JPH09126405A - 耐火性保護ブロックとそれを用いたボイラ保護壁構造 - Google Patents

耐火性保護ブロックとそれを用いたボイラ保護壁構造

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JPH09126405A
JPH09126405A JP23116796A JP23116796A JPH09126405A JP H09126405 A JPH09126405 A JP H09126405A JP 23116796 A JP23116796 A JP 23116796A JP 23116796 A JP23116796 A JP 23116796A JP H09126405 A JPH09126405 A JP H09126405A
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protection block
heat exchange
boiler
exchange means
wall structure
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JP23116796A
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English (en)
Inventor
Tokuaki Hatta
篤明 八田
Hiromi Nakajima
廣海 中島
Shigeru Imamura
茂 今村
Arihito Mizobe
有人 溝部
Shigeki Ishimatsu
繁樹 石松
Akihiro Tachikawa
昭▲ひろ▼ 立川
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KUROSAKI ROKOGYO KK
Kurosaki Refractories Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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KUROSAKI ROKOGYO KK
Kurosaki Refractories Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇温・冷却の繰り返し時に熱交換器が耐火物
より大きく膨張しても破壊されず、膨張・収縮の繰り返
しに際して歪分散が可能な耐久性の大きな耐火性保護ブ
ロックおよびボイラ保護壁構造を提供する。 【解決手段】 チューブ10とフィン11を連接した熱
交換手段13を保護する耐火性保護ブロック17で、熱
交換手段13の表面形状に対応した相補的な内面形状を
有し、かつチューブ10に付設した突起部12を嵌合・
収納する窪み部14を設けている。熱交換手段13にお
ける隣接する2本のチューブ10に付設する一対の突起
部12が互いに対向する方向に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は耐火性保護ブロッ
クとそれを用いたボイラ保護壁構造に係り、さらに詳し
くは、都市ゴミ焼却炉などに併設される大型ボイラの壁
面部に好適に用いられる耐火性保護ブロックとそれを用
いたボイラ保護壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】 近年、排出される産業廃棄物を含む都
市ゴミ量が急増しており、その対策の一つとして、可燃
ゴミを焼却するための都市ゴミ焼却炉に関する技術開発
が活発になされている。すなわち、都市ゴミ焼却炉の燃
焼生成物は、塩素ガス、アルカリなどの腐食性成分を含
有しているため、都市ゴミ焼却炉に併設される熱回収手
段たるボイラの熱交換器を構成するチューブ、フィンな
どの金属部材を急速に侵食する。これを防止するため
に、チューブ、フィンなどを保護するカバー材として耐
火物質を使用することが行なわれている。
【0003】 このようなカバー材は、SiC粒子とバ
インダーからなる不定形耐火物とそれを支持するアンカ
ーとから構成されたものが実用上優れているとして広く
用いられるようになってきた。しかしながら、不定形耐
火物を用いる場合には、施工に工数がかかること、カバ
ー材の一部に亀裂、クラックが生じると補修に手数がか
かることなど、施工性、経済性に劣る。
【0004】 そこで、不定形耐火物の代わりに、耐火
物成形体(ブロック、タイルなどと称せられる)を用い
ることが検討されており、米国特許第5,243,80
1号および米国特許第4,768,447号が提案され
ている。米国特許第5,243,801号は、耐火性タ
イルとそれを用いた熱交換器保護カバーに関する技術を
開示するものであり、熱交換器のフィンに設けたT型形
状のアンカーに対応した相補的な形状の窪みを有する耐
火性タイルを記載するものである。
