JPH09125074A - 廃プラスチック材の油化処理設備の原料混合槽における異物除去装置 - Google Patents

廃プラスチック材の油化処理設備の原料混合槽における異物除去装置

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JPH09125074A
JPH09125074A JP7306543A JP30654395A JPH09125074A JP H09125074 A JPH09125074 A JP H09125074A JP 7306543 A JP7306543 A JP 7306543A JP 30654395 A JP30654395 A JP 30654395A JP H09125074 A JPH09125074 A JP H09125074A
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JP
Japan
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foreign matter
mixing tank
raw material
material mixing
waste plastic
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JP7306543A
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Inventor
Eiji Funahashi
栄次 舟橋
Hitoshi Ono
仁 大野
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固液分離装置に先立って予め原料混合槽にお
いて異物を除去することによって、廃プラスチック材の
油化処理設備の連続運転を可能とした廃プラスチック材
の油化処理設備の原料混合槽における異物除去装置を提
供する。 【解決手段】 原料混合槽10の底部に開閉弁13を介
して異物除去用ポット16を取外し自在に取付けると共
に、開閉弁13の上部に位置する原料混合槽10の底部
内壁部に不活性ガス噴射手段22、23を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃プラスチック材
の油化処理設備に用いる原料混合槽における異物除去装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃プラスチック材の油化処理設備
は、廃プラスチック材の有効利用を図るためのものであ
り、その処理フローを、図4を参照して、以下、簡単に
説明する。小片に破砕され又は減容されて廃プラスチッ
ク受槽50に一時貯留された廃プラスチック材は、コン
ベア51により、熱媒油循環加熱炉52から供給される
熱媒によって内部が約300℃に加熱された押出機53
内に搬送され、液状にされて約350℃に加熱された原
料混合槽54に搬入される。廃プラスチック材は押出機
53及び原料混合槽54で高温に加熱されることによっ
て、含有する塩素が塩化水素となって気化するので、こ
の気化分を塩酸中和塔55に通して苛性ソーダによって
中和している。前記原料混合槽54から搬出された溶融
プラスチックは、熱分解槽56によって約400℃に加
熱されて熱分解され、熱分解油ベーパーと熱分解油とを
発生する。熱分解槽56はその温度を高温に保つため
に、熱分解油循環加熱炉57が設けられ、熱分解油の一
部を循環させながら加熱している。この循環流路の一部
には固液分離装置58が設けられており、熱分解油中に
含有されている固形物であるカーボンを分離している。
熱分解槽56における熱分解によって発生した熱分解油
ベーパーは、内部にゼオライト等の触媒が充填されてい
る接触分解槽59に供給され、更に低分子の炭素水素化
合物となるが、熱分解槽56から発生する熱分解油ベー
パーは少量の塩素(塩化水素)を含むので、内部に生石
灰を充填した脱塩化水素槽60を設けて塩素を除去して
いる。
【0003】前記接触分解槽59によって更に分解され
