JPH09131473A - レーンの設定方法,レーン・ブイの係留方法および係留構造,ならびにレーン設定のためのレーン・ロープ - Google Patents

レーンの設定方法,レーン・ブイの係留方法および係留構造,ならびにレーン設定のためのレーン・ロープ

Info

Publication number
JPH09131473A
JPH09131473A JP31579095A JP31579095A JPH09131473A JP H09131473 A JPH09131473 A JP H09131473A JP 31579095 A JP31579095 A JP 31579095A JP 31579095 A JP31579095 A JP 31579095A JP H09131473 A JPH09131473 A JP H09131473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lane
rope
buoy
fixed
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31579095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2915335B2 (ja
Inventor
Ryuichi Endo
隆一 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seiko Co Ltd filed Critical Tokyo Seiko Co Ltd
Priority to JP31579095A priority Critical patent/JP2915335B2/ja
Publication of JPH09131473A publication Critical patent/JPH09131473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2915335B2 publication Critical patent/JP2915335B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーン設定現場での作業を容易にする。 【構成】 レーン・ロープ10に,レーン・ブイを設ける
べき箇所ごとに,2個一対の位置決めピース20を,相互
間に連結金具30が入る程度の間隔をあけて固定してお
く。レーン1を設定すべき場所の水中にレーン・ロープ
10を張りながら,一対の位置決めピース20間に,着脱自
在な連結金具30をレーン・ロープ10に回転自在にゆるく
取付け,この連結金具30により,レーン・ブイ40に結ば
れたブイ・ロープ41をレーン・ロープ10に連結する。レ
ーン・ロープ10を水中に直線状に張り,これによってレ
ーン・ロープ10に沿って係留された複数のレーン・ブイ
40によって規定されるレーン1を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,カヌー,漕艇等の練習または
競技(レース)のためのコースを水上に布設するための
レーン(コース)設定方法,レーンを規定するレーン・
ブイの係留方法および係留構造,ならびにレーン設定の
ために用いられるレーン・ロープに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】カヌー,漕艇等のレーン(コ
ース)は次のようにしてつくられている。レーンを設定
すべき場所(湖沼,池,河川等)において,水深1.5 m
程度の水中に,レーンの幅(9〜12m程度)の間隔をあ
けて,複数本のレーン・ロープに平行に張られる。これ
らのレーン・ロープに,適当な間隔(たとえば20〜25m
程度)を置いてレーン・ブイが係留される。水上に浮ん
でいる多数のレーン・ブイによってレーンが規定され
る。
【0003】従来のレーンの設定は次のようにして行な
われていた。
【0004】工場においてあらかじめ,レーン・ロープ
にテンションをかけた状態で,レーン・ロープのレーン
・ブイを取付けるべき位置にマーキングを行う。このレ
ーン・ロープをリール(またはドラム)に巻回してレー
ンの設定現場に運ぶ。
【0005】陸上に設置したウインチにレーン・ロープ
の一端を固定し,レーン・ロープが巻回されたリールを
ボートに載せ,ボートをレーン・ロープを張るべき経路
に沿って進ませる。ボート上の作業員がレーン・ロープ
をリールから巻戻しながら,そのマーキングされた位置
