JPH09131345A - 超音波画像の処理方法及びその装置 - Google Patents

超音波画像の処理方法及びその装置

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JPH09131345A
JPH09131345A JP8228566A JP22856696A JPH09131345A JP H09131345 A JPH09131345 A JP H09131345A JP 8228566 A JP8228566 A JP 8228566A JP 22856696 A JP22856696 A JP 22856696A JP H09131345 A JPH09131345 A JP H09131345A
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heart
gravity
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秀樹 吉岡
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一浩 飯沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、心尖部から撮影された心臓
の長軸断面の超音波画像から、弁輪部を高精度で検出で
きる超音波画像の処理方法及び装置を提供することであ
る。 【解決手段】 本発明による超音波画像の処理方法は、
心尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像か
ら心壁輪郭を抽出し(S11)、抽出した心壁輪郭の重
心を求め(S12)、この重心よりも深い心壁輪郭上の
複数点の中から所定の条件にしたがって弁輪部を検出す
る(S13,S14)ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心尖部から撮影さ
れた心臓部の長軸断面の超音波画像から弁輪部を検出す
る超音波画像の処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食生活の変化にともない心臓病が
増加してきており、わが国においても癌についで死因の
2位となっており重大な病気である。なかでも狭心症や
心筋梗塞といった虚血性心疾患や心筋症とよばれる疾病
が増加してきており、その早期・詳細診断が強く望まれ
ている。
【0003】これらの病気の診断や心臓機能のモニタ
は、一般に超音波診断装置から得られた画像において心
壁の輪郭を抽出し、この心壁輪郭に基づいて、面積、体
積、それらの変化率等の心臓ポンプ機能(心機能)や局
所の壁運動を評価することによって行なわれる。なお、
図19(a)に僧帽弁1の外観構造、同図(b)に、心
尖部から見た心臓部の長軸断面の断面構造を示してい
る。適宜参照されたい。
【0004】心壁輪郭の抽出方法には、マニュアルトレ
ース法と、自動トレース法と、輪郭追跡の開始点の指定
等の若干のマニュアル作業を要するような半自動トレー
ス法に大別される。図20(a)にマニュアルトレース
法による心壁の輪郭、同図(b)に自動トレース法によ
る心壁の輪郭、同図(c)に半自動トレース法による心
壁の輪郭をそれぞれ示している。同図(b)の自動トレ
ース法は心壁のエッジを追跡し順次連結していくことに
より心壁輪郭をトレースする方法である。同図(c)の
半自動トレース法はSNAKES(M.Kass,e
t.al:Int.J.Computer Visio
n,1,321−331,1988)のような心壁輪郭
のモデルパターンを膨脹させながら近似させて行くとい
う方法であり、モデルパターンの初期位置をマニュアル
で指定する必要があるが、始めから輪郭形状を有するモ
デルパターンを使用しているため、僧帽弁の間隔はエッ
ジ情報が無いにも拘らず滑らかな形状で繋がるという利
点を有している。
【0005】ところで、マニュアルトレース法では、医
師の間では形状の複雑な僧帽弁のトレースは行なわず、
図20(a)のように、弁輪部を直線で結んで、簡易的
に心壁輪郭をトレースすることが慣習的である。
【0006】面積や体積等の心機能情報は、心壁輪郭に
基づいて計測される。したがって、弁輪部を直線で結ぶ
簡易な輪郭を得るマニュアルトレース法による計測結果
と、弁輪部を忠実にトレースする自動トレース法や半自
動トレース法の計測結果との間には、必然的に差が生じ
てしまうのは否めない。
【0007】自動トレース法や半自動トレース法は、あ
くまでマニュアルトレース法の代理としての役割を担っ
ている。過去の計測結果と比較検討することは非常に有
用である。
【0008】しかし、トレース法に違いにより計測結果
に差異が生じてしまうことは、誤診の危険性が危惧さ
れ、非常に問題である。実行頻度や医師の負担という観
点から鑑みると、自動・半自動トレース法による心壁輪
郭を、マニュアルトレース法によるそれと同じにするこ
とが好ましい。つまり、自動トレース法や半自動トレー
ス法により、弁輪部を直線で結ぶ簡易な心壁輪郭が得ら
れることが必要となってくる。このためには弁輪部の抽
出が不可欠となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、心臓
の長軸断面の超音波画像から、弁輪部を高精度で検出で
きる超音波画像の処理方法及び装置を提出することであ
る。また、本発明の他の目的は、マニュアルでトレース
したと同様な弁輪部間を直線的に結んだ簡易な心壁輪郭
を抽出できる超音波画像の処理方法及び装置を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による超音波画像
の処理方法は、心尖部から撮影された心臓部の長軸断面
の超音波画像から心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重
心を求め、前記重心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点
の中から所定の条件にしたがって弁輪部を検出すること
を特徴とする。
【0011】本発明による超音波画像の処理方法は、心
尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像から
心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求め、前記重
心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点の中から所定の条
件にしたがって弁輪部を検出し、前記弁輪部に基づいて
心機能情報を算出することを特徴とする。
【0012】本発明による超音波画像の処理方法は、心
尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像から
心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求め、前記重
心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点の中から所定の条
件にしたがって2点を弁輪部として検出し、前記心壁輪
郭と前記2点を結ぶ線とを連結して前記心壁輪郭を修正
し、前記修正された心壁輪郭に基づいて心機能情報を算
出することを特徴とする。
【0013】本発明による超音波画像の処理方法は、経
食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸断面
の画像から心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求
め、前記重心よりも浅い前記心壁輪郭上の複数点の中か
ら所定の条件にしたがって弁輪部を検出することを特徴
とする。
【0014】本発明による超音波画像の処理方法は、経
食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸断面
