JPH09138435A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH09138435A
JPH09138435A JP7294572A JP29457295A JPH09138435A JP H09138435 A JPH09138435 A JP H09138435A JP 7294572 A JP7294572 A JP 7294572A JP 29457295 A JP29457295 A JP 29457295A JP H09138435 A JPH09138435 A JP H09138435A
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JP
Japan
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lens
camera
finder
optical system
light
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Pending
Application number
JP7294572A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Uno
哲哉 宇野
Hiroyuki Ogura
宏之 小倉
Toshihiro Hamamura
俊宏 濱村
Hiroshi Otsuka
博司 大塚
Hideki Osada
英喜 長田
Naoshi Okada
尚士 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パララックスの生じない小型のカメラであっ
て、閃光撮影においてフィルムの反射率に依存しない自
動調光を行うことができるカメラを提供する。 【解決手段】物体側から順に前群L1,撮影系後群L2
から成るズーム撮影光学系と,光束を前群L1と撮影系
後群L2との間で撮影用光束とファインダー用光束とに
分割するハーフミラーHM1と,ファインダー用光束で
1次像を形成するファインダー光学系と,1次像面I1
位置に配置された拡散板P1と,フラッシュ撮影を行う
ときに拡散板P1からの光を用いて調光用データを得る
ための測光を行う調光素子SLと,を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に知られているレンズシャッターカ
メラには、撮影光学系とファインダー光学系とが独立し
た光学系として設けられているため、撮影光学系とファ
インダー光学系との間にパララックスが生じるという問
題がある。外光式の測光・焦点状態検出方式が採用され
ている場合には、撮影光学系やファインダー光学系と測
光・焦点状態検出素子との間にもパララックスが生じて
しまう。近年、撮影光学系は望遠化の傾向にあるが、こ
の望遠化が上記パララックスの増大やカメラの大型化を
招く原因となっている。
【0003】一方、一眼レフカメラは、撮影光学系をフ
ァインダー光学系の対物レンズとして兼用する構成とな
っているため、撮影光学系とファインダー光学系との間
にパララックスは生じない。また、TTL(through the
taking lens)測光が採用されている場合には、撮影光
学系を通った光束を測光に使用するため、測光素子と撮
影光学系やファインダー光学系との間にパララックスが
生じることもない。しかし、一般的な一眼レフカメラに
は、撮影光学系の後方に跳ね上げミラーが配置されてい
るため、この跳ね上げミラーによってカメラが大型化す
るといった問題がある。跳ね上げミラーがカメラの大型
化を招くのは、第1に、撮影光学系の後方に配置された
跳ね上げミラーによって、バックフォーカスが制限され
るからである。第2に、跳ね上げミラーが絞りから大き
く離れた位置で光束を反射させるため、その位置での大
きな光束径に対応した大きなミラーが必要になるからで
ある。
【0004】レンズシャッターカメラと一眼レフカメラ
の特長を兼ね備えたものとして、コニカドミレックス
{小西六写真工業(株)製}が知られている{(株)朝日ソノ
ラマ 発行,白井達男 著,現代カメラ新書「幻のカメラ
を追って」(昭和57年1月25日初版発行),p.27〜p.36参
照。}。このコニカドミレックスは、レンズシャッター
式一眼レフカメラであって、小反射鏡(ドットミラーと
呼ばれる全反射ミラー)を内蔵した平行平面のプリズム
が撮影光学系の途中に挿入されており、小反射鏡で反射
された光束がそのプリズム内で全反射されて上方へ取り
出され、上方に配置されている結像レンズ群,ダハプリ
ズム及びコンデンサーレンズを通って接眼レンズへ導か
れる構成となっている。この構成によると、撮影光学系
に入射した光束の一部がファインダー用光束として用い
られるため、撮影光学系とファインダー光学系との間に
パララックスは発生せず、また、跳ね上げミラーが用い
られていないためカメラの小型化が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記コニカドミレック
スには調光素子が設けられていないので、閃光撮影を行
う場合には、自動調光を行うことができない。通常の一
眼レフカメラでは、フィルム面を直接にらむように調光
素子が設けられているが、フィルムの種類によって反射
率が異なるため、フィルムの反射率に応じた微妙な補正
を行わなければならない。
【0006】本発明は上記のような点に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、パララックスの生じない小
型のカメラであって、閃光撮影においてフィルムの反射
率に依存しない自動調光を行うことができるカメラを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明のカメラは、一眼レフカメラであって、
物体側から順に前群及び後群から成る撮影光学系と,こ
の撮影光学系に入射した光束を、前記前群と前記後群と
の間で撮影用光束とファインダー用光束とに分割する光
束分割器と,閃光撮影を行うときに前記ファインダー用
光束の一部の光を用いて調光用データを得るための測光
を行う調光素子と,を備えたことを特徴とする。
【0008】第2の発明のカメラは、一眼レフカメラで
あって、物体側から順に前群及び後群から成る撮影光学
系と,この撮影光学系に入射した光束を、前記前群と前
記後群との間で撮影用光束とファインダー用光束とに分
割する光束分割器と,前記ファインダー用光束で1次像
を形成するファインダー光学系と,前記1次像の像面位
置又は像面近傍位置に配置された拡散板と,閃光撮影を
行うときに前記拡散板からの光を用いて調光用データを
得るための測光を行う調光素子と,を備えたことを特徴
とする。
【0009】第1,第2の発明の構成によると、撮影用
光束とファインダー用光束とは、撮影光学系に入射した
光束を光束分割器で分割することにより得られるため、
光学的に同等である。そして、この光束分割は、撮影光
学系の途中で行われるため、バックフォーカスの短縮が
可能となり、これによりカメラの内部構成のコンパクト
化が可能となる。また、フィルム面からの反射光を用い
て調光を行う従来の方式では、フィルムの反射率がフィ
ルムの種類によって異なるため、フィルムの種類に応じ
た微妙な補正を行う必要がある。しかし第1,第2の発
明の構成によると、フィルム面からの反射光を用いない
ので、フィルムの種類に応じた補正を行う必要がない。
しかも、調光素子は常にファインダー用光束を受光して
いるので、フィルム露光中でも自動調光が可能である。
さらに、第2の発明の構成によると、拡散板からの光を
用いた測光によって調光用データが得られるため、調光
用光束の取り出し方の自由度が高くなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施したカメラを
図面を参照しつつ説明する。なお、光束分割器の例とし
ては、ペリクルミラー,ハーフミラー等の光半透過性の
ミラー;光半透過性の反射面を有するプリズム(図32)
等が挙げられるが、光束の分割が可能なものであればこ
れらに限らない。以下の説明では、光束分割器の代表例
としてハーフミラーを挙げる。また、光路切替器の例と
しては、跳ね上げ可動式の全反射ミラーが挙げられる
が、光路の切り替えが可能なものであればこれらに限ら
ない。以下の説明では、光路切替器の代表例として跳ね
上げ可動式の全反射ミラーを挙げる。
【0011】《カメラの光学構成》図1〜図22に本発
明を実施したカメラの光学構成を模式的に示して説明す
る。なお、実施の形態間で同一の部分や相当する部分に
は同一の符号を付して、重複説明を適宜省略する。
【0012】〈光束分割タイプの基本構成(図1)〉図1
に示すカメラの光学系は、被写体側から順に、前群L
1,ハーフミラーHM1及び撮影系後群L2から成る撮
影光学系と、前群L1,ハーフミラーHM1,全反射ミ
ラーAM2,ファインダー系後群L3及び接眼レンズL
Eから成るファインダー光学系と、で構成されており、
前群L1を撮影光学系とファインダー光学系とに共用す
る構成となっている。上記撮影光学系によってフィルム
面N1上に被写体像が形成され、一方、上記ファインダ
ー光学系によって1次像面I1位置に1次像が形成され
る。なお、図1中、AXは前群L1の光軸、AX1は撮
影系後群L2の光軸、AX2はハーフミラーHM1以降
のファインダー系の光軸である。
【0013】前群L1と撮影系後群L2との間に配置さ
れているハーフミラーHM1は、撮影光学系に入射した
光束を、撮影光学系の途中(つまり、前群L1と撮影系
後群L2との間)で、透過光束である撮影用光束と反射
光束であるファインダー用光束とに分割する。この光束
分割により得られる撮影用光束とファインダー用光束と
は、光学的に同等である。また、ハーフミラーHM1で
2つに分割される光束は、撮影光学系に入射した後の光
束(即ち、前群L1通過後の光束)である。従って、撮影
光学系とファインダー光学系との間にパララックスは発
生しない。しかも、ファインダー像はフィルム露光中で
もブラックアウトしないので、常にフィルム面N1と同
等の画面をファインダーで確認することができる。ま
た、この光束分割は撮影光学系の途中で行われるため、
バックフォーカスを短縮することが可能である。これに
よりカメラの内部構成のコンパクト化が可能となり、カ
メラの小型化を図ることができる。
【0014】撮影光学系及びファインダー光学系はズー
ム光学系である。撮影光学系のズーミングは、前群L
1,ハーフミラーHM1,撮影系後群L2のズーム移動
によって行われ、一方、ファインダー光学系のズーミン
グはファインダー系後群L3のズーム移動(つまり、撮
影系後群L2と同等の移動)によって行われる。
【0015】ハーフミラーHM1は、撮影光学系の光軸
AX,AX1に沿って移動可能に設けられており、上述
したようにズーミング時には光軸AX,AX1に沿って
ズーム移動を行う。撮影光学系の途中に位置固定のハー
フミラーHM1が設けられていると前群L1や撮影系後
群L2のズーム移動が制限されるが、ハーフミラーHM
1は上記のようにズーム移動を行うため、撮影光学系の
ズーム移動が制限を受けることはない。
【0016】フォーカシングは、前群L1のフォーカス
移動によって行われる。分割される前の光束でフォーカ
シングが行われるため、ファインダー系後群L3をフォ
ーカス移動させなくても、ファインダーを通してピント
状態を確認することができる。また、前群L1を手ブレ
補正光学系として用いれば、手ブレ補正後の光束が分割
されるため、ファインダーを通して手ブレ補正効果を確
認することができる。先に述べたようにファインダー像
はフィルム露光中でもブラックアウトしないので、上記
ピント状態や手ブレ補正効果を絶えずファインダーで確
認することができる。従って、オートフォーカス後、手
ブレ補正を行い続けることによって、手ブレ補正効果を
確認しながらレリーズ動作に移り、手ブレのない撮影が
完了したことを知ることができる。
【0017】この実施の形態においては、フォーカシン
グは上記のように前群L1のフォーカス移動によって行
われるが、この構成にインターナルフォーカスやリヤフ
ォーカスのようなフォーカス方式を採用してもよい。撮
影光学系の途中に位置固定のハーフミラーHM1が設け
られていると、撮影光学系のフォーカス移動が制限され
るが、上記のようにハーフミラーHM1は移動可能であ
るため、撮影光学系のフォーカス移動を妨げないように
ハーフミラーHM1を光軸AX,AX1に沿って移動さ
せながら前記光束分割を行うことができる。従って、撮
影光学系のフォーカス移動が制限を受けることはない。
【0018】また、ハーフミラーHM1の光束を分割す
る面は、フォーカシングやズーミングにおいて最も大き
くなる光束径に合った大きさのものでなければならない
が、図1に示す実施の形態によると、光軸AX,AX1
に沿ったハーフミラーHM1の移動により、光束が最も
細くなる位置(例えば、絞り近傍位置)で光束を分割する
ことができる。従って、光束を分割する面を小さくする
ことにより、ハーフミラーHM1の小型化を図ることが
できる。例えば、前群L1が発散系の場合、前群L1が
ハーフミラーHM1から離れてしまうと、ハーフミラー
HM1に入射する光束は太くなってしまうが、ハーフミ
ラーHM1を上記のように移動可能な構成とすれば、常
に一定、かつ、最小の光束幅の位置で光束の分割を行う
ことができる。このように光束を分割する面が小さくな
るようにハーフミラーHM1を小型化すれば、カメラの
内部構成のコンパクト化が可能となり、カメラの小型化
を図ることができる。
【0019】図1に示す実施の形態に絞り兼用のシャッ
ターを用いる場合には、ハーフミラーHM1が撮影光学
系の光軸AX,AX1に沿ってシャッターとともに移動
しうるように、ハーフミラーHM1をシャッターの前側
近傍に設けるのが好ましい。このように構成すれば、撮
影光学系の移動を妨げないようにハーフミラーHM1と
シャッターを光軸AX,AX1に沿って移動させながら
前記光束分割を行うことができるので、撮影光学系のフ
ォーカス移動やズーム移動が制限を受けないカメラを実
現することができる。また、この場合も、前述したよう
にハーフミラーHM1で分割される光束は撮影光学系に
入射した後の光束であるため、パララックスは発生せ
ず、しかも、バックフォーカスの短縮化及び光束を分割
する面の小型化により、カメラを小型化することができ
る。
【0020】〈ファインダー光学系にリレーレンズを有
する光束分割タイプ(図2)〉図2に示すカメラの光学系
は、前述した図1に示す光学系において、ファインダー
系後群L3と接眼レンズLEとの間にリレーレンズLR
を配置した構成となっている。リレーレンズLRは、1
次像面I1位置に形成された1次像を再結像させること
により2次像面I2位置に2次像を形成する。そして、
この2次像は接眼レンズLEを通して観察される。この
ように、リレーレンズLRによって光束を無駄なく接眼
レンズLEに導くことができるため、撮影用光束によっ
てフィルム面N1上に形成される像と等価な明るい像を
ファインダーで確認することができる。
【0021】〈光路切替タイプの基本構成(図3)〉図3
に示すカメラの光学系は、前述した図1に示す光学系に
おいて、ハーフミラーHM1の代わりに跳ね上げ可動式
の全反射ミラーAM1が用いられているほかは、図1に
示す光学系と同様に構成されている。すなわち、被写体
側から順に、前群L1,全反射ミラーAM1及び撮影系
後群L2から成る撮影光学系と、前群L1,全反射ミラ
ーAM1,全反射ミラーAM2,ファインダー系後群L
3及び接眼レンズLEから成るファインダー光学系と、
で構成されており、前群L1を撮影光学系とファインダ
ー光学系とに共用する構成となっている。全反射ミラー
AM1の跳ね上げ状態では、上記撮影光学系によってフ
ィルム面N1上に被写体像が形成され、全反射ミラーA
M1の復帰状態では、上記ファインダー光学系によって
1次像面I1位置に1次像が形成される。
【0022】前群L1と撮影系後群L2との間に配置さ
れている全反射ミラーAM1は、撮影光学系に入射した
光束の光路を、撮影光学系の途中(つまり、前群L1と
撮影系後群L2との間)で、撮影用光束の光路とファイ