にゴム管を装着し,その上にビニール・テープを巻いて
ゴム管をレーン・ロープに固定する。レーンの境界を表
わすレーン・ブイに結び付けられたブイ・ロープの端に
はスナップ・クリップが取付けられている。このスナッ
プ・クリップをレーン・ロープにビニール・テープの上
から取付ける。マーキングの位置ごとに上記の作業をボ
ートを進ませながら行い,一本のレーン・ロープに必要
な数のレーン・ブイの取付けが終了すると,レーン・ロ
ープを所定の水深の位置に,アンカー等を用いて張る。
【0006】レーンを設定する現場において,上述した
ように,レーン・ロープを巻戻しながら,レーン・ロー
プにゴム管を装着しかつビニール・テープで固定する作
業を行なっていたので,この作業に手間がかかるという
問題がある。
【0007】また,スナップ・クリップでレーン・ロー
プをゴム管の上からきつく挟み込んでいた。レーン・ロ
ープをリールから巻戻すときにレーン・ロープは捩れ
る。これに伴なってレーン・ロープに固定されたクリッ
プは回転し,クリップに結ばれたブイ・ロープがレーン
・ロープに絡み付く。このため,レーン・ロープをすべ
て巻戻したのちに,レーン・ロープの捩れを直し,絡み
付いたブイ・ロープをほぐす作業を強いられていた。
【0008】
【発明の開示】この発明はレーン設定現場での作業をで
きるだけ簡略化することを目的とする。
【0009】この発明のレーンの設定方法によると,レ
ーン・ロープに,レーン・ブイを設けるべき箇所ごと
に,2個一対の位置決めピースを,相互間に連結金具が
入る程度の間隔をあけて固定しておく。
【0010】現場において,レーンを設定すべき場所の
水中に上記レーン・ロープを張りながら,一対の位置決
めピース間に,着脱自在な連結金具を上記レーン・ロー
プに回転自在にゆるく取付け,この連結金具により,レ
ーン・ブイに結ばれたブイ・ロープを上記レーン・ロー
プに連結する。
【0011】上記レーン・ロープを水中に直線状に張
り,これによって上記レーン・ロープに沿って係留され
た複数のレーン・ブイによって規定されるレーンを設定
する。
【0012】レーン・ロープおよび位置決めピースは防
錆の観点からともにステンレス製であることが好まし
い。
【0013】レーン・ロープへの位置決めピースの取付
けは,工場においてあらかじめ行っておく。位置決めピ
ースが固定されたレーン・ロープはリール等に巻回され
て現場に運ばれる。
【0014】レーンを設定すべき現場において,レーン
・ロープをリールから巻戻しながら,2個一対の位置決
めピースの間に着脱自在な連結金具を取付ける。この連
結金具はレーン・ロープが通る部分を有し,この部分の
内側とレーン・ロープの外周との間にはわずかのクリア
ランスがある。したがって,連結金具はレーン・ロープ
に対して回転自在である。連結金具の上記のロープ挿通
部分の内側よりも位置決めピースの方が大きい。したが
って,連結金具は2つのピースの間の位置から外に出る
ことはない。この連結金具によってレーン・ブイが係留
される。
【0015】レーン・ロープには位置決めピースがあら
かじめ固定されているので,従来のように現場において
ゴム管の装着等の作業が不要である。
【0016】レーン・ロープを張るためにレーン・ロー
プをリールから巻戻したときにレーン・ロープが捩れて
も,連結金具はレーン・ロープに対して回転自在である
から,連結金具がレーン・ロープと一緒に回転すること
はなく,レーン・ブイに結び付けられたブイ・ロープが
レーン・ロープに絡み付くことがない。従来のように,
絡み付いたブイ・ロープをほぐす作業は不要である。
【0017】水中に張ったレーン・ロープの両端は陸上
または水中に設けたアンカーによって固定する。
【0018】河川のように水の流れのある場所では水中
にアンカーがとりにくい。そこで,横張りロープを利用
した次の方法によってレーン・ロープを張るとよい。
【0019】陸上に横張りロープの一端を固定し,この
横張りロープを水辺に斜めまたは垂直に水中に向って張
る。
【0020】レーン・ロープの一端を陸上に固定し,こ
のレーン・ロープを上記横張りロープの途中に掛け,そ
の後,方向を変えてレーン・ロープをレーンを設定すべ
き場所の水中に直線状に張る。
【0021】この方法によって複数本のレーン・ロープ
を,それらが間隔をおいて平行になるように張ることに
よりレーンが設定される。
【0022】この方法によると,横張りロープおよびレ
ーン・ロープの少なくとも一端,場合によっては両端を
陸上に固定できるので,ロープの固定が容易である。
【0023】この発明はまた,レーン・ブイの係留方法
