JPH09121479A - フライホィール式エネルギー貯蔵装置 - Google Patents

フライホィール式エネルギー貯蔵装置

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JPH09121479A
JPH09121479A JP7273989A JP27398995A JPH09121479A JP H09121479 A JPH09121479 A JP H09121479A JP 7273989 A JP7273989 A JP 7273989A JP 27398995 A JP27398995 A JP 27398995A JP H09121479 A JPH09121479 A JP H09121479A
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JP
Japan
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shaft
rotor
flywheel
stator
energy storage
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JP7273989A
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Osamu Muto
修 武藤
Yoshihiro Susa
吉弘 須佐
Isao Takahashi
勲 高橋
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Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/55Flywheel systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

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  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄損および渦電流損が極めて小であり、エネ
ルギー変換効率の高いフライホィール式エネルギー貯蔵
装置を提供する。 【解決手段】 発電電動機とフライホィールとを組み合
わせたエネルギー貯蔵装置において、発電電動機を、シ
ャフトの軸線と直交する平面の円周方向に異極が交互に
現れるように複数個の永久磁石を設けてなる中空円板状
のロータ部材を軸線方向に異極が対向するように間隔を
介して設けてなるロータと、偏平状に形成された複数個
のコイルを軸線と直交する平面の円周方向に等間隔に設
けて中空円板状に形成したステータ部材を備えてなるス
テータとによって構成すると共に、前記ロータ部材の永
久磁石と前記ステータ部材のコイルとが空隙を介して軸
線方向に対向するように設け、フライホィールを含む垂
直回転系の重量の50%以上を同極を対向させて構成し
た磁気軸受で支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンピュー
タ電源用無停電電源装置、家庭用電源装置、電気自動車
用電源装置等のためのエネルギー貯蔵装置に関するもの
であり、特に電気エネルギーを運動エネルギーの形で貯
蔵し、必要時に電気エネルギーに変換して供給するフラ
イホィール式エネルギー貯蔵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のフライホィール式エネルギ
ー貯蔵装置の例を示す要部縦断面正面図であり、例えば
特開平2−36740号公報に記載されているものであ
る。図4において、50は真空ケーシングであり、有底
中空筒状に形成され、外周に取付部50aが設けられて
いる。51はケーシングであり、真空ケーシング50上
にボルト53により固着され、ケーシング51上には更
に天井板54が固着されている。
【0003】真空ケーシング50の底部中心部にはステ
ータフレーム57が固着され、このステータフレーム5
7の外周には、薄鋼板を積層してなるステータコア58
が設けられ、コイル59が巻回されている。ステータフ
レーム57内には、ピボット軸受55が設けられ、後述
する回転体の構成部材であるピボットシャフト56を回
転自在に支承するように構成されている。なおピボット
シャフト56は、高速回転によるグルーブポンプ作用に
よる潤滑油の高圧力により、ピボット軸受55と非接触
状態となるように構成されている。
【0004】次に60はニードルベアリングであり、ピ
ボットシャフト56の振れを抑制するために、ステータ
コア57の上端部に設けられている。61は取付板であ