の画像から心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求
め、前記重心よりも浅い前記心壁輪郭上の複数点の中か
ら所定の条件にしたがって弁輪部を検出し、前記弁輪部
に基づいて心機能情報を算出することを特徴とする。
【0015】本発明による超音波画像の処理方法は、経
食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸断面
の画像から心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求
め、前記重心よりも浅い前記心壁輪郭上の複数点の中か
ら所定の条件にしたがって2点を弁輪部として検出し、
前記心壁輪郭と前記2点を結ぶ線とを連結して前記心壁
輪郭を修正し、前記修正された心壁輪郭に基づいて心機
能情報を算出することを特徴とする。
【0016】本発明による超音波画像の処理方法は、心
尖部から撮影または経食道心エコー図法によって撮影さ
れた心臓部の長軸断面の画像から抽出された心壁輪郭に
おいて、前記心壁輪郭の重心を求め、前記心壁輪郭上複
数点の中から予め検出された心尖部から見て前記重心よ
り遠方にある前記心壁輪郭上の複数点の中から所定の条
件にしたがって弁輪部を検出することを特徴とする。
【0017】本発明による超音波画像の処理装置は、心
尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像から
心壁輪郭を抽出する手段と、前記心壁輪郭の重心を求
め、前記重心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点の中か
ら所定の条件にしたがって弁輪部を検出する検出手段と
を具備する。
【0018】本発明による超音波画像の処理装置は、心
尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像から
心壁輪郭を抽出する手段と、前記心壁輪郭の重心を求
め、前記重心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点の中か
ら所定の条件にしたがって弁輪部として検出する手段
と、前記弁輪部に基づいて心機能情報を算出する手段と
を具備する。
【0019】本発明による超音波画像の処理装置は、心
尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像から
心壁輪郭を抽出する手段と、前記心壁輪郭の重心を求
め、前記重心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点の中か
ら所定の条件にしたがって2点を弁輪部として検出する
手段と、前記心壁輪郭と前記2点を結ぶ線とを連結して
前記心壁輪郭を修正する手段と、前記修正された心壁輪
郭に基づいて心機能情報を算出する手段とを具備する。
【0020】本発明による超音波画像の処理装置は、経
食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸画像
から心壁輪郭を抽出する手段と、前記心壁輪郭の重心を
求め、前記重心よりも浅い前記心壁輪郭上の複数点の中
から所定の条件にしたがって弁輪部を検出する検出手段
とを具備する。
【0021】本発明による超音波画像の処理装置は、経
食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸断面
の画像から心壁輪郭を抽出する手段と、前記心壁輪郭の
重心を求め、前記重心よりも浅い前記心壁輪郭上の複数
点の中から所定の条件にしたがって弁輪部として検出す
る手段と、前記弁輪部に基づいて心機能情報を算出する
手段とを具備する。
【0022】本発明による超音波画像の処理装置は、経
食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸断面
の画像から心壁輪郭を抽出する手段と、前記心壁輪郭の
重心を求め、前記重心よりも浅い前記心壁輪郭上の複数
点の中から所定の条件にしたがって2点を弁輪部として
検出する手段と、前記心壁輪郭と前記2点を結ぶ線とを
連結して前記心壁輪郭を修正する手段と、前記修正され
た心壁輪郭に基づいて心機能情報を算出する手段とを具
備する。
【0023】本発明による超音波画像の処理装置は、心
尖部から撮影または経食道心エコー図法によって撮影さ
れた心臓部の長軸断面の画像から抽出された心壁輪郭に
おいて、前記心壁輪郭の重心を求める手段と、前記心壁
輪郭上複数点の中から予め検出された心尖部から見て前
記重心より遠方にある前記心壁輪郭上の複数点の中から
所定の条件にしたがって弁輪部を検出する手段とを具備
する。
【0024】自動または半自動トレースにより、心尖部
から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像から心壁
輪郭が抽出される。この心壁輪郭には、僧帽弁の輪郭が
表現されている。心壁輪郭から弁輪部が検出される。こ
の心壁輪郭の中には形状が弁輪部と類似している部分が
存在する。この類似部分とは例えば心尖部である。した
がって、心尖部が弁輪部として誤検出されてしまう。
【0025】本発明では、超音波探触子の胸部への当接
位置や角度、それに対する心臓の位置や向きの関係か
ら、心尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画
像上で常に弁輪部が心尖部より深い側に位置することに
着目した。つまり、心壁輪郭の重心よりも深い心壁輪郭
の一部から、弁輪部を検出するようにしたことで、心尖
部が弁輪部として誤検出されてしまうという問題が解消
され、高精度で弁輪部を検出することが可能となる。
【0026】また、本発明においては、経食道内での超
音波探触子の位置や角度、それに対する心臓の位置や向
きの関係から、経食道心エコー図法によって撮影された
心臓部の長軸断面像で常に弁輪部が心尖部よりも浅い側
に位置することに着目した。つまり、心壁輪郭の重心よ
りも浅い心壁輪郭の一部から、弁輪部を検出するように
したことで、心尖部が弁輪部として誤検出されてしまう
という問題が解消され、高精度で弁輪部を検出すること
が可能となる。
【0027】このようにして検出された2つの弁輪部を
結ぶ線と、自動/半自動トレースによる心壁輪郭とを連
結することにより、マニュアルトレース法で得られる心
壁輪郭に近似したものを得ることができ、これに基づい
て算出した心機能情報をマニュアルトレース法でのそれ
と同条件で得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る超音波画像の
処理方法及び装置の一実施の形態について図面を参照し
て説明する。図1は本実施の形態による超音波画像の処
理装置の構成図である。CPU1には、制御/データバ
ス2を介して、画像記憶部3、コンソール4、心壁輪郭
抽出部5、弁輪部検出部6、心壁輪郭修正部7、心機能
計測部8、表示部9が接続される。画像記憶部3には、
図示しない超音波診断装置により再構成された少なくと
も1フレーム分の超音波画像データが予め記憶される。
この超音波画像は、図19(b)に示したように、心尖
部から撮影された心臓部の長軸断面の組織断層像(Bモ
ード画像)である。超音波探触子(超音波プローブ)の
被検体胸部への好ましい当接位置や角度、それに対する
心臓の位置や向きの関係から、この超音波画像上では、
超音波探触子の相当位置(送受信位置)Oから見て弁輪
部が心尖部より深い側に位置するように表現されること
は周知の通りである。
【0029】心壁輪郭抽出部5は、図20(b)に示し
たような自動トレース法や、図20(c)に示したよう
な半自動トレース法により、この種の超音波画像から心
壁輪郭を抽出する。自動トレース法とは例えば心壁のエ
ッジを追跡し順次連結していくことにより心壁輪郭をト
レースする方法である。半自動トレース法とは、例えば
SNAKES(M.Kass,et.al:Int.