および係留構造を提供している。
【0024】レーン・ブイの係留方法によると,2個一
対の位置決めピースが,ピース相互間に間隔をあけて,
かつレーン・ブイを設けるべき所定の長さごとに,固定
されたレーン・ロープをあらかじめ用意しておく。
【0025】レーンを設定すべき場所の水中に上記レー
ン・ロープを張り,かつ一対の位置決めピース間に,着
脱自在な連結金具を上記レーン・ロープに回転自在にゆ
るく取付け,この連結金具により,レーン・ブイに結ば
れたブイ・ロープを上記レーン・ロープに連結すること
により,レーン・ブイを係留する。
【0026】このレーン・ブイ係留方法によっても現場
での作業が容易になる。
【0027】この発明によるレーン・ブイの係留構造
は,上記方法によってつくられる構造である。
【0028】すなわち,レーン・ブイの係留構造は,設
定するレーンの境界に沿って,水中に,レーン・ロープ
が張られており,上記レーン・ロープには,所定の間隔
を離して複数対の位置決めピースが固定されており,対
をなす2個の位置決めピースの間には間隙があり,着脱
自在な連結金具が,対をなす2個の位置決めピース間の
間隙において上記レーン・ロープに回転自在に取付けら
れており,この連結金具によってレーン・ブイが係留さ
れているものである。
【0029】この発明はさらに,上述したレーン設定方
法,レーン・ブイの係留方法および係留構造で用いられ
るレーン・ロープを提供している。
【0030】このレーン・ロープは2個一対の位置決め
ピースが,ピース相互間に間隔をあけて,かつレーン・
ブイを係留すべき位置ごとに固定されているものであ
る。
【0031】このレーン・ロープは上述した方法および
構造に好適である。
【0032】
【実施例】図1および図2は,湖沼,池,河川等に設け
られたカヌー,漕艇等の練習場または競技場に設定され
たカヌー,漕艇等のレーン(コース)を示している。
【0033】水深1.5 m程度の水中に複数本のレーン・
ロープ10が相互間に間隔をおいて直線状にかつ相互に平
行に張られている。レーン・ロープ10の端は陸上の固定
物に固定されるか,またはアンカーによって水中に係留
されている。隣接するレーン・ロープ10の間隔はレーン
1の幅を規定し,9〜12m程度である。
【0034】レーン・ロープ10には複数のレーン・ブイ
40が適当な間隔(たとえば20〜25m)をおいて係留され
ている。すなわち,レーン・ブイ40に結び付けられたブ
イ・ロープ41の下端が連結金具30に結び付けられ,この
連結金具30がレーン・ロープ10に取付けられている。こ
のようにして,水上に係留して配列されたレーン・ブイ
40の並びによってレーン1が形成される。
【0035】好ましくはレーン・ロープ10,連結金具30
および後述する位置決めピース20はステンレス鋼製であ
る。ブイ・ロープ41もステンレス鋼線,めっき鋼線,合
成繊維,または麻,その他の繊維によりつくられる。
【0036】連結金具30の構造および連結金具30がレー
ン・ロープ10に取付けられている状態が図3および図4
に示されている。
【0037】連結金具30は一本の弾性を有する線材から
なり,この線材は一端部に鉤になっている部分31(この
部分を鉤部という)を有し,この鉤部31から横方向に進
み,ほぼ直角に曲って長く延びている(この部分をばね
部32という)。線材はばね部32の端で2回巻回し(コイ
ル部33という),ばね部32とほぼ平行に鉤部31の方向に
長く延びている(この部分を基部34という)。線材は基
部34の端でU字形に曲り(この部分をU字形部35Aとい
う),鉤部31の位置を超えて横方向に曲り,ばね部32の
下部を回って(この部分をストッパ部36という),再び
U字形部35Bを形成している。最後に線材は,2つ目の
U字形部35Bから基部34と平行に延び(部分37),他の
端部で基部34の中間付近に巻付いている。
【0038】連結金具30のコイル部33にはブイ・ロープ
41の下端が結び付けられている。
【0039】他方,レーン・ロープ10には,レーン・ブ
イ40を係留すべき箇所に,若干の間隔をあけて2個一対
の位置決めピース20が固定されている。2個の位置決め
ピース20の間隔は連結金具30の2つのU字形部35Aと35
Bの間隔よりも少し広い程度がよい。
【0040】位置決めピース20は,例えば図6,図7に
示すように,短い円筒状の金属パイプであり,レーン・
ロープ10の径よりもわずかに大きい内径を持つ。レーン
・ロープ10をその一端から位置決めピース20の孔内に通
し,ピース20をかしめることによりロープ10に固定され
る。
