JPH09126115A - 一熱源の仕事化方法 - Google Patents
一熱源の仕事化方法Info
- Publication number
- JPH09126115A JPH09126115A JP31375095A JP31375095A JPH09126115A JP H09126115 A JPH09126115 A JP H09126115A JP 31375095 A JP31375095 A JP 31375095A JP 31375095 A JP31375095 A JP 31375095A JP H09126115 A JPH09126115 A JP H09126115A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- pressure
- cycle
- point
- heat
- Prior art date
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- Pending
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- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の熱機関では作動媒体から放熱する必要
があり、効率が悪い欠点があった。本発明の目的はこの
ような欠点を除去した一熱源の仕事化方法を得るにあ
る。 【解決手段】 本発明の一熱源の仕事化方法において
は、熱機関のサイクルの任意の部分で作動媒体に電荷ま
たは磁荷をチャージし、他の部分でデスチャージせしめ
る。
があり、効率が悪い欠点があった。本発明の目的はこの
ような欠点を除去した一熱源の仕事化方法を得るにあ
る。 【解決手段】 本発明の一熱源の仕事化方法において
は、熱機関のサイクルの任意の部分で作動媒体に電荷ま
たは磁荷をチャージし、他の部分でデスチャージせしめ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一熱源の仕事化方
法、特に、電荷または磁荷を利用した熱機関のエネルギ
ー変換方法に関するものである。
法、特に、電荷または磁荷を利用した熱機関のエネルギ
ー変換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は熱機関としてのピストン装置を示
し、1はピストンシリンダー、2はピストン、3はピス
トンロッドを示し、そのエネルギーサイクルは図6に示
すようになる。
し、1はピストンシリンダー、2はピストン、3はピス
トンロッドを示し、そのエネルギーサイクルは図6に示
すようになる。
【0003】即ち、図6において縦軸は圧縮、膨張可能
な作動媒体、例えばピストンシリンダー1内の気体の圧
力P、横軸はその体積Vを示し、気体の体積VがV0 の
位置でピストンシリンダー1内の気体に外部から熱入力
qを加えれば圧力PがZからXに増加する。
な作動媒体、例えばピストンシリンダー1内の気体の圧
力P、横軸はその体積Vを示し、気体の体積VがV0 の
位置でピストンシリンダー1内の気体に外部から熱入力
qを加えれば圧力PがZからXに増加する。
【0004】次いで断熱状態でピストン2を移動してピ
ストンシリンダー1内の気体の体積VをV0 からV1 に
断熱膨張せしめれば圧力PはXからWに減少する。
ストンシリンダー1内の気体の体積VをV0 からV1 に
断熱膨張せしめれば圧力PはXからWに減少する。
【0005】ここで放熱して圧力PをWからYに下げ断
熱状態でピストン2を移動し、気体の体積VをV1 から
V0 に断熱圧縮せしめれば圧力PはZに戻るがこの際上
記カーブで囲まれた部分の面積が出力、例えば機械的エ
ネルギーとなる。
熱状態でピストン2を移動し、気体の体積VをV1 から
V0 に断熱圧縮せしめれば圧力PはZに戻るがこの際上
記カーブで囲まれた部分の面積が出力、例えば機械的エ
ネルギーとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら上記従来の
熱機関では上記V1 の部分で作動媒体から放熱する必要
があり、効率が悪く大きな出力が得られない欠点があっ
た。
熱機関では上記V1 の部分で作動媒体から放熱する必要
があり、効率が悪く大きな出力が得られない欠点があっ
た。
【0007】本発明は上記の欠点を除くようにしたもの
である。
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一熱源の仕事化
方法は、熱機関のサイクルに電気を介在させることによ
って一熱入力を仕事に転換せしめる。
方法は、熱機関のサイクルに電気を介在させることによ
って一熱入力を仕事に転換せしめる。
【0009】本発明の一熱源の仕事化方法は、熱機関の
サイクルに磁気を介在させることによって一熱入力を仕
事に転換せしめる。
サイクルに磁気を介在させることによって一熱入力を仕
事に転換せしめる。
【0010】本発明の一熱源の仕事化方法では、上記電
気と磁気の何れか一方を入力する部分と、入力された電
気と磁気の上記何れか一方を消去する部分とを有する。
気と磁気の何れか一方を入力する部分と、入力された電
気と磁気の上記何れか一方を消去する部分とを有する。
【0011】上記部分は、上記熱機関のサイクルの履歴
部分である。
部分である。
【0012】本発明の一熱源の仕事化方法は、熱機関の
サイクルの任意の部分で作動媒体に電荷をチャージして
加熱し、上記加熱部分以外の部分で電荷をデスチャージ
して降温せしめることを特徴とする。
サイクルの任意の部分で作動媒体に電荷をチャージして
加熱し、上記加熱部分以外の部分で電荷をデスチャージ
して降温せしめることを特徴とする。
【0013】また、本発明の一熱源の仕事化方法は、熱
機関のサイクルの任意の部分で作動媒体に磁荷をチャー
ジして加熱し、加熱部分以外の部分で磁荷をデスチャー