ンダー用光束(反射光束)の光路とのいずれかの光路に切
り替える。この光路切替により得られる撮影用光束とフ
ァインダー用光束とは光学的に同等である。また、全反
射ミラーAM1で光路切替される光束は、撮影光学系に
入射した後の光束(即ち、前群L1通過後の光束)であ
る。従って、撮影光学系とファインダー光学系との間に
パララックスは発生しない。また、この光路切替は撮影
光学系の途中で行われるため、バックフォーカスを短縮
することが可能である。これによりカメラの内部構成の
コンパクト化が可能となり、カメラの小型化を図ること
ができる。
【0023】撮影光学系及びファインダー光学系はズー
ム光学系である。撮影光学系のズーミングは、前群L
1,全反射ミラーAM1,撮影系後群L2のズーム移動
によって行われ、一方、ファインダー光学系のズーミン
グはファインダー系後群L3のズーム移動(つまり、撮
影系後群L2と同等の移動)によって行われる。
【0024】全反射ミラーAM1は、撮影光学系の光軸
AX,AX1に沿って移動可能に設けられており、上述
したようにズーミング時には光軸AX,AX1に沿って
ズーム移動を行う。撮影光学系の途中に位置固定の全反
射ミラーAM1が設けられていると前群L1や撮影系後
群L2のズーム移動が制限されるが、全反射ミラーAM
1は上記のようにズーム移動を行うため、撮影光学系の
ズーム移動が制限を受けることはない。
【0025】フォーカシングは、前群L1のフォーカス
移動によって行われる。光路切替される前の光束でフォ
ーカシングが行われるため、ファインダー系後群L3を
フォーカス移動させなくても、ファインダーを通してピ
ント状態を確認することができる。また、前群L1を手
ブレ補正光学系として用いれば、光路切替される前に手
ブレ補正が行われるため、ファインダーを通して手ブレ
補正効果を確認することができる。
【0026】この実施の形態においては、フォーカシン
グは上記のように前群L1のフォーカス移動によって行
われるが、この構成にインターナルフォーカスやリヤフ
ォーカスのようなフォーカス方式を採用してもよい。撮
影光学系の途中に位置固定の全反射ミラーAM1が設け
られていると、撮影光学系のフォーカス移動が制限され
るが、上記のように全反射ミラーAM1は移動可能であ
るため、撮影光学系のフォーカス移動を妨げないように
全反射ミラーAM1を光軸AX,AX1に沿って移動さ
せながら前記光路切替を行うことができる。従って、撮
影光学系のフォーカス移動が制限を受けることはない。
【0027】また、全反射ミラーAM1の光路を切り替
える面は、フォーカシングやズーミングにおいて最も大
きくなる光束径に合った大きさのものでなければならな
いが、図3に示す実施の形態によると、光軸AX,AX
1に沿った全反射ミラーAM1の移動により、光束が最
も細くなる位置(例えば、絞り近傍位置)で光路を切り替
えることができる。従って、光路を切り替える面を小さ
くすることにより、全反射ミラーAM1の小型化を図る
ことができる。例えば、前群L1が発散系の場合、前群
L1が全反射ミラーAM1から離れてしまうと、全反射
ミラーAM1に入射する光束は太くなってしまうが、全
反射ミラーAM1を上記のように移動可能な構成とすれ
ば、常に一定、かつ、最小の光束幅の位置で光路の切替
を行うことができる。このように光路を切り替える面が
小さくなるように全反射ミラーAM1を小型化すれば、
カメラの小型化を図ることができる。
【0028】図3に示す実施の形態に絞り兼用のシャッ
ターを用いる場合には、全反射ミラーAM1が撮影光学
系の光軸AX,AX1に沿ってシャッターとともに移動
しうるように、全反射ミラーAM1をシャッターの前側
近傍に設けるのが好ましい。このように構成すれば、撮
影光学系の移動を妨げないように全反射ミラーAM1と
シャッターを光軸AX,AX1に沿って移動させながら
前記光路切替を行うことができるので、撮影光学系のフ
ォーカス移動やズーム移動が制限を受けないカメラを実
現することができる。また、この場合も、前述したよう
に、全反射ミラーAM1で光路が切り替えられる光束は
撮影光学系に入射した後の光束であるため、パララック
スは発生せず、しかも、バックフォーカスの短縮化及び
光路を切り替える面の小型化により、カメラを小型化す
ることができる。
【0029】〈ファインダー光学系にリレーレンズを有
する光路切替タイプ(図4)〉図4に示すカメラの光学系
は、前述した図3に示す光学系において、ファインダー
系後群L3と接眼レンズLEとの間にリレーレンズLR
を配置した構成となっている。リレーレンズLRは、1
次像面I1位置に形成された1次像を再結像させること
により2次像面I2位置に2次像を形成する。そして、
この2次像は接眼レンズLEを通して観察される。この
ように、リレーレンズLRによって光束を無駄なく接眼
レンズLEに導くことができるため、撮影用光束によっ
てフィルム面N1上に形成される像と等価な明るい像を
ファインダーで確認することができる。
【0030】〈拡散板,測光素子を有する光束分割タイ
プ(図5)〉図5に示すカメラの光学系は、前述した図1
に示す光学系において、1次像面I1位置(1次像面I
1近傍位置でもよい。)に拡散板P1を配置し、拡散板
P1からの光を用いて測光を行う測光素子SEを設けた
構成となっている。撮影用光束で形成される像と等価な
1次像が拡散板P1上に形成されるので、ファインダー
を通して撮影光学系のピント状態を確認することができ
る。そして、拡散板P1が用いられているため、撮影光
学系のピント状態を確認できるという効果がある。ま
た、測光が拡散板P1からの光を用いて行われるため、
測光用光束の取り出し方の自由度が高くなり、このた
め、測光素子SEの配置の自由度が向上するという効果
が得られる。
【0031】〈拡散板,測光素子,リレーレンズを有す
る光束分割タイプ(図6)〉図6に示すカメラの光学系
は、前述した図5に示す光学系において、拡散板P1と
接眼レンズLEとの間にリレーレンズLRを配置した構
成となっている。リレーレンズLRは、1次像面I1位
置に形成された1次像を再結像させることにより2次像
面I2位置に2次像を形成する。そして、この2次像は
接眼レンズLEを通して観察される。リレーレンズLR
によって形成される2次像が接眼レンズLEで観察され
るため、拡散板P1からの光を無駄なく接眼レンズLE
に導くことができる。従って、撮影用光束によってフィ
ルム面N1上に形成される像と等価な明るい像をファイ
ンダーで確認することができる。
【0032】〈拡散板,測光素子を有する光路切替タイ
プ(図7)〉図7に示すカメラの光学系は、前述した図5
に示す光学系において、ハーフミラーHM1の代わりに
跳ね上げ可動式の全反射ミラーAM1が用いられている
ほかは、図5に示す光学系と同様に構成されている。従
って、この構成の変更に伴う作用・効果は、前述した図
3に示す光学系の場合と同様である。
【0033】〈拡散板,測光素子,リレーレンズを有す
る光路切替タイプ(図8)〉図8に示すカメラの光学系
は、前述した図6に示す光学系において、ハーフミラー
HM1の代わりに跳ね上げ可動式の全反射ミラーAM1
が用いられているほかは、図6に示す光学系と同様に構
成されている。従って、この構成の変更に伴う作用・効
果は、前述した図4に示す光学系の場合と同様である。
【0034】〈焦点状態検出素子を有する光束分割タイ
プ(図9)〉図9に示すカメラの光学系は、前述した図1
に示す光学系において、ファインダー系後群L3と1次
像面I1との間にハーフミラーHM3を配置し、ハーフ
ミラーHM3で分割された焦点状態検出用光束を用いて
焦点状態検出を行う焦点状態検出素子SFを配置した構
成となっている。なお、図9中、AX3は焦点状態検出
系の光軸であり、I1aは1次像面I1と等価な1次像
面である。
【0035】上記のように、光束分割タイプの光学系に
おいてファインダー光学系内に焦点状態検出素子SFを
配置することにより、フィルム露光中も焦点状態検出を
行うことが可能になる。従って、常に、被写体にピント
を追従させることが可能である。また、従来、焦点状態
検出用光束を焦点状態検出素子SFに導くためにミラー
ボックス底部に配置されていたAF(autofocus)ミラー
が不要となり、AFミラーを待避させる機構も不要とな
る。従って、AFミラー用の待避機構が必要ないのでカ
メラ内の機構を簡単にすることができ、しかも焦点状態
検出素子SFにより高精度の焦点状態検出を行うことが
できる。
【0036】焦点状態検出素子SFを測光素子に兼用す
れば、スペースの有効活用を図ることができる。例え
ば、CCD(Charge Coupled Device)を用いてコントラ
スト検出方式や位相差検出方式で焦点状態検出を行うよ
うにすれば、1つの素子で焦点状態検出系と測光系を実
現して、カメラの内部構成のコンパクト化を図ることが
できる。従って、カメラの小型化及び低コスト化を図る
ことができる。
【0037】〈焦点状態検出素子,リレーレンズを有す
る光束分割タイプ(図10)〉図10に示すカメラの光学
系は、前述した図9に示す光学系において、1次像面I
1と接眼レンズLEとの間にリレーレンズLRを配置し
た構成となっている。リレーレンズLRは、1次像面I
1位置に形成された1次像を再結像させることにより2
次像面I2位置に2次像を形成する。そして、この2次
像は接眼レンズLEを通して観察される。このように、
リレーレンズLRによって光束を無駄なく接眼レンズL
Eに導くことができるため、撮影用光束によってフィル
ム面N1上に形成される像と等価な明るい像をファイン
ダーで確認することができる。
【0038】1次像面I1と等価な1次像面I1a近傍
に焦点状態検出素子SFが配置されているため、焦点状
態検出素子SFを2次像面I2近傍に配置した場合より
も、焦点状態検出精度が取り付け誤差等の影響を受けに
くいという効果がある。従って、焦点状態検出素子SF
を2次像面I2近傍に配置した場合よりも、焦点状態検
出精度を向上させることができる。また、撮影光学系と
の相関がとりやすいという効果もある。
【0039】〈焦点状態検出素子を有する光路切替タイ
プ(図11)〉図11に示すカメラの光学系は、前述した
図9に示す光学系において、ハーフミラーHM1の代わ
りに跳ね上げ可動式の全反射ミラーAM1が用いられて
いるほかは、図9に示す光学と同様に構成されている。
従って、この構成の変更に伴う作用・効果は、前述した
図3に示す光学系の場合と同様である。
【0040】〈焦点状態検出素子,リレーレンズを有す
る光路切替タイプ(図12)〉図12に示すカメラの光学
系は、前述した図10に示す光学系において、ハーフミ
ラーHM1の代わりに跳ね上げ可動式の全反射ミラーA
M1が用いられているほかは、図10に示す光学系と同
様に構成されている。従って、この構成の変更に伴う作
用・効果は、前述した図4に示す光学系の場合と同様で
ある。
【0041】〈エリアセンサーを有する光束分割タイプ
(図13)〉図13に示すカメラの光学系は、前述した図
1に示す光学系において、ファインダー系後群L3と1
次像面I1との間にハーフミラーHM3を配置し、ハー
フミラーHM3で分割されたセンサー用光束を用いて焦
点状態検出及び手ブレ検出を行うエリアセンサーSAを
配置した構成となっている。なお、図13中、AX3は
エリアセンサー系の光軸であり、I1aは1次像面I1
と等価な1次像面である。
【0042】上記のように、光束分割タイプの光学系に
おいて、例えば、CCDから成るエリアセンサーSAを
ファインダー系内に配置すれば、コントラスト検出方式
や位相差検出方式で焦点状態検出を行うことができると
ともに、光学的検出方式で手ブレ検出(つまり、像ブレ
検出)を行うことができる。従って、フィルム露光中で
も焦点状態検出と手ブレ検出とを続けて行うことが可能
である。さらに、CCDの出力を測光に用いれば、上記
エリアセンサーを測光素子としても兼用することができ
る。以上のようにして、カメラの小型化及び低コスト化
を達成しつつ、カメラの多機能化を図ることができる。
なお、エリアセンサーの代わりに、十字配置されたライ
ンセンサー(即ち、十字センサー)を用いてもよい。
【0043】〈エリアセンサー,リレーレンズを有する
光束分割タイプ(図14)〉図14に示すカメラの光学系
は、前述した図13に示す光学系において、1次像面I
1と接眼レンズLEとの間にリレーレンズLRを配置し
た構成となっている。リレーレンズLRは、1次像面I
1位置に形成された1次像を再結像させることにより2
次像面I2位置に2次像を形成する。そして、この2次
像は接眼レンズLEを通して観察される。このように、
リレーレンズLRによって光束を無駄なく接眼レンズL
Eに導くことができるため、撮影用光束によってフィル
ム面N1上に形成される像と等価な明るい像をファイン
ダーで確認することができる。
【0044】1次像面I1と等価な1次像面I1a近傍
にエリアセンサーSAが配置されているため、エリアセ
ンサーSAを2次像面I2近傍に配置した場合よりも、
焦点状態検出精度及び手ブレ検出精度が取り付け誤差等
の影響を受けにくいという効果がある。従って、エリア
センサーSAを2次像面I2近傍に配置した場合より
も、焦点状態検出精度及び手ブレ検出精度を向上させる
ことができる。また、撮影光学系との相関がとりやすい
という効果もある。
【0045】〈拡散板,調光素子,測光素子を有する光
束分割タイプ(図15)〉図15に示すカメラの光学系
は、前述した図1に示す光学系において、1次像面I1
位置(1次像面I1近傍位置でもよい。)に拡散板P1を
配置し、拡散板P1からの光を用いて調光用データを得
るための測光を行う調光素子SLを設けた構成となって
いる。さらに、全反射ミラーAM2の代わりにハーフミ
ラーHM2を配置し、ハーフミラーHM2でファインダ
ー用光束を分割することによりその一部として取り出さ
れた定常光測光用光束を用いて定常光測光を行う測光素
子SEを設けた構成となっている。
【0046】撮影用光束で形成される像と等価な1次像
が拡散板P1上に形成されるので、ファインダーを通し
て撮影光学系のピント状態を確認することができる。そ
して、拡散板P1が用いられているため、撮影光学系の
ピント状態を確認できるという効果がある。また、調光
のための測光が拡散板P1からの光を用いて行われるた
め、調光用光束の取り出し方の自由度が高くなり、この
ため、調光素子SLの配置の自由度が向上するという効
果が得られる。
【0047】フィルム面N1からの反射光を用いて調光
を行う従来の方式では、フィルムの反射率がフィルムの
種類によって異なるため、フィルムの種類に応じた微妙
な補正を行う必要がある。しかし、この実施の形態の構
成によると、フィルム面N1からの反射光を用いないの
で、フィルムの種類に応じた補正を行う必要がない。従
って、閃光撮影においてフィルムの反射率に依存しない
調光を行うことができる。しかも、調光素子SLは常に
ファインダー用光束を受光しているので、閃光撮影にお
けるフィルム露光中でも調光は可能である。
【0048】また、調光用の測光素子SLと定常光測光
用の測光素子SEとが独立に設けられているため、それ
ぞれに対応した撮影に最適な測光を行うことができる。
なお、調光素子SLと定常光測光用の測光素子SEとの
うちのいずれかを調光用と定常光測光用とに共用しても
よく、これによりカメラの小型化・低コスト化を図るこ
とができる。
【0049】〈拡散板,調光素子,測光素子,リレーレ
ンズを有する光束分割タイプ(図16)〉図16に示すカ
メラの光学系は、前述した図15に示す光学系におい
て、拡散板P1と接眼レンズLEとの間にリレーレンズ
LRを配置した構成となっている。リレーレンズLR
は、1次像面I1位置に形成された1次像を再結像させ
ることにより2次像面I2位置に2次像を形成する。そ
して、この2次像は接眼レンズLEを通して観察され
る。リレーレンズLRによって形成される2次像が接眼
レンズLEで観察されるため、拡散板P1からの光を無
駄なく接眼レンズLEに導くことができる。従って、撮
影用光束によってフィルム面N1上に形成される像と等
価な明るい像をファインダーで確認することができる。
【0050】〈拡散板,調光素子,測光素子を有する光
路切替タイプ(図17)〉図17に示すカメラの光学系
は、前述した図15に示す光学系において、ハーフミラ