【0041】図7および図8に示すように,断面がU字
形に近く,一側が開いた連結ピース21を用いると,ピー
ス21のロープ10への取付け固定が容易となる。すなわ
ち,連結ピース21の開いた口からロープ10をピース21内
に入れ,ピース21をかしめればよい。
【0042】再び図3,図4を参照して,連結金具30を
レーン・ロープ10に取付けるときには,そのばね部32
を,鎖線で示すように,基部34の方向に押し,U字形部
35A,35B内にレーン・ロープ10を入れる。ばね部32を
押すのを止めると,ばね部32は弾性力で元の位置に戻
り,ストッパ部36に当り,その位置に保たれる。この状
態において,レーン・ロープ10はU字形部35A,35Bと
鉤部31とによって抱かれた状態となり,これらの部分か
ら抜けることはない。もちろん,2つの位置決めピース
20の間の位置において,連結金具30はレーン・ロープ10
に取付けられる。
【0043】U字形部35A,35Bと鉤部31とによって囲
まれた空間の大きさはレーン・ロープ10の径よりもわず
かに大きく,U字形部35A,35B,鉤部31とレーン・ロ
ープ10との間には,わずかのクリアランスがある。した
がって,連結金具30はレーン・ロープ10を中心として回
転(旋回)自在である。
【0044】位置決めピース20の外径はU字形部35A,
35Bと鉤部31とによって囲まれた空間よりも大きい。し
たがって,連結金具30は2つの位置決めピース20の間に
常にあるように規制され,この位置から外れることはな
い。
【0045】このような2個一対の位置決めピース20
は,レーン・ロープ10に,レーン・ブイ40を設けるべき
長さをあけて固定される。
【0046】レーンの設定は次のようにして行なわれ
る。
【0047】工場において,レーン・ロープ10にテンシ
ョンをかけた状態で,レーン・ロープ10のレーン・ブイ
40を取付けるべき位置にマーキングする。レーン・ロー
プ10のマークが付けられたそれぞれの位置に2個一対の
位置決めピース20を相互に少し離れた状態で固定する。
位置決めピース20が取付けられたレーン・ロープ10をリ
ール(またはドラム)に巻回してレーンの設定現場に運
ぶ。
【0048】陸上に設置したウインチにレーン・ロープ
10の一端を固定し,レーン・ロープ10が巻回されたリー
ルとレーン・ブイ40とをボートに載せ,ボートをレーン
・ロープ10を張るべき経路に沿って進ませる。ボート上
の作業員がレーン・ロープ10をリールから巻戻しなが
ら,一対の位置決めピース20が固定された箇所におい
て,2個のピース20の間に,連結金具30をレーン・ロー
プ10に取付ける。連結金具30にはブイ・ロープ41により
レーン・ブイ40が結ばれている。レーン・ロープ10に取
付けられたレーン・ブイ40を水上に置く。この作業をリ
ールからレーン・ロープ10を引出しながら,位置決めピ
ース20が取付けられた箇所ごとに行っていく。
【0049】一本のレーン・ロープ10に必要なレーン・
ブイ40を取付け終ると,そのレーン・ロープ10の両端
を,レーンに張力を加えた状態で,陸上の固定物または
水中に投錨されたアンカーで固定し,水中の所定の深さ
位置にレーン・ロープ10を張る。レーン・ブイ40は図1
に示すように一直線状に配列されて水面に浮き,レーン
1を形成する。
【0050】レーン・ロープ10にはあらかじめ位置決め
ピース20が固定されており,位置決めピース20の位置に
おいてレーン・ロープ10に連結金具30を取付けるだけで
よいので,レーンの設定作業が容易である。
【0051】また,レーン・ロープ10をリールから巻戻
すときにレーン・ロープ10が捩れたとしても,連結金具
30はレーン・ロープ10に対して回転自在であるから,ブ
イ・ロープ41がレーン・ロープ10に絡み付くことはな
い。
【0052】カヌー,漕艇等の練習または競技(レー
ス)のためのコースは一般に複数本のレーン・ロープを
適当な間隔をおいて平行に張ることにより形成される。
これら複数本のレーン・ロープの両端をそれぞれ独立に
陸上の固定物または水中に投錨されたアンカーで固定す
ることもできるが,図9に示すように横張りロープを利
用することもできる。
【0053】図9において,横張りロープ51の一端が陸
上(河川の岸など)50に固定装置52によって固定されて
いる。固定装置52は重いコンクリート・ブロックまたは
打込みアンカーである。必要に応じてウインチが設けら
れる。ウインチはロープ51に張力を加えるのに有効であ
る。
【0054】横張りロープ51は陸50から水上に向って斜