た炭化水素ガスは、熱交換器と同一構造の全縮器61に
よって冷却され、ガソリン、灯油又は軽油等の油(全縮
油)となって、全縮油受槽62に一時貯留され、最終的
には全縮油貯槽63に貯留される。一方、前記全縮器6
1によっても液化しなかったガスは、ファン64によっ
て接触分解ガスホルダー65に送られ、その一部は熱分
解油循環加熱炉57及び熱媒油循環加熱炉52の燃料と
され、その他は、燃焼処理して煙突66から大気に放出
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した廃
プラスチック材の油化処理設備においては、系内で発生
するカーボン残渣等の異物を除去するため、系内に固液
分離装置58を設け、この固液分離装置58による遠心
分離作用によって溶融プラスチックから定期的に除去し
ている。しかし、かかる固液分離装置58を有効に利用
するに到るまでに、例えば、原料混合槽54では、その
底部に異物が堆積し、廃プラスチック材の油化処理設備
の連続運転において、ポンプの吸い込み不良等の支障を
きたすことになっていた。本発明は、かかる事情に鑑み
てなされたもので、固液分離装置に先立って予め原料混
合槽において異物を除去することによって、廃プラスチ
ック材の油化処理設備の連続運転を可能とした廃プラス
チック材の油化処理設備の原料混合槽における異物除去
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の廃プラスチック材の油化処理設備の原料混合槽に
おける異物除去装置は、廃プラスチック材を溶融・熱分
解し、油分を回収する廃プラスチック材の油化処理設備
の原料混合槽において、前記原料混合槽の底部に開閉弁
を介して異物除去用ポットを取外し自在に取付けると共
に、前記開閉弁の上部に位置する前記原料混合槽の底部
内壁部に不活性ガス噴射手段を設けている。
【0006】請求項2記載の廃プラスチック材の油化処
理設備の原料混合槽における異物除去装置は、原料混合
槽の底部に開閉弁を介して取付けた異物除去用ポット
と、前記異物除去用ポットの底部に取付けた異物除去用
開閉弁と、前記異物除去用ポットの下方に配置し、移動
搬送面上に前記異物除去用ポットから落下する異物を受
載する薄肉金属板からなる無端回動ベルトと、前記移動
搬送面と反対側をなす前記無端回動ベルトの裏面側に冷
却媒体を噴射して前記移動搬送面上を搬送される前記異
物を冷却して薄肉平板状に固化する異物冷却・固化手段
と、前記無端回動ベルトの終端ローラに近接して配設
し、薄肉平板状に固化された前記異物を破砕して導電性
異物と非導電性異物とに選別する異物破砕・選別手段と
を具備する。請求項3記載の廃プラスチック材の油化処
理設備の原料混合槽における異物除去装置は、請求項2
記載の廃プラスチック材の油化処理設備の原料混合槽に
おける異物除去装置において、前記冷却媒体として水を
用いるとともに、前記無端回動ベルトの裏面側に噴射し
た水を回収し、再度、回収水を前記無端回動ベルトの裏
面側に噴射し、水を循環使用するように構成している。
請求項4記載の廃プラスチック材の油化処理設備の原料
混合槽における異物除去装置は、請求項2記載の廃プラ
スチック材の油化処理設備の原料混合槽における異物除
去装置において、前記冷却媒体として空気を用いてい
る。なお、本発明で述べている異物とは、主として、カ
ーボン残渣や、原料である廃プラスチック材の中に含ま
れているアルミニウム等の固形物をいう。
【0007】
【作用】請求項1記載の廃プラスチック材の油化処理設
備の原料混合槽における異物除去装置においては、異物
除去作業は、定期的に開閉弁を開閉することによって行
なわれる。即ち、廃プラスチック材の油化処理設備の連
続運転時は、通常、開閉弁を開としている。従って、原
料混合槽に流入した溶融プラスチックは原料混合槽のみ
ならず、その下部に連通状態に位置する異物除去用ポッ
ト内にも流入することになる。しかし、溶融プラスチッ
ク中の異物は、溶融プラスチックに対して比重が大きい
ので、次第に重力沈降して異物除去用ポット内に堆積・
