JPH09133286A - 球面シールピグ - Google Patents

球面シールピグ

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JPH09133286A
JPH09133286A JP7308471A JP30847195A JPH09133286A JP H09133286 A JPH09133286 A JP H09133286A JP 7308471 A JP7308471 A JP 7308471A JP 30847195 A JP30847195 A JP 30847195A JP H09133286 A JPH09133286 A JP H09133286A
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JP
Japan
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pig
spherical
pipe
molded
seal
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JP7308471A
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English (en)
Inventor
Keisuke Yagi
慶助 八木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きい管内径変動にも対応し、小さい曲率半
径を持つ配管の曲がり部でもシ−ル性を保ち、配管内の
圧力によりシ−ル性が影響を受けず、低いピグ推進圧力
で移動可能であり、さらにシ−ル部の摩耗の少ない、従
って寿命の長いピグを提供する。 【解決手段】 ゴム弾性体にて成型された球形ピグ半割
り本体(1)を接合ねじ部材(2)により接合して二つ
のシ−ル面部を構成し、更に二つのシ−ル面部の中心の
距離(Sl)が配管内径の1倍から1.25倍であり、
かつ内部にピグ位置検知用永久磁石を保持するることを
特徴とする球面シ−ルピグ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配管内の残液の払い出
し、2種の液を交互に配管内を送る場合の液の切り離
し、混合防止、配管内の清掃等に使用されるピグに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来知られているピグにあつては、その
構造上配管自体の持つ内径のばらつき及び配管の曲がり
部、バルブ、サイトグラス等における内径の変動に自在
に対応することができず、また、これを対応させるには
種々の困難があった。すなわち小さなピグ推進圧力で、
ピグ背圧が前方へ漏洩するのを防ぎながら配管内を滑ら
かに移動するためには、ピグの構造体としては柔らかな
弾性を有するゴム材料を使用する必要がある。このほか
鉄球等の上に柔らかな弾体部分を形成たボ−ルピグ、ウ
レタンゴム等を発泡成型し本体とした発泡ピグ、ゴム弾
性材をカップ状に成型しピグの背圧がピグ内側に導入さ
れ、背圧によりカップ状のリムが管内壁に押し付けられ
るように意図したカップ状成型ピグ等が使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようする課題】一般に配管中を移動する
ピグは、1.5Dエルボ−等の急激な配管の曲がり部で
はボ−ルピグを除き通過時にピグに横方向の曲げ力が加
わり、配管の曲率半径内側には圧縮応力、外側には引張
り応力が加わり、その断面形状は外側がつぶれた、つま
り、円形よりはずれた異型となり、そのピグ外周と配管
内周との透き間より背圧の漏れが起こる。
【0004】ボ−ルピグは配管の曲がり部ではスムーズ
な曲がりをするが、T字管を通過できず、T字管のある
配管には使用できない欠点が有る。
【0005】また、高粘性流体の払い出し等管内圧力が
高く、ピグの移動速度が低い範囲で使用する場合、この
高い管内圧力によりピグ本体及びシ−ル弾性体自体が収
縮し、管内壁との間に透き間ができ、ピグ推進に必要な
流体が前方に漏れ、流体がピグを管内途中に残したまま
前方に漏れてしまうなど、ピグ本来の目的を達成しない
問題点がある。
【0006】さらに、シ−ル弾性体及びピグ本体の構造
をピグの使用範囲での最高管内圧力に対応する高硬度の
弾性体を用いて作成すると、配管の曲がり部におけるピ
グの曲げ抵抗及びシ−ル抵抗が大きくなり、この抵抗に
抗してピグを推進するためには高圧のピグ推進流体が必
要になり、結果としてシ−ル弾性体の摩耗が早くなる。
また、高硬度の弾性体であるため変位の幅が狭くなって
大きい管内径変動のある配管には使用できず、かつ、エ
ルボ−部での曲げによる断面変形が大きくなるために、
3D等の大きな曲率半径のエルボ−にしか使用できない
等の問題点があった。
【0007】本発明は大きい管内径変動にも対応し、小
さい曲率半径を持つ配管の曲がり部でもシ−ル性を保
ち、配管内の圧力によりシ−ル性が影響を受けず、低い
ピグ推進圧力で移動可能であり、さらにシ−ル部の摩耗
の少ない、従って寿命の長いピグを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】ゴム弾性体にて成型され
た球形ピグ半割り本体(1)を接合ねじ部材(2)によ
り接合して二つのシ−ル面部構成し、更に二つのシ−ル
面部の中心の距離(Sl)が配管内径の1倍から1.2
5倍であり、軸方向にも収縮、拡張することが可能であ
るがピグ央部にて折れ曲がることを防ぐ接合カツプリン
グ(3)を有し、内部にピグ位置検知用永久磁石を保持
することを特徴とする球面シ−ルピグ構造とした。ここ
で、明細書中の球面シールピグと言う用語は、直管部に
おいても曲管部においても常に、該管内面が二個の球面
体の表面により、前後二箇所でシールされているピグを
意味している。
