JPH09138837A - 帳票認識装置 - Google Patents

帳票認識装置

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JPH09138837A
JPH09138837A JP7298039A JP29803995A JPH09138837A JP H09138837 A JPH09138837 A JP H09138837A JP 7298039 A JP7298039 A JP 7298039A JP 29803995 A JP29803995 A JP 29803995A JP H09138837 A JPH09138837 A JP H09138837A
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淳晴 山本
Toyoki Kawahara
豊樹 川原
Yuji Maruyama
祐二 丸山
Hidehiko Kawakami
秀彦 川上
Ryuji Yamazaki
龍次 山崎
Mikio Fujita
幹男 藤田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帳票のような枠罫線と文字を含む画像の指定
位置に記入されている文字の自動認識において、複数の
書式の異なる帳票が混在する場合でも、信頼性の高い帳
票認識装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 画像入力手段1からの2値画像に対し罫
線抽出手段3により水平及び垂直方向の罫線を抽出し、
コーナー検出手段4により図形のコーナーを検出し、構
成要素検出手段5により罫線の交点である構成要素を検
出し、矩形検出手段6により構成要素どうしを連結し、
外形枠検出手段7により矩形構造の最外郭の外形枠を検
出し、特徴抽出手段8により枠構造の特徴を抽出し、枠
構造照合手段10により予め各帳票の枠構造の特徴を登
録した枠構造参照テーブル9を参照して入力の帳票を識
別し、文字読み取り領域を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帳票のような枠罫
線と文字を含む文書画像において枠罫線の構造を認識
し、帳票を識別し帳票内に記入されている特定の文字領
域を切り出し、文字を自動認識するための帳票認識装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、文書情報の電子化に伴い、OCR
(Optical Character Reader)を始めとする文字認識技
術や文書画像処理に対する要望が高まっており、帳票な
ど表形式文書の自動読み取り技術もそのひとつである。
とりわけ複数の書式が混在する帳票を処理する場合は、
予め人手で帳票を種類毎に分類した後OCR装置に読み
取らせる必要があり、時間と労力の削減のため帳票の識
別と文字読み取りをともに自動化する事が要望されてい
る。
【0003】帳票の識別技術としては、例えば特開平2
−217977号公報のように局部的な罫線構造の相違
から帳票の種類を識別し、予め指示された領域を読み取
る方法があり、その従来例を図19、図21及び図22
を用いて説明する。例えば図19(a)に示すように帳
票イメージ310に対し点線で囲む線分検出領域におい
て水平線分を抽出する事により同図(b)に示す如くk
1〜k6の6本の線分が検出される。これに対し図20
(a)に示す帳票320において同様に線分抽出を行う
と、同図(b)に示す如くm1〜m7の7本の線分が検
出される。したがって予め複数の帳票が識別可能な線分
検出領域を設定し、領域内の線分の本数、互いの位置関
係、長さを検出し比較することにより帳票310と32
0の識別が可能となり、予め指定された文字読み取り領
域、すなわち図19(a)の帳票310においては文字
領域311及び312を、図20(a)の帳票320に
おいては文字領域321及び322を切り出し、文字認
識を行うことにより自動読み取りを達成するものであ
る。
【0004】切り出された文字の認識については、様々
な方式が提案されており例えば、ニューラルネットを用
いた文字認識法(森:”PDPモデルによる手書き漢字
認識”、電子情報通信学会論文誌、Vol.J73-D-II, No.8
pp.1268-1274 1990)があり、認識率も実用的なところ
まできているが、今回は帳票の枠線認識装置ということ
で文字認識の前処理に限定しているので文字認識に関し
ては省略するものとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の従
来の構成では、帳票の枠罫線構造の局所的な相違を検出
するため図22(a)に示すような帳票330が混在す
る場合、線分検出を行うと同図(b)に示すようにn1
〜n7の7本の線分が検出され、図20(b)に示した
場合と同一となり図21(a)の文字読み取り領域33
1及び332を特定することが難しく、また線分検出領
域の範囲を予め目視で確認して設定する必要があり、作
業が複雑化するという課題があった。
【0006】本願発明は、前記従来技術の課題を解決す
るもので、多種多様な書式の帳票が混在する場合でも帳
票を識別し、帳票毎の文字読み取り領域を正確に検出す
る信頼性の高い帳票認識装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、枠罫線と文字を含む入力画像を読み取り2
値画像を出力する画像入力手段と、前記2値画像を記憶