充填されることになる。そして、この異物除去用ポット
内に一定量の異物が充填された時(このタイミングは、
実験、実際の操業によって得られたデータ分析によって
容易に決定することができる)、開閉弁を閉とすると共
に、開閉弁から異物除去用ポットを取外し、所望の廃棄
場所まで搬送する。その後、開閉弁に新しい異物除去用
ポットを取付け、再度、開閉弁を開にして、原料混合槽
に流入した溶融プラスチックを、原料混合槽のみなら
ず、その下部に連通状態に位置する異物除去用ポット内
に流入させ、前記した異物除去作業を繰り返す。また、
開閉弁を開けた際には、不活性ガス噴射手段により窒素
ガス等の不活性ガスを開閉弁の内面に噴出して残留異物
の除去を行なう。
【0008】また、請求項2〜4記載の廃プラスチック
材の油化処理設備の原料混合槽における異物除去装置に
おいても、異物除去作業は、開閉弁を開閉することによ
って行なわれる。即ち、廃プラスチック材の油化処理設
備の連続運転時は、通常、開閉弁を開とすると共に異物
除去用開閉弁を閉としている。従って、原料混合槽に流
入した溶融プラスチックは原料混合槽のみならず、その
下部に連通状態に位置する異物除去用ポット内にも流入
することになる。しかし、溶融プラスチック中の異物
は、溶融プラスチックに対して比重が大きいので、次第
に重力沈降して異物除去用ポット内に堆積・充填される
ことになる。そして、この異物除去用ポット内に一定量
の異物が充填された時(このタイミングは、実験、実際
の操業によって得られたデータ分析によって容易に決定
することができる)、開閉弁を閉とすると共に、異物除
去用開閉弁を開とし、異物除去用ポットから沈降堆積し
た異物を薄肉金属板からなる無端回動ベルトの移動搬送
面上に落下する。落下した異物は、いまだ溶融プラスチ
ックを含むので流動性を有しており、移動搬送面上に一
定の幅と厚みをもって帯状に拡がる。一方、移動搬送面
の反対側をなす無端回動ベルトの裏面側に冷却媒体を噴
射して、移動搬送面上を移動される異物を冷却して固化
する。さらに、無端回動ベルトの近傍に設けた異物破砕
・選別手段によって異物を破砕するとともに、導電性異
物と非導電性異物とを選別する。その後、異物除去用開
閉弁を閉にするとともに開閉弁を開にして、原料混合槽
に流入した溶融プラスチックを、原料混合槽のみなら
ず、その下部に連通状態に位置する異物除去用ポット内
に流入させ、前記した異物除去作業を繰り返す。特に、
請求項3記載の廃プラスチック材の油化処理設備の原料
混合槽における異物除去装置においては、冷却媒体とし
ての水を吐出ポンプ等を用いて無端回動ベルトの裏面側
に噴射して移動搬送面上を移送される異物を冷却・固化
するとともに、噴射した水を回収パン等を利用して水タ
ンクに回収し、回収した水を、再度、吐出ポンプ等を用
いて前記無端回動ベルトの裏面側に噴射して移動搬送面
上を移送される異物を冷却・固化する。特に、請求項4
記載の廃プラスチック材の油化処理設備の原料混合槽に
おける異物除去装置においては、冷却媒体としての空気
をコンプレッサ等を用いて無端回動ベルトの裏面側に噴
射して移動搬送面上を移送される異物を冷却・固化す
る。
【0009】
【発明の効果】このように、請求項1記載の廃プラスチ
ック材の油化処理設備の原料混合槽における異物除去装
置においては、原料混合槽の底部に開閉弁を介して異物
除去用ポットを取外し自在に取付けたので、異物除去用
ポットを定期的に取替えることによって、異物が原料混
合槽に堆積するのを防止でき、また、開閉弁を開けた際
に不活性ガス噴射手段より窒素ガス等の不活性ガスを開
閉弁の内面に噴出して残留異物の除去を行なうことがで
きるので、常時、開閉弁の作動を確実なものとすること
ができ、廃プラスチック材の油化処理設備の連続運転が
可能となる。
【0010】また、請求項2〜4記載の廃プラスチック
材の油化処理設備の原料混合槽における異物除去装置に
おいては、異物除去作業を、原料混合槽の底部に開閉弁
を介して設けた異物除去用ポットによって異物除去を図
るのみならず、異物除去用ポットの下方に配置し移動搬
