JPH09126756A - 測距方法および道路計測方法 - Google Patents

測距方法および道路計測方法

Info

Publication number
JPH09126756A
JPH09126756A JP28747795A JP28747795A JPH09126756A JP H09126756 A JPH09126756 A JP H09126756A JP 28747795 A JP28747795 A JP 28747795A JP 28747795 A JP28747795 A JP 28747795A JP H09126756 A JPH09126756 A JP H09126756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
image
cameras
horizontal
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28747795A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ono
崇 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP28747795A priority Critical patent/JPH09126756A/ja
Publication of JPH09126756A publication Critical patent/JPH09126756A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】両眼立体視法による測距の際、一対のカメラ同
士のレンズ光軸が平行でないと、その傾斜度合いに応じ
て測距精度およびカーブ成分、勾配成分の割出し精度が
低下する。 【解決手段】一対のカメラを用い、そのカメラ同士での
上下方向および水平方向の取り付け角度差を検出し、そ
の取り付け角度差と各カメラ毎の撮影画像内での対象物
の高さまたは水平方向の位置と、各カメラの焦点距離
と、両カメラ間の基線長とに基づき対象物までの距離を
三角測量により測定するとともに、上記取り付け角度差
を考慮した道路のカーブ径、勾配度を測定することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測距方法および道
路計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】走行している自車両の近傍に位置する対
象物の存在を検出して、例えば、前車との車間距離を適
性化する等の走行状態を制御する方法として、自車両に
搭載したカメラにより撮影した画像を用いて対象物まで
の距離を測定する方法が提案されている。
【0003】この方法のひとつに、上下あるいは左右に
一対のカメラを配置し、その各カメラによって撮影され
る画像を描写する画像面に対するレンズの焦点距離と、
上記各カメラ間の基線長と、各カメラ間での視差とを用
いて三角測量の原理により対象物までの距離を測定する
両眼立体視法がある(例えば、特開平3ー236698
号公報、)。
【0004】図18は、上記方法の概略を図式化したも
のであり、同図において、上下に一対に配置されたカメ
ラA、Bを用い、W:上下レンズ間の基線長、f:レン
ズCの焦点距離、n1+n2:各画像面での視差とした場
合、対象物までの距離(R)は、 R=(f×W)/(n1+n2)により求められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した方法
は、上下に配置したカメラ同士の光軸が平行しているこ
とが必須条件であり、この光軸がずれていると、そのず
れに応じて対象物までの距離(R)を測定する際の測距
誤差、あるいは左右カーブの検出さらには上下勾配を検
出して道路計測を行う際の検出値も誤差が大きくなる。
【0006】そこで、カメラ間の光軸のずれをなくすた
めに、その光軸を平行に調整したうえでカメラを設置し
なければならないが、光軸を平行にした状態でカメラを
設置する組み立ては、機械的な誤差の存在によって正確
に行うことが難しいのが現状である。しかも、仮に、光
軸を平行にした状態でカメラを設置したとしても、走行
時での振動等の外乱によって平行状態が維持できなくな
ることもあり、このような事態をも考慮して設置時での
組み立て調整を行うことは殆ど無理である。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記従来の距離
測定方法、いわゆる、測距方法における問題に鑑み、カ
メラ間の光軸にずれが生じていても、常に安定した誤差
の少ない測距が行える測距方法および道路計測方法を提
供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、カメラの設置調整、
特に複数のカメラを組合わせて測距を行う際のカメラに
対する光軸調整を正確に行わなくても常に安定した測
距、カーブ径、勾配度の計測を可能にすることで、組み
立て誤差を矯正するためのコストを低減することが可能
な測距方法および測距装置および道路計測方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、上下一対のカメラにより道
路上の白線を撮影する行程と、上記両カメラ間の水平方
向取り付け角度差を検出する行程と、一方のカメラで撮
影した白線上の基準画像内での水平方向位置と高さ位置
とを検出する行程と、上記水平方向位置と上記水平方向
取り付け角度差と上記各カメラの焦点距離とに基づき他
方のカメラの画像内での水平方向対応位置を検出する行
程と、上記他方のカメラで撮影した白線上でかつ上記水
平方向対応位置にある位置を上記他方のカメラの画像内
での対応基準点として検出するとともに同対応基準点の
画像内での高さ位置を検出する行程と、上記各カメラ毎
に検出した上記各高さ位置と、各カメラの焦点距離と、
上記両カメラ間の基線長とに基づき上記基準点までの距
離を三角測量原理により測定する行程と、を備えている
ことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の測
距方法において、上記水平方向対応位置は、 x:画像中心から対象物の写る位置までの水平方向長さ
(光軸ずれなし) x0:画像中心から対象物の写る位置までの水平方向長
さ(光軸ずれ有り) f:結像レンズの焦点距離 φ:ヨー方向ずれ角とした場合、次の数式(1)
