JPH09121356A - 動きベクトル検出装置 - Google Patents
動きベクトル検出装置Info
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- JPH09121356A JPH09121356A JP27795595A JP27795595A JPH09121356A JP H09121356 A JPH09121356 A JP H09121356A JP 27795595 A JP27795595 A JP 27795595A JP 27795595 A JP27795595 A JP 27795595A JP H09121356 A JPH09121356 A JP H09121356A
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Abstract
ルの精度を向上する。 【解決手段】 動きベクトル推定部11は、前フレーム
画像A及び現フレーム画像Bから各ブロック毎又は各画
素毎の動きベクトルS11を推定する。動きベクトルS
11は、各ブロック毎又は各画素毎に動きベクトル蓄積
部12に蓄積される。領域分割部14は、現フレーム画
像Bの或る着目画素の濃度値と該着目画素の近傍画素の
濃度値との差分を所定の閾値と比較することにより現フ
レーム画像Bを複数の領域に分割し、該各画素が含まれ
る領域を表す領域分割情報S14を生成する。アフィン
パラメータ計算部13は、動きベクトルS11及び領域
分割情報S14に基づき前記各領域内の各画素毎にアフ
ィン変換を行うためのアフィンパラメータS13を計算
する。動きベクトル計算部15は、アフィンパラメータ
S13を用いて前記各領域の各画素毎の動きベクトルS
15を計算する。
Description
レートの高能率符号化復号装置、画像伝送装置、及び画
像処理装置等に用いられる動画像の動きベクトル検出装
置に関するものである。
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献;吹抜敬彦著、TV画像の多次元信号処理、(Nov.1
988)、日刊工業新聞社発行、P.201-207 前記文献には、時間的に連続する画像の2つのフレーム
からブロック毎の動きベクトルを検出する各種の方法が
記載されている。以下、従来技術として前記文献に記載
されている「パタンマッチング法」を説明する。図2
は、前記文献に記載された従来の動きベクトル検出装置
の一例を示す構成ブロック図である。この動きベクトル
検出装置では、前フレーム画像信号A及び現フレーム画
像信号Bが動きベクトル推定部(ME)1に入力され、
検出動きベクトルが出力信号S1として出力される。こ
の従来の動きベクトル検出装置では、前フレーム画像信
号Aをg0(x,y)とし、現フレーム画像信号Bをg
1(x,y)とすると、ブロックサイズがN×N(N≧
1である任意の正の整数)画素であるブロックに対し、
次の式(1)によりマッチング誤差e(ξ,η)を求め
る。
ブロックで式(1)を計算してマッチング誤差e(ξ,
η)が最小になる(ξ,η)を、そのブロックの動きベ
クトルとする。図3は、従来の動きベクトル探索方法を
説明する図である。この図を用いて従来の動きベクトル
探索方法を説明する。第1回目の探索で、点300 を中心
とする9点について式(1)を用いて計算し、最小とな
る(ξ,η)を求める。この例では、ベクトルv301が第
1回の探索で求められた動きベクトルである。第2回目
の探索では、中心を点301 に移し、その点を中心として
8点を探索し、同様にベクトルv302が求められる。第3
回目の探索では、点302 を中心として更に8点を探索
し、ベクトルv303が求められる。最終的に、元の中心点
300 と点303 とを結ぶベクトルv310が検出動きベクトル
となり、このベクトルv310が図2中の検出動きベクトル
である出力信号S1となる。
動きベクトル検出装置では、次のような課題があった。 (1) 図2の動きベクトル検出装置では、ブロック単
位で動きベクトルを求め、かつ該ブロックのサイズが固
定されている。そのため、低ビットレート動画像符号化
等の動き補償後のブロック歪による画像品質の低化が著
しい。 (2) 図2の動きベクトル検出装置は、ブロック単位
で動きベクトルの検出を行うので、実際には同じ動画像
領域上に動きが不連続な点が生じる。
を解決するために、画像の前フレーム画像と現フレーム
画像との間の動きベクトルを検出する動きベクトル検出
装置において、次のような手段を設けている。即ち、前
記前フレーム画像及び前記現フレーム画像に基づいて画
像の各ブロック毎又は該各ブロック中の各画素毎の動き
ベクトルを推定する動きベクトル推定部と、前記推定さ
れた動きベクトルを前記各ブロック毎又は該各ブロック
中の各画素毎に蓄積する動きベクトル蓄積部と、前記現
フレーム画像の或る着目画素の濃度値と該着目画素の近
傍画素の濃度値との差分を所定の閾値と比較することに
より該現フレーム画像を複数の領域に分割し、該各画素
が含まれる領域を表す領域分割情報を生成する領域分割
部と、前記動きベクトル蓄積部に蓄積された動きベクト
ル及び前記領域分割情報に基づき前記各領域中の各画素
毎にアフィン変換を行うためのアフィンパラメータを計
算するアフィンパラメータ計算部と、前記アフィンパラ
メータを用いて前記各領域中の各画素毎の動きベクトル
を計算する動きベクトル計算部とを、設けている。
きベクトル検出装置を構成したので、前フレーム画像及
び現フレーム画像が動きベクトル推定部に入力され、画
像の各ブロック毎又は各画素毎の動きベクトルが推定さ
れる。推定された動きベクトルは、動きベクトル蓄積部
に各ブロック毎又は該各ブロック中の各画素毎に蓄積さ
れる。一方、領域分割部において、前記現フレーム画像
の或る着目画素の濃度値と該着目画素の近傍画素の濃度
値との差分が所定の閾値と比較されて該現フレーム画像
が複数の領域に分割され、該各画素が含まれる領域を表
す領域分割情報が生成される。そして、アフィンパラメ
