JPH09131041A - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JPH09131041A
JPH09131041A JP7308193A JP30819395A JPH09131041A JP H09131041 A JPH09131041 A JP H09131041A JP 7308193 A JP7308193 A JP 7308193A JP 30819395 A JP30819395 A JP 30819395A JP H09131041 A JPH09131041 A JP H09131041A
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JP
Japan
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yoke
annular
magnet
pole
axial direction
Prior art date
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JP7308193A
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English (en)
Inventor
Koichi Sato
浩一 佐藤
Hiroyasu Numaya
宏康 沼屋
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Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方側の環状ヨークの励磁極により他方側の
環状ヨーク側に形成される派生的な励磁極のマグネット
ロータへの磁力影響を軽減して回転運動を円滑とする。 【解決手段】 回転軸37の軸方向Lに対する第1の磁石
36aの中心L1位置を、これの周面に対応する第1の環
状ヨーク22の極歯25,26の軸方向Lに対する配列中心L
2位置よりも第2の環状ヨーク29側に設け、一方、第2
の磁石36bの軸方向Lに対する中心L3位置を、これの
周面に対応する第2の環状ヨーク29の極歯32,33の軸方
向Lに対する配列中心L4位置よりも第1の環状ヨーク
22側に設けて2相励磁PM型ステッピングモーターを構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PM(永久磁石)
型ステッピングモータに関し、特に指示計器の可動部と
して有用なステッピングモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりOA機器、家電製品、自動車等
の分野におけるアクチュエータ部品として、広く用いら
れている構造にPM型ステッピングモータがあり、多く
は2相(層)の励磁コイルと、これら励磁コイルに対応
して互いに積層配置されて各相毎に櫛歯状に組み合わさ
れた一対の極歯を中空部に向けて延設する各々が外ヨー
クと内ヨークとで構成される2相(層)の環状ヨーク
と、これら環状ヨーク積層体の中空部に同心軸を介して
回転自在に軸支され、かつ環状ヨークの極歯に対応する
磁極を一定ピッチで交互に異極着磁してなるマグネット
ロータとからなり、各励磁コイルへの位相をずらしたパ
ルス(励磁)信号入力により各励磁コイルを同時もしく
は交互に励磁して各環状ヨークの何れか一方もしくは双
方の極歯に形成される励磁極とマグネットロータの磁極
との磁気吸引力または磁気反発力によって、マグネット
ロータを一定の回転角づつ回転移動させるもので(例え
ば特開平5-161333号公報,特開平3-145960号公報,特開
平1-190249号公報,特開平1-190248号公報参照)、低価
格かつ累積誤差が小さく、また駆動トルクによっては小
型化が可能である等種々の利点を有しいる。
【0003】このような2相励磁によるPM型ステッピ
ングモータは、単相励磁によるPM型ステッピングモー
タと比較して正逆回転制御が容易であり、また駆動トル
クも得やすいことから、近年では端なるアクチュエータ
部品のみならず、例えば速度計やエンジン回転計といっ
た指示計器の動力源としても注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2相励磁P
