JPH09145062A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JPH09145062A
JPH09145062A JP30414595A JP30414595A JPH09145062A JP H09145062 A JPH09145062 A JP H09145062A JP 30414595 A JP30414595 A JP 30414595A JP 30414595 A JP30414595 A JP 30414595A JP H09145062 A JPH09145062 A JP H09145062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetron
mounting plate
hole
waveguide
flange
Prior art date
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Pending
Application number
JP30414595A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Kobayashi
省三 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP30414595A priority Critical patent/JPH09145062A/ja
Publication of JPH09145062A publication Critical patent/JPH09145062A/ja
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネトロンを取付固定するための固定用の
ねじを少なくして、取付作業性を向上させ、しかも、ガ
スケットの変形を確実に防止する。 【解決手段】 本発明の電子レンジは、導波管18とこ
の導波管18に溶接された取付板20とを備え、導波管
の貫通孔の開口縁部に環状の立上がりリブ18fを設
け、マグネトロンに上記立上がりリブ18fに当接する
ガスケットを設け、取付板20の一端部にマグネトロン
の一方のフランジ部が係合されると共にその係合部位か
ら立上がりリブ18f側へ向けて所定寸法だけ開口する
係合孔20fを設け、そして、マグネトロンの一方のフ
ランジ部を取付板20の係合孔20fに係合させると共
に、マグネトロンの他方のフランジ部を取付板20の他
端部にねじ止めするように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導波管に取付板を
介してマグネトロンを取付ける構造を有する電子レンジ
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】電子レンジにおいて、
マグネトロンを導波管に取付ける場合、導波管に取付板
をスポット溶接した後、導波管及び取付板に形成された
貫通孔内にマグネトロンの高周波出力部を挿通しながら
該マグネトロンを取付板に当接させ、そして、マグネト
ロンの両端部のフランジ部を取付板の両端部にねじ止め
して取付けている。この構成の場合、上記両端部(一
対)のフランジ部をそれぞれ2個のねじで締め付け固定
しているため、4個のねじを締め付ける作業を行わなけ
ればならず、組立作業性があまり良くなかった。
【0003】これに対して、取付板の一端部に引っ掛け
用の孔を形成し、マグネトロンの一方のフランジ部を上
記取付板の一端部の孔に引っ掛けると共に、他方のフラ
ンジ部を取付板の他端部にねじ止めする構成が容易に考
えられる。この構成によれば、固定用のねじの個数を半
減することができる。
【0004】しかし、上記構成の場合、マグネトロンの
一方のフランジ部を取付板の一端部の孔に引っ掛けると
きに、マグネトロンを横方向にスライドさせる必要があ
り、このとき、マグネトロンの当接面部における高周波
出力部の外周に位置して設けられたガスケットが、導波
管の貫通孔の開口縁部に設けられた環状の立上がりリブ
に当たって横向きの力を受け、変形してしまうことがあ
った。そして、ガスケットが変形すると、その部分から
高周波が漏れてしまう危険性があった。このため、実際
には、上記した一方のフランジ部を引っ掛ける取付構成
を採用することができなかった。
【0005】そこで、本発明の目的は、マグネトロンを
取付固定するための固定用のねじを少なくして、取付作