り、ピボットシャフト56の上端部に固着されている。
62はロータコアであり、円板状の薄鋼板を積層して形
成され、内周部に多数のスロット部が軸線方向に設けら
れると共に、これらのスロット部にはアルミニウム等の
導体が注入され、ロータコア62の上下端部で短絡され
てエンドリング63を形成している。
【0005】ロータコア62は前記ステータコア58と
空隙を介して設けられ、エンドリング63の上端は前記
取付板61に固着されている。64はフライホィールで
あり、ピアノ線を多数回巻回されて形成され、エンドリ
ング63に固着されている。そしてピボットシャフト5
6、取付板61、ロータコア62、エンドリング63お
よびフライホィール64が一体となってピボットシャフ
ト56を軸心とした回転体65が構成されている。
【0006】なお前記のステータコア58、コイル5
9、ロータコア62およびエンドリング63によって発
電電動機部が誘導機として構成される。66はプロテク
タであり、真空ケーシング50の内周に設けられ、フラ
イホィール64の非所望な破壊時における装置の保護の
役割をする。67は吸引磁石であり、取付板61と空隙
を介してケーシング51に固定され、取付板61との間
の磁気吸引力によって回転体65の回転バランスをとる
ためのものである。
【0007】上記の構成により、ステータコア58のコ
イル59に外部から通電すると、ステータコア58とロ
ータコア62との間に磁気誘導作用が発生し、ピボット
シャフト56を軸心として回転体65が高速回転する。
そして高速回転するフライホィール64が電気エネルギ
ーを運動エネルギーの形で貯蔵し、必要時にこの運動エ
ネルギーを電気エネルギーに変換し、負荷に電力として
供給されるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置におい
ては、発電電動機部が誘導機として構成されているた
め、電気エネルギーと運動エネルギーとの間の変換効率
が低い(例えば80%以下)という問題点がある。すな
わち磁気回路中に鉄鋼材料からなるステータコア58お
よびロータコア62を使用しているため、磁界の交番に
より鉄損が発生することによる。このような鉄損を減少
するために、相互に絶縁してなる薄鉄鋼板を積層してス
テータコア58およびロータコア62を形成し、更には
鉄損の少ない珪素鋼板等を使用しているが、鉄損を大幅
に低減するには至っていない。
【0009】一方誘導機の容量を大にするために、コイ
ル59およびアルミニウム導体における横断面積を大に
すると、コイル59およびアルミニウム導体内に渦電流
が発生し、渦電流損により前記変換効率を低下させる要
因となる。特に磁束密度が高く、周波数の高い交番磁界
で使用されるもの程、上記コイル59およびアルミニウ
ム導体内に発生する渦電流損が大となり、変換効率を更
に低下させるという問題点がある。
【0010】また上記従来装置においては、回転体65
の重量を、ピボット軸受55および吸引磁石67によっ
て支持しているが、大部分はピボット軸受55が支持
し、吸引磁石67は補助的支持にすぎない。なおピボッ
トシャフト56は、高速回転時においてはグルーブポン
プ作用による潤滑油の高圧力により、ピボット軸受55
と非接触状態となるが、低速回転時においては前記グル
ーブポンプ作用が充分でないため、ピボットシャフト5
6とピボット軸受55とは接触状態となり、摩擦抵抗が
大となる結果、エネルギー変換効率が低下するという問
題点がある。
【0011】一方吸引磁石67の磁気的吸引力により、
前記ピボットシャフト56とピボット軸受55に印加さ
れる回転体65の重量が若干軽減され得るが、その割合
は低く留まり、この割合を向上させることは困難であ
る。すなわち吸引磁石67の磁気的吸引力を増大させる
ために、取付板61との間隙を小に形成すると、回転体
65の非所望な上方への移動により、取付板61が吸引
磁石67に吸着されるおそれがある。このような事態が
発生すると回転体65がデッドロック状態となり、極端
な場合には装置全体を破壊するおそれもある。従って吸
引磁石67の磁気吸引力は小なる値に制限されるという
問題点がある。
【0012】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
を解決し、鉄損および渦電流損が極めて小であり、エネ
ルギー変換効率を大幅に向上させ得ると共に、高速回転
域のみならず低速回転域においても高効率で使用し得る
フライホィール式エネルギー貯蔵装置を提供することを
課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、発電電動機を構成するロータ
とフライホィールとをシャフトに同軸的に固着し、この
