,y)方向と一致するように、x−y面内におい
て分布して配置されている。この結果、1/4波長板6
を透過した光束は、x−y面内においてΨ(x,y)+
Χ(x,y)方向に振動する直線偏光となる(図3
(b))。次いでこの光束は更に1/2波長板7を透過
するが、1/2波長板7の光学軸は、(Ψ(x,y)+
Χ(x,y))/2方向と一致するように、x−y面内
において分布して配置されている。この結果最終的に、
1/2波長板7を透過した光束として、x−y面内のい
ずこにおいても、x軸方向に振動する直線偏光が得られ
る(図3(c))。
【0023】光学系5を出た楕円偏光の主軸の方位Ψと
楕円率Χは、光軸と直交する面内において面内分布をも
つが、構造性複屈折体を用いた1/4波長板6や1/2
波長板7では、主軸方位Ψと楕円率Χとの面内分布に応
じて、両物質1,2の境界面Cnを空間的に変化させる
ことができる。したがって楕円率Xにまで及ぶ偏光の乱
れをもつ光学系5に対しても、偏光補償を行うことがで
きる。
【0024】次に、1/4波長板6による楕円偏光の直
線偏光への変換と、1/2波長板7による直線偏光の振
動方向の回転とを、数式を用いて説明する。光学系5を
出た主軸方位Ψ、楕円率Χの楕円偏光は、主軸方位Ψの
方向にx′軸を選んだx′−y′座標系を基準としたジ
ョーンズベクトル表示により、次式のU0として表わさ
れる。
【0025】一方光学軸を主軸方位Ψの方向に一致させ
た1/4波長板6は、x′−y′座標系を基準としたジ
ョーンズ行列表示により、次式のTQWPとして表わされ
る。
【0026】従って、1/4波長板6通過後の偏光状態
は、(5)式と(6)式を用いて、x′−y′座標系を
基準として次式のU1となる。
【0027】x軸とx′軸とのなす角度がΨであること
に注意して、この偏光状態U1をx−y座標系を基準と
して書き改めると、次式のU1′となる。
【0028】x軸から角度(Ψ+Χ)/2の方向に光学
軸をもつ1/2波長板7は、x−y座標系を基準とした
ジョーンズ行列表示により、次式のTHWPとして表わさ
れる。
【0029】したがって1/2波長板7通過後の光の偏
光状態は、(8)式と(9)式より次式のU2となる。 x−y座標系を基準とした上式のU2は、x方向に振動
する直線偏光を表わすので、上記構成による補償光学系
が正しく働くことが数式的に示された。
【0030】次に、構造性複屈折を用いた1/4波長
板、1/2波長板の設計法について述べる。位相板(1
/4波長板6、1/2波長板7)の“境界曲線群”(両
物質1,2の境界面が作る曲線群)Cnの面内位置を
(x,y)で表わすこととする。また位相板上の点
(x,y)に入射する楕円偏光の主軸の方位をΨ(x,
y)、楕円率をX(x,y)とする。位相板の光学軸
は、各境界線Cn(n=1,2,3,‥‥)の法線方向
にある。
【0031】先ず1/4波長板6のときには、光学軸を
Ψ方向に一致させるから、境界線CnはΨ方向と直交す
る(図4参照)。したがって、 −dx/dy=tanΨ 故に、各境界線Cnは、 となる。但し、[xn(0),yn(0)]は、各境界曲
線群Cnの出発点の座標である。
【0032】同様に1/2波長板7のときには、光学軸
は(Ψ+Χ)/2方向に一致させるから、境界線Cn
(Ψ+Χ)/2方向と直交する(図5参照)。したがっ
て、 −dx/dy=tan[(Ψ+X)/2] 故に、各境界線Cnは、 となる。
【0033】上記(11)式と(12)式によって、1
/4波長板と1/2波長板の境界線Cnの形状が得られ
るが、計算の仕方の一つの具体例を以下に示す(図6参
照)。先ずn番目の境界曲線の出発点[xn(0),yn
(0)]をx軸上に取り、交互に配置された第1の物質
1と第2の物質2との厚さを、x軸上においてそれぞれ
1及びt2とする。すなわち、nが奇数のときには、n
=2m+1として、 xn(0)=m(t1+t2)+t1, yn(0)=0 (13) nが偶数のときには、n=2mとして、 xn(0)=m(t1+t2), yn(0)=0 (14) とする。
