JPH09124696A - フオンビルブランド因子に結合するペプチドリガンド - Google Patents

フオンビルブランド因子に結合するペプチドリガンド

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JPH09124696A
JPH09124696A JP8266798A JP26679896A JPH09124696A JP H09124696 A JPH09124696 A JP H09124696A JP 8266798 A JP8266798 A JP 8266798A JP 26679896 A JP26679896 A JP 26679896A JP H09124696 A JPH09124696 A JP H09124696A
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vwf
peptide
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column
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JP8266798A
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Christopher A Dadd
クリストフアー・エイ・ダツド
George A Baumbach
ジヨージ・エイ・ボームバク
J Hamond David
デイビツド・ジエイ・ハモンド
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Bayer Corp
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Bayer Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォンビルブランド因子(vWF)の精製に
有効なペプチドリガンド及びそれを使用する精製法の提
供。 【解決手段】 リガンドは、RLHSFY,RLKSF
Y,RLNSFY,RLOSFY,RFRSFY,RI
RSFY,RVRSFY,RYRSFY,RLRSF
Y,HLRSFY,およびKLRSFYからなる群より
選ばれる。好適なペプチドリガンドは、配列RVRSF
Yをもつ。基材にペプチドを結合させ、次いで、vWF
がペプチドに選択的に結合するような条件下で、基材上
にvWFを含む溶液を通過させ、そして次に、vWFを
溶出することを含む、vWFを精製するために開示ペプ
チドを使用する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、タンパク
質に結合するペプチドリガンド、そして具体的には、フ
ォンビルブランド因子のようなタンパク質のアフィニテ
ィー精製に使用されるクロマトグラフィー基材を改変す
るためのペプチドリガンドの使用に関する。
【0002】
【従来の技術】タンパク質フォンビルブランド因子(v
WF)は、血友病および凝固に関連する疾患の治療にお
ける重要な補因子タンパク質である。正常な人間の血液
中では、vWFは、血液凝固カスケードに直接必要とさ
れる第VIII因子(FVIII)を安定化し、そして
輸送する(1)。ヒトのvWFまたはFVIIIのいず
れかの欠乏は、関連するタンパク質または両者の複合体
の濃縮液(concentrates)で処置できる恒
常性疾患をもたらす。これらの濃縮液は、プールされた
多数の献血者の血液から調製され、そして製造には高価
である。濃縮液は、必要とされる特定の因子に富んでい
るが、それは、なお他のタンパク質により汚染されてい
る。また、これらの濃縮液の起源によっては、ウイルス
汚染の危険性もある(2)。
【0003】vWFの精製は、それが、分子量範囲0.
5〜10x106ダルトンをもつ多量体タンパク質であ
るが故に、ある種の挑戦を意味する(1)。これは、精
製法における選択的沈殿、サイズ排除、イオン交換、ま
たは免疫アフィニティークロマトグラフィー段階を含
む、このタンパク質に対する種々のアプローチの使用へ
と導いた。
【0004】フォンビルブランド因子−第VIII因子
複合体濃縮液 フォンビルブランド因子−第VIII因子複合体(vW
F−FVIII複合体)濃縮液の調製は、古典的には、
血漿の低温沈殿物からの沈殿法によって行われてきた。
これらの濃縮液は、多くの他の血漿タンパク質、特にア
ルブミン中のvWF−FVIIIの混合液である。方法
は、異なる溶解度に依存する。共通の沈殿剤は、水酸化
バリウムまたは水酸化アルミニウムのような金属水酸化
物、ポリエチレングリコール、およびグリシンのような
アミノ酸である。そのような操作によって除去される関
連タンパク質は、β−グロブリンとフィブリノーゲンで
