JPH09140718A - 体腔内組織結紮用oリング - Google Patents

体腔内組織結紮用oリング

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JPH09140718A
JPH09140718A JP31079295A JP31079295A JPH09140718A JP H09140718 A JPH09140718 A JP H09140718A JP 31079295 A JP31079295 A JP 31079295A JP 31079295 A JP31079295 A JP 31079295A JP H09140718 A JPH09140718 A JP H09140718A
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JP
Japan
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ring
ligation
tissue
ruggedness
ribs
Prior art date
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Application number
JP31079295A
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English (en)
Inventor
Zenetsu Suzuki
善悦 鈴木
Yasunobu Izumi
康伸 泉
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食道静脈瘤結紮術など体腔内組織の結紮にお
いて結紮したOリングが体腔内組織から外れにくくした
結紮用Oリングを提供する。 【解決手段】結紮用Oリングの内側に凹凸またはリブを
有した結紮用Oリング。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 肝疾患に由来する
胃、 食道静脈瘤の治療法の1つである。静脈瘤を結紮
し、機械的な血行遮断により静脈瘤を縮小、消失あるい
は血栓化させる結紮術などの体腔内組織の結紮に用いる
ゴム製のOリングの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】肝硬変等に伴う胃、食道静脈瘤の治療法
としては、血液凝固性を持つ硬化剤を静脈瘤内あるいは
静脈瘤外に注入して局所に停滞させ、血栓の形成で血行
を遮断することにより静脈瘤を荒廃させる内視鏡的硬化
療法(EIS)がこれまで主流であった。ここで、EI
Sは内視鏡の鉗子孔に通した先端部に針を有した穿刺針
により静脈瘤、すなわち血管に硬化剤を穿刺注入する方
法である。したがって、生体にとって副作用のある薬剤
を経静脈的に投与することは、門脈圧亢進症の複雑な血
行動態と相俟って、肺塞栓、肺不全、腎障害等の様々な
合併症を引き起こす原因となる。1回に使用される硬化
剤の量も制限され、また患者の回復を考慮しながらの治
療となるため治療時間も長くなる。
【0003】近年、胃、食道静脈瘤の治療法として、食
道静脈瘤結紮術(EVL)が用いられるようになってき
た。食道静脈瘤結紮術とは、図6に示したように、内視
鏡(1)の先端に装着した筒状のデバイス(2)内に静
脈瘤(7)を吸収し、予めデバイスの外周に広げてセッ
トしたOリング(4)を、鉗子孔から挿入したワイヤー
でシリンダ(3)を引張ってはずし、吸引されてポリー
プ状になった静脈瘤の根元部に掛け、Oリングのゴムの
収縮力で機械的に静脈瘤を結紮し、荒廃させる手技であ
る。
【0004】結紮された静脈瘤は約1週間で潰瘍化し脱
落する。更に脱落した部分は瘢痕化した状態で治癒に至
る。通常1回の治療に対しOリング結紮は平均8個施行
するが、施設によっては多少の差はある。ここで、現在
用いられている結紮用キットについて説明する。図5は
現在の結紮用キットの構造を示したもので、内視鏡
(1)の先端に装着された筒状のデバイス(2)は、先
端部にOリング(4)を装着したシリンダ(3)が中に
入っている。シリンダー(3)には、予め、内視鏡の鉗
子孔(5)に通したワイヤー(6)が接続されており、
ワイヤー(6)を引くことによりシリンダ(3)が後退
し、その結果としてOリング(4)がシリンダ(3)か
ら脱落するようになっている。
【0005】また、図7は図5とは異なる原理を用いた
結紮用キットである。内筒(8)、外筒(10)の中間
にスライド筒(9)を配し、シリンジ(13)からコネ
クタ(12)、食道チューブ(11)を通して流体を圧
入し、スライド筒(9)を突き出してOリング(4)を
脱落させ、静脈瘤を結紮する方法である。ここで使用さ
れるOリングの材質は一般的に天然ゴムや合成ゴムから
なっている。また、Oリングの形状としては通常はその
断面は円形となることが多いが、本用途においては図7
(b)に示すように断面が直方体となっていることが特
徴であり、これはこの治療の対象となる食道や胃の粘膜
が滑り易く、一度結紮したOリングが脱落するのを防止
するものである。
【0006】上記の内視鏡結紮用具を用いるEVLは、
従来の硬化療法のように多量の硬化剤を使用する必要が
なく、患者に対する副作用が少ない安全性の高い治療方
法であるうえ、治療時の手技に特に難しいテクニックを