【0034】次に境界曲線群Cnの数値計算において
は、積分を和の形に表わして行う。(11)、(12)
式を和の形に書き換えると、それぞれ次式(15)、
(16)のようになる。
【0035】Δyを充分に小さく選べば、(13)、
(14)式で与えられる[xn(0),yn(0)]を初
期値として、(15)、(16)式を計算することによ
り境界曲線群Cnを求めることができる。
【0036】ここで、境界曲線群Cnを求めるに当たっ
て注意すべき点がある。それは初期値で与えられた曲線
群の間隔比t1/t2が、計算の最終点まで必ずしも保存
されていないという点である。すなわち図6において、
曲線上のすべての点で、式 が必ずしも成立しないということである。このことは、
位相板6,7の有効屈折率no、neが面内位置によって
変化し、位相変調量が1/4波長、あるいは1/2波長
からずれることを意味する。
【0037】この問題に対する対処の方法は3通り考え
られる。第1の方法は、完全な偏光補償を行いたい点
O′(通常は偏光状態の乱れが最も大きい点)を通るよ
うに任意の直線を引き、この直線上に、 となるように点A′、B′(及び更に隣接する点)を改
めて選び直し、それら点を出発点として曲線Cn-1、C
n+1(及びCn-2、Cn+2など)を再度引き直す方法であ
る。
【0038】こうすると今度は、点O′から離れた場
所、例えばx軸上では、 が成立しなくなる。しかし点O′から離れた場所では、
1/4波長板6に入射する楕円偏光の乱れは少ないので
あるから(図9参照)、主軸の方位Ψと楕円率Xとは共
にほぼ0となっており、その結果、1/4波長板6の光
学軸はほぼx軸方向に配置されている。したがって1/
4波長板6の位相変調量が1/4波長から多少ずれたと
ころで、問題は生じない。同様に点O′から離れた場所
では、1/2波長板7の光学軸もほぼx軸方向に配置さ
れるから、1/2波長板7の位相変調量が1/2波長か
ら多少ずれたところで、影響はほほとんど無視できる。
【0039】第2の方法は、ズレの影響を位相板の厚み
で補正する方法である。完全な偏光補償を行いたい位置
における境界曲線群Cnの間隔がt1′、t2′であると
すると、この近傍における有効屈折率no′、ne′は次
のようになる。
【0040】これらの有効屈折率no′、ne′を用いて
位相板の厚みtを、1/4波長板に対しては下記(2
0)式で与えられるtQWPのように形成し、1/2波長
板に対しては下記(21)式で与えられるtHWPのよう
に形成すれば、完全な偏光補償を行いたい位置で、完全
な偏光補償が行われる。
【0041】位相板をこのような厚みに設定すると、x
軸上近傍では1/4波長板6、1/2波長板7の位相変
調量が、1/4波長、1/2波長からズレる。しかしな
がら前にも述べたように、x軸上近傍では、光学系5へ
の入射光の偏光状態(x軸方向に振動する直線偏光)
が、光学系5からの光束においても維持されているか
ら、1/4波長板6、1/2波長板7の光学軸はx軸方
向に配置されている。したがって位相変調量のズレの影
響はほとんど無視することができる。
【0042】第3の方法は、第2の方法を積極的に活用
して位相板に厚み分布をもたせることにより、t1/t2
の面内でのバラツキを完全に補正する方法である。(2
0)式、(21)式に従って場所毎で位相板の厚みを変
えることにより、全面に亘って完全な偏光補償を行うこ
とができる。
【0043】次に、1/4波長板6や1/2波長板7
は、それぞれ別体として形成することもできるが、同一
の基板上に両者を形成することもできる。このような複
合位相板の具体的構造は二通り考えられる。第1番目の
構造は図7(a)に示すように基板3の両面を使う両面
構造で、基板3の一方の面に1/4波長板、他方の面に
1/2波長板を形成する構造である。第2番目の構造は
図7(b)及び(c)に示すように、基板3の片面に1
/4波長板と1/2波長板とを積層する片面構造であ
る。なお図7では基板3を平行平板状に描いているが、
基板3をレンズ状に形成することもできる。