ある。
【0005】最近の単離法は、イオン交換クロマトグラ
フィーを用いて、中間純度の濃縮液を調製する。第VI
II因子は、通常は、このアプローチによってはvWF
から除去されない。アニオン交換樹脂は、血漿から直
接、vWF−FVIIIを捕捉するために使用されてき
た(3−4)。アニオン交換クロマトグラフィーを用い
る低温沈殿物由来のvWF−FVIIIの精製は、既に
報告されている(5−6)。その他は、精製方法にアフ
ィニティークロマトグラフィー段階を組み入れた(7−
10)。
【0006】また、アフィニティー法は、レクチンのよ
うなリガンド(11)と金属キレートの使用を含む、血
漿由来のvWF−FVIIIを高純度に濃厚化するため
に導入された。最近では、ヘパリンが、vWF−FVI
II複合体濃縮液を作成するためのリガンドとして導入
された(12−13)。
【0007】本開示にとって重要なことには、Hagen ら
は、血小板糖タンパク質1bのアミノ酸配列由来のペプ
チドを用いて、vWF単独か、vWF−FVIII複合
体かいずれかの精製を記述している(2)。彼らは、糖
タンパク質1bのアミノ酸165〜260、血小板表面
のvWF相互作用のためのインテグリン(integr
in)レセプターに対応する少なくとも4個の連続する
アミノ酸のいずれかのペプチドを用いる精製を特許請求
している。
【0008】FVIIIに対する抗体を用いる免疫アフ
ィニティークロマトグラフィーは、FVIIIの精製の
ために実施されたが、これらの調製物は、例えば、血漿
由来FVIIIc濃縮液Hemofil中に、vWFを
欠いている(14)。
【0009】フォンビルブランド因子濃縮液 また、FVIIIを除去されたvWF濃縮液のクロマト
グラフィーによる調製も報告されている。アニオン交換
クロマトグラフィーは、典型的には、vWF−FVII
I複合体を破壊するのに十分な濃度でカルシウムイオン
を含むことによって、vWFからFVIIIを分離する
のに使用できる(16−19)。
【0010】vWFに対する抗体を用いる免疫アフィニ
ティークロマトグラフィーが、高純度のvWF濃縮液を
作成するために述べられた(20)。また、同様な抗体
が使用されて、高純度のFVIII調製物(例えばMo
noclate)が作成されるが、その方法では、FV
IIIが、カルシウムイオンの使用により、抗体に結合
したvWFから遊離される。次いで、抗体吸着剤からv
WFを溶出することができる。しかしながら、免疫アフ
ィニティークロマトグラフィーは、アフィニティー・リ
ガンドとしてモノクローナル抗体を使用する。現在、モ
ノクローナル抗体は、アフィニティー・リガンドとして
使用するには前以て巾広く精製されねばならない。それ
故、FDA(食品医薬品局、Food and Dru
g Administration)の許可を得る方法
は、長たらしいものとなり、そして精製タンパク質の品
質は、変わるかもしれない。その上、固定化された抗体
は、操作条件に特に敏感である。アフィニティー分離過
程および衛生操作に、しばしば使用される苛酷な溶出条
件は、時間とともに抗体活性を失わせる。
【0011】ペプチドリガンド・クロマトグラフィー リガンドとしてペプチドを用いるペプチド・アフィニテ
ィークロマトグラフィーは、免疫アフィニティークロマ
トグラフィー以上の有利性を有する(32)。1つの利
点は、ペプチドリガンドが、わずか数個のアミノ酸のみ
からなることであり、それは、大きなマウス抗体とは違
って、生成物中へ漏洩した場合にも、多分免疫反応を引
き起こさないであろう。また、ペプチドリガンドは、抗
体リガンドに比較してはるかに安定である。それらは、
GMP(医薬品の製造および品質に関する基準、goo
d manufacturing practice
s)条件下で大量に、無菌的に製造できる。結合ペプチ
ドとタンパク質間の相互作用は、分離に際して穏やかな
溶出条件を生むように、合成法によって容易に改変でき
る(32)。
【0012】古典的なアフィニティー相互作用は、1な
いし数個の特異的な場所における親水性および疎水性相
互作用を伴う(22)。アフィニティークロマトグラフ
ィーは、いわゆる高いまたは生物特異的(biospe
cific)なアフィニティークロマトグラフィーと、
弱いまたは偽生物特異的(pseudobiospes
ific)なアフィニティークロマトグラフィーとに分
けることができる。これらの用語は、リガンドの性質の
違いに依存する可逆的相互作用における違いを述べてい
る(21)。生物特異的アフィニティーリガンドは、生
物学的活性な物質間、例えば抗体およびその抗原間の相
互作用に依存するが、これに対して、偽生物特異的リガ
ンドは、典型的には、色素および金属キレートのような
低分子である。生物特異的および偽生物特異的両分離に
おいて、多種類の相補的分子内結合を介する可逆的相互