ーHM1の代わりに跳ね上げ可動式の全反射ミラーAM
1が用いられているほかは、図15に示す光学系と同様
に構成されている。従って、この構成の変更に伴う作用
・効果は、前述した図3に示す光学系の場合と同様であ
る。
【0051】但し、このタイプのカメラでは、フィルム
露光中の光は全てフィルム面N1側に向かうため、ファ
インダー系には光が入らず、完全にブラックアウトして
しまう。従って、全反射ミラーAM1の跳ね上げ前にフ
ラッシュのプリ発光を行い、被写体からの反射光を調光
素子SLでモニタして、得られたデータに基づいて、フ
ィルム露光時の本発光に必要な発光量を調整するのが望
ましい。この制御に関しては後述する。
【0052】〈拡散板,調光素子,測光素子,リレーレ
ンズを有する光路切替タイプ(図18)〉図18に示すカ
メラの光学系は、前述した図16に示す光学系におい
て、ハーフミラーHM1の代わりに跳ね上げ可動式の全
反射ミラーAM1が用いられているほかは、図16に示
す光学系と同様に構成されている。従って、この構成の
変更に伴う作用・効果は、前述した図4に示す光学系の
場合と同様である。また、プリ発光の必要性に関しては
上述した通りである。
【0053】〈ハーフミラーの上方に測光素子を有する
光束分割タイプ(図19)〉図19に示すカメラの光学系
は、前述した図1に示す光学系において、全反射ミラー
AM2の代わりにハーフミラーHM2を設け、ハーフミ
ラーHM2で分割された測光用光束を用いて測光を行う
測光素子SEをハーフミラーHM1,HM2の上方に配
置した構成となっている。さらに、ハーフミラーHM2
は撮影光学系のズーミングに伴ってズーム移動する構成
となっている。なお、図19中、AX3は測光系の光軸
であり。
【0054】上記のようにスペースの確保が容易なハー
フミラーHM1,HM2の上方に測光素子SEを配置す
ることにより、スペースの有効利用を図ることができ
る。従って、このスペースの有効利用が可能な測光素子
配置によって、カメラの内部構成をコンパクト化して、
カメラの小型化を図ることができる。また、ハーフミラ
ーHM2で取り出される測光用光束はファインダー用光
束の一部であるため、ファインダー系と測光系との間に
はパララックスは発生しない。
【0055】例えば、前群L1が発散系の場合、この前
群L1がハーフミラーHM2から離れてしまうと、ハー
フミラーHM2に入射する光束は太くなってしまうが、
ハーフミラーHM2を上記のようにズーム移動する構成
とすれば、常に一定、かつ、最小の光束幅の位置で光束
の分割を行うことができる。従って、光束を分割する面
の小型化によってカメラの内部構成のコンパクト化し、
そして、カメラを小型化することができる。
【0056】なお、前記測光素子SEは像面を観察して
いるわけではない。つまり、図23に示すように、1次
像面I1に相当する位置の手前の位置I0で、結像前の
測光用光束を受光する。このように無理矢理像面で受光
するようにしなければ、測光素子SEの配置に自由度を
持たせることができる。但し、測光方式は、平均測光や
中央部重点平均測光等に限られる。つまり、測光素子S
Eは、図24に示す測光パターンにおいて、ほぼフィル
ムの撮影エリアと等価な平均測光エリアABVAMに対
応する平均測光、又は画面中央の円形のスポット測光エ
リアABVSP(φ=5mm程度)に重点をおいた中央部重
点平均測光を行うことになる。なお、図24中、AFA
はAFエリアを示している。
【0057】〈前群の上方に測光素子を有する光束分割
タイプ(図20)〉図20に示すカメラの光学系は、前述
した図19に示す光学系において、ハーフミラーHM
1,HM2の上方に測光素子SEを配置する代わりに、
ハーフミラーHM2を透過した光束を前方に反射させる
全反射ミラーAM4を配置し、さらに、全反射ミラーA
M4で反射された光束を受光する測光素子SEを前群L
1の上方に配置したほかは、図19に示す光学系と同様
に構成されている。また、ハーフミラーHM2のズーム
移動によって得られる効果も同様である。
【0058】上記のようにスペースの確保が容易な前群
L1の上方に測光素子SEを配置することにより、鏡胴
前方のスペースを有効利用して鏡胴の上方への大型化を
防ぐことができる。従って、このスペースの有効利用が
可能な測光素子配置によって、カメラの小型化を図るこ
とができる。また、ハーフミラーHM2で取り出される
測光用光束はファインダー用光束の一部であるため、フ
ァインダー系と測光系との間にはパララックスは発生し
ない。
【0059】〈ハーフミラーの上方に測光素子を有する
光路切替タイプ(図21)〉図21に示すカメラの光学系
は、前述した図19に示す光学系において、ハーフミラ
ーHM1の代わりに跳ね上げ可動式の全反射ミラーAM
1が用いられているほかは、図19に示す光学系と同様
に構成されている。従って、この構成の変更に伴う作用
・効果は、前述した図3に示す光学系の場合と同様であ
る。
【0060】〈前群の上方に測光素子を有する光路切替
タイプ(図22)〉図22に示すカメラの光学系は、前述
した図20に示す光学系において、ハーフミラーHM1
の代わりに跳ね上げ可動式の全反射ミラーAM1が用い
られているほかは、図20に示す光学系と同様に構成さ
れている。従って、この構成の変更に伴う作用・効果
は、前述した図4に示す光学系の場合と同様である。
【0061】《カメラ全体の外観構成及び内部構造》図
25は、本発明を実施したカメラの正面図である。カメ
ラボディ30の中央前方には鏡胴32が設けられてお
り、この鏡胴32の前面にはマクロ撮影でフラッシュ撮
影を行うときに発光するマクロフラッシュ部35が設け
られている。このマクロフラッシュ部35はリングフラ
ッシュから成っているが、これの代わりに、例えば図8
0に示すような長方形状のマクロフラッシュ部35を、
鏡胴32の上側前面に設けてもよい。また、カメラボデ
ィ30の左側上面には通常のフラッシュ撮影時に発光す
るポップアップ式のフラッシュ部34が設けられてお
り、カメラボディ30の右側上面にはレリーズ釦36が
設けられている。図26は図25に示すカメラの外観側
面図、図27はその縦断面図であり、それぞれ(A)テレ
状態,(B)ワイド状態,(C)沈胴状態を示している。
【0062】このカメラは、レンズシャッター式一眼レ
フカメラであって、多段繰り出し構成の円筒状鏡胴32
の中心から撮影光学系の中心がずれて位置する偏心鏡胴
タイプのカメラである。偏心鏡胴となっているのは、撮
影用光学系光軸とファインダー光学系光軸との2つを1
つの鏡胴32内に有しているためである。このカメラの
鏡胴構成については後で詳述する。
【0063】図28〜図30は、カメラボディ30a,
30b,30cに1段繰り出し構成の鏡胴32a,32
b,32cを備えたカメラの外観を模式的に示す斜視図
である。図28に示すカメラは、上述したカメラ(図2
5〜図27)と同様の偏心鏡胴タイプのカメラである。
図29に示すカメラは頭出タイプのカメラである。図3
0に示すカメラは角型タイプのカメラである。いずれの
タイプについても、撮影用光学系光軸とファインダー光
学系光軸との2つを1つの鏡胴内に有しているため、鏡
胴32a,32b,32cの外観は特徴的なものとなっ
ている。
【0064】《カメラの鏡胴構成》次に、本発明を実施
したカメラの鏡胴構成を、2つの実施の形態を例に挙げ
て説明する。なお、以下に説明する実施の形態には、跳
ね上げ可動式の全反射ミラーを備えた光路切替タイプの
光学系が用いられているが、これの代わりにペリクルミ
ラー,ハーフミラー等の光半透過性のミラー;光半透過
性の反射面を有するプリズム等の光束分割器を備えた光
束分割タイプの光学系を用いてもよい。図31に上記全
反射ミラーや上記ハーフミラーの外観形状を示し、図3
2に上記プリズムの外観形状を示す。
【0065】〈各ブロックが独立した鏡胴構成(図33
〜図46)〉図33は各ブロックが独立した鏡胴の縦断
面構造を模式的に示しており、図34はその各要素の外
観を示している。この鏡胴は、前述した偏心鏡胴タイプ
のレンズシャッター式一眼レフカメラ(図25〜図27)
に用いられている多段繰り出し構成の鏡胴32と、基本
的に同等の構成を有している。鏡筒は、固定筒47,第
1回転前進筒48,第1直進筒49,第2回転前進筒5
0,第2直進筒51,第3直進筒52及び第3回転前進
筒53から成り、第3直進筒52の前側にはレンズバリ
アユニット(不図示のレンズバリアを内蔵している。)5
4が設けられている。
【0066】鏡胴内には、1群レンズブロック41,2
群レンズブロック42,ミラーユニット45,3群レン
ズブロック43及び4群レンズブロック44が設けられ
ている。1群レンズブロック41は、第1レンズ群41
a及び1群レンズ保持枠41bを備えている。2群レン
ズブロック42は、第2レンズ群42a,2群レンズ保
持枠42b及びフォーカスユニット42cを備えてい
る。ミラーユニット45は、跳ね上げ可動式の全反射ミ
ラー45a及びその全反射ミラー45aの跳ね上げ駆動
を行うミラー跳ね上げ機構45bを備えている。このミ
ラーユニット45には、後方に3群レンズブロック43
が固定されており、上方に後記第1ファインダーブロッ
ク55が固定されている。3群レンズブロック43は、
第3レンズ群43a,3群レンズ保持枠43b及びシャ
ッターユニット43cを備えている。4群レンズブロッ
ク44は、第4レンズ群44a,4群レンズ保持枠44
b及び4群移動用カムフォロワー付きアーム44cを備
えている。なお、この実施の形態では、シャッターユニ
ット43cを第3レンズ群43aの後方に配置している
が、シャッターユニット43cを全反射ミラー45aと
第3レンズ群43aとの間に配置してもよい。この場
合、シャッターユニット43cが備えている絞り兼用の
シャッターと全反射ミラー45aとの距離が近づくこと
により、全反射ミラー45aを小型化することができ
る。
【0067】また、鏡胴内には、図35に示すように全
反射ミラー55aを有する第1ファインダーブロック5
5と、第2ファインダーブロック56と、全反射ミラー
57a,57bを有する第3ファインダーブロック57
(図36参照)とが設けられている。一方、カメラボディ
30内上部には、図37に示すように全反射ミラー58
a,58bを有する第4ファインダーブロック58が設
けられている。
【0068】このカメラの光学系は、図4を用いて先に
説明した「ファインダー光学系にリレーレンズを有する
光路切替タイプ」のカメラの光学系に相当する。また、
鏡胴内に設けられている撮影光学系は、第2レンズ群4
2aでフォーカシングを行うタイプの正・負・正・負の
4群ズーム光学系である。そして、正の第1レンズ群4
1aと負の第2レンズ群42aが前記前群L1を構成し
ており、正の第3レンズ群43aと負の第4レンズ群4
4aが前記撮影系後群L2を構成している。
【0069】撮影光学系のズーミングは、1群レンズブ
ロック41,2群レンズブロック42,ミラーユニット
45及び3群レンズブロック43並びに4群レンズブロ
ック44の光軸AX,AX1に沿ったズーム移動によっ
て行われる。一方、ファインダー光学系のズーミング
は、上記第2ファインダーブロック56内に設けられて
いるファインダー系後群ブロック(不図示)が光軸AX2
に沿って(光軸AX,AX1と平行に)ズーム移動を行う
ことにより行われる。つまり、このファインダー系後群
ブロックの内部に保持されている前記ファインダー系後
群L3(図4)又はその一部のレンズのズーム移動によ
り、ファインダー光学系のズーミングが行われるのであ
る。
【0070】フォーカシングは、ミラーユニット45の
前方に位置する2群レンズブロック42において、フォ
ーカスユニット42cが第2レンズ群42aをフォーカ
ス駆動することにより行われる。このように2群レンズ
ブロック42内でフォーカス駆動が行われるため、フォ
ーカス用のカム機構が省略される。従って、鏡胴構成が
簡単になり、カメラの低コスト化・小型化が達成され
る。
【0071】2群レンズブロック42と3群レンズブロ
ック43との間に配置されている全反射ミラー45a
は、撮影光学系に入射した光束の光路を、撮影光学系の
途中で撮影用光束の光路とファインダー用光束(反射光
束)の光路とのいずれかの光路に切り替える。この光路
切替により得られる撮影用光束とファインダー用光束と
は光学的に同等である。また、全反射ミラー45aで光
路切替される光束は、撮影光学系に入射した後の光束
(即ち、第1,第2レンズ群41a,42a通過後の光
束)である。従って、撮影光学系とファインダー光学系
との間にパララックスは発生しない。また、この光路切
替は撮影光学系の途中で行われるため、バックフォーカ
スを短縮することが可能である。これによりカメラの内
部構成のコンパクト化が可能となり、カメラの小型化を
図ることができる。
【0072】また、前記フォーカシングには全反射ミラ
ー45aで光路切替される前の光束が用いられるため、
後述の図40,図41に示すように焦点面に拡散板を配
置すると、ファインダー光学系においてフォーカス移動
を行わなくても、ファインダーを通してピント状態を確
認することができる。なお、手ブレ補正のために駆動さ
れる手ブレ補正光学系として第2レンズ群42aを用い
れば、手ブレ補正に全反射ミラー45aで光路切替され
る前の光束を用いることができるため、ファインダーを
通して手ブレ補正効果を確認することが可能になる。
【0073】全反射ミラー45aは、ミラーユニット4
5の一部であるため、撮影光学系の光軸AX,AX1に
沿って移動可能であり、上述したようにズーミング時に
は光軸AX,AX1に沿ってズーム移動を行う。このよ
うに全反射ミラー45aがズーム移動を行うため、撮影
光学系のズーム移動が制限を受けることはない。一方、
フォーカシングは、先に述べたように2群レンズブロッ
ク42においてフォーカスユニット42cが第2レンズ
群42aをフォーカス駆動することにより行われるた
め、撮影光学系のフォーカス移動が制限を受けることは
ない。
【0074】また、フォーカシングには、先に述べた第
2レンズ群42aのフォーカス移動に限らず、他のイン
ターナルフォーカス,リヤフォーカス,全体・前玉繰り
出し方式等のフォーカス方式を採用してもよい。上記の
ように全反射ミラー45aが移動可能であるため、撮影
光学系のフォーカス移動を妨げないように全反射ミラー
45aを光軸AX,AX1に沿って移動させながら前記
光路切替を行うことができるからである。
【0075】3群レンズブロック43に内蔵されている
前記シャッターユニット43cは、絞り兼用のシャッタ
ーを備えている。シャッターユニット43cの前側近傍
に設けられているミラーユニット45が、撮影光学系の
光軸AX,AX1に沿ってシャッターユニット43cと
ともにズーム移動するので、全反射ミラー45aは常に
絞り近傍において絞りと共にズーム移動を行うことにな
る。従って、常に一定、かつ、最小の光束幅の位置で光
路を切り替えることができる。このため、光路を切り替
える面を小さくすることによって全反射ミラー45aの
小型化を図り、これによりカメラを小型化することがで
きる。
【0076】前記ファインダーブロック55〜58内
が、前述したファインダー用光束の光路となる。図3
3,図42〜図46を用いて、ファインダー用光束の光
路を説明する。まず、図33に示すように、全反射ミラ
ー45aでの反射により上方に光路切替された光束は、
ファインダー用光束として第1ファインダーブロック5
5の全反射ミラー55aで後方に反射される。そして、
図33,図43に示すように、第2ファインダーブロッ
ク56を通過した後、第3ファインダーブロック57に
入射する。
【0077】この第3ファインダーブロック57の光束
入射側には、図42,図43に示す1次像面I1位置に
1次像が形成される。このように一旦結像したファイン
ダー用光束は、図33及び図43に示すように、第3フ
ァインダーブロック57の全反射ミラー57aで上方に
反射され、全反射ミラー57bで前方に反射される。前
方に反射されたファインダー用光束は、図42に示すよ
うにリレーレンズLRを通過した後、図44及び図45
に示すように、第4ファインダーブロック58の全反射
ミラー58aで左方向に反射される。そして、図42及
び図45に示すように、2次像面I2位置で再結像した