送面を有する無端回動ベルト及び無端回動ベルトの終端
ローラの近傍に配置した異物破砕・選別手段によって異
物の破砕・選別も行なうことができる。即ち、原料混合
槽から異物を除去して廃プラスチック材の油化処理設備
の連続運転を可能とするのみならず、異物を破砕すると
ともに、導電性異物と非導電性異物とを選別することが
できるので、金属等の導電性異物を効率よく回収するこ
とができる。特に、請求項3記載の廃プラスチック材の
油化処理設備の原料混合槽における異物除去装置におい
ては、冷却媒体として水を循環することによって、何回
も水を異物の冷却に用いることができ、節水を図ること
ができる。特に、請求項4記載の廃プラスチック材の油
化処理設備の原料混合槽における異物除去装置において
は、冷却媒体として空気を使用するので、冷却媒体とし
て水を用いた場合に必要となる噴射後の水の処理設備が
不要となる。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係る廃プラスチック材の油化処理設備の原料混
合槽における異物除去装置の全体正面図、図2は本発明
の第2の実施の形態に係る廃プラスチック材の油化処理
設備の原料混合槽における異物除去装置の全体正面図、
図3は同異物除去装置における破砕異物の選別作業の原
理説明図である。
【0012】図1に示すように、第1の実施の形態に係
る廃プラスチック材の油化処理設備の原料混合槽におけ
る異物除去装置Aは、実質的に、筒状体をなす原料混合
槽10の底部に、フランジ11、12を介して開閉弁1
3の上端面を取付け、さらに、この開閉弁13の下端面
に、フランジ14、15を介して上端開口かつ有底の異
物除去用ポット16を着脱自在に連結した構成に特徴を
有する。上記した構成において、原料混合槽10は、そ
の上部に、図示しない押出機から供給される溶融プラス
チックが流入する流入口17を有するとともに、その下
部側壁に加熱後の溶融プラスチックを図示しない熱分解
槽に向けて流出するための流出口18を具備する。開閉
弁13は、図示しない電動モータや油圧シリンダ等によ
って駆動され、開状態において原料混合槽10の内部空
間を異物除去用ポット16と連通させると共に、閉状態
では、原料混合槽10の内部空間と異物除去用ポット1
6との連通を完全に遮断することができる。また、原料
混合槽10と、開閉弁13と、異物除去用ポット16の
外周面には、それぞれ、加熱手段としての第1、第2、
第3ヒーター19、20、21が取付けられている。さ
らに、原料混合槽10の底部には、不活性ガス噴射手段
が設けられており、本発明の第1の実施の形態では、か
かる不活性ガス噴射手段は、原料混合槽10の底部にお
いて、その内部まで先端を伸延させた不活性ガス噴射配
管22と、不活性ガス噴射配管22の先端に取付けた複
数のガス噴射ノズル23とからなる。
【0013】次に、上記した構成を有する廃プラスチッ
ク材の油化処理設備の原料混合槽における異物除去装置
Aによる異物除去作業について、図1を参照して説明す
る。異物除去作業は、実質的に、前記した開閉弁13を
定期的に開閉することによって行なわれる。即ち、廃プ
ラスチック材の油化処理設備の連続運転時は、通常、開
閉弁13を開としている。従って、原料混合槽10に流
入した溶融プラスチックは、原料混合槽10のみなら
ず、その下部に連通状態に位置する異物除去用ポット1
6内にも流入することになる。しかし、溶融プラスチッ
ク中の異物Fは、溶融プラスチックと比較して比重が大
きいので、次第に重力沈降して異物除去用ポット16内
に堆積・充填されることになる。そして、この異物除去
用ポット16内に一定量の異物Fが充填された時(この
タイミングは、実験、実際の操業によって得られたデー
タ分析によって容易に決定することができる)、開閉弁
13を閉とすると共に、開閉弁13から異物除去用ポッ
ト16を取外し、所望の廃棄場所まで搬送する。その
後、開閉弁13に新しい異物除去用ポット16を取付
け、再度、開閉弁13を開にして、原料混合槽10に流
入した溶融プラスチックを、原料混合槽10のみなら
ず、その下部に連通状態に位置する異物除去用ポット1