J.ComputerVision,1,321−33
1,1988)に記述されたような予め作成しておいた
心壁輪郭のモデルパターンを少しずつ膨脹させながら実
際の心壁輪郭に近似させて行くという方法である。自動
トレース法や半自動トレース法で抽出された心壁輪郭に
は、僧帽弁の輪郭が忠実に表現されている。
【0030】弁輪部検出部6は、心壁輪郭抽出部5で抽
出された心壁輪郭から、弁輪部を検出する。この検出手
順については後述する。心壁輪郭修正部7は、弁輪部検
出部6で検出された弁輪部に基づいて、心壁輪郭抽出部
5で抽出された心壁輪郭を、マニュアルトレース法で抽
出された心壁輪郭に近似するように修正する。マニュア
ルトレース法で抽出された心壁輪郭とは、形状の複雑な
僧帽弁のトレースは行なわず、図20(a)に示したよ
うに弁輪部間を直線で結んだ簡易的な心壁輪郭である。
【0031】心機能計測部8は、心壁輪郭修正部7で修
正された心壁輪郭に基づいて、主に面積、体積、それら
の変化率等の心臓のポンプ機能や局所壁運動等の心機能
を計測する。表示部9には超音波画像、抽出された心壁
輪郭、検出された弁輪部、修正された心壁輪郭、計測さ
れた心機能情報、その他必要な情報が表示される。
【0032】次に本実施の形態の作用について説明す
る。まず、心壁輪郭の修正、つまりマニュアルトレース
法による心壁輪郭に近似する心壁輪郭の完成までの処理
について説明し、続いて心機能計測について説明する。
前者の処理には、心壁輪郭抽出部5で抽出された心壁輪
郭から弁輪部を検出する処理が含まれる。
【0033】この弁輪の検出処理には、第1から第5ま
での5種類のモードが含まれる。本実施の形態として
は、5種類のモードをオペレータがコンソール4を介し
て適当に選択可能としてもよいし、5種類のモードの中
から1つを択一的に装備させておいてもよい。以下に5
種類のモードを順番に説明する。
【0034】(第1のモード)第1のモードは、自動ト
レース法による2つの僧帽弁の先端が連結されない心壁
輪郭を対象とするが、2つの僧帽弁の先端が連結される
半自動トレース法による心壁輪郭を対象としていない。
図2に第1のモードの処理手順を示す。図3に、心壁輪
郭抽出部5で抽出された心壁輪郭を示す。なお、図3の
O点は、超音波画像上での超音波探触子に相当する位置
(送受信位置)を示す。
【0035】まず、心壁輪郭抽出部5により、図20
(b)の自動トレース法により、超音波画像から心壁輪
郭が抽出される(S11)。次に、心壁輪郭抽出部5に
より抽出された心壁輪郭の重心CGが、弁輪部検出部6
により算出される(S12)。
【0036】そして、弁輪部検出部6により、心壁輪郭
のうち、重心CGより深い領域(破線Aより下の領域)
の心壁輪郭上に複数の探索点Pl 〜Pn が設定され、複
数の探索点各々の位置での心壁輪郭の曲率が算出される
(S13)。超音波画像上では、深さ方向とはy軸に相
当する。重心CGより深い領域とは、y座標が重心CG
のy座標より大きい領域として認識される。重心CGよ
り深い領域の心壁輪郭上の全ての画素を検索点Pl 〜P
n としてもよいし、全ての画素から離散的に抽出した比
較的少数の画素を探索点Pl 〜Pn としてもよい。
【0037】図4に複数の探索点Pl 〜Pn に関する曲
率の変化を示す。曲率が最大値を示す2つの探索点Pa
,Pb が、または曲率変化の極大点を示す2つの探索
点Pa,Pb が、弁輪部として弁輪部検出部6により検
出される(S14)。
【0038】心尖部から撮影された心臓部の長軸断面の
超音波画像上で常に弁輪部が心尖部より深い側に位置す
ることは既にのべた通りである。心壁輪郭で曲率が大き
いのは、弁輪部と心尖部である。心壁輪郭から曲率が最
大または極大となる点を探索すると、心尖部が弁輪部と
して誤検出される可能性があるが、本モードでは、心壁
輪郭の重心よりも深い心壁輪郭上の点だけを対象とし
て、曲率に基づいて弁輪部を検出するようにしたこと
で、心尖部が弁輪部として誤検出されてしまうという問
題が解消され、高精度で弁輪部を検出できる。
【0039】次に、図10に示すように、心壁輪郭修正
部7により、心壁輪郭抽出部5で抽出された心壁輪郭
は、弁輪部検出部6で検出された2つの弁輪部Pa ,P
b を結ぶ直線に連結され、マニュアルトレース法で抽出
された心壁輪郭に近似するように修正される(S1
5)。
【0040】(第2のモード)第2のモードは、自動ト
レース法による2つの僧帽弁の先端が連結されない心壁
輪郭、2つの僧帽弁の先端が連結される半自動トレース
法による心壁輪郭のいずれでも対象とすることができ
る。なお、第1のモードでは、曲率が大きい点を弁輪部
として検出するが、半自動トレース法による2つの僧帽
弁の先端が連結される心壁輪郭の場合、2つの僧帽弁の
先端の連結部分は曲率が大きく、弁輪部として誤検出さ
れてしまう可能性があって、自動トレース法による2つ
の僧帽弁の先端が連結されない心壁輪郭だけを対象とし
ていた。
【0041】図5に第2のモードの処理手順を示す。図
6に、心壁輪郭抽出部5で抽出された心壁輪郭を示す。
まず、心壁輪郭抽出部5により、図20(b)の自動ト
レース法または図20(c)の半自動トレース法によ
り、超音波画像から心壁輪郭が抽出される(S21)。
次に、心壁輪郭抽出部5により抽出された心壁輪郭の重
心CGが、弁輪部検出部6により算出される(S2
2)。
【0042】そして、弁輪部検出部6により、心壁輪郭
のうち、重心CGより深い領域の心壁輪郭上に複数の探
索点Pl 〜Pn が設定され、複数の探索点各々と、距離
算出の起点としての重心CGとの距離が算出される(S
23)。(1)式に距離Lの算出式を示す。なお、1≦
i≦nであり、Ci(x)はi番目の探索点Pi の画像デー
タ上でのx座標を表し、Ci(y)はi番目の探索点Pi の
画像データ上でのy座標を表し、G(x) は重心CGの画
像データ上でのx座標を表し、G(y) は重心CGの画像
データ上でのy座標を表す。 Li ={(Ci(X)−G(x))2 +(Ci(y)−G(y))21/2 …(1) なお、第1のモードと同様に、重心CGより深い領域の
心壁輪郭上の全ての画素を探索点Pl 〜Pn としてもよ
いし、全ての画素から離散的に抽出した比較的少数の画
素を探索点Pl 〜Pn としてもよい。
【0043】図7に複数の探索点Pl 〜Pn で算出した
距離の変化を示す。距離が最大値(最長)を示す2つの
探索点Pa ,Pb 、または距離変化の極大点を示す2つ
の探索点Pa ,Pb が、弁輪部として弁輪部検出部6に
より検出される(S24)。
【0044】心尖部から撮影された心臓部の長軸断面の
超音波画像上で常に弁輪部が心尖部より深い側に位置す
ることは既にのべた通りである。超音波画像が長軸断面
であるので、心壁輪郭の重心CGとの距離が長いのは、
弁輪部と心尖部である。心壁輪郭上で距離が最大または
極大となる点を探索すると、心尖部が弁輪部として誤検
出される可能性があるが、本モードでは、心壁輪郭の重
心よりも深い心壁輪郭上の点だけを対象として、重心か
らの距離に基づいて弁輪部を検出するようにしたこと
で、心尖部が弁輪部として誤検出されてしまうという問
題が解消され、高精度で弁輪部を検出できる。
【0045】次に、図10に示すように、心壁輪郭修正
部7により、心壁輪郭抽出部5で抽出された心壁輪郭
は、弁輪部検出部6で検出された2つの弁輪部Pa ,P
b を結ぶ直線に連結され、マニュアルトレース法で抽出
された心壁輪郭に近似するように修正される(S2
5)。
【0046】なお、本モードでは、超音波探触子からみ