後、全反射ミラー58bで後方に反射されて前記接眼レ
ンズLEに至る。
【0078】なお、図46に示すように、第4ファイン
ダーブロック58の第2反射面をハーフミラー58bh
で構成し、ハーフミラー58bhの後側に測光素子SE
を配置することにより、ハーフミラー58bhを透過し
た光束で測光を行うようにしてもよい。
【0079】図33,図35に示すファインダーブロッ
ク55〜57の組み合わせ方によれば、第1,第3ファ
インダーブロック55,57が第2ファインダーブロッ
ク56内に入り込むように移動可能であるため、ファイ
ンダー用光束の光路の長さを鏡胴の伸縮に応じて自在に
変化させることができる。これらのファインダーブロッ
ク55〜57の組み合わせ方は、光路を遮光しつつ光路
の長さを変化させることができるものであればこれに限
らない。例えば、図38に示すように、前方に位置する
ファインダーブロックが後方に位置するファインダーブ
ロック内に入り込むようなファインダーブロック55〜
57の組み合わせ方でもよい。また、逆に、後方に位置
するファインダーブロックが前方に位置するファインダ
ーブロック内に入り込むような組み合わせ方でもよい
(図27参照)。
【0080】第1ファインダーブロック55は、前述し
たようにミラーユニット45に固定されており、第3フ
ァインダーブロック57及び第4ファインダーブロック
58は、前記カメラボディ30に固定されている。第2
ファインダーブロック56は4群レンズブロック44と
連動するように設けられているが、その連動は前記4群
移動用カムフォロワー付きアーム44cを用いることに
よって実現可能である。
【0081】例えば、第2ファインダーブロック56に
前記4群移動用カムフォロワー付きアーム44cを固定
して、第2ファインダーブロック56が4群レンズブロ
ック44と一体に移動しうるようにすればよい。また、
図39に示すように、前記ファインダー系後群L3(図
4)又はその一部のレンズが内部に設けられたファイン
ダー系後群ブロック80を第2ファインダーブロック5
6内に設け、ファインダー系後群ブロック80の側面に
設けられているガイドピン80aを4群移動用カムフォ
ロワー付きアーム44c(又は4群レンズ保持枠44b)
に固定し、ファインダー系後群ブロック80が4群レン
ズブロック44と共にスライド溝56aに沿って移動し
うるようにすればよい。
【0082】この実施の形態において、ファインダー光
学系内に前記拡散板P1(図5〜図8,図15〜図18)
を設ける場合には、拡散板P1を第3ファインダーブロ
ック57の光束入射側開口位置に配置するようにすれば
よい。例えば、図35に示すようにファインダーブロッ
ク55〜57を組み合わせる場合には、図40に示すよ
うに、第3ファインダーブロック57の光束入射側開口
を塞ぐように拡散板P1aを配置するのが望ましい。ま
た、図38に示すようにファインダーブロック55〜5
7を組み合わせる場合には、図41に示すように、第3
ファインダーブロック57の光束入射側開口内に拡散板
P1bを挿入するように配置するのが望ましい。なお、
拡散板P1bの側面には位置決めを正確に行うための突
起82が形成されているので、第2ファインダーブロッ
ク56の光束射出側には、対応する位置に溝を形成して
おく必要がある。
【0083】上記拡散板P1a,P1bからの光を用い
て測光を行う測光素子SE(図8等)を設けたり、拡散板
P1a,P1bからの光を用いて調光用データを得るた
めの測光を行う調光素子SL(図18等)を設けたりして
もよい。拡散板P1a,P1bからの光を用いることに
より、これらの素子SE,SLの配置の自由度は高いも
のとなる。また、拡散板P1a,P1bはズーミングや
フォーカシングにおいて移動しないので、その点でも素
子配置上のメリットがある。
【0084】次に、1群レンズブロック41;2群レン
ズブロック42;ミラーユニット45,第1ファインダ
ーブロック55及び3群レンズブロック43;並びに4
群レンズブロック44及びファインダー系後群ブロック
80(前述したように第2ファインダーブロック56で
もよい。)のズーム移動や沈胴を実行するために必要な
鏡胴の動きを説明する。なお、フォーカス移動は2群レ
ンズブロック42内で行われるため説明を省略する。
【0085】固定鏡胴47はカメラボディ30(図25
〜図27)に取り付けられており、その周面には開口(不
図示)が形成されている。まず、この開口を通して外部
からの回転駆動力(モーター等の駆動源は不図示であ
る。)が、第1回転前進筒48に伝えられる。これによ
り、第1回転前進筒48が回転しながら前進又は後退す
る。第1回転前進筒48はバヨネットで第1直進筒49
と一体に結合している。さらに、固定筒47には直進溝
47aが形成されている。従って、第1回転前進筒48
の移動によって、第1直進筒49は回転規制されながら
第1回転前進筒48と共に光軸AXに沿って直進するこ
とになる。
【0086】上記のように第1回転前進筒48及び第1
直進筒49が前進又は後退すると、第1回転前進筒48
と第1直進筒49とから成るカム機構によって、第2回
転前進筒50が回転しながら前進又は後退する。このと
き、第2直進筒51はバヨネット結合された第2回転前
進筒50と光軸方向一体的に、第1直進筒49に形成さ
れている直進溝49aに沿って直進する。このとき、第
2直進筒51にバネ固定されている第1ファインダーブ
ロック55が移動する。前述したように、第1ファイン
ダーブロック55とミラーユニット45とは固定されて
おり、更にミラーユニット45と3群レンズブロック4
3とは固定されているため、3群レンズブロック43,
ミラーユニット45及び第1ファインダーブロック55
は、第2直進筒51と一体に移動することになる。
【0087】上記のように第2回転前進筒50及び第2
直進筒51が前進又は後退すると、第2回転前進筒50
と第2直進筒51とから成るカム機構によって、第3直
進筒52が直進する。この第3直進筒52の直進によっ
て、第3直進筒52に固定されている1群レンズブロッ
ク41が移動する。
【0088】また、上記のように第2回転前進筒50及
び第2直進筒51が前進又は後退すると、第2回転前進
筒50と第2直進筒51とから成るカム機構によって、
4群移動用カムフォロワー付きアーム44cで4群レン
ズブロック44が移動する。そして、前記ファインダー
系後群ブロック80(図39)が、4群レンズブロック4
4の移動に連動して前進又は後退する。
【0089】上記第3直進筒52の直進により、第3回
転前進筒53が回転しながらバヨネット結合された第3
直進筒52と一体に前進又は後退する。そして、第3直
進筒52と第3回転筒53とから成るカム機構によっ
て、2群レンズブロック42が移動する。さらに、第3
直進筒52の前側に設けられているレンズバリアユニッ
ト54が、第3直進筒52の直進に伴って第1レンズ群
41aの前方でレンズバリアの開閉を行う。
【0090】〈2,3群が一体化されたブロックを有す
る鏡胴構成(図47〜図49)〉図47は2,3群が一体
化されたブロックを有する鏡胴の縦断面構造を模式的に
示しており、図48はその各要素の外観を示しており、
図49はそのうちの2−3群レンズブロック62の外観
及び内部構造を示している。この鏡胴は、前述した偏心
鏡胴タイプのレンズシャッター式一眼レフカメラ(図2
5〜図27)に用いられている多段繰り出し構成の鏡胴
32と、基本的に同等の構成を有している。鏡筒は、固
定筒64,第1回転前進筒65,第1直進筒66,第2
回転前進筒67,第2直進筒68及び第3直進筒69か
ら成り、第3直進筒69の前側にはレンズバリアユニッ
ト(不図示のレンズバリアを内蔵している。)70が設け
られている。
【0091】鏡胴内には、1群レンズブロック61,2
−3群レンズブロック62及び4群レンズブロック63
が設けられている。1群レンズブロック61は、第1レ
ンズ群61a及び1群レンズ保持枠61bを備えてい
る。2−3群レンズブロック62は、第2レンズ群62
a,第3レンズ群62b,フォーカスユニット62c,
跳ね上げ可動式の全反射ミラー62d,全反射ミラー6
2dの跳ね上げ駆動を行うミラー跳ね上げ機構62e,
シャッターユニット62f,全反射ミラー62g,フォ
ーカスユニット62cからの駆動力を第2レンズ群62
aに伝えるギア62h及び62i,並びにファインダー
部62jを備えている。4群レンズブロック63は、第
4レンズ群63a,4群レンズ保持枠63b,4群移動
用カムフォロワー付きアーム63c及びファインダー部
63dを備えている。
【0092】また、鏡胴内には、図47に示すようにフ
ァインダーブロック71,72が設けられており、一
方、カメラボディ30内上部には、前記第4ファインダ
ーブロック58(図37)と同じファインダーブロックが
設けられている。上記ファインダーブロック72は、前
記ファインダーブロック57と同様に構成されており、
ファインダー用光束を上方に反射させる全反射ミラー7
2aと、ファインダー用光束を前方に反射させる全反射
ミラー(不図示)と、を備えている。従って、この実施の
形態において、ファインダー光学系内に前記拡散板P1
(図5〜図8,図15〜図18)を設ける場合には、前述
の「各ブロックが独立した鏡胴構成」と同様、拡散板P
1をファインダーブロック72の光束入射側開口位置に
配置するようにすればよい(図40,図41参照)。
【0093】このカメラの光学系は、図4を用いて先に
説明した「ファインダー光学系にリレーレンズを有する
光路切替タイプ」のカメラの光学系に相当する。また、
鏡胴内に設けられている撮影光学系は、第2レンズ群6
2aでフォーカシングを行うタイプの正・負・正・負の
4群ズーム光学系である。そして、正の第1レンズ群6
1aと負の第2レンズ群62aが前記前群L1を構成し
ており、正の第3レンズ群62bと負の第4レンズ群6
3aが前記撮影系後群L2を構成している。
【0094】撮影光学系のズーミングは、1群レンズブ
ロック61,2−3群レンズブロック62及び4群レン
ズブロック63の光軸AX,AX1に沿ったズーム移動
と、フォーカスユニット62cを用いた駆動による第2
レンズ群62aのズーム移動と、によって行われる。つ
まり、フォーカスユニット62cは、ズーミングとフォ
ーカシングとに兼用される第2レンズ群62a用の駆動
ユニットとして機能する。
【0095】一方、ファインダー光学系のズーミング
は、4群レンズブロック63の一部を成すファインダー
部63dが、光軸AX2に沿ってズーム移動を行うこと
により行われる。ファインダー部63dの内部には、前
記ファインダー系後群ブロック80と同じファインダー
系後群ブロック(不図示)が固定されている。従って、4
群レンズブロック63のズーム移動によって、ファイン
ダー系後群ブロックの内部に保持されている前記ファイ
ンダー系後群L3(図4)又はその一部のレンズがズーム
移動を行うことになる。このようにして、ファインダー
光学系のズーミングが行われる。
【0096】フォーカシングは、2−3群レンズブロッ
ク62において、全反射ミラー62dの前方に位置する
フォーカスユニット62cが第2レンズ群62aをフォ
ーカス駆動することにより行われる。このように2−3
群レンズブロック62内でフォーカス駆動が行われるた
め、フォーカス用のカム機構が省略される。従って、鏡
胴構成が簡単になり、カメラの小型化・低コスト化を達
成することができる。
【0097】第2レンズ群62aと第3レンズ群62b
との間に配置されている全反射ミラー62dは、撮影光
学系に入射した光束の光路を、撮影光学系の途中で撮影
用光束の光路とファインダー用光束(反射光束)の光路と
のいずれかの光路に切り替える。この光路切替により得
られる撮影用光束とファインダー用光束とは光学的に同
等である。また、全反射ミラー62dで光路切替される
光束は、撮影光学系に入射した後の光束(即ち、第1,
第2レンズ群62a,62b通過後の光束)である。従
って、撮影光学系とファインダー光学系との間にパララ
ックスは発生しない。また、この光路切替は撮影光学系
の途中で行われるため、バックフォーカスを短縮するこ
とが可能である。これによりカメラの内部構成のコンパ
クト化が可能となり、カメラの小型化を図ることができ
る。
【0098】また、前記フォーカシングには全反射ミラ
ー62dで光路切替される前の光束が用いられるため、
前述の図40,図41に示すように焦点面に拡散板を配
置すると、ファインダー光学系においてフォーカス移動
を行わなくても、ファインダーを通してピント状態を確
認することができる。なお、手ブレ補正のために駆動さ
れる手ブレ補正光学系として第2レンズ群62aを用い
れば、手ブレ補正に全反射ミラー62dで光路切替され
る前の光束を用いることができるため、ファインダーを
通して手ブレ補正効果を確認することが可能になる。
【0099】全反射ミラー62dは、2−3群レンズブ
ロック62の一部であるため、撮影光学系の光軸AX,
AX1に沿って移動可能であり、上述したようにズーミ
ング時には光軸AX,AX1に沿ってズーム移動を行
う。このように全反射ミラー62dがズーム移動を行う
ため、撮影光学系のズーム移動が制限を受けることはな
い。一方、フォーカシングは、先に述べたように2−3
群レンズブロック62においてフォーカスユニット62
cが第2レンズ群62aをフォーカス駆動することによ
り行われるため、撮影光学系のフォーカス移動が制限を
受けることはない。
【0100】また、フォーカシングには、先に述べた第
2レンズ群62aのフォーカス移動に限らず、他のイン
ターナルフォーカス,リヤフォーカス,全体・前玉繰り
出し方式等のフォーカス方式を採用してもよい。上記の
ように全反射ミラー62dが移動可能であるため、撮影
光学系のフォーカス移動を妨げないように全反射ミラー
62dを光軸AX,AX1に沿って移動させながら前記
光路切替を行うことができるからである。
【0101】2−3群レンズブロック62に内蔵されて
いる前記シャッターユニット62fは、絞り兼用のシャ
ッターを備えている。シャッターユニット62fとその
前側近傍に設けられている全反射ミラー62dとは、共
に2−3群レンズブロック62の一部であるため、撮影
光学系の光軸AX,AX1に沿って一体にズーム移動す
る。従って、全反射ミラー62dは常に絞り近傍におい
て絞りと共にズーム移動を行うことになる。従って、常
に一定、かつ、最小の光束幅の位置で光路を切り替える
ことができる。このため、光路を切り替える面を小さく
することによって全反射ミラー62dの小型化を図り、
これによりカメラの内部構成をコンパクト化して、カメ
ラを小型化することができる。
【0102】また、上記全反射ミラー62dの小型化に
よって、全反射ミラー62dの近傍にはスペースの余裕
ができる。この鏡胴構成においては、全反射ミラー62
dの前側近傍にフォーカスユニット62cを配置し、全
反射ミラー62dの後ろ側近傍にミラー跳ね上げ機構6
2eを配置することによって、前記スペースの有効利用
を図っている。このような駆動系の配置によって、駆動
機構のコンパクト化を図ることができる。また、フォー
カスユニット62cの駆動源とミラー跳ね上げ機構の駆
動源とを共用することができるので、これらの駆動機構
のコンパクト化・低コスト化を図ることができる。
【0103】前記ファインダー部62j,63d,ファ
インダーブロック71,72の内部が、前述したファイ
ンダー用光束の光路となり、以下の経路で接眼レンズL
E(図42)に至る。図47に示すように、全反射ミラー
62dでの反射により上方に光路切替された光束は、フ
ァインダー用光束としてファインダー部62jの全反射
ミラー62jで後方に反射される。そして、ファインダ
ー部63dを通過した後、ファインダーブロック71に
入射する。このファインダーブロック71の光束入射側
には、図42に示す1次像面I1位置に1次像が形成さ
れる。このように一旦結像したファインダー用光束は、
ファインダーブロック72の全反射ミラー72aで上方
に反射され、以下、前述の「各ブロックが独立した鏡胴
構成」と同様にして接眼レンズLEに至る。
【0104】図47に示すファインダー部62j,63
d,ファインダーブロック71,72の組み合わせ方に
よれば、ファインダー部62jとファインダーブロック
71がファインダー部63d内に入り込むように移動可