シャフトを回転させることによって電気エネルギーを運
動エネルギーに変換して貯蔵し、必要時にこの運動エネ
ルギーを電気エネルギーに変換して負荷に電力として供
給するフライホィール式エネルギー貯蔵装置において、
発電電動機を、シャフトの軸線と直交する平面の円周方
向に異極が交互に現れるように複数個の永久磁石を設け
てなる中空円板状のロータ部材を軸線方向に異極が対向
するように間隔を介して設けてなるロータと、偏平状に
形成された複数個のコイルを軸線と直交する平面の円周
方向に等間隔に設けて中空円板状に形成したステータ部
材を備えてなるステータとによって構成すると共に、前
記ロータ部材の永久磁石と前記ステータ部材のコイルと
が空隙を介して軸線方向に対向するように設け、かつ前
記シャフトの軸線を垂直に形成し、前記シャフト、ロー
タおよびフライホィールからなる回転系を、シャフトの
下端部に設けた動圧軸受と、前記ロータおよびステータ
の軸線と直交する平面上に同軸状のリング状に構成され
た支持用永久磁石を各々同極が対向するように設けて形
成した磁気軸受とによって支持し得るように構成し、か
つ前記磁気軸受により前記回転系の重量の50%以上を
支持するように構成する、という技術的手段を採用し
た。
【0014】本発明において、ステータ部材をn個(n
は1以上の正の整数)設け、ロータ部材を(n+1)個
設けることができる。更に上記の発明において、支持用
永久磁石を、平面への輪郭形状が扇形状に形成された磁
石片を円周方向に複数個配設して構成することができ
る。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す要部縦断面図で
ある。図1において、1は真空容器であり、有底中空円
筒状に形成され、内部に発電電動機2およびフライホィ
ール3が設けられている。4は蓋板であり、真空容器1
の上方に設けられ、真空容器1内を真空状態に保持す
る。なお真空容器1には真空ユニットと連通する真空ホ
ース(何れも図示せず)を接続する。
【0016】次に発電電動機2は、軸線が垂直に形成さ
れたシャフト5に、中空円板状に形成されたロータ部材
6を、その中空部をシャフト5に固着して例えば4個軸
線方向に間隔を介して設けてなるロータ7と、前記ロー
タ部材6,6の間に例えば3個の中空円板状に形成され
たステータ部材8を空隙を介して軸方向に対向するよう
に設けてなるステータ9とによって構成される。そして
フライホィール3は前記シャフト5と一体に固着され
る。
【0017】シャフト5は、下端部に例えば半球状に形
成されたピボット10が一体に設けられると共に、真空
容器1の底部中心部に設けられたピボット軸受11によ
り回転可能に支承されている。またシャフト5の中間部
は動圧軸受13により支持されている。なお上記ピボッ
ト10およびシャフト5の動圧軸受13に臨む部位に
は、複数個の溝が設けられており、シャフト5の高速回
転によるグルーブポンプ作用に起因する潤滑油の高圧力
により、各々ピボット軸受11および動圧軸受13と非
接触状態を保持し得るように構成されている。従って上
記ピボット10とピボット軸受11は動圧軸受の1種で
ある。
【0018】12はタッチダウン軸受であり、蓋板4の
中心部に設けられ、シャフト5の上端部において、シャ
フト5と例えば0.5mm程度の間隙を介して対向させてあ
る。このタッチダウン軸受12は平常時においてはシャ
フト5と非接触であるが、例えばフライホィール3が非
所望に破損若しくは破壊した際においてシャフト5の上
端部を支持するものである。
【0019】次にロータ部材6は、シャフト5の軸線と
直交する平面の円周方向に異極が交互に現れるように複
数個の永久磁石6aを設けて中空円板状に形成されると
共に、その中空部にシャフト5が間隙を介して貫通する
ように、かつ軸線方向に異極が対向するように間隔を介
して配設される。上記永久磁石6aは、磁気エネルギー
積の大なる希土類系磁石材料、例えばNd−Fe−B系
磁石材料によって形成される。なお最上段および最下段
のロータ部材6には、各々強磁性材料からなるヨーク6
bを設ける。
【0020】ステータ9は、中空円筒状に形成されたケ
ーシング14内に、スペーサ15を介してステータ部材
8を設けて構成される。16は蓋板であり、ケーシング
14の上方に設けられると共に、中心部に前記動圧軸受
13が設けられる。そしてステータ部材8には、偏平状
に形成された複数個のコイルが、シャフト5の軸線と直
交する平面の円周方向に等間隔に設けられている。これ
らのコイルは、平面への投影形状を例えば略台形状に巻
回されて、U,V,W各相毎に配設されると共に、各相
間の電気角を偏位させて3相の積層構造に形成される。