めに張られ,その他端は水中に投錨されたアンカー53に
よって固定されている。横張りロープ51はレーン・ロー
プ10と同じように水中の水深1.5 m程度の深さ位置に張
力を加えられた状態で張られる。横張りロープ51の上記
他端付近にはフロート54がロープによってつながれ,フ
ロート54は水上に浮いている。このフロート54が結び付
けられた箇所から支持ロープ55が横張りロープ51と適当
な角度で分岐し,陸50に向い,その端部は陸上50におい
て固定装置56によって固定されている。この支持ロープ
55もまた水中に張られ,かつ張力が加えられている。支
持ロープ55は必ずしもなくてもよい。
【0055】横張りロープ51は陸50と水上との境界線に
対してほぼ垂直に張ってもよい。河川等にコースをつく
るときに,対岸(陸50とは反対側の岸)が近い場合に
は,横張りロープ51の他端をアンカー53で固定するので
はなく,対岸に固定装置で固定することもできる。この
場合には,支持ロープ55は不要となろう。
【0056】横張りロープ51にはレーン・ロープ10を張
るべき箇所ごとに係合金具があらかじめ取付けられてい
る。この係合金具にはレーン・ロープ10が通る穴または
開口が形成されている。好ましくはレーン・ロープ10の
通りを良くするための滑車が上記穴または開口に臨むよ
うに設けられる。さらに好ましくは,係合金具の穴また
は開口にはレーン・ロープ10が横から係脱自在である。
【0057】この係合金具が取付けられた箇所において
横張りロープ51にはメイン・フロート57のロープが結び
付けられている。メイン・フロート57は水上に浮いてい
る。
【0058】複数本のレーン・ロープ10の一端は陸上50
に固定装置58によって固定され,横張りロープ51に設け
られた係合金具の穴または開口を通り,ここで向きが変
えられ,平行に張られている。レーン・ロープ10の他端
は水中にアンカーによって固定されるか,または同じよ
うに張られた横張りロープに係止されたのち陸上に固定
される。
【0059】固定装置56,58も固定装置52と同じように
重いコンクリート・ブロック,打込みアンカー(杭)等
によって構成され,好ましくはウインチが設けられる。
【0060】図9に示すコース構造は次のようにしてつ
くられる。
【0061】横張りロープ51には,好ましくは,あらか
じめ係合金具が取付けられている。横張りロープ51にメ
イン・フロート用ロープを結びつけておいてもよい。横
張りロープ51にも上述した2個一対の位置決めピースを
メイン・フロートを結びつける位置ごとに取付けておい
てもよい。この場合には上述した連結金具を用いてメイ
ン・フロートを取付けることができる。
【0062】いずれにしても,横張りロープ51の一端を
陸上50に固定し,横張りロープ51とメイン・フロート57
とをボートに載せ,ボートを横張りロープ57を張るべき
経路に沿って進ませ,係合金具の箇所ごとにメイン・フ
ロート57を取付けながら横張りロープ57を張っていく。
横張りロープ57の他端をアンカー53により,または対岸
に固定する。
【0063】必要に応じて支持ロープ55を張る。
【0064】レーン・ロープ10の一端を陸上50に固定装
置58によって固定し,レーン・ロープ10およびレーン・
ブイ40をボートに載せ,横張りロープ51に向ってボート
を進ませる。メイン・フロート57またはそのロープを上
方に引上げることにより横張りロープ51を上方に引張り
上げ,その係合金具にレーン・ロープ10を通す。この後
は,レーン・ロープ10を張るべき経路に沿ってボートを
進ませ,上述したように位置決めピース20の箇所ごとに
連結金具30によってレーン・ブイ40のブイ・ロープ41を
取付けていく。
【0065】レーン・ロープ10の他端はアンカーで固定
するか,または既に張られている横張りロープ51に係止
させて陸上に固定する。
【0066】複数本のレーン・ロープ10について上述し
た作業を繰返していく。
【0067】最後に,ウインチ等を用いて横張りロープ
51,支持ロープ55およびレーン・ロープ10に張力を加え
て,これらのロープを強く張る。
【0068】横張りロープ51の係合金具を取付けるべき
箇所にマークを付けておき,横張りロープ51を張りなが
ら係合金具の取付けとメイン・フロート57のロープの取
付けとを行ってもよい。
【0069】このレーン設定方法は陸地を利用できる場
所,たとえば河川にレーンを設定する場合に特に有効で
ある。河川では水の流れがあるので,強固なアンカーを
とることが困難な場合がある。この方法によると,陸上
にロープの少なくとも一端を固定するので,ロープの固
