JPH09125505A

JPH09125505A - 水洗・汲み取り相互変換トイレ便器

Info

Publication number: JPH09125505A
Application number: JP32344195A
Authority: JP
Inventors: Makoto Yagi; 誠八木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-11-06
Filing date: 1995-11-06
Publication date: 1997-05-13

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、水洗トイレを汲み取りトイレに、
汲み取りトイレを水洗トイレに、相互に変換させる便器
に関する、【構成】便器（１）の前部に水道管（５）を取り付
け、後部底に円筒開口部（２）を設け、それを栓（４）
栓（３）で塞ぎ、円筒開口部中ほどに排水管（６）を取
り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、震災時など水道が断
絶し水洗トイレが使用できなくなった時にも、汲み取り
トイレとして使用できるように、水洗トイレの後部の底
に円筒開口部（２）を設け、そこを押込み栓（４）と回
転ねじ込み栓（３）の二重栓で塞ぎ、この栓を着脱する
ことによって水洗トイレから汲み取りトイレに、汲み取
りトイレから水洗トイレに相互変換を可能とするトイレ
便器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の水洗トイレは断水すれば全く使用
できないか、使用できる形の物も水洗トイレを汲み取り
トイレとするためには、便器の底の部分をハンマーなど
で破壊していた。また、水道が復旧した際、再び水洗ト
イレとして使用するには、便器を新しいものと交換する
しかなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

イ、従来の水洗トイレは断水すれば使用できなかった。ロ、断水しても使用できる水洗トイレも、汲み取りトイ
レとするためには、便器の底の部分を破壊するしかなか
ったが、破壊すれば、その便器は、水道が復旧してもそ
のままでは使用できず、便器を交換する以外にない。ハ、上記の問題を解決するため本発明では、便器後部底
に開口部を設け、通常はそこを栓によって塞ぎ、水洗ト
イレとして使用し、震災時、断水した際は栓を取りはず
すことによって汲み取りトイレとして使用、水道が復旧
すれば再び栓をすることによって水洗トイレとして使用
せんとするものであるが、水洗トイレとしての使用時、
栓の水止めが不十分で地下空間・糞尿槽が水で満たされ
ていては、イザという時汲み取りトイレ使用できない。ニ、また栓の上部に凹凸があっては水洗トイレとしての
使用時、便の流れが悪く、便が付着し、清掃も困難であ
り、汚れもひどくなる。本発明は上記の課題を解決する
ためのものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、水洗トイレ便器（１）の後部の底、便が落下する
位置に円筒開口部（２）を設ける。便器前部に水道管
（５）を取り付け、円筒開口部中ほどに排水管（６）を
取り付ける。円すい開口部を着脱可能な、回転ねじ込み
栓（３）と押し込み栓（４）の二重栓で塞ぐ。回転ねじ
込み栓（３）にネジ溝（３ｂ）を設ける。便器の後部底
の円筒開口部（２）の中程に回転ねじ込み栓（３）に合
わせてネジ山（１１）を設ける。回転ねじ込み栓の上部
から内部に二つの穴（３ａ）を施す。汚物を効果的に流
す為に排水管口（６ａ）に向かい合った位置にも水道管
（５ａ）を取り付ける。以上の構成からなる水洗・汲み
取り相互変換トイレ便器。