業性を向上させることができ、しかも、ガスケットの変
形を確実に防止することができる電子レンジを提供する
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電子レンジは、
マグネトロンと、このマグネトロンから発生された高周
波を加熱室内に導く導波管と、この導波管に固着された
マグネトロン取付用の取付板と、前記導波管及び前記取
付板に前記マグネトロンの高周波出力部が挿通するよう
に設けられた貫通孔と、前記導波管または前記取付板の
貫通孔の開口縁部に設けられた環状の立上がりリブと、
前記マグネトロンのうちの前記取付板に当接する当接面
部における前記高周波出力部の外周に位置して設けられ
前記立上がりリブに当接するガスケットと、前記マグネ
トロンの当接面部の両端部に延設された一対のフランジ
部と、前記取付板の一端部に設けられ、前記マグネトロ
ンの一方のフランジ部が係合されると共に、その係合部
位から前記立上がりリブ側へ向けて所定寸法だけ開口す
る係合孔とを備え、そして、前記マグネトロンの一方の
フランジ部を前記取付板の係合孔に係合させると共に、
前記マグネトロンの他方のフランジ部を前記取付板の他
端部にねじ止めするように構成したところに特徴を有す
る。
【0007】上記構成によれば、マグネトロンの一方の
フランジ部を取付板の係合孔に係合させると共に、マグ
ネトロンの他方のフランジ部を取付板の他端部にねじ止
めする構成としたので、マグネトロンを取付固定するた
めの固定用のねじを少なくすることができ、取付作業性
を向上できる。この場合、係合孔は、フランジ部が係合
する係合部位から立上がりリブ側へ向けて所定寸法だけ
開口しているので、マグネトロンの一方のフランジ部を
取付板の係合孔に係合させる際、マグネトロンを取付板
に対して傾けた状態、即ち、一方のフランジ部を係合孔
に挿入して係合させ、他方のフランジ部を取付板から遠
ざけた状態にすることができる。
【0008】そして、このような状態にした後、フラン
ジ部の係合部位を回動支点としてマグネトロンを取付板
に近付けるように回動させると、マグネトロンの高周波
出力部が導波管及び取付板の貫通孔内に挿入されると共
に、マグネトロンのガスケットが立上がりリブに当接
し、更に、マグネトロンの当接面部が取付板に当接す
る。続いて、マグネトロンの他方のフランジ部を取付板
の他端部にねじ止めすれば、マグネトロンの取付が完了
する。従って、上記構成の場合、一方のフランジ部を取
付板の係合孔に係合させる構成でありながら、マグネト
ロンを横方向にスライドさせる動作が存在しないから、
ガスケットに横向きの外力が加わることがなく、該ガス
ケットが変形することがない。
【0009】また、上記構成の場合、取付板の他端部に
マグネトロン側へ突出するように位置決め用の突片部を
設け、この突片部をマグネトロンの他方のフランジ部に
設けられた貫通孔に嵌合させるように構成することが好
ましい。更に、マグネトロンの下方に該マグネトロンを
冷却するファン装置を設けると共に、マグネトロンの一
対のフランジ部が上下方向に沿って延びるようにマグネ
トロンを配設し、そして、係合孔を取付板の上端部また
は下端部に設けることも良い構成である。
【0010】この構成において、導波管の上側壁部また
は下側壁部のうちの一方が取付板に対してほぼ直交する
と共に、前記上側壁部または下側壁部のうちの他方が取
付板に対して斜めになっている場合、係合孔を取付板の
他方側の端部に設ける構成とすることが好ましい。一
方、突片部を係合孔側へ傾斜させることが好ましい。ま
た、取付板の上端部を加熱室の壁部に固着することも良
い構成である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をヒータ付き電子レ
ンジに適用した第1の実施例について図1ないし図8を
参照しながら説明する。まず、ヒータ付き電子レンジの
概略全体構成を示す図4及び図5において、レンジ本体
1の内部には、調理物を収容して加熱調理するための加
熱室2が設けられている。この加熱室2は、金属板を前
面が開口した矩形箱状に構成してなるものである。上記
加熱室2の前面開口部は、調理物の出入れ口となってい
ると共に、扉3により開閉される構成となっている。
【0012】また、加熱室2の内底部には、食品を載置
するための回転皿を回転駆動するための回転軸4が配設
されている。この回転軸4は、加熱室2の外底部に配設
されたRTモータ(図示しない)により回転駆動される