0内に流入させ、前記した異物除去作業を繰り返す。こ
のように、本発明の第1の実施の形態に係る廃プラスチ
ック材の油化処理設備の原料混合槽における異物除去装
置Aにおいては、原料混合槽10の底部に開閉弁13を
介して異物除去用ポット16を取外し自在に取付けたの
で、異物除去用ポット16を定期的に取替えるだけで、
異物Fが原料混合槽10に堆積するのを防止でき、廃プ
ラスチック材の油化処理設備の連続運転が可能となる。
【0014】また、本発明の第1の実施の形態に係る廃
プラスチック材の油化処理設備の原料混合槽における異
物除去装置Aにおいては、新しい異物除去用ポット16
を開閉弁13に取付け、開閉弁13を開けた際にガス噴
射ノズル23等からなる不活性ガス噴射手段により窒素
ガス等の不活性ガスを開閉弁13の内面に噴出して残留
する異物Fの除去を行なうようにしているので、常時、
開閉弁13の作動を確実なものとすることができる。特
に、本発明の第1の実施の形態に係る廃プラスチック材
の油化処理設備の原料混合槽における異物除去装置Aに
おいては、溶融プラスチックの粘度を小さくして流動性
を高め、異物Fの異物除去用ポット16への重力沈降を
促進することができるので、異物Fが原料混合槽10に
堆積するのをさらに効果的に防止でき、廃プラスチック
材の油化処理設備の連続運転をより確実なものとするこ
とができる。
【0015】次に、本発明の第2の実施の形態に係る廃
プラスチック材の油化処理設備の原料混合槽における異
物除去装置A1の構成について、図2を参照して説明す
る。図2に示すように、第2の実施の形態に係る廃プラ
スチック材の油化処理設備の原料混合槽における異物除
去装置A1は、実質的に、筒状体をなす原料混合槽30
の底部に、フランジ31、32を介して開閉弁33の上
端面を取付け、さらに、この開閉弁33の底部に、フラ
ンジ65、66を介して上下端開口の異物除去用ポット
67を着脱自在に連結し、この異物除去用ポット67の
底部にアクチュエータ68によって駆動される複数の有
孔スライディングプレート69からなる異物除去用開閉
弁70を連結し、この異物除去用開閉弁70の下方に、
上面に移動搬送面34を形成した無端回動ベルト35
と、移動搬送面34上を移送される異物Fを乾燥・固化
するため、水を無端回動ベルト35の裏面側に噴射する
噴射ノズル36とからなる異物冷却・固化手段29を配
置し、さらに、無端回動ベルト35の終端プーリである
駆動側プーリ44側に、固化された異物Fを破砕すると
ともに、破砕後の異物Fをアルミニウム等の導電性異物
F1と非導電性異物F2とに選別する異物破砕・選別手
段37を配置することによって構成されている。
【0016】以下、図2を参照して、上記した異物除去
装置A1の構成を詳細に説明する。図2に示すように、
上部と下部側壁にそれぞれ流入口38と流出口39とを
具備する原料混合槽30と、開閉弁33と、異物除去用
ポット67と、異物除去用開閉弁70の外周面には、そ
れぞれ、加熱手段としての第1、第2、第3、第4ヒー
ター40、41、71、72が取付けられている。さら
に、原料混合槽30の底部には、不活性ガス噴射手段が
設けられており、本発明の第2の実施の形態では、かか
る不活性ガス噴射手段は、原料混合槽30の底部におい
て、その内部まで先端を伸延させた不活性ガス噴射配管
42と、不活性ガス噴射配管42の先端に取付けた複数
のガス噴射ノズル43とからなる。
【0017】図2に示すように、薄肉金属板からなる無
端回動ベルト35は、水平方向に間隔を開けて配設され
た駆動側プーリ44と被駆動側プーリ45との間に巻回
されている。また、終端ローラとしての駆動側プーリ4
4は動力伝達軸46を介して回転駆動源47と連動連結
されている。無端回動ベルト35は、前述したように、
その上面に移動搬送面34を形成しており、該移動搬送
面34の始端は開閉弁33からの異物Fの落下点から被
駆動側プーリ45よりに位置しており、その終端は実質
的に駆動側プーリ44の設置位置となる。ここに、無端
回動ベルト35として薄肉金属板を用いることにしたの
