JPH09131613A - 長尺材切断装置 - Google Patents

長尺材切断装置

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JPH09131613A
JPH09131613A JP28766595A JP28766595A JPH09131613A JP H09131613 A JPH09131613 A JP H09131613A JP 28766595 A JP28766595 A JP 28766595A JP 28766595 A JP28766595 A JP 28766595A JP H09131613 A JPH09131613 A JP H09131613A
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JP
Japan
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blade
long material
long
main body
lever
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Application number
JP28766595A
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English (en)
Inventor
Minoru Fujioka
實 藤岡
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MASARU KIKO KK
Original Assignee
MASARU KIKO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断された切り口がそのまま綺麗に仕上り、
しかも比較的軽い力で切断することができる長尺材切断
装置を提供する。 【解決手段】 装置本体11の上部に金属母材により成形
された受体14を取付ける。受体14にメタルモールなどの
長尺材を挿入するための長尺材挿入穴15〜18と、この長
尺材挿入穴と交差するように刃体23,24を挿入するため
の刃体貫通スリット21,22とを穿設する。受体14の刃体
貫通スリット21,22内にて刃体23,24を押上げるための
油圧ジャッキ25と、引下げるためのスプリング26とを装
置本体11内に設置する。油圧ジャッキ25の作動レバー31
および圧抜弁32のノブ33を装置本体11の外部に突設す
る。作動レバー31に延長レバー35を嵌着し、装置本体11
の下部からこの延長レバー35と同一方向に安定板45を突
設する。刃体貫通スリット21,22の側部に刃体貫通スリ
ット21,22よりスリット幅を拡大して切屑逃し溝46を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺材(金属材ま
たは非金属材)を切断するための長尺材切断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】長尺の金属材を切断する工具として、電
動モータにより回転された砥石盤を上下動させて金属材
を切断する電動カッターが良く知られているが、この電
動カッターは電源を必要とし、また騒音と火花の発生を
伴い、塗装済み金属材の場合は表面塗装の焼焦げの問題
も生ずる。
【0003】一方、手動で長尺の金属材を切断する工具
として、例えば一種金属線ぴ(メタルモール)を切断す
る手動カッターとして、図6および図7に示されるよう
なものがある。
【0004】これは、足踏み部1によりパイプ2を介し
固定される工具本体3に下型4が取付けられ、工具本体
3にリンク5を介し連結されたハンドルレバー6の基端
部ブラケット7に、ロッド8を介して刃型9が取付けら
れ、てこの原理を利用して、下型4の凹部4aに嵌着され
た凹形断面の金属線ぴ(図示せず)を、ハンドルレバー
6により押下げられた刃型9により押切るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の手動カッタ
ーは電動カッターのような問題はないものの、前記下型
4は、図7に示されるように一対の下型構成部材4bをス
ペーサ(図示せず)を介してボルト4cにより一体化する
ことにより、一対の下型構成部材4b間に刃型9を挿入す