する画像メモリと、前記2値画像において水平及び垂直
方向の所定長以上のランを検出することにより枠罫線を
抽出する罫線抽出手段と、枠罫線からなるパターンのコ
ーナーを検出するコーナー検出手段と、前記コーナーの
形状の組み合わせから罫線の屈曲や交差によるL字要
素、T字要素及び十字要素を構成要素として検出する構
成要素検出手段と、前記構成要素どうしを連結し連結形
態を枠構造情報として出力する矩形検出手段と、前記枠
構造情報をもとに前記入力画像内の矩形構造を含む最外
郭の外形枠を検出し、前記外形枠の構造の特徴を外形枠
構造特徴として抽出する外形枠検出手段と、個々の前記
外形枠に囲まれた内部の構造特徴を内部構造特徴として
抽出する特徴抽出手段と、前記外形枠構造特徴に基づき
前記入力画像を分類し、前記外形枠構造特徴及び前記内
部構造特徴を登録する枠構造参照テーブルと、前記枠構
造参照テーブルを検索し外形枠構造特徴及び前記内部構
造特徴を照合することにより前記入力画像の種別を認識
し、前記入力画像内の文字読み取り対象枠を検出する枠
構造照合手段と、前記文字読み取り対象枠の4頂点の座
標に基づき前記画像メモリから文字領域を切り出す文字
切り出し手段と、切り出された文字を認識する文字認識
手段とを設けたものである。
【0008】これにより、多種多様な書式の帳票が混在
する場合でも帳票を識別し、帳票毎の文字読み取り領域
を正確に検出でき、信頼性の高い帳票認識装置が実現で
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
枠罫線と文字を含む入力画像を読み取り2値画像を出力
する画像入力手段と、前記2値画像を記憶する画像メモ
リと、前記2値画像において水平及び垂直方向の所定長
以上のランを検出することにより枠罫線を抽出する罫線
抽出手段と、枠罫線からなるパターンのコーナーを検出
するコーナー検出手段と、前記コーナーの形状の組み合
わせから罫線の屈曲や交差によるL字要素、T字要素及
び十字要素を構成要素として検出する構成要素検出手段
と、前記構成要素どうしを連結し連結形態を枠構造情報
として出力する矩形検出手段と、前記枠構造情報をもと
に前記入力画像内の矩形構造を含む最外郭の外形枠を検
出し、前記外形枠の構造の特徴を外形枠構造特徴として
抽出する外形枠検出手段と、個々の前記外形枠に囲まれ
た内部の構造特徴を内部構造特徴として抽出する特徴抽
出手段と、前記外形枠構造特徴に基づき前記入力画像を
分類し、前記外形枠構造特徴及び前記内部構造特徴を登
録する枠構造参照テーブルと、前記枠構造参照テーブル
を検索し外形枠構造特徴及び前記内部構造特徴を照合す
ることにより前記入力画像の種別を認識し、前記入力画
像内の文字読み取り対象枠を検出する枠構造照合手段
と、前記文字読み取り対象枠の4頂点の座標に基づき前
記画像メモリから文字領域を切り出す文字切り出し手段
と、切り出された文字を認識する文字認識手段とを具備
する帳票認識装置としたものであり、帳票内の外形枠の
構造に基づき帳票の書式カテゴリを判定し、さらに個々
の外形枠毎に予め参照テーブルに登録した見本となる枠
罫線構造と照合するため、正確に帳票の種別を特定でき
帳票毎の文字読み取り領域を正確に検出できるという作
用を有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、外形枠の構造特
徴が外形枠の総数、位置及び形状である請求項1記載の
帳票認識装置としたものであり、帳票内の外形枠の構造
に基づき帳票の書式カテゴリを判定し、さらに個々の外
形枠毎に予め参照テーブルに登録した見本となる枠罫線
構造と照合するため、正確に帳票の種別を特定でき帳票
毎の文字読み取り領域を正確に検出できるという作用を
有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、内部の構造特徴
が個々の外形枠に囲まれた内部の枠の数、位置、幅及び
高さである請求項1又は2記載の帳票認識装置としたも
のであり、帳票内の外形枠の構造に基づき帳票の書式カ
テゴリを判定し、さらに個々の外形枠毎に予め参照テー
ブルに登録した見本となる枠罫線構造と照合するため、
正確に帳票の種別を特定でき帳票毎の文字読み取り領域
を正確に検出できるという作用を有する。
【0012】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図21を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は帳票認識装置のブロック構成図
を示し、1は帳票を読み取り2値画像を得る画像入力手
段、2は前記2値画像を記憶する画像メモリ、3は2値
画像の水平及び垂直方向の罫線を抽出する罫線抽出手
段、4は2値図形のコーナーを検出するコーナー検出手
段、5はコーナー形状の組み合わせから罫線の屈曲や交
差によるL字要素、T字要素、十字要素を検出する構成
要素検出手段、6は構成要素どうしを連結し、連結形態
を枠構造情報として出力する矩形検出手段と、7は帳票
内の矩形構造を含む最外郭の外形枠を検出し、帳票の大
局的な枠構造特徴を外形枠構造特徴として抽出する外形
枠検出手段、8は個々の外形枠に囲まれた内部の枠の
数、位置、幅、高さ等の特徴を内部構造特徴として抽出
する特徴抽出手段、9は外形枠の大局的な特徴である外
形枠構造特徴に基づき帳票を分類し、個々の外形枠の構
造特徴として前記外形枠構造特徴及び前記内部構造特徴
を登録する枠構造参照テーブル、10は枠構造参照テー
ブル上の枠構造特徴との照合により帳票の種別を認識し