て深さ方向に、抽出された心壁輪郭の重心より深い方に
ある心壁輪郭上の点だけを対象として弁輪部を検出した
が、距離算出の起点となる点として重心CGに代えて心
尖部を用いても差し支えない。
【0047】(第3のモード)第3のモードは、自動ト
レース法または半自動トレース法によって抽出された心
壁輪郭を三角形に近似して、この三角形から弁輪部を検
出する。図8は第3のモードの処理手順を示す。まず、
心壁輪郭抽出部5により、図20(b)の自動トレース
法または図20(c)の半自動トレース法により、超音
波画像から心壁輪郭が抽出される(S31)。次に、心
壁輪郭抽出部5により抽出された心壁輪郭が、図9
(a)に示すように三角形に近似される(S32)。そ
して、この三角形の重心CGが、弁輪部検出部6により
算出される(S33)。
【0048】次に、弁輪部検出部6により、三角形のう
ち、重心CGより深く、且つ重心CGより右側の領域
(図9(a)でA(+),B(-)の領域)の三角形上に複数の
検索点Pl 〜PR が設定され、複数の探索点Pl 〜PR
の各々と、距離算出の起点としての重心CGとの距離が
算出される(S34)。距離算出式は(1)式に示した
通りである。なお、第1のモードと同様に、重心CGよ
り深く且つ右側の領域の三角形上の全ての画素を探索点
Pl 〜PR としてもよいし、前述の領域上の全ての画素
から離散的に抽出した比較的少数の画素を探索点Pl 〜
PR としてもよい。
【0049】そして、探索点Pl 〜PR 各々に関する距
離のうちで、最大値(最長)を示す1つの探索点Pa ま
たは距離変化の極大点を示す1つの探索点Pa が、弁輪
部として弁輪部検出部6により検出される(S35)。
【0050】次に、弁輪部検出部6により、三角形のう
ち、重心CGより深く、且つ重心CGより左側の領域
(図9(a)でA(-),B(-)の領域)の三角形上に複数の
探索点PR 〜Pn が設定され、複数の探索点PL 〜Pn
の各々と、距離算出の起点としての重心CGとの距離が
算出される(S36)。なお、第1のモードと同様に、
重心CGより深く且つ左側の領域の三角形上の全ての画
素を探索点PL 〜Pn としてもよいし、前述の領域上の
全ての画素から離散的に抽出した比較的少数の画素を探
索点PL 〜Pn としてもよい。
【0051】そして、探索点PL 〜Pn 各々に関する距
離のうちで、最大値(最長)を示す1つの探索点Pb ま
たは距離変化の極大点を示す1つの探索点Pb が、弁輪
部として弁輪部検出部6により検出される(S37)。
【0052】なお、距離算出の起点としては、重心CG
に限定されることはなく、図9(b)に示すように、表
示画面の端E,F,G、超音波ビームの走査範囲の端
H,I超音波送受信位置Oであってもによい。(2)式
に、重心CGより深く、且つ重心CGより右側の領域の
三角形上の探索点Pl 〜PR の距離Li(right)、重心C
Gより深く、且つ重心CGより左側の領域の三角形上の
探索点PL 〜Pn の距離Li(left) の算出式を示す。
(2)式において、α,βは重み係数、Yi は表示画面
の上端G、超音波送受信位置Oまたは重心CGと、i番
目の探索点Pi とのy方向の距離を表し、Xi は表示画
面の左端Eまたは走査範囲の左端Hと、i番目の探索点
Pi とのx方向の距離を表す。Li(left) の最大を示す
探索点が1つの弁輪部として検出され、またLi(right)
最大を示す探索点が他の1つの弁輪部として検出され
る。 Li(left) =α×Yi +β×1/Xi Li(right)=α×Yi +β×Xi …(2) また、(2)式に代えて(3)式を採用してもよい。
(3)式において、α,βは重み係数、Yi は表示画面
の上端G、超音波送受信位置Oまたは重心CGと、i番
目の探索点Pi とのy方向の距離を表し、Xilは表示画
面の左端Eまたは走査範囲の左端Hと、i番目の探索点
Pi とのx方向の距離を表し、Xirは表示画面の右端F
または走査範囲の右端Iと、i番目の探索点Pi とのx
方向の距離を表す。 Li(left) =α×Yi +β×1/Xil Li(right)=α×Yi +β×1/Xir …(3) さらに、また(2)式に代えて(4)式を採用してもよ
い。(4)式において、α,βは重み係数、Yi は表示
画面の上端G、超音波送受信位置Oまたは重心CGと、
i番目の探索点Pi とのy方向の距離を表し、Xilは重
心CGと、重心CGよりも左側のi番目の探索点とのx
方向の距離を表し、Xirは重心CGと、重心CGよりも
右側のi番目の探索点とのx方向の距離を表す。 Li(left) =α×Yi +β×Xil Li(right)=α×Yi +β×Xir …(4) そして、図10に示すように、心壁輪郭修正部7によ
り、心壁輪郭抽出部5で抽出された心壁輪郭は、弁輪部
検出部6で検出された2つの弁輪部Pa ,Pb を結ぶ直
線に連結され、マニュアルトレース法で抽出された心壁
輪郭に近似するように修正される(S38)。
【0053】(第4のモード)第4のモードは、心尖部
から撮影された心臓部の断面像が、走査範囲の中心線か
ら大きく傾斜しており、自動トレース法または半自動ト
レース法によって抽出された心壁輪郭も大きく傾斜して
いるときに適用される。このような画像は心尖部から心
臓の断面を大動脈弁が見えるように撮影した場合によく
得られる。図21(a)にこのような傾斜した画像の模
式図を示し、図21(b)に図20(c)の方法により
抽出された心壁輪郭を示す。
【0054】この場合、例えば前記の第2のモードを用
いた場合、重心CGよりも深い領域にある心壁輪郭上の
点から(1)式で算出される距離が最大値となる点を2
箇所選択すると、図21(b)のPa ,Pb のように、
誤った弁輪部を検出してしまう可能性がある。また、弁
輪部は両方とも重心CGよりも画像上で右側にあるた
め、第3のモードの重心CGよりも右側の領域及び左側
の領域に分けて自動的に検出することはできない。この
場合には、両方の弁輪部が重心CGの右側にあるという
知識のもとで第3のモードを実行して、弁輪部を検出す
ることができるが、以下の第4のモードが好ましい。
【0055】始めに、抽出された心壁輪郭から、心尖部
Pk を検出する。検出方法としては、抽出された輪郭点
のうちで超音波探触子(超音波送受信位置)から見て深
さ方向に最も浅い位置にある点を心尖部Pk としてもよ
いし、重心CGより深さ方向に浅い領域にある心壁輪郭
のうちで重心CGからの距離が最も大きい点を心尖部P
k としてもよい。また、マニュアル等その他の方法で検
出してもよい。
【0056】次に図22(a)に示すように、検出され
た心尖部Pk と重心CGとを結ぶ直線がy軸(超音波探
触子(超音波送受信位置)から見た深さ方向)に並行に
なるようにθだけ抽出された心壁輪郭をフレームに対し
て回転させる。このようにすることで、両方の弁輪部が
重心CGより深く、且つその左右に分配置されるため、
第1〜第3のモードのいずれかを用いて弁輪部を検出す
ることができる。
【0057】なお、第4のモードで、抽出された心壁輪
郭を回転させずに、心尖部Pk から見て心壁輪郭の重心
CGより遠い領域の輪郭(図22(b)の点線領域)上
をPl 〜Pc ,Pc 〜Pn の領域に分割し、第3のモー
ドを用いて弁輪部を検出してもよい。
【0058】また、第4のモードで、軸の回転には、抽
出された心壁輪郭を回転させたが、何らかの方法で心臓
の断面像の傾斜角が予めわかる場合には、画像そのもの
を回転させた後、自動トレース法または半自動トレース
法によって心壁輪郭を抽出し、その結果を用いて第1〜