M型ステッピングモータは、上述のように位相をずらし
たパルス(励磁)信号にて各励磁コイルを同時もしくは
交互に励磁することにより、各環状ヨークの双方もしく
は何れか一方の極歯に励磁極を形成させ、マグネットロ
ータを一定の回転角づつ回転移動させるもので、図7に
示すようにA,B相側の励磁コイル1,2のうち、A相
側の励磁コイル1を励磁し(励磁信号入力状態)、これ
に対応するA相側の環状ヨーク3を構成する内,外ヨー
ク3a,3bの各極歯4,5に互いに異極からなる励磁
極を発生させ、B相側の励磁コイル2を励磁せず(無励
磁信号入力状態)、これに対応するB相側の環状ヨーク
6を構成する内,外ヨーク6a,6bの各極歯7,8に
励磁極を発生させない場合が必ず存在するが、このよう
な場合であっても、各環状ヨーク3,6は互いに隣接し
て積層配置されてなるため、A相側の環状ヨーク3の各
極歯4,5に形成された励磁極の磁気回路影響によりB
相側の環状ヨーク6の内,外ヨーク6a,6bにもA相
側の環状ヨーク3の内ヨーク3aと磁極が等しい励磁極
が発生する。
【0005】このようなA相側の環状ヨーク3の励磁極
により派生的に形成されるB相側の環状ヨーク6の励磁
極の磁力は、A相側の環状ヨーク3に形成される励磁極
の磁力よりも弱いものであるが、しかしながら、このよ
うな2相励磁PM型ステッピングモータを特に円滑な指
示運動特性が要求される指示計器の可動部として用いた
場合、上述のごとく派生的に生じた励磁極の磁力影響に
よりマグネットロータの回転運動が阻害され、円滑な指
示運動特性が得られないことがある。
【0006】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、一方側の環状ヨークの励磁極により他方側の環状ヨ
ーク側に形成される派生的な励磁極のマグネットロータ
への磁力影響を軽減してマグネットロータを円滑に回転
運動させることができ、特に指示計器の可動部として有
用なステッピングモータを提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、環状に巻回した第1の励磁コイルの磁路を形
成する内ヨーク及び外ヨークからなる第1の環状ヨーク
と、この第1の環状ヨークに対し同心的に積層配置され
て環状に巻回した第2の励磁コイルの磁路を形成する内
ヨーク及び外ヨークからなる第2の環状ヨークと、これ
ら第1,第2の環状ヨーク積層体の中空部内に同心軸を
有して回転自在に軸支されるマグネットロータとからな
り、前記マグネットロータを径方向周面に複数の磁極が
交互に異極着磁されてなる第1の磁石及び第2の磁石か
ら形成し、前記第1,第2の環状ヨーク各々に前記内,
外ヨークから前記同心軸の軸方向に沿って前記中空部内
に延設し前記第1,第2の磁石の前記磁極周面に沿って
環状櫛歯型の配列をもって互いに対向する一対の極歯を
形成し、前記同心軸の前記軸方向に対する前記第1の磁
石の中心をこれに対応する前記第1の環状ヨークの前記
極歯の前記軸方向に対する配列中心よりも前記第2の環
状ヨーク側に設け、かつ前記軸方向に対する前記第2の
磁石の中心をこれに対応する前記第2の環状ヨークの前
記極歯の前記軸方向に対する配列中心よりも前記第1の
環状ヨーク側に設けたものであり、また特に前記第1,
第2の励磁コイルの各々に一周期がSIN,COSの波形で変
化する励磁信号を供給するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】第1の励磁コイルの磁路を形成す
る内ヨーク及び外ヨークとから構成される第1の環状ヨ
ークと、第2の励磁コイルの磁路を形成する内ヨーク及
び外ヨークとから構成される第2の環状ヨークとで第
1,第2環状ヨーク積層体を設け、この積層体の中央に
位置する中空部に第1,第2の環状ヨーク各々に対応し
て周面に複数の磁極を有する第1,第2の磁石を同心軸
で軸支してなるマグネットロータを配置すると共に、第
1,第2の環状ヨークの各々には内,外ヨークから中空
部に向けて環状櫛歯型に配列され、第1,第2の磁石と
対向する2組の極歯を形成してなり、同心軸の軸方向に
対する第1の磁石の中心が、これに対応する第1の環状
ヨークの極歯の同心軸の軸方向に対する配列中心よりも
第2の環状ヨーク側に設けられ、また同心軸の軸方向に
対する第2の磁石の軸方向中心が、これに対応する第2
の環状ヨークの極歯の同心軸の軸方向に対する配列中心