ジして降温せしめることを特徴とする。
機関のサイクルの任意の部分で作動媒体に磁荷をチャー
ジして加熱し、加熱部分以外の部分で磁荷をデスチャー
ジして降温せしめることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面によって本発明の実施例
を説明する。
を説明する。
【0015】図1は図5に示すピストン装置に本発明を
実施した場合を示し、本発明においてはピストンシリン
ダー1の内底壁面に固定電極4を取り付け、対向するピ
ストン2の内面に可動電極5を取り付け、上記エネルギ
ーサイクルの圧力PがXの点で上記両電極4,5間に間
隔1mm当たり例えば1KVの電圧を印加して気体に電
荷をチャージせしめ、同じくWの点で上記両電極4,5
間を短絡して気体の電荷をデスチャージせしめる。
実施した場合を示し、本発明においてはピストンシリン
ダー1の内底壁面に固定電極4を取り付け、対向するピ
ストン2の内面に可動電極5を取り付け、上記エネルギ
ーサイクルの圧力PがXの点で上記両電極4,5間に間
隔1mm当たり例えば1KVの電圧を印加して気体に電
荷をチャージせしめ、同じくWの点で上記両電極4,5
間を短絡して気体の電荷をデスチャージせしめる。
【0016】本発明は上記のとおりであるからそのエネ
ルギーサイクルは図2に示すようになる。
ルギーサイクルは図2に示すようになる。
【0017】即ち、上記電荷チャージによりピストンシ
リンダー1内の作動媒体、例えば気体を構成する分子の
双極子モーメントの向きが一定方向に揃えられ、これに
より熱が発生し、上記エネルギーサイクルの圧力XがO
点に上昇する。次いで、気体が断熱膨張されて圧力がW
の点となったとき、上記電荷のデスチャージにより気体
の温度が降下し、その圧力がYとなる。
リンダー1内の作動媒体、例えば気体を構成する分子の
双極子モーメントの向きが一定方向に揃えられ、これに
より熱が発生し、上記エネルギーサイクルの圧力XがO
点に上昇する。次いで、気体が断熱膨張されて圧力がW
の点となったとき、上記電荷のデスチャージにより気体
の温度が降下し、その圧力がYとなる。
【0018】上記のように本発明においては気体を放熱
せしめることなく熱機関のサイクルを実行できるように
なる。
せしめることなく熱機関のサイクルを実行できるように
なる。
【0019】図3は本発明をブレイトンのエネルギーサ
イクルに適用した場合を示し、この例では気体の圧力が
Zの位置でピストンシリンダー1内の気体に熱入力qが
加えられ、この結果気体の体積がXとなった点で上記気
体に電荷がチャージされ、その結果体積がOとなった点
でデスチャージされ且つ断熱膨張される。
イクルに適用した場合を示し、この例では気体の圧力が
Zの位置でピストンシリンダー1内の気体に熱入力qが
加えられ、この結果気体の体積がXとなった点で上記気
体に電荷がチャージされ、その結果体積がOとなった点
でデスチャージされ且つ断熱膨張される。
【0020】また、図4は同じくブレイトンのエネルギ
ーサイクルに加速的に適用した場合であって、この例で
はXの点で気体に電荷がチャージされ、その後直ちに断
熱膨張され、この部分で上記気体の電荷がデスチャージ
される。
ーサイクルに加速的に適用した場合であって、この例で
はXの点で気体に電荷がチャージされ、その後直ちに断
熱膨張され、この部分で上記気体の電荷がデスチャージ
される。
【0021】なお、図3及び図4において2点鎖線は従
来方法の場合のサイクルを示す。
来方法の場合のサイクルを示す。
【0022】本発明においては上記電極4,5と、電源
とを用いてピストンシリンダー1内の気体に電荷をチャ
ージし、短絡によってデスチャージしたが、電荷の代わ
りに従来公知の着磁手段及び消磁手段を用い磁荷をチャ
ージ及びデスチャージせしめても良い。
とを用いてピストンシリンダー1内の気体に電荷をチャ
ージし、短絡によってデスチャージしたが、電荷の代わ
りに従来公知の着磁手段及び消磁手段を用い磁荷をチャ
ージ及びデスチャージせしめても良い。
【0023】また、上記熱機関の作動媒体としては気体
のみならず、圧縮、膨張可能な誘電体等の固体を用いた
ものでも良く、従って本発明は広く発電機等の各種エネ
ルギー発生装置、タービン、冷暖房装置、極低温(絶対
零度)発生装置、宇宙応用、マイクロ、バイオ応用装
置、ムービングサテライト、通信,放送応用装置、エン
ジン、高効率エネルギー装置等に適用することができ
る。
のみならず、圧縮、膨張可能な誘電体等の固体を用いた
ものでも良く、従って本発明は広く発電機等の各種エネ
ルギー発生装置、タービン、冷暖房装置、極低温(絶対
零度)発生装置、宇宙応用、マイクロ、バイオ応用装
置、ムービングサテライト、通信,放送応用装置、エン
ジン、高効率エネルギー装置等に適用することができ
る。
【0024】また、上記熱入力のための熱源としては自
然界に存在する空気等の気体や水、海水等をそのまま用
いることができ、これをそのまま機械的にエネルギーに
変換することができる。
然界に存在する空気等の気体や水、海水等をそのまま用
いることができ、これをそのまま機械的にエネルギーに
変換することができる。
【0025】なお、上記作動媒体として例えば強誘電体
のように電荷チャージによって履歴現象を生じるものを
用いればその後のチャージ及びデスチャージは不要とな
る。
のように電荷チャージによって履歴現象を生じるものを
用いればその後のチャージ及びデスチャージは不要とな
る。
【0026】
【発明の効果】上記のように本発明によれば自然界に存
在する物体の熱エネルギーをそのまま出力として変換し
取り出すことができ、機械的エネルギーはこれに等価の
熱エネルギーに変換できるが逆に熱エネルギーはこれに
等価な機械的エネルギーには変換できないという“経験
法則である熱力学第二法則”を打破して、熱機関のエネ
ルギー変換を実行でき、大きな出力を極めて簡単容易に
得ることができる大きな利益がある。