【実施例】
【0009】実施例を図面を参考に説明すると、ピグの
断面構造は図1に示すように、ゴム弾性体にて成型され
た球形ピグ半割り本体(1)内にモ−ルドされた接合カ
ップリング(3)を接合ねじ部材(2)により接合し、
二つのシ−ル面部を持ち、更に二つのシ−ル面部の中心
の距離(Sl)が配管内径の1倍から1.25倍として
T管部を通過できるようにした、内部にピグ位置検知用
永久磁石を保持する球面シ−ルピグを構成している。
【0010】大きい管内径変動に対応するためには、図
1に示すように、球形ピグ半割り本体(1)は柔らかく
ゴム弾性体にて成型し、また管内壁と接触するシ−ル面
部をより硬度が高く耐摩耗性の高い弾性体(5)とする
こともできる。
【0011】曲率半径の小さい配管の曲部においてもピ
グの通過のための摩擦が大きくなることを防ぐために
は、図3に示すように球面シ−ルピグは、曲部での通過
においてピグ自体を曲げる必要がないのでこのことに起
因する摩擦の増大はない。
【0012】しかし図2、図3に示すように、二つのシ
−ル線C−D,E−F間に閉じ込められた空間の体積を
直管の場合(Vs)、曲部の場合(Vb)とすると、 Vs= φD2 πSl Vb= φD2 πA となり、その差はVb−Vs= φD2 π(A−Sl)
となる。Slはピグのシ−ル面部の中心間の距離であ
り、配管内径の1倍から1.25倍である。Aはrθ
(ラジアン)で与えられる。AはSlより常に大きいの
で、ピグは直管部を通過して曲管部に到達すると、この
差Vb−Vs=φD2 π(A−Sl)を補償しなければ
通過できないので、曲管部での摩擦圧力上昇となって現
れる。
【0013】本発明では、接合カツプリング(3)の形
を図1に示すように球形ピグ半割り本体(1)のなかで
短く、太さを細くし、球形ピグ半割り本体(1)の弾性
体がピグ軸方向に収縮、拡張できA−Slの長さを吸収
する構造とした。従つて曲管部でもスムーズなピグの移
送が行われる。ピグの位置を検知するためにピグ内部に
設ける永久磁石は、接合ネジ部材(2)と接合カップリ
ング(3)の間に納める。
【0014】永久磁石は片側に1片のみ納めることがで
きるが、ピグの存在を断熱材の上から検知する場合など
は永久磁石より発生、ル−プを描いて帰還する磁力線路
を管軸より遠くへ飛ばす必要があるので、接合ネジ部材
(2)の両端に極性は互に同じ極性を相対させるよう1
対の永久磁石を位置させ、ル−プの形を管径方向に長い
楕円形とさせ、管軸より遠くでも検知できるようにし
た。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、下記に記載されるような効果を奏する。
【0016】より柔らかく弾力性に富んだ材料を使用で
きるので、大きい内径の変動があり、曲がり部での断面
変化の大きい配管にも使用できる。
【0017】曲率半径の小さい曲がり部を持つ配管でも
通過し、同じ口径のT管部も通過し、ピグの走行が直管
部と曲管部とで余り摩擦抵抗力の差が無いスムーズな走
行をするピグとなる。
【0018】硬度が高く耐摩耗性の良い、厚みの薄いゴ
ム弾体(5)使用することによりにより、シ−ル部の摩
耗が少なく寿命の長いピグを提供することができる。
【0019】接合ネジ部材(2)の両端に極性が互に同
じ極性を相対させるよう一対の永久磁石を位置させるこ
とにより、ピグ位置検出器を配管の熱に影響されない断
熱材の上に位置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】球面シ−ルピグの断面構造図である。
【図2】球面シ−ルピグが直管部を走行している状態に
おいて、[2点のシ−ル面部C−D,E−Fとその間に
封じ込められている空間の体積(Vs)との関係を]示
す概略図である。
【図3】球面シ−ルピグが曲管部を走行している状態に
おいて、[2点のシ−ル面部C−D,E−Fとその間に
封じ込められている空間の体積(Vb)との関係を]示
す概略図である。
【符号の簡単な説明】
1 球形ピグ半割り本体 2 接合ねじ部材 3 接合カツプリング 4 ピグ位置検知用永久磁石 5 硬度が高く厚みの薄いゴム弾性体 φD 配管内径 Sl シ−ル面部の中心間の距離 C−D ピグシ−ル面部 E−F ピグシ−ル面部 Vs 直管部でC−D,E−F管に閉じ込められる
空間の体積 Vb 曲管部でC−D,E−F管に閉じ込められる
空間の体積 θ C−D、E−F間の角度 A C−D、E−F間をつなぐ曲間部の管中心線
の曲線の長さ r 曲管部の曲率半径

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム弾性体にて成型された球形ピグ半割
    り本体(1)を接合ねじ部材(2)により接合して二つ
    のシ−ル面部を構成し、更に二つのシ−ル面部の中心の
    距離(Sl)が配管内径の1倍から1.25倍であり、
    かつ内部にピグ位置検知用永久磁石を保持することを特
    徴とする球面シ−ルピグ。
  2. 【請求項2】 ゴム弾性体にて成型された球形ピグ半割
    り本体(1)は、配管径の方向への弾性を持つと同時に
    軸方向にも収縮、拡張可能であり、しかしピグ央部にて
    折れ曲がることを防ぐ接合カツプリング(3)を有する
    請求項1に記載の球面シ−ルピグ。
  3. 【請求項3】 ゴム弾性体にて成型された球形ピグ半割
    り本体(1)の球面シ−ル部の面部分が該本体を形成す
    るゴム弾性体よりも硬度が高く、厚みの薄いゴム弾性体
    (5)により構成されている請求項1に記載の球面シ−
    ルピグ。
  4. 【請求項4】 接合ねじ部材(2)の両端に位置させる
    永久磁石の極性は互いに同じ極性を相対させられている
    事を特長とする請求項1に記載の球面シ−ルピグ。
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