よりも第1の環状ヨーク側に設けられることにより、第
1,第2の環状ヨークのうち、何れか一方(励磁)側の
環状ヨークの励磁極の磁気回路影響により他方(無励
磁)側の環状ヨークに派生的な励磁極が形成された場合
でも、このような派生的励磁極のマグネットロータに対
する磁力影響が軽減され、従ってマグネットロータの回
転運動が円滑となる。
【0009】すなわち、無励磁側の環状ヨークの内,外
ヨークの各極歯にそれぞれ形成される派生的励磁極の磁
力は、磁気回路の構成上、内ヨークの方が弱く、外ヨー
クの方が強いが、第1,第2の磁石の同心軸の軸方向に
対する各中心が派生的励磁極の磁力の強い各外ヨークの
極歯から遠ざけられ、そのぶんマグネットロータに対す
る磁力影響が軽減する。
【0010】また第1,第2の励磁コイルの各々に一周
期がSIN,COSの波形で変化する励磁信号を供給すれば、
マグネットロータ回転運動がさらに円滑となり、特に指
示計器の可動部として有用となる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
説明する。
【0012】図1は、本発明によるステッピングモータ
の分解斜視図で、樹脂製の環状ボビン20に第1の励磁コ
イル21が環状に巻回され、これの外周上下面を覆うよう
に第1の励磁コイル21の磁路を導く第1の環状ヨーク22
が固着され、これにより図中上側に位置するA相を構成
する。第1の環状ヨーク22は、外ヨーク23と内ヨーク24
とにそれぞれ分割形成され、各ヨーク23,24からは、こ
れら及び環状ボビン20の中央部に形成した中空部22a内
に延設し互いに対向する一対の各極歯25,26が環状櫛歯
型の配列をもって複数形成されている。
【0013】第1の励磁コイル21の下方には、これと同
心的に積層配置される環状ボビン27に環状に巻回した第
2の励磁コイル28が、第2の環状ヨーク29によって覆わ
れる同様の構成をもって配置されてB相を構成する。第
2の環状ヨーク29は、第1の環状ヨーク22と同様に、内
ヨーク30と外ヨーク31とにそれぞれ分割形成され、各ヨ
ーク30,31からは、これら及び環状ボビン27の中央部に
形成した中空部29a内に延設し互いに対向する一対の各
極歯32,33が環状櫛歯型の配列をもって複数形成されて
いる。そして各励磁コイル21,28と各環状ヨーク22,29
からなる積層体は、カップ状の上ケース34に収納され、
下蓋35により封止されるものである。
【0014】前記積層体の中空部22a,29a内には、径
方向周面を一定ピッチで交互に異極着磁した複数の磁極
を有する第1の磁石36a及び第2の磁石36bからなるマ
グネットロータ36が回転自在に収納される。このマグネ
ットロータ36は、その中心に回転軸(同心軸)37を有し
て構成され、この回転軸37に所定間隔をもって第1,第
2の磁石36a,36bを固着している。そしてこの回転軸
37は、上ケース34と下蓋35に装着された軸受38を通じて
回転自在に軸支される。
【0015】図2は、組付け状態における各極歯25,2
6,32,33の要部展開図であり、第1,第2の環状ヨー
ク22,29から各々回転軸37の軸方向に沿って延設する極
歯25,26と極歯32,33は、互いに配列ピッチの等しい2
組の歯列を構成し、両組の極歯25,26,32,33とも第
1,第2の磁石36a,36bの磁極周面に間隔を空けてこ
れを囲むように対向せしめられ、各組を構成する極歯2
5,26及び極歯32,33は、各励磁コイル21,28により互
いに異極となるよう励磁される。また先端側に向けて次
第に幅狭となる各極歯25,26,32,33は、マグネットロ
ータ36の軸方向に相対して互いに対をなし、かつマグネ
ットロータ36の回転方向に対し略平行な短辺39並びに長
辺40と、マグネットロータ36の回転方向に相対して互い
に対をなし、かつ寸法的に略等しい一組の等辺41とを備
えた2等辺台形形状を有し、なおかつ各極歯25,26,3
2,33の配列ピッチを基準ピッチPとしたとき、短辺39
が略 1/2P、長辺40が略 3/2Pの幅をマグネットロータ
36の回転方向に有するように構成されている。
【0016】そして、第1,第2の環状ヨ−ク22,29に
おける各組みの対をなす極歯25,26と極歯32,33どうし
の位相は、略 1/2P分マグネットロ−タ36の回転方向に