【0011】
【数5】
【0012】により求めることを特徴としている。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載の測
距方法において、撮影画像内での無限遠点水平方向位置
を上記各カメラ毎に検出し、上記無限遠点水平方向位置
と上記カメラの焦点距離とに基づき上記カメラの水平方
向取り付け角を上記各カメラ毎に検出し、上記各カメラ
の上記水平方向取り付け角に基づき上記水平方向取り付
け角度差を算出することを特徴としている。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の測
距方法において、上記各カメラの上記水平方向取り付け
角度(φ)は、 V:カメラ撮影画像の垂直長さ f:結像レンズの焦点距離 lH∞:カメラ撮影画像左端から無限遠点までの水平長
さとした場合、次の数式(2)
【0015】
【数6】
【0016】により求めることを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1記載の測
距方法において、上記両カメラ間の上下方向取り付け角
度差を求め、上記距離を、同上下方向取り付け角度差
と、上記各カメラ毎に検出した上記各高さ位置と、各カ
メラの焦点距離と、上記両カメラ間の基線長とに基づき
三角測量原理により測定することを特徴としている。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項5記載の測
距方法において、上記距離をLとした時、上記距離
(L)は、 nU:上カメラによる画面中心からの垂直方向ずれ量 nL:下カメラによる画面中心からの垂直方向ずれ量 W:上下カメラ間の基線長 f:結像レンズの焦点距離 θ:垂直方向での上下カメラ間での相対ずれ角とした場
合、次の数式(3)
【0019】
【数7】
【0020】により求めることを特徴としている。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項5記載の測
距方法において、撮影画像内での無限遠点高さ位置を上
記各カメラ毎に検出し、上記無限遠点高さ位置と、上記
カメラの焦点距離とに基づき上記上下方向取り付け角を
上記各カメラ毎に検出し、上記各カメラの上記上下方向
取り付け角に基づき上記上下方向取り付け角度差を算出
することを特徴としている。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項7記載の測
距方法において、上記各カメラの上下方向での取り付け
角(θ)は、 V:カメラ撮影画像の垂直長さ lV∞:カメラ撮影画像上端から無限遠点までの垂直長
さ f:結像レンズの焦点距離とした場合、次の数式(4)
【0023】
【数8】
【0024】により求めることを特徴としている。
【0025】請求項9記載の発明は、上下一対のカメラ
により道路上の白線を撮影する行程と、上記両カメラ間
の水平方向取り付け角度差を検出する行程と、一方のカ
メラで撮影した白線上の基準画像内での水平方向位置と
高さ位置とを検出する行程と、上記水平方向位置と上記
水平方向取り付け角度差と上記各カメラの焦点距離とに
基づき他方のカメラの画像内での水平方向対応位置を検
出する行程と、上記他方のカメラで撮影した白線上でか
つ上記水平方向対応位置にある位置を上記他方のカメラ
の画像内での対応基準点として検出するとともに同対応
基準点の画像内での高さ位置を検出する行程と、上記各
カメラ毎に検出した上記各高さ位置と、各カメラの焦点
距離と、上記両カメラ間の基線長とに基づき上記基準点
までの距離を三角測量原理により測定する行程と、上記
基準点または対応基準点における画像内道路幅を計測す
る行程と、画像内の直線平坦路モデル上で上記計測した
道路幅を持つ位置をモデル対応点として検出する行程
と、上記基準点または対応基準点と上記モデル対応点と
の画像内偏差を検出する行程と、上記画像内偏差と上記
距離とに基づき上記走行路における左右カーブまたはお
よび上下勾配を計測する行程と、を含むことを特徴とし
ている。
【0026】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
道路計測方法において、上記両カメラ間の上下方向取り
付け角度差を求め、上記距離を、同上下方向取り付け角
度差と、上記各カメラ毎に検出した上記各高さ位置と、
各カメラの焦点距離と、上記両カメラ間の基線長とに基
づき三角測量原理により測定することを特徴としてい
る。
【0027】
【実施例】以下、図示実施例によって本発明の詳細を説
明する。
【0028】図1は、本発明による測距方法に用いられ
るシステム構成を示す図であり、図2は、本発明による
測距方法に用いられる処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【0029】図1において、符号1は、上下一対に配置
したCCDセンサで構成されているステレオカメラ、同
3はカメラ1の画像を演算可能なデータあるいは表示可
能なデータに処理する画像処理装置、同5は走行路にお
ける対象物位置等、所要の計測データを得るための演算
装置、同6は各種データを記憶する入出力自在の記憶装
置(RAM)、同7は演算プログラムを記憶する出力専
用の記憶装置(ROM)、同2は撮影された画像および
演算あるいは計測結果を表示するディスプレイからなる
表示装置、同4は上記各要素間のデータを伝送するシス
テムバスである。図1に示したシステム構成による測距
方法は、図2に示す処理手順に基づいて実行される。
【0030】図2において、まず、上下各カメラにより
得られる撮影画像のそれぞれから自車両近傍の左右白線
を認識し(S1)、この処理に基づいて上下各カメラに
よる画像の無限遠点を求めることにより(S2ー1)、
直線平坦路モデルを作成し(S2)、その無限遠点の位
置を割出すことにより上下各カメラにおける画像面上で
の垂直および水平方向での各カメラの取り付け角(光
軸)のずれ角を求めたうえで、それら各カメラ間での相
対ずれ角を求める(S3)。
【0031】上記平坦路モデルから上下各カメラによる
画像面上での同一基準点を対応させてそれぞれ選定する
(S4)。
【0032】この相対ずれ角を考慮して三角測量の原理
を用いた対象物までの距離を測定する(S5)。
【0033】ステップS4にて選定された基準点に基づ
く道路幅計測を行い(S6)、直線平坦路モデル上でこ
の道路幅を持つ位置を検索し(S7)、カーブ成分、勾