能であり、さらに、ファインダーブロック72がファイ
ンダーブロック71内に入り込むように移動可能である
ため、ファインダー用光束の光路の長さを鏡胴の伸縮に
応じて自在に変化させることができる。これらのファイ
ンダー部62j,63d,ファインダーブロック71,
72の組み合わせ方は、光路を遮光しつつ光路の長さを
変化させることができるものであればこれに限らない。
【0105】次に、1群レンズブロック61,2−3群
レンズブロック62及び4群レンズブロック63のズー
ム移動や沈胴を実行するために必要な鏡胴の動きを説明
する。なお、フォーカス移動及び第2レンズ群62aの
ズーム移動の一部は2−3群レンズブロック62内で行
われるため説明を省略する。
【0106】固定鏡胴64はカメラボディ30(図25
〜図27)に取り付けられており、その周面には開口(不
図示)が形成されている。まず、この開口を通して外部
からの回転駆動力(モーター等の駆動源は不図示であ
る。)が、第1回転前進筒65に伝えられる。これによ
り、第1回転前進筒65が回転しながら前進又は後退す
る。第1回転前進筒65はバヨネットで第1直進筒66
と一体に結合している。さらに、固定筒64には直進溝
64aが形成されている。従って、第1回転前進筒65
の移動によって、第1直進筒66は回転規制されながら
第1回転前進筒65と共に光軸AXに沿って直進するこ
とになる。
【0107】上記のように第1回転前進筒65及び第1
直進筒66が前進又は後退すると、第1回転前進筒65
と第1直進筒66とから成るカム機構によって、第2回
転前進筒67が回転しながら前進又は後退する。このと
き、第2直進筒68はバヨネット結合された第2回転前
進筒67と光軸方向一体的に、第1直進筒66に形成さ
れている直進溝66aに沿って直進する。このとき、第
2直進筒68にバネ固定されている2−3群レンズブロ
ック62が移動する。
【0108】上記のように第2回転前進筒67及び第2
直進筒68が前進又は後退すると、第2回転前進筒67
と第2直進筒68とから成るカム機構によって、第3直
進筒69が直進する。この第3直進筒69の直進によっ
て、第3直進筒69に固定されている1群レンズブロッ
ク61が移動する。また、上記のように第2回転前進筒
67及び第2直進筒68が前進又は後退すると、第2回
転前進筒67と第2直進筒68とから成るカム機構によ
って、4群移動用カムフォロワー付きアーム63cで4
群レンズブロック63が移動する。さらに、第3直進筒
69の前側に設けられているレンズバリアユニット70
が、第3直進筒69の直進に伴って第1レンズ群61a
の前方でレンズバリアの開閉を行う。
【0109】《ファインダー構成(図50〜図52)》次
に、本発明を実施したカメラのファインダー構成を、3
つの実施の形態を例に挙げて説明する。図50に示すカ
メラでは、撮影系は、被写体側から順に、第1レンズ群
91,第2レンズ群92,ミラー(例えば、跳ね上げ可
動式の全反射ミラー,ハーフミラー等)95,シャッタ
ーユニット96,第3レンズ群93及び第4レンズ群9
4から成り、フィルム面N1上に被写体像を形成する。
ファインダー系は、撮影系と共用の第1レンズ群91,
第2レンズ群92及びミラー95と;全反射ミラー9
7,全反射ミラー98,全反射ミラー99及び接眼レン
ズLEとから成り、全反射ミラー98の前方には1次像
面I1が存在する。
【0110】ミラー95で上方に反射されたファインダ
ー用光束は、全反射ミラー97で後方に反射され、全反
射ミラー98で右方向に反射された後、全反射ミラー9
9で後方に反射されて、接眼レンズLEに至る。反転光
学系やリレーレンズが用いられていないため、構成は簡
単であり、カメラの小型化を図る上で有利である。
【0111】図51に示すカメラは、ファインダー系の
1次像面I1以降の構成のみが図50に示す実施の形態
と異なっている。つまり、ファインダー用光束は、1次
像面I1位置で一旦結像した後、全反射ミラー101で
上方に反射され、全反射ミラー102で前方に反射され
る。そして、全反射ミラー103で右方向に反射された
後、ダハミラー104で上下反転され、接眼レンズLE
に至る。この場合、図50に示すファインダー系と比べ
て、ファインダー用光束の光路が長くなっているため、
焦点距離の長い接眼レンズLEが必要である。また、リ
レーレンズを有していないので、ファインダー像の上下
を反転させるためのダハミラー104が用いられてい
る。
【0112】図52に示すカメラは、ファインダー系の
全反射ミラー101以降の構成のみが図51の実施の形
態と異なっている。つまり、ファインダー用光束は、全
反射ミラー101で上方に反射された後、ダハミラー1
05で左右反転され、第1リレーレンズ106を通過す
る。そして、全反射ミラー107で右方向に反射され、
更に第2リレーレンズ108を通過した後、全反射ミラ
ー109で後方に反射され、2次像面I2位置で再結像
した後、接眼レンズLEに至る。第1,第2リレーレン
ズを有しているので、ファインダー像の左右を反転させ
るためのダハミラー105が用いられている。
【0113】《手ブレ補正ユニット(図53〜図55)》
次に、本発明を実施したカメラに好適な手ブレ補正ユニ
ットを、図53〜図55に基づいて説明する。図53は
手ブレ補正ユニットの外観を示す斜視図であり、図54
は手ブレ補正ユニットが鏡筒内に取り付けられた状態を
示す縦断面図であり、図55は手ブレ補正ユニットが鏡
筒内に取り付けられた状態を示す正面図である。
【0114】図53に示すように、移動ブロック120
にはX方向アクチュエータ122とY方向アクチュエー
タ124とが取り付けられている。なお、X方向とY方
向とは、光軸AXに対して垂直な面内で互いに直交した
方向を示している。移動ブロック120は、図54及び
図55に示すように、フォーカス光学系として兼用され
る手ブレ補正光学系CLと、この手ブレ補正光学系CL
を保持する玉枠131と、から成っている。玉枠131
には、台枠132に固定されたX方向アクチュエータ1
22及びY方向アクチュエータ124が取り付けられて
いる。そして、この台枠132は、鏡筒133に固定さ
れたZ方向アクチュエータ126に取り付けられてい
る。
【0115】手ブレ補正は、手ブレ補正光学系CLを
X,Y方向に平行偏心させること(即ち、光軸AXに対
して垂直方向に移動させること)によって行われる。こ
の手ブレ補正光学系CLの平行偏心は、X方向アクチュ
エータ122が玉枠131をX方向に沿って駆動し、Y
方向アクチュエータ123が玉枠131をY方向に沿っ
て駆動することによって行われる。一方、フォーカシン
グは、Z方向アクチュエータ126が台枠132を光軸
AX(即ち、Z方向)に沿って移動させることによって行
われる。
【0116】手ブレ補正光学系CLをフォーカシングに
共用する上記手ブレ補正ユニットでは、3つのアクチュ
エーター122,124,126が1箇所に集約されて
いる。従って、これを用いれば鏡胴内の構造が簡単、か
つ、コンパクトになるため、カメラの小型化を図ること
ができる。
【0117】例えば、上記手ブレ補正ユニットを前述し
た2群レンズブロック42(図33)や2−3群レンズブ
ロック62(図47)に適用すれば、上記のようにカメラ
の小型化を図ることができるだけでなく、フォーカシン
グと手ブレ補正との両機能を実現することができる。さ
らに、手ブレ補正光学系CLとして用いられる第2レン
ズ群42a,62aが、跳ね上げ可動式の全反射ミラー
45a,62dよりも被写体側に設けられているので、
手ブレ補正後の光束が光路切替されることになる。従っ
て、ファインダーを通して手ブレ補正効果を確認するこ
とができる。例えば、オートフォーカス後、手ブレ補正
を行い続けることによって、手ブレ補正効果を確認しな
がらレリーズ動作に移ることができる。ハーフミラー等
を用いる光束分割タイプのカメラにおいてもその効果は
同じであり、さらに、フィルム露光中でもファインダー
で手ブレ補正効果を確認できるという効果も得られる。
【0118】上記手ブレ補正ユニットは、手ブレセンサ
ーによって得られたデータに基づいて前述の手ブレ補正
を行う。手ブレセンサーには、力学的検出方式により手
ブレを検出する力学的センサー(例えば、角速度センサ
ー)と,光学的検出方式により手ブレを検出する光学的
センサー(例えば、CCDセンサー)とが知られている。
【0119】力学的センサーは、実際のカメラのブレを
検出するため、どのような光学構成を有するカメラにも
使用可能である。従って、前述した光路切替タイプ,光
束分割タイプのいずれのカメラにも、力学的センサーを
用いることができる。一方、光学的センサーは、光学構
成によってその配置に制限を受ける場合がある。例え
ば、光路切替タイプのカメラのファインダー系内に光学
的センサーを配置すると、レリーズ時のミラーアップに
よって、光路がファインダー用光束の光路から撮影用光
束の光路に切り替わってしまうため、フィルム露光中は
手ブレ検出が中断することになる。従って、光路切替タ
イプのカメラに光学的センサーを用いる場合には、光路
切替器の前方に光学的センサーを配置するか、又は、撮
影系やファインダー系とは別に手ブレ検出専用の光学系
を設けるのが望ましい。
【0120】《カメラの制御構成(図56,図57)》次
に、本発明を実施したカメラの制御構成を、図56及び
図57のブロック図に基づいて説明する。図56は光束
分割タイプのカメラの制御構成を示しており、図57は
光路切替タイプのカメラの制御構成を示している。光路
切替タイプの制御構成は、ミラー制御部17,ミラーア
ップスイッチSPU及びミラーダウンスイッチSPD
を、光路切替タイプの制御構成に追加したものとなって
いるので、以下に各タイプを構成する要素をまとめて説
明する。
【0121】マイコンμC1は、カメラ全体を制御する
マイクロコンピュータである。表示部1は、警告表示を
行う表示回路であり、LED又はLCDから成ってい
る。測光部2は、SPC(シリコンフォトセル)から成る
測光素子(例えば、図5〜図8中の測光素子SEに相当
する。)からの出力に基づいて、被写体の輝度を測定す
る測光回路である。なおここでは、測光素子はファイン
ダー系内に配置されているものとする(図5〜図8)。さ
らに、定常光用の測光素子を調光素子に兼用するものと
する。これにより、暗い領域に対して測光可能な範囲が
広がると共に、例えば、焦点状態検出や手ブレ検出用の
積分型CCDセンサーにも、より多くの光量を受光させ
ることができる。露出制御部3は、露出制御を行う回路
である。ズームフラッシュ制御部4は、フラッシュ(図
25中のフラッシュ部34,マクロフラッシュ部35に
相当する。)の照射角を、光学系の焦点距離に応じて変
更する回路である。フラッシュ発光制御部5は、フラッ
シュの発光及び発光量の制御を行う回路であり、図58
を用いて後述する。
【0122】ズーム駆動部6は、モーターM1で光学系
のズーム移動を行うことにより、焦点距離を変更する回
路である。ズームエンコーダ7は、撮影光学系の焦点距
離や鏡胴の沈胴位置を検出するエンコーダである。焦点
検出部8は、焦点状態検出素子(例えば、図9〜図12
中の焦点状態検出素子SFに相当する。)からのデータ
に基づいて、位相差検出方式(又はコントラスト検出方
式)により焦点検出を行う焦点検出回路である。フォー
カス駆動部9は、フォーカスレンズ(図33中の第2レ
ンズ群42a,図47中の第2レンズ群62aに相当す
る。)をモーターM2で駆動する回路である。フォーカ
スレンズ位置エンコーダ10は、フォーカスレンズの無
限遠位置からの繰り出し量を検出する回路である。巻上
げ制御部11は、モーターM3でフィルムの1コマ巻き
上げを行う制御回路である。
【0123】マイコンμC2は、手ブレ検出や手ブレ補
正の制御を行うマイクロコンピュータである。手ブレセ
ンサー12は、手ブレ補正のためのデータを出力するセ
ンサーである。この手ブレセンサー12は、光束分割タ
イプのカメラ(図56)では積分型エリアCCDから成る
CCDセンサーであり、光路切替タイプのカメラ(図5
7)では角速度センサーである。X方向駆動部13は、
モーターM4でX方向に手ブレ補正光学系CL(図5
4,図55)を駆動する駆動制御回路である(図53〜図
55中のX方向アクチュエータ122に相当する。)。
Y方向駆動部14は、モーターM5でY方向に手ブレ補
正光学系CL(図54,図55)を駆動する駆動制御回路
である(図53〜図55中のY方向アクチュエータ12
4に相当する。)。
【0124】なお、光束分割タイプのカメラ(図56)で
は、焦点状態検出素子に用いられている焦点検出用積分
型CCDを手ブレセンサー12に兼用してもよい。但
し、その場合、エリアセンサー又は十字センサーを用い
る必要がある。このように焦点状態検出用のセンサーを
手ブレセンサーに兼用すれば、低コスト化を図ることが
できるだけでなく、焦点状態検出用・手ブレ検出用の光
束を分割して取り出すことによる光量低下の影響が小さ
くなるため、積分時間が短くなり、応答性が良くなる。
従って、AF精度及びブレ補正精度が共に向上するとい
う効果が得られる。
【0125】スイッチS1はレリーズ釦36(図25)の
第1ストロークの押し下げでONするスイッチであり、
スイッチS2はレリーズ釦36(図25)の第2ストロー
ク(第1ストロークより深い)の押し下げでONするスイ
ッチである。スイッチSMDは、撮影モード(つまり、
マクロ撮影モード,露光間ズームモード)の設定・変更
を行うためのスイッチであり、この撮影モードの制御に
ついては後述する(図77)。メインスイッチSMは、状
態スイッチであり、このメインスイッチSMのONによ
ってカメラは動作可能になる。
【0126】スイッチSZWはワイド側にズーミングを
行うためのズームスイッチであり、スイッチSZTはテ
レ側にズーミングを行うためのズームスイッチである。
SPRは、光束分割又は光路切替用のミラーが沈胴状態
となったときにその待避位置でONするスイッチである
{図27(C)}。スイッチSFLはフラッシュ発光モード
に設定するためのスイッチであり、スイッチSREはフ
ラッシュ撮影における赤目発生を防止するための赤目モ
ードに設定するためのスイッチである。
【0127】ミラー制御部17は、観察位置から撮影位
置へのミラーアップ及び撮影位置から観察位置へのミラ
ーダウンによって、光路切替を行う制御回路である。な
お、前記巻上げ制御部11によってフィルム巻き上げと
共にミラーダウンを行うようにしてもよい。ミラーアッ
プスイッチSPUは、光路切替のためのミラーアップを
開始させるスイッチであり、ミラーダウンスイッチSP
Dは、光路切替のためにミラーダウンを開始させるスイ
ッチである。
【0128】〈フラッシュ発光制御回路(図58)〉次
に、図58に基づいて、上記カメラ(図56,図57)に
用いられているフラッシュ発光制御部5の回路構成を説
明する。受光素子150は、先に述べたようにファイン
ダー系内に配置されている定常光測光とフラッシュ発光
制御のための調光とに兼用のSPCから成る測光素子で
ある。定常光測光においては、例えば、スポット測光エ
リアABVSP(図24)に対応する光を用いて測光が行
われる。フラッシュ調光用の測光においては、光束分割
タイプカメラ(図56)での受光素子150はフィルム露
光中に被写体からの光を受光するが、光路切替タイプカ
メラ(図57)での受光素子150はフィルム露光前のプ
リ発光により得られる被写体からの光を受光する。
【0129】AMP1は、受光素子150が受光した光
に応じた圧縮電圧を出力するオペアンプである。D1
は、圧縮用ダイオードである。BUFは、A/D変換回
路A/D1に圧縮電圧を出力するバッファである。A/
D1は、バッファBUFからの圧縮電圧をA/D変換し
て、定常光測光データをマイコンμC1に出力するA/
D変換回路である。Tr1は、圧縮電圧を伸張した電流
に変換してコンデンサーC1に蓄積するトランジスタで
ある。C1は、伸張された電流を蓄積するコンデンサー
である。SW1は、フラッシュ発光に応答してOFFと
なり、発光終了と共にONとなる蓄積制御スイッチであ
る。A/D2は、コンデンサーC1に蓄積された電圧を
ラッチし、A/D変換して、フラッシュ調光用の測光デ
ータをマイコンμC1に出力するA/D変換回路であ
る。COMPは、一方の入力に照射光に応じた信号が入