ずれており、従って第1の環状ヨーク22の極歯25,26の
配列ピッチと、第2の環状ヨ−ク29の極歯32,33の配列
ピッチは、基準ピッチの略 1/2P分ずれた構成となって
おり、台形からなる各極歯25,26,32,33の各角部は、
例えば図中、点A,B,C,Dで示すように、マグネッ
トロータ36の軸線に沿って略一直線に並ぶような位置関
係となっている。
【0017】なお図中、符号42はマグネットロータ36を
構成する第1,第2の磁石36a,36bの磁極を示すもの
で、各磁石36a,36bの各磁極は同一ピッチで、互いに
同極をなして相対し得るようN,S交互に着磁され、か
つ各磁石36a,36bの磁極42のピッチと、極歯25,26,
32,33の配列ピッチとは、互いに等しくなるように設定
されている。
【0018】図3は、各励磁コイル21,28への入力励磁
信号のパターンの一例を示し、この場合、回転軸37を含
むマグネットロータ36を指示計器の可動部として円滑に
回転駆動させるために、励磁信号として各励磁コイル2
1,28にサイン( SIN),コサイン( COS)の波形で変
化する電流を流すもので、このパターン例は、一周期が
8ステップで構成され、この入力励磁信号パターンを繰
り返すことにより、マグネットロータ36を所望の一方向
に連続して回転させることができ、またこの信号パター
ンのステップの順番を逆にすることによって逆転方向に
回転させることができるようになっている。
【0019】図4は、図3に示した入力励磁信号パター
ンにおけるマグネットロータ36の動作をN極である磁極
42aについて説明する第1,第2の環状ヨーク22,29の
展開図であり、図4(a)から(h)は、それぞれ図3
のステップ1から8に対応したマグネットロータ36の磁
極(N極)42aの位置を示している。
【0020】まず、ステップ1では、第1の励磁コイル
21のみに正方向の電流が入力され、第1の環状ヨーク22
の極歯25,26のみに図中、N,Sで示したように励磁極
が発生する。これによりマグネットロータ36の磁極(N
極)42aは、S極となる極歯25に引き付けられて、図4
(a)の位置に配される。
【0021】ステップ2では、第1の励磁コイル21に正
方向、第2の励磁コイル28に負方向のパルス電流が入力
され、第2の環状ヨーク29の極歯32,33にも励磁極が現
れるので、マグネットロータ36の磁極(N極)42aは、
前記状態からS極となる極歯33にも引き付けられること
によって、図4(b)の位置に配される。この場合、各
極歯25,26,32,33に発生する励磁極の磁力が同一であ
るとすると、マグネットロータ36の磁極(N極)42a
は、第1の環状ヨーク22のS極歯25と第2の環状ヨーク
29のS極歯33との中間位置に配置され、結果として極歯
25,26,33,34の配列ピッチの 1/4ピッチ分だけ回転さ
れることになる。
【0022】ステップ3では、第1の環状ヨーク22の極
歯25,26の励磁極が消滅するので、マグネットロータ36
の磁極(N極)42aは、第2の環状ヨーク29のS極歯33
のみに引き付けられて、図4(c)の位置に配され、前
記位置からさらに極歯25,26,33,34の配列ピッチの 1
/4ピッチ分だけ回転されることになる。そしてこのよう
にしてステップ4からステップ8まで極歯25,26,33,
34の配列ピッチの 1/4ピッチ分だけ回転が実施され、ス
テップ1からステップ8の入力信号パターンの繰返しに
より、ロータ36が回転され続けることになる。
【0023】ところで、これら図4(a)〜(h)の中
で、図4(a),(c),(e),(g)は、第1,第
2の励磁コイルのうち、何れか一方側のみが励磁され、
第1,第2の環状ヨーク22,29のうち、何れか一方側の
極歯25,26,32,33に励磁極が発生する状態を示してい
るが、このような場合であっても、第1,第2の環状ヨ
ーク22,29は、互いに隣接して積層配置されてなるた
め、一方(励磁)側の環状ヨーク22,29(極歯25,26,
32,33)に形成された励磁極の磁気回路影響によって他
方(無励磁)側の環状ヨーク22,29(極歯25,26,32,
33)にも一方(励磁)側の環状ヨーク22,29(極歯25,
26,32,33)に形成された励磁極と磁極が等しく磁力の
弱い派生的な励磁極が発生する。以下、図5(1)〜
(4)に基づき図4(a),(c),(e),(g)の