作用の性質は、同じである。典型的には、生物特異的相
互作用は、高い結合定数をもち、そして特異性を増大す
るであろう。
【0013】ペプチドは、生物特異的と偽生物特異的ア
フィニティー相互作用の両方に分類できる。例えば、ペ
プチド配列は、タンパク質リガンドの相互作用部位のサ
ブ配列であってもよい。これは、vWFに結合する、血
小板1b由来のペプチドの場合である(2)。特異性は
高く、そしてタンパク質は、そのペプチドによって溶出
されるであろう。同様に、生物学的リガンドとのいかな
る明瞭な配列相同性もないペプチドも、例えば、ビオチ
ンを模倣し、ストレプトアビジンを結合する配列HPQ
のようにリゲート(ligate)と相互作用するかも
しれない(32)。生物特異的および偽生物特異的機構
は、タンパク質のクロマトグラフィーによる精製のため
には有用である。
【0014】Vijayalakshmi(23)は、ヒスチジル−
セファロースを用いることによって、付着したvWFを
もつ第VIII因子の精製を例証した。吸着の条件は、
疎水的およびイオン的相互作用が、結合に重要であるこ
とを示唆した。例えば、吸着のpHは、低いイオン強度
における6.0(範囲5.8〜6.1)であった。vW
FのpIは、5.8であり、このpHでは、相互作用
は、単にイオン的だけでは働かないであろう。脱着は、
イオン的相互作用を妨げるのに有用な条件、0.1Mグ
リシン、0.3Mリジンおよび0.3MCaCl2を用
いて実施された。また、著者は、ヒスチジン−セファロ
ース系が、結合するIgG、および内毒素を含む他の分
離に有用であることも例証した。
【0015】ペプチドリガンドは、ファージペプチド・
ライブラリーをスクリーニングすることによって見出だ
すことができる(24)。ファージペプチド・ライブラ
リーは、ファージ表面にランダムペプチドを発現するた
めに培養される細菌ファージ中へ、一定の長さのランダ
ム遺伝子の挿入によって創製される。次いで、各々が異
なるペプチドをもつ数百万個のファージ粒子が、ペトリ
皿上に固定された目的のタンパク質とともに培養され
る。目的のタンパク質に特異的に結合しないファージ粒
子は、洗浄除去される。特異的に保留されたファージ
は、遺伝子増幅のために、E.コリ(E.coli)細
胞に感染するのに使用される。増幅された遺伝子は、配
列決定され、そして特異的ペプチド配列が、演繹でき
る。
【0016】
【発明の構成】本発明者らは、ここに、vWFに結合す
る広い範疇の偽生物特異的リガンドに入る1群のペプチ
ドアフィニティー・リガンドを記述する。この群は、次
のようなペプチドアフィニティー・リガンド:RLHS
FY,RLKSFY,RLNSFY,RLOSFY,R
FRSFY,RIRSFY,RVRSFY,RYRSF
Y,RLRSFY,HLRSFY,およびKLRSFY
を含む。好適なリガンドは、RVRSFYである。さら
にまた、本発明者らは、基材に特定配列のペプチドアフ
ィニティーリガンドを結合した基材上に、タンパク質含
有溶液を通過させ、次いで、vWFを溶出することを含
む、vWFを精製する方法を記述する。
【0017】[材料および方法]樹脂のアミノ化および固相ペプチド合成 TosoHaas(Montgomeryville, PA)製Toyopearl
(商標)650Mキレート樹脂が、ペプチドのアミノ化
と直接合成のために選ばれた。樹脂は、水、メタノール
およびジメチルホルムアミド(DMF,Burdick & Jack
son)を含む25g反応容器中で洗浄された。樹脂カル
ボン酸基の5倍モル過剰のエチレンジアミン(Aldrich,
Milwaukee, WI)を、DMF中ややモル過剰のベンゾト
リアゾール−1−イル−オキシ−トリス−ピロリリジノ
ホスホニウム(PyBOP, NovaBiochem, La Jolla, C
A)およびN−メチルモルホリン(NMM,PyBOP
の3倍モル過剰、 Aldrich)を用いて、60分間、カル
ボン酸部分にカップリングさせた。このアミノ化された
樹脂を、DMF、次にメタノールで洗浄し、次いで、真
空乾燥した。切断されないペプチド樹脂を作成するため
に、2個のβ−アラニン(Nova Biochem)スペーサー残
基を、標準的固相ペプチド合成カップリング法によって
カップリングした。
【0018】ペプチドは、α−アミノ保護基としてFM
OC(9−フルオレニルメトキシカルボニル)を利用す
るGilsonAMS422マルチプル・ペプチド・シ
ンセサイザー(Middleton, WI)における固相法によっ
て合成された。簡単には、各アミノ酸(5倍モル過剰;
DMF中0.5M 1ml)を、本発明者らにより改変
されたTosoHaas樹脂(0.3g,120μmo
le)またはRinkアミド樹脂(Nova Biochem、0.
5g,200μ)とともに、PyBOP(DMF中0.