力され、他方の入力に適正露出となる露出量に応じた設
定電圧Vrefが入力され、照射光に応じた信号電圧がV
ref以上のとき「H」となり、Vrefより低くなると
「L」になるコンパレータである。
【0130】Xe1はフラッシュ部34(図25)に内蔵
されているキセノン管であり、Xe2はマクロフラッシ
ュ部35(図25)に内蔵されているキセノン管である。
AND1は、一方にコンパレータCOMPの出力、他方
に発光信号に応じた信号が入力されるアンド回路であ
る。このとき、発光に応じた信号は波形整形回路154
でパルス信号となってアンド回路AND1へ供給され
る。このパルス幅は数m秒である。SW4はキセノン管
Xe1を用いるときにONになるスイッチであり、SW
5はキセノン管Xe2を用いるときにONとなるスイッ
チである。これらのスイッチSW4,SW5は、マイコ
ンμC1からのスイッチング信号によってON/OFF
制御される。IN1は、そのスイッチング信号を反転し
て、スイッチSW5に加えるインバータである。アンド
回路AND1の出力は、スイッチSW4を通じてトラン
ジスタTr2に、また、スイッチSW5を通じてトラン
ジスタTr3に接続され、それぞれのフラッシュの発光
/停止の制御を行う。これにより、レンズシャッターカ
メラでも、フィルム露光中のフラッシュの光量制御を行
うことができる。また、発光信号は、それぞれのトリガ
回路151,152を通じて、キセノン管Xe1,Xe
2を発光させる。Eは電源電池であり、この電圧を昇圧
回路153を通じて昇圧し、整流ダイオードD2を通じ
てコンデンサーCMに大きなエネルギーを蓄積し、フラ
ッシュ発光に供する。
【0131】《カメラの制御動作(図59〜図79)》次
に、図59〜図79のフローチャートを用いて、上述し
た光束分割タイプのカメラ(図56)及び光路切替タイプ
のカメラ(図57)の制御動作を説明する。なお、用いら
れている撮影光学系は焦点距離35mm〜200mm,F3.5〜F9
であり、また、動作制御に用いられるフラグは以下の通
りである。フラグEAFは、フラッシュの照射角(つま
り、図25中のフラッシュ部34の照射角)が撮影光学
系の焦点距離100mm以上に対応した照射角となったとき
に「1」となるフラグである。フラグAFEFは、合焦
時に「1」となるフラグである。フラグLLFは、低輝
度時に「1」となってフラッシュ発光モードとなるフラ
グである。フラグ警告Fは、警告するときに「1」とな
るフラグである。
【0132】〈SMON割り込み(図59)〉メインスイ
ッチSMのOFFからONへの切り替えに応答して割り
込みが発生し、図59に示すSMON割り込みのルーチ
ンを実行する。まず、鏡胴の繰り込み状態{即ち、図2
6(C),図27(C)に示す沈胴状態}からワイド状態{図
26(B),図27(B)に示すように、ズーミングにおい
て最も短い焦点距離35mmの状態である。}へと、鏡胴の
繰り出しを行うサブルーチン(図61)の制御を行う(#
5)。
【0133】次に、ステップ#10で、レリーズ釦36
(図25)の押し下げによりスイッチS1がONされてい
るか否かを判定する。ONされていれば、S1ON制御
のサブルーチン(図63)を実行し(#25)、手ブレ制御
用のマイコンμC2へ手ブレ検出を終了させる信号を出
力する第4交信(図78,図79)を行って(#30)、ス
テップ#10に戻る。スイッチS1がOFFであれば、
ズームスイッチSZW,SZTのいずれかが操作された
か否かを判定する(#15)。操作されていれば、ズーム
制御のサブルーチン(図69)を実行し(#35)、ステッ
プ#10に戻る。ズームスイッチSZW,SZTがいず
れも操作されていない場合、撮影モード設定・変更用の
スイッチSMDの操作があったか否かを判定する(#2
0)。撮影モード変更の操作があれば、撮影モードのサ
ブルーチン(図77)を実行し(#40)、ステップ#10
に戻る。撮影モード変更の操作がなければ、そのままス
テップ#10に戻る。各種サブルーチンの制御について
は後述する。
【0134】〈SMOFF割り込み(図60)〉メインス
イッチSMのONからOFFへの切り替えに応答して割
り込みが発生し、図60に示すSMOFF割り込みのル
ーチンを実行する。まず、手ブレ制御用のマイコンμ2
に対し手ブレ検出を終了させる信号を出力する第4交信
(図78,図79)を行い(#60)、通常ズーム状態から
ワイド状態、そして沈胴状態に鏡胴を繰り込む制御のサ
ブルーチン(図62)を実行し(#65)、停止する。
【0135】〈沈胴→ワイドSUB(図61)〉図61に
基づいて、沈胴状態からワイド状態へと鏡胴を繰り出す
サブルーチン(図59中のステップ#5)を説明する。こ
のシーケンス制御は、レンズバリア,各レンズ系及び光
束分割用又は光路切替用のミラーが所定の撮影位置まで
移動するように、1つのモーターM1で各部の駆動を行
うズーム駆動部6を制御するタイプの制御である。
【0136】まず、ズーム駆動部6によってモーターM
1の正転駆動を行う(#80)。このズーム駆動及び前記
ズームエンコーダ7による焦点距離状態等の検出によっ
て、鏡胴はワイド状態{図26(B),図27(B)}となる
ように駆動される。つまり、前述したようにレンズバリ
ア{レンズバリアユニット54(図33)やレンズバリア
ユニット70(図47)に内蔵されている。)は開き、光
束分割用又は光路切替用のミラーは撮影者が観察できる
位置まで駆動され、撮影光学系は焦点距離35mmを示す位
置に繰り出される。ステップ#85の判定で上記ワイド
状態をズームエンコーダ7で検出すると、モーターM1
を停止させ(#90)、フラッシュの照射角を100mm未満
の焦点距離に対応させるためにフラグEAFをクリアし
(EAF=0,#95)、リターンする。
【0137】〈沈胴SUB(図62)〉図62に基づい
て、沈胴のサブルーチン(図60中のステップ#65)を
説明する。上述した沈胴状態からワイド状態への鏡胴の
繰り出し(図61)とは逆に、前記鏡胴を繰り込むべくモ
ーターM1の逆転駆動を行う(#100)。このズーム駆
動及び前記ズームエンコーダ7による焦点距離状態等の
検出によって、鏡胴は沈胴状態{図26(C),図27
(C)}となるように駆動される。つまり、前述したよう
にレンズバリアは閉じ、光束分割用又は光路切替用のミ
ラーは待避し、撮影光学系は沈胴位置に繰り込まれる。
ステップ#105の判定で上記沈胴動作が終了して沈胴
状態になったのをスイッチSPRで検出すると(#10
5)、モーターを停止させ(#110)、リターンする。
【0138】〈S1ONSUB(図63)…#150{リ
セットSUB(図64)}〉図63に基づいて、S1ON
のサブルーチン(図59のステップ#25)を説明する。
まず、フラグ等をリセットするリセットサブルーチン
(図64)を実行する(#150)。図64に示すリセット
サブルーチンでは、合焦状態にあるか否かを示すフラグ
AFEF,低輝度か否かを示すフラグLLF及び警告す
るか否かを示すフラグ警告Fを全てリセットしてリター
ンする(#120,#125,#130)。
【0139】〈S1ONSUB(図63)…#155〜#
170〉図63に戻り、手ブレ制御用のマイコンμC2
へ手ブレ検出を開始させる信号を出力する第1交信を行
う(#155)。ステップ#155で手ブレ検出開始を指
示した後、ステップ#160でAFサブルーチン(図6
5)を実行し、ステップ#165で測光サブルーチン(図
66)を実行し、ステップ#170で露出演算サブルー
チン(図67)を実行し、ステップ#175に進む。
【0140】〈AFSUB(図65)…#300〜#30
8〉ここで、上記3つのサブルーチンの制御を説明す
る。まず、図65に基づいて、AFサブルーチン(図6
3中のステップ#160)を説明する。ステップ#30
0で撮影光学系の焦点距離fを入力し、ステップ#30
2で無限遠位置からの繰り出し量dを読み取る。ステッ
プ#304で合焦後か否かを判定する。合焦後であれば
(AFEF=1)、焦点検出以下のAF動作は行わずにリ
ターンし、合焦していなければ(AFEF=0)、焦点検
出の制御を行う(#305)。なお、合焦か否かはあくま
で検出したデフォーカス量DFで判定し、繰り出し量d
は距離算出のときにのみ用いる(フラッシュマチック,
AEアルゴリズム等に用いられる。)。焦点検出部8で
焦点検出を行った後(#305)、その検出結果からDF
量を算出し(#307)、DF調整(図66)を行う(#3
08)。
【0141】〈DF調整SUB(図66)〉ここで、図6
6に基づいて、DF調整のサブルーチン(図65中のス
テップ#308)を説明する。まず、補正値ΔDF1を
マイコンμC1内のメモリーE2PROM(不図示)から
読み出す(#308−1)。このΔDF1は、前記焦点状
態検出素子の検出面での合焦状態とフィルム面での合焦
状態との間で生じる、デフォーカス量DFの誤差を補正
するための補正値である。なお、E2PROMには、ズ
ーミングにおいて最も長い焦点距離200mmでのΔDF1
がメモリーされている。次に、焦点距離f毎及びデフォ
ーカス量DF毎にずれる誤差を補正するために、焦点距
離f,デフォーカス量DFに基づいて算出される補正値
ΔDF2を、メモリーE2PROMから読み出す(#30
8−2)。
【0142】上記補正値ΔDF1,ΔDF2を説明す
る。前記焦点状態検出素子に用いられる焦点検出光学系
(不図示)は、撮影光学系のズーミングに連動してズーム
移動を行うが、そのズーム駆動を行うための機械構成に
おいては、多少なりとも補正できない製造・組立誤差が
ある。この誤差は、焦点検出光学系でのピント面と撮影
光学系でのピント面との間で生じる、デフォーカス量D
Fの誤差となって表れる。この誤差は、焦点距離fとデ
フォーカス量DFとの関数になっている。
【0143】そこで、この実施の形態では、焦点距離20
0mmでの補正値ΔDF1と焦点距離f及びデフォーカス
量DFから得られる補正値ΔDF2とを用いることによ
り、前記誤差を補正するようにしている。補正値DF2
は、以下のようにして予めE2PROMにメモリーされ
ている。焦点距離f毎にピント面でのデフォーカス量D
Fをずらしていき、デフォーカス量DF毎に、焦点検出
系のピント面でのデフォーカス量DFが、撮影光学系の
ピント面でのデフォーカス量DFとどれくらい異なるか
を測定する。そして、その測定結果を、検出されるデフ
ォーカス量DFの補正値DF2としてE2PROMにメ
モリーする。
【0144】ステップ#308−3では、上記補正量Δ
DF1,ΔDF2を検出されたデフォーカス量DFに加
えることによって、新たにデフォーカス量DFを算出し
た後、リターンする。なお、この実施の形態では、焦点
距離fとデフォーカス量DFの2つのパラメータで誤差
量(即ち、補正量)を管理しているが、デフォーカス量D
Fに対する誤差量が線形であれば、焦点距離f毎の補正
係数として補正値をメモリーするようにしてもよい。
【0145】〈AFSUB(図65)…#310〜#33
5〉図65に戻り、ステップ#310で前記デフォーカ
ス量DFと所定値KDFとを比較することにより、合焦
か否かを判定する、合焦であれば(DF<KDF)、入力
した焦点距離fと繰り出し量dとから被写体までの距離
を算出し(#325)、手ブレ制御用のマイコンμC2へ
手ブレ補正を開始させる信号を出力する第2交信を行う
(#330)。そして、ステップ#335で、合焦状態を
示すフラグAFEFをセットし(AFEF=1)、リター
ンする。これにより、ピントの合った状態で手ブレを検
出することができるので手ブレ検出が正確になり、ま
た、アクチュエーターを時系列で駆動させることができ
るので、電源への負担が少なく、補正制御がスムーズに
行われる。一方、ステップ#310で合焦でないと判定
した場合(DF≧KDF)、デフォーカス量DFからレン
ズ駆動量Nを算出し(#315)、これに基づいてレンズ
駆動を行った後(#320)、ステップ#300に戻る。
【0146】〈測光SUB(図67)〉次に、図67に基
づいて、測光サブルーチン(図63中のステップ#16
5)を説明する。まず、画面中央部のスポット測光エリ
アABVSP(図24)での測光値BVSPと、それを含
む平均測光エリアABVAM(図24)での測光値BVA
Mと、をそれぞれ入力する(#350)。そして、制御用
輝度BVCの演算を行い(#355)、焦点距離fデータ
から手ブレ用の明るさKBVを算出する(#360)。次
に、制御輝度値BVCと手ブレ用の明るさKBVとの比
較を行う(#365)。BVC<KBVであれば、低輝度
であると判断して低輝度を示すフラグLLFをセットし
(LLF=1,#370)、前記フラッシュ用コンデンサ
ーCM(図58)への充電を開始した後(#375)、リタ
ーンする。一方、BVC≧KBVであれば、何もせずリ
ターンする。
【0147】〈露出演算SUB(図68)〉次に、図68
に基づいて、露出演算サブルーチン(図63中のステッ
プ#170)を説明する。まず、露光間ズームモードか
否かを判定する(#400)。露光間ズームモードであれ
ば、露光間ズーム用シャッター速度(TVZ≦1/30)と制
御輝度値BVCとから制御絞り値AVCを演算し(#4
05)、制御絞り値AVCから制御シャッタースピード
TVCを演算し(#410)、リターンする。露光間ズー
ムモードでなければ、制御輝度値BVCから制御絞り値
AVCを算出し(#415)、制御絞り値AVCから制御
シャッタースピードTVCを演算し(#410)、リター
ンする。上記露光間ズーム用シャッター速度TVZは、
ズーム駆動が可能なシャッタースピードであり、上述の
1/30以上であれば手動設定でもよい。
【0148】〈S1ONSUB(図63)…#175〜#
245〉図63に戻って、S1ONサブルーチンの説明
を続ける。スイッチSZW,SZTの状態を検出するこ
とにより、スイッチS1のON状態でズーム操作があっ
たか否かを判定する(#175)。ズーム操作があれば、
ズーム制御を行うべく、ズームサブルーチン(図69)を
実行する(#180)。ついで、ステップ#240に進ん
で、スイッチS1がONされているか否かを判定し、O
Nされていればステップ#160に戻り、OFFであれ
ば手ブレ制御用のマイコンμC2へ手ブレ補正を終了さ
せる信号を出力する第3交信を行い(#245)、リター
ンする。
【0149】〈ズームSUB(図69)…#440〜#4
52〉ここで、図69に基づいて、ズームサブルーチン
(図59中のステップ#35,図63中のステップ#1
80)を説明する。まず、ズームアップの操作が行われ
ているか否かをスイッチSZTがON状態か否かで判定
する(#440)。ズームアップ操作が行われていれば、
焦点距離fと繰り出し量dを入力し(#445)、これら
をそれぞれf1,d1として記憶する(#447)。
【0150】次に、ズームアップ操作に基づいたズーム
アップ制御を0.1秒間行い(#450)、ズーミングに伴
うピントのズレを補正する補正サブルーチン(図70)を
実行する(#452)。この実施の形態で用いられている
光学系は、ズーミングを行うとピントがずれていく、い
わゆるバリフォーカルレンズである。従って、ピントが
あった状態でズーミングを行うと、そのズーミングに伴
ってピントがずれていってしまう。このピントのズレは
ファインダーを覗いている撮影者に不快感を与え、しか
も、そのまま撮影するとピントボケの写真が得られるこ
とになる。そこで、ズーミングに伴うピントのズレを補
正するために、ズーミングを行っているとき、ピントの
ズレを演算で求めて補正するとともに、ズーミング終了
後、再焦点検出を行い、ズレ量が大きいとそのズレ量分
のレンズ駆動を行うようにしている。
【0151】〈補正SUB(図70)〉図70に基づい
て、補正サブルーチン(図69中のステップ#452)を
更に詳しく説明する。まず、ステップ#520で合焦状
態を示すフラグAFEFをリセットすることにより(A
FEF=0)、再度の焦点検出を可能とする。次に、こ
のときの焦点距離f,繰り出し量dを入力し(#52
5)、これらをf2,d2として記憶する(#530)。
そして、これらから補正量を演算し(#535)、AF用
のフォーカスレンズを駆動して(#540)、リターンす
る。
【0152】〈ズームSUB(図69)…#453〜#4
95〉図69に戻って、ズームサブルーチンの説明を続
