JPH09120016A - 光ファイバ永久接続器 - Google Patents
光ファイバ永久接続器Info
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- JPH09120016A JPH09120016A JP27895595A JP27895595A JPH09120016A JP H09120016 A JPH09120016 A JP H09120016A JP 27895595 A JP27895595 A JP 27895595A JP 27895595 A JP27895595 A JP 27895595A JP H09120016 A JPH09120016 A JP H09120016A
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- Japan
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- optical fiber
- positioning member
- groove
- permanent connector
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ファイバの接続を容易、かつ、短時間で行
うことができる光ファイバ永久接続器を提供する。 【解決手段】 光ファイバ位置決め部材200上の両突
起部210に形成された光ファイバ挿通穴202に光フ
ァイバ401,402のクラッド部をそれぞれ差し込む
ことによりU溝201でクラッド部の端面同士が突き合
わされるので、そのまま容易に位置決めされる。また、
光ファイバ位置決め部材200が樹脂成形によって一体
的に形成されるので、二次加工が不要となる。
うことができる光ファイバ永久接続器を提供する。 【解決手段】 光ファイバ位置決め部材200上の両突
起部210に形成された光ファイバ挿通穴202に光フ
ァイバ401,402のクラッド部をそれぞれ差し込む
ことによりU溝201でクラッド部の端面同士が突き合
わされるので、そのまま容易に位置決めされる。また、
光ファイバ位置決め部材200が樹脂成形によって一体
的に形成されるので、二次加工が不要となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ永久接
続器に関する。
続器に関する。
【0002】
【従来の技術】通信の分野において、高速・大容量伝送
が可能な光ファイバが伝送線路の主流である。既に中・
長距離幹線のほとんどが従来のメタルケーブルから光フ
ァイバケーブルに代わっている。さらに、数年後には各
家庭までの線路も光ファイバ化するための光加入者系伝
送システムの実現に向けた取り組みが急ピッチで進めら
れている。これに伴い、光ファイバの接続を簡易かつ低
価格で実現する技術が今後ますます重要となる。
が可能な光ファイバが伝送線路の主流である。既に中・
長距離幹線のほとんどが従来のメタルケーブルから光フ
ァイバケーブルに代わっている。さらに、数年後には各
家庭までの線路も光ファイバ化するための光加入者系伝
送システムの実現に向けた取り組みが急ピッチで進めら
れている。これに伴い、光ファイバの接続を簡易かつ低
価格で実現する技術が今後ますます重要となる。
【0003】一方、光ファイバの接