は、薄肉金属板は、移動搬送面34上を移動する異物F
を無端回動ベルト35の裏面側から冷却するためには熱
伝導率が良好であること、原料混合槽30から無端回動
ベルト35の移動搬送面34上に落下されてくる高温の
異物Fに対して充分な耐熱性を有すること、及び、駆動
側プーリ44及び被駆動側プーリ45の曲率に追随して
曲がることができること等の条件を全て満たすからであ
る。なお、薄肉金属板としては、通常の薄肉鋼板の他、
薄肉のステンレス鋼板や銅板を好適に用いることができ
る。
【0018】次に、無端回動ベルト35の移動搬送面3
4上を移動する異物Fを冷却するための異物冷却・固化
手段29について以下説明する。図2に示すように、無
端回動ベルト35の裏面側には、ベルト移動方向に所定
間隔をあけて複数の噴射ノズル36が配設されており、
各噴射ノズル36は、主供給配管48と複数の分岐供給
配管49とを介して水タンク50と連通連結している。
そして、主供給配管48にはフィルタ51と吐出ポンプ
52とが取付けられており、各分岐配管49には、電磁
開閉弁53が取付けられている。さらに、複数の噴射ノ
ズル36の下方には、無端回動ベルト35の裏面側に噴
射された水を全量回収するための回収パン54が配設さ
れており、この回収パン54は、戻し配管55によって
水タンク50と連通連結されている。
【0019】次に、固化された異物Fを破砕するととも
に、破砕後の異物Fをアルミニウム等の導電性異物F1
と非導電性異物F2とに選別するため、無端回動ベルト
35の駆動プーリ44側に設けた、異物破砕・選別手段
37について説明する。図示するように、かかる異物破
砕・選別手段37は、無端回動ベルト35の駆動プーリ
44側の下方に、駆動側プーリ56と被駆動側プーリ5
7との間に巻回した無端回動ベルト58を配置し、図3
に示すように、回転駆動源59によって連動連結した駆
動側プーリ56の全周に、極性(S、N)を交互に替え
て高いエネルギー積を持つネオジウム磁石56aを配列
し、さらに、この駆動側プーリ56の近傍に非導電性異
物回収ボックス60を配置すると共に、駆動側プーリ5
6から離隔した位置に導電性異物回収ボックス61を配
設することによって構成される。なお、無端回動ベルト
58も、前述した無端回動ベルト35と同様に、通常の
薄肉鋼板の他、薄肉のステンレス鋼板や、銅板等の薄肉
金属板からなる。
【0020】次に、前記した構成を有する異物除去装置
A1による異物除去作業について、図2及び図3を参照
して説明する。本発明の第2の実施の形態に係る異物除
去装置A1においても、異物除去作業は、開閉弁33を
開閉することによって行なわれる。即ち、廃プラスチッ
ク材の油化処理設備の連続運転時は、通常、開閉弁33
を開とするとともに、異物除去用開閉弁70を閉として
いる。従って、原料混合槽30に流入した溶融プラスチ
ックは原料混合槽30のみならず、その下部に連通状態
に位置する異物除去用ポット67内にも流入することに
なる。しかし、溶融プラスチック中の異物Fは、溶融プ
ラスチックに対して比重が大きいので、次第に重力沈降
して異物除去用ポット67内に堆積・充填されることに
なる。そして、この異物除去用ポット67内に一定量の
異物Fが充填された時(このタイミングは、実験、実際
の操業によって得られたデータ分析によって容易に決定
することができる)、開閉弁33を閉とすると共に、異
物除去用開閉弁70を開にして、異物除去用ポット67
内に沈降堆積した異物Fを無端回動ベルト35の移動搬
送面34上に落下させる。落下した異物Fは、いまだ高
温であるとともに溶融プラスチックを含有するので流動
性を有しており、移動搬送面34上に一定の幅をもって
薄肉帯状に拡がることになる。同時に、吐出ポンプ52
を作動して水タンク50から吸引した水を主供給配管4
8及び分岐供給配管49を通して複数の噴射ノズル36
に供給し、噴射ノズル36から水を移動搬送面34と反
対側の面をなす無端回動ベルト35の裏面に向けて噴射
し、前記移動搬送面34上を移動する異物Fを冷却して
固化する。この際、無端回動ベルト35は熱伝導性の良
い薄肉金属板を用いているので、水によって異物Fの保