ける。ステップ#453で、焦点距離fが100mmより大
きいか否かを判定する。焦点距離fが100mm以下であれ
ばステップ#440に戻り、焦点距離fが100mmより大
きければ、ステップ#455に進む。ステップ#455
では、フラグEAFがセットされているか否かを判定す
る。フラグEAFがセットされていれば(EAF=1)、
ステップ#440に戻る。フラグEAFがセットされて
いれば(EAF=1)、既に、フラッシュの照射角が撮影
光学系の焦点距離100mm以上の画角をカバーするよう
に、フラッシュパネル(不図示)がセットされているから
である。フラグEAFがセットされていなければ(EA
F=0)、ズームフラッシュ制御部4でフラッシュパネ
ルを移動させることにより、照射角を焦点距離100mmに
対応するようにセットする(#460)。そして、フラグ
EAFをセットして(EAF=1,#465)、ステップ
#440に戻る。
【0153】ステップ#440でズームアップ操作が行
われていないと判定した場合、ステップ#470に進
む。ステップ#470〜#495は、上述したステップ
#440〜#465において、ズームアップがズームダ
ウンになっており、それに基づく制御が一部変わってい
るだけであるので、その説明を省略する。ズームアップ
操作及びズームダウン操作が行われていないと判定すれ
ば(ステップ#440,#470)、操作は終了している
ため、リターンする。
【0154】この実施の形態に採用されている照射角変
更機構では、焦点距離35mmに対応する照射角と焦点距離
100mmに対応する照射角との2つの照射角の変倍が可能
であるが、例えば、撮影光学系の焦点距離35mm〜200m
m,F3.5〜F9に対応するように照射角を変更させると、
フラッシュパネルの移動距離が大きくなり、フラッシュ
部34(図25)が大型化してしまう。また、焦点距離35
mmに対応する照射角のみでは、焦点距離200mm時と比べ
て開放絞りが3段分暗くなるため、その分、フラッシュ
光の到達距離が短くなってしまう。
【0155】そこで、撮影光学系の焦点距離が100mmよ
りも大きい場合には、上述したようにフラッシュパネル
の移動によって照射角を焦点距離100mmに対応するよう
にセットする。これにより、フラッシュ光は集光される
ため、焦点距離35mmに対応する照射角でGN=11であ
れば、GN=16(焦点距離35mmに対応する照射角での
光量の2倍)にすることが可能となる。従って、フラッ
シュ部34を大型化することなく、フラッシュ光の到達
距離を延ばすことができる。
【0156】〈S1ONSUB(図63)…#175〜#
190〉図63に戻って、S1ONサブルーチンの説明
を続ける。ステップ#175でズーム操作がないと判定
した場合、レリーズ釦36(図25)の第2ストロークの
押し下げでONするスイッチS2が、ONされているか
否かを判定する(#185)。スイッチS2がOFFであ
れば、スイッチS1がONされているか否かを判定する
(#187)。スイッチS1がONされていればステップ
#175に戻り、OFFであれば手ブレ補正を終了させ
る信号を出力する第3交信を行って(#188)、リター
ンする。ステップ#185でスイッチS2がONされて
いれば、S2ONサブルーチン(図71)を実行する(#
190)。
【0157】〈S2ONSUB(図71)〉ここで、図7
1に基づいて、S2ONサブルーチン(図63中のステ
ップ#190)を説明する。まず、警告を行うためのフ
ラグ警告Fをリセットする(警告F=0,#550)。次
に、露出制御サブルーチン(図72)を実行し(#56
5)、リターンする(#565)。
【0158】〈露出制御SUB(図72)〉続いて、図7
2に基づいて、露出制御サブルーチン(図71中のステ
ップ#565)を説明する。まず、露出タイマー(マイコ
ンμC1で構成される。)をスタートさせ(#665)、
シャッターを開放する(#670)。上記露出タイマーが
露出時間(即ち、制御シャッタースピードTVCの実時
間)経過するのを待ち(#675)、露出時間が経過する
と、シャッター閉成サブルーチン(図73)を実行し(#
680)、シャッターが閉じる瞬間でのフラッシュ発光
の制御のためのフラッシュ制御サブルーチン(図74,
図75)を実行し(#685)、リターンする。
【0159】〈シャッター閉成SUB(図73)〉ここ
で、図73に基づいて、シャッター閉成の制御を行うサ
ブルーチン(図72中のステップ#680)を説明する。
まず、露光間ズームモードか否かを判定する(#70
0)。露光間ズームモードでなければ、ただちにシャッ
ターを閉成し(#720)、リターンする。露光間ズーム
モードであれば、絞りを固定し(#705)、ワイドから
テレへのズーム駆動を開始して(#710)、TVZ−T
VCの実時間を計測し(#715)、その計測終了後、シ
ャッターを閉成して(#720)、リターンする。上記露
光間ズームの時でもシャッターは開放になっているの
で、前記露出時間TVCに対する露光間ズーム用シャッ
ター速度TVZを考慮して、上記のようにTVZ−TV
C分の露出(#715)を行うようにしている。
【0160】〈フラッシュ制御(図74,図75)〉次
に、フラッシュ制御を光束分割タイプカメラ(図56)と
光路切替タイプカメラ(図57)とに分けて説明するが、
その前に、フラッシュ発光制御が上記各タイプで異なる
理由を以下に説明する。
【0161】従来より知られている一般的な一眼レフカ
メラでは、撮影光学系とフィルム面との間で光路切替が
行われるため、ファインダー系内で調光用の測光を行う
ことができない。そのため、フィルム面をダイレクト測
光する調光素子を、カメラボディ内のミラーボックス底
部に配置しているのである。レンズシャッター式一眼レ
フカメラでは、ミラーボックスがないため、上記調光素
子を設けるスペースをカメラボディ内に確保することが
できない。そこで、この実施の形態では、前述したよう
にファインダー系内に配置した測光素子を調光素子に兼
用している。
【0162】光束分割タイプカメラでは、シャッターが
開いている最中でも、撮影光学系に入射した光束は2分
割される。従って、光は絶えずフィルム面N1側にもフ
ァインダー系側にも進むため、前述したようにファイン
ダー系内に配置されている測光素子で調光用光束をモニ
タすることによって、自動調光を行うことができる。
【0163】しかし、光路切替タイプカメラでは、フィ
ルム露光中の光は全てフィルム面N1(図7,図8等)側
に向かうため、ファインダー系には光が入らず、完全に
ブラックアウトしてしまう。そこで、後述するフラッシ
ュ制御サブルーチンでは、可動式の全反射ミラーAM1
(図7,図8等)を跳ね上げる前に、フラッシュ部34又
はマクロフラッシュ部35(図25)をプリ発光させるこ
とによって、被写体からの反射光を測光素子でモニタす
る。そして、このプリ発光によって得られたデータに基
づいて、フィルム露光時の本発光に必要な発光量を調整
するのである。
【0164】〈フラッシュ制御SUB(図74)〉図74
に基づいて、光束分割タイプカメラ(図56)のフラッシ
ュ制御サブルーチン(図72中のステップ#685)を説
明する。まず、フラッシュ発光モードか否かを判定する
(#740)。フラッシュ発光モードでなければ(LLF
=0)、リターンし、フラッシュ発光モードであれば(L
LF=1)、マクロ撮影モードか否かを判定する(#74
5)。マクロ撮影モードであれば、ステップ#750で
赤目モードか否かを判定し、マクロ撮影モードでなけれ
ば、ステップ#765で赤目モードか否かを判定する。
【0165】ステップ#750の判定で、赤目モードで
なければステップ#760に進み、赤目モードであれば
ステップ#755に進む。ステップ#755では、赤目
防止用の発光信号の出力により、第2キセノン管Xe2
(図58)の赤目防止用発光を行う。このキセノン管Xe
2は、前述したように鏡胴32(図25)の前面に配置さ
れたマクロフラッシュ部(不図示)に内蔵されている。ま
た、赤目防止用発光は、例えば、フラッシュ発光の3〜
4回の点滅により行われる。ステップ#760では、本
発光信号の出力により、第2キセノン管Xe2の本発光
を行う。第2キセノン管Xe2の本発光が終了したら、
リターンする。
【0166】ステップ#765の判定で、赤目モードで
なければステップ#775に進み、赤目モードであれば
ステップ#770に進む。ステップ#770では、赤目
防止用の発光信号の出力により、第1キセノン管Xe1
(図58)の赤目防止用発光を行う。このキセノン管Xe
1は、カメラボディ30(図25)の上部に配置されたフ
ラッシュ部34に内蔵されている。また、赤目防止用発
光は、例えば、フラッシュ発光の3〜4回の点滅により
行われる。ステップ#775では、本発光信号の出力に
より、第1キセノン管Xe1の本発光を行う。第1キセ
ノン管Xe1の本発光が終了したら、リターンする。
【0167】〈フラッシュ制御SUB(図75)〉次に、
図75に基づいて、光路切替タイプカメラ(図57)のフ
ラッシュ制御サブルーチン(図72中のステップ#68
5)を説明する。このフラッシュ制御サブルーチンは、
マクロ撮影モードの判定(#745)と赤目モードの判定
(#750,#765)との間で、プリ発光サブルーチン
(図76)を実行するほかは、上述の光束分割タイプカメ
ラ(図56)のフラッシュ制御サブルーチン(図74)と同
じである。そこで、以下にプリ発光サブルーチン(図7
6)の説明のみを行って、他のステップの説明を省略す
る。但し、本発光(#760,#775)は、後述するプ
リ発光によって得られた測光結果、つまり制御発光量G
NCを用いて行われる。なお、後述するプリ発光は、赤
目防止にもなるので、例えば、3〜4回の点滅により行
われる赤目防止用発光(図75中の#755,#770)
のうち、その最後のフラッシュ発光をプリ発光に兼用し
てもよい。
【0168】〈プリ発光SUB(図76)〉図76に基づ
いて、プリ発光サブルーチン(図75中のステップ#7
47,#762)を説明する。まず、発光量GVCをG
N=2として出力し、図58の可変電圧Vrefを制御し
(#570)、発光信号を出力する(#572)。次に、マ
クロ撮影モードか否かを判定する(#575)。マクロ撮
影モードであれば、第2キセノン管Xe2をプリ発光さ
せる信号を出力して(#577)、ステップ#582に進
む。マクロ撮影モードでなければ、通常のフラッシュ撮
影であるため、第1キセノン管Xe1をプリ発光させる
信号を出力して(#580)、ステップ#582に進む。
【0169】ステップ#582で数m秒間待機する。こ
の数m秒の待機時間は、発光信号に応じてキセノン管X
e1又はXe2が発光し、上記GN=2が発光するのに
要する時間である。これは、キセノン管によって異なる
かもしれないので、使用するキセノン管によって変更す
ればよい。上記数msecの待機後(#582)、ラッチ
信号を出力し(#585)、A/D変換回路A/D2(図
58)でA/D変換を行わせてから、A/D変換出力を
入力し(#587)、この入力データ{即ち、受光素子1
50(図58)で得られる調光用の測光データ}に基づい
て、適正露出からの露出偏差量ΔEVを算出する(#5
90)。次に、開放絞り値AVOと制御絞り値AVCと
の差(AVO−AVC)からΔAVを求め(#592)、こ
の値ΔAV,撮影系と測光検出系との違いにより生じる
透過光量の差の補正,及び上述した露出偏差量ΔEV
(#590)から、制御発光量GNCを算出して、出力す
る(#595)。
【0170】次に、マクロ撮影モードか否かを判定する
(#600)。前記マクロフラッシュ部35は、第2キセ
ノン管Xe2の前面に拡散性のパネルを備えており、こ
のパネルによって光が拡散するので、適正露出とするに
は2倍の発光量を必要とする。そこで、マクロ撮影モー
ドであれば、GNC=GNC×2とし(#603)、マク
ロ撮影での最大ガイドナンバーGNであるGNmacを
GNMAXとして(#605)、ステップ#610に進
む。マクロ撮影モードでなければ、焦点距離fに応じた
最大ガイドナンバーGNであるGNnor(f)をGNM
AXとして、ステップ#610に進む。
【0171】ステップ#610では、発光可能なGNM
AXと制御発光量GNCとを比較する。GNMAX≧G
NCであればリターンする。一方、GNMAX<GNC
であれば、制御発光量GNCをGNMAXとし(#62
0)、露出不足を警告するためのフラグ警告Fをセット
して(フラグ警告F=1,#625)、リターンする。
【0172】〈S1ONSUB(図63)…#195〜#
235〉図63に戻って、S1ONサブルーチンの説明
を続ける。上述したようにS2ONサブルーチン(図7
1)を実行した後(#190)、手ブレ補正を終了させる
信号を出力する第3交信を行う(#195)。そして、巻
上げ制御部11でフィルムの巻き上げを行い(#20
0)、タイマーをリセット・スタートさせる(#20
5)。そして、フラグ警告Fに基づいて警告表示が必要
であるか否かを判定する(#210)。警告が必要であれ
ば(警告F=1)、警告を行って(#212)、ステップ#
215に進み、警告が必要でなければ(警告F=0)、そ
のままステップ#215に進む。
【0173】ステップ#215では、スイッチS1がO
FFになるのを待つ。スイッチS1がOFFになれば、
上記リセット・スタートされたタイマーが1秒経過した
か否かを判定する(#220)。1秒経過していれば、表
示部1の表示を消灯して(#235)、リターンする。ス
テップ#220の判定により、撮影終了後の露出不足の
警告が少なくとも1秒間行われる。ステップ#220の
判定で1秒経過していなければ、この間に再びスイッチ
S1の操作又はズームの操作が行われれば(#225,
#230)、次の撮影のための操作が行われたと判断し
て、ステップ#235に進み、表示部1の表示を消灯し
て(#235)、リターンする。ステップ#225,#2
30においていずれの操作もなければ、ステップ#22
0に戻る。
【0174】〈撮影モードSUB(図77)〉次に、図7
7に基づいて、撮影モードのサブルーチン(図59中の
ステップ#40)を説明する。このルーチンは、撮影モ
ードの設定・変更の制御を行うモードである。まず、ス
イッチSMD(図56,図57)がONからOFFに切り
替わったことを検出すると(#780)、撮影モードを0
→1→2→3→0とサイクリックに変更して(#78
5)、リターンする。ここで、1はマクロ撮影モードで
あり、2は露光間ズームモードであり、3はマクロ撮影
モードと露光間ズームモードとを有するモード、0はこ
れらのモードがない通常の撮影モードである。
【0175】〈手ブレ制御(図78,図79)〉次に、図
78,図79に基づいて、手ブレ制御用のマイコンμC
2が行う手ブレ割り込みの制御動作を説明する。マイコ
ンμC2は、マイコンμC1との間の前記第1交信(図
63中の#155),第2交信(図65中の#330),
第3交信(図63中の#188,#195,#245)及
び第4交信(図59中の#30,図60中の#60)によ
り、光束分割タイプカメラ(図56),光路切替タイプカ
メラ(図57)のそれぞれついて、以下の制御を行う。
【0176】〈手ブレ割り込み(図78)〉光束分割タイ
プカメラ(図56)では、手ブレ制御用のマイコンμC2
がマイコンμC1からの交信を示す信号を入力すると、
図78に示す手ブレ割り込みが発生する。まず、データ
を入力して(#800)、それから、信号の種類を判定す
る(#802)。信号の種類が第1交信であれば、ステッ
プ#805に進んで手ブレ検出を開始する。ここで、C
CDセンサー(手ブレセンサー12)の不要電荷排出等の
イニシャライズを行い、そして、次の割り込みを待つ。
【0177】信号の種類が第2交信であれば、手ブレ補
正を行うべくステップ#810に進む。ステップ#81
0でCCDセンサーの積分制御を行い、積分終了後、デ
ータ入力を行い(#812)、入力信号に基づいて像ブレ
量,レンズ補正量を演算する(#815)。次に、得られ
た演算結果に基づいて、X方向駆動部13でモーターM
4を駆動し、Y方向駆動部14でモーターM5を駆動す
ることによって、手ブレ補正を行う(#820)。手ブレ
補正後、ステップ#810に戻る。
【0178】信号の種類が第3交信であれば、スイッチ