文字読み取り対象枠を検出する枠構造照合手段、11は
読み取り対象枠の文字領域を切り出す文字切り出し手
段、12は切り出された文字を認識する文字認識手段で
ある。
【0013】以上のように構成された帳票認識装置につ
いて、その動作を説明する。画像入力手段1により帳票
を読み取り、文字部が1、背景が0の値をもつ2値画像
に変換し画像メモリ2に記憶し、罫線抽出手段3により
2値画像を水平及び垂直方向に走査し所定長以上に値”
1”が連続する線を抽出し、コーナー検出手段4により
水平及び垂直の罫線からなるパターンのコーナーを検出
し、構成要素検出手段5によりコーナー形状の組み合わ
せから罫線の屈曲部や交差部のL字、T字、及び十字の
構成要素を検出し、矩形検出手段6により構成要素どう
しを連結しその連結形態を検出し、外形枠検出手段7に
より帳票内の矩形構造を含む最外郭の外形枠を検出し、
外形枠の総数、位置、形状等の大局的な特徴を抽出し、
特徴抽出手段8により個々の外形枠に囲まれた内部の枠
の数、位置、幅、高さ等の特徴を抽出し、枠構造参照テ
ーブル9に予め見本となる帳票の外形枠の構造及び個々
の外形枠の内部の特徴を登録しておき、枠構造照合手段
10により対象とする帳票の枠構造情報と枠構造参照テ
ーブル9上の見本となる枠構造と照合し帳票を特定し、
その帳票における読み取り対象枠を認識し頂点の座標を
検出し、文字切り出し手段11により読み取り対象枠の
4頂点の座標に基づき文字領域を切り出し、文字認識手
段12により切り出された文字を認識するものである。
【0014】次に図1における各構成要素の動作を詳細
に説明する。帳票を読み取り2値画像を出力する画像入
力手段1は、読み取り線密度を約400dpi程度と
し、原稿である帳票にLED(発光ダイオード)等で照
明しその反射光を一次元のCCDカメラで読み取り、任
意の閾値で2値化して文字部が値1、背景が値0の2値
画像を出力するものである。また、照明は原稿である帳
票の枠線や記入された文字の色によって異なるが、例え
ば青・黒および赤等の枠線に対して、黒や青等で数字や
記号および文字が記入された場合、緑あるいは黄緑の波
長(550〜570nm付近)のLEDを用いることが
多い。2値化処理においては、固定閾値法や浮動閾値法
(森、大津:”認識問題としての二値化と各種方法の検
討”、情報処理学会、イメージプロセッシング15-1, No
v. 1977)が良く知られている2値化処理法であり、原
稿に合わせて任意の2値化処理法を選択すればよい。
【0015】このように2値化された画像データは画像
メモリ2に格納され、メモリ上の画像データに対し以降
に説明する罫線抽出と文字切り出しを行う。
【0016】次に罫線抽出手段3について図2を用いて
説明する。図2は罫線抽出手段3における画像処理のブ
ロック構成図を示し、20は画像メモリ2からの2値画
像、21は水平方向にパターンを縮める水平方向収縮手
段、22は水平方向にパターンを延長する水平方向延長
手段、23は垂直方向にパターンを縮める垂直方向収縮
手段、24は垂直方向にパターンを延長する垂直方向延
長手段、25は水平方向延長手段22と垂直方向延長手
段24の出力のNOR演算を行うNOR回路である。画
像メモリ2の2値画像に対し、水平方向収縮手段21に
おいて水平方向にh画素縮めることにより、水平方向に
h画素以下の幅の線や文字が消滅し、続く水平方向延長
手段22において水平方向にh画素延長することにより
h画素より長い水平線分が抽出される。同様に垂直方向
収縮手段23において垂直方向にv画素縮めることによ
り、垂直方向にv画素以下の幅の線や文字が消滅し、続
く垂直方向延長手段24において垂直方向にv画素延長
することによりv画素より長い垂直線分が抽出される。
NOR回路25により水平方向延長手段22と垂直方向
延長手段24の出力のNOR演算を行うと、文字が消去
され枠罫線のみが残る2値画像が得られ、枠罫線及び背
景がそれぞれ”0”及び”1”の値をもつ。
【0017】図2における水平及び垂直方向の収縮及び
延長処理について図3及び図4を用いてさらに詳細に説
明する。
【0018】図3は水平及び垂直方向収縮手段21及び
23の動作を示すフロー図を示しており、2値画像を水
平方向または垂直方向に1ラインずつ順次走査し終了ラ
インまで処理し、各ライン毎にn画素の収縮処理をおこ
なうとき、ランレングスのカウント値をCとすると、ス
テップ31において各ラインの走査開始時にカウント値
Cに0を設定し、ステップ32において1画素データを
読み込み、ステップ33において画素の値が0(白)か
1(黒)かを判定し、0のときステップ34へ進みカウ
ント値Cに0を設定し、さらにステップ35へ進み黒ラ
ンではないので値0を出力する。ステップ33の判定で
値が1のときはステップ36へ進みカウント値Cがn以
上かどうかの判定を行い、n未満のときステップ37へ
進みカウント値Cをインクリメントし、さらにステップ
35へ進みその走査位置までに所定の黒ランが存在しな
いので値0を出力する。ステップ36の判定でカウント
値Cがn以上のときステップ38へ進みその走査位置ま
でにn画素以上のランレングスをもつ黒ランが存在する
ので値1を出力する。以上の処理を1ラインの終了まで
行うことにより、そのライン上の黒ランがn画素縮めら
れる。次のラインを処理するときは再びステップ31か
ら同様の処理を繰り返す。このようにして全画面の走査
が終了すると、水平または垂直方向にn画素以上のラン
レングスをもつ線分が抽出される。
【0019】同様に図4は水平及び垂直方向延長手段2
2及び24の動作を示すフロー図を示しており、2値画