第3のモードのいずれかを用いて弁輪部を検出してもよ
い。
【0059】(第5のモード)第5のモードは、心尖部
からの撮影ではなく、経食道心エコー図法によって撮影
した場合の心臓の断面像から弁輪部を検出する場合であ
る。経食道心エコー図法は図26のように患者の食道か
ら超音波探触子を挿入し、食道内から心臓の断面像を得
る方法である。この方法を用いて心臓部の長軸断面の画
像を撮影した場合、得られる画像は図27(a),
(b)のようになり、心尖部から撮影した場合に得られ
る画像(図19(b))とは上下関係が逆になる。した
がって、図28に示したように心壁輪郭の重心と弁輪部
の位置関係が第1〜第4までのモードとは逆転する。こ
のため、本モードでは抽出された心壁輪郭の内、その重
心よりも浅い部分(図28において線Aより上の部分)
から、弁輪部の検出を行う。心壁輪郭から弁輪部が属す
る部分を特定した後は、第1〜第3のいずれのモードを
用いて弁輪部を検出してもよい。図29は第1のモード
における弁輪部検出方法を用いた場合のフローチャート
である。
【0060】また図30に示すように、抽出された心壁
輪郭から心尖部Pk を検出することで、第4のモードで
述べた方法を用いて弁輪部の検出を行ってもよい。この
場合の心尖部Pk の検出は抽出された心壁輪郭点のうち
で超音波探触子から見て深さ方向に最も深い位置にある
点を心尖部Pk としてもよいし、重心CGより深さ方向
に深い位置にある心壁輪郭のうちで重心CGから最も距
離が大きい点を心尖部Pk としてもよい。また、マニュ
アル等その他の方法により検出してもよい。検出された
心尖部Pk から見て、重心CGより遠い領域にある輪郭
上(図中破線の領域)をPl 〜Pc 、Pc 〜Pn の領域
に分割し、第1〜第3のモードを用いることで弁輪部を
検出することができる。
【0061】また、画像の上下関係が逆になることを考
慮して、図31に示すように心壁輪郭または撮影された
心臓の断面像を180度回転させ、上下関係を逆転させ
て第1から第4のモードを用いて弁輪部を検出してもよ
い。この場合の深さ方向は超音波探触子の位置に対する
深さではなく、画像の上部に対する深さ方向(図中yの
方向)となる。
【0062】次に心機能計測について説明する。抽出さ
れた心壁輪郭、検出された弁輪部、修正された心壁輪郭
は、図11に示すように必要に応じて表示部9において
表示される。このように抽出された心壁輪郭、検出され
た弁輪部、修正された心壁輪郭を適時表示することによ
って、オペレータに安心感を与えると共に、抽出結果、
検出結果、修正結果が誤っていた場合にも安易に判断す
ることができ、誤っていた場合には、マニュアルで訂正
したり、他のモードに切り替えたりすることが可能とな
る。修正された心壁輪郭に基づいて、面積値、体積値、
それらの変化量、局所壁運動等の心機能情報が、心機能
測定部10により計測される。
【0063】例えば面積の計測においては修正された心
壁輪郭を幾つかの離散点に分割し、それらの飛散点から
多角形近似を用いて算出してもよいし、修正された心壁
輪郭の内部の画素数をカウントして、カウント数に1画
素の実寸換算サイズを乗算することによって算出しても
よい。また、体積の測定に関しては、図12に示すよう
に、弁輪部Pa ,Pb の間の中点CPと心尖部Pk とを
直線(長軸線)で結び、その長軸線に垂直な複数、例え
ば20個の断面を設定する。これらの各断面を長軸線を
中心に回転させてできる円柱の体積を加算して心内腔の
体積Vとする。具体的な計算式を(5)式に示す。
(5)式において、La は長軸線の長さ、rj はj番目
の半径、Nは断面数を表す。 V=La /N×π×Σ(rj2 ) …(5) なお、修正された心壁輪郭から心尖部Pk を検出するに
は、心壁輪郭上で最も超音波送受信位置Oに近い(浅
い)部分として検出してもよいし、修正された心壁輪郭
の内、重心CGより送受信位置Oに近い(浅い)部分の
中で最も曲率の大きい点を検出するようにしてもよい。
また、その他の方法によって検出を行なっても差し支え
ない。また、局所壁運動を測定する場合には、収縮期と
拡張期とで各々得られた心壁輪郭を図13〜図15のよ
うに位置整合して重ね合わせ、センターライン法等の解
析方法を用いて壁運動の測定を行なう。図13は拡張期
に得られた心壁輪郭12−1と収縮期に得られた心壁輪
郭12−2とをそれぞれの重心CGが一致するように位
置整合して重ね合わせた例である。図14は弁輪部Pa
,Pb の間を結んだ直線どうしを合わせ、且つ中点C
Pどうしを一致させるように位置整合して重ね合わせた
例である。図15は、長軸線LLどうしを合わせ、且つ
長軸線LLの中点CPどうしを一致させるように位置整
合して重ね合わせた例である。
【0064】このようにして計測された心機能情報は表
示部9において表示される。この際ユーザに安心感を与
えるために図12〜図15に示したような処理の各段階
でその途中の画像を必要に応じて適時、表示するように
してもよい。
【0065】本発明は上述の実施の形態に限定されるこ
となく種々変形して実施可能である。例えば、上述の実
施の形態において、心機能計測時に、検出された弁輪部
や心壁輪郭のみを表示するようにしたが、必要に応じて
オリジナルの超音波画像を重ねて表示させるようにして
もよい。
【0066】また、上記の実施の形態において、心機能
計測におけるポンプ機能の算出には、面積値や体積値を
用いたが、以下に示す血流量に基づいたものでもよい。
ここでは、検出された弁輪部の情報に基づき左室流入血
流量の測定を行う。
【0067】図23(a),(b)に、図20(c)の
方法により抽出された心壁輪郭と、本発明により検出さ
れた弁輪部Pa ,Pb を示す。図23(a)において、
弁輪部Pa ,Pb の中点にサンプル点(サンプルボリウ
ムと呼ばれる)sを設定し、パルスドプラ法を用いて点
Sにおける流速波形を求め、1回の拡張期分をマニュア
ルまたは自動的な手法を用いて図24のようにトレース
する。トレースされた内部の面積をVTとすると、VT
は時間的な平均流速となる。一方、検出された弁輪部P
a ,Pb の長さを流入路径Lとし、流入路面積Sを
(6)式にしたがって算出する。 S=π×(L/2)2 …(6) この流入路面積Sと、VTとから以下の(7)式によ
り、左室流入血流量Vが求まり、心臓のポンプ機能の1
種である拡張能力を計測することができる。 V=VT×S …(7) 上記の血流量計測におけるサンプル点sの設定や流入路
径Lの測定は、心周期におけるある時点で1度だけ行っ
てもよいし、心周期を通じて行えば図25に示したよう
に弁輪部の動き(Pa →Pa ′、Pb →Pb ′)に合わ
せてサンプル点や流入路径も追随し(S→S′、L→
L′)、固定されたサンプル点における算出値よりもさ
らに精度のよい流入血流量の測定を行うことができる。
【0068】図23は流入路付近に関心領域(以下、R
OIと呼ぶ)を設定し、その内部における速度プロファ
イルから流量を算出する場合の例(特開昭62−260
51号公報)である。ROIは検出された弁輪部の位置
に設定され、ROI内の速度プロファイルを1回の拡張
期の時間分測定し、それらを加算することにより流入血
流量の測定を行う。前記と同様、ROIの設定は、心周
期におけるある時点に1度だけ行ってもよいし、心周期
を通じ弁輪部の検出と同時に複数回行ってもよい。本実
施の形態においても、後者のように弁輪の動きに追随さ
せてROIを際設定しながら計測する方が精度がよくな
ることは言うまでもない。
【0069】また、上記の実施の形態において、サンプ