要さずに簡便な操作で安全な結紮処置ができることか
ら、この治療法を適用する施設が急激に増加している。
この結果、従来比較的大きな静脈瘤の結紮が中心であっ
た本治療法が、より小さな静脈瘤を治療の対象とするよ
うになってきており、上述するようなOリングでは結紮
しても十分な潰瘍が形成しないうちにOリングが滑脱す
る問題があった。このような場合は静脈瘤の結紮部より
再出血する危険性があった。
【0007】更にEVLはその特徴として手技が容易で
あり、また特別な設備を必要としないが、一方静脈瘤の
再発が比較的多くその対策が望まれていた。これに対
し、EVLとEISの併用によって再発を防止できるこ
とがあきらかになってきた。EISとEVLの併用法と
しては、EVLを第一選択とし、結紮できない静脈瘤を
EISで補う手技や、EISを第一選択とし、細い静脈
瘤に対しEVLを補足的に施行する方法が基本であり、
また施設や医師らによってもその手技は異なっている
が、その目的とするところは両手技の特長、すなわちE
ISの静脈瘤の再発が少ない治療の確実性とEVLの簡
便性、迅速性、薬液を使用しない安全性等を組み合わせ
て、より安全で確実な治療を行うことである。
【0008】具体的にEIS・EVL併用療法を説明す
ると、EISを第一選択とする場合、穿刺針により硬化
剤を静脈瘤内へ注入してすぐに、穿刺部位を中心として
EVLによるOリング結紮を行う。本法では静脈瘤の再
発を防止するために、将来静脈瘤化が予想される細径の
血管に対しても同様な処置を行うことにより、静脈瘤の
完全消滅を行うことが特徴である。従って細い小さな静
脈瘤をEVLで結紮するケースが増加し、その結果Oリ
ングが滑って浅い結紮となったり、滑落してしまい粘膜
損傷、出血となる危険性が大きくなった。
【0009】また、一般にEISやEVLを施行後、再
治療する場合食道粘膜は堅く、前者同様結紮後はずれる
または浅く結紮されることがある。このように従来、E
VLで結紮できないところにはEISで補うという術式
に比べ、EIS・EVL併用療法では結紮後のOリング
が外れるといったトラブルが多く、ユーザーから改良を
強く要望されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の食道
静脈瘤結紮術など体腔内組織の結紮において、結紮した
Oリングが外れるといった問題点を解決するべく、種々
検討なされたもので、その目的とするところは、上記の
ような問題を解決し、より安全、確実に施行できる静脈
瘤結紮用のOリングを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め延伸、 拡
張して筒状体の外周に装着し、内視鏡的に静脈瘤を結紮
する静脈瘤結紮術などの体腔内組織の結紮において使用
されるOリングであって、Oリングの内側表面に凹凸を
有したことを特徴とする体腔内組織結紮用Oリングであ
る。また、Oリングの内側にリブあるいは凹凸が円周上
又は幅方向に1個以上有したことを特徴とする体腔内組
織結紮用Oリングである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のOリングを図で説明する
と、図1に示す通り断面(4)の形状が長方形、正方
形、円形又は楕円形の切断面を有しており、少なくとも
組織が接触するOリングの内表面が規則的または不規則
に凹凸が形成されている。また、図2のようにOリング
の内表面にリブ状の凹凸が円周上に、または図3のよう
にOリングの幅方向に少なくとも1個以上あることを示
している。
【0013】さらに凹凸について説明すると、結紮した
組織が滑って外れるのを防止できることが目的であり、
組織との接触面積を増やすためOリングの内側表面を凹
凸にするか、リブを1個以上円周上またはOリングの幅
方向に有した方が好ましく、Oリングの内側表面の凹凸
またはリブの高低差が少なくとも0.01mm以上あっ
た方がより滑り止め効果がある。その凹凸またはリブの
形状は規則的または不規則な山谷を形成することでよ
く、体腔内組織に直接接触するため、鋭利な形状では組
織を損傷する可能性があるため、角はできるだけR形状
であったほうが好ましいが、ゴムが柔軟さによって組織
に影響なければ特に限定はない。
【0014】図2、図3においてもリブの形状は山谷が
規則的または不規則どちらでもよく、リブの高低差が少
なくとも0.01mm以上あったほうが滑り止め効果が
ある。また、本法の結紮用Oリングは通常、延伸した状
態で保管するため、凹凸やリブによって切れたり、Oリ
ングの物性に影響がないことが必然であり、凹凸やリブ
の谷側をR形状にするほうがより切れにくくなる。一
方、Oリングの材質としては、イソプレンゴム等の合成
ゴムまたは、天然ゴムが好ましく、伸びがあり、尚且つ
延伸状態から元の状態に戻したときの回復性がよければ
特に限定はしない。
【0015】次に本発明のOリングの製造方法につい
て、圧縮成形、押出成形、またはディッピング成形を用
い、チューブ状または管状体を作成し、所定の寸法(厚
み)にスライスしてOリングを作成する。従ってこの方
法で得られたOリングの切断面形状は図1(b)に示し
たように長方形となっているかもしくは図2のような長
さ方向のリブとなっている。また適当な金型を用いて形
成することにより図1(c)または図3に示すような、