ータ計算部において、前記推定された動きベクトル及び
前記領域分割情報に基づき前記各領域内の各画素毎にア
フィン変換を行うためのアフィンパラメータが計算され
る。更に、動きベクトル計算部において、前記アフィン
パラメータを用いて前記各領域中の各画素毎の動きベク
トルが計算される。ここで、前記領域分割部において、
現フレームを領域分割して該各領域中の動きベクトルは
同じアフィンパラメータで表現できると仮定して動きの
修正を行なうと、同一領域内では同一の動きベクトルと
するので、部分的に誤った動きベクトルが存在しても修
正される。更に、ブロック毎に動きベクトルを検出して
も、最終的に画素毎の動きベクトルが得られ、動きベク
トルの精度が向上する。
ル検出装置に、第1の発明の動きベクトル蓄積部に蓄積
された前記推定された動きベクトルと前記動きベクトル
計算部で計算された動きベクトルとを比較して前記動き
ベクトル計算部で計算された動きベクトルを補正するた
めの補正演算処理の反復条件又は収束条件を判定する収
束判定部と、前記計算された動きベクトルと前記推定さ
れた動きベクトルとの前記各画素毎の残差の中央値を求
めることにより前記アフィンパラメータの補正項を計算
する補正項計算部と、前記アフィンパラメータに前記補
正項を加算して前記動きベクトル計算部へ送出する加算
部とを、設けている。この第2の発明によれば、前記動
きベクトル蓄積部に蓄積された前記推定された動きベク
トルと前記動きベクトル計算部で計算された動きベクト
ルとが収束判定部で比較され、前記補正演算処理の反復
条件又は収束条件が判定される。補正項計算部におい
て、前記計算された動きベクトルと前記推定された動き
ベクトルとの前記各画素毎の残差の中央値に基づいて、
アフィンパラメータの補正項が計算される。加算部にお
いて、前記アフィンパラメータに前記補正項が加算され
て動きベクトル計算部へ送出される。そのため、システ
ムの演算能力に余裕のある場合には、第1の発明と比較
して、動きベクトルの修正が更に精度良く行われる。
ル推定部は、複数の階層に分割された帯域分割信号で構
成された前フレーム画像及び現フレーム画像に基づいて
各帯域毎に動きベクトルを推定する階層的動きベクトル
推定部で構成している。この第8の発明によれば、帯域
分割信号で構成された前フレーム信号及び現フレーム信
号が階層的動きベクトル推定部に入力され、該帯域分割
信号から階層を生成しながら動きベクトルの推定が行な
われる。又、前記帯域分割信号で構成された現フレーム
信号が領域分割に使用され、階層を復元しながら原画像
が復元される。そのため、別途領域分割用画像の生成部
を設ける必要がなく、装置が簡単になる。従って、前記
課題を解決できるのである。
出装置の構成ブロック図である。この動きベクトル検出
装置は、前フレーム画像信号A及び現フレーム画像信号
Bを入力して動きベクトルS11を推定する動きベクト
ル推定部(ME)11を有している。動きベクトル推定
部(ME)11の出力側は、動きベクトルS11を蓄積
する動きベクトル蓄積部(MVM)12の入力側に接続
されている。動きベクトル蓄積部(MVM)12の出力
側は、アフィンパラメータ計算部(CA)13の第1の
入力端子に接続されている。又、この動きベクトル検出
装置は、現フレーム画像信号Bを領域分割して領域情報
S14を出力する領域分割部(RG)14を有してい
る。領域分割部(RG)14の出力側は、アフィンパラ
メータ計算部(CA)13の第2の入力端子に接続され
ている。アフィンパラメータ計算部(CA)13は、動
きベクトルS11と領域分割情報S14とから領域内の
アフィンパラメータS13を計算する機能を有してい
る。アフィンパラメータ計算部(CA)13の出力側
は、動きベクトル計算部(CMV)15の入力側に接続
されている。動きベクトル計算部(CMV)15は、ア
フィンパラメータS13により画素毎の動きベクトルS
15を計算する機能を有している。
画像信号A及び現フレーム画像信号Bが動きベクトル推
定部(ME)11に入力し、動きベクトルの推定が行な
われる。ここでは,一例として従来の「パタンマッチン
グ法」を用いて動きベクトルを推定する。動きベクトル
蓄積部(MVM)12において、動きベクトル推定部
(ME)11で求められた動きベクトルS11が全て蓄
積される。例えば、動きベクトルの推定に「パタンマッ
チング法」を用いる場合には、ブロック単位に1本の動
きベクトルが求められるので、1画面中のブロックの数
と同じ数の動きベクトルが蓄積される。又、動きベクト
ル推定部(ME)11に画素単位での動きベクトル検出
法を用いた場合には、動きベクトル蓄積部(MVM)1
2に、1画面中の画素数と同じ数の動きベクトルが蓄積
される。一方、領域分割部(RG)14において、現フ
レーム画像信号Bを入力し、或る中心画素の近傍画素を
見て、例えば濃度値の差が閾値Thr以内の画素を領域
統合していく方法により領域分割を行なう。即ち、現フ
レーム画像信号Bの座標(x,y)の画素の濃度値を、
fcur(x,y) 但し、 x;横方向の座標 y;縦方向の座標 とする。
る。 |fcur(x,y)−fcur(x+i,y+j)|≦Thr のとき、統合する。 |fcur(x,y)−fcur(x+i,y+j)|>Thr のとき、統合しない。 ・・・(2) 但し、 (i,j)=(0,−1),(−1,0),(0,+
1),(+1,0) である。最初は、1画素1領域とし、左上の画素を着目
画素として始める。最初の点に関し、式(2)を用いて
統合するか否かを判断し、統合した場合は、統合された
画素に移動し、式(2)により4近傍点を調べる。これ
らの4近傍点において、統合する画素がない場合には、
その画素を統合した画素に戻り、他の近傍点を調べる。
る。この図を用いて領域分割方法を説明する。図4で
は、中心画素を画素400 とし、該画素400 を領域Sの画
素とする。先ず、画素400 の4つの近傍画素のうち、該
画素400 と異なる領域の画素について、式(2)を用い
て、統合するか否かの判断を行う。ここでは、式(2)