有する熱を効果的にかつ急速に奪うことができ異物Fを
固化することができる。なお、動作させる電磁開閉弁5
3の数や、各電磁開閉弁53の開閉量を調整することに
よって、無端回動ベルト35の移動搬送面34上に落下
する異物Fの処理量に応じて、冷却に要する水の噴射量
を調整することができる。
【0021】次に、無端回動ベルト35の移動搬送面3
4上を、薄肉帯状ないし薄肉板状に固化した異物Fを無
端回動ベルト35の終端プーリである駆動側プーリ44
に向けて移送する。そして、異物Fが駆動側プーリ44
に達すると、該駆動側プーリ44の周面は一定の曲率で
湾曲しているので、固化状態の薄肉板状の異物Fは該周
面に沿って同様に湾曲した移動搬送面34から剥離さ
れ、その際、剥離力によって異物Fの一次破砕(粗砕)
が行なわれることになる。その後、異物Fは、さらに、
駆動側プーリ44の周面上に位置する湾曲した移動搬送
面44aから剥離され、その後、一対の破砕ローラ6
2、63間に挟まれて異物Fの二次破砕(細砕)が行わ
れ、異物Fは小片に破砕されることになる。小片からな
る破砕後の異物Fは、その後、無端回動ベルト58上に
落下し、駆動側プーリ56から非導電性異物回収ボック
ス60及び導電性異物回収ボックス61に向けて落下す
ることになる。しかして、図3に示すように、駆動側プ
ーリ56の回転により交番磁界が発生する。そして、こ
の交番磁界内に導電性異物F1が置かれると、ループ状
の電流が流れる。この電流によって生ずる磁界は、常に
駆動側プーリ56の交番磁界と同極となるので、図2に
示すように、瞬間的に導電性異物F1は反発して駆動側
プーリ56から離れ、導電性異物回収ボックス61内に
回収されることになる。一方、交番磁界は非導電性異物
F2には何らの影響も与えないので、図2に示すよう
に、非導電性異物F2は通常の落下軌跡で流れ、導電性
異物F1と選別され非導電性異物回収ボックス60内に
回収されることになる。その後、異物除去用開閉弁70
を閉にするとともに開閉弁33を開にして、原料混合槽
30に流入した溶融プラスチックを、原料混合槽30の
みならず、その下部に連通状態に位置する異物除去用ポ
ット67内に流入させ、前記した異物除去作業を繰り返
す。
【0022】このように、本発明の第2の実施の形態に
係る異物除去装置A1においては、原料混合槽30の底
部に開閉弁33を介して設けた異物除去用ポット67に
よって異物除去を図るのみならず、異物除去用ポット6
7の下方に配置し移動搬送面34を有する無端回動ベル
ト35及び無端回動ベルト35の終端プーリをなす駆動
側プーリ44の近傍に配置した異物破砕・選別手段37
によって異物の破砕・選別も行なうことができる。即
ち、原料混合槽30から異物Fを除去して廃プラスチッ
ク材の油化処理設備の連続運転を可能とするのみなら
ず、異物Fを破砕するとともに、導電性異物F1と非導
電性異物F2とを選別することができるので、高付加価
値のある金属等の導電性異物F1を効率よく回収するこ
とができる。また、本発明の第2の実施の形態に係る異
物除去装置A1においては、冷却媒体として水を循環す
ることによって、何回も水を異物Fの冷却に用いること
ができ、節水を図ることができる。また、本発明の第2
の実施の形態に係る異物除去装置A1においては、図示
しないが、冷却媒体として空気を使用した場合は、冷却
媒体として水を用いた場合に必要となる噴射後の水の処
理設備が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る廃プラスチッ
ク材の油化処理設備の原料混合槽における異物除去装置
の全体正面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る廃プラスチッ
ク材の油化処理設備の原料混合槽における異物除去装置
の全体正面図である。
【図3】同異物除去装置における破砕異物の選別作業の
原理説明図である。
【図4】従来の廃プラスチック材の油化処理設備の処理
フロー図である。
【符号の説明】
A 異物除去装置 A1 異物除去装