配成分を計測して(S8)、カーブ径および勾配度を計
測する(S9)。
【0034】ステップS7乃至9における処理は、上下
カメラの光軸ずれを考慮したうえで実行される。
【0035】以下、各処理の詳細を説明する。
【0036】まず、ステップS1にて実行される処理
は、ステップS2において実行される無限遠点を求める
ための前提の処理であり、例えば、次の処理が実行され
る。
【0037】白線の認識は、実走行路面での道路に位置
する左右の白線を追尾することにより行われ、具体的な
手法としては、本願出願人の先願に係る特願平7ー18
1705号の明細書に記載された方法が用いられる。こ
の場合の白線追尾は、上下カメラ毎に行われる。
【0038】上記明細書に記載されている白線認識のた
めの白線検出方法は、路面上の白線が他の路面領域に比
べて輝度値が高いことを利用して、その輝度値に対する
閾値を設定することで白線の認識を行うようになってお
り、概ね次の処理が行われる。
【0039】図3は、カメラ1によって撮影された実走
行路面の画像であり、画像中の道路8は、分りやすいよ
うに右に緩くカーブして描いてある。
【0040】図3に示された画像を基に、白線を認識す
るための閾値を求める処理が行われる。この処理では、
自車両の直前の路面8aでの輝度値を参考点として、複
数、例えば、水平方向に3点(i、j、k)を選択し、
その各位置での輝度値を検出して閾値を求める。また
は、各サーチ領域内の平均輝度を求めて、その都度、閾
値(閾値=サーチ領域内の平均輝度+α(15〜2
5))を決定してもよい。
【0041】上記閾値を求めると、路面8aでの白線が
存在するはずの大凡の場所を画像中から選択してその場
所を白線認識のための最初のサーチ領域A1とする。こ
のサーチ領域A1は、画面の垂直(上下)方向に、所定
の長さLの1本の直線により表される。このようなサー
チ領域A1において輝度を計測する。
【0042】最初のサーチ領域A1中で白線9が存在し
ていれば、その位置での輝度値が他の位置に比べてきわ
めて高くなるので、その輝度値の高い部分の点P1を、
とりあえず白線9として残しておく。
【0043】最初のサーチ領域での白線認識が終わる
と、引続き、上記した点P1から、画像中で、白線9と
思われる領域が存在している右方向に予め決められてい
る所定の間隔で2番目のサーチ領域A2を設定し、その
領域A2内での輝度分布を検出して輝度値が飛び抜けて
高い部分の点P2を白線として認識する。
【0044】図3から明らかなように、2つめの点P2
は、最初の点P1に非常に近い位置にあり、かつ、座標
上において点P1よりも高い位置にあるため容易に検出
することができる。そして、最初のサーチ領域A1に対
する2番目のサーチ領域A2は、上記所定間隔を以て位
置が決められる。
【0045】各サーチ領域における輝度値の高い点P
1、P2が決定された後、3番目以降のサーチ領域を画
面の右方向へ前記所定の間隔を以て順次設定していく
と、これらサーチ領域が白線9から徐々にずれてくる。
そこで、前回検出位置と今回検出位置とから次回検出位
置を推定し、その予想位置を中心としてある長さ、例え
ば、前記したサーチ領域を表す所定の長さを有する領域
を次回のサーチ領域とする。つまり、最初の点P1と2
番目の点P2とを結ぶ直線の延長線上で、かつ、2番目
の点P2から右方向に前記所定の間隔をおいた位置を3
番目のサーチ領域の中心位置として設定し、その中心位
置を基準として所定の長さ(例えば40画素程度)のサ
ーチ領域A3を設定する。このように、順次、サーチ領
域を設定していくことにより、その領域での輝度値を検
出することで、白線の認識が可能になる。なお、上記明
細書には、白線認識に際して、2本の白線が近接して存
在している場合や白線と縁石とが近接している場合など
のように、同一のサーチ領域内で閾値を越える点(白線
候補)が2つ検出された場合の処理についての開示もな
されている。
【0046】一方、白線の認識が行われると、その白線
に関する無限遠点を求めることで得られる直線平坦路モ
デル作成ための処理が実行される(S2)。
【0047】この処理は、ステップS3に示した上下カ
メラのずれ角を求めるための処理であり、具体的には、
次の方法が採用されている。
【0048】図4は、カメラ1にて撮影され画像処理装
置3に入力された画像が示されている。画像処理装置3
では、カメラ1の画像10に実走行路画像11における
路面左右に位置する白線11a、11bが画像RAM上
にCCDピクセルに対応するビットマップデータとして
描かれ、そのビットマップをカウントすることにより各
種画像データ領域の縦方向および横方向の長さが計測さ
れる。
【0049】直線平坦路モデルは、次の処理により得ら
れる。図4に示した画像において、実走行路画像11の
うちで自車両にきわめて近い位置で左右の白線11a、
11b上の点をそれぞれ3点程度以上(図4中、符号a
1、a2、a3、b1、b2、b3で示す箇所)計測し、これ
らa1、a2、a3、b1、b2、b3を最小自乗法によりそ
れぞれ直線近似することにより、カメラ1の前方に横幅
が一定で、自車両前面から遠近に相応してほぼ中央部が
直線的に収斂する直線平坦路モデル画像12での左右の
直線12a、12bが得られる。この左右の直線12
a、12bの交点Nが直線12a、12bの無限遠点に
なる。図4では、カメラ1により撮影された同じ大きさ
の一定幅を有する実走行路画像11における白線11
a、11bが直線平坦路モデル画像12での左右の直線
12a、12bに重ね合わされて描写されているので、
路面が平坦であれば、画面10の下端から上方への長さ
が自車両から前方への実水平距離を表している。
【0050】直線平坦路モデルが作成されると、それを
参考に、上下各カメラの垂直方向および水平方向でのカ
メラ間での相対ずれ角が算出される(S3)。
【0051】相対ずれ角の算出は、カメラの取り付け角
度差が存在している場合、その角度差を考慮して三角測
量による基準点間での距離を計測するための処理であ
り、次の通りである。まず、垂直方向に相当するピッチ
ング角について説明する。図5は、カメラ1の結像レン
ズ19が水平線Yから角度θ傾斜して取り付けられた場
合の画像10と対象物20に相当する白線を有した道路
面と結像レンズ19との位置関係を示す模式図である。
図5において、結像レンズ19が上記した角度θだけ傾
斜したときのカメラ1から道路面20までの距離(L)
は、次の数式(5)によって表される。
【0052】
【数9】