多角形や円形または楕円形の切断面を有するOリングも
得られる。同形状のものを大量に製造する場合にはコス
ト的に前者の方法が有利である。
【0016】上述の製造方法で本法のOリングの内側に
凹凸またはリブを形成するには、金型のOリングの内側
を形成する部分の金型表面を凹凸またはリブにすること
で、Oリングに凹凸またはリブができる。したがって金
型の表面の凹凸またはリブの高低差や大きさによってO
リングの凹凸や大きさをコントロールできる。また、O
リング全体、または外表面に凹凸やリブを形成すること
が可能であるが金型の加工やコストを考慮すると必要最
小減な内表面だけに形成させたほうが好適である。
【0017】
【発明の効果】本発明のOリングを使用すれば、体腔内
組織をOリングで結紮したとき、Oリングが外れるとい
ったことが少なくなり、安定した結紮ができるため、よ
り安全、確実な体腔内組織の結紮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用されるOリングの形状を示す図
(a)(c)は正面図(b)(d)は断面図である。
【図2】本発明に使用されるOリングの形状を示す図
(a)は正面図(b)は断面図である。
【図3】本発明に使用されるOリングの形状を示す図
(a)は正面図(b)は断面図である。
【図4】本発明のOリングが使用される内視鏡結紮用具
を示す図で、Oリングを取り付けた状態の断面図であ
る。
【図5】内視鏡結紮用具の使用状況を示す図である。
【図6】内視鏡結紮用具の他の例を示す断面図である。
【図7】従来のOリングの形状を示す図(a)は斜視図
(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 内 視 鏡 2 デバイス 3 シリンダ 4 Oリング 5 鉗子孔 6 ワイヤー 7 静脈瘤 8 内 筒 9 スライド筒 10 外筒 11 気道チューブ 12 コネクタ 13 シリンジ 14 内表面 15 外表面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用されるOリングの形状を示す図
(a)(c)は正面図(b)(d)は断面図である。
【図2】本発明に使用されるOリングの形状を示す図
(a)は正面図(b)は断面図である。
【図3】本発明に使用されるOリングの形状を示す図
(a)は正面図(b)は断面図である。
【図4】本発明に使用されるOリングの形状を示す図
(a)は正面図(b)は断面図である。
【図5】本発明のOリングが使用される内視鏡結紮用具
を示す図で、Oリングを取り付けた状態の断面図であ
る。
【図6】内視鏡結紮用具の使用状況を示す図である。
【図7】内視鏡結紮用具の他の例を示す断面図である。
【図8】従来のOリングの形状を示す図(a)は斜視図
(b)は断面図である。
【符号の説明】 1 内 視 鏡 2 デバイス 3 シリンダ 4 Oリング 5 鉗子孔 6 ワイヤー 7 静脈瘤 8 内 筒 9 スライド筒 10 外筒 11 気道チューブ 12 コネクタ 13 シリンジ 14 内表面 15 外表面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め延伸、 拡張して筒状体の外周に装着
    し、内視鏡的に静脈瘤を結紮する静脈瘤結紮術などの体
    腔内組織の結紮において使用されるOリングであって、
    Oリングの内側表面にリブあるいは凹凸を有したことを
    特徴とする体腔内組織結紮用Oリング。
  2. 【請求項2】 Oリングにおいて、Oリングの内側にリ
    ブあるいは凹凸が円周上に1個以上有した請求項1記載
    の体腔内組織結紮用Oリング。
  3. 【請求項3】 Oリングにおいて、Oリングの内側にリ
    ブあるいは凹凸がOリングの幅方向に1個以上有した請
    求項1記載の体腔内組織結紮用Oリング
JP31079295A 1995-11-29 1995-11-29 体腔内組織結紮用oリング Pending JPH09140718A (ja)

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JP31079295A JPH09140718A (ja) 1995-11-29 1995-11-29 体腔内組織結紮用oリング

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ID=18009515

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003501405A (ja) * 1999-06-09 2003-01-14 サイムド ライフ システムズ, インコーポレイテッド 薬剤放出用弾性バンド及びその放出方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003501405A (ja) * 1999-06-09 2003-01-14 サイムド ライフ システムズ, インコーポレイテッド 薬剤放出用弾性バンド及びその放出方法
JP4902916B2 (ja) * 1999-06-09 2012-03-21 ボストン サイエンティフィック リミテッド 内視鏡用結紮バンド

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