【0044】位相板を片面に形成する製造法の概略は図
8に示す通りである。まずスパッタリング装置等の膜堆
積装置により、基板3全面に所望の厚さで第1の物質1
を堆積させる(図8(a))。(16)式で求めたデー
タを元にEB描画装置等を用いて境界曲線群Cnの描画
を行い、現像処理後RIE等のエッチング装置を用いて
第1の物質1のエッチングを行う(図8(b))。再び
スパッタリング装置等を用いて、今度は第2の物質2の
堆積を行う(図8(c))。最後に研磨等により所望の
膜厚分布に仕上げることにより、最初の1/2波長板7
が完成する(図8(d))。出来上がった1/2波長板
7の上に同じ工程を繰り返すことにより1/4波長板6
を完成させる。
【0045】上記複合位相板は、基板3上に先ず1/2
波長板7を形成し、1/2波長板7の上に1/4波長板
6を形成しているから、光束は基板3と反対側から入射
させることとなる(図7(b)参照)。これに対して基
板3上に先ず1/4波長板6を形成し、1/4波長板6
の上に1/2波長板7を形成することもでき、このとき
には、光束は基板3の側から入射させることとなる(図
7(c)参照)。
【0046】基板3の両面に位相板を形成する場合に
は、図8に示す工程で片方の面に1/4波長板6を形成
し、もう一方の面に同じ工程で1/2波長板7を形成す
ればよい。光束は当然に1/4波長板6を形成した面よ
り入射させる(図7(a)参照)。また第2の物質2と
して空気を利用することもでき、この場合に膜厚t分布
を一様とするときには、上記工程(b)で止めればよ
い。また、膜厚t分布が均一でない場合には、工程
(d)を終了後、選択エッチングにより第2の物質2を
除去すればよい。
【0047】なお偏光の自由度は、主軸の方位と楕円率
との2であるが、位相板の自由度も、光学軸の方位と位
相変調量(遅延量)との2である。しかし位相変調量を
1/4波長ないしは1/2波長に固定したときには、そ
のような波長板の自由度は、光学軸の方位だけとなる。
したがって位相変調量を固定した波長板を用いて、入射
光の偏光状態を任意に変換するには、そのような波長板
が2枚必要となる。これを局所的に見れば、位相変調量
が面内で一様に固定され、光学軸の方位のみを局所的に
任意に設定することができる波長板を用いて、入射光の
偏光状態を局所的に任意に変換するには、そのような波
長板が2枚必要となる。上記実施例ではこのような例を
示した。
【0048】しかるに既に述べた様に、境界線群Cn
任意に曲げることにより、光学軸の方位を任意に設定す
ることができ、これとは独立に、位相板の厚さtに面内
分布を持たせることにより、位相変調量も任意に設定す
ることができる。このように光学軸の方位と位相変調量
との双方を任意に設定した位相板を用いるときには、そ
のような位相板を1枚だけ用いることにより、入射光の
偏光状態を任意に変換することができる。これを局所的
に見れば、局所的な光学軸の方位と位相変調量との双方
を任意に設定した位相板を1枚だけ用いることにより、
入射光の偏光状態を局所的に任意に変換することができ
る。したがって例えば、局所的に任意の偏光状態にある
入射光を、面内において一様な直線偏光又は円偏光に変
換することができる。
【0049】いま入射光束が円偏光であり、位相板の光
学軸がx軸と45°の方向にあるときを考えると、位相
変調量RがR=0であれば、透過光束は円偏光であり、
位相変調量RがR=λ/4であれば、透過光束は例えば
水平方向直線偏光となる。したがって位相変調量Rを0
≦R≦λ/4の範囲で変更することにより、任意の楕円
率の偏光を得ることができる。また位相変調量RがR=
λ/2であれば、透過光束は逆回転の円偏光となる。し
たがって位相変調量Rを0≦R≦λ/2の範囲で変更す
ることにより、回転方向も含めて任意の楕円率の偏光を
得ることができる。
【0050】以上では位相板の光学軸がx軸と45°の
方向にあるとしていたから、この光学軸の方向を任意に
設定することにより、結局、透過光束として主軸の方位