状態において(無励磁)側の環状ヨーク22,29(極歯2
5,26,32,33)に派生的に発生する励磁極について説
明するが、図5(1)〜(4)は、図4(a),
(c),(e),(g)に対応している。
【0024】すなわち、図5(1)においては、第1の
環状ヨーク22が励磁側、第2の環状ヨーク29が無励磁側
となっているが、第1の環状ヨーク22の外,内ヨーク2
3,24の極歯25,26に各々形成されるS,N極からなる
励磁極の影響によって第2の環状ヨーク29の内,外ヨー
ク30,31の極歯32,33に、第1の環状ヨーク22の内ヨー
ク24の極歯26に形成される励磁極(N極)と同極の弱い励
磁極が発生している。このように、派生的に形成される
励磁極は、図中、矢印で示すようにN極歯32,33から第
1の環状ヨーク22の外ヨーク23の極歯25に形成されるS
極に向かう磁気回路を構成するが、この場合、第2の環
状ヨーク29の内ヨーク30の極歯32からS極歯25に向かう
磁気回路は、その経路上に極歯32と接触状態で隣接する
第1の環状ヨーク22の内ヨーク24のN極歯25が存在する
ため、極歯32に派生的に形成される励磁極の磁力は弱
く、一方、第2の環状ヨーク29の外ヨーク31の極歯33か
らS極歯25に向かう磁気回路は、その経路中に極歯33と
接触状態で隣接する極歯はないため、極歯33に派生的に
形成される励磁極の磁力は、極歯32に派生的に形成され
る励磁極よりも強い傾向がある。
【0025】また、図5(2)〜(4)においても、こ
れと略同様の理由で、無励磁側の環状ヨーク22,29に派
生的に発生する弱い励磁極は、何れも内ヨーク24,30の
極歯26,32側が弱く、外ヨーク23,31の極歯25,33が強
い傾向があり、この傾向を実証すべく計測実験を行った
ところ、励磁側の環状ヨーク22,29の極歯25,26,32,
33に発生する励磁極の磁力が各極歯25,26,32,33とも
約 100ガウスのとき、無励磁側の環状ヨーク22,29の極
歯25,26,32,33に発生する励磁極の磁力は、内ヨーク
24,30の極歯26,32の場合が約10ガウス、外ヨーク23,
31の極歯25,33の場合が約20ガウスとなり、内ヨーク2
4,30の極歯26,32側が弱く、外ヨーク23,31の極歯2
5,33が強いことが確認された。
【0026】このような結果から、本実施例では、図6
に示すように、回転軸37の軸方向Lに対する第1の磁石
36aの中心L1位置を、これの周面に対応する第1の環
状ヨーク22の極歯25,26の軸方向Lに対する配列中心L
2位置よりも第2の環状ヨーク29側に設け、また、これ
と同様に軸方向Lに対する第2の磁石36bの中心L3位
置を、これの周面に対応する第2の環状ヨーク29の極歯
32,33の軸方向Lに対する配列中心L4位置よりも第1
の環状ヨーク22側に設けている。
【0027】従って第1,第2の環状ヨーク22,29のう
ち、無励磁側となる環状ヨーク22,29に対応する磁石36
a,36bの各中心L1,L3位置が派生的励磁極の磁力
の強い外ヨーク23,31の極歯26,33から遠ざけられ、そ
のぶん磁石36a,36bに対する派生的励磁極の磁力影響
が軽減するため、マグネットロータ36の回転運動を円滑
なものとすることができる。
【0028】なお、本実施例では、マグネットローター
36を構成する第1,第2の磁石36a,36bを互いに独立
した別体の永久磁石から形成しているが、第1,第2の
磁石36a,36bを一体成形品として設けてもよく、この
場合、第1,第2の環状ヨーク22,29の極歯23,24,3
0,31に対応する部分をこれら極歯23,24,30,31に向
けて突出形成して、本実施例の第1,第2の磁石36a,
36bと対応する磁石とすればよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、環状に
巻回した第1の励磁コイルの磁路を形成する内ヨーク及
び外ヨークからなる第1の環状ヨークと、この第1の環
状ヨークに対し同心的に積層配置されて環状に巻回した
第2の励磁コイルの磁路を形成する内ヨーク及び外ヨー
クからなる第2の環状ヨークと、これら第1,第2の環
状ヨーク積層体の中空部内に同心軸を有して回転自在に
軸支されるマグネットロータとからなり、前記マグネッ
トロータを径方向周面に複数の磁極が交互に異極着磁さ
れてなる第1の磁石及び第2の磁石から形成し、前記第