ル点の設定は弁輪部の中点に、ROIの設定は弁輪部の
位置にそれぞれ設定したが、この方法に限られるもので
はなく、弁輪部の位置情報を用いたその他の設定方法を
用いても差し支えない。
【0070】また、上記の実施の形態において、半自動
または自動的手段によって得られた輪郭から弁輪部を検
出する方法を説明したが、マニュアル法において開始点
と終了点を弁輪部に指定しなかった場合や、指定しても
その情報が紛失し、弁輪部がわからなくなってしまった
場合において、本発明を使用することもできる。
【0071】また、上記の実施の形態において処理装置
には心壁輪郭抽出部5を具備していたが、これを具備せ
ず、他の処理装置で既に心壁輪郭が抽出されている画像
を入力して処理するものであってもよい。つまり、画像
記憶部3には、既に心壁輪郭が抽出されている画像が記
憶されることになる。
【0072】また、上述の実施の形態においては2次元
で説明を行なったが、3次元の超音波画像に適用しても
よい。この場合には、自動トレース法で得られる心壁輪
郭は図16に示したような3次元の座標を有する。この
得られた3次元の心壁輪郭の内、超音波探触子から深さ
方向に対する空間的距離が、この心壁輪郭の重心CGよ
りも深い部分の中から弁輪部として検出する。図17
(a),(b)に検出された弁輪部を示す。この場合、
弁輪部は、点ではなく3次元座標を有する円形の立体と
して与えられる。その後、検出された弁輪部を外周とす
る略円形平面を、図16の心壁輪郭に連結して、図18
のようなマニュアルでのそれに近似する3次元の心壁輪
郭に修正する。心機能測定にはこの修正された心壁輪郭
を用いて行なう。結果や処理途中の表示方法は前述した
方法を用いればよい。
【0073】
【発明の効果】本発明による超音波画像の処理方法は、
心尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像か
ら心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求め、前記
重心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点の中から所定の
条件にしたがって弁輪部を検出することを特徴とする。
【0074】本発明による超音波画像の処理方法は、心
尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像から
心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求め、前記重
心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点の中から所定の条
件にしたがって弁輪部を検出し、前記弁輪部に基づいて
心機能情報を算出することを特徴とする。
【0075】本発明による超音波画像の処理方法は、心
尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像から
心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求め、前記重
心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点の中から所定の条
件にしたがって2点を弁輪部として検出し、前記心壁輪
郭と前記2点を結ぶ線とを連結して前記心壁輪郭を修正
し、前記修正された心壁輪郭に基づいて心機能情報を算
出することを特徴とする。
【0076】本発明による超音波画像の処理方法は、経
食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸断面
の画像から心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求
め、前記重心よりも浅い前記心壁輪郭上の複数点の中か
ら所定の条件にしたがって弁輪部を検出することを特徴
とする。
【0077】本発明による超音波画像の処理方法は、経
食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸断面
の画像から心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求
め、前記重心よりも浅い前記心壁輪郭上の複数点の中か
ら所定の条件にしたがって弁輪部を検出し、前記弁輪部
に基づいて心機能情報を算出することを特徴とする。
【0078】本発明による超音波画像の処理方法は、経
食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸断面
の画像から心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求
め、前記重心よりも浅い前記心壁輪郭上の複数点の中か
ら所定の条件にしたがって2点を弁輪部として検出し、
前記心壁輪郭と前記2点を結ぶ線とを連結して前記心壁
輪郭を修正し、前記修正された心壁輪郭に基づいて心機
能情報を算出することを特徴とする。
【0079】本発明による超音波画像の処理方法は、心
尖部から撮影または経食道心エコー図法によって撮影さ
れた心臓部の長軸断面の画像から抽出された心壁輪郭に
おいて、前記心壁輪郭の重心を求め、前記心壁輪郭上複
数点の中から予め検出された心尖部から見て前記重心よ
り遠方にある前記心壁輪郭上の複数点の中から所定の条
件にしたがって弁輪部を検出することを特徴とする。
【0080】本発明による超音波画像の処理装置は、心
尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像から
心壁輪郭を抽出する手段と、前記心壁輪郭の重心を求
め、前記重心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点の中か
ら所定の条件にしたがって弁輪部を検出する検出手段と
を具備する。
【0081】本発明による超音波画像の処理装置は、心
尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像から
心壁輪郭を抽出する手段と、前記心壁輪郭の重心を求
め、前記重心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点の中か
ら所定の条件にしたがって弁輪部として検出する手段
と、前記弁輪部に基づいて心機能情報を算出する手段と
を具備する。
【0082】本発明による超音波画像の処理装置は、心
尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像から
心壁輪郭を抽出する手段と、前記心壁輪郭の重心を求
め、前記重心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点の中か
ら所定の条件にしたがって2点を弁輪部として検出する
手段と、前記心壁輪郭と前記2点を結ぶ線とを連結して
前記心壁輪郭を修正する手段と、前記修正された心壁輪
郭に基づいて心機能情報を算出する手段とを具備する。
【0083】本発明による超音波画像の処理装置は、経
食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸画像
から心壁輪郭を抽出する手段と、前記心壁輪郭の重心を
求め、前記重心よりも浅い前記心壁輪郭上の複数点の中
から所定の条件にしたがって弁輪部を検出する検出手段
とを具備する。
【0084】本発明による超音波画像の処理装置は、経