ように構成されている。更に、加熱室2内には、オーブ
ン皿(図示しない)を出し入れ可能に収容できる構成と
なっている。そして、加熱室2の天井部には上部ヒータ
5が配設され、加熱室2の底部には下部ヒータ(図示し
ない)が配設されている。また、加熱室2の後部には、
熱風を加熱室2内に循環供給する熱風供給装置(図示し
ない)が配設されている。
【0013】更に、レンジ本体1の前面右端部には、操
作パネル部6が配設されている。この操作パネル部6に
は、各種の操作スイッチ7並びに種々の表示器8が配設
されている。上記各種の操作スイッチ7は、種々の調理
メニューを選択設定するためのスイッチや、調理運転を
開始させるためのスタートスイッチや、調理運転時の加
熱の強め弱めを指定するためのスイッチなどである。ま
た、種々の表示器8は、選択された調理メニューを表示
する表示器や、加熱出力を表示する表示器や、時刻や調
理時間を表示する表示器などである。
【0014】一方、レンジ本体1内における加熱室2の
右側には、機械室9が設けられている。この機械室9内
には、高周波(マイクロ波)を発生するマグネトロン1
0、このマグネトロン10に駆動電力を供給する電気回
路や制御回路等を構成する各種の電気部品11、マグネ
トロン10や電気部品11を冷却する冷却ファン装置1
2が配設されている。上記冷却ファン装置12は、ファ
ン13及びこのファン13を回転駆動するファンモータ
14から構成されている。
【0015】ここで、上記マグネトロン10の取付構造
について説明する。まず、マグネトロン10の具体的構
成を図6ないし図8を参照して説明する。これら図6な
いし図8に示すように、マグネトロン10は、全体とし
てほぼ矩形状をなしており、その外殻を構成するフレー
ム15の図6中上面部が当接面部15aとなっており、
この当接面部15aの中央部分に高周波出力部16が図
6中上方に向けて突設されている。
【0016】また、上記当接面部15aの図6及び図7
中左右両端部には、フランジ部15b、15cが延設さ
れている。これらフランジ部15b、15cには、図7
に示すように、ねじ等を挿通させるための貫通孔15d
がそれぞれ3個ずつ形成されている。更に、上記当接面
部15aにおける高周波出力部16の外周には、高周波
漏れを防止するための環状のガスケット17(図7参
照)が配設されている。尚、上記フレーム15の図6中
左右両面部は開口しており、この開口部を冷却風が通る
ことにより、図8に示すように、マグネトロン10で発
生する熱がマグネトロン10の放熱フィン15eから良
好に放熱されるように構成されている。
【0017】一方、加熱室2の右側壁の機械室9側の側
面には、図1及び図2に示すような形状の導波管18が
溶接やねじ止め等により取付けられている。この導波管
18は、ほぼ矩形容器状をなしており、図2中右端側が
開口している。この導波管18の開口縁部外周にはフラ
ンジ部18aが形成されており、このフランジ部18a
を加熱室2の右側壁19(図2参照)に当接させて固着
している。
【0018】また、導波管18は、図2に示すように、
その上側壁部18bが底壁部18cに対してほぼ直交す
るように(即ち、ほぼ水平になるように)構成され、下
側壁部18dが底壁部18cに対して斜めになるように
(具体的には、加熱室2側へ向けて斜め下方になるよう
に)構成されている。更に、導波管18の底壁部18c
のほぼ中央部には、円形の貫通孔18eが設けられてい
る。この貫通孔18eの開口縁部には、図3にも示すよ
うに、環状の立上がりリブ18fが機械室9側へ向けて
突出するように設けられている。尚、加熱室2の右側壁
19における導波管18を取付けた部分の所定の部位に
は、高周波を加熱室2内へ放出するための励振孔(図示
しない)が設けられている。
【0019】さて、導波管18の底壁部18cの外側面
には、マグネトロン取付用の取付板20が例えばスポッ
ト溶接により取付けられている。この取付板20のほぼ
中央部には、円形の貫通孔20aが設けられており、図
3に示すように、この貫通孔20a内に導波管18の立
上がりリブ18fが嵌合するように構成されている。上
記取付板20の一端部である図1(a)中左端部の上下
隅部には、折曲片部20b、20cが折り曲げ形成され
ている。
【0020】そして、取付板20の図1(a)中左端部
には、図示するようなほぼ矩形状の開口部20dが形成
されている。この開口部20dの左端部の上下隅部は、
図1(b)及び図3にも示すように、折曲片部20b、