と楕円率との双方について任意の楕円偏光が得られる。
しかる後、光束の向きを逆転して透過光束の側から光束
を入射すれば、任意の楕円偏光を面内で一様な円偏光に
変換することができる。すなわち、光学軸の方位を局所
的に任意に設定し、且つ少なくとも0≦R≦λ/4の範
囲で、あるいは回転方向も問題とするときには少なくと
も0≦R≦λ/2の範囲で、局所的な位相変調量を任意
に設定した位相板を用いれば、そのような位相板1枚だ
けによって、円偏光への偏光補償を行うことができるこ
とが示された。
【0051】次に入射光束が水平方向直線偏光であり、
位相板の光学軸がx軸と45°の方向にあるときも、上
記と同様に考えることができる。但し入射光束が円偏光
で、位相変調量RがR=λ/4のときには、水平方向直
線偏光が得られたのであるから、入射光束が水平方向直
線偏光のときには、上記考察における位相変調量Rから
λ/4を差し引けばよい。したがって光学軸の方位を局
所的に任意に設定し、且つ少なくとも0≦R≦λ/4の
範囲で、あるいは回転方向も問題とするときには少なく
とも−λ/4≦R≦λ/4の範囲で、局所的な位相変調
量を任意に設定した位相板を用いれば、そのような位相
板1枚だけによって、直線偏光への偏光補償を行うこと
ができる。
【0052】なお既述のごとく、直線偏光への偏光補償
を行うときには、補償する必要のない場所での光学軸は
直線偏光の方向を向くことになり、このとき位相変調量
は問題とならなくなるから、厚さが均一な位相板1枚だ
けによって偏光補償をすることができる。これに対して
円偏光への偏光補償では、補償する必要のない場所での
光学軸の方向は問題とならなくなり、位相変調量が0で
ありさえすればよい。したがって位相変調量が0となる
ように境界線Cnを適宜曲げることにより、厚さが均一
な位相板1枚だけによって偏光補償をすることも不可能
ではない。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、例えば
構造性複屈折より作られる1/4波長板と1/2波長板
をタンデムに結合して用いることにより、偏光の乱れが
楕円率にまで及ぶような場合でも偏光補償ができるよう
になり、微妙に変化する偏光状態を測定する偏光顕微鏡
や太陽偏光計の偏光観察・測定装置の測定制度を飛躍的
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す拡大斜視図
【図2】本発明の一実施例による偏光補償光学系を示す
側面図
【図3】偏光補償の原理を示す(a)図2中a−a線矢
視図(瞳面上)、(b)図2中b−b線矢視図、及び
(c)図2中c−c線矢視図
【図4】本発明の一実施例による1/4波長板の光学軸
と境界面曲線との関係を示す説明図
【図5】本発明の一実施例による1/2波長板の光学軸
と境界面曲線との関係を示す説明図
【図6】位相板の境界面曲線の計算方法を示す説明図
【図7】複合位相板の構造を示す断面図
【図8】位相板の製造方法を示す説明図
【図9】水平方向に振動する直線偏光が、(a)の顕微
鏡対物レンズ、(b)コンフォーカル顕微鏡レーザビー
ム走査系、を透過した後の偏光の乱れを示す図
【符号の説明】
1…第1の物質 2…第2の物質 3…基板 5…光学系 6…1/4波長板 7…1/2波長板

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに屈折率の異なる第1の物質と第2の
    物質とを、構造性複屈折体となるように、入射光束の方
    向と直交する面内において交互に配置し、且つ前記両物
    質の境界面の法線方向における少なくともいずれか一方
    の物質の幅を、境界面に沿って変化して形成した、光学
    軸の方位が局所的に異なる位相板。
  2. 【請求項2】前記入射光束の方向に沿った前記両物質の
    厚さを一様に形成した、請求項1記載の光学軸の方位が
    局所的に異なる位相板。
  3. 【請求項3】前記面内の少なくともいずれかの領域にお