【0053】但し、f:結像レンズ19の焦点距離 V:CCD画像の垂直長さ t:カメラ取り付け地上高さ L:lに相当する実際の長さ l:CCD画像での上端からの長さ θ:ピッチング角とする。
【0054】数式(5)において、無限遠点までの距
離、すなわち、L=∞(無限大)とすると、次の関係の
数式(4)が得られる。
【0055】
【数10】
【0056】但し、lV∞は、CCD画像上端から無限
遠点Nまでの垂直長さとする。
【0057】従って、ステップS2で求めた直線平坦路
モデルでの直線12a、12bの交点は無限遠点Nに相
当しているので、CCD画像面10の上端から無限遠点
Nまでの垂直長さを、上カメラの場合にlVU∞とし、下
カメラの場合をlVL∞とすると、上記数式(4)から、
各カメラのピッチング方向のずれ角(θU、θL)は次の
数式(6)、(7)となる。
【0058】
【数11】
【0059】
【数12】
【0060】これら各カメラのずれ角から、上カメラを
基準とした場合の相対ずれ角(θd)は、 θd=θU−θL となる。
【0061】一方、水平方向に相当するヨー方向でのず
れ角に関しては、図5を垂直方向に回転させた場合に相
当する平面視での模式図を基にして、上記数式(4)と
同様にしてヨー角(φ)を求めると、次の数式(8)で
求められる。
【0062】
【数13】
【0063】但し、lH∞は、CCD画像10の左端か
ら無限遠点Nまでの水平長さとする。
【0064】従って、CCD画像10の左端から無限遠
点Nまでの水平長さを、上カメラの場合にlHV∞とし、
下カメラの場合にlHL∞とすると、式(6)を用いた場
合と同様に、次の数式(9)、(10)となる。
【0065】
【数14】
【0066】
【数15】
【0067】となり、上カメラを基準とすると、相対ず
れ角(φd)は、 φd=φU−φL として求められる。
【0068】一方、ステップS4での処理は、上記した
相対ずれ角が生じている場合に、その相対ずれ角を考慮
した上で対象物までの距離を計測する対象となる位置を
割出すための処理であり、上下カメラによるずれ角によ
って画像面に描かれている実走行路上での対象物の位置
がずれていても、両カメラ間で測距すべき対象物の位置
を整合させてずれ角が生じていない時と同じ条件下を得
る処理に相当している。
【0069】図6は、水平方向に相当するヨー方向でず
れ角が生じている場合の基準点(対象物)とカメラ1お
よび結像レンズ19との位置関係を示す模式図である。
【0070】図6において、符号PUは、上カメラによ
る画像面を示し、符号PLは、下カメラによる画像面を
示している。なお、図6は、上カメラでの取り付け角度
にずれがないことを前提とし、この上カメラを基準とし
て下カメラに相対ずれ角が存在している場合を示してい
る。
【0071】いま、図6において、 x:上カメラによる画像面中心から対象物20が描かれ
ている位置までの水平長さ(光軸ずれなし) x0:下カメラによる画像面中心から対象物20が描か
れている位置までの水平長さ(光軸ずれ有り) f:結像レンズ19の焦点距離 φ:ヨー方向ずれ角 とした場合、次の数式(1)に示す関係が成立する。
【0072】
【数16】
【0073】なお、上記xは、画像面上での座標から割
出される値である。
【0074】従って、図7において、図6に示した対象
物20を基準点と考え、光軸ずれのない方を上カメラ、
光軸ずれのある方を下カメラとし、上カメラによる画像
面での白線LU上の基準点が画像面10での水平方向中
心線(垂直線)LHからxの位置にあるとすると、下カ
メラによる画像面での白線LL上で画像面中心からx0
の位置を検索することにより、この点が光軸ずれのない
場合に整合する基準点として得られることになる。
【0075】一方、上記ステップS3にて算出された垂
直方向および水平方向での上下カメラの相対ずれ角を用
いた対象物までの距離計測(S5)は、次の手順で実行
される。
【0076】図8は、画像面10と結像レンズ19と対
象物20との位置関係を示す模式図である。
【0077】いま、図8において、 W=上下カメラ間の基線長 f=結像レンズ19の焦点距離 nU=上画像における画像中心から対象物20までの垂
直長さ nL=下画像における画像中心から対象物20までの垂
直長さ θd=上下カメラ間の相対ずれ角(ピッチング方向)と
すると、対象物20までの距離(L)は、次の数式
(3)で表される。
【0078】
【数17】
【0079】従って、図9において、符号nU、nLで示
す、画像面10での垂直方向中心線LVからのずれ量を
計測して数式(3)に代入すれば対象物20までの距離
(L)を得ることができる。
【0080】なお、上記した画像面10での垂直方向中
心線LVからのずれは、図8および図10に示すように
方向性があるので、画像面10の上端から対象物20が
描かれている位置までの垂直高さを上カメラ、下カメラ
それぞれ、dU、dLとすると、ずれ量(nU、nL)は、
次の式によって表される。
【0081】nU=V/2−dUL=dL−V/2 但し、V:CCD画像面10の垂直長さ ステップS6では、ステップS4において求められた上
カメラおよび下カメラ同士で同一となる基準点を基にし
て道路幅計測が実行される。
【0082】この処理は、ステップS8、S9において
実行される実走行路でのカーブ成分および勾配成分の計
測と実際のカーブ径および勾配度を求めるためのパラメ
ータ作りのために実行される処理であり、その詳細は、
本願出願人の先願に係る特願平6ー340563号の明
細書に詳述されている。
【0083】図11は、ステップS2において得られた
直線平坦路モデル画像11であり、この直線平坦路モデ
ル画像12が描かれている画像面10において、実走行
路画像11の左側端白線11a上に、ステップS4にお
いて選定された基準点Pを設定し、基準点Pと、この基
準点Pを通る水平線が実走行路画像11の右側端白線1
1bと交わる点Qとこの間の水平方向長さをwとする
と、直線平坦路モデル画像12の左側端白線12aと右
側端白線12bとの間の水平方向長さが、上記実走行路
画像11における水平長さと同じwである白線12a、
12b上の点p、qを求める。これにより、実走行路画
像11および直線平坦路モデル画像12が同じ大きさの
横幅を有しているので、車両前面から画像面10内の点
P、Qに相当する走行路の地点までの実水平距離と、画
像面10内の点p、qに相当する直線平坦路の地点まで
の水平方向距離が等しいことになる。これにより、直線