食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸断面
の画像から心壁輪郭を抽出する手段と、前記心壁輪郭の
重心を求め、前記重心よりも浅い前記心壁輪郭上の複数
点の中から所定の条件にしたがって弁輪部として検出す
る手段と、前記弁輪部に基づいて心機能情報を算出する
手段とを具備する。
【0085】本発明による超音波画像の処理装置は、経
食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸断面
の画像から心壁輪郭を抽出する手段と、前記心壁輪郭の
重心を求め、前記重心よりも浅い前記心壁輪郭上の複数
点の中から所定の条件にしたがって2点を弁輪部として
検出する手段と、前記心壁輪郭と前記2点を結ぶ線とを
連結して前記心壁輪郭を修正する手段と、前記修正され
た心壁輪郭に基づいて心機能情報を算出する手段とを具
備する。
【0086】本発明による超音波画像の処理装置は、心
尖部から撮影または経食道心エコー図法によって撮影さ
れた心臓部の長軸断面の画像から抽出された心壁輪郭に
おいて、前記心壁輪郭の重心を求める手段と、前記心壁
輪郭上複数点の中から予め検出された心尖部から見て前
記重心より遠方にある前記心壁輪郭上の複数点の中から
所定の条件にしたがって弁輪部を検出する手段とを具備
する。
【0087】自動または半自動トレースにより、心尖部
から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画像から心壁
輪郭が抽出される。この心壁輪郭には、僧帽弁の輪郭が
表現されている。心壁輪郭から弁輪部が検出される。こ
の心壁輪郭の中には形状が弁輪部と類似している部分が
存在する。この類似部分とは例えば心尖部である。した
がって、心尖部が弁輪部として誤検出されてしまう。
【0088】本発明では、超音波探触子の胸部への当接
位置や角度、それに対する心臓の位置や向きの関係か
ら、心尖部から撮影された心臓部の長軸断面の超音波画
像上で常に弁輪部が心尖部より深い側に位置することに
着目した。つまり、心壁輪郭の重心よりも深い心壁輪郭
の一部から、弁輪部を検出するようにしたことで、心尖
部が弁輪部として誤検出されてしまうという問題が解消
され、高精度で弁輪部を検出することが可能となる。
【0089】また、本発明においては、経食道内での超
音波探触子の位置や角度、それに対する心臓の位置や向
きの関係から、経食道心エコー図法によって撮影された
心臓部の長軸断面像で常に弁輪部が心尖部よりも浅い側
に位置することに着目した。つまり、心壁輪郭の重心よ
りも浅い心壁輪郭の一部から、弁輪部を検出するように
したことで、心尖部が弁輪部として誤検出されてしまう
という問題が解消され、高精度で弁輪部を検出すること
が可能となる。
【0090】このようにして検出された2つの弁輪部を
結ぶ線と、自動/半自動トレースによる心壁輪郭とを連
結することより、マニュアルトレース法で得られる心壁
輪郭に近似したものを得ることができ、これに基づいて
算出した心機能情報をマニュアルトレース法でのそれと
同条件で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による超音波画像処
理装置の構成図。
【図2】第1のモードによる心壁輪郭作成処理の流れを
示すフローチャート。
【図3】第1のモードによる弁輪部を検出するための探
索点を示す図。
【図4】複数の探索点に関する曲率の変化を示す図。
【図5】第2のモードによる心壁輪郭作成処理の流れを
示すフローチャート。
【図6】第2のモードによる弁輪部を検出するための探
索点を示す図。
【図7】複数の探索点に関する距離の変化を示す図。
【図8】第3のモードによる心壁輪郭作成処理の流れを
示すフローチャート。
【図9】第3のモードによる弁輪部を検出するための探
索点及び距離算出のための複数種類の起点を示す図。
【図10】心壁輪郭の修正方法を示す図。
【図11】完成した心壁輪郭を示す図。
【図12】体積測定方法の説明図。
【図13】拡張期と収縮期との心壁輪郭の位置整合方法
の説明図。
【図14】拡張期と収縮期との心壁輪郭の他の位置整合
方法の説明図。
【図15】拡張期と収縮期との心壁輪郭のさらに他の位
置整合方法の説明図。
【図16】3次元の心壁輪郭を示す図。
【図17】3次元の心壁輪郭から検出された弁輪部を示
す図。
【図18】修正された3次元の心壁輪郭を示す図。
【図19】僧帽弁と弁輪部の傾斜構造及び心尖部から撮
影された心臓の長軸断面図。
【図20】マニュアルトレース法、自動トレース法、半
自動トレース法により得られる心壁輪郭を示す図。
【図21】図4のモードの対象とされる傾斜した画像の
模式図。
【図22】画像の傾斜の修正の説明図。
【図23】流入血流量の計測のためサンプル点及びRO
Iを示す図。
【図24】流入血流量計測のための速度プロファイルを
示す図。
【図25】サンプル点及び流入路径の時間的変化を示す
図。
【図26】経食道心エコー図法の撮影方法を示す図。
【図27】経食道心エコー図法によって得られる心臓部
の断面像を示す図。
【図28】経食道心エコー図法によって得られた心臓部
の断面像から抽出された心壁輪郭を示す図。
【図29】第5のモードによる弁輪部検出の流れを示す
フローチャート。
【図30】経食道心エコー図法によって得られた心壁輪
郭に第4のモードを適用した図。
【図31】第5のモードにおける画像の上下反転を示す
図。
【符号の説明】
1…CPU、 2…制御/データバス、 3…画像記憶部、 4…コンソール、 5…心壁輪郭抽出部、 6…弁輪部検出部、 7…心壁輪郭修正部、 8…心機能算出部、 9…表示部。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心尖部から撮影された心臓部の長軸断面
    の超音波画像から心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重
    心を求め、前記重心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点
    の中から所定の条件にしたがって弁輪部を検出すること
    を特徴とする超音波画像の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記複数点各々での前記心壁輪郭の曲
    率、前記複数点各々と前記超音波画像上の心尖部との距
    離、前記複数点各々と前記超音波画像上の超音波送受信
    位置との距離、前記複数点各々と前記重心、前記複数点
    各々と前記超音波画像上の超音波走査範囲の端との距
    離、前記複数点各々と表示画面の端との距離の中の少な
    くとも1つに基づいて前記弁輪部を検出することを特徴
    とする請求項1記載の超音波画像の処理方法。
  3. 【請求項3】 心尖部から撮影された心臓部の長軸断面
    の超音波画像から心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重
    心を求め、前記重心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点
    の中から所定の条件にしたがって弁輪部を検出し、前記
    弁輪部に基づいて心機能情報を算出することを特徴とす
    る超音波画像の処理方法。
  4. 【請求項4】 心尖部から撮影された心臓部の長軸断面
    の超音波画像から心壁輪郭を抽出し、前記心壁輪郭の重