1,第2の環状ヨーク各々に前記内,外ヨークから前記
同心軸の軸方向に沿って前記中空部内に延設し前記第
1,第2の磁石の前記磁極周面に沿って環状櫛歯型の配
列をもって互いに対向する一対の極歯を形成し、前記同
心軸の前記軸方向に対する前記第1の磁石の中心をこれ
に対応する前記第1の環状ヨークの前記極歯の前記軸方
向に対する配列中心よりも前記第2の環状ヨーク側に設
け、かつ前記軸方向に対する前記第2の磁石の中心をこ
れに対応する前記第2の環状ヨークの前記極歯の前記軸
方向に対する配列中心よりも前記第1の環状ヨーク側に
設けたことにより、無励磁側の環状ヨークに発生する派
生的な励磁極のマグネットロータへの磁力影響を軽減し
てマグネットロータを円滑に回転運動させることがで
き、特に指示計器の可動部として有用なステッピングモ
ータを提供できる。
【0030】また前記第1,第2の励磁コイルの各々に
一周期がSIN,COSの波形で変化する励磁信号を供給すれ
ば、マグネットロータ回転運動がさらに円滑となり、特
に指示計器の可動部として有用なステッピングモータを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステッピングモータの分解斜視図
である。
【図2】図1のステッピングモータの組付け状態におけ
る環状ヨークの要部展開図である。
【図3】励磁コイルへの入力励磁信号のパターンの一例
を示す図表である。
【図4】(a)〜(h)は、図3に示した入力励磁信号
パターンにおけるマグネットロータの動作を説明するた
めの環状ヨークの展開図である。
【図5】(1)〜(4)は、図4(a),(c),
(e),(g)に対応して派生的に発生する励磁極を説
明するための環状ヨークの展開図である。
【図6】図1の組付け状態を示す断面図である。
【図7】従来例の環状ヨークを示す要部展開図である。
【符号の説明】
21 第1の励磁コイル 22 第1の環状ヨーク 23,31 外ヨーク 24,30 内ヨーク 25,26,32,33 極歯 28 第2の励磁コイル 29 第2の環状ヨーク 36 マグネットロータ 36a 第1の磁石 36b 第2の磁石 37 回転軸(同心軸) L 軸方向 L1,L3 中心位置 L2,L4 配列中心位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状に巻回した第1の励磁コイルの磁路
    を形成する内ヨーク及び外ヨークからなる第1の環状ヨ
    ークと、この第1の環状ヨークに対し同心的に積層配置
    されて環状に巻回した第2の励磁コイルの磁路を形成す
    る内ヨーク及び外ヨークからなる第2の環状ヨークと、
    これら第1,第2の環状ヨーク積層体の中空部内に同心
    軸を有して回転自在に軸支されるマグネットロータとか
    らなり、前記マグネットロータを径方向周面に複数の磁
    極が交互に異極着磁されてなる第1の磁石及び第2の磁
    石から形成し、前記第1,第2の環状ヨーク各々に前記
    内,外ヨークから前記同心軸の軸方向に沿って前記中空
    部内に延設し前記第1,第2の磁石の前記磁極周面に沿
    って環状櫛歯型の配列をもって互いに対向する一対の極
    歯を形成し、前記同心軸の前記軸方向に対する前記第1
    の磁石の中心をこれに対応する前記第1の環状ヨークの
    前記極歯の前記軸方向に対する配列中心よりも前記第2
    の環状ヨーク側に設け、かつ前記軸方向に対する前記第
    2の磁石の中心をこれに対応する前記第2の環状ヨーク
    の前記極歯の前記軸方向に対する配列中心よりも前記第
    1の環状ヨーク側に設けたことを特徴とするステッピン
    グモータ。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2の励磁コイルの各々に一
    周期がSIN,COSの波形で変化する励磁信号を供給するこ
    とを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。
JP7308193A 1995-10-31 1995-10-31 ステッピングモータ Pending JPH09131041A (ja)

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