を用いて画素401 は統合しないと判断し、画素402 を統
合すると判断した。次に、中心画素を画素402 に移して
再び4近傍点を調べる。ここでは、画素403 は統合せ
ず、画素404 及び画素405 を統合する。次に、中心画素
を画素404 に移動して4近傍点を調べる。すると、画素
406 ,407 ,408 の全てを統合しないと判断されるの
で、中心画素である画素404 を統合した元の画素402 に
戻り、中心画素を残りの近傍点である画素405 に移動し
て画素409 を統合するか否かを判断する。このようにし
て、領域内の全ての画素について調べ、統合すべき画素
がなくなった場合に、次の領域に移る。以上の手順を全
ての画素について行ない、領域分割を終了する。
1,2,・・・,l)を付け、各画素がどの番号の領域
に属するかを記録する。次に、アフィンパラメータ計算
部(CA)13において、領域分割部(RG)14の出
力信号である領域分割情報S14及び動きベクトル情報
S12を用いてアフィンパラメータS13が計算され
る。即ち、領域番号1番から、順次当該領域内に含まれ
る画素がもつ動きベクトルを用いてアフィンパラメータ
S13を計算する。そして、動きベクトル推定部(M
E)11において、ブロック単位に動きベクトルを検出
した場合には、そのブロック内の画素全てに、検出され
た同じ動きベクトルを与える。本実施形態では、検出さ
れた動きベクトルを次の式(3)のようにモデル化して
いる。
フィンパラメータを持ち、同じ動きを持つと仮定してい
る。即ち、同じアフィンパラメータで動きベクトルを表
現できると仮定する。そして、アフィンパラメータ計算
部(CA)13において最小2乗法を用いてアフィンパ
ラメータを計算する。
ンモデルは、式(3)から、次の式(4)で示される。 v´x=ax+by+e ・・・(4) 実際の動きベクトルをvxとすると、誤差r(x,y)
は、次の式(5)で示される。 r(x,y)=v´x−vx=ax+by+e−vx ・・・(5) 領域D(領域分割された或る一つの領域)に対し、誤差
r(x,y)の2乗和sを最小にするために、次の式
(6)を用いる。 s=minΣr(x,y)2 ・・・(6) 誤差rを領域Dに対し行列表現すると、次の式(7)で
示される。 r=Ax−y ・・・(7) 但し、
・,m) ri;座標(xi,yi)の画素に対する誤差 vi;座標(xi,yi)の画素に対する動きベクトル
のx成分 式(6)に式(7)を代入し、最小2乗法で解くと、 ATAx=ATy ・・・(9) 但し、 T;転置 各項を具体的に計算すると、次の式(10),(1
1),(12)のようになる。
ように計算される。 x=(ATA)-1・ATy ・・・(13) ATAが特異な行列である場合、特異値分解法を用いて
妥協解を求める。即ち、ATAは、例えば1画素のみの
領域(統合する画素がない場合)である場合や2画素の
領域でx方向或いはy方向に連なる場合に特異になる。
を用いて表現する。 ATA=U・W・VT ・・・(14) 但し、 U;列直交行列 W;対角行列 V;直交行列 式(14)より、 x=V・W-1・UT・ATy =V・[diag(1/wj)]・UT・ATy ・・・(15) 但し、 wj;Wの対角成分 [diag(pj)];pjをj番目の対角成分とした
対角行列 ATAが特異であると、wjは0になるので、その場合
の1/wjを0と置く。そして、式(15)を解くと、
xの妥協解が求められる。ここで求められるxは式
(9)の厳密な解ではないが、全ての可能なxの中で最
小2乗法の意味で最良となる。
差に埋もれて正確な値が分からない。従って、この場合
にも閾値Thr2 を用いて次の式(16)に示すよう
に、wjが閾値Thr2 より小さい場合には1/wjを
0にする。 wj<Thr2 のとき、1/wjを0にする。 wj≧Thr2 のとき、そのまま ・・・(16) 動きベクトル計算部(CMV)15において、アフィン
パラメータ計算部(CA)13で求められたアフィンパ
ラメータS13を式(3)に代入して各領域毎に各画素
毎の動きベクトルが計算される。そして、動きベクトル
推定部(ME)11で求めた動きベクトルに置き換えて
出力信号S15として出力される。
動きベクトル推定部(ME)11に、現フレームを領域
分割し、その中の動きベクトルは同じアフィンパラメー
タで表現できると仮定して動きの修正を行なう領域分割
部(RG)14、動きベクトル蓄積部(MVM)12、
アフィンパラメータ計算部(CA)13、及び動きベク
トル計算部(CMV)15を加えたので、以下の利点が
ある。 (a) 同じ領域内では同じ動きベクトルとするので、
部分的に誤った動きベクトルが存在しても、それを修正
できる。 (b) 仮にブロック毎に動きベクトルを検出しても、
本実施形態により、画素毎の動きベクトルを得ることが
できる。 (c) 同じ領域上では、動きに不連続な点が生じな
い。 (d) 領域に分割しているので、画像の構造と動きの
関係を把握しやすい。第2の実施形態 図5は、本発明の第2の実施形態を示す動きベクトル検
出装置の構成ブロック図であり、図1中の要素と共通の
要素には共通の符号が付されている。
ベクトル検出装置と同様に、動きベクトル推定部(M
E)11、動きベクトル蓄積部(MVM)12、アフィ
ンパラメータ計算部(CA)13、及び領域分割部(R
G)14を有している。アフィンパラメータ計算部(C
A)13の出力側は、加算部(+)16の第1の入力端
子に接続されている。加算部16の出力端子は、動きベ
クトル計算部(CMV)15の入力側に接続されてい
る。動きベクトル計算部(CMV)15の出力側は、当
該演算処理の反復条件または収束条件を判定する収束判
定部(JC)17の第1の入力端子に接続されている。
収束判定部(JC)17の第2の入力端子には、動きベ
クトル蓄積部(MVM)12の出力信号S12bが入力
されるようになっている。収束判定部(JC)17の第
1の出力端子からは検出ベクトルS17A(即ち、最終
的な動きベクトル信号)が出力されるようになってい