20cの折曲部にかかるように形成されている。更に、
上記折曲片部20b、20cの各折曲部近傍には、マグ
ネトロン10のフランジ部15bを係合させて受けるた
めの受け部20eが上記開口部20dと連通するように
形成されている。上記受け部20eの開口寸法dは、フ
ランジ部15bの板厚とほぼ同じ寸法に設定されてい
る。上記受け部20eと開口部20dとから係合孔20
fが構成されている。この構成の場合、受け部20eが
フランジ部15bとの係合部位であり、上記係合孔20
fはこの受け部20eの図3中右端部から立上がりリブ
18f側へ向けて所定寸法Aだけ開口するように構成さ
れている。
【0021】また、取付板20の図1(a)中右端部の
上下部には、細長い形状の突片部20g、20hがマグ
ネトロン側へ向けて突設されている。これら突片部20
g、20hは、マグネトロン10のフランジ部15cの
上下部に設けられた貫通孔15dに嵌合して位置決めす
るためのものである。そして、上記各突片部20g、2
0hは、図3に示すように、左方(貫通孔18e側)へ
向けて若干傾斜するように構成されている。
【0022】更に、取付板20の図1(a)中右端部の
中央部分には、ねじ孔20iがマグネトロン10のフラ
ンジ部15cの中央部分に設けられた貫通孔15dに対
応するように形成されている。
【0023】さて、上記構成において、マグネトロン1
0を取付板20に取付ける場合、図3に示すように、マ
グネトロン10を取付板20に対して傾けた状態、即
ち、一方のフランジ部15bを取付板20に近付けると
共に他方のフランジ部15cを取付板20から遠ざける
ように傾斜させた状態で、上記一方のフランジ部15b
を取付板20の係合孔20fの開口部20d内に挿入す
る。そして、上記フランジ部15bを係合孔20fの受
け部20eに係合させる。この場合、他方のフランジ部
15cは、取付板20から離れた状態にある。
【0024】続いて、一方のフランジ部15bの係合部
位(受け部20eの図3中右端部)を回動支点として、
マグネトロン10をその当接面部15aが取付板20に
近付くように回動させる。すると、マグネトロン10の
高周波出力部16が導波管18及び取付板20の貫通孔
18e、20a内に挿入されると共に、マグネトロン1
0のガスケット17が立上がりリブ20fに当接し、更
に、マグネトロン10の当接面部15aが取付板20に
対向(当接)するようになる。
【0025】尚、マグネトロン10の当接面部15aを
取付板20に近付ける際には、マグネトロンの他方のフ
ランジ部15cの2個の貫通孔15dを取付板20の突
片部20g、20hに嵌合させて位置決めしながら、マ
グネトロン10を回動させるように構成されている。
【0026】そして、上記したようにマグネトロン10
の当接面部15aが取付板20に対向(当接)した状態
で、マグネトロン10の他方のフランジ部15cを取付
板20の他端部にねじ止めする。具体的には、1本のね
じ(図示しない)をフランジ部15cの貫通口15dに
挿通すると共に取付板20のねじ孔20iに螺挿して締
め付ける。これにより、マグネトロン10の取付板20
への取付が完了する。尚、この取付状態では、マグネト
ロン10のガスケット17は導波管18の立上がりリブ
18fに圧接するように構成されており、もって、高周
波漏れが確実に防止される構成となっている。
【0027】このような構成の本実施例によれば、マグ
ネトロン10の一方のフランジ部15bを取付板20の
係合孔20fに係合させる構成でありながら、取付時に
マグネトロン10を横方向にスライドさせる動作が確実
に存在しないようにすることができる。このため、マグ
ネトロン10のガスケット17が変形することを確実に
防止でき、ガスケット17部分からの高周波漏れを防止
できる。
【0028】また、上記実施例の場合、マグネトロン1
0の一方のフランジ部15bを取付板20の係合孔20
fの受け部20eに係合させると共に、マグネトロン1
0の他方のフランジ部15cを取付板20の他端部に1
個のねじでねじ止めする構成としたので、従来構成に比
べて、マグネトロン10を取付固定するための固定用の
ねじの個数を少なくすることができ、従って、取付作業
性を向上させることができる。
【0029】更に、上記実施例では、取付板20の他端
部にマグネトロン10側へ突出するように位置決め用の
突片部20g、20hを設け、この突片部20g、20
hをマグネトロン10の他方のフランジ部15cに設け
られた貫通孔15dに嵌合させる構成としたので、取付