在する物体の熱エネルギーをそのまま出力として変換し
取り出すことができ、機械的エネルギーはこれに等価の
熱エネルギーに変換できるが逆に熱エネルギーはこれに
等価な機械的エネルギーには変換できないという“経験
法則である熱力学第二法則”を打破して、熱機関のエネ
ルギー変換を実行でき、大きな出力を極めて簡単容易に
得ることができる大きな利益がある。
【図1】本発明をピストン装置に適用した場合の説明図
である。
である。
【図2】図1に示すピストン装置のエネルギーサイクル
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図3】本発明をブレイトンサイクルに適用した場合の
グラフである。
グラフである。
【図4】本発明をブレイトンサイクルに加速的に適用し
た場合のグラフである。
た場合のグラフである。
【図5】従来のピストン装置の説明図である。
【図6】図5に示すピストン装置のエネルギーサイクル
を示すグラフである。
を示すグラフである。
1 ピストンシリンダー 2 ピストン 3 ピストンロッド 4 固定電極 5 可動電極
Claims (4)
- 【請求項1】 熱機関のサイクルに電気を介在させるこ
とによって一熱入力を仕事に転換せしめることを特徴と
する一熱源の仕事化方法。 - 【請求項2】 熱機関のサイクルに磁気を介在させるこ
とによって一熱入力を仕事に転換せしめることを特徴と
する一熱源の仕事化方法。 - 【請求項3】 上記電気と磁気の何れか一方を入力する
部分と、入力された電気と磁気の上記何れか一方を消去
する部分とを有することを特徴とする請求項1または2
記載の一熱源の仕事化方法。 - 【請求項4】 上記部分が上記熱機関のサイクルの履歴
部分であることを特徴とする請求項3記載の一熱源の仕
事化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31375095A JPH09126115A (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 一熱源の仕事化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31375095A JPH09126115A (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 一熱源の仕事化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09126115A true JPH09126115A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=18045089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31375095A Pending JPH09126115A (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 一熱源の仕事化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09126115A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103122835A (zh) * | 2013-01-10 | 2013-05-29 | 杨健飞 | 温差引擎 |
WO2020248590A1 (zh) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | 李华玉 | 逆向单工质蒸汽联合循环 |
WO2020248591A1 (zh) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | 李华玉 | 逆向单工质蒸汽联合循环 |
-
1995
- 1995-11-08 JP JP31375095A patent/JPH09126115A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103122835A (zh) * | 2013-01-10 | 2013-05-29 | 杨健飞 | 温差引擎 |
CN103122835B (zh) * | 2013-01-10 | 2015-06-10 | 杨健飞 | 温差引擎 |
WO2020248590A1 (zh) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | 李华玉 | 逆向单工质蒸汽联合循环 |
WO2020248591A1 (zh) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | 李华玉 | 逆向单工质蒸汽联合循环 |
GB2599865A (en) * | 2019-06-13 | 2022-04-13 | Li Huayu | Reverse single-working-media steam combined cycle |
GB2601642A (en) * | 2019-06-13 | 2022-06-08 | Li Huayu | Reverse single-working-media steam combined cycle |
GB2601642B (en) * | 2019-06-13 | 2023-03-29 | Li Huayu | Reverse single-working-media steam combined cycle |
GB2599865B (en) * | 2019-06-13 | 2023-03-29 | Li Huayu | Reversed single-working-medium vapor combined cycle |
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