    いて、前記入射光束に対して1/4波長板又は1/2波
    長板として機能するように、両物質の前記厚さと両物質
    の前記それぞれの幅とを形成した、請求項2記載の光学
    軸の方位が局所的に異なる位相板。
  4. 【請求項4】前記入射光束の方向に沿った前記両物質の
    厚さを前記面内において変化して形成した、請求項1記
    載の光学軸の方位が局所的に異なる位相板。
  5. 【請求項5】前記面内の全領域において、前記入射光束
    に対して1/4波長板又は1/2波長板として機能する
    ように、両物質の前記厚さと両物質の前記それぞれの幅
    とを形成した、請求項4記載の光学軸の方位が局所的に
    異なる位相板。
  6. 【請求項6】互いに屈折率の異なる第1の物質と第2の
    物質とを、構造性複屈折体となるように、入射光束の方
    向と直交する面内において交互に配置し、且つ前記両物
    質の境界面の法線方向における少なくともいずれか一方
    の物質の幅を、境界面に沿って変化して形成した、光学
    軸の方位が局所的に異なる位相板の製造方法であって、 基板上に前記第1の物質を堆積する工程と、 該第1の物質上に前記両物質の境界を描画する工程と、 前記第2の物質を配置すべき場所にある前記第1の物質
    を除去する工程と、 前記第2の物質を堆積する工程と、 基板上に堆積した前記両物質を研磨する工程とを有す
    る、光学軸の方位が局所的に異なる位相板の製造方法。
  7. 【請求項7】互いに屈折率の異なる第1の物質と第2の
    物質とを、構造性複屈折体となるように、入射光束の方
    向と直交する面内において交互に配置し、該面内の少な
    くともいずれかの領域において前記入射光束に対して1
    /4波長板として機能するように、前記両物質の境界面
    の法線方向における少なくともいずれか一方の物質の幅
    を、境界面に沿って変化して形成した第1の位相板と、 互いに屈折率の異なる第3の物質と第4の物質とを、構
    造性複屈折体となるように、入射光束の方向と直交する
    面内において交互に配置し、該面内の少なくともいずれ
    かの領域において前記入射光束に対して1/2波長板と
    して機能するように、前記両物質の境界面の法線方向に
    おける少なくともいずれか一方の物質の幅を、境界面に
    沿って変化して形成した第2の位相板とを、前記入射光
    束の方向に直列に配置した複合位相板。
  8. 【請求項8】前記第1の位相板と第2の位相板とのうち
    の少なくともいずれか一方の、前記入射光束の方向に沿
    った厚さを、一様に形成した、請求項7記載の複合位相
    板。
  9. 【請求項9】前記第1の位相板と第2の位相板とを、そ
    れぞれ同一の基板の表面と裏面とに形成した、請求項7
    又は8記載の複合位相板。
  10. 【請求項10】前記第1の位相板と第2の位相板とを、
    共に同一の基板の表面と裏面とのいずれか一方の面に形
    成した、請求項7又は8記載の複合位相板。
  11. 【請求項11】互いに屈折率の異なる第1の物質と第2
    の物質とを、構造性複屈折体となるように、入射光束の
    方向と直交する面内において交互に配置し、該面内の少
    なくともいずれかの領域において前記入射光束に対して
    1/4波長板として機能するように、前記両物質の境界
    面の法線方向における少なくともいずれか一方の物質の
    幅を、境界面に沿って変化して形成した第1の位相板
    と、 互いに屈折率の異なる第3の物質と第4の物質とを、構
    造性複屈折体となるように、入射光束の方向と直交する
    面内において交互に配置し、該面内の少なくともいずれ
    かの領域において前記入射光束に対して1/2波長板と
    して機能するように、前記両物質の境界面の法線方向に
    おける少なくともいずれか一方の物質の幅を、境界面に