    心を求め、前記重心よりも深い前記心壁輪郭上の複数点
    の中から所定の条件にしたがって2点を弁輪部として検
    出し、前記心壁輪郭と前記2点を結ぶ線とを連結して前
    記心壁輪郭を修正し、前記修正された心壁輪郭に基づい
    て心機能情報を算出することを特徴とする超音波画像の
    処理方法。
  5. 【請求項5】 超音波を用いて、経食道心エコー図法に
    よって撮影された心臓部の長軸断面の画像から心壁輪郭
    を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求め、前記重心よりも
    浅い前記心壁輪郭上の複数点の中から所定の条件にした
    がって弁輪部検出することを特徴とする超音波画像の処
    理方法。
  6. 【請求項6】 前記複数点各々での前記心壁輪郭の曲
    率、前記複数点各々と前記超音波画像上の心尖部との距
    離、前記複数点各々と前記超音波画像上の超音波送受信
    位置との距離、前記複数点各々と前記超音波画像上の超
    音波送受信位置との距離、前記複数点各々と前記重心、
    前記複数点各々と前記超音波画像上の超音波走査範囲の
    端との距離、前記複数点各々と表示画面の端との距離の
    中の少なくとも1つに基づいて前記弁輪部を検出するこ
    とを特徴とする請求項5記載の超音波画像の処理方法。
  7. 【請求項7】 超音波を用いて、経食道心エコー図法に
    よって撮影された心臓部の長軸断面の画像から心壁輪郭
    を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求め、前記重心よりも
    浅い前記心壁輪郭上の複数点の中から所定の条件にした
    がって弁輪部を検出し、前記弁輪部に基づいて心機能情
    報を算出することを特徴とする超音波画像の処理方法。
  8. 【請求項8】 超音波を用いて、経食道心エコー図法に
    よって撮影された心臓部の長軸断面の画像から心壁輪郭
    を抽出し、前記心壁輪郭の重心を求め、前記重心よりも
    浅い前記心壁輪郭上の複数点の中から所定の条件にした
    がって2点を弁輪部として検出し、前記心壁輪郭と前記
    2点を結ぶ線とを連結して前記心壁輪郭を修正し、前記
    修正された心壁輪郭に基づいて心機能情報を算出するこ
    とを特徴とする超音波画像の処理方法。
  9. 【請求項9】 超音波を用いて、心尖部から撮影または
    経食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸断
    面の画像から抽出された心壁輪郭において、前記心壁輪
    郭の重心を求め、前記心壁輪郭上複数点の中から予め検
    出された心尖部から見て前記重心より遠方にある前記心
    壁輪郭上の複数点の中から所定の条件にしたがって弁輪
    部を検出することを特徴とする超音波画像の処理方法。
  10. 【請求項10】 心尖部から撮影された心臓部の長軸断
    面の超音波画像から心壁輪郭を抽出する手段と、 前記心壁輪郭の重心を求め、前記重心よりも深い前記心
    壁輪郭上の複数点の中から所定の条件にしたがって弁輪
    部を検出する検出手段とを具備することを特徴とする超
    音波画像の処理装置。
  11. 【請求項11】 前記検出手段は、前記複数点各々での
    前記心壁輪郭の曲率、前記複数点各々と前記超音波画像
    上の心尖部との距離、前記複数点各々と前記超音波画像
    上の超音波送受信位置との距離、前記複数点各々と前記
    重心との距離、前記複数点各々と前記超音波画像上の超
    音波走査範囲の端との距離、前記複数点各々と表示画面
    の端との距離の中の少なくとも1つに基づいて前記弁輪
    部を検出することを特徴とする請求項5記載の超音波画
    像の処理装置。
  12. 【請求項12】 心尖部から撮影された心臓部の長軸断
    面の超音波画像から心壁輪郭を抽出する手段と、 前記心壁輪郭の重心を求め、前記重心よりも深い前記心
    壁輪郭上の複数点の中から所定の条件にしたがって弁輪
    部として検出する手段と、 前記弁輪部に基づいて心機能情報を算出する手段とを具
    備することを特徴とする超音波画像の処理装置。
  13. 【請求項13】 心尖部から撮影された心臓部の長軸断
    面の超音波画像から心壁輪郭を抽出する手段と、 前記心壁輪郭の重心を求め、前記重心よりも深い前記心
    壁輪郭上の複数点の中から所定の条件にしたがって2点
    を弁輪部として検出する手段と、 前記心壁輪郭と前記2点を結ぶ線とを連結して前記心壁
    輪郭を修正する手段と、 前記修正された心壁輪郭に基づいて心機能情報を算出す
    る手段とを具備することを特徴とする超音波画像の処理
    装置。
  14. 【請求項14】 超音波を用いて、経食道心エコー図法
    によって撮影された心臓部の長軸画像から心壁輪郭を抽
    出する手段と、 前記心壁輪郭の重心を求め、前記重心よりも浅い前記心
    壁輪郭上の複数点の中から所定の条件にしたがって弁輪
    部を検出する検出手段とを具備することを特徴とする超
    音波画像の処理装置。
  15. 【請求項15】 前記検出手段は、前記複数点各々での
    前記心壁輪郭の曲率、前記複数点各々と前記超音波画像
    上の心尖部との距離、前記複数点各々と前記超音波画像
    上の超音波送受信位置との距離、前記複数点各々と前記
    重心、前記複数点各々と前記超音波画像上の超音波走査
    範囲の端との距離、前記複数点各々と表示画面の端との
    距離の中の少なくとも1つに基づいて前記弁輪部を検出
    することを特徴とする請求項14記載の超音波画像の処
    理装置。
  16. 【請求項16】 超音波を用いて、経食道心エコー図法
    によって撮影された心臓部の長軸断面の画像から心壁輪
    郭を抽出する手段と、 前記心壁輪郭の重心を求め、前記重心よりも浅い前記心
    壁輪郭上の複数点の中から所定の条件にしたがって弁輪
    部として検出する手段と、 前記弁輪部に基づいて心機能情報を算出する手段とを具
    備することを特徴とする超音波画像の処理装置。
  17. 【請求項17】 超音波を用いて、経食道心エコー図法
    によって撮影された心臓部の長軸断面の画像から心壁輪
    郭を抽出する手段と、 前記心壁輪郭の重心を求め、前記重心よりも浅い前記心
    壁輪郭上の複数点の中から所定の条件にしたがって2点
    を弁輪部として検出する手段と、 前記心壁輪郭と前記2点を結ぶ線とを連結して前記心壁
    輪郭を修正する手段と、 前記修正された心壁輪郭に基づいて心機能情報を算出す
    る手段とを具備することを特徴とする超音波画像の処理
    装置。
  18. 【請求項18】 超音波を用いて、心尖部から撮影また
    は経食道心エコー図法によって撮影された心臓部の長軸
    断面の画像から抽出された心壁輪郭において、前記心壁
    輪郭の重心を求める手段と、 前記心壁輪郭上複数点の中から予め検出された心尖部か
    ら見て前記重心より遠方にある前記心壁輪郭上の複数点
    の中から所定の条件にしたがって弁輪部を検出する手段
    とを具備することを特徴とする超音波画像の処理装置。
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