定が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】水上に設定されたレーンを示す。
【図2】レーンを形成するためのレーン・ロープとレー
ン・ブイとを側面からみた図である。
【図3】連結金具の拡大正面図である。
【図4】連結金具の拡大側面図である。
【図5】図3のV−V線にそう拡大断面図である。
【図6】位置決めピースの一例を示す斜視図である。
【図7】位置決めピースの他の例を示す斜視図である。
【図8】図5に相当する拡大断面図である。
【図9】レーン・ロープの張り方を示す平面図である。
【符号の説明】
1 レーン 10 レーン・ロープ 20,21 位置決めピース 30 連結金具 40 レーン・ブイ 41 ブイ・ロープ 50 陸(岸) 51 横張りロープ 52,58 固定装置 57 メイン・フロート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーン・ロープに,レーン・ブイを設け
    るべき箇所ごとに,2個一対の位置決めピースを,相互
    間に連結金具が入る程度の間隔をあけて固定しておき,
    レーンを設定すべき場所の水中に上記レーン・ロープを
    張りながら,一対の位置決めピース間に,着脱自在な連
    結金具を上記レーン・ロープに回転自在にゆるく取付
    け,この連結金具により,レーン・ブイに結ばれたブイ
    ・ロープを上記レーン・ロープに連結し,上記レーン・
    ロープを水中に直線状に張り,これによって上記レーン
    ・ロープに沿って係留された複数のレーン・ブイによっ
    て規定されるレーンを設定する,レーンの設定方法。
  2. 【請求項2】 2個一対の位置決めピースが,ピース相
    互間に間隔をあけて,かつレーン・ブイを設けるべき所
    定の長さごとに,固定されたレーン・ロープをあらかじ
    め用意しておき,レーンを設定すべき場所の水中に上記
    レーン・ロープを張り,かつ一対の位置決めピース間
    に,着脱自在な連結金具を上記レーン・ロープに回転自
    在にゆるく取付け,この連結金具により,レーン・ブイ
    に結ばれたブイ・ロープを上記レーン・ロープに連結す
    ることにより,レーン・ブイを係留する,レーン・ブイ
    の係留方法。
  3. 【請求項3】 設定するレーンの境界に沿って,水中
    に,レーン・ロープが張られており,上記レーン・ロー
    プには,所定の間隔を離して複数対の位置決めピースが
    固定されており,対をなす2個の位置決めピースの間に
    は間隙があり,着脱自在な連結金具が,対をなす2個の
    位置決めピース間の間隙において上記レーン・ロープに
    回転自在に取付けられており,この連結金具によってレ
    ーン・ブイが係留されている,レーン・ブイの係留構
    造。
  4. 【請求項4】 2個一対の位置決めピースが,ピース相
    互間に間隔をあけて,かつレーン・ブイを係留すべき位
    置ごとに固定されている,レーン設定のためのレーン・
    ロープ。
  5. 【請求項5】 陸に一端を固定した横張りロープを水中
    に向って張り,上記レーン・ロープの一端を陸に固定
    し,上記レーン・ロープを上記横張りロープの途中に掛
    け,その後,方向を変えて上記レーン・ロープをレーン
    を設定すべき場所の水中に直線状に張る,請求項1に記
    載のレーンの設定方法。
  6. 【請求項6】 陸上に横張りロープの一端を固定し,上
    記横張りロープを水辺に斜めまたは垂直に水中に向って
    張り,レーン・ロープの一端を陸上に固定し,上記レー
    ン・ロープを上記横張りロープの途中に掛け,その後,
    方向を変えて上記レーン・ロープをレーンを設定すべき
    場所の水中に直線状に張る,レーン・ロープを張る方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方法によって複数本の
    レーン・ロープを,それらが間隔をおいて平行になるよ
    うに張ることによりレーンを設定する方法。