平坦路モデル画像12上で、上下カメラにおける画像面
での同一位置にある基準点が選定されたことになる。
【0084】上記処理により、基準点Pから点pまでの
水平方向の長さaは、実走行路画像11の左側端白線1
1aと直線平坦路モデル画像12の左側端白線12aと
の間における基準点Pでの水平方向の画像偏差を表し、
また、基準点Pから点pまでの上下長さhは、実走行路
画像11の左側端白線11aと直線平坦路モデル画像1
2の左側端白線12aとの間における基準点Pでの上下
方向の画像間偏差を表している。
【0085】一方、図12に示されているように、画像
面10上に倒立して描かれた水平画像17と実像18と
の間には、 V:画像面10全体の上下長さ f:CCDカメラにおける結像レンズ19の焦点距離 a:水平画像17の水平方向長さ L:結像レンズ19から実像までの実水平長さ t:路面に対する結像レンズ19の取付け高さ l:画像面10の上端から水平画像17までの上下長さ A:実像18の水平距離とすると、次の数式(11)が
成立する。
【0086】
【数18】
【0087】このため、画像面10において、実走行路
画像11の左側端白線11a上に適当な4つの基準点P
1、P2、P3、P4を設定し、これら各基準点にそれ
ぞれ相応して前記と同様に、図13に要部が抽出して示
されているように、直線平坦路モデル画像12の左側端
白線12a上に各基準点と道路幅の大きさが等しい点p
1、p2、p3、p4を求め、点p1、p2、p3、p
4に対応する水平方向の画像間偏差をそれぞれa1、a
2、a3、a4とし、また、上下方向の画像間偏差をそ
れぞれh1、h2、h3、h4とし、さらに、各点p
1、p2、p3、p4と画像面10下端との上下長さを
それぞれl1、l2、l3、l4とすると、上記数式
(11)を使用することにより、画像面10における上
記各水平方向長さa1、a2、a3、a4を実際の水平
距離A1、A2、A3、A4にそれぞれ変換することが
できる。
【0088】なお、ステレオカメラが装備されている車
両の前面から、画像面10上の各点p1、p2、p3、
p4にそれぞれ相当する実際の左側端白線上における各
地点までの実水平距離L1、L2、L3、L4は、画像
面10上の上下長さl1、l2、l3、l4からそれぞ
れ計測し、あるいは、ステレオカメラのステレオ画像に
基づく測距センサによりそれぞれ計測する。
【0089】次に、図14に示されているように、Aー
L平面上において、点p1(A1、L1)、p2(A2、
L2)、p3(A3、L3)、p4(A4、L4)をそれぞ
れプロットすると、点p1と点p2、点p2と点p3、
点p3と点p4の各垂直2等分線m1、m2、m3は、
それぞれ次の数式(12)乃至(14)で表される。
【0090】
【数19】
【0091】
【数20】
【0092】
【数21】
【0093】数式(12)及び数式(13)より、垂直
2等分線m1、m2の交点(A01、L01)を求める
と、次の数式(15)および(16)となる。
【0094】
【数22】
【0095】
【数23】
【0096】上記式から、垂直2等分線m1、m2の交
点は、点p1、p2および点p3を通る円の中心座標に
相当している。
【0097】このことより、A01>0であれば、実走
行路は、点P1〜点P3に相応する地点において右方向
にカーブし、A01<0であれば、実走行路は、点P1
〜点P3に相応する地点において左方向にカーブし、A
01≒0であれば、実走行路は、点P1〜点P3に相応
する地点において略直線路であると判別することができ
る。
【0098】また、実走行路でのこれらの地点における
水平面内の曲率半径R1は、上記円の半径として、次の
数式(17)により近似的に求められる。
【0099】
【数24】
【0100】上記と同様にして、数式(13)、(1
4)により垂直2等分線m2、m3の交点を求め、その
座標から点P2〜点P4に相応する地点においては走行
路が左右いずれの方向にカーブしているかということ
と、これらの地点を通る円弧の曲率半径R2とを求める
ことができる。
【0101】さらに、数式(15)〜(17)により、
点p1、点p2および点p3を通る円の方程式は、次の
数式(18)で表される。
【0102】
【数25】
【0103】上記数式(18)において、A=0とする
と、上記式から次の数式(19)が得られる。
【0104】
【数26】
【0105】数式(19)におけるLの値は、実走行路
のカーブが車両の約何m先から始まっているかを表して
いることになる。
【0106】他方、図15に示されているように、画像
面10上に倒立して描かれた上下方向画像20とその実
像21との間には、 V:画像面10全体の上下高さ f:CCDカメラにおける結像レンズ19の焦点距離 h:上下方向画像20の上下長さ L:結像レンズ19から実像21までの実水平距離 t:路面に対する結像レンズ19の取り付け高さ l:画像面10の上端から上下方向画像20までの上下
長さ H:実像21の上下距離 とすると、次の数式(20)が成立する。
【0107】
【数27】
【0108】従って、数式(20)を利用することによ
り、図13に示された画像面10における各上下長さh
1、h2、h3、h4を実際の上下距離H1、H2、H
3、H4にそれぞれ変換することができる。
【0109】次に、図16に示されているように、Lー
H平面上において、点P1(L1、H1)、点p2(L
2、H2)、点p3(L3、H3)、点p4(L4、H4)
をそれぞれプロットし、各点p1、p2、p3、p4を
通る近似直線Sを最小自乗法により引き、その近似直線
Sが、数式(21)
【0110】
【数28】
【0111】と表されると、実走行路の勾配角度
(θC)は、次の数式(22)によって近似的に求める
ことができる。
【0112】
【数29】
【0113】すなわち、θC>0であれば、実走行路は
点P1〜点P4に相応する地点において勾配角度θC
上り坂と判定し、θC<0であれば、実走行路は点P1
〜点P4に相応する地点において勾配角度θCの下り坂
と判定し、θC≒0であれば、実走行路は点P1〜点P
4に相応する地点において略平坦路であると判定するこ
とができる。
【0114】また、数式(21)において、H=0とす
ると、 L=β すなわち、実走行路の勾配が車両の前方約βの距離から
始っていると推定することができる。
【0115】以上のように、点P1〜点P4に相応する
実走行路の地点において、実走行路が左右のいずれの方
向にカーブしているか、あるいは、実走行路が直線路で