るための刃型挿入溝4dを設けた構造であるから、強い押
下力が上側より働いた場合は、その力によりボルト4cで
連結されただけの下型構成部材4bが変形して刃型挿入溝
4dが拡大する傾向があり、そのため、切断された金属線
ぴの切り口も変形している。このため、切断後、ペンチ
などで切り口の変形を修正する必要があった。
【0006】また、刃型9の押切り中に発生した切屑が
刃型挿入溝4dの内部に引掛って、刃型9に対する抵抗力
が増大し、非力な者がこの手動カッターを取扱うことは
できなかった。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、硬い長尺材を切断する際でもその長尺材を受ける
側の受体の変形を防止し得る構造と、切屑の引掛りを防
止し得る構造とにより、切断された切り口がそのまま綺
麗に仕上り、しかも比較的軽い力で切断することができ
る長尺材切断装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、長尺材を受ける受体と板状の刃体とにより長尺材
を切断する長尺材切断装置において、前記受体は、この
受体に長尺材を挿入するための長尺材挿入穴と、この長
尺材挿入穴と交差するように前記刃体を挿入するための
刃体貫通スリットと、この刃体貫通スリットの側部に沿
って前記刃体の切断部分から生じた切屑を切断部分から
逃すための切屑逃し溝とを、一体の金属母材に形成した
構成の長尺材切断装置である。
【0009】そして、受体の長尺材挿入穴に挿入した長
尺材を、この長尺材挿入穴と交差する刃体貫通スリット
に沿って移動させた刃体により切断する。このとき、受
体の長尺材挿入穴と刃体貫通スリットとが交差するエッ
ジ部分が受刃として作用する。長尺材挿入穴および刃体
貫通スリットの周囲は一体物の受体によりエンドレスに
形成されているから、硬い長尺材を切断する際でもその
長尺材を受ける側の受体の変形を防止できる。
【0010】また、刃体貫通スリットの側部に沿って形
成した切屑逃し溝に、切断により生じた切屑を逃すこと
により、刃体貫通スリットでの切屑の引掛りを防止す
る。
【0011】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の長尺材切断装置における刃体において、長尺材の中
央と対応する位置に尖端部を設け、この尖端部の両側部
に傾斜部を設け、この傾斜部に連続して受体の切屑逃し
溝にほぼ対応する非傾斜状の切屑押出し部を形成したも
のである。
【0012】そして、刃体は、その尖端部により長尺材
の中央部に穴を開け、さらに両側部の傾斜部により長尺
材の両側部へ切断穴を拡大する。そのとき刃体の厚み幅
で発生した切屑は、傾斜部に押圧されて受体の切屑逃し
溝へ向って移動するとともに、刃体の切屑押出し部によ
り受体の外部へ押出される。
【0013】請求項3に記載された発明は、請求項1ま
たは2記載の長尺材切断装置において、複数の長尺材挿
入穴と交差するように複数の刃体貫通スリットおよび複
数の刃体をそれぞれ一連に併設したものである。
【0014】そして、複数の長尺材挿入穴にそれぞれ挿
入された複数の長尺材を、対応する複数の刃体貫通スリ
ット内で移動する複数の刃体により同時に切断する。
【0015】請求項4に記載された発明は、請求項1ま
たは3記載の長尺材切断装置において、一つの刃体貫通
スリットに対して、サイズの異なる複数の長尺材挿入穴
をそれぞれ設けたものである。
【0016】そして、サイズの異なる複数の長尺材挿入
穴から、長尺材のサイズに適合するものを選択して長尺
材を挿入し、共通の刃体により切断する。
【0017】請求項5に記載された発明は、請求項1記
載の長尺材切断装置において、装置本体の上部に受体を
取付け、この受体の刃体貫通スリット内にて刃体を上下
動するための油圧駆動部を装置本体内に設置したもので
ある。
【0018】そして、装置本体内の油圧駆動部により装
置本体の上部に取付けた受体の刃体貫通スリット内に刃
体を押込み、長尺材を切断する。
【0019】請求項6に記載された発明は、請求項5記
載の長尺材切断装置において、油圧駆動部を刃体押上げ
用の油圧ジャッキと刃体引下げ用のスプリングとにより
構成し、この油圧ジャッキの作動レバーおよび解除用操
作部を装置本体の外部に突設し、作動レバーに延長レバ