3M 0.5ml)およびNMM(DMF中1.19M
0.25ml)を用いてイン・サイチューで活性化し
た。カップリングは、アルゴン通気撹拌により45分間
進行させた。全ペプチドは、試薬R(90%トリフルオ
ロ酢酸(TFA)、5%チオアニソール、3%エタンジ
チオール、2%アニソール 5ml、すべてAldrich
製)を用いて3.5時間切断および/または脱ブロック
された。TosoHaas樹脂−ペプチドを、合成容器
中で脱保護し、メタノールで徹底的に洗浄し、そして真
空乾燥した。Rink樹脂からのペプチド混合物を、樹
脂から直接、冷無水ジエチルエーテル(Aldrich)40
ml中に中間多孔度の焼結ガラス漏斗を通して濾別し
た。濾過ケーキを、50%アセトニトリル/水に溶解
し、そして風袋を計ったシンチレーションバイアル中で
凍結乾燥した。これらの沈殿した未精製ペプチドを、5
0%アセトニトリル/水中、25〜50mg/mlで溶
解し、そして1mlを、22mmx250mm(C18
15μ 300Å、Vydac, Hesperia, CA)の逆相カ
ラムをもつ調製用HPLC(Gilson, Inc. Middleton,
WI)によって精製した。分析用HPLCシステム、Ul
trafast Microprotein Anal
yzerは、Microm BioReseaches, Inc.(Sacamento,
CA)から購入した。分子量およびペプチドの配列は、J
EOL HX110HF装置において高速原子衝撃質量
分析を用いるMS/MS測定法によって明らかにした。
【0019】ペプチドの固定化およびアフィニティーカ
ラムの充填 精製したペプチドを、0.2M重炭酸ナトリウムおよび
0.5MNaCl中にpH10.3で溶解した。樹脂粉
末、Toyopearl−Epoxy−650M(Toso
Haas,Montgomeryville,PA)を、樹脂0.5g対ペプチ
ド溶液3.2mlの比でペプチド溶液と直接混合した。
そのスラリーを、40℃で24時間撹拌し、次いで、溶
液を樹脂から分離した。固定化前後の溶液中のペプチド
濃度を、分析用C18逆相クロマトグラフィーで測定し
た。Toyopearl粉末を、ペプチド溶液と混合し
た場合、希釈の影響はないので、混合後のペプチドピー
ク領域の減少は、固定化の結果であり、ペプチドカップ
リング効率の算定に使用した。
【0020】ペプチドのカップリング後、ゲル上の反応
部位を、1MエタノールアミンとpH11で24時間4
0℃で反応させることによってブロックした。ゲルを、
脱気したPBS(リン酸緩衝塩類水)および1M塩化ナ
トリウムを用いてpH7.4で洗浄した。
【0021】ゲルスラリー(脱気PBSおよび1MNa
Clバッファー2mlと混合された湿潤ゲル1ml)
を、充填器具(PerSeptive Biosystems, Framingham, M
A)に移し、そしてPEEKカラム(0.75cmx5
cm, Altech, Deerfield, IL)中に、流速8ml/m
inで充填した。圧力低下は、60psi.であり、こ
れは、製造者によって示された最高圧力低下120ps
i.内であった。カラムを、少なくとも4倍ベッド容量
の結合バッファー(10mMHEPES,100mMN
aCl、5mM塩化カルシウムpH7)および溶出バッ
ファー(2%酢酸)で洗浄し、次いで、結合バッファー
で平衡化した。
【0022】溶媒および界面活性剤による処理 PEG濾液と呼ばれる出発材料は、Bayer Corp.(Clayto
n, NC)においてヒト血漿低温沈殿物から処理された。こ
の材料は、vWF、FVIII、多量のフィブリノーゲ
ン、フィブロネクチンおよびIgMを含有した。PEG
濾液を、1%TNBP(リン酸トリ−n−ブチル)およ
び0.5%Tween20(Aldrich)を用いて30℃
で3時間処理した。処理後、混合液を、ペプチドアフィ
ニティーカラム上に直接注入した。
【0023】ELISA タンパク質濃度は、A280吸光度で追跡した。サンプル
は、vWF・ELISAを用いて特定した。簡単には、
抗−vWF抗体(Accurate Inc. NY)を、0.1M重炭
酸ナトリウムバッファーpH9.6中に200倍に希釈
した抗体溶液100μlを用いて、ミクロタイタープレ
ート(96穴、Corning, NY 14831)の各ウェル上に一
夜コーティングした。次に、各ウェルを、PBS中1%
BSAの300μl溶液により室温で1時間ブロックし
た。そのプレートを、PBSで5回洗浄した。純粋なv
WFと回収されたサンプルを、PBS中BSA1mg/
mlを用いて、0.02〜0.2μg/mlの濃度範囲
に希釈した。各サンプル(100μl)を、抗−vWF
をコーティングしたウェルを用いて、室温で1時間イン
キュベートし、そしてプレートを、PBSプラス0.1
%Tween20で5回洗浄した。セイヨウワサビ・ペ
ルオキシダーゼ(HRP)と共役した第2の抗−vWF
抗体(DAKO, Glostrup, Denmark)を、1〜500倍希
釈濃度で各ウェルに添加し、室温で1時間インキュベー
トした。プレートを再び、PBSプラス0.1%Twe
en20で5回洗浄した。基質ABTS(2,2’−ア
ジノ−ビス−(3−エチルベンズ−チアゾリン−6−ス