あるかどうかが簡単に推定できるとともに、実走行路が
左右いずれかの方向にカーブしているときには、そのカ
ーブの曲率半径を数量的に算出することができる。
【0116】さらに、点P1〜点P4に相応する地点に
おいて、実走行路に上下いずれの勾配が現れるか、ある
いは、実走行路が平坦路であるかどうかが簡単に推定で
き、しかも、実走行路に上下いずれかの勾配が現れる時
には、その勾配を数量的に算出することができる。これ
により、前方の走行路において、左右のカーブと上下の
勾配とが組み合わされて現れても、その状況を正確に把
握することができる。
【0117】特に、上記左右のカーブや勾配の推定に際
しては、上下カメラの取り付け角度を求めてその取り付
け角度差を算出した上で、その角度差を考慮しながら上
記カーブあるいは勾配の成分を算出するので、例え、上
下カメラ同士の光軸が平行していなくても、その誤差に
応じてカメラの光軸調整をこ行うことなくカーブおよび
勾配の各成分を算出することができる。
【0118】上記したカメラの取り付け角度差を考慮し
た場合の対象物までの距離の測定およびカーブ径、勾配
度を含む道路計測は、図17に示すフローチャートに基
づいて行われる。
【0119】図17において、まず、上下カメラ1によ
り撮像された画像上での左右白線を図3を用いて説明し
た手法により認識する(S10)。白線の認識が行われ
ると、画像上での基線側の左右の白線11a、11b
(図4参照)上の3点程度以上を計測して左右それぞれ
の計測点を最小自乗法により直線近似し(S11)、直
線平坦路モデル画像12を作成する。
【0120】直線近似された左右の白線12a、12b
の交点から道路上での無限遠点Nを計測し(S12)、
その無限遠点Nを求めた後に、上下方向(ピッチング方
向)および水平方向(ヨー方向)での上下カメラの相対
ずれ角を算出する(S13)。この処理では、上下方向
に相当するピッチング方向での上下各カメラ1の取り付
け角度(θU、θL)を上記した数式(6)〜(8)に基
づき算出し、この算出結果から、上下方向での相対ずれ
角(θd)を算出する。また、水平方向に相当するヨー
方向での相対ずれ角(φd)も同様にして上記数式
(9)〜(11)により得られる上下カメラの取り付け
角を基にして算出する。
【0121】上記ステップS13の処理後、上下カメラ
間での相対ずれ角が生じていてもその各カメラにより撮
影された対象物の位置を整合させるための基準点が選定
される(S14)。この処理では、図11を用いて説明
した手法により直線平坦路モデル画像12上での上下カ
メラ同士の同一基準点が選定される。
【0122】一方、S15では、ステップS13によっ
て算出された相対ずれ角を基にした三角測量の原理によ
り、上記数式(3)を用いて対象物20までの距離が計
測される。この場合の対象物20は、ステップS14に
おいて上下カメラ間で描かれた画像面での同一基準点が
対象とされるので、仮に、上下カメラにずれ角が生じて
いても、ずれ角を矯正することなく測距することができ
る。
【0123】ステップS16では、ステップS14にて
選定された基準点での道路幅計測が行われ、ステップS
17においてその道路幅を持つ位置が直線平坦路モデル
画像12上で検索され、その位置でのカーブ成分および
勾配成分が計測されて(S18)、カーブ径ならびに勾
配度が算出される(S19)。
【0124】
【発明の効果】以上のように請求項1乃至請求項10記
載の発明によれば、一対のカメラを用いた両眼立体視法
による距離計測あるいはカーブ径、勾配度の計測に際し
て、一対のカメラ間に光軸のずれが発生していても、そ
のずれを考慮した計測が行えるので、光軸を考慮しない
場合と比べて計測精度を向上させることが可能になる。
【0125】特に、請求項1および2記載の発明によれ
ば、一対のカメラ間の水平方向取り付け角度差を考慮し
て両カメラの画像ないで白線上の同一点を特定すること
で白線上の基準点間での距離を三角測量できるので、計
測する基準点の位置を他方のカメラの画像情報だけでは
特定できなくても精度よく距離を計測することができ、
しかも、敢えて各カメラの水平方向での光軸を正確に調
整する必要がないので、調整のための作業を不要として
も、常に安定した測距、カーブ径、勾配度の計測を可能
にすることができる。これにより、組み立て誤差を矯正
するためのコストを低減することが可能になる。
【0126】請求項2および3記載の発明によれば、一
対のカメラ間での水平方向の取り付け位置および取り付
け角度差を容易かつ正確に測定することができる。
【0127】請求項5乃至8記載の発明によれば、一対
のカメラ間での上下方向の取り付け角度差を考慮した上
で三角測量を行うので、カメラ間に取り付け角度差が生
じていてもその角度差を矯正する作業を不要にしてカメ
ラ間での光軸調整に要する組み立てコストを低減するこ
とができるとともに、光軸調整を不要にしても精度のよ
い距離計測が可能になる。
【0128】請求項9および10記載の発明によれば、
水平方向でのカメラ間の取り付け角度差をを考慮した上
で左右カーブおよびまたは上下勾配を計測することがで
きるので、取り付け角度差を矯正することなく精度が高
い各計測値を得ることが可能になる。しかも、カメラ間
での取り付け角度差を矯正する作業を不要にすることが
できるので、取り付け角度に相当するカメラ間での光軸
調整作業に要する組み立てコストの低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による測距方法および道路計測方法に用
いられる測距装置の要部構成を説明するためのブロック
図である。
【図2】本発明による測距方法および道路計測方法の処
理内容を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1に示した構成に示されているカメラによっ
て撮影された白線認識の対象となる実走行路面の画像を
示す図である。
【図4】図1に示したカメラにて撮影され画像処理装置
に入力された画像を示す図である。
【図5】カメラの結像レンズが上下方向に対して傾斜し
て取り付けられた場合の画像と対象物と結像レンズとの
位置関係を示す模式図である。
【図6】上下カメラを用い、下カメラの結像レンズが水
平方向に傾斜した状態で取り付けられた場合の画像と対
象物との位置関係を示す模式図である。
【図7】図6に示した水平方向での位置関係の基で上下
カメラにて撮影され画像処理装置に入力された画像を示
す図である。
【図8】図5に示した上下方向での位置関係の基で対象