なお上記コイルは前記永久磁石6aと空隙を介して軸線
方向に対向するように設けられる。
【0021】上記のコイルは、例えば直径が0.16mmの
ような細い銅裸線を複数本集合させて、横断面が例えば
1.2mm×2.3mmの長方形になるように成形した導体の外
周に、例えば油性エナメルからなる被覆を設けたもの
を、偏平状に巻回して空心状(コアレス)に形成され
る。
【0022】次にフライホィール3は、例えばガラス繊
維、カーボン繊維等の高張力繊維、高張力鋼線等を多数
回巻回して形成され、外周の比較的体積の大なるフラン
ジ部3aと、その内周に中空円板状に形成されたリム部
3bとの一体構成とし、リム部3bを介してシャフト5
に固着される。
【0023】17は磁気軸受であり、蓋板16の外周部
の上面に設けられた支持用永久磁石18aと、前記フラ
イホィール3のリム部3bの下面に固着された保持板1
9に設けられた支持用永久磁石18bとによって構成さ
れる。なお支持用永久磁石18a,18bは、例えばシ
ャフト5の軸線を中心とするリング状に形成されると共
に、空隙を介して同極が対向するように設けられる。
【0024】上記のようにして、シャフト5、ロータ部
材6、フライホィール3、保持板19および支持用永久
磁石18bによってシャフト5を軸心とする回転系が構
成され、この回転系の重量は、ピボット10とピボット
軸受11、および磁気軸受17によって支持される。
【0025】21は密閉容器であり、蓋板4の中央部の
凹所に設けられ、上方を天井板22によって密閉され
る。23はゲッタであり、例えば支持部材により、ジル
コニウム若しくはジルコニウム合金からなる細線を支持
し、この細線に外部から通電加熱可能に構成する。なお
密閉容器21はタッチダウン軸受12とシャフト5との
間隙を介して前記真空容器1と連通しているので、真空
容器1内が真空になると共に密閉容器21内も真空に保
持され得る。
【0026】図2は図1における支持用永久磁石18
a,18bを示す要部拡大平面図である。図2において
支持用永久磁石18a,18bは、前記回転系の重量の
50%以上、好ましくは80%以上支持するため、磁気
エネルギー積の大なる希土類系磁石材料、例えばNd−
Fe−B系磁石材料によって形成するのがよい。この場
合、リング状に一体成形する他、平面への投影輪郭形状
を例えば扇形状に形成した磁石片を、円周方向に複数個
配設して構成することができる。
【0027】図3は支持用永久磁石18a,18bの他
の例を示す要部拡大平面図であり、図2に示すものと同
様の作用が期待できる。上記の構成により、ステータ部
材8のコイルに外部交流電源から通電すると、永久磁石
6aとコイルとからの磁気的吸引、反発作用によりシャ
フト5を軸心としてロータ7、フライホィール3等から
なる回転系が、例えば30,000r.p.m.以上の高速で回
転するから、この回転系が電気エネルギーを運動エネル
ギーの形で貯蔵し、必要時にこの運動エネルギーを電気
エネルギーに変換し、外部負荷に電力として供給できる
のである。
【0028】この場合において、磁束は永久磁石6aお
よびステータ部材8のコイルを夫々シャフト5の軸線と
略平行に貫通するため、磁気回路中には鉄材が存在しな
い。従って従来のものと比較して鉄損の発生をなくすこ
とができる。またステータ部材8を構成するコイルは、
前記のように空心に形成されると共に、コイルを形成す
る導体は細線の集合体であるため、導体内に発生する渦
電流が極めて少なく、渦電流損を大幅に低減できるので
ある。
【0029】なおフライホィール3およびロータ7を構
成要素とする回転系は、真空容器1内に収納されている
と共に、この真空容器1と連通する密閉容器21内には
ゲッタ23が設けられているため、真空容器1内は長期
に亘って所定の真空度に維持され得る。すなわち真空容
器1の初期真空化処理の後において、真空度が低下した
場合には、ゲッタ23を通電加熱して活性化させること
により、真空容器1内の水素、窒素、酸素等のガスと反
応し得るから、真空度を所定の水準に維持し得るのであ
る。従って、回転系が例えば30,000r.p.m.以上の高
速回転をした場合においても、風損を大幅に減少させ得
る。
【0030】また回転系を支持する動圧軸受13および
ピボット軸受11は、回転系またはシャフト5の高速回
転時におけるグルーブポンプ作用により、潤滑油に高圧
力を発生させ、各々シャフト5およびピボット10と非
接触状態を保持するから、摩擦損失を防止し、結果的に
エネルギー変換効率を向上させ得る。上記の結果98%
の変換効率が得られることが実験によって確認された。
【0031】上記の実施例においては、ロータが平板状
の、いわゆるフラット型のものについて記述したが、本