る。収束判定部(JC)17の第2の出力端子は、アフ
ィンパラメータの補正項を計算する補正項計算部18の
入力側に接続されている。補正項計算部18の出力側
は、前記加算部(+)16の第1の入力端子に接続され
ると共に、収束判定部(JC)17の第3の入力端子に
接続されている。
の構成ブロック図である。この収束判定部(JC)17
では、動きベクトル蓄積部(MVM)12の出力信号S
12bは、誤差計算部(VV)17a及び動きベクトル
差分部(DV)17bに入力されてようになっている。
いる。動きベクトル計算部(CMV)15の出力信号S
15も、同様に動きベクトル差分部(DV)17bに入
力されてようになっている。補正項計算部18の出力信
号S18は、最大値判定部(JM)17cに入力されて
ようになっている。誤差計算部(VV)17aの出力信
号S17a及び最大値判定部(JM)17cの出力信号
S17cは、動きベクトル差分部(DV)17bに送ら
れ、出力信号S17A,S17Bが出力されるようにな
っている。図7は、図5中の補正項計算部18の構成ブ
ロック図である。この補正項計算部18は、収束判定部
(JC)17の出力信号S17Bを入力する平均見積り
部(CS)18aを有している。平均見積り部(CS)
18aの出力側は、重み計算部(CW)18bの入力側
に接続されている。重み計算部(CW)18bの出力側
は重み付けデータ作成部(MD)18cの第1の入力端
子に接続されている。又、重み付けデータ作成部(M
D)18cの第2の入力端子には、出力信号S17Bが
入力されるようになっている。重み付けデータ作成部
(MD)18cの出力端子は、パラメータ補正項計算部
(CDA)18dの入力側に接続されている。パラメー
タ補正項計算部(CDA)18dの出力側からは補正項
として出力信号S18が出力されるようになっている。
動作を説明する。アフィンパラメータ計算部(CA)1
3までは図1と同様の動作を行う。収束判定部(JC)
17において、反復演算処理が初回の時は、出力信号S
12b及び出力信号S15により、該出力信号S15を
そのまま出力信号S17Aとして出力して動きベクトル
検出を終了するか、或いは出力信号S15と出力信号S
12bとの残差z(x,y)をとり、出力信号S17B
として出力するかを決定する。ここで、全ての領域につ
いて反復演算を行うと効率が悪いので、上記手段により
反復演算をするか否かを決定する。2回目以降は出力信
号S18に基づき、収束しているか否かを判定し、収束
していればその時点の計算された動きベクトルS15を
出力信号S17Aとして出力し、動きベクトルの修正を
終了する。収束していなければ、前記残差z(x,y)
をとり、出力信号S17Bとして出力する。
において、推定された動きベクトル信号S12bと計算
された動きベクトル信号S15の平均2乗誤差が領域毎
に次の式(17),(18),(19)のように調べら
れる。
トル (vx,cal,vy,cal);動きベクトル計算部
(CMV)15で計算された動きベクトル 動きベクトル差分部(DV)17bにおいて、反復演算
処理が初回の時は次の式(20)のように、誤差計算部
(VV)17aから送られてきた平均2乗誤差が閾値以
下であれば、計算された動きベクトル信号S15を出力
信号S17Aとして出力する。平均2乗誤差が前記閾値
より大きければ、推定された動きベクトル信号S12b
と計算された動きベクトル信号S15との残差z(x,
y)を出力信号S17Bとして出力する。
さい場合は、領域内の動きベクトルにばらつきが少ない
ので、領域内で検出された動きベクトルには検出誤りが
ないとみなして、反復演算処理は必要ないと判断する。
一方、領域内の動きベクトルの平均2乗誤差が前記閾値
より大きければ、領域内の動きベクトルにばらつきがあ
り、領域内に検出誤りを起こした画素が存在するとみな
して、反復演算処理を必要とすると判断する。
7cからの出力信号S17cが収束を示していれば、そ
の時の計算された動きベクトル信号S15を出力信号S
17Aとして出力する。出力信号S17cが収束を示し
ていなければ、再び残差z(x,y)を計算し、出力信
号S17Bとして出力し、反復演算処理を続ける。即
ち、最大値判定部(JM)17cにおいて、計算された
アフィンパラメータが収束しているか否かの判定を行な
う。判定方法は、次の式(22)に示すように、補正項
のうち、絶対値の最大のものと閾値Thmとを比ベ、該
閾値以下であればこれ以上改善されないとし、該閾値よ
り大きければ更に改善できるとしてそれらの識別信号を
S17cとして出力する。 max|Δa,・・・,Δf|≦Thm:収束している max|Δa,・・・,Δf|>Thm:収束していない ・・・(22) 補正項計算部(RE)18において、アフィンパラメー
タの補正項が計算される。
残差z(x,y))が平均見積り部(CS)18aに入
力され、次の式(23)に示すように残差|z(x,
y)|の平均的な大きさsを中央値を用いて見積もる。 s≡median|z(x,y)|,(x,y)∈D・・・(23) そして、sを出力信号S18aとして出力する。重み計
算部(CW)18bにおいて、以下のように各残差z
(x,y)に対応して、Biweight推定法を用い
て有効重みS18b(即ち、w(x,y))を計算す
る。
みS18b及び残差信号S17Bを掛け合わせて、次の
式(25)に示すように、領域D内の重み付けデータS
18c(即ち、wd(x,y))を作成する。 wd(x,y)=w(x,y)・z(x,y),(x,y)∈D ・・・(25) パラメータ補正項計算部(CDA)18dにおいて、ア
フィンパラメータの補正項が最小2乗法を用いて計算さ
れる。
を求める。y方向に関しても同様である。但し、wdi
(i=1,2,・・・,m)は、wd(x,y)を1列
に並べたものである。そして、計算された補正項が出力
信号S18となる。 加算部(+)16において、蓄積
されていた元の6個のアフィンパラメータa〜fと補正
項計算部(RE)18において計算されたアフィンパラ