物までの距離を計測するための上下カメラ、画像、対象
物の位置関係を示す模式図である。
【図9】図8に示した位置関係の基で上下カメラにて撮
影され画像処理装置に入力される画像を示す図である。
【図10】図8に示した位置関係の基で上下カメラの取
り付け角度差の方向性を説明するための線図である。
【図11】上下カメラにて撮影され画像入力装置に入力
された画像とその画像からの直線平坦路モデル画像を示
す図である。
【図12】カメラにて撮影された水平画像と実像との関
係を説明するための模式図である。
【図13】カメラにて撮影された実走行路と直線平坦路
モデル画像とにおける同一基準点を求めるための説明の
ための画像を示す図である。
【図14】図13に示した画像において選定された同一
基準点の座標位置をプロットした図である。
【図15】カメラにて撮影された上下画像と実像との関
係を説明するための模式図である。
【図16】図15に示した上下画像と実像とにおける同
一基準点の座標位置をプロットした図である。
【図17】図1に示した構成の作用を説明するためのフ
ローチャートである。
【図18】両眼立体視法による測距原理を説明するため
の模式図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 表示装置 3 画像処理装置 4 記憶装置 5 演算装置を構成するCPU 6 記憶装置 A1、A2 白線認識のためのサーチ領域 N 画像上での道路面の無限遠点 θ 上下方向(ピッチング方向)のカメラ取
り付け角度 θU 上カメラにおける上下方向の取り付け角 θL 下カメラにおける上下方向の取り付け角 θd 上下方向でのカメラ間の取り付け角度差
(相対ずれ角) φ 水平方向(ヨー方向)のカメラの取り付
け角 φU 上カメラにおける水平方向の取り付け角 φL 下カメラにおける水平方向の取り付け角 φd 水平方向でのカメラ間の取り付け角度差
(相対ずれ角) L 対象物までの距離 x0 水平方向での上下カメラ間での対応位置 nU 上カメラによる画面中心からの垂直方向
ずれ量 nL 下カメラによる画面中心からの垂直方向
ずれ量 f 結像レンズの焦点距離

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下一対のカメラにより道路上の白線を撮
    影する行程と、 上記両カメラ間の水平方向取り付け角度差を検出する行
    程と、 一方のカメラで撮影した白線上の基準画像内での水平方
    向位置と高さ位置とを検出する行程と、 上記水平方向位置と上記水平方向取り付け角度差と上記
    各カメラの焦点距離とに基づき他方のカメラの画像内で
    の水平方向対応位置を検出する行程と、 上記他方のカメラで撮影した白線上でかつ上記水平方向
    対応位置にある位置を上記他方のカメラの画像内での対
    応基準点として検出するとともに同対応基準点の画像内
    での高さ位置を検出する行程と、 上記各カメラ毎に検出した上記各高さ位置と、各カメラ
    の焦点距離と、上記両カメラ間の基線長とに基づき上記
    基準点までの距離を三角測量原理により測定する行程
    と、を備えていることを特徴とする測距方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の測距方法において、 上記水平方向対応位置は、 x:画像中心から対象物の写る位置までの水平方向長さ
    (光軸ずれなし) x0:画像中心から対象物の写る位置までの水平方向長
    さ(光軸ずれ有り) f:結像レンズの焦点距離 φ:ヨー方向ずれ角とした場合、次の数式(1) 【数1】 により求めることを特徴とする測距方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の測距方法において、 撮影画像内での無限遠点水平方向位置を上記各カメラ毎
    に検出し、 上記無限遠点水平方向位置と上記カメラの焦点距離とに
    基づき上記カメラの水平方向取り付け角を上記各カメラ
    毎に検出し、 上記各カメラの上記水平方向取り付け角に基づき上記水
    平方向取り付け角度差を算出することを特徴とする測距
    方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の測距方法において、 上記各カメラの上記水平方向取り付け角度(φ)は、 V:カメラ撮影画像の垂直長さ f:結像レンズの焦点距離 lH∞:カメラ撮影画像左端から無限遠点までの水平長
    さとした場合、次の数式(2) 【数2】 により求めることを特徴とする測距方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の測距方法において、 上記両カメラ間の上下方向取り付け角度差を求め、 上記距離を、同上下方向取り付け角度差と、上記各カメ
    ラ毎に検出した上記各高さ位置と、各カメラの焦点距離
    と、上記両カメラ間の基線長とに基づき三角測量原理に
    より測定することを特徴とする測距方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の測距方法において、 上記距離をLとした時、 上記距離(L)は、 nU:上カメラによる画面中心からの垂直方向ずれ量 nL:下カメラによる画面中心からの垂直方向ずれ量 W:上下カメラ間の基線長 f:結像レンズの焦点距離 θ:垂直方向での上下カメラまでの相対ずれ角とした場
    合、次の数式(3) 【数3】 により求めることを特徴とする測距方法。
  7. 【請求項7】請求項5記載の測距方法において、撮影画
    像内での無限遠点高さ位置を上記各カメラ毎に検出し、 上記無限遠点高さ位置と、上記カメラの焦点距離とに基
    づき上記上下方向取り付け角を上記各カメラ毎に検出
    し、 上記各カメラの上記上下方向取り付け角に基づき上記上
    下方向取り付け角度差を算出することを特徴とする測距
    方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載の測距方法において、 上記各カメラの上下方向での取り付け角(θ)は、 V:カメラ撮影画像の垂直長さ lv∞:カメラ撮影画像上端から無限遠点までの垂直長
    さ f:結像レンズの焦点距離とした場合、次の数式(4) 【数4】 により求めることを特徴とする測距方法。
  9. 【請求項9】上下一対のカメラにより道路上の白線を撮