    沿って変化して形成した第2の位相板とを用意し、 前記面内において主軸の方位と楕円率とが局所的に異な
    る光束を、前記第1の位相板、及び第2の位相板の順に
    入射し、 第1の位相板の両物質の境界面の前記法線方向を、前記
    入射光束の局所的な主軸の方位、又は該主軸の方位と直
    交する方位に設定することによって、当該第1の位相板
    を透過した光束の楕円率を0とし、 第2の位相板の両物質の境界面の前記法線方向を、前記
    第1の位相板を透過した直線偏光の方位の半分の方位に
    設定することによって、当該第2の位相板を透過した光
    束を、前記面内において一様な直線偏光に変換する、偏
    光補償方法。
  12. 【請求項12】互いに屈折率の異なる第1の物質と第2
    の物質とを、構造性複屈折体となるように、入射光束の
    方向と直交する面内において交互に配置し、該面内の少
    なくともいずれかの領域において前記入射光束に対して
    1/4波長板として機能するように、前記両物質の境界
    面の法線方向における少なくともいずれか一方の物質の
    幅を、境界面に沿って変化して形成した第1の位相板
    と、 互いに屈折率の異なる第3の物質と第4の物質とを、構
    造性複屈折体となるように、入射光束の方向と直交する
    面内において交互に配置し、該面内の少なくともいずれ
    かの領域において前記入射光束に対して1/4波長板と
    して機能するように、前記両物質の境界面の法線方向に
    おける少なくともいずれか一方の物質の幅を、境界面に
    沿って変化して形成した第2の位相板とを用意し、 前記面内において主軸の方位と楕円率とが局所的に異な
    る光束を、前記第1の位相板、及び第2の位相板の順に
    入射し、 第1の位相板の両物質の境界面の前記法線方向を、前記
    入射光束の局所的な主軸の方位、又は該主軸の方位と直
    交する方位に設定することによって、当該第1の位相板
    を透過した光束の楕円率を0とし、 第2の位相板の両物質の境界面の前記法線方向を、前記
    第1の位相板を透過した直線偏光の方位と45°の角度
    をなす方位に設定することによって、当該第2の位相板
    を透過した光束を、前記面内において一様な円偏光に変
    換する、偏光補償方法。
  13. 【請求項13】互いに屈折率の異なる第1の物質と第2
    の物質とを、構造性複屈折体となるように、入射光束の
    方向と直交する面内において交互に配置し、且つ前記両
    物質の境界面の法線方向における少なくともいずれか一
    方の物質の幅を、境界面に沿って変化して形成した、光
    学軸の方位が局所的に異なる位相板を用意し、 前記面内において主軸の方位と楕円率とが局所的に異な
    る光束を、前記位相板に入射し、 該入射光束の局所的な主軸の方位と楕円率とに適合する
    ように、前記位相板の両物質の境界面を形成することに
    より、当該位相板を透過した光束を、前記面内において
    一様な直線偏光又は円偏光に変換する、偏光補償方法。
  14. 【請求項14】前記入射光束の方向に沿った前記両物質
    の厚さを前記面内において変化して形成した、請求項1
    3記載の偏光補償方法。
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EP1882968A1 (en) * 2005-05-18 2008-01-30 Olympus Corporation Polarization microscope

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WO2007026791A1 (ja) * 2005-08-29 2007-03-08 Nikon Corporation 偏光補償光学系

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