S1のOFF後又は露出終了後ということなので、手ブ
レ補正のみを終了すべく、X方向駆動部13でモーター
M4を駆動し、Y方向駆動部14でモーターM5を駆動
することによって、移動ブロック120(図53〜図5
5)をリセット位置(即ち、初期位置)に復帰させて、手
ブレ補正終了とし(#825)、そして、次の割り込みを
待つ。信号の種類が第4交信であれば、撮影準備中では
ないので、手ブレ補正することも検出することも必要な
い。従って、消費電力を節約することを目的として、手
ブレ検出を終了し(#830)、次の割り込みを待つ。
【0179】〈手ブレ割り込み(図79)〉光路切替タイ
プカメラ(図57)では、手ブレ制御用のマイコンμC2
がマイコンμC1からの交信を示す信号を入力すると、
図79に示す手ブレ割り込みが発生する。まず、データ
を入力して(#800)、それから、信号の種類を判定す
る(#802)。信号の種類が第1交信であれば、ステッ
プ#805に進んで角速度センサー(手ブレセンサー1
2)で手ブレ検出を開始して、次の割り込みを待つ。
【0180】信号の種類が第2交信であれば、手ブレ補
正を行うべくステップ#810に進む。ステップ#81
0で角速度センサーからの信号を入力し、入力信号に基
づいて像ブレ量,レンズ補正量を演算する(#815)。
次に、得られた演算結果に基づいて、X方向駆動部13
でモーターM4を駆動し、Y方向駆動部14でモーター
M5を駆動することによって、手ブレ補正を行う(#8
20)。手ブレ補正後、ステップ#810に戻る。信号
の種類が第3交信の場合と第4交信の場合には、光束分
割タイプカメラ(図56)と同じ制御を行うので、説明を
省略する。
【0181】
【発明の効果】以上説明したように、第1,第2の発明
によれば、光束分割器で分割される光束が撮影光学系に
入射した後の光束であるため、パララックスは発生せ
ず、しかも、バックフォーカスの短縮化により、カメラ
を小型化することができる。また、閃光撮影においてフ
ィルムの反射率に依存しない自動調光を行うことができ
る。さらに、第2の発明によれば、調光用データを得る
ための測光が拡散板からの光を用いて行われるため、調
光素子の配置の自由度が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】光束分割タイプの基本的な構成を有するカメラ
の実施の形態を模式的に示す光学構成図。
【図2】ファインダー光学系にリレーレンズを有する光
束分割タイプカメラの実施の形態を模式的に示す光学構
成図。
【図3】光路切替タイプの基本的な構成を有するカメラ
の実施の形態を模式的に示す光学構成図。
【図4】ファインダー光学系にリレーレンズを有する光
路切替タイプカメラの実施の形態を模式的に示す光学構
成図。
【図5】拡散板,測光素子を有する光束分割タイプカメ
ラの実施の形態を模式的に示す光学構成図。
【図6】拡散板,測光素子,リレーレンズを有する光束
分割タイプカメラの実施の形態を模式的に示す光学構成
図。
【図7】拡散板,測光素子を有する光路切替タイプカメ
ラの実施の形態を模式的に示す光学構成図。
【図8】拡散板,測光素子,リレーレンズを有する光路
切替タイプカメラの実施の形態を模式的に示す光学構成
図。
【図9】焦点状態検出素子を有する光束分割タイプカメ
ラの実施の形態を模式的に示す光学構成図。
【図10】焦点状態検出素子,リレーレンズを有する光
束分割タイプカメラの実施の形態を模式的に示す光学構
成図。
【図11】焦点状態検出素子を有する光路切替タイプカ
メラの実施の形態を模式的に示す光学構成図。
【図12】焦点状態検出素子,リレーレンズを有する光
路切替タイプカメラの実施の形態を模式的に示す光学構
成図。
【図13】エリアセンサーを有する光束分割タイプカメ
ラの実施の形態を模式的に示す光学構成図。
【図14】エリアセンサー,リレーレンズを有する光束
分割タイプカメラの実施の形態を模式的に示す光学構成
図。
【図15】拡散板,調光素子,測光素子を有する光束分
割タイプカメラの実施の形態を模式的に示す光学構成
図。
【図16】拡散板,調光素子,測光素子,リレーレンズ
を有する光束分割タイプカメラの実施の形態を模式的に
示す光学構成図。
【図17】拡散板,調光素子,測光素子を有する光路切
替タイプカメラの実施の形態を模式的に示す光学構成
図。
【図18】拡散板,調光素子,測光素子,リレーレンズ
を有する光路切替タイプカメラの実施の形態を模式的に
示す光学構成図。
【図19】ハーフミラーの上方に測光素子を有する光束
分割タイプカメラの実施の形態を模式的に示す光学構成
図。
【図20】前群の上方に測光素子を有する光束分割タイ
プカメラの実施の形態を模式的に示す光学構成図。
【図21】ハーフミラーの上方に測光素子を有する光路
切替タイプカメラの実施の形態を模式的に示す光学構成
図。
【図22】前群の上方に測光素子を有する光路切替タイ
プカメラの実施の形態を模式的に示す光学構成図。
【図23】図19に示すカメラの実施の形態において、
測光素子の受光位置を説明するための光学構成図。
【図24】本発明を実施したカメラの測光・焦点状態検
出エリアを示す模式図。
【図25】多段繰り出し構成の鏡胴を有するカメラの実
施の形態を示す外観正面図。
【図26】図25に示すカメラのテレ状態,ワイド状態
及び沈胴状態を示す外観側面図。
【図27】図25に示すカメラのテレ状態,ワイド状態
及び沈胴状態を示す縦断面図。
【図28】1段繰り出し構成の鏡胴を有するカメラの実
施の形態を示す外観斜視図。
【図29】1段繰り出し構成の鏡胴を有するカメラの他
の実施の形態を示す外観斜視図。
【図30】1段繰り出し構成の鏡胴を有するカメラの他
の実施の形態を示す外観斜視図。
【図31】本発明を実施したカメラの鏡胴内に設けられ
るハーフミラー,全反射ミラーの外観を示す斜視図。
【図32】本発明を実施したカメラの鏡胴内に設けられ
る光半透過性の反射面を有するプリズムの外観を示す斜
視図。
【図33】本発明を実施したカメラの一部を成す、各ブ
ロックが独立した鏡胴を模式的に示す縦断面図。
【図34】図33に示す鏡胴を構成している各要素の外
観を模式的に示す分解斜視図。
【図35】図33に示す鏡胴内に設けられているファイ
ンダーブロックの組立状態を示す斜視図。
【図36】図33に示す鏡胴内に設けられている第3フ
ァインダーブロックの外観を示す斜視図。
【図37】図33に示す鏡胴が取り付けられるカメラボ
ディ内上部に配置される第4ファインダーブロックの外
観を示す斜視図。
【図38】図33に示す鏡胴内に設けられているファイ
ンダーブロックの他の組立状態を示す斜視図。
【図39】図33に示す鏡胴内に設けられているファイ
ンダー系後群ブロックの取り付け状態を示す斜視図。
【図40】図33に示す鏡胴内に設けられている第3フ
ァインダーブロックに対する拡散板の取り付け状態を示
す斜視図。
【図41】図33に示す鏡胴内に設けられている第3フ
ァインダーブロックに対する拡散板の他の取り付け状態
を示す斜視図。
【図42】図33に示す鏡胴及びそれが取り付けられた
カメラボディ内におけるファインダー系の光路を示す光
路図。
【図43】図33に示す鏡胴及びそれが取り付けられた
カメラボディの縦断面構造で、ファインダー系の構成を
模式的に示す透視図。
【図44】図33に示す鏡胴が取り付けられたカメラボ
ディを正面側から見たときのファインダー系の光路を模
式的に示す透視図。
【図45】図33に示す鏡胴が取り付けられたカメラボ
ディを上面側から見たときのファインダー系の光路を模
式的に示す透視図。
【図46】図45に示すカメラボディに測光素子が配置
された状態でのファインダー系の光路を模式的に示す透
視図。
【図47】本発明を実施したカメラの一部を成す、2,
3群が一体化されたブロックを有する鏡胴を模式的に示
す縦断面図。
【図48】図47に示す鏡胴を構成している各要素の外
観を模式的に示す分解斜視図。
【図49】図47に示す鏡胴内に設けられている2−3
群レンズブロックの外観及び内部構造を示す斜視図。
【図50】本発明を実施したカメラのファインダー系構
成を撮影系と共に模式的に示す斜視図。
【図51】本発明を実施したカメラの他のファインダー
系構成を撮影系と共に模式的に示す斜視図。
【図52】本発明を実施したカメラの他のファインダー
系構成を撮影系と共に模式的に示す斜視図。
【図53】本発明を実施したカメラに好適な手ブレ補正
ユニットの外観を示す斜視図。
【図54】図53に示す手ブレ補正ユニットが鏡胴内に
取り付けられた状態を示す縦断面図。
【図55】図53に示す手ブレ補正ユニットが鏡胴内に
取り付けられた状態を示す正面図。
【図56】本発明を実施した光束分割タイプカメラの制
御構成を示すブロック図。
【図57】本発明を実施した光路切替タイプカメラの制
御構成を示すブロック図。
【図58】図56及び図57中のフラッシュ発光制御部
を示す回路図。
【図59】本発明を実施したカメラのメインスイッチS
MのONで割り込む制御動作を示すフローチャート。
【図60】本発明を実施したカメラのメインスイッチS
MのOFFで割り込む制御動作を示すフローチャート。
【図61】本発明を実施したカメラにおける沈胴状態か
らの鏡胴繰り出し動作のサブルーチンを示すフローチャ
ート。
【図62】本発明を実施したカメラにおける沈胴状態へ
の鏡胴繰り込み動作のサブルーチンを示すフローチャー
ト。
【図63】本発明を実施したカメラのスイッチS1のO
Nで開始するサブルーチンを示すフローチャート。
【図64】本発明を実施したカメラの制御に用いられる
フラグのリセットサブルーチンを示すフローチャート。
【図65】本発明を実施したカメラのAFサブルーチン
を示すフローチャート。
【図66】本発明を実施したカメラのデフォーカス調整
サブルーチンを示すフローチャート。
【図67】本発明を実施したカメラの測光サブルーチン
を示すフローチャート。
【図68】本発明を実施したカメラの露出演算サブルー
チンを示すフローチャート。
【図69】本発明を実施したカメラのズームサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図70】本発明を実施したカメラにおいてズーミング
に伴うピント補正を実行する補正サブルーチンを示すフ
ローチャート。
【図71】本発明を実施したカメラのスイッチS2のO
Nで開始するサブルーチンを示すフローチャート。
【図72】本発明を実施したカメラの露出制御サブルー
チンを示すフローチャート。
【図73】本発明を実施したカメラのシャッター閉成サ
ブルーチンを示すフローチャート。
【図74】本発明を実施した光束分割タイプカメラのフ
ラッシュ制御サブルーチンを示すフローチャート。
【図75】本発明を実施した光路切替タイプカメラのフ
ラッシュ制御サブルーチンを示すフローチャート。
【図76】本発明を実施した光路切替タイプカメラのプ
リ発光サブルーチンを示すフローチャート。
【図77】本発明を実施したカメラの撮影モードサブル
ーチンを示すフローチャート。
【図78】本発明を実施した光束分割タイプカメラの手
ブレ割り込みの制御動作を示すフローチャート。
【図79】本発明を実施した光路切替タイプカメラの手
ブレ割り込みの制御動作を示すフローチャート。
【図80】鏡胴の前面上側にマクロフラッシュ部を備え
たカメラの実施の形態を示す外観正面図。
【符号の説明】
L1 …前群 L2 …撮影系後群 L3 …ファインダー系後群 LR …リレーレンズ LE …接眼レンズ HM1 …ハーフミラー HM2 …ハーフミラー HM3 …ハーフミラー AM1 …全反射ミラー AM2 …全反射ミラー AM3 …全反射ミラー SE …測光素子 SL …調光素子 SF …焦点状態検出素子 SA …エリアセンサー P1 …拡散板 I1 …1次像面 I1a …1次像面 I2 …2次像面 μC1 …マイコン μC2 …手ブレ制御用のマイコン 1 …表示部 2 …測光部 3 …露出制御部 4 …ズームフラッシュ制御部 5 …フラッシュ発光制御部 6 …ズーム駆動部 7 …ズームエンコーダ 8 …焦点検出部 9 …フォーカス駆動部 10 …フォーカスレンズ位置エンコーダ 11 …巻上げ制御部 12 …手ブレセンサー 13 …X方向駆動部 14 …Y方向駆動部 15 …X方向レンズ位置エンコーダ 16 …Y方向レンズ位置エンコーダ 17 …ミラー制御部 30 …カメラボディ 32 …鏡胴 34 …フラッシュ部 35 …マクロフラッシュ部 36 …レリーズ釦 41 …1群レンズブロック 41a …第1レンズ群 41b …1群レンズ保持枠 42 …2群レンズブロック 42a …第2レンズ群 42b …2群レンズ保持枠 42c …フォーカスユニット 43 …3群レンズブロック 43a …第3レンズ群 43b …3群レンズ保持枠 43c …シャッターユニット 44 …4群レンズブロック 44a …第4レンズ群 44b …4群レンズ保持枠 44c …4群移動用カムフォロワー付きアーム 45 …ミラーユニット 45a …全反射ミラー 45b …ミラー跳ね上げ機構 47 …固定筒 48 …第1回転前進筒 49 …第1直進筒 50 …第2回転前進筒 51 …第2直進筒 52 …第3直進筒 53 …第3回転前進筒 54 …レンズバリアユニット 55 …第1ファインダーブロック 55a …全反射ミラー 56 …第2ファインダーブロック 56a …スライド溝 57 …第3ファインダーブロック 57a …全反射ミラー 57b …全反射ミラー 58 …第4ファインダーブロック 58a …全反射ミラー 58b …全反射ミラー 61 …1群レンズブロック 61a …第1レンズ群 61b …1群レンズ保持枠 62 …2−3群レンズブロック 62a …第2レンズ群 62b …第3レンズ群 62c …フォーカスユニット 62d …全反射ミラー 62e …ミラー跳ね上げ機構 62f …シャッターユニット 62g …全反射ミラー 62h …ギア 62i …ギア 62j …ファインダー部 63 …4群レンズブロック 63a …第4レンズ群 63b …4群レンズ保持枠 63c …4群移動用カムフォロワー付きアーム 63d …ファインダー部 64 …固定筒 65 …第1回転前進筒 66 …第1直進筒 67 …第2回転前進筒 68 …第2直進筒 69 …第3直進筒 70 …レンズバリアユニット 71 …ファインダーブロック 72 …ファインダーブロック 72a …全反射ミラー 80 …ファインダー系後群ブロック 80a …ガイドピン P1a …拡散板 P1b …拡散板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱村 俊宏 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 大塚 博司 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 長田 英喜 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 岡田 尚士 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一眼レフカメラであって、 物体側から順に前群及び後群から成る撮影光学系と,こ
    の撮影光学系に入射した光束を、前記前群と前記後群と
    の間で撮影用光束とファインダー用光束とに分割する光
    束分割器と,閃光撮影を行うときに前記ファインダー用
    光束の一部の光を用いて調光用データを得るための測光
    を行う調光素子と,を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 一眼レフカメラであって、 物体側から順に前群及び後群から成る撮影光学系と,こ
    の撮影光学系に入射した光束を、前記前群と前記後群と
    の間で撮影用光束とファインダー用光束とに分割する光
    束分割器と,前記ファインダー用光束で1次像を形成す
    るファインダー光学系と,前記1次像の像面位置又は像
    面近傍位置に配置された拡散板と,閃光撮影を行うとき
    に前記拡散板からの光を用いて調光用データを得るため
    の測光を行う調光素子と,を備えたことを特徴とするカ
    メラ。
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