発明はこれに限定されず、円筒形に形成されたロータの
内周面および/または外周面に永久磁石を設け、これら
の永久磁石と対向する空心偏平コイルを設けたステータ
を構成要件とするものについても適用可能である。
【0032】また回転系の回転数が比較的小であるもの
においては、真空容器を使用せず、大気中における回転
としてもよい。更にゲッタを真空容器内に設けることに
より、密閉容器を省略した構成としてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上記述のような構成および作
用であるから、下記の効果を奏することができる。
【0034】(1) 鉄損、渦電流損、風損等の損失が極め
て小であるため、エネルギー変換効率を大幅に向上させ
得る。 (2) 回転系の低速回転域においても、高効率のエネルギ
ー変換が行われ得る。
【0035】(3) 装置の小型、軽量化が可能であり、大
エネルギーの貯蔵が可能である。 (4) エネルギー貯蔵に要する時間が小であると共に、メ
ンテナンスが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部縦断面図である。
【図2】図1における支持用永久磁石18a,18bを
示す要部拡大平面図である。
【図3】支持用永久磁石18a,18bの他の例を示す
要部拡大平面図である。
【図4】従来のフライホィール式エネルギー貯蔵装置の
例を示す要部縦断面正面図である。
【符号の説明】
1 真空容器 3 フライホィール 5 シャフト 7 ロータ 9 ステータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 勲 新潟県長岡市北山町4丁目463番地

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電電動機を構成するロータとフライホ
    ィールとをシャフトに同軸的に固着し、このシャフトを
    回転させることによって電気エネルギーを運動エネルギ
    ーに変換して貯蔵し、必要時にこの運動エネルギーを電
    気エネルギーに変換して負荷に電力として供給するフラ
    イホィール式エネルギー貯蔵装置において、 発電電動機を、シャフトの軸線と直交する平面の円周方
    向に異極が交互に現れるように複数個の永久磁石を設け
    てなる中空円板状のロータ部材を軸線方向に異極が対向
    するように間隔を介して設けてなるロータと、偏平状に
    形成された複数個のコイルを軸線と直交する平面の円周
    方向に等間隔に設けて中空円板状に形成したステータ部
    材を備えてなるステータとによって構成すると共に、前
    記ロータ部材の永久磁石と前記ステータ部材のコイルと
    が空隙を介して軸線方向に対向するように設け、かつ前
    記シャフトの軸線を垂直に形成し、前記シャフト、ロー
    タおよびフライホィールからなる回転系を、シャフトの
    下端部に設けた動圧軸受と、前記ロータおよびステータ
    の軸線と直交する平面上に同軸状のリング状に構成され
    た支持用永久磁石を各々同極が対向するように設けて形
    成した磁気軸受とによって支持し得るように構成し、か
    つ前記磁気軸受により前記回転系の重量の50%以上を
    支持するように構成したことを特徴とするフライホィー
    ル式エネルギー貯蔵装置。
  2. 【請求項2】 ステータ部材をn個(nは1以上の正の
    整数)設け、ロータ部材を(n+1)個設けたことを特
    徴とする請求項1記載のフライホィール式エネルギー貯
    蔵装置。
  3. 【請求項3】 支持用永久磁石を、平面への輪郭形状が
    扇形状に形成された磁石片を円周方向に複数個配設して
    構成したことを特徴とする請求項1若しくは2記載のフ
    ライホィール式エネルギー貯蔵装置。
JP7273989A 1995-10-23 1995-10-23 フライホィール式エネルギー貯蔵装置 Pending JPH09121479A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103904816A (zh) * 2014-03-25 2014-07-02 南方科技大学 飞轮储能装置、风力发电系统及车辆能量回馈制动系统
GB2559441A (en) * 2017-09-15 2018-08-08 De Innovation Lab Ltd Electrical motor arrangement for electrical vehicles

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