ルホン酸)およびH22を、BioTek(Winooski, VT)製B
io Kinetics Readerを用いる410
nmでの速度読み取りのために使用した。
【0024】ゲル電気泳動 回収したサンプルの分子量および純度を、Phasts
ystem(Pharmacia, Piscataway, NJ)を用いて、還
元条件下のSDS−PAGEによって測定した。vWF
の多量体を決定するためには、1.5%アガロースゲル
電気泳動を使用した。アガロースゲル電気泳動は、Bi
oRadミニゲルシステムにおいて実施した。
【0025】吸着等温線の測定 吸着等温線を、バッチ様式で測定した。シリコン処理し
たミクロ遠心管中で、湿潤ゲル0.1mlを、10mM
HEPES、5mM塩化カルシウムおよび0.5M塩化
ナトリウムpH7のvWF溶液、全量0.3mlと混合
した。ミクロ遠心管を、25℃で20時間インキュベー
トし、次いで、ゲルを、ミクロ遠心によって溶液から分
離した。溶液中のvWFの濃度を、vWF1mg/ml
の吸光係数1.2を用いる280nmにおける吸光度お
よびELISAの両方によって測定した。
【0026】材料 ヒト血漿から得られた高度に精製されたvWFは、Baye
r Corp.(Berkley, CA)から入手した。vWF、FVII
Iおよびアルブミンを含むKoate(商標)は、Baye
r Corp.(Clayton, NC)の製品であった。実験に使用した
他の試薬は、分析級またはより純度の高いものをSigma
から入手した。すべての水溶液は、Barnstead
nanopure水精製システム(Dubuque, IA)によ
って精製された脱イオン水を用いて調製した。
【0027】
【実施例】本発明の最良の実施様式を発見するために、
発明者らは、精製効率に及ぼすペプチド配列、ペプチド
密度、塩濃度、温度、溶媒疎水性および溶媒pHの影響
を検討した。
【0028】vWFに結合するペプチドの同定 vWFに結合するペプチドを、第VIII因子を除去し
た精製vWFを用いて、ランダム6量体バクテリオファ
ージ・ディスプレイライブラリーをスクリーニングする
ことによって発見した。vWF結合で選ばれたクローン
を、標準DNA配列分析にかけて、対応するペプチド配
列を演繹した。対応する配列のペプチドを、化学的に合
成し、樹脂にカップリングさせ、そしてそれらのvWF
結合能についてスクリーニングした。ペプチドRLRS
FY(配列番号:13)を、選択操作により演繹し、ア
フィニティーリガンドとして利用するために試験した。
便宜上、アミノ酸は、Lehningerにおいて定められたそ
れらの慣用略号によって表される(31)。
【0029】固定化ペプチドRLRSFYを用いるvW
F精製のためのアフィニティークロマトグラフィー ペプチドRLRSFYを、改変されたToyopear
l樹脂(−(β−Ala)2−Toyopearl)上
で直接合成し(25)、そして樹脂を、1mlカラム
(0.7x2.5cm)中に充填した。Koate(v
WF、FVIIIおよびヒト・アルブミンを含むBayer
の製品)を、結合バッファー(10mMHEPES,5
mM塩化カルシウムおよび0.1MNaCl、pH7)
において、流速2ml/minでそのカラムに適用し
た。結合バッファーで洗浄1分後、HEPESバッファ
ー中0.1から1MまでのNaCl直線勾配液を、5分
間以上かけてカラムに適用した。高塩濃度による溶出
を、さらに1分間持続し、その後、2%酢酸を使用し
て、保持されたタンパク質を溶出した。クロマトグラム
を、図1に示す。Koate0.1mlをカラムに適用
した場合、そのタンパク質の約60%は、ペプチド樹脂
に結合しないか、またはゆるく結合し、塩化ナトリウム
によって溶出した。残留物は、2%酢酸を用いて溶出さ
れた。ペプチドが樹脂に接着されてない対照実験(−
(β−Ala)2−Toyopearlのみ)では、K
oate0.1ml由来のほとんど全タンパク質が、ペ
プチド−Toyopearlカラムに用いられた同一条
件下で、カラムを通過した。また、このクロマトグラム
も図1に示す。
【0030】図1のピークを回収し、ELISAによっ
てvWFを、そしてSDS−PAGEによって純度を分
析した。vWFのほとんどは、RLRSFY−Toyo
pearlカラムによって保持され、そして1Mまでの
塩化ナトリウムによって溶出されなかった(表1)。大
体半分のvWFを、酸ピークにおいて回収した。これに
比べて、総vWFの83%を、(β−Ala)2−To
yopearlカラムからの通過ピークに見出だした。
【0031】また、表1は、2種のカラムから回収され
た総タンパク質(280nmにおける吸光度で表され
る、A280)が同じであることを示す。適用されたvW
Fの半分だけが、ペプチド−Toyopearlカラム
から回収される。これは、酸が溶出の間にvWFの一部
を変性することを示唆している。このことは、ELIS
AアッセイにおけるvWF標準品の直接酸処理と続く中
和によって確認される(データは示されない)。
【0032】SDS−PAGE(還元的)によるカラム
画分の分析は、ペプチド−Toyopearlからの酸
溶出液における主要タンパク質が、サブユニット分子量
225kDaをもつことを明らかにした。酸ピークで
は、ゲルは、また、66kDaの位置に少量のアルブミ