メータの補正項Δa〜Δf(即ち、出力信号S18)が
次の式(26)及び式(27)によって、加え合わさ
れ、再び蓄積される。
検出誤りを起こした動きベクトルを含んでいても修正で
きる。
じである。以上のように、この第2の実施例によれば、
最小2乗法は、一般的にデータ中に外れ値がある場合
に、パラメータをうまく推定できないという欠点があ
り、動きベクトルの修正を行なう場合にも、一部に検出
誤りが存在する時にアフィンパラメータをうまく推定で
きないことがあるが、本実施形態では、第1の実施形態
に、ロバスト推定法を用いた反復的な動きベクトル修正
を行なう収束判定部(JC)17及び補正項計算部(R
E)18を加えたので、第1の実施形態の利点に加え
て、システムの演算能力に余裕のある場合には、動きベ
クトルの修正を更に高精度で行なうことができる。
出装置の構成ブロック図である。この動きベクトル検出
装置は、図1中の動きベクトル推定部(ME)11を階
層的動きベクトル推定部(HME)21に置き換えたも
のであり、それに伴い、入力信号A,Bは階層的動きベ
クトル推定部(HME)21に入力され、該階層的動き
ベクトル推定部(HME)21の出力信号S21aは動
きベクトル蓄積部(MVM)12に入力されるようにな
っている。又、階層的動きベクトル推定部(HME)2
1の出力信号S21bは、領域分割部(RG)14に入
力されるようになっている。他は、図1と同様である。
図9は、図8中の階層的動きベクトル推定部(HME)
21の一例を示す構成ブロック図である。この階層的動
きベクトル推定部(HME)21では、前フレーム信号
入力信号A及び現フレーム信号Bは、それぞれ(n+
1)段(n;1以上の正の整数)の帯域信号からなって
いる。前フレーム信号Aの0階層目の帯域信号A−0
は、1段目の階層画像復元部(MHR)21b−1及び
0段目の動きベクトル推定部(ME)21a−0に入力
されるようになっている。現フレーム信号Bの0階層目
の帯域信号B−0は、1段目の階層画像復元部(MH
R)21c−1及び0段目の動きベクトル推定部(M
E)21a−0に入力されるようになっている。
−1は、1段目の階層画像復元部(MHR)21b−1
に入力され、その出力信号S21b−1は1段目の動き
ベクトル推定部(ME)21a−1及び図示しない2段
目の階層画像復元部(MHR)21b−2に入力される
ようになっている。現フレーム信号Bの1階層目の帯域
信号B−1は1段目の階層画像復元部(MHR)21c
−1に入力され、その出力信号S21c−1は1段目の
動きベクトル推定部(ME)21a−1及び図示しない
2段目の階層画像復元部(MHR)21c−2に入力さ
れるようになっている。同様に、i(1≦i≦n)段目
の前フレーム信号Aの階層画像復元部(MHR)21b
−iは、前段の階層画像復元部の出力信号及びi階層目
の帯域信号A−iを入力とし、その出力信号S21b−
iはi段目の動きベクトル推定部(ME)21a−iに
入力されるようになっている。又、i(1≦i≦n)段
目の現フレーム信号の階層画像復元部(MHR)21c
−iは、前段の階層画像復元部の出力及びi階層目の帯
域信号B−iを入力とし、その出力信号S21c−iは
i段目の動きベクトル推定部(ME)21a−iに入力
されるようになっている。又、0段目の動きベクトル推
定部(ME)21a−0の出力信号S21a−0は1段
目の動きベクトル推定部(ME)21a−1に入力さ
れ、該動きベクトル推定部(ME)21a−1の出力信
号S21a−1は、図示しない2段目の動きベクトル推
定部21a−2に送出されるようになっている。
E)21a−iは(i−1)段目の動きベクトル推定部
からの出力信号及び出力信号S21b−iと出力信号S
21c−iとを入力とし、その出力信号S21a−iは
(i+1)段目の動きベクトル推定部(ME)に送出さ
れるようになっている。但し、0段目の動きベクトル推
定部(ME)21a−0においては、入力動きベクトル
信号をゼロであるとして扱うと、各階層の動きベクトル
推定部(ME)が同一構成となる。そして、n段目の動
きベクトル推定部(ME)21a−nの出力信号S21
a−nが最終的な検出動きベクトル信号となる。又、現
フレーム画像Bのn段目の階層画像復元部(MHR)か
らの出力信号S21c−nも外部に接続される。次に、
図9の動作を説明する。各段の前フレーム画像の階層画
像復元部(MHR)21b−i(0≦i≦n)におい
て、前フレーム画像の帯域分割信号、及び前段の階層画
像復元部からの出力信号を用いてi段目の前フレーム画
像の階層画像が復元される。
像復元部(MHR)21c−i(0≦i≦n)におい
て、現フレーム画像の帯域分割信号及び、前段の階層画
像復元部からの出力を用いてi段目の現フレーム画像の
階層画像が復元される。更に、各段の動きベクトル推定
部(ME)21a−i(0≦i≦n)において、前フレ
ーム画像A及び現フレーム画像Bの階層画像信号を用い
て動きベクトルの推定を行なう。例えば、前段の動きベ
クトル推定部(ME)から入力された動きベクトル信号
は、前段で用いられた階層画像の解像度が半分であるた
め、2倍される。そしてこの動きベクトルを初期変位と
して、周囲q×q(q≧1の整数)画素を探索する。更
に、マッチング誤差を式(1)を用いて計算し、最小に
なる時の動きベクトルを当該階層における検出された動
きベクトルとする。図10は、図9中の階層画像復元部
(MHR)の一例を示す構成ブロック図である。この図
10では、帯域信号が例えばウェーブレット信号である
場合の構成が示されている。
信号A−iは、例えば3つの信号A−i−1,A−i−
2,A−i−3から成り、それぞれアップサンプリング
部(UP)21b−a,21b−b,21b−cに入力
されるようになっている。又、入力信号A−0も同様に
アップサンプリング部(UP)21b−dに入力される
ようになっている。アップサンプリング部(UP)21
b−a,21b−cの出力側は、それぞれフィルタ部
(G)21b−e,21b−fの入力側に接続されてい