像を水平方向または垂直方向に1ラインずつ順次走査し
終了ラインまで処理し、各ライン毎にn画素の延長処理
をおこなうとき、ランレングスのカウント値をCとする
と、ステップ41において各ラインの走査開始時にカウ
ント値Cにnを設定し、ステップ42において1画素デ
ータを読み込み、ステップ43において画素の値が0
(白)か1(黒)かを判定し、1のときステップ44へ
進みカウント値Cにnを設定し、さらにステップ45へ
進み黒ラン上にあるので値1を出力する。ステップ43
の判定で値が0のときはステップ46へ進みカウント値
Cが0以下かどうかの判定を行い、0より大きい場合ス
テップ47へ進みカウント値Cをデクリメントし、さら
にステップ45へ進みその走査位置は黒ランからn画素
以内の距離にあるので値1を出力する。ステップ46の
判定でカウント値Cが0以下のときステップ48へ進み
その走査位置は黒ランからn画素より大きく離れている
ので値0を出力する。以上の処理を1ラインの終了まで
行うことにより、そのライン上の黒ランがn画素延長さ
れる。次のラインを処理するときは再びステップ41か
ら同様の処理を繰り返す。このようにして全画面の走査
が終了すると、水平または垂直方向にランレングスがn
画素延長される。
【0020】次にコーナー検出手段4、構成要素検出手
段5、及び矩形検出手段6における一連の処理について
説明するが、これらの内容は同一出願人による特願平7
−016862号公報に記載されており詳細な説明は省
略し、その動作を簡単に説明する。
【0021】まずコーナー検出手段4について図5から
図7を用いて説明する。図5はコーナーを検出するため
の前処理として、入力画像を方向コード化画像に変換し
た結果を示す図、図6は方向コード1〜8と実際の方向
の対応関係を示す図、図7が検出するコーナーの具体例
を示す図である。図5において51は枠罫線の画素、5
2は背景の画素、数字は輪郭点に付与された方向コード
をそれぞれ示しており、この場合背景パターンに対し時
計回りに輪郭を追跡するときの追跡の方向を、方向コー
ド1〜8として割り当てる。このように方向コード化さ
れた画像から方向コードの変化点、すなわちコーナーを
検出する。このために3×3近傍において注目位置(中
央画素)コードが指示する方向に、注目画素と同一方向
コードでない位置を検出する。図5において丸で囲まれ
た位置は方向コードの変化点を示しているが、例えば5
3の位置では図7(a)に示す画素配置となっており、
注目画素の指示する方向”3”の位置の方向コードは”
1”となっており、輪郭の方向が”3”から”1”へ変
化することを意味するので”31”というコードで表記
し、座標と変化する方向コード(以下方向変化コードと
よぶ)を1組として検出する。同様に画素位置54、5
5、56は図7の(b)、(c)、(d)に対応してお
り、それぞれ”17”、”75”、”53”という方向
変化コードが与えられ、これらのコーナー点は、x座
標、y座標、方向変化コードを1組の特徴情報として構
成要素検出手段5へ通知する。
【0022】次に構成要素検出手段5について図8と図
9を用いて説明する。図8はコーナー点の組み合わせか
ら構成要素を検出するための判定条件を示す図、図9は
構成要素の記述形式を示す図である。図8において
(a)(b)(c)(d)はL字要素の検出例、(e)
(f)(g)(h)はT字要素の検出例、(h)は十字
要素の検出例を示しており、コーナー検出手段4からの
コーナー点の特徴情報を用いて、x,y座標が所定の距
離以内にある複数のコーナー点をグループ化し、グルー
プのメンバーであるコーナー点の方向変化コードの組み
合わせから、構成要素の種類が対応付けられる。このよ
うにして検出された構成要素の形状は、図9(a)に示
すように4ビットのコード(以下形状コードとよぶ)で
記述され、各ビットは上位から図9(b)のS、W、
N、Eのいずれの方向に腕が存在するかを示している。
例えば図8(a)に示すL字要素はS方向とE方向に腕
を有しているので、”1001”のビットパターンで記
述される。構成要素のx座標及びy座標は、グループの
メンバーであるコーナー点のx座標及びy座標の平均値
を与えるものとし、構成要素検出手段5はこのx座標、
y座標、及び前記構成要素の形状コードを特徴情報とし
て、矩形検出手段6に通知する。
【0023】次に矩形検出手段6について図10を用い
て説明する。図10は構成要素どうし連結関係を示す図
である。図10(a)は構成要素検出手段5において検
出されたL字要素、T字要素、十字要素の一例を示すも
ので、矩形検出手段6は矩形情報としてこれら構成要素
の連結関係を記述した連結テーブルを生成出力する。ま
ず各構成要素に対し識別ラベルe1からe20を付与し、次
に前記構成要素検出手段5からの特徴情報(x座標、y
座標、形状コード)に基づき、形状コードの示す腕につ
いてx方向とy方向を探索し、連結可能な腕をもつ構成
要素のうち最短距離にあるものを検出する。同図(b)
は構成要素の連結関係を示す連結テーブルを示すもの
で、各構成要素についてどの要素と連結するかをN、
S、E、Wの各方向について記述する。例えばL字要素
e1の場合は、腕S及びEに対応する構成要素としてe15
及びe2が存在し、T字要素e2の場合は腕S、W、及びE
に対応する構成要素としてe8、e1、及びe3が存在するこ
とになる。同図(b)の属性フラグは特徴抽出手段8に
おいて使用するパラメータであり具体的内容は後述す
る。
【0024】次に外形枠検出手段7について図11及び
12を参照しながら説明する。図11(a)は外形枠の