ンを示した(データは示されない)。本発明者らは、ペ
プチド−Toyopearl樹脂が、Koate混合液
からvWFを保持できるが、ペプチド配列における若干
の改変が選択性を増進できるであろうと結論した。その
ことが、次のような配列最適化の研究に導いた。
【0033】
【表1】
【0034】配列の最適化 RLRSFYの初めの3つの位置における単一同類アミ
ノ酸置換体を、(β−Ala)2−Toyopearl
上で直接合成した。両アルギニン(R)に使用されるア
ミノ酸置換体は、ヒスチジン(H)、リジン(K)、グ
ルタミン(Q)およびアスパラギン(N)であった。ロ
イシン(L)の置換体は、イソロイシン(I)、バリン
(V)、フェニルアラニン(F)およびチロシン(Y)
を含む。これらの個々の置換体が、12種の独特のペプ
チド配列を生んだ(配列番号:1〜12)。樹脂を1m
lガラスカラムに充填後、Koate0.1mlを、各
カラムに適用し、そして塩化ナトリウム勾配と2%酢酸
を用いて、図1におけると同様に溶出した。画分を回収
し、そしてA280吸光度とELISAについて分析し
た。結果を、表2に列挙する。N−末端におけるRが、
NまたはQで置換された場合、カラムに捕捉されたvW
Fのパーセンテージは、有意に減少したことが、証明さ
れる。N−末端から3番目の位置におけるRの置換体
は、Koate由来のvWFの捕捉に影響を与えなかっ
た。このことは、N−末端のRが、Koate由来のv
WFの捕捉において、3番目の位置のRよりも重要な役
割を演じることを示唆すると思われた。LがVで置換さ
れた場合、最大のvWF結合が起きた。
【0035】RVRSFY−Toyopearlにおけ
るvWFの精製の確認を、出発材料としてPEG濾液を
用いて実施した(図2)。0.15MNaCl洗浄と、
さらに0.35MNaCl洗浄を加えることにより、大
部分のアルブミンが除去された。結合したvWFは、2
%酢酸を用いて溶出された。図2、列8に見られるよう
に、vWFは、RVRSFY−Toyopearlへの
結合によって高度に精製された。
【0036】
【表2】
【0037】RVRSFY−Toyopearlへのv
WFの吸着等温線 Toyopearl上で直接合成されたRVRSFYと
vWFの間の相互作用が、吸着等温線測定を通して研究
された。vWFは、広範囲の分子量からなるので、吸着
等温線から結合定数を得るために、複雑な理論的解析が
要求される。それに加えて、vWFの種々の多量体は、
さまざまな結合定数をもつであろう。解析を単純化する
ために、1000kDa周辺の分子量をもつvWFを、
Bio−GelA−5Mゲル(BioRad)によるサイズ排
除クロマトグラフィーを用いて、Koateから分画
し、そして非還元アガロースゲル電気泳動によって解析
した。
【0038】図3における吸着等温線は、一定濃度のv
WFでは、ほとんどのvWFが、RVRSFY−Toy
opearlに吸着されることを示している。吸着等温
線は、ラングミュアの式を用いて適合され、会合定数
1.31x106(M-1)を得た。また、曲線の適合
は、樹脂の最大容量が、vWF15mg/樹脂ml、ま
たはvWF60mg/樹脂1gであることを示した。
【0039】吸着等温線に及ぼすペプチド密度の影響 ペプチドAc−RVRSFY−アミド(配列番号:1
4)を、化学的に合成し、C−末端リジンを介してTo
yopearl−Epoxy−650M樹脂に固定化し
た。N−末端のアセチル基は、ペプチドがN−末端アミ
ンで樹脂にカップリングするのを妨害した。樹脂におけ
るペプチドのカップリング効率とペプチド濃度を、逆相
HPLCによって追跡した。カップリング効率は、ペプ
チド5〜60mg/mlに対応して95〜75%の範囲
であった。
【0040】吸着等温線に及ぼすペプチド密度の影響
を、図4に示す。ペプチド密度の増加は、vWFの吸着
を増進する。最小ペプチド密度、ペプチドAc−RVR
SFY32mg/樹脂1ml(32μmol/ml)
が、ペプチドへのvWFの吸着に必要である。ラングミ
ュアの式を、これらの等温線を適合させるために使用
し、曲線適合から得られた会合定数と最大容量を、表3
に列挙する。それらは、Toyopearl樹脂上に固
定化されたペプチド密度の増大に伴う会合定数と最大結
合性能の増大を示す。
【0041】
【表3】
【0042】固定化ペプチド樹脂を、Koate由来の
vWF分離用カラムに充填する場合、カラムによって捕
捉されるKoate中のvWFのパーセンテージは、ま
た、ペプチド密度に依存した。図5は、クロマトグラフ
ィー型式において、Koate由来のvWF捕捉に及ぼ
すペプチド密度の影響を示す。ペプチド密度が、32m
g/ml未満の場合には、vWFの捕捉は、ほとんどな
かった。ペプチド密度の増大とともに、vWFの捕捉
は、捕捉なしから、密度54mg/mlにおけるほとん
ど完全捕捉まで、遷移的に進んだ。この傾向は、吸着等
温線測定から得られたものと一致した。
【0043】ペプチド−Toyopearlカラム由来
の捕捉されたvWF溶出に及ぼす塩および温度の影響 一般に、高塩濃度による溶出は、酸溶出よりも高い生物
活性をもつタンパク質を回収できる。この理由により、
溶出についての塩濃度を、2MNaClまで増加させた