る。又、アップサンプリング部(UP)21b−b,2
1b−dの出力側は、それぞれフィルタ部(H)21b
−g,21b−hの入力側に接続されている。フィルタ
部(G)21b−eの出力側及びフィルタ部(H)21
b−gの出力側は、加算部(+)21b−jの各入力端
子に接続されている。同様に、フィルタ部(G)21b
−fの出力側及びフィルタ部(H)21b−hの出力側
は、加算部(+)21b−kの各入力端子に接続されて
いる。加算部(+)21b−j,21b−kの出力側
は、アップサンプリング部(UP)21b−l,21b
−mの入力側にそれぞれ接続されている。アップサンプ
リング部(UP)21b−l,21b−mの出力側は、
フィルタ部(G)21b−n,(H)21b−oにそれ
ぞれ接続されている。これらのフィルタ21b−e,2
1b−f,21b−g,21b−h,21b−n,21
b−oは、画像信号を帯域分割するのに用いられたウェ
ーブレットフィルタに対応するもの(即ち、該ウェーブ
レットフィルタの逆特性のもの)を用いる。フィルタ部
(G)21b−nの出力側及びフィルタ部(H)21b
−oの出力側は、加算部(+)21b−pの各入力端子
に接続されている。加算部(+)21b−pの出力側は
乗算器(×4)21b−qの入力側に接続され、該乗算
器(×4)21b−qの出力側から階層画像信号S21
b−iが出力されるようになっている。
は、入力信号A−i−1は、行方向及び列方向共に高域
通過型フィルタを掛けた信号を、行方向及び列方向にダ
ウンサンプリングしたウェーブレット変換画像信号であ
る。入力信号A−i−2は行方向に高域通過型フィル
タ、及び列方向に低域通過型フィルタが掛けた信号を、
行方向及び列方向にダウンサンプリングしたウェーブレ
ット変換画像信号である。又、入力信号A−i−3は行
方向に低域通過型フィルタ、及び列方向に高域通過型フ
ィルタが掛けた信号を、行方向及び列方向にダウンサン
プリングしたウェーブレット変換画像信号である。入力
信号A−0は、行方向及び列方向共に低域通過型フィル
タが掛けた信号を、行方向及び列方向にダウンサンプリ
ングしたウェーブレット変換画像信号である。アップサ
ンプリング部(UP)21b−a,21b−b,21b
−c,21b−dにおいて、入力信号A−i−1,A−
i−2,A−i−3,A−0は、行方向に対してそれぞ
れアップサンプリングが行なわれる。更に、アップサン
プリング部(UP)21b−aの出力信号S21b−a
は、フィルタ部(G)21b−eで、行方向に高域通過
型フィルタが掛けられる。又、アップサンプリング部
(UP)21b−bの出力信号S21b−bは、フィル
タ部(H)21b−gで、行方向に低域通過型フィルタ
が掛けられる。同様に、アップサンプリング部(UP)
21b−cの出力信号S21b−cは、フィルタ部
(G)21b−fで、行方向に高域通過型フィルタが掛
けられる。アップサンプリング部(UP)21b−dの
出力信号S21b−dは、フィルタ部(H)21b−h
で、行方向に低域通過型フィルタが掛けられる。
21b−eとフィルタ部(H)21b−gの出力信号S
21b−gとが加算部(+)21b−jで加算される。
同様に、フィルタ部(G)21b−fの出力信号S21
b−fとフィルタ部(H)21b−hの出力信号S21
b−hとが加算部(+)21b−kで加算される。加算
部(+)21b−jの出力信号S21b−jは、アップ
サンプリング部(UP)21b−lで列方向に対してア
ップサンプリングが行なわれる。同様に、加算部(+)
21b−kの出力信号S21b−kは、アップサンプリ
ング部(UP)21b−mで列方向に対してアップサン
プリングが行なわれる。アップサンプリング部(UP)
21b−lの出力信号S21b−lは、フィルタ部
(G)21b−nで、列方向に高域通過型フィルタが掛
けられる。アップサンプリング部(UP)21b−mの
出力信号S21b−mは、フィルタ部(H)21b−o
で、列方向に低域通過型フィルタが掛けられる。フィル
タ部(G)21b−nの出力信号S21b−nとフィル
タ部(H)21b−oの出力信号S21b−oとが加算
部(+)21b−pで加算される。加算部(+)21b
−pの出力信号S21b−pは、乗算部(×4)21b
−qで4倍され、最終的な出力信号S21b−iとな
る。次に、図8の動作を説明する。
分割信号A,Bから階層を復元しながら上位階層から順
次動き推定を行なう。そして、検出結果を信号21aと
して出力する。又、階層的動き推定部(HME)21
は、領域分割部(RG)において領域分割する際に、帯
域分割信号A,Bでは領域分割できないので、階層的動
き推定部(HME)21で生成される原画像と同じ解像
度の階層画像をS21bとして出力する。以下、第1の
実施形態と同様の動作を行う。以上のように、この第3
の実施形態では、帯域分割信号で構成された前フレーム
信号A及び現フレーム信号Bが入力された場合、該帯域
分割信号から階層を生成しながら動きベクトルの推定を
行なう階層的動きベクトル推定部21を設け、帯域分割
信号A,Bを領域分割に使うようにしたので、階層を復
元しながら原画像が復元される。そのため、別途領域分
割用画像の生成部を必要とせず、装置が簡単になる。
検出装置の構成ブロック図であり、図5及び図8中の要
素と共通の要素には共通の符号が付されている。この動
きベクトル検出装置は、図5中の動きベクトル推定部
(ME)11を階層的動きベクトル推定部(HME)2
1に置き換えたものであり、それに伴い、入力信号A,
Bは階層的動きベクトル推定部(HME)21に入力さ
れ、該階層的動きベクトル推定部(HME)21の出力
信号S21aは動きベクトル蓄積部(MVM)12に入
力されるようになっている。又、階層的動きベクトル推
定部(HME)21の出力信号S21bは、領域分割部
(RG)14に入力されるようになっている。他は、図
5と同様である。階層的動き推定部(HME)21の動
作は、第3の実施形態と同様であり、他は第2の実施形
態と同様である。
第3の実施形態と同様の階層的動きベクトル推定部21