置 F 異物 F1 導電性異物 F2 非導電性異物 10 原料混合槽 11 フランジ 12 フランジ 13 開閉弁 14 フランジ 15 フランジ 16 異物除去用ポット 17 流入口 18 流出口 19 第1ヒー
ター 20 第2ヒーター 21 第3ヒー
ター 22 不活性ガス噴射配管 23 ガス噴射
ノズル 29 異物冷却・固化手段 30 原料混合
槽 31 フランジ 32 フランジ 33 開閉弁 34 移動搬送
面 35 無端回動ベルト 36 噴射ノズ
ル 37 異物破砕・選別手段 38 流入口 39 流出口 40 第1ヒー
ター 41 第2ヒーター 42 不活性ガ
ス噴射配管 43 ガス噴射ノズル 44 駆動側プ
ーリ 44a 移動搬送面 45 被駆動側
プーリ 46 動力伝達軸 47 回転駆動
源 48 主供給配管 49 分岐供給
配管 50 水タンク 51 フィルタ 52 吐出ポンプ 53 電磁開閉
弁 54 回収パン 55 戻し配管 56 駆動側プーリ 56a ネオジ
ウム磁石 57 被駆動側プーリ 58 無端回動
ベルト 59 回転駆動源 60 非導電性
異物回収ボックス 61 導電性異物回収ボックス 62 破砕ロー
ラ 63 破砕ローラ 65 フランジ 66 フランジ 67 異物除去
用ポット 68 アクチュエータ 69 有孔スラ
イディングプレート 70 異物除去用開閉弁 71 第3ヒー
ター 72 第4ヒーター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃プラスチック材を溶融・熱分解し、油
    分を回収する廃プラスチック材の油化処理設備の原料混
    合槽において、 前記原料混合槽の底部に開閉弁を介して異物除去用ポッ
    トを取外し自在に取付けると共に、前記開閉弁の上部に
    位置する前記原料混合槽の底部内壁部に不活性ガス噴射
    手段を設けたことを特徴とする廃プラスチック材の油化
    処理設備の原料混合槽における異物除去装置。
  2. 【請求項2】 廃プラスチック材を溶融・熱分解し、油
    分を回収する廃プラスチック材の油化処理設備の原料混
    合槽において、 前記原料混合槽の底部に開閉弁を介して取付けた異物除
    去用ポットと、 前記異物除去用ポットの底部に取付けた異物除去用開閉
    弁と、 前記異物除去用ポットの下方に配置し、移動搬送面上に
    前記異物除去用ポットから落下する異物を受載する薄肉
    金属板からなる無端回動ベルトと、 前記移動搬送面と反対側をなす前記無端回動ベルトの裏
    面側に冷却媒体を噴射して前記移動搬送面上を搬送され
    る前記異物を冷却して薄肉平板状に固化する異物冷却・
    固化手段と、 前記無端回動ベルトの終端ローラに近接して配設し、薄
    肉平板状に固化された前記異物を破砕して導電性異物と
    非導電性異物とに選別する異物破砕・選別手段とを具備
    することを特徴とする廃プラスチック材の油化処理設備
    の原料混合槽における異物除去装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却媒体として水を用いるととも
    に、前記無端回動ベルトの裏面側に噴射した水を回収
    し、再度、回収水を前記無端回動ベルトの裏面側に噴射
    し、水を循環使用するように構成したことを特徴とする
    請求項2記載の廃プラスチック材の油化処理設備の原料
    混合槽における異物除去装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却媒体として空気を用いることを
    特徴とする請求項2記載の廃プラスチック材の油化処理
    設備の原料混合槽における異物除去装置。
JP7306543A 1995-10-30 1995-10-30 廃プラスチック材の油化処理設備の原料混合槽における異物除去装置 Withdrawn JPH09125074A (ja)

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