    影する行程と、 上記両カメラ間の水平方向取り付け角度差を検出する行
    程と、 一方のカメラで撮影した白線上の基準画像内での水平方
    向位置と高さ位置とを検出する行程と、 上記水平方向位置と上記水平方向取り付け角度差と上記
    各カメラの焦点距離とに基づき他方のカメラの画像内で
    の水平方向対応位置を検出する行程と、 上記他方のカメラで撮影した白線上でかつ上記水平方向
    対応位置にある位置を上記他方のカメラの画像内での対
    応基準点として検出するとともに同対応基準点の画像内
    での高さ位置を検出する行程と、 上記各カメラ毎に検出した上記各高さ位置と、各カメラ
    の焦点距離と、上記両カメラ間の基線長とに基づき上記
    基準点までの距離を三角測量原理により測定する行程
    と、 上記基準点または対応基準点における画像内道路幅を計
    測する行程と、 画像内の直線平坦路モデル上で上記計測した道路幅を持
    つ位置をモデル対応点として検出する行程と、 上記基準点または対応基準点と上記モデル対応点との画
    像内偏差を検出する行程と、 上記画像内偏差と上記距離とに基づき上記走行路におけ
    る左右カーブまたはおよび上下勾配を計測する行程と、
    を含むことを特徴とする道路計測方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の道路計測方法において、 上記両カメラ間の上下方向取り付け角度差を求め、 上記距離を、同上下方向取り付け角度差と、上記各カメ
    ラ毎に検出した上記各高さ位置と、各カメラの焦点距離
    と、上記両カメラ間の基線長とに基づき三角測量原理に
    より測定することを特徴とする道路計測方法。
JP28747795A 1995-11-06 1995-11-06 測距方法および道路計測方法 Pending JPH09126756A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28747795A JPH09126756A (ja) 1995-11-06 1995-11-06 測距方法および道路計測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28747795A JPH09126756A (ja) 1995-11-06 1995-11-06 測距方法および道路計測方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09126756A true JPH09126756A (ja) 1997-05-16

Family

ID=17717854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28747795A Pending JPH09126756A (ja) 1995-11-06 1995-11-06 測距方法および道路計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09126756A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100477756B1 (ko) * 2002-05-31 2005-03-21 정원철 카메라를 통한 3차원 위치변화 데이터 생성장치
KR100490525B1 (ko) * 2001-09-29 2005-05-19 박상래 디브이알(dvr)에서 목표영상의 위치추적 장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100490525B1 (ko) * 2001-09-29 2005-05-19 박상래 디브이알(dvr)에서 목표영상의 위치추적 장치
KR100477756B1 (ko) * 2002-05-31 2005-03-21 정원철 카메라를 통한 3차원 위치변화 데이터 생성장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8872920B2 (en) Camera calibration apparatus
JP3895238B2 (ja) 障害物検出装置及びその方法
US6546118B1 (en) Image processing apparatus for vehicle
JP4109077B2 (ja) ステレオカメラの調整装置およびステレオカメラの調整方法
US20090041337A1 (en) Image processing apparatus and method
WO2020228694A1 (zh) 一种相机姿态信息检测方法、装置以及相应的智能驾驶设备
JP2012127896A (ja) 移動体位置測定装置
JP2003083742A (ja) 監視システムの距離補正装置および距離補正方法
US7221789B2 (en) Method for processing an image captured by a camera
CN110412603A (zh) 一种用于车道偏离计算的标定参数自适应更新方法
CN110415298A (zh) 一种用于车道偏离的计算方法
JP3384278B2 (ja) 距離計測装置
JP2009139325A (ja) 車両用走行路面検出装置
JP3099691B2 (ja) 走行路における対象物位置計測方法
JPH07119606B2 (ja) 追尾式車間距離検出装置
JPH07296291A (ja) 車両用走行路検出装置
JP2001076128A (ja) 障害物検出装置及び方法
JP3114544B2 (ja) 走行路計測法
CN111260538B (zh) 基于长基线双目鱼眼相机的定位及车载终端
JP2003259357A (ja) カメラのキャリブレーション方法及びカメラのアタッチメント
JPH09126759A (ja) 車載カメラによる測距方法およびそれを用いる測距装置
JPH09126756A (ja) 測距方法および道路計測方法
JP3501841B2 (ja) 立体物領域検出装置及び立体物領域迄の距離測定装置及びそれらの検出、測定方法
JP4018950B2 (ja) ステレオカメラの位置ずれ検査装置および位置ずれ検査方法
JPH1096607A (ja) 物体検出装置および平面推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001024