を設け、帯域分割信号A,Bを領域分割に使うようにし
たので、階層を復元しながら原画像が復元される。その
ため、第2の実施形態の利点に加えて、別途領域分割用
画像の生成部を必要とせず、装置が簡単になる。尚、本
発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能で
ある。その変形例としては、例えば次のようなものがあ
る。 (a) 動きベクトルの推定方法は「パタンマッチング
法」の他、例えば、勾配法等がある。 (b) 図10は、帯域分割信号にウェーブレット信号
を用いた場合のウェーブレット逆変換の1例であり、ウ
ェーブレット逆変換法を限定するものではない。
によれば、従来の動きベクトル推定部に、現フレームを
領域分割して該各領域中の動きベクトルは同じアフィン
パラメータで表現できると仮定して動きの修正を行なう
領域分割部、動きベクトル蓄積部、アフィンパラメータ
計算部、及び動きベクトル計算部を設けたので、以下の
効果がある。 (i) 同じ領域内では同じ動きベクトルとするので、
部分的に誤った動きベクトルが存在しても、それを修正
できる。 (ii) ブロック毎に動きベクトルを検出しても、最終
的に画素毎の動きベクトルが得られ、動きベクトルの精
度を向上できる。 (iii) 同じ領域上では、動きに不連続な点が生じな
い。 (iv) 領域に分割しているので、画像の構造と動きの
関係を把握しやすい。 第2の発明によれば、動きベクトルの修正を必要に応じ
て反復して行なう収束判定部及び補正項計算部を設けた
ので、第1の発明の効果に加えて、システムの演算能力
に余裕のある場合には、動きベクトルの修正を更に精度
良く行なうことができる。第8の発明によれば、帯域分
割信号で構成された前フレーム信号及び現フレーム信号
が入力された場合に、該帯域分割信号から階層を生成し
ながら動きベクトルの推定を行なう階層的動きベクトル
推定部を設け、該帯域分割信号を領域分割に使用するよ
うにしたので、階層を復元しながら原画像が復元され
る。そのため、別途領域分割用画像の生成部を必要とせ
ず、装置を簡単にできる。
出装置の構成ブロック図である。
である。
る。
出装置の構成ブロック図である。
る。
出装置の構成ブロック図である。
ック図である。
ある。
検出装置の構成ブロック図である。
クトル推定部 12 動きベ
クトル蓄積部 13 アフィ
ンパラメータ計算部 14 領域分
割部 15 動きベ
クトル計算部 16 加算部 17 収束判
定部 17a 誤差計
算部 17b 動きベ
クトル差分部 17c 最大値
判定部 18 補正項
計算部 18a 平均見
積り部 18b 重み計
算部 18c 重み付
けデータ計算部 18d パラメ
ータ補正項計算部 21 階層的
動きベクトル推定部 21a−i(i;0〜n) 動きベ
クトル推定部 21b−i(i;1〜n) 第1の
階層画像復元部 21c−i(i;1〜n) 第2の
階層画像復元部
Claims (9)
- 【請求項1】 前フレーム画像と現フレーム画像との間
の動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置におい
て、 前記前フレーム画像及び前記現フレーム画像に基づいて
画像の各ブロック毎又は該各ブロック中の各画素毎の動
きベクトルを推定する動きベクトル推定部と、 前記推定された動きベクトルを前記各ブロック毎又は該
各ブロック中の各画素毎に蓄積する動きベクトル蓄積部
と、 前記現フレーム画像の或る着目画素の濃度値と該着目画
素の近傍画素の濃度値との差分を所定の閾値と比較する
ことにより該現フレーム画像を複数の領域に分割し、該
各画素が含まれる領域を表す領域分割情報を生成する領
域分割部と、 前記動きベクトル蓄積部に蓄積された動きベクトル及び
前記領域分割情報に基づき前記各領域中の各画素毎にア
フィン変換を行うためのアフィンパラメータを計算する
アフィンパラメータ計算部と、 前記アフィンパラメータを用いて前記各領域中の各画素
毎の動きベクトルを計算する動きベクトル計算部とを、 備えたことを特徴とする動きベクトル検出装置。 - 【請求項2】 前記動きベクトル蓄積部に蓄積された前
記推定された動きベクトルと前記動きベクトル計算部で
計算された動きベクトルとを比較して前記動きベクトル
計算部で計算された動きベクトルを補正するための補正
演算処理の反復条件又は収束条件を判定する収束判定部
と、 前記計算された動きベクトルと前記推定された動きベク
トルとの前記各画素毎の残差の中央値に基づいた重みを
前記残差に掛けることにより前記アフィンパラメータの
補正項を計算する補正項計算部と、 前記アフィンパラメータに前記補正項を加算して前記動
きベクトル計算部へ送出する加算部とを、 設けたことを特徴とする請求項1記載の動きベクトル検
出装置。 - 【請求項3】 前記収束判定部は、 前記推定された動きベクトルと前記計算された動きベク
トルとの平均2乗誤差を計算する誤差計算部と、 当該領域内の前記平均2乗誤差が前記閾値より小さい場
合に前記計算された動きベクトルをそのまま出力し、前
記平均2乗誤差が前記閾値より大きい場合に前記計算さ
れた動きベクトルと前記推定された動きベクトルとの残
差を出力する動きベクトル差分部と、 前記補正項のうちの絶対値の最大のものと所定の閾値と
比較することにより、該補正項が収束しているか否かを
判定する最大値判定部とを、 備えたことを特徴とする請求項2記載の動きベクトル検
出装置。 - 【請求項4】 前記動きベクトル差分部は、前記補正演
算処理が初回の場合、前記誤差計算部の出力信号である
前記検出された動きベクトルと前記計算された動きベク
トルとの平均2乗誤差が所定の閾値より小さければ、前
記計算された動きベクトルをそのまま出力し、前記平均
2乗誤差が前記閾値より大きければ、前記計算された動
きベクトルと前記検出された動きベクトルとの残差を出
力し、前記補正演算処理が2回目以降の場合、前記最大
値判定部から収束したという信号を受けとれば前記計算
された動きベクトルを出力し、前記最大値判定部から収