一例を示す図、図11(b)は時計回りに外形枠を追跡
し再び始点に戻るまでの経路を示す図、図12は外形枠
を検出する処理のフロー図である。図11(a)におい
て太線で示される矩形62、63、及び64が外形枠で
あり、帳票61において閉じた枠構造の最も外側の罫線
で構成される。例えば外形枠62について、始点要素f1
から時計回りに外形枠を追跡し再び始点に戻るまでの経
路である追跡経路は図6(b)に示すように、f1、f2、
f6、f10、f12、f11、f9、f5、f1となり、外形枠の頂点
は丸印で示すように追跡の方向が変化する構成要素とな
りf1、f2、f12、f11、f1であり、これらを頂点経路と呼
ぶ。以下追跡経路は[・・・]、頂点経路は{・・・}
というように表記すると、外形枠63については追跡経
路は[f3 f4 f8 f14 f13 f7 f3]となり、頂点経路は
{f3f4 f14 f13 f3}であり、外形枠64については追
跡経路は[f15 f16 f17 f20f24 f29 f33 f32 f31 f30 f
25 f21 f18 f15]であり、頂点は{f15 f17 f33 f32f31
f30 f15}である。したがって図11(a)に示す帳票
の例では外形枠の総数Nは3となる。次にこれらの外形
枠を抽出するための処理について図12を参照しながら
説明する。まずフロー図で用いる変数について説明す
る。入力変数は、図10(b)に示した構成要素連結テ
ーブルで、テーブル上のi番目の構成要素に関して、識
別ラベルをei、x座標をx(ei)、y座標をy(e
i)、形状コードをcode(ei)、方向ポインタをd
k(ei)とし、S、W、N、Eの各方向に対しk=0、
1、2、3が対応する。iはテーブル上の構成要素の総
数をMとすると、0から(M−1)の値をとるものとす
る。次に出力変数は、外形枠の総数をN、j番目の外形
枠に関して、追跡経路をBj=[bj(0)bj(1)・
・・]、頂点経路をCj={cj(0)cj(1)・・
・}とする。ただしjは0から(N−1)の値をとるも
のとする。また制御変数として、外形枠の追跡を開始し
た構成要素ポインタsp、次を追跡するための構成要素
ポインタnp、現在の追跡している方向を示す変数di
r、外形枠の追跡フラグfとする。まず71において外
形枠総数Nに0を設定し、72において外形枠を追跡中
かどうかを示すフラグfに0を設定し、更に73におい
て制御変数i及びjに0を設定する。以下、構成要素連
結テーブルを参照しながら、個々の外形枠を時計回りに
追跡する。74において制御変数iが構成要素の総数M
以上の場合処理は終了し、そうでない場合には75に進
む。75においてフラグの値から現在外形枠を追跡中か
どうかを判定し、フラグの値が0、すなわち外形枠の始
点を探索中であるとき76の判定に進み、フラグの値が
1、すなわち外形枠を追跡中であるとき84の判定に進
む。76の判定は現在注目している構成要素が外形枠追
跡の始点であるかどうかを判定するもので、外形枠の左
肩の要素、すなわちS方向及びE方向に腕をもつ構成要
素かどうかを判定し、該当する場合は78へ進み追跡フ
ラグfをセットし、該当しない場合は77へ進み制御変
数iを更新し、次の構成要素をチェックする。79及び
80は制御変数に初期値を与えるステップであり、79
において始点ポインタを設定し、80において制御変数
kkと現在の追跡方向を示す変数dirに、方向Eを示
す値3を設定する。次に81及び82において、現在注
目している構成要素の識別コードeiを追跡経路Bj及び
Cjに登録する。そして83において次点ポインタnp
に現在着目している構成要素のE方向ポインタの値をセ
ットする。次に再び判定75へ戻り、今回は追跡フラグ
fがセットされているので判定84へ進む。84は次点
ポインタnpと始点ポインタspの一致判定を行うもの
で、一致した場合は外形枠としてクローズしたことを意
味し、94へ進み外形枠の総数Nをインクリメントし、
次に95において制御変数jをインクリメントし、更に
96において追跡フラグfをリセットし、77において
制御変数iを更新し再び74の判定を行う。84の判定
において次点ポインタと始点ポインタが一致しないと
き、次点ポインタnpの指す構成要素においてS、W、
N、Eの各方向のポインタを検索し、次のnpを決め
る。85は上記S、W、N、Eの方向を検索する際、ど
の方向から検索するかを決める処理で、式中の%はモジ
ュロ演算を示す。すなわち現在の方向kkに3を加えモ
ジュロ演算を行うことにより、現在の方向に対し時計回
りにみてすぐ隣の方向から、時計回り順にチェックして
いく。このとき86の判定において、該方向に腕を有す
るかどうかの判定を行い、腕を有さない場合は、87で
kkの値を更新し再び85へ進み、腕を有する場合は判
定88へ進む。88は腕の方向が現在の追跡方向と一致
しているかどうかの判定を行うもので、一致しない場合
は追跡方向が変わるため、90において変数dirに新
たな追跡方向を設定し、91において注目している構成
要素が方向変化点、すなわち頂点であるとして、頂点経
路Cjに登録し、さらに89において追跡経路Bjにも登
録する。88の判定において追跡方向が変化しない場合
は追跡経路Bjにのみ登録する。続いて次点ポインタn
pに求められた方向kの構成要素の識別コードをセット
し、現在の方向を示す制御変数kkにkの値をセット
し、再び75以下の判定を繰り返す。以上の処理を終了
まで実行することにより、帳票内の全ての外形枠が検出
され、総数N、追跡経路Bj、及び頂点経路Cjが求めら