時にマグネトロン10が横方向にスライドする動作をよ
り一層確実に防止することができる。特に、この構成の
場合、突片部20g、20hを立上がりリブ18f側へ
若干傾ける構成としたので、マグネトロン10のフラン
ジ部15cの貫通孔15dを突片部20g、20hに嵌
合させる作業を行い易くなる。
【0030】尚、上記実施例では、導波管18の貫通孔
18eの開口縁部に立上がりリブ18fを設けたが、こ
れに代えて、取付板20の貫通孔20aの開口縁部に立
上がりリブを設けるように構成しても良い。このように
構成しても、上記実施例と同様な作用効果を得ることが
できる。また、取付板20に位置決め用の突片部20
g、20hを設けたが、これら突片部20g、20hは
必ず設けなければならないものでもない。更に、突片部
20g、20hを立上がりリブ18f側へ若干傾ける構
成としたが、多少作業性は悪くなるが傾けなくても良
い。
【0031】図9及び図10は本発明の第2の実施例を
示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明す
る。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付して
いる。上記第2の実施例では、機械室9内において、冷
却ファン装置12をマグネトロン10の下方へ配設して
いる(図11に示す構成参照)。このように冷却ファン
装置12をマグネトロン10の下方へ配設する構成で
は、冷却風がマグネトロン10の放熱フィン15eに当
たるようにするために、マグネトロン10の一対のフラ
ンジ部15b、15cが上下方向に沿って延びるように
該マグネトロン10を配設する必要がある。
【0032】このため、上記第2の実施例では、図9に
示すように、取付板20に代わる取付板21を、その長
手方向が上下方向に沿って延びるように、導波管18の
底壁部18cにスポット溶接している。上記取付板21
には、取付板20と同様にして、貫通孔21a、折曲片
部21b、21c、開口部21d、受け部21e、係合
孔21f、突片部21g、21h、ねじ孔21iが設け
られている。ここで、係合孔21fを構成する開口部2
1d及び受け部21eは取付板21の下端部に配設さ
れ、突片部21g、21h及びねじ孔21iは取付板2
1の上端部に配設されている。
【0033】また、取付板21の上端部には、図10に
示すように、延設板部21jが加熱室2側へ延びるよう
に突設されている。そして、この延設板部21jの先端
部を加熱室2の上面壁部22及び側壁部23のフランジ
部22a及び23aにねじ24によりねじ止め固定して
いる。
【0034】更に、上記構成においては、図10に示す
ように、導波管18の上側壁部18bは取付板21に対
してほぼ直交すると共に、導波管18の下側壁部18d
は取付板21に対して斜めに、具体的には、加熱室2側
へ向けて斜め下方に傾斜するように構成されている。
【0035】そして、上記第2の実施例においてマグネ
トロン10を取付板21に取付ける場合、第1の実施例
と同様にして、マグネトロン10の下端側のフランジ部
15bを取付板21に近付けると共に上端側のフランジ
部15cを取付板21から遠ざけるように傾斜させた状
態で、フランジ部15bを取付板21の係合孔21fの
開口部21d内に挿入する。そして、上記フランジ部1
5bを係合孔21fの受け部21eに係合させる。続い
て、フランジ部15bの係合部位(即ち、受け部21e
の上端部)を回動支点として、マグネトロン10をその
当接面部15aが取付板21に近付くように回動させ
る。
【0036】これにより、マグネトロン10の高周波出
力部16が導波管18及び取付板21の貫通孔18e、
21a内に挿入されると共に、マグネトロン10のガス
ケット17が立上がりリブ21fに当接し、更に、マグ
ネトロン10の当接面部15aが取付板21に対向(当
接)するようになる。そして、マグネトロン10の上端
側のフランジ部15cの2個の貫通孔15dを取付板2
1の突片部21g、21hに嵌合させて位置決めした状
態、即ち、マグネトロン10の当接面部15aが取付板
21に対向した状態で、マグネトロン10の上端側のフ
ランジ部15cを取付板21の他端部にねじ止めする。
これにより、マグネトロン10の取付板21への取付が
完了する。
【0037】ところで、マグネトロン10の下方に該マ
グネトロン10を冷却するファン装置12を設ける従来
構成では、図11に示すように、マグネトロン10の上