【0005】 また米国特許第4,768,447号
は、鉛直なボイラ保護壁に応用されるもので、鉛直方向
にチューブとフィンからなる熱交換器を設けるととも
に、フィンにアンカーを設ける。そして、耐火性ブロッ
クにはこのアンカーに対応した相補的な形状の窪みを設
けて、アンカーに耐火性ブロックを嵌合させ、掛けわた
した保護壁構造を提案するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、米国
特許第5,243,801号に示す耐火性タイルにおい
ては、T型形状のアンカーに対応した相補的な形状の窪
みを有しているため、昇温・冷却の繰り返し時におい
て、金属材料からなる熱交換器20の方が耐火性タイル
30に比して熱膨張率が大きいことから、図9に示すよ
うに、Y方向に引張り応力がかかり、耐火性タイルが破
壊し易くなるという問題がある。
【0007】 また、米国特許第4,768,447号
の耐火性ブロックでは、鉛直方向の保護壁構造に適用す
るもので、鉛直方向から水平方向へ傾斜する壁構造の場
合には、耐火性ブロックがその重量により熱交換器から
離れる傾向となって熱伝導性が大きく低下し、熱回収率
が悪化するという問題がある。本発明はかかる従来技術
の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、腐食性ガ
スの影響を受けにくく、かつ耐火物を熱交換器に密着さ
せるアンカー構造、及び昇温・冷却の繰り返し時に熱交
換器が耐火物より大きく膨張しても破壊されない耐火性
ブロックとボイラ保護壁構造を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、膨張・収縮の繰り返しに際し
ても、歪分散を可能とし、破損し難く、かつ均一な熱伝
達を可能とする耐火性ブロックとボイラ保護壁構造を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、チューブとフィンを連接してなる熱交換手段を保
護するための耐火性保護ブロックであって、該耐火性保
護ブロックは該熱交換手段の表面形状に対応した相補的
な内面形状を有するとともに、該チューブに付設された
突起部を嵌合・収納する窪み部を設けたことを特徴とす
る耐火性保護ブロック、が提供される。
【0009】 また本発明によれば、チューブとフィン
を連接してなる熱交換手段と、該熱交換手段を保護する
耐火性保護ブロックとを有するボイラ保護壁構造であっ
て、該耐火性保護ブロックは該熱交換手段の表面形状に
対応した相補的な内面形状を有するとともに、該チュー
ブに付設された突起部を嵌合・収納する窪み部を設けた
ことを特徴とするボイラ保護壁構造、が提供される。
【0010】 なお、上記の耐火性保護ブロックは、そ
の平面形状は一般的には四角形であるが、好ましくは六
角形である。六角形の場合には、膨張・収縮の繰り返し
に際しても、歪分散が可能となり、かつ表面、稜面の酸
化による角欠けが生じにくくなる。また、耐火性保護ブ
ロックは、チューブの軸方向に直角な断面形状が、相対
するチューブ外周と同心円的な略波形で、その厚さが略
同じとなるように形成すると、膨張・収縮の繰り返しに
際して発生する応力の集中が生じにくく均等に分散する
ため、ブロックの破損が生じにくく、かつ耐火性保護ブ
ロックの熱伝達が均一となる利点がさらに加わる。
【0011】 さらに本発明によれば、チューブとフィ
ンを連接してなる熱交換手段と、該熱交換手段を保護す
る複数の耐火性保護ブロックとを有するボイラ保護壁構
造であって、該複数の耐火性保護ブロックは、その平面
形状が六角形で、それぞれ該熱交換手段の表面形状に対
応した相補的な内面形状を有するとともに、該チューブ
に付設された突起部を嵌合・収納する窪み部を設けたこ
とを特徴とするボイラ保護壁構造、が提供される。以上
の本発明の特徴を、より端的に云えば、炉内の腐食性ガ
スの影響を最小限に抑えるために、熱交換手段のうち、
フィンではなくチューブに突起部を設け、この突起部を
嵌合・収納する窪み部を設けた耐火性保護ブロックを提
供するものである。
【0012】 本発明においては、耐火性保護ブロック
を熱交換手段に密着させる点では、一対の突起部は、互
いに内向きまたは外向きのいずれにも配置でき、一対を
構成する各突起部は、同一チューブ上または隣接する二
本のチューブ上に分かれて配置されてもよい。ここで、
同一チューブ上に一対の突起部を設け、耐火性保護ブロ
ックを配設する場合は、このブロックは小型化する方
が、発生応力を低減できるため、好ましい。また、熱交
換手段における隣接する2本のチューブに付設する一対
の突起部を、互いに対向する方向に設けると、昇温・冷
却の繰り返し時にチューブ、フィンなどの熱交換手段が
耐火性保護ブロックより大きく熱収縮しても、ブロック
に対する力は圧縮応力に転換する構造となっているた
め、耐火性保護ブロックは破壊され難く、好ましい。
【0013】 また、本発明の耐火性保護ブロックはS
iCを主成分とする材料から構成されていると、他の如
何なる酸化物よりも耐アルカリ性に優れ、しかも塩素ガ
ス、SO3 、NO2 などにも腐食されないこと、そして
他の如何なる非酸化物よりも耐酸化性に優れる利点があ
り、焼却炉の腐食性雰囲気の中で総合的な抵抗力が最も
強く、好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】 以下、本発明を図面に基づいて
さらに詳しく説明する。図1〜図3は本発明の耐火性保
護ブロックの一例を示すもので、図1は平面図、図2は
図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図であ
る。また、図4(a)(b)はボイラの熱交換手段の一例を示
すもので、図4(a) は断面図、図4(b) は平面図であ
る。さらに、図5は、熱交換手段を耐火性保護ブロック
でカバーしたボイラ保護壁構造の一例を示す断面図であ
る。
【0015】 ボイラ等の熱交換手段13は、例えば図
4(a)(b)に示すように、複数のチューブ10と、チュー
ブ10間を連接するフィン11とから構成されており、
各々のチューブ10には、突起部12が付設されてお
り、互いに隣接する2本のチューブ10に付設する一対
の突起部12を互いに対向する方向に設けている。一
方、耐火性保護ブロック17は、図1〜図3に示すよう
に、熱交換手段13の凹凸形状を呈している表面形状1
5に対応した相補的な凹凸の内面形状16を有してお
り、さらに、各々のチューブ10に付設された突起部1
2を嵌合・収納するための窪み部14を設け、耐火性保
護ブロック17の脱落防止を図っている。すなわち、耐
火性保護ブロック17を、押し当てる方向へ移動させ、
次にその方向とは異なる方向へ移動させることによって
係合するように組み合う、突起部12と窪み部14が設
けられている。例えば、耐火性保護ブロック17は、ま
ず図2の点線で示される、炉内面(図2において耐火性
保護ブロック17の底面)に対して直角方向の窪み部1
4に、傾斜した(炉内面に対して直角方向を除く交差方
向の)突起部12を押し当て、次に、そのまま、例えば
上から下に滑り込ませることで、傾斜した突起部12が
図2の実線で示される傾斜した(炉内面に対して直角方
向を除く交差方向の)窪み部14と競り合う形で強固に
密着され、炉内側への脱落が適切に防止される。また、
図19(a)(b)のように、チューブ10に付設される突起
部12の方向が、炉内面に対して平行で、それを嵌合・
収納する窪み部14の方向も同様に炉内面に対して平行
な方向に形成してもよい。突起部12を傾斜方向に形成
する場合に比して、多少熱の影響に対する抵抗力が落ち
るが、実用上問題はない。上記のように、突起部12
は、フィン11でなくチューブ10に付設されており、
チューブ10の温度は内部を冷却媒体が流通しているた
め、フィン11の温度より相当低く、従って、フィンに
アンカーを設けている従来例に比し、突起部12に対す
る熱応力が低くなる。また、温度が低いために、突起部
12は炉内の腐食性ガスの影響を受けにくい。
【0016】 このように構成された耐火性保護ブロッ
ク17により熱交換手段13を被覆・保護してなるボイ
ラ保護壁構造の一例を図5に示す。図5に示すように、
熱交換手段13を耐火性保護ブロック17で被覆する
と、熱交換手段13において隣接する2本のチューブ1
0に付設する一対の突起部12が互いに対向する方向に
設けられているので、高温時にチューブ10、フィン1
1からなる熱交換手段13が耐火性保護ブロック17よ
り大きく熱膨張した場合であっても、図5に示すよう
に、矢印Xの方向に応力がかかることになり、耐火性保
護ブロック17に対しては引張り応力でなく、圧縮応力
となるため、耐火性保護ブロック17の破壊が起こりに
くくなる。図14はボイラ保護壁構造の他の例を示す。
上記した図5の例は、隣接する2本のチューブ10に付
設する一対の突起部12が互いに対向する方向に設けら
れ、この互いに対向する一対の突起部12を1つの耐火
性保護ブロック17により嵌合・収納している場合を示
すものであるが、図14の場合は、1つの耐火性保護ブ
ロック17により保護する2つのチューブに付設する一
対の突起部12は互いに反対方向を向いて設けられたも
のである。この図14の場合においても、隣接する2つ
の耐火性保護ブロック17間における2本のチューブ1
0に付設する一対の突起部12の方向をみると、互いに
対向する方向となっており、この図14の場合でも、図
5と同様の作用効果を奏するものである。また、この突
起部12の方向は、図4〜5、図7〜8に示すように、
1つの耐火性保護ブロック17が2本のチューブ10に
またがって形成され、一対の突起部12を嵌合・収納す
る場合であっても、図12(a) 、図12(b) 、図13、
および図17のように、1つの耐火性保護ブロック17
が1本のチューブ10を保護するように形成され、一つ
の突起部12を嵌合・収納している場合であっても、上
記と同様な作用効果を奏する。さらに、図18のごと
く、各々の耐火性保護ブロック17間の目地がチューブ
10の中心にくるような耐火性保護ブロック17とチュ
ーブ10の配置であっても、上記と同様な作用効果を奏
するものである。さらに、本発明の耐火性保護ブロック
によるボイラ保護壁構造としては、図15および図16
のように、すべてのチューブ10に突起部12が付設さ
れていない場合であっても、同様の効果を奏するもので
ある。図15、図16では、3本のチューブ10の真ん
中のチューブに突起部10が付設されていない場合を示
すが、3本には限られない。
【0017】 図6〜図8は、熱交換手段13を、平面
形状が六角形の複数の耐火性保護ブロック17により被
覆・保護してなるボイラ保護壁構造の一例を示すもの
で、図6は部分平面図、図7は図6のC−C断面図、図
8は図6のD−D断面図である。
【0018】 図6〜図8に示すように、熱交換手段1
3を、平面形状が六角形の複数の耐火性保護ブロック1
7により被覆・保護すると、高温時に耐火性保護ブロッ
ク17が膨張して各々の耐火性保護ブロック17に歪が
生じても、その一部は六角形の斜辺に沿って分散するた
め、破損等の発生する危険性を極力低下させることがで
きる。それに対して、図12(a) 、図12(b) および図
13に示すように、耐火性保護ブロック17の平面形状
が四角形の場合には、六角形に比して、歪の分散がない
ため、多少破損が発生しやすく、角部が欠けやすい。し
かしながら、図12(a) 、図12(b) および図13に示
すような平面形状が四角形の耐火性保護ブロック17で
あっても、本発明においては、前述したように、突起部
12がフィン11でなくチューブ10に付設され、チュ
ーブ10の温度は内部を冷却媒体が流通していてフィン
11の温度より相当低く、フィンにアンカーを設けてい
る従来例に比べれば、突起部12に対する熱応力が低く
なるとともに、温度が低いために、突起部12が炉内の
腐食性ガスの影響を受けにくいという顕著な効果を奏す
るものである。なお、ここで、六角形とは正六角形には
限られず、それ以外のものを含む。
【0019】 また、耐火性保護ブロック17は、チュ
ーブ10の軸方向に直角な断面形状として、図7〜8に
示すように、熱交換手段13の反対側表面が平面であっ
てもよいが、図10に示すように、チューブ10の軸方
向に直角な断面形状が、略波形で、またはその厚さが略
同じとなるように形成すると、膨張・収縮の繰り返しに
際して発生する応力を均等に分散するため、ブロックの
破損が生じにくくなる、またブロックの熱伝達が均一と
なるため、好ましい。なお、図6〜図8で部分的に示す
ボイラ保護壁構造の端部は、六角形の耐火性保護ブロッ
ク17は使用できないので、例えば、耐火性保護ブロッ
ク17を、図6の17aのように一点破線にて示す半割
りや、17bのように六角の相対する頂を結ぶ線による
半割り等として用いるか、または従来から使用されてい
る不定形耐火物により形成すればよい。
【0020】 また、耐火性保護ブロック17は、熱交
換手段における隣接する2本のチューブに付設された互
いに対向する方向に設けられている一対の突起部12
を、その窪み部14に嵌合・収納しているので、耐火性
保護ブロック17に対して圧縮応力がかかる構造である
ため、耐火性保護ブロック17が破壊されにくいという
利点を有する。
【0021】 さらに、1個の耐火性保護ブロック17
は2本のチューブ10を被覆、保護しているため、図7
〜図8に示すように、隣接する耐火性保護ブロック17
は、互いに1本づつずれたチューブ10を被覆すること
になる。従って、1本のチューブ10についてみると、
そのチューブ10に付設される突起部12は、1個づつ
互い違いの方向を向いているため、各突起部12により
応力の派生方向が異なり、ボイラ保護壁を構成している
各耐火性保護ブロック17にも異なる方向の応力が作用
するため、隣接する耐火性保護ブロック17間で応力が
影響することがない。その結果、耐火性保護ブロック1
7の破損が起こりにくい。また、1個の耐火性保護ブロ
ック17が保護するチューブ10の数としては、図示の
ように1本〜3本程度が一般的であるが、これに限定さ
れるものではない。
【0022】 また、ボイラ保護壁構造において、各々
の耐火性保護ブロック17間や、耐火性保護ブロック1
7と熱交換手段13との間には、モルタルを挿入して互
いを接合している。スペーサー、酸化防止材等を介在さ
せてもよい。さらに、ボイラ保護壁構造のうち、一部の
耐火性保護ブロック17が破損し、取り替えが必要にな
った場合、図11に示すように、通常の耐火性保護ブロ
ック17より平面が小さい、六角状の修繕用耐火性保護
ブロック18を用い、残りの部分をモルタル19にて充
填することにより、容易に対応することができる。
【0023】 本発明に係る耐火性保護ブロックは、耐
火性を有する材質からなるものであれば、特に材質の種
類は制限されないが、なかでもSiCを主成分とする材
料から構成されることが、耐酸化性、耐アルカリ性に優
れており、しかも塩素ガス、SO3 、NO2 などにも腐
食されないため、これらの物質、ガスを含む焼却炉の燃
焼生成物やガスに抵抗力が大きく、好ましい。また、S
iC材料は資源的にも豊富であり、安価で入手が容易と
いう利点もある。
【0024】 また、耐火性保護ブロックにより被覆、
保護される熱交換手段は、通常、チューブとフィンとか
らなる熱交換器が用いられ、チューブ内は熱媒体たる水
などの液体、蒸気などの気体が流通している。このよう
に、熱交換手段は熱交換という機能を達成するため、熱
伝導性の良好な金属材料から構成される。
【0025】 チューブに付設する突起部は、いわゆる
アンカー機能を奏するものであり、またチューブへの付
設は通常溶接手段により行なわれるため、金属材料から
構成されることが好ましい。チューブに付設する突起部
の形状は特に限定されず、チューブから外方に伸びる所
定の長さ、断面積を有する突片状物であればよい。ま
た、チューブに付設する突起部の位置も特に限定され
ず、耐火性保護ブロックの内面に相対する凸面のいずれ
の位置でもよい。
【0026】 以上、本発明の実施の形態について説明
してきたが、本発明これらの実施形態に何等限定されて
解釈されるべきものではなく、本発明の範囲を逸脱しな
い限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々の変更、
修正、改良等を加え得るものである。
【0027】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、焼却炉、ボイラ等の運転時、腐食性の強い燃焼生成
物、燃焼ガスに対して抵抗が強く、また膨張・収縮の繰
り返しに対しても破壊、破損されにくい耐火性保護ブロ
ックとボイラ保護壁構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の耐火性保護ブロックの一例を示す平
面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図1のB−B断面図である。
【図4】 ボイラの熱交換手段の一例を示すもので、図
4(a) は断面図、図4(b) は平面図である。
【図5】 熱交換手段を耐火性保護ブロックでカバーし
たボイラ保護壁構造の一例を示す断面図である。
【図6】 熱交換手段を複数の耐火性保護ブロックによ
り保護したボイラ保護壁構造の一例を示す部分平面図で
ある。
【図7】 図6のC−C断面図である。
【図8】 図6のD−D断面図である。
【図9】 従来の耐火性タイルとT型アンカーの例を示
す説明図である。
【図10】 耐火性保護ブロックのチューブ軸方向に直
角な断面形状の他の例を示す断面図である。
【図11】 ボイラ保護壁構造の一部を修繕した例を示
す部分平面図である。
【図12】 平面形状が四角形で、1つの耐火性保護ブ
ロックが1本のチューブを保護する場合の一例を示すも
ので、図12(a) は平面図、図12(b) は断面図であ
る。
【図13】 耐火性保護ブロックのチューブ軸方向に直
角な断面形状のさらに他の例を示す断面図である。
【図14】 熱交換手段を耐火性保護ブロックでカバー
したボイラ保護壁構造の他の例を示す断面図である。
【図15】 熱交換手段を耐火性保護ブロックでカバー
したボイラ保護壁構造の他の例を示す断面図である。
【図16】 熱交換手段を耐火性保護ブロックでカバー
したボイラ保護壁構造の他の例を示す断面図である。
【図17】 熱交換手段を耐火性保護ブロックでカバー
したボイラ保護壁構造のさらに他の例を示す断面図であ
る。
【図18】 熱交換手段を耐火性保護ブロックでカバー
したボイラ保護壁構造のさらに他の例を示す断面図であ
る。
【図19】 チューブの突起部と耐火性保護ブロックの
窪み部の係合状態の例を示す説明図で、図19(a) は断
面図、図19(b) は図19(a) のE−E断面図である。
【符号の説明】
10…チューブ、11…フィン、12…突起部、13…
熱交換手段、14…窪み部、15…熱交換手段の表面形
状、16…耐火性保護ブロックの内面形状、17…耐火
性保護ブロック、18…修繕用耐火性保護ブロック、1
9…モルタル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 廣海 神奈川県横浜市港南区大久保町3−5−8 上大岡社宅202号 (72)発明者 今村 茂 千葉県木更津市八幡台6−4−2 (72)発明者 溝部 有人 福岡県北九州市若松区青葉台東2−13−15 (72)発明者 石松 繁樹 福岡県北九州市八幡西区上々津役4−16− 32 (72)発明者 立川 昭▲ひろ▼ 千葉県君津市外箕輪3丁目4−31

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューブとフィンを連接してなる熱交換
    手段を保護するための耐火性保護ブロックであって、 該耐火性保護ブロックは該熱交換手段の表面形状に対応
    した相補的な内面形状を有するとともに、該チューブに
    付設された突起部を嵌合・収納する窪み部を設けたこと
    を特徴とする耐火性保護ブロック。
  2. 【請求項2】 熱交換手段における隣接する2本のチュ
    ーブに付設する一対の突起部が、互いに対向する方向に
    設けられており、その突起部を嵌合・収納する窪み部を
    設けている請求項1記載の耐火性保護ブロック。
  3. 【請求項3】 SiCを主成分とする材料から構成され
    ている請求項1又は2記載の耐火性保護ブロック。
  4. 【請求項4】 その平面形状が六角形である請求項1〜
    3のいずれかに記載の耐火性保護ブロック。
  5. 【請求項5】 チューブの軸方向に直角な断面形状が、
    略波形で、その厚さが略同じである請求項1〜4のいず
    れかに記載の耐火性保護ブロック。
  6. 【請求項6】 チューブとフィンを連接してなる熱交換
    手段と、該熱交換手段を保護する耐火性保護ブロックと
    を有するボイラ保護壁構造であって、 該耐火性保護ブロックは該熱交換手段の表面形状に対応
    した相補的な内面形状を有するとともに、該チューブに
    付設された突起部を嵌合・収納する窪み部を設けたこと
    を特徴とするボイラ保護壁構造。
  7. 【請求項7】 熱交換手段における隣接する2本のチュ
    ーブに付設する一対の突起部が、互いに対向する方向に
    設けられており、その突起部を嵌合・収納する窪み部を
    設けている耐火性保護ブロックを有する請求項6記載の
    ボイラ保護壁構造。
  8. 【請求項8】 耐火性保護ブロックがSiCを主成分と
    する材料から構成されている請求項6又は7記載のボイ
    ラ保護壁構造。
  9. 【請求項9】 耐火性保護ブロックの平面形状が六角形
    である請求項6〜8のいずれかに記載のボイラ保護壁構
    造。
  10. 【請求項10】 耐火性保護ブロックのチューブ軸方向
    に直角な断面形状が、略波形で、その厚さが略同じであ
    る請求項6〜9のいずれかに記載の耐火性保護ブロッ
    ク。
  11. 【請求項11】 チューブとフィンを連接してなる熱交
    換手段と、該熱交換手段を保護する複数の耐火性保護ブ
    ロックとを有するボイラ保護壁構造であって、 該複数の耐火性保護ブロックは、その平面形状が六角形
    で、それぞれ該熱交換手段の表面形状に対応した相補的
    な内面形状を有するとともに、該チューブに付設された
    突起部を嵌合・収納する窪み部を設けたことを特徴とす
    るボイラ保護壁構造。
  12. 【請求項12】 熱交換手段における隣接する2本のチ
    ューブに付設する一対の突起部が、互いに対向する方向
    に設けられており、その突起部を嵌合・収納する窪み部
    を設けている複数の耐火性保護ブロックを有する請求項
    11記載のボイラ保護壁構造。
  13. 【請求項13】 耐火性保護ブロックがSiCを主成分
    とする材料から構成されている請求項11又は12記載
    のボイラ保護壁構造。
  14. 【請求項14】 耐火性保護ブロックのチューブ軸方向
    に直角な断面形状が、略波形で、その厚さが略同じであ
    る請求項11〜13のいずれかに記載の耐火性保護ブロ
    ック。
JP23116796A 1995-09-01 1996-08-30 耐火性保護ブロックとそれを用いたボイラ保護壁構造 Pending JPH09126405A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999028674A1 (fr) * 1997-11-28 1999-06-10 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Structure refractaire de protection pour tubes a eau et procede d'assemblage de celle-ci

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WO1999028674A1 (fr) * 1997-11-28 1999-06-10 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Structure refractaire de protection pour tubes a eau et procede d'assemblage de celle-ci

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