れる。
【0025】次に特徴抽出手段8について図13から図
15を用いて説明する。図13及び図14は構成要素の
外形枠への属性を検出するフロー図、図15は前記構成
要素連結テーブルから各外形枠の内部枠を検出するフロ
ー図である。まず図13のフロー図で用いられる変数に
ついて説明する。入力となるデータは図10(b)で示
した構成要素連結テーブルと図12の処理で得られた追
跡経路Bj(j=0〜N-1)であり、識別ラベル、形状コー
ド、方向ポインタは図12と同様の表記とする。また追
跡経路Bjに属する要素bj(h)の総数をpjと表記す
る。これに対し出力データとしては、各構成要素がどの
外形枠に所属するかを示す属性フラグg(ei)であ
る。すなわち図10(b)に示した構成要素がどの外形
枠に所属するかを判定するものである。判定に先立ち、
あらかじめ全ての構成要素の属性フラグg(ei)に−
1がセットされているものとする。図13において、ま
ず101から104において制御変数j、h、i、kに
0を設定し、109の判定において注目している構成要
素の腕の方向ポインタの位置に、追跡経路上の構成要素
と一致するかどうかを判定する。一致する場合は114
へ進み属性フラグg(ei)にjの値すなわち所属する
外形枠の番号を設定する。これに対し一致しない場合は
111以下の判定へ進み、条件を満たすときは方向の制
御変数kを更新し再び109の判定を行う。111では
制御変数iがM−1まで進んだかどうかを判定するもの
で、条件を満たすときは104からの処理を繰り返し、
満たさない場合は112以下の判定に進む。112では
制御変数hが追跡経路Bjの要素数pjまで進んだかどう
かを判定するもので、条件を満たすときは103からの
処理を繰り返し、満たさない場合は113の判定に進
む。113では制御変数jがN−1まで進んだかどうか
を判定するもので、条件を満たすときは102からの処
理を繰り返し、満たさない場合は図14に示す処理へ進
む。以上の処理により各外形枠上の構成要素の属性フラ
グg(ei)が設定されたことになる。図14で示すプ
ロセスは、構成要素連結テーブル自身を参照し、まだ属
性の決まっていない要素に対し、既に属性のきまってい
る構成要素の方向ポインタとの一致判定を行い、一致す
る場合は同一の属性フラグを与える処理である。まず1
21で制御変数iに0、フラグfに0をそれぞれ設定
し、次に128において構成要素eiの属性が決まって
いるかどうかを判定し、決まっている場合は133へ進
み制御変数iがM−1まで進んでいなければiを更新し
再び128の判定を行う。属性が決まっていない場合は
122へ進みフラグに1をセットし、123へ進み制御
変数sに0を設定し、続く129で既に属性の決まって
いる構成要素を探索する。未だ属性が決まってない場合
は131の判定へ進み制御変数sがM−1まで進んでい
なければsを更新し再び129の判定を行う。属性の決
まっている構成要素があった場合、124で制御変数r
に0を設定し、130において方向ポインタの中に、注
目している構成要素eiが存在するかどうかを判定し、
存在する場合は135へ進み属性フラグg(ei)にg
(es)を設定する。130の条件を満たさない場合は
125においてrをインクリメントし他の方向ポインタ
を見る。133において制御変数iがM−1まで進んだ
ときは134へ進み、フラグfの値を検査し値が0でな
い場合は再び121から処理を繰り返す。134の判定
でフラグの値が0のままであれば、全ての構成要素の属
性が与えられたことになり、終了する。次に構成要素連
結テーブルから各外形枠の内部の枠を検出する処理フロ
ーについて図15を参照しながら説明する。まず図15
で用いられる変数について説明する。入力となるデータ
は図10(b)で示した構成要素連結テーブルであり、
識別ラベル、方向ポインタ、所属フラグは図13及び図
14と同様の表記とする。これに対し出力データとして
は、各外形枠ごとの内部枠構造テーブルRjと各外形枠
毎の内部枠の総数tjである。ただしjは0から(N−
1)の値をとるものとする。
【0026】枠の4頂点のうち左上の点を始点と定める
と、内部枠構造テーブルRjは、個々の枠の識別番号、
始点のx座標及びy座標、枠の幅wと高さhを要素とし
てもつものとする。まず141から143において制御
変数i及びjと内部枠の総数tjに0を設定する。14
5の判定で対象とする構成要素が注目している外形枠に
所属するかどうかを判定し、所属しない場合は判定15
9へ進み、所属する場合は判定146へ進む。146は
対象としている構成要素が枠の始点であるかどうかを判
定するもので、E方向及びS方向のポインタに連結の相
手となる構成要素が存在するかどうかが判定条件であ
る。始点である場合147以下の処理に進むが、始点か
ら枠として認識する方法は、基本的に始点からE→S→
W→Nと右回りに連結線をたどり、行き止まりになれば
前の要素に戻り新しい構成要素を選択して探索を繰り返
し、最後に始点に戻ることのできる構成要素の集まりを
1つの枠とするものである。まず147において対象点
のE方向に構成要素が連結しているがどうか調べ、no
ならば159へ進み、yesならば148へ進み連結し
ているE方向の構成要素を対象点にする。次に149に
おいて対象点のS方向に構成要素が連結しているがどう
か調べ、noならば147に戻り、yesならば150
へ進み連結しているS方向の構成要素を対象点にする。
続いて151において対象点のW方向に構成要素が連結
しているがどうか調べ、noならば149に戻り、ye