下両端部のフランジ部15b、15cを取付板25の上
下両端部にねじ26止めしようとすると、下側のねじ2
6が導波管18の下側壁部18dを貫通して導波管18
の内部へ突出してしまうおそれがある。このような場
合、導波管18の内部へ突出したねじ26により高周波
の進行が阻害されるという問題がある。
【0038】これに対して、上記第2の実施例によれ
ば、導波管18の下側壁部18dに対応する側のフラン
ジ部15bを取付板21の係合孔21fの受け部21e
に係合させ、導波管18の上側壁部18bに対応する側
のフランジ部15cを取付板21にねじ止めする構成と
したので、上記した問題を解消することができる。
【0039】また、上記実施例では、取付板21の上端
部の延設板部21jの先端部を加熱室2の上面壁部22
及び側壁部23のフランジ部22a及び23aにねじ止
め固定する構成としたので、取付板21ひいてはマグネ
トロン10の取付強度を高くすることができる。
【0040】尚、上記第2の実施例では、係合孔21f
を取付板21の下端部に配設したが、これに代えて、導
波管18の下側壁部が取付板21に対してほぼ直交する
と共に導波管18の上側壁部が取付板21に対して斜め
になるように構成されている場合には、係合孔を取付板
の上端部に配設するように構成しても良い。
【0041】図12及び図13は本発明の第3の実施例
を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明
する。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付し
ている。上記第3の実施例においては、マグネトロン1
0に代わるマグネトロン27は、図13に示すように、
フレーム28の当接面部28aの左右両端部にそれぞれ
2個のフランジ部28b、28c、28d、28eを有
しており、これら各フランジ部28b、28c、28
d、28eにねじを挿通する貫通孔28fを形成してい
る。尚、このような構成のマグネトロン27は、高出力
タイプのマグネトロンである。
【0042】そして、図12(a)に示すように、取付
板20に代わる取付板29には、その左辺部を折り曲げ
ることにより折曲片部29aが形成されている。更に、
取付板29の左端部には、マグネトロン27の一方の2
個のフランジ部28b、28cに対応するように、2個
の係合孔29b、29cが形成されている。各係合孔2
9b、29cは、開口部29d、29eと受け部29
f、29g(図12(b)参照)とから構成されてい
る。この場合、受け部29f、29gにマグネトロン2
7の一方のフランジ部28b、28cが係合するように
構成されており、受け部29f、29gが係合部位を構
成している。上記受け部29f、29gの寸法dは、フ
ランジ部28b、28cの板厚寸法とほぼ同じ寸法に設
定されている。そして、上記開口部29d、29eは、
受け部29f、29gから導波管18の立上がりリブ1
8f側へ向けて所定寸法Aだけ開口する構成となってい
る。
【0043】一方、取付板29の図12(a)中右端部
には、マグネトロン27の他方の2個のフランジ部28
d、28eの挿通孔28fに対応するように、2個のね
じ孔(図示しない)が形成されている。また、取付板2
9の中央部分には、導波管18の立上がりリブ18fを
嵌合する貫通孔29hが形成されている。
【0044】また、上述した以外の第3の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、上記高出力タイプのマグネトロン27を使用する第
3の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ作用効
果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、取付板の一端部に、マグネトロンの一方のフランジ
部が係合されると共にその係合部位から立上がりリブ側
へ向けて所定寸法だけ開口する係合孔を設け、そして、
マグネトロンの一方のフランジ部を取付板の係合孔に係
合させると共に、マグネトロンの他方のフランジ部を取
付板の他端部にねじ止めするように構成したので、マグ
ネトロンを取付固定するための固定用のねじの個数を少
なくし得て、取付作業性を向上させることができ、しか
も、ガスケットの変形を確実に防止することができると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、(a)は