束していないという信号を受けとれば再び前記計算され
た動きベクトルと前記検出された動きベクトルとの残差
を出力する構成としたことを特徴とする請求項2又は3
記載の動きベクトル検出装置。 - 【請求項5】 前記最大値判定部は、 入力されたアフィンパラメータの複数の補正項の絶対値
の最大値が所定の閾値以上であれば収束していないと判
定し、該最大値が該閾値より小さければ収束したと判定
し、該判定結果に対応した識別信号を出力する構成とし
たことを特徴とする請求項2、3又は4記載の動きベク
トル検出装置。 - 【請求項6】 前記補正項計算部は、 前記推定された動きベクトルと前記計算された動きベク
トルとの前記各画素毎の残差の中央値を求める平均見積
り部と、 前記各画素毎の残差に対する重みをそれぞれ計算する重
み計算部と、 前記各残差に前記残差に対する重みを掛けることによ
り、各重み付けデータを作成する重み付けデータ計算部
と、 前記重み付けデータから最小2乗法を用いて前記アフィ
ンパラメータの補正項を計算するパラメータ補正項計算
部とを、 備えたことを特徴とする請求項2、3、4又は5記載の
動きベクトル検出装置。 - 【請求項7】 前記重み計算部は、 Biweight推定法を用いて前記推定された動きベ
クトルと前記計算された動きベクトルとの前記各画素毎
の残差に対する重みを計算することを特徴とする請求項
2、3、4、5又は6記載の動きベクトル検出装置。 - 【請求項8】 前記動きベクトル推定部は、 複数の階層に分割された帯域分割信号で構成された前フ
レーム画像及び現フレーム画像に基づいて各帯域毎に動
きベクトルを推定する階層的動きベクトル推定部で構成
したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又
は7記載の動きベクトル検出装置。 - 【請求項9】 前記階層的動きベクトル推定部は、 n(n;1以上の整数)段の階層に分割された第1の帯
域分割信号で構成された前フレーム画像を再構成するn
個の第1の階層画像復元部と、 n段の階層に分割された第2の帯域分割信号で構成され
た現フレーム画像を再構成するn個の第2の階層画像復
元部と、 前記各第1の階層画像復元部の出力信号及び前記各第2
の階層画像復元部の出力信号から各動きベクトルをそれ
ぞれ推定する(n+1)個の動きベクトル推定部とを、 備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
6、7又は8記載の動きベクトル検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27795595A JPH09121356A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 動きベクトル検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27795595A JPH09121356A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 動きベクトル検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09121356A true JPH09121356A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17590609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27795595A Pending JPH09121356A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 動きベクトル検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09121356A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000339475A (ja) * | 1999-05-03 | 2000-12-08 | Thomson Multimedia Sa | 2枚のフレーム間の優勢な動きの推定方法 |
JP2005160015A (ja) * | 2003-11-07 | 2005-06-16 | Sony Corp | 画像処理装置および方法、並びにプログラム |
CN102215321A (zh) * | 2010-04-08 | 2011-10-12 | 联咏科技股份有限公司 | 移动检测方法及装置 |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP27795595A patent/JPH09121356A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000339475A (ja) * | 1999-05-03 | 2000-12-08 | Thomson Multimedia Sa | 2枚のフレーム間の優勢な動きの推定方法 |
JP4547066B2 (ja) * | 1999-05-03 | 2010-09-22 | トムソン マルチメディア | 2枚のフレーム間のアフィン大域的動きの推定方法 |
JP2005160015A (ja) * | 2003-11-07 | 2005-06-16 | Sony Corp | 画像処理装置および方法、並びにプログラム |
CN102215321A (zh) * | 2010-04-08 | 2011-10-12 | 联咏科技股份有限公司 | 移动检测方法及装置 |
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A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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