sならば152へ進み連結しているW方向の構成要素を
対象点にする。続いて153において対象点のN方向に
構成要素が連結しているがどうか調べ、noならば15
1へ戻り、yesならば154へ進み連結しているN方
向の構成要素を対象点にする。続いて155において1
54の対象点が始点と一致するかどうか調べ、noなら
ば153に戻り、yesならば1つの枠を検出したので
156へ進む。156では始点のx座標とE方向の構成
要素のx座標の差から枠の幅wを算出し、また始点のy
座標とS方向の構成要素のy座標の差から枠の高さhを
算出する。次に157において内部枠構造テーブルRj
に該枠の始点のx座標、y座標、幅w、高さhを登録
し、158において内部枠の総数tjをインクリメント
する。その後159へ進み制御変数iの判定を行い、i
が構成要素の総数M−1まで進んでいないとき160へ
進みiをインクリメントし再び145の判定に進み、i
がM以上の場合は161へ進む。161では制御変数j
の判定を行い、jが外形枠の総数N−1まで進んでいな
いとき162へ進みjをインクリメントし再び142に
戻り、jがN以上の場合は終了となる。以上図12から
図15を用いて説明した外形枠検出手段7及び特徴抽出
手段8により、帳票の外形枠構造特徴として外形枠の総
数、頂点位置及び個々の外形枠の内部構造特徴として内
部枠の総数、枠の始点位置、幅、高さが検出され、次の
枠構造照合手段10において枠構造参照テーブル9に登
録されている帳票の枠構造と照合し、帳票を特定し文字
読み取り領域を決定する。
【0027】以下枠構造参照テーブル9と枠構造照合手
段10について図16と図17を用いて説明する。図1
6は枠構造参照テーブル9に登録してある帳票の具体
例、図17は枠構造参照テーブル9の構造を示す図であ
る。図16(a)に示す帳票は3個の外形枠211、2
12、213が存在し、個々の外形枠には13個の内部
枠が存在し、それぞれ(1)から(13)の識別番号が与えら
れている。また同図(b)に示す帳票は2個の外形枠2
21、222が存在し、個々の外形枠には11個の内部
枠が存在し、それぞれ(1)から(11)の識別番号が与えら
れている。また同図(c)に示す帳票は1個の外形枠2
31が存在し、11個の内部枠が存在しそれぞれ(1)か
ら(11)の識別番号が与えられている。さらに同図(d)
に示す帳票は1個の外形枠241が存在し、13個の内
部枠が存在しそれぞれ(1)から(13)の識別番号が与えら
れている。これらの帳票の枠構造の特徴は図17(a)
(b)に示すテーブルに登録されている。図17におい
て(a)は外形枠構造を登録するテーブル、(b)は内
部枠構造を登録するテーブルを示す。同図(a)におい
てテーブルに登録する要素としては、外形枠の総数、頂
点数、個々の外形枠における内部枠の総数、外形枠の識
別番号、外形枠の頂点座標があり、入力された帳票にお
けるこれらの特徴をパラメータとしてテーブルを検索す
ることにより、帳票の候補が決まる。次に候補として挙
げられた帳票に対し、今度は同図(b)に示す内部の枠
の詳細構造を順次照合する。すなわち個々の枠について
始点座標、幅、及び高さの一致判定を行い一致したとき
帳票が特定できたとみなし、読み取り対象枠の識別番号
に対応する入力帳票の枠の始点座標、幅、高さを文字切
り出し手段11に通知する。例えば図16(d)に示す
帳票の場合、読み取り対象枠は(6)及び(7)となりそれぞ
れの枠の始点、幅、高さが文字切り出し手段11に通知
される。
【0028】次に、文字切り出し手段11について説明
する。文字切り出し手段11は、画像メモリ2から実際
の文字の2値イメージを切り出して文字認識手段12に
送るもので、その処理について図18を用いて説明す
る。図18は、帳票の枠の中に文字が描かれている2値
イメージを示している。ここで、251は読み取り対象
枠の始点(xs,ys)、252は文字読み取り領域、
253は文字切り出し領域を示す。枠構造照合手段10
より通知された始点(xs,ys)、幅w、高さhに基
づき、マージンdxとdyを見込んで、始点254(x
s+dx,ys+dy)から幅(w−2dx)、高さ
(h−2・dy)の領域を読み取り領域254として決
定する。個々の文字の切り出し領域は、この読み取り領
域において水平方向及び垂直方向のプロジェクションを
とることにより決定され、水平及び垂直方向において所
定の度数以上の領域を文字切り出し領域253とする。
プロジェクションを用いた文字切り出しは一般的な技術
であるので詳細な説明は省略する。このように切り出さ
れた個々の文字を後段の文字認識手段12に転送し、指
定された枠内の文字列を認識する事ができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像入力
手段により読み取られたの帳票の2値画像に対して、罫
線を抽出し罫線の交点である構成要素を検出し、各構成
要素どうしを連結し枠構造を生成し、枠構造の外形枠を
検出しその特徴から帳票を分類し、さらに各外形枠の内
部の枠構造を見本と照合して帳票の種類を特定し、読み
取り対象枠を検出することにより、多種多様な書式の帳
票が混在する場合でも帳票を識別し、帳票毎の個別の文
字読み取り領域を正確に検出でき、信頼性の高い文字認
識が行えるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における帳票認識装置の
ブロック結線を示す図
【図2】同実施の形態の帳票認識装置における罫線抽出
手段でのブロック結線を示す図
【図3】同実施の形態の帳票認識装置における線分収縮