導波管及び取付板の側面図、(b)は折曲片部を図1
(a)中矢印B方向から見た図
【図2】導波管及び取付板の背面図
【図3】導波管及び取付板の横断面とマグネトロンを示
す図
【図4】電子レンジ全体の斜視図
【図5】電子レンジの機械室内を示す側面図
【図6】マグネトロンの上面図
【図7】マグネトロンの高周波出力部側を示す側面図
【図8】マグネトロンの正面図
【図9】本発明の第2の実施例を示す図1(a)相当図
【図10】図2相当図
【図11】マグネトロンと冷却ファン装置との位置関係
を示す概略縦断正面図
【図12】本発明の第3の実施例を示すもので、(a)
は取付板の破断側面図、(b)は折曲片部を図12
(a)中左方向から見た図
【図13】図7相当図
【符号の説明】
1はレンジ本体、2は加熱室、9は機械室、10はマグ
ネトロン、12は冷却ファン装置、15はフレーム、1
5aは当接面部、15b、15cはフランジ部、15d
は貫通孔、15eは放熱フィン、16は高周波出力部、
17はガスケット、18は導波管、18aはフランジ
部、18bは上側壁部、18cは底壁部、18dは下側
壁部、18eは貫通孔、18fは立上がりリブ、19は
右側壁、20は取付板、20aは貫通孔、20b、20
cは折曲片部、20dは開口部、20eは受け部、20
fは係合孔、20g、20hは突片部、20iはねじ
孔、21は取付板、21aは貫通孔、21b、21cは
折曲片部、21fは係合孔、21g、21hは突片部、
21iはねじ孔、21jは延設板部、27はマグネトロ
ン、28はフレーム、28aは当接面部、28b、28
c、28d、28eはフランジ部、28fは貫通孔、2
9は取付板、29b、29cは係合孔を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネトロンと、 このマグネトロンから発生された高周波を加熱室内に導
    く導波管と、 この導波管に固着されたマグネトロン取付用の取付板
    と、 前記導波管及び前記取付板に前記マグネトロンの高周波
    出力部が挿通するように設けられた貫通孔と、 前記導波管または前記取付板の貫通孔の開口縁部に設け
    られた環状の立上がりリブと、 前記マグネトロンのうちの前記取付板に当接する当接面
    部における前記高周波出力部の外周に位置して設けられ
    前記立上がりリブに当接するガスケットと、 前記マグネトロンの当接面部の両端部に延設された一対
    のフランジ部と、 前記取付板の一端部に設けられ、前記マグネトロンの一
    方のフランジ部が係合されると共に、その係合部位から
    前記立上がりリブ側へ向けて所定寸法だけ開口する係合
    孔とを備え、 前記マグネトロンの一方のフランジ部を前記取付板の係
    合孔に係合させると共に、前記マグネトロンの他方のフ
    ランジ部を前記取付板の他端部にねじ止めするように構
    成したことを特徴とする電子レンジ。
  2. 【請求項2】 取付板の他端部にマグネトロン側へ突出
    するように設けられ、前記マグネトロンの他方のフラン
    ジ部に設けられた貫通孔に嵌合する位置決め用の突片部
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 マグネトロンの下方に該マグネトロンを
    冷却するファン装置を設けると共に、 前記マグネトロンの一対のフランジ部が上下方向に延び
    るように前記マグネトロンを配設し、そして、 係合孔を取付板の上端部または下端部に設けたことを特
    徴とする請求項1または2記載の電子レンジ。
  4. 【請求項4】 導波管の上側壁部または下側壁部のうち
    の一方が取付板に対してほぼ直交すると共に、前記上側
    壁部または下側壁部のうちの他方が前記取付板に対して
    斜めになっている場合、 係合孔を取付板の他方側の端部に設けたことを特徴とす
    る請求項3記載の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 突片部を、係合孔側へ傾斜させたことを
    特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の電子レ
    ンジ。
  6. 【請求項6】 取付板の上端部を加熱室の壁部に固着し
    たことを特徴とする請求項3記載の電子レンジ。
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