【０００５】

【作用】この発明で、平常時は栓をした状態で使用すれ
ば水洗トイレとして使用できる。震災時、水道が断水す
れば栓（３）栓（４）を取るだけで、便器を破壊するこ
となく、汲み取りトイレとして使用できる。水道が復旧
すれば、また栓（３）栓（４）をすれば便器を交換する
こと無く、水洗トイレとして使用できる。二重栓とする
ことによって、水洗トイレとして使用時、地下空間・糞
尿槽（９）への水漏れをより完全に防ぐことができる。
押し込み栓（４）は水漏れ防止効果は大きいが、上部に
引っ張り上げる為の金具（４ａ）を取り付けねばならな
い。そのため便の流れを妨げ、汚れもひどくなる。この
栓の上に回転ねじ込み栓（３）を設ける。この栓の上部
に小さな穴（３ａ）を二つ施し、この穴に回転金具（１
０）を差し込み、回転させてこの栓を着脱させる。この
栓によって便の流れを良くし、汚れも防げる。排水管口
（６ａ）に向かい合った位置にも水道管（５ａ）を取り
付ければ、汚物をより効果的に流すことができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を述べる。（イ）水洗トイレの便器（１）の後部底、即ち便が落下
する位置に円筒形の開口部（２）を設ける。この円筒形
の聞口部は下の方の口を小さくする。（ロ）下の方の口をまず押込み栓（４）で塞ぐ。その栓
の上部、排水口（６ａ）のすぐ下の位置に回転ねじ込み
栓（３）を設ける。（ハ）押込み栓（４）は外側の部分をゴムにして水止め
効果をはかる。芯の部分をプラスチックにしてその上部
にリング金具（４ａ）を付け、栓を取り外す時はこれを
引っ張り上げる。（ニ）回転ねじ込み栓（３）はゴム製にして、この外周
にゆるやかなスロープのネジ溝（３ｂ）を設ける。この
ネジ溝（３ｂ）に合わせて、円筒形開口部（２）の中ほ
ど、排水口（６ａ）の下に、ネジ山を設ける。（ホ）回転ねじ込み栓（３）の上部から内部中ほどまで
二本の穴（３ａ）を施す。回転金具（１０）をその穴に
差し込んで、その金具（１０）を回転させ、栓（３を回
転させることによって栓の着脱をはかる。上記がこの発明の構成である。平常時は栓を施して、水
洗トイレとして使用する。震災時、水道が断水した時
は、栓を外せば汲み取りトイレとして使用できる。水道
が復旧すれば、また栓を施すだけで水洗トイレとして使
用できる。水洗トイレとしての使用時、回転ねじ込み栓
（３）あるいは押込み栓（４）一方のみでも水止め効果
はあるが、万一水漏れして、地下・糞尿槽（９）に水が
溜まっていれば、汲み取りトイレとして使わねばならな
い時それができない。水止めをより完全にするために二
重栓とする。押し込み栓（４）は水漏れ防止効果は大き
いが、上部に引っ張り上げる為の金具（４ａ）を取り付
けねばならない。これを上に持ってくれば、そのため便
の流れを妨げ、汚れもひどくなる。したがって押込み栓
を下にして、この栓の上に回転ねじ込み栓（３）を設け
る。この栓（３）に回転金具（１０）を差し込みこれを
回転させて栓（３）を着脱させる。回転金具（１０）の
先を二本の細い棒状（１０ａ）とすれば、栓には小さな
穴（３ａ）を二つ施せば足る。この栓（３）によって便
の流れを良くし、汚れも防げる。「実施例２」

【図４】のように回転ねじ込み栓（３）の上部に細い溝
（３ｃ）を設け、この溝に回転金具（１２）を差し込ん
で、回転ねじ込み栓を回転させて栓（３）を着脱させ
る。「実施例３」

【図５】

【図６】のように円筒開口部の排水管口（６ａ）に向か
い合った位置にも水道管（５ａ）を設けた方が、汚物を
流すのにより効果的である。「実施例４」

【図７】のように洋式トイレ・座り便器にも応用でき
る。

【０００７】

【発明の効果】現在、水洗トイレが普及していて、東京
などではほとんどが水洗トイレである。しかし震災時、
水道が断水すれば水洗トイレは使えない。一方、トイレ
は震災時すぐ必要になる。仮説トイレも準備されなけれ
ばならないが、すぐには準備できず、数も足らない。本
発明のようなトイレを学校、公園、その他公共の施設に
設置しておけば、いざ地震、断水というときにも水洗ト
イレを汲み取りトイレとしてすぐ使える。水道が復旧す
ればトイレの交換工事をすることなく、栓をすることに
よってすぐまた水洗トイレとして使える。

【図面の簡単な説明】

【図１】水洗・汲み取りトイレの断面図

【図２】水洗・汲み取りトイレの斜視図

【図３】二重栓の着脱実施例を示す図

【図４】二重栓の着脱実施例を示す図

【図５】円筒開口部に水道管を取り付けた断面図

【図６】円筒開口部に水道管を取り付けた斜視図

【図７】洋式トイレ・座り便器への実施例を示す図

【符号の説明】

１トイレ便器２円筒開口部３回転ねじ込み栓３ａ穴３ｂネジ溝３ｃ溝４押込み栓４ａリング金具５水道管５ａ水道管６排水管６ａ排水管口７汲み取り口８臭気取り口９地下空間・糞尿槽１０回転金具１１ネジ山１２回転金具

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】水洗トイレ便器（１）の後部の底に円筒開
口部（２）を設け、便器前部に水道管（５）を取り付
け、円筒開口部中ほどに排水管（６）を取り付け、円筒
開口部下端に押し込み栓（４）を設け、その栓の上部・
排水管口（６ａ）下部に回転ねじ込み栓（３）を設けた
水洗・汲み取り相互変換トイレ便器。
【請求項２】請求項１のトイレ便器の円筒開口部中ほど
にも水道管（５ａ）を取り付けた水洗・汲み取り相互変
換トイレ便器