手段での処理の手順を示すフローチャート
【図4】同実施の形態の帳票認識装置における線分延長
手段での処理の手順を示すフローチャート
【図5】同実施の形態の帳票認識装置におけるコーナー
検出手段での方向コード化と方向コード変化点検出につ
いて説明する図
【図6】同実施の形態の帳票認識装置におけるコーナー
検出手段での方向コードと実際の方向との対応関係を示
す図
【図7】同実施の形態の帳票認識装置におけるコーナー
検出手段での方向変化コードの具体例を示す図
【図8】同実施の形態の帳票認識装置における構成要素
検出手段でのコーナー点の組み合わせによる構成要素の
具体例を示す図
【図9】同実施の形態の帳票認識装置における構成要素
抽出手段での構成要素の形態の記述について説明する図
【図10】同実施の形態の帳票認識装置における矩形検
出手段での構成要素どうしの連結関係を示す概念図
【図11】同実施の形態の帳票認識装置における外形枠
検出手段での外形枠検出の一例を示す図
【図12】同実施の形態の帳票認識装置における外形枠
検出手段での外形枠検出の処理の手順を示すフローチャ
ート
【図13】同実施の形態の帳票認識装置における特徴抽
出手段での構成要素の属性を検出する処理の手順を示す
フローチャート
【図14】同実施の形態の帳票認識装置における特徴抽
出手段での構成要素の属性を検出する処理の手順を示す
フローチャート
【図15】同実施の形態の帳票認識装置における特徴抽
出手段での内部枠構造を検出する処理の手順を示すフロ
ーチャート
【図16】同実施の形態の帳票認識装置における枠構造
参照テーブルに登録されている帳票の具体例を示す図
【図17】同実施の形態の帳票認識装置における枠構造
参照テーブルでのテーブルの構造を示す図
【図18】同実施の形態の帳票認識装置における文字切
り出し手段の処理を示す図
【図19】従来の帳票認識装置の処理動作を示す図
【図20】従来の帳票認識装置の処理動作を示す図
【図21】従来の帳票認識装置の処理動作を示す図
【符号の説明】
1 画像入力手段 2 画像メモリ 3 罫線抽出手段 4 コーナー検出手段 5 構成要素検出手段 6 矩形検出手段 7 外形枠検出手段 8 特徴抽出手段 9 枠構造参照テーブル 10 枠構造照合手段 11 文字切り出し手段 12 文字認識手段 20 2値画像 21 水平方向収縮手段 22 水平方向延長手段 23 垂直方向収縮手段 24 垂直方向延長手段 25 NOR回路 51 枠罫線の画素 52 背景の画素 53〜56 コーナー点 61 帳票 62〜64 外形枠 210 帳票A 211〜213 外形枠 220 帳票B 221〜222 外形枠 230 帳票C 231 外形枠 240 帳票D 241 外形枠 251 枠の始点 252 文字読み取り領域 253 文字切り出し領域 254 文字読み取り領域の始点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 秀彦 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 山崎 龍次 神奈川県横浜市港北区綱島4丁目3番1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 藤田 幹男 神奈川県横浜市港北区綱島4丁目3番1号 松下通信工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠罫線と文字を含む入力画像を読み取り
    2値画像を出力する画像入力手段と、前記2値画像を記
    憶する画像メモリと、前記2値画像において水平及び垂
    直方向の所定長以上のランを検出することにより枠罫線
    を抽出する罫線抽出手段と、枠罫線からなるパターンの
    コーナーを検出するコーナー検出手段と、前記コーナー
    の形状の組み合わせから罫線の屈曲や交差によるL字要
    素、T字要素及び十字要素を構成要素として検出する構
    成要素検出手段と、前記構成要素どうしを連結し連結形
    態を枠構造情報として出力する矩形検出手段と、前記枠
    構造情報をもとに前記入力画像内の矩形構造を含む最外
    郭の外形枠を検出し、前記外形枠の構造の特徴を外形枠
    構造特徴として抽出する外形枠検出手段と、個々の前記
    外形枠に囲まれた内部の構造特徴を内部構造特徴として
    抽出する特徴抽出手段と、前記外形枠構造特徴に基づき
    前記入力画像を分類し、前記外形枠構造特徴及び前記内
    部構造特徴を登録する枠構造参照テーブルと、前記枠構
    造参照テーブルを検索し外形枠構造特徴及び前記内部構
    造特徴を照合することにより前記入力画像の種別を認識
    し、前記入力画像内の文字読み取り対象枠を検出する枠
    構造照合手段と、前記文字読み取り対象枠の4頂点の座
    標に基づき前記画像メモリから文字領域を切り出す文字
    切り出し手段と、切り出された文字を認識する文字認識
    手段とを具備する帳票認識装置。
  2. 【請求項2】 外形枠構造特徴が外形枠の総数、位置及
    び形状である請求項1記載の帳票認識装置。
  3. 【請求項3】 内部構造特徴が個々の外形枠に囲まれた
    内部の枠の数、位置、幅及び高さである請求項1又は2
    記載の帳票認識装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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