ーを嵌着し、装置本体の下部からこの延長レバーと同一
方向に安定板を突設したものである。
【0020】そして、油圧ジャッキの作動レバーに延長
レバーを嵌着し、この延長レバーを上下方向に揺動操作
して刃体を押上げ、長尺材を切断する。このとき、装置
本体の下部から突設した安定板により延長レバーの押下
げ時に装置本体に係る力を支持し、装置本体の前倒れを
防止する。また、油圧ジャッキの解除用操作部を操作し
て刃体押上げ圧を抜くことにより、刃体引下げ用のスプ
リングにより刃体を強制的に下降させるとともに、油圧
ジャッキを収縮させる。
【0021】請求項7に記載された発明は、請求項6記
載の長尺材切断装置において、作動レバーと延長レバー
との嵌着部に、装置本体にチェンにて繋がれたピンを挿
入したものである。
【0022】そして、油圧ジャッキの作動レバーに延長
レバーを嵌着したとき、それらの嵌着部にピンを挿入し
て、延長レバーの外れを防止する。本装置を使用しない
ときは、ピンを抜いて作動レバーから延長レバーを取外
しておく。取外したピンは、チェンにて装置本体に繋が
れたまま付属物として保たれる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
1乃至図5を参照しながら説明する。
【0024】図2(A)に示されるように、箱形に形成
された装置本体11の上部に、ほぼコ字形断面の一種金属
線ぴ(メタルモール)などに代表される長尺材12,13を
切断する際の受刃(ダイ)として機能する受体14を取付
ける。
【0025】この受体14は、一体物の金属母材を加工し
て形成され、2本の長尺材12,13を同時に挿入するため
の下側の二つの長尺材挿入穴15,16と、サイズの異なる
別の2本の長尺材を同時に挿入するための上側の二つの
長尺材挿入穴17,18とをそれぞれ水平に穿設する。
【0026】例えば、下部右側の長尺材挿入穴15はメタ
ルモールのA型ベースを挿入するための角穴であり、下
部左側の長尺材挿入穴16はメタルモールのA型キャップ
を挿入するための角穴である。さらに、上部右側の長尺
材挿入穴17はメタルモールのB型ベースを挿入するため
の逆凹形穴であり、上部左側の長尺材挿入穴18はメタル
モールのB型キャップを挿入するための逆凹形穴であ
る。
【0027】下側の長尺材挿入穴15,16および上側の長
尺材挿入穴17,18の下端は同一の基準レベルに合わせて
設定し、その基準レベルに長尺材12,13の挿入を案内す
る案内板19を設ける。
【0028】前記受体14の金属母材を加工して、長尺材
挿入穴15,16および17,18と直角に交差するように刃体
を挿入するための二つの刃体貫通スリット21,22を垂直
に穿設する。
【0029】図2(B)は、長尺材としてのメタルモー
ルの使用状態におけるベース12a とキャップ13a とを組
合せたものを示す。
【0030】図1に示されるように、前記受体14の刃体
貫通スリット21,22内にて三角形状に成形された板状の
刃体23,24を上下動自在に嵌着する。右側の長尺材挿入
穴15,17および左側の長尺材挿入穴16,18と交差するよ
うに、二つの刃体貫通スリット21,22を一連に併設する
とともに、山形に形成された二つの刃体23,24を一枚の
鋼板により一連に併設する。
【0031】前記刃体23,24を上下動するための油圧駆
動部を装置本体11内に設置する。この油圧駆動部は、刃
体押上げ用の油圧ジャッキ25と、この油圧ジャッキ25の
両側部に配置した刃体引下げ用の引張スプリング26とに
より構成する。
【0032】すなわち、前記刃体23,24の共通の下部を
ボルト止めした刃体取付部27の下面と、油圧ジャッキ25
のベース上面とにそれぞれフック28を取付け、この上下
のフック28間に前記引張スプリング26を張設することに
より、刃体取付部27の下面を油圧ジャッキ25の昇降ラム
29の先端に押付ける。
【0033】この油圧ジャッキ25は、ポンプピストン
(図に現れず)を手動で往復操作して前記昇降ラム29を
上昇させるための作動レバー31と、その上昇圧を解除す
るための解除用操作部としての圧抜弁(リリーズスクリ
ュー)32とを備え、これらを装置本体11の外部に突出し
ている。この圧抜弁32に回転用ノブ33を設ける。
【0034】図2(A)に戻って、前記装置本体11の上
下方向の長穴30より突出された油圧ジャッキ25の作動レ