JP31579095A 1995-11-10 1995-11-10 レーンの設定方法,レーン・ブイの係留方法および係留構造,ならびにレーン設定のためのレーン・ロープ Expired - Fee Related JP2915335B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31579095A JP2915335B2 (ja) 1995-11-10 1995-11-10 レーンの設定方法,レーン・ブイの係留方法および係留構造,ならびにレーン設定のためのレーン・ロープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31579095A JP2915335B2 (ja) 1995-11-10 1995-11-10 レーンの設定方法,レーン・ブイの係留方法および係留構造,ならびにレーン設定のためのレーン・ロープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09131473A true JPH09131473A (ja) 1997-05-20
JP2915335B2 JP2915335B2 (ja) 1999-07-05

Family

ID=18069592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31579095A Expired - Fee Related JP2915335B2 (ja) 1995-11-10 1995-11-10 レーンの設定方法,レーン・ブイの係留方法および係留構造,ならびにレーン設定のためのレーン・ロープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2915335B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008228954A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Axtos:Kk 水中ウォーキング対応プール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008228954A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Axtos:Kk 水中ウォーキング対応プール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2915335B2 (ja) 1999-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR880002144B1 (ko) 앵커 시험을 위해 앵커라인을 긴장시키기 위한 방법 및 장치
KR102348737B1 (ko) 부력을 이용한 타이케이블 설치장치
US4300857A (en) Marine barrier
JP2915335B2 (ja) レーンの設定方法,レーン・ブイの係留方法および係留構造,ならびにレーン設定のためのレーン・ロープ
JP2542967Y2 (ja) 洋上敷設いけすのフロート足場用スタンション
Stewart Techniques for installing a resistance board fish weir
US6536364B1 (en) Mooring apparatus
JP6443687B2 (ja) ワイヤ張力調整装置
JPH0515360Y2 (ja)
KR102449055B1 (ko) 파이프라인 설치용 스팅거 및 이를 포함하는 파이프라인 설치시스템
JP2019098963A (ja) 浮体、浮体係留装置および浮体係留方法
US7775175B2 (en) Mooring pull-in system
KR20210053579A (ko) 앵커 고정장치
US20100012012A1 (en) Positioning apparatus
JP6005688B2 (ja) ワイヤ張力調整装置
JP2001199383A (ja) 構造物の敷設係留方法
JPS58126279A (ja) 浮遊式の氷海構造物の係留装置
JP3484413B2 (ja) 浮体式構造物の係留索
JP6983640B2 (ja) 浮体、浮体係留装置および浮体係留方法
JP2846216B2 (ja) 浮橋のロープ固定装置
JP6429080B2 (ja) ワイヤ張力調整装置
KR101078211B1 (ko) 수상경기장용 레인 설치장비 및 이를 이용한 레인 설치방법
JPH10280353A (ja) 膜式導流堤
US5431123A (en) Anchoring apparatus
JPH0236384Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees