JPH09126391A - 支持装置 - Google Patents

支持装置

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JPH09126391A
JPH09126391A JP25383295A JP25383295A JPH09126391A JP H09126391 A JPH09126391 A JP H09126391A JP 25383295 A JP25383295 A JP 25383295A JP 25383295 A JP25383295 A JP 25383295A JP H09126391 A JPH09126391 A JP H09126391A
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bolt
elastic body
nut
cylinder
tip
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JP25383295A
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Noriyoshi Ozu
紀由 大図
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器の高さ調整用のボルトをナットに螺合さ
せて螺進していっても螺進し過ぎず、そしてこの螺進に
伴って軸方向に相対移動可能で且つ径方向に重なり合う
よう配設される二つの円筒体が互いに抜け外れることが
ないよう構成し、極めて安全で且つ迅速に機器の高さ調
整が可能である支持装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ボルト7の外周面には、ボルト7の先端
7Aから固定ナット4に螺合する第1のねじ部であるね
じ部7Cが形成され、更にねじ部7Cの上部には、ナッ
ト4の相対的な螺進を規制する規制部として段部7Eを
設けてあるので、ボルト7の螺進を続けてもこの段部7
Eが固定円筒3の開口部3Aの縁部3Cに当接すると、
ナット4の相対的な螺進がそれ以上行われることができ
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基盤となる床面と
機械や装置等との間の高さを調整して不陸をなくす支持
装置であって、例えば機械や装置からの振動を床面に伝
達することを阻止し、又は床面からの振動を機械や装置
に伝達することを阻止可能なゴム足等の支持装置に好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】この種の支持装置として、図7に示す支
持装置が知られており、以下にこの図5に基づき従来の
支持装置20を説明する。
【0003】すなわち、図7に示すように、床面26上
に載置されるゴム等の弾性体21は、図示しない機械や
装置等の荷重を支えるための底部を有する円筒状に形成
されており、このゴム弾性体21の内側には、この弾性
体21を保持するようにこれとほぼ相似形の支持円筒2
2が嵌合されている。なお、弾性体21を用いないもの
にあっては、この支持円筒22の底部が床面26上に載
置され、機械や装置等の荷重を支えることとなる。更に
弾性体の筒部21Aを支持円筒22と共に挟持するよう
に固定円筒23が配置されており、固定円筒23の底部
中央部に開口部23Aを設け、後述する高さ調整を行う
ためのボルトが螺合するための固定ナット24が熔接さ
れて固定されている。更に、弾性体21が支持する機器
の機器側取付部25には透孔25Aが設けられており、
この透孔25Aが固定円筒23の開口部23Aと一致す
るように固定円筒23の上面に機器側取付部25が載置
されている。一方、床面26と機器との高さを調整して
不陸をなくすための高さ調整用の第1のねじ部27Cを
有するボルト27が、緩み防止用のロックナット28に
貫挿して、更に透孔25A及び開口部23Aを貫挿して
ナット24に螺合され、ボルト27の先端部27Aが支
持円筒22の底面22Aに当接しており、機器の荷重を
支持円筒22に伝達している。更に、機器側取付部25
に対して支持装置20がゆるまないように、機器側取付
部25をロックナット28と固定ナット24とで締着し
てある。
【0004】このような支持装置20は次のように組み
立てて機器や装置に取付けられて支持装置として作用す
る。すなわち、加硫した弾性体21の内側に支持円筒2
2を嵌め込み、開口部23Aを設けてナット24を予め
熔接により内側に固定した固定円筒23を、弾性体21
の筒部21Aに押し込むように嵌合させると、支持円筒
22と固定円筒23とによって弾性体21の筒部21A
が挟持されて、固定円筒23と弾性体21と支持円筒2
2とが一体に形成された支持装置の中間体20Aが得ら
れる。次に、支持しようとする機器をフォークリフトあ
るいはチェインブロックなどで仮に支持するように持ち
上げておき、その隙間に中間体20Aの弾性体を床面に
接地するように挿入し、機器側取付部の透孔25Aが固
定円筒23の開口部23Aと一致するように中間体20
Aの位置決めをしておく。
【0005】その後、フォークリフト等による仮の支持
を解除すると固定円筒23に機器の荷重が負荷されて固
定ナット24の下面が支持円筒22の底面22Aに当接
して、弾性体21が支持円筒22を介して機器の荷重を
支持可能な状態となる。床面の状態によっては固定ナッ
ト24の下面が支持円筒22の底面22Aに当接しない
場合もある。次に、高さ調整用のボルト27に予めロッ
クナット28をボルト27のほぼ中央部まで螺合させて
おき、ボルト27の先端部を透孔25A及び開口部23
Aに貫挿して、ボルト27の頭部27Bをスパナ等の締
結具によって旋回させて、ボルト27の先端部27Aが
支持円筒22の底面22Aに当接するまでボルト27を
ナット24に螺合させ螺進を続ける。ボルト27の先端
部27Aが十分底面22Aに当接し固定ナット24が底
面22Aからはなれると、ボルト27から支持円筒22
を介して弾性体21が機器の荷重を支持することにな
る。このようにして、機器の荷重を複数の支持装置で支
持してボルト27の旋回を増加減して支持円筒22に対
して固定円筒23を昇降させることによって、機器と床
面との高さや平衡を調整することができる。こうして、
高さ等の調整が完了したらロックナット28を螺進させ
機器側取付部25に締着すると、機器側取付部25はロ
ックナット28と固定ナット24とによって締結され、
従って機器側取付部25に対して支持装置20が緊結し
弛むことがない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な支持装置では、機器と床面との高さ調整のためにボル
ト27の頭部27Bをスパナ等の締結具によって旋回さ
せて、固定ナット24との螺進を継続し続けると、螺進
したねじ山の分に応じて機器側取付部25と共に固定円
筒23も床面より上昇し続ける。この場合、弾性体21
の筒部21Aは、固定円筒23と支持円筒22との間に
挟持されているだけなので、固定円筒23は固定円筒2
3の筒部23Bが上昇するにつれて弾性体21の筒部2
1Aに沿ってせり上がるが、更に機器の高さを確保しよ
うとして更にボルト27の螺進を続け過ぎると、固定円
筒23は筒部21Aに沿ってせり上がり切って、弾性体
21およびこれを保持する支持円筒22から離脱してし
まう。
【0007】このように、一度固定円筒23が弾性体2
1および支持円筒22から離脱してしまうと、元の状態
すなわち固定円筒23と支持円筒22とで弾性体21の
筒部21Aを挟持した状態に戻すべく、ボルト27を逆
に螺進させて機器の高さを下げると、固定円筒23と支
持円筒22との軸直角方向の相対位置がずれてしまって
いたり、あるいは圧縮されていた弾性体21の筒部21
Aが復元して径方向に膨出していたりして、弾性体21
の筒部21Aの外周に固定円筒23を再びはめ込むこと
は難しく、固定円筒23の筒部23Bが前述した筒部2
1Aの軸方向上側の端面に当接し、更に高さを下げると
筒部23Bが弾性体21の筒部21Aを押し切って破断
してしまう恐れがある。また、弾性体21の有無に係わ
らず、固定円筒23と支持円筒22との相対位置がずれ
ることで、両円筒が重なり支持円筒22上に固定円筒2
3が乗り上がった状態となって、機器の高さが下がらな
くなって高さ調整が出来ず、あるいはこれによって円筒
が破損する恐れもある。以上のように、このような支持
装置を用いて床面と機器との高さを調整する際には、固
定円筒23が弾性体21あるいは支持円筒22から離脱
しないように、細心の注意を払ってボルト27の螺進作
業を行わねばならずならず多大の時間を必要としてい
た。又、固定円筒23の離脱が起きた場合には、再び、
支持しようとする機器をフォークリフトあるいはチェイ
ンブロックなどで仮に支持するように持ち上げておき、
ボルト27を弛めて取り去り、次に離脱した固定円筒2
3と弾性体21および支持円筒22とを機器側取付部2
5から取りはずして、再度支持円筒22と固定円筒23
とによって弾性体21の筒部21Aが挟持されるように
支持装置の中間体20Aを組み立てて、もう一度最初か
ら支持装置の敷設をやり直すという手間を必要としてい
た。
【0008】そこで本発明は、上記の理由に鑑み為され
たもので、機器の高さ調整用のボルトをナットに螺合さ
せて螺進していっても螺進し過ぎず、そしてこの螺進に
伴って軸方向に相対移動可能で且つ径方向に重なり合う
よう配設される二つの円筒体が互いに抜け外れることが
ないよう構成し、極めて安全で且つ迅速に機器の高さ調
整が可能である支持装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る支持装置
は、第1の筒部とこれに連接された所定の開口を有する
第1の底部とを備え、被支持体に取付けられる第1の有
底円筒体と、前記第1の筒部の径方向内側又は外側で、
第1の筒部とは軸方向に相対移動可能に配置された第2
の筒部とこれに連接された第2の底部とを備え、基盤に
接地される第2の有底円筒体と、前記開口に対応する位
置で前記第1の底部の内面側に固着されたナットと、前
記被支持体に設けられた透孔及び前記開口を貫通して前
記ナットに螺合し先端が前記第2の底部に当接可能とさ
れたボルトとを備え、前記ボルトの先端が前記第2の底
部に当接した後の前記ボルトの前記ナットに対する螺進
又は螺退によって、前記第1の有底円筒体と前記第2の
有底円筒体とが軸方向に相対移動するようにされた支持
装置において、前記ボルトの先端から軸方向中央部より
の所定位置に、前記ボルトの前記ナットに対する螺進を
規制する規制部を設けたことを特徴とする。請求項2に
係る支持装置は、前記第2の筒部が前記第1の筒部の径
方向内側に配置されたことを特徴とする。請求項3に係
る支持装置は、前記第2の筒部が前記第1の筒部の径方
向外側に配置されたことを特徴とする。請求項4に係る
支持装置は、前記第2の底部の外側に底部弾性体が設け
られて前記第2の有底円筒体が前記底部弾性体を介して
基盤に設置されることを特徴とする。請求項5に係る支
持装置は、前記第1の筒部と前記第2の筒部との間に側
部弾性体が介在されたことを特徴とする。請求項6に係
る支持装置は、前記第2の底部の外面側に底部弾性体が
設けられて前記第2の有底円筒体が前記底部弾性体を介
して基盤に設置されると共に、前記第一の筒部と前記第
2の筒部との間に側部弾性体が介在されたことを特徴と
する。請求項7に係る支持装置は、前記底部弾性体と前
記側部弾性体とが一体に形成されたことを特徴とする。
請求項8に係る支持装置は、前記第2の筒部とこれに連
接された前記第2の底部が弾性体からなり前記第2の底
部の内側底面に剛性部材が配置されたことを特徴とす
る。請求項9に係る支持装置は、前記ボルトの所定位置
から軸方向基端より所定範囲の外径を前記開口の径より
大として前記規制部を形成したことを特徴とする。請求
項10に係る支持装置は、前記ボルトの所定位置から軸
方向基端よりの所定範囲の外周をねじなし部として前記
規制部を形成したことを特徴とする。請求項11に係る
支持装置は、前記ボルトの先端が前記第2の底部に当接
した後の前記ボルトの前記ナットに対する螺進可能範囲
が、前記ボルトの先端が前記第2の底部に当接した後に
前記第1及び第2の筒部が径方向に重合したまま軸方向
に相対移動可能な範囲より小となるように、前記所定位
置を設定したことを特徴とする。請求項12に係る支持
装置は、前記ボルトの先端が前記剛性部材の表面に当接
した後の前記ボルトの前記ナットに対する螺進可能範囲
が、前記ボルトの先端が前記剛性部材の表面に当接した
後に前記第1及び第2の筒部が径方向に重合したまま軸
方向に相対移動可能な範囲より小となるように、前記所
定位置を設定したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る支持装置は、基盤と
なる床面と機械や装置等との間の高さを調整して不陸を
なくす支持装置であって、更に好適には、高さ調整と同
時に機械や装置からの振動を床面に伝達することを阻止
し、又は床面からの振動を機械や装置に伝達することを
阻止できるゴム足等の支持装置であり、この支持装置に
採用した第1事例を図1及び図2に示しこれらの図に基
づき本事例を説明する。
【0011】すなわち、図1に示すような支持装置10
は、側部弾性体である弾性体1の筒部1Aが、第1の有
底円筒体である固定円筒3の第1の筒部3Bと、第2の
有底円筒体である支持円筒2の第2の筒部2Bとの間に
挟持されており、支持円筒2の底部の外側に底部弾性体
である弾性体1を設けて基盤,例えば床面に設置されて
いる。この場合、弾性体1は筒部1Aと一体に加硫成形
しておくことが望ましい。固定円筒3の第1の底部の内
面中央部には開口部3Aを設け、後述する高さ調整を行
うためのボルトが螺合するための固定ナット4が熔接さ
れて固定されている。この場合、固定ナット4の代わり
に、固定円筒3の開口部3Aの内周面に直接ねじを刻設
し、ナット4と兼用するように構成してもよい。又、弾
性体1が支持する被支持体である機器側取付部5には透
孔5Aが設けられており、この透孔5Aが固定円筒3の
開口部3Aと一致するように固定円筒3の上面に機器側
取付部5が載置されている。
【0012】一方、床面6と機器との高さを調整して不
陸をなくすための高さ調整用のボルト7が、緩み防止用
のロックナット8に貫挿して、更に透孔5A及び開口部
3Aを貫挿して固定ナット4に螺合され、ボルト7の先
端部7Aが支持円筒2の第2の底部の底部内面2Aに当
接し、機器の荷重を支持円筒2に伝達している。又、図
1及び図2に示すように、ボルト7の外周面には、外周
面の下端に固定ナット4に螺合する第1のねじ部7Cが
ボルト7の先端7Aから形成されている。更に、ねじ部
7Cの上部には、ナット4の相対的な螺進を規制する規
制部として段部7Eを設けてあり、段部7Eから軸方向
基端であるボルト頭部7Bに至るまでボルト7の外周面
には、ねじ部7C及び開口部3Aより大径であって且つ
ロックナット8が螺合する第2のねじ部7Dが形成され
ている。更に、ボルト7のナット4に対する螺進可能範
囲を、ボルトの先端7Aが支持円筒2に当接した後に支
持円筒2の筒部2Bと固定円筒3の筒部3Bとが径方向
に重なったまま軸方向に相対移動可能な範囲より小さく
なるようにして、ボルト7の所定の位置に、ボルト7の
ナット4に対する螺進を規制する規制部を設けたので、
ボルト7の螺進を続けてもこの段部7Eが固定円筒3の
開口部3Aの縁部3Cに当接すると、ナット4の相対的
な螺進がそれ以上行われることができない。なおこの場
合、開口部3Aの径がねじ部7Dより大きく形成した場
合には、段部7Eはナット4の軸方向開口部側の端面に
当接するので、同様にボルト7はナット4との相対的な
螺進が行われない。又、ロックナット8を螺進させ機器
側取付部5に締着すると、機器側取付部5はロックナッ
ト8と固定ナット4とによって締結され、従って機器側
取付部5に対して支持装置20が緊結し弛むことがな
く、このようにして支持装置10が得られる。
【0013】このような支持装置10は次のように組み
立てて機器に取付けられて支持装置として作用する。す
なわち、加硫した弾性体1の内側に支持円筒2を嵌め込
み、次に開口部3Aを設けて固定ナット4を予め熔接に
より内側に固定した固定円筒3を、弾性体1の外周の筒
部1Aに押し込むように嵌合させると、支持円筒2と固
定円筒3とによって弾性体1の筒部1Aが挟持されて、
固定円筒3と弾性体1と支持円筒2とが一体に形成され
た支持装置の中間体10Aが得られる。この場合、弾性
体1は、図示しない金型に支持円筒2を配置してゴム等
の弾性体材料を注入し加硫接着することによって、支持
円筒2と一体に設けてもよい。次に、支持しようとする
機器を、フォークリフトあるいはチェインブロックなど
で仮に支持するように持ち上げておき、その隙間に中間
体10Aの弾性体1を床面6に接地するように挿入し、
機器側取付部の透孔5Aが固定円筒3の開口部3Aと一
致するように中間体10Aの位置決めをしておく。
【0014】その後、フォークリフト等による仮の支持
を解除すると、固定円筒3に機器の荷重が負荷されて固
定ナット4の下面4Aが支持円筒2の底部内面2Aに当
接して、弾性体1が支持円筒2を介して機器の荷重を支
持可能な状態となる。床面の状態によっては固定ナット
4の下面が支持円筒2の底部内面2Aに当接しない場合
もある。次に、高さ調整用のボルト7に予めロックナッ
ト8をボルト7のねじ部7Dのほぼ中央部まで螺合させ
ておき、ボルト7のねじ部7Cを透孔5A及び開口部3
Aに貫挿して、ボルト7の頭部7Bをスパナ等の締結具
によって旋回させて、ボルト7の先端部7Aが支持円筒
2の底部内面2Aに当接するまで、ボルト7のねじ部7
Cを固定ナット4に螺合させ螺進を続ける。ボルト7の
先端部7Aが十分底部内面2Aに当接し、固定ナット4
が底部内面2Aからはなれると、ボルト7から支持円筒
2を介して弾性体1が機器の荷重を支持することにな
る。
【0015】このようにして、機器の荷重を複数の支持
装置で支持して、ボルト7の旋回を増加減して支持円筒
を昇降させることによって、機器と床面6との高さや平
衡を調整することができる。こうして、高さ等の調整が
完了したら、ロックナット8を螺進させ機器側取付部5
に締着すると、機器側取付部5はロックナット8と固定
ナット4とによってボルト7に緊結し弛むことがない。
【0016】ところで、本実施例の支持装置10では、
機器と床面6との高さ調整のためにボルト7の頭部7B
をスパナ等の締結具によって旋回させて、固定ナット4
との螺進を継続し続けると、螺進したねじ山の分に応じ
て、機器側取付部5と共に固定円筒3は支持円筒2と相
対移動しつつ床面6より上昇し続ける。この場合、弾性
体1の筒部1Aは、固定円筒3と支持円筒2との間に挟
持されているだけなので、固定円筒3は固定円筒3の筒
部3Bが上昇するにつれて筒部1Aをせり上がるが、更
に機器の高さを確保しようとして更にボルト7の螺進を
続け過ぎると、従来は固定円筒3は筒部1Aをせり上が
り切ってしまい、弾性体1から離脱してしまう問題があ
ったが、本発明の事例による支持装置によれば、ボルト
7の外周面には、ボルト7の先端7Aから固定ナット4
に螺合する第1のねじ部であるねじ部7Cが形成され、
更にねじ部7Cの上部には、ナット4の相対的な螺進を
規制する規制部として段部7Eを設けてあるので、ボル
ト7の螺進を続けてもこの段部7Eが固定円筒3の開口
部3Aの縁部3Cに当接すると、ナット4の相対的な螺
進がそれ以上行われることがない。この場合、ボルト7
のナット4に対する螺進可能範囲を、ボルトの先端7A
が支持円筒2に当接した後に支持円筒2及び固定円筒3
のそれぞれの筒部2Bと3Bとが径方向に重なったまま
軸方向に相対移動可能な範囲より小さくなるようにして
ある。すなわち、本発明の事例による支持装置10は、
機器と床面6との高さ調整のためにボルト7の頭部7B
をスパナ等の締結具によって旋回させて固定ナット4と
の螺進をし続けても、固定円筒3が弾性体1から離脱す
ることがなく、離脱の直前にボルトの旋回が不可能とな
るようにフールプルーフを構成したので、機器と床面と
の高さの調整が安全に迅速且つ確実に行うことができ
る。
【0017】この支持装置に採用した第2事例を図3に
示しこの図に基づき本事例を説明する。図3は第1事例
に使用した高さ調整用ボルト7とは異なる他のボルトの
例である。ボルト7´の外周面には、外周面の下端に固
定ナット4に螺合する第1のねじ部であるねじ部7´C
がボルト7´の先端7´Aから形成され、更にねじ部7
´Cの上部に、2つのねじ端部7´Eに挟まれたねじ部
が形成されていないねじ無し部7´Fを設け、上方ねじ
端部7´Eから軸方向基端であるボルト頭部7´Bに至
るまでロックナット8が螺合する第2のねじ部7´Dが
形成されている。又、第1事例のボルト7は、段部7E
を境に外径の異なる二つのねじ部7C、7Dを有してい
るので、ねじ加工の工数が大きいが、この事例のボルト
7´にあっては第1のねじ部7´Cと第2のねじ部7´
Dとを同一のねじ構造としたので、ねじ加工が容易であ
りボルト7よりも低コストで製作することができる。本
発明の事例による支持装置の作用としては、ねじ部7´
Cの上部には、ナット4の相対的な螺進を規制する規制
部としてねじ無し部7´Fを設けてあるので、ボルト7
´の螺進を続けてもこのねじ無し部7´Fが開口部3A
の縁部3Cに当接すると、ナット4の相対的な螺進がそ
れ以上行われることがない。
【0018】次に、本発明の第3事例に係る支持装置1
0を図4に示し、この図に基づき本事例を説明する。な
お、第1事例と同一の部材には同一の符号を付し、重複
した説明を省略する。図4は、支持円筒2の筒部2Bが
固定円筒3の筒部3Bの径方向外側に配置された構成と
したもので、このような支持装置であっても構わない。
すなわち、図4に示すような支持装置10は、側部弾性
体である弾性体1の筒部1Aが、第1の有底円筒体であ
る固定円筒3の第1の筒部3Bの外側と、第2の有底円
筒体である支持円筒2の第2の筒部2Bの内側との間に
挟持されており、支持円筒2の底部の外側に底部弾性体
である弾性体1を設けて床面6に設置されている。この
場合、弾性体1は、図示しない金型に支持円筒2を配置
してゴム等の弾性体材料を支持円筒2と孔2Cとを連通
して注入し加硫接着されることによって、支持円筒2と
一体に設けることが好ましい。固定円筒3の底面中央部
には開口部3Aを設け、高さ調整を行うためのボルト7
が螺合するための固定ナット4が熔接されて固定されて
いる。又、弾性体1が支持する被支持体である機器側取
付部5には透孔5Aが設けられており、この透孔5Aが
固定円筒3の開口部3Aと一致するように、固定円筒3
の上面に機器側取付部5が載置されている。そして、ボ
ルト7の先端7Aから固定ナット4に螺合する第1のね
じ部であるねじ部7Cが形成され、更にねじ部7Cの上
部には、ナット4の相対的な螺進を規制する規制部とし
て段部7Eを設けてあるので、ボルト7の螺進を続けて
もこの段部7Eが固定円筒3の開口部3Aの縁部3Cに
当接すると、ナット4の相対的な螺進がそれ以上行われ
ることがない。
【0019】次に、本発明の第4事例に係る支持装置1
0を図5に示し、この図に基づき本事例を説明する。な
お、第1事例と同一の部材には同一の符号を付し、重複
した説明を省略する。図5に示す支持装置10は、第2
の有底円筒体である支持円筒が、弾性体からなる第2の
筒部1Aと、これと一体に加硫成形された弾性体からな
る第2の底部1とから構成されている。そして、第2の
底部1の底部内面に剛性部材である金属板9が配設配設
されると共に、この第2の底部1が基盤,例えば床面に
設置されている。また、弾性体からなる第2の筒部1A
の内周には、樹脂からなる円環状のリング体11が嵌合
されており、これによって、この筒部1Aが、第1の有
底円筒体である固定円筒3の第1の筒部3Bと、リング
体11との間に挟持されるように構成されている。この
場合、リング体11は、金属板9と予め一体に成形した
ものを用いてもよく、また、金属板9とは離間した位置
で筒部1Aの内周面に嵌合させてもかまわない。また、
床面6と機器との高さを調整して不陸をなくすための高
さ調整用のボルト7が、緩み防止用のロックナット8に
貫挿して、更に透孔5A及び開口部3Aを貫挿して固定
ナット4に螺合され、ボルト7の先端部7Aが金属板9
の表面9Aに当接しており、機器の荷重を金属板9に伝
達することができる。このように構成した本発明の支持
装置10の作用は第1事例と同様である。
【0020】次に、本発明の第5事例に係る支持装置1
0を図6に示し、この図に基づき本事例を説明する。な
お、第1事例と同一の部材には同一の符号を付し、重複
した説明を省略する。すなわち、図6に示す支持装置1
0は、第2の有底円筒体である支持円筒2が、弾性体か
らなる第2の筒部2Bと、これと一体に加硫成形された
弾性体からなる第2の底部1とから構成されている。そ
して、第2の底部1の底部内面に剛性部材である金属板
9が配設されると共に、この第2の底部1が基盤,例え
ば床面に設置されている。この場合、金属板9は第2の
底部1の底部内面に接着してもよいが、図示しない金型
に金属板9を配置してゴム等の弾性体材料を金属板9と
加硫接着されることによって、金属板9と第2の底部1
とを一体に設けることが好ましい。又、床面6と機器と
の高さを調整して不陸をなくすための高さ調整用のボル
ト7が、緩み防止用のロックナット8に貫挿して、更に
透孔5A及び開口部3Aを貫挿して固定ナット4に螺合
され、ボルト7の先端部7Aが金属板9の表面9Aに当
接しており、機器の荷重を金属板9に伝達することがで
きる。このように構成した本発明の支持装置10の作用
は第1事例と同様である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の支持装置
は、機器の高さ調整用のボルトをナットに螺合させて螺
進しても螺進し過ぎず、そしてこの螺進に伴って軸方向
に相対移動可能で且つ径方向に重なり合うよう配設され
る二つの円筒体が互いに抜け外れることがないよう構成
し、極めて安全で且つ迅速に機器の高さ調整が可能であ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1事例に係る支持装置の断面図であ
る。
【図2】本発明に第1事例に係る要部正面図である。
【図3】本発明に第2事例に係る要部正面図である。
【図4】本発明の第3事例に係る支持装置の断面図であ
る。
【図5】本発明の第4事例に係る支持装置の断面図であ
る。
【図6】本発明の第5事例に係る支持装置の断面図であ
る。
【図7】従来の技術に係る支持装置の断面図である。
【符号の説明】
1、21 弾性体 1A、21A 弾性体筒部 2、22 支持円筒 2A、22A 底面 2B、22B、3B、23B 筒部 2C 孔 3、23 固定円筒 3A、23A 開口部 3C 縁部 4、24 固定ナット 4A、24A 下面 5、25 機器側取付部 5A、25A 透孔 6、26 床面 7、7´、27 ボルト 7A、7´A、27A 先端 7B、7´B、27B 頭部 7C、7´C、27C 第1のねじ部 7D、7´D 第2のねじ部 7E 段部 7´E ねじ端部 7´F ねじ無し部 8、28 ロックナット 9 金属板 9A 表面 10、20 支持装置 10A、20A 中間体 11 リング体

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の筒部とこれに連接され且つ所定の
    開口を有する第1の底部とを備え、被支持体に取付けら
    れる第1の有底円筒体と、 前記第1の筒部の径方向内側又は外側で、第1の筒部と
    は軸方向に相対移動可能に配置された第2の筒部とこれ
    に連接された第2の底部とを備え、基盤に接地される第
    2の有底円筒体と、 前記開口に対応する位置で前記第1の底部の内面側に固
    着されたナットと、 前記被支持体に設けられた透孔及び前記開口を貫通して
    前記ナットに螺合し先端が前記第2の底部に当接可能と
    されたボルトとを備え、 前記ボルトの先端が前記第2の底部に当接した後の前記
    ボルトの前記ナットに対する螺進又は螺退によって、 前記第1の有底円筒体と前記第2の有底円筒体とが軸方
    向に相対移動するようにされた支持装置において、 前記ボルトの先端から軸方向中央部よりの所定位置に、
    前記ボルトの前記ナットに対する螺進を規制する規制部
    を設けたことを特徴とする支持装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の筒部が前記第1の筒部の径方
    向内側に配置された請求項1に記載の支持装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の筒部が前記第1の筒部の径方
    向外側に配置された請求項1に記載の支持装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の底部の外面側に底部弾性体が
    設けられて前記第2の有底円筒体が前記底部弾性体を介
    して基盤に設置される請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載の支持装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の筒部と前記第2の筒部との間
    に側部弾性体が介在された請求項1乃至3のいずれか1
    項に記載の支持装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の底部の外面側に底部弾性体が
    設けられて前記第2の有底円筒体が前記底部弾性体を介
    して基盤に設置されると共に、前記第一の筒部と前記第
    2の筒部との間に側部弾性体が介在された請求項1乃至
    3のいずれか1項に記載の支持装置。
  7. 【請求項7】 前記底部弾性体と前記側部弾性体とが一
    体に形成された請求項6に記載の支持装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の筒部とこれに連接された前記
    第2の底部が弾性体からなり前記第2の底部の内側底面
    に剛性部材が配置された請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の支持装置。
  9. 【請求項9】 前記ボルトの所定位置から軸方向基端よ
    り所定範囲の外径を前記開口の径より大として前記規制
    部を形成した請求項1乃至8のいずれか1項に記載の支
    持装置。
  10. 【請求項10】 前記ボルトの所定位置から軸方向基端
    よりの所定範囲の外周をねじ無し部として前記規制部を
    形成した請求項1乃至8のいずれか1項に記載の支持装
    置。
  11. 【請求項11】 前記ボルトの先端が前記第2の底部に
    当接した後の前記ボルトの前記ナットに対する螺進可能
    範囲が、前記ボルトの先端が前記第2の底部に当接した
    後に前記第1及び第2の筒部が径方向に重合したまま軸
    方向に相対移動可能な範囲より小となるように、前記所
    定位置を設定した請求項1乃至7もしくは9乃至10の
    いずれか1項に記載の支持装置。
  12. 【請求項12】 前記ボルトの先端が前記剛性部材の表
    面に当接した後の前記ボルトの前記ナットに対する螺進
    可能範囲が、前記ボルトの先端が前記剛性部材の表面に
    当接した後に前記第1及び第2の筒部が径方向に重合し
    たまま軸方向に相対移動可能な範囲より小となるよう
    に、前記所定位置を設定した請求項8に記載の支持装
    置。
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