バー31は、その先端部にソケット34を形成してなり、こ
のソケット34に延長レバー35を嵌着する。この延長レバ
ー35は、握り部36にゴムカバーなどの滑り止めを施して
おく。
【0035】作動レバー31のソケット34に設けられたL
形溝37に延長レバー35の凸部38を係合させる。このよう
なL形溝37と凸部38の係合だけではレバー操作中に延長
レバー35が外れるおそれがあるので、作動レバー31のソ
ケット34と延長レバー35との嵌着部にピン39を挿入す
る。
【0036】このピン39は、装置本体11に取付板41で取
付けられたチェン42により繋いでおき、紛失防止を図っ
ている。また、装置本体11の下部に延長レバー収納穴43
を穿設し、使用しない延長レバー35は、この収納穴43か
ら装置本体11内に挿入して収納する。
【0037】さらに、装置本体11の上部に持運び用の取
手44を設けるとともに、装置本体11の下部から、前記延
長レバー35と同一方向に安定板45を水平に突設する。
【0038】図3に示されるように、前記二つの刃体貫
通スリット21,22の各々の側部に沿って、すなわち一連
のスリットの両端部および中央部にて受体14の下面から
上面にわたってストレートに、前記刃体23,24の切断部
分から生じた切屑を切断部分から逃すための切屑逃し溝
46を、各刃体貫通スリット21,22より刃厚方向にスリッ
ト幅を拡大して形成する。中央の切屑逃し溝46は、二つ
の刃体貫通スリット21,22に共通のものである。
【0039】図4に示されるように、前記刃体23,24
は、長尺材12,13の中央と対応する位置に尖端部51を設
け、この尖端部51の両側部に切断部分としての傾斜部52
を設け、この傾斜部52に連続して受体14の切屑逃し溝46
にほぼ対応する非傾斜状の切屑押出し部53を形成する。
この切屑押出し部53は非切断部分である。
【0040】次に、この一実施形態の作用を説明する。
【0041】先ず、2組の長尺材挿入穴15および16また
は長尺材挿入穴17および18のうち一方の組に、適合する
サイズの二つの長尺材12,13をそれぞれ挿入し、それら
の寸法出しを行う。
【0042】例えば、図2に示される場合は、メタルモ
ールのA型ベースとA型キャップのように組合わされる
一対の長尺材12,13を下側の長尺材挿入穴15,16に挿入
し、また、図5に示される場合は、メタルモールのB型
ベースとB型キャップのように組合わされる一対の長尺
材12,13を上側の長尺材挿入穴17,18に挿入する。
【0043】長尺材12,13をセットしたら、油圧ジャッ
キ25の作動レバー31の先端ソケット34に延長レバー35を
嵌着し、それらの嵌着部にピン39を挿入して、延長レバ
ー35の外れを防止する。
【0044】そして、この延長レバー35を上下方向に繰
返し揺動操作して、装置本体11内の油圧ジャッキ25によ
り刃体23,24を押上げる。このとき、装置本体11の下部
から突設した安定板45により延長レバー35の押下げ時に
装置本体11に係る力を支持し、装置本体11の前倒れを防
止する。
【0045】一連に形成された二つの刃体23,24を前記
油圧ジャッキ25により二つの刃体貫通スリット21,22内
に押込み、刃体貫通スリット21,22に沿って強制移動さ
せることにより、二つの長尺材12,13を刃体23,24によ
り同時に切断する。このとき、受体14の長尺材挿入穴1
5,16または17,18と刃体貫通スリット21,22とが交差
するエッジ部分が受刃として機能する。
【0046】一体の金属母材に穿設された長尺材挿入穴
15,16または17,18の周囲360°および刃体貫通スリ
ット21,22の周囲360°は、一体物の受体14によりエ
ンドレスに形成されているから、メタルモールのベース
12a およびキャップ13a のような硬い長尺材12,13を切
断する際でも、その長尺材12,13を受ける側の受体14の
変形を効果的に防止できる。
【0047】一方、前記刃体23,24は、図4に示される
ように、その尖端部51により長尺材12,13の中央部に切
断穴61を開け、さらに両側部の傾斜部52により長尺材1
2,13の両側部へ向って切断穴61を拡大するとともに、
長尺材12,13の両側部に下側より切込み62を入れる。
【0048】このとき刃体23,24の厚み幅で発生した切
屑63は、傾斜部52に押圧されて受体14の切屑逃し溝46へ
向って移動するとともに、刃体23,24の切屑押出し部53
により受体14の外部へ押出される。
【0049】すなわち、図5に示されるように、刃体貫
通スリット21,22の側部に沿って形成した切屑逃し溝46
に、切断により生じた切屑63を逃すことにより、刃体貫
通スリット21,22での切屑63の引掛りを防止することが
できる。
【0050】切断完了後は、油圧ジャッキ25の圧抜弁32
のノブ33を回して刃体押上げ圧を解除することにより、
刃体引下げ用の引張スプリング26により刃体23,24を強
制的に引下げるとともに、油圧ジャッキ25の昇降ラム29
を押下げる。
【0051】本装置を使用しないときは、ピン39を抜い
て作動レバー31から延長レバー35を取外し、延長レバー
収納穴43に挿入する。取外したピン39は、チェン42にて
装置本体11に繋がれたまま付属物として保たれる。
【0052】次に、図示された実施形態と異なる実施形
態を説明する。
【0053】本発明は、長尺材を、実施形態のメタルモ
ールおよびその挿入穴に限定されるものではなく、例え
ば、チャンネル、アングルなどの鋼製長尺材、他の樹脂
製長尺材などの切断にも適用できる。また、長尺材挿入
穴も各種長尺材の断面形状に合せて形成すると良い。
【0054】さらに、請求項1に記載された発明は、長
尺材挿入穴、刃体貫通スリットおよび刃体を複数設ける
ことに限定されるものではなく、これらを一つずつ設け
たものでも良い。
【0055】さらに、請求項5に記載された発明は、油
圧駆動部を油圧ジャッキに限定されるものではなく、例
えば、外部の油圧ポンプから作動圧油を供給されて作動
する油圧シリンダでも良い。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、一体の金
属母材に、長尺材を挿入するための長尺材挿入穴と、こ
の長尺材挿入穴と交差するように刃体を挿入するための
刃体貫通スリットとを穿設して受体を形成したから、長
尺材挿入穴および刃体貫通スリットの周囲を一体物の受
体によりエンドレスに形成でき、硬い長尺材を切断する
際でもその長尺材を受ける側の受体の変形を防止でき
る。刃体貫通スリットの側部に沿って切屑逃し溝を形成
した構造により、切断部分から生じた切屑を切屑逃し溝
へ逃すことにより、刃体貫通スリット内での切屑の引掛
りを防止できる。そして、これらの両作用効果が互いに
影響し合って、切断された切り口がそのまま綺麗に仕上
り、切断バリや変形が生じないため、切断後に切り口を
修正する必要がないとともに、比較的軽い力で長尺材を
容易に切断することができる。また、電動カッターのよ
うな騒音や焼焦げの問題も生じない。
【0057】請求項2記載の発明によれば、刃体の尖端
部により長尺材の中央部に穴を開け、さらに両側部の傾
斜部により長尺材の両側部へ切断穴を拡大するとき、刃
体の厚み幅で発生した切屑を、傾斜部で押圧して受体の
切屑逃し溝へ逃し、刃体の切屑押出し部により受体の外
部へ容易に押出すことができ、切屑の排出を特に容易に
行える。
【0058】請求項3記載の発明によれば、複数の長尺
材挿入穴と交差するように複数の刃体貫通スリットおよ
び複数の刃体をそれぞれ一連に併設したから、複数の長
尺材挿入穴にそれぞれ挿入された複数の長尺材を、対応
する複数の刃体貫通スリット内で移動する複数の刃体に
より同時に切断でき、作業能率を向上できる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、一つの刃体
貫通スリットに対して、サイズの異なる複数の長尺材挿
入穴をそれぞれ設けたから、サイズの異なる複数の長尺
材挿入穴から、長尺材のサイズに適合するものを選択し
て長尺材を挿入することにより、共通の刃体により切断
できる長尺材適合範囲を拡大できる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、装置本体内
の油圧駆動部により長尺材を強力に切断できるから、作
業者にかかる操作上の負担を軽減できる。
【0061】請求項6記載の発明によれば、油圧ジャッ
キの作動レバーに延長レバーを嵌着し、安定板により装
置本体の前倒れを防止しながら、延長レバーを上下方向
に揺動操作して刃体を押上げ、長尺材を切断するので、
延長レバーのてこの原理による増力作用と、油圧ジャッ
キによる増圧作用とにより、硬い長尺材を女性でも楽に
切断できる利点がある。
【0062】請求項7記載の発明によれば、油圧ジャッ
キの作動レバーに延長レバーを嵌着したとき、それらの
嵌着部にピンを挿入して、延長レバーの外れを防止で
き、また、延長レバーを取外したときは、必要のないピ
ンをチェンにて装置本体に繋いでおくことにより、ピン
の紛失を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る長尺材切断装置の一実施形態を示
す断面図である。
【図2】(A)は同上切断装置の斜視図、(B)はその
長尺材としてのメタルモールのベースとキャップとを組
合せた状態の断面図である。
【図3】同上切断装置における受体の平面図である。
【図4】同上切断装置における刃体の作用を示す説明図
である。
【図5】同上切断装置の上部における切断終了直前の状
態を示す斜視図である。
【図6】従来の長尺材切断装置の全体を示す斜視図であ
る。
【図7】従来の長尺材切断装置における下型および刃型
を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 装置本体 12,13 長尺材 14 受体 15〜18 長尺材挿入穴 21,22 刃体貫通スリット 23,24 刃体 25 油圧ジャッキ 26 スプリング 31 作動レバー 33 解除用操作部としての圧抜弁回転用ノブ 35 延長レバー 39 ピン 42 チェン 45 安定板 46 切屑逃し溝 51 尖端部 52 傾斜部 53 切屑押出し部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺材を受ける受体と板状の刃体とによ
    り長尺材を切断する長尺材切断装置において、 前記受体は、 この受体に長尺材を挿入するための長尺材挿入穴と、 この長尺材挿入穴と交差するように前記刃体を挿入する
    ための刃体貫通スリットと、 この刃体貫通スリットの側部に沿って前記刃体の切断部
    分から生じた切屑を切断部分から逃すための切屑逃し溝
    とを、 一体の金属母材に形成したことを特徴とする長尺材切断
    装置。
  2. 【請求項2】 刃体は、長尺材の中央と対応する位置に
    尖端部を設け、この尖端部の両側部に傾斜部を設け、こ
    の傾斜部に連続して受体の切屑逃し溝にほぼ対応する非
    傾斜状の切屑押出し部を形成したことを特徴とする請求
    項1記載の長尺材切断装置。
  3. 【請求項3】 複数の長尺材挿入穴と交差するように複
    数の刃体貫通スリットおよび複数の刃体をそれぞれ一連
    に併設したことを特徴とする請求項1または2記載の長
    尺材切断装置。
  4. 【請求項4】 一つの刃体貫通スリットに対して、サイ
    ズの異なる複数の長尺材挿入穴をそれぞれ設けたことを
    特徴とする請求項1または3記載の長尺材切断装置。
  5. 【請求項5】 装置本体の上部に受体を取付け、この受
    体の刃体貫通スリット内にて刃体を上下動するための油
    圧駆動部を装置本体内に設置したことを特徴とする請求
    項1記載の長尺材切断装置。
  6. 【請求項6】 油圧駆動部を刃体押上げ用の油圧ジャッ
    キと刃体引下げ用のスプリングとにより構成し、この油
    圧ジャッキの作動レバーおよび解除用操作部を装置本体
    の外部に突設し、作動レバーに延長レバーを嵌着し、装
    置本体の下部からこの延長レバーと同一方向に安定板を
    突設したことを特徴とする請求項5記載の長尺材切断装
    置。
  7. 【請求項7】 作動レバーと延長レバーとの嵌着部に、
    装置本体にチェンにて繋がれたピンを挿入したことを特
    徴とする請求項6記載の長尺材切断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021132156A1 (ja) * 2019-12-27 2021-07-01 株式会社三共製作所 板材切断装置

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WO2021132156A1 (ja) * 2019-12-27 2021-07-01 株式会社三共製作所 板材切断装置
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