が、Ac−RVRSFYK−Toyopearlによっ
てKoateから捕捉されたvWFは、遊離されなかっ
た。CaCl2およびMgCl2のような二価塩を溶出に
使用した場合、ペプチドカラムによって捕捉されたvW
Fのほとんどを遊離した。図6は、カルシウムおよびマ
グネシウム濃度への、保持vWFの溶出の依存性を示
す。カルシウムおよびマグネシウム濃度が、0.3Mよ
り高い場合には、捕捉vWFの約80%を溶出できた。
【0044】温度を上げると、カルシウムは、Ac−R
VRSFYK−Toyopearlを充填したカラムか
ら、捕捉vWFを溶出するのに一層効果的であった。例
えば、温度を、22から26および30℃に上げた場
合、0.5M塩化カルシウム溶液によって溶出されるv
WFのパーセンテージは、それぞれ80%から85およ
び89%まで増大した。二価塩および温度上昇による捕
捉vWFの効率的溶出は、固定化ペプチドとvWFの間
のイオン相互作用が、結合相互作用に重要な役割を演じ
ていることを示唆する。
【0045】より高い温度が、vWFを損傷しないこと
を確かめ、そして塩化カルシウム溶出のvWF回収率を
試験するために、54mg/mlペプチドAc−RVR
SFYKを含む0.4mlカラムを用いて、Koate
0.1mlからvWFを分離した。通過液、塩(1MN
aCl)、0.5MCaCl2および2%酢酸溶出の画
分を回収し、各画分中のvWF活性を、ELISAによ
って測定した。CaCl2画分は、総vWFの82.5
%を含み、そしてすべての画分中に回収されたvWF
は、87.8%であった。これに比べて、2%酢酸のみ
を溶出に使用した時は、総vWFの55.9%が回収さ
れた(表2)。
【0046】Koate由来のvWFの捕捉に及ぼす溶
液pHの影響 リガンドとタンパク質間のイオン相互作用は、溶液pH
が、タンパク質の等電点以上(または以下)から以下
(または以上)まで変化する場合、通常は減少する。T
oyopearl上に固定されたAc−RVRSFYK
の場合には、リガンドは、pH12以下のすべてのpH
において正に帯電される。vWFの等電点5.8(2
7)以上の溶液pHは、vWFが負に帯電されるので、
好ましい相互作用をもつことが期待される。図7に示す
ように、pH6〜7では、vWFの約95%が、ペプチ
ドカラムによって捕捉された。しかしながら、溶液pH
が5および4.6の時でも、vWFの可成のパーセンテ
ージ(それぞれ、91%および65%)が、ペプチドに
よって捕捉された(図7)。これらの結果は、低pHで
は、イオン相互作用が、vWFの捕捉に必要な唯一の力
ではないことを示唆している。
【0047】[例]ヒト血漿の低温沈殿物PEG濾液からvWFの精製 ヒト血漿の低温沈殿物由来の粗PEG濾液を使用して、
実際の分離を例証した。PEG濾液を、ウイルス不活化
薬剤、1%TNBPおよび0.5%Tween20を用
いて、30℃で3時間処理した。処理されたPEG濾液
を、カラム中に直接注入した。図8に示すように、54
mg/mlペプチドAc−RVRSFYK−Toyop
earlを含むカラムを使用して、PEG濾液中のvW
Fを捕捉し、そしてカルシウム勾配5mM〜500mM
を用いて溶離した。総vWFのほぼ74%が、0.35
MCaCl2で溶出した(10分における小ピーク)。
【0048】[結論]本発明者らは、vWF精製用のア
フィニティーリガンドとして使用するための、ペプチド
ライブラリーから選択されたペプチドを記述した。固定
化ペプチドに対するvWFの会合定数の測定は、表面へ
のvWFの接着が多量体的であることを明らかにする。
ペプチド密度の増大は、結合定数と最大容量を増大する
ことが注目された(図4、5)。そのような現象は、多
点相互作用の特徴であり、その理由は、リガンド密度の
増大が、固定化されたリガンドとタンパク質間の相互作
用の可能性を増大するからであろう(29)。最終的
に、アフィニティークロマトグラフィーによる、ヒト血
漿の粗PEG濾液由来のvWFの精製が例証された。
【0049】ペプチドRVRSFY、およびまたRLR
SFY、そして同様の配列をもつ他の低ペプチドは、v
WFに親和力をもつ広い範疇の偽生物特異的リガンドに
入る。この場合、相互作用は強いように思われ、そして
特異性は中間である。結合の機構は、混合様式、すなわ
ち、すべてのアフィニティー相互作用に基本的に必要な
種々の結合型の組み合わせであると思われる。N−末端
におけるアルギニンのグアニジニウム基を介するイオン
相互作用が重要であるが、反対に、N−末端の第1級ア
ミンは重要ではない。かくして、ペプチド中の脂肪族ま
たは芳香族アミノ酸に対する疎水性結合のような他の相
互作用が役割の一部を果たす。
【0050】vWFを精製するために低ペプチドを使用
することは、Hagenらによって既に報告されている
(2)。Hagenらの方法は、血小板糖タンパク質1bの
配列に由来するペプチドを使用する。糖タンパク質1b
の残基165〜260の分析では、本発明に開示された
ペプチドのいずれとも類似性がないことが示される。さ
らにまた、ペプチドに関して検索されたタンパク質デー
タベースでは、ただ3種のタンパク質のみが相同な配列
を示したが、そのいずれもvWFや血小板糖タンパク質
1bとは関係がない。(相同な配列をもつタンパク質
は、ブドウの木のクロームモザイクウイルス由来ゲノム
・ポリタンパク質1、ユーグレナ・グラシリス(Eug
lena gracilis)由来リボソームタンパク
質L5、および酵母中の硫酸塩輸送タンパク質と思われ
るYBR294wであった。) 結論として、本発明者らは、タンパク質のアフィニティ
ー精製のために、ペプチド・ライブラリーから得られた
新規なペプチドの使用を例証したが、この場合、ペプチ
ドは、アフィニティー・マトリックス上で直接合成され
るか、または固定化される。ペプチド配列の同類置換
は、選択性の改変には有用な技術である。結局、ペプチ
ド密度、溶液pH、および塩濃度は、ヒト血漿の低温沈
殿物における粗材料PEG濾液由来のvWF分離を最適
化するように調節できる。
【0051】上記実施例は、本発明を具体的に説明する
ことを意図し、そして種々の変法が、当業者には生じる
であろうと考えられる。したがって、本発明の範囲は、
以下の請求範囲によってのみ限定されることが意図され
る。
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】
【表7】
【0056】
【表8】
【0057】
【表9】
【0058】
【表10】
【0059】
【表11】
【0060】
【表12】
【図面の簡単な説明】
【図1】ペプチドRLRSFY(配列番号:13)をも
つ場合(a)およびもたない場合(b)のカラムからの
Koate(商標)第VIII因子について、溶出プロ
フィルを示す。
【図2】RVRSFY−Toyopearl(商標)樹
脂(配列番号:11)カラムを用いるクロマトグラフィ
ーから収集された画分のSDS−PAGE(電気泳動)
の結果を示す図面と代わる写真である。列1:ヒト血清
アルブミン標準品;列2:標準vWF;列3:出発材料
(PEG濾液);列4:分子量標準品;列5:通過ピー
ク;列6:0.15MNaCl溶出液ピーク;列7:
0.35MNaCl溶出液ピーク;列8:2%酢酸溶出
液ピーク。
【図3】RVRSFY−Toyopearl(配列番
号:11)上への吸着等温線を示す。
【図4】Ac−RVRSFYK−Toyopearl
(配列番号:14)へのvWFの吸着に及ぼすペプチド
密度の影響を示す。
【図5】Koate由来のvWFの分離に及ぼす(Ac
−RVRSFYK−Toyopearl(配列番号:1
4)上の)ペプチド密度の影響を示す。
【図6】55mg/ml Ac−RVRSFYK−To
yopearl(配列番号:14)を充填されたカラム
からの捕捉されたvWFの溶出に及ぼす二価カチオン濃
度の影響を示す。
【図7】Ac−RVRSFYK−Toyopearl
(配列番号:14)を用いるKoate由来のvWFの
捕捉に及ぼす溶液pHの影響を示す。
【図8】Ac−RVRSFYK−Toyopearl
(配列番号:14)を用いる、ヒト血漿の低温沈殿物に
おける粗材料PEG濾液由来のvWFの精製を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨージ・エイ・ボームバク アメリカ合衆国ノースカロライナ州27545 ナイトデイル・ベツデイングフイールドド ライブ902 (72)発明者 デイビツド・ジエイ・ハモンド アメリカ合衆国ノースカロライナ州27606 ローリー・ベントリーフドライブ5312

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RLHSFY,RLKSFY,RLNS
    FY,RLOSFY,RFRSFY,RIRSFY,R
    VRSFY,RYRSFY,RLRSFY,HLRSF
    Y,およびKLRSFYからなる群より選ばれる、6個
    の連続するアミノ酸残基の特定配列を含んでなる組成
    物。
  2. 【請求項2】 RLHSFY,RLKSFY,RLNS
    FY,RLOSFY,RFRSFY,RIRSFY,R
    VRSFY,RYRSFY,RLRSFY,HLRSF
    Y,およびKLRSFYからなる群より選ばれるアミノ
    酸配列を含む基材と、フォンビルブランド因子を含む溶
    液を、基材にフォンビルブランド因子を結合させるのに
    十分な条件下で接触させることを含んでなるフォンビル
    ブランド因子の精製方法。
JP8266798A 1995-09-22 1996-09-17 フオンビルブランド因子に結合するペプチドリガンド Pending JPH09124696A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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US537069 1995-09-22
US08/537,069 US5688912A (en) 1995-09-22 1995-09-22 Peptide ligands which bind to von willebrand factor

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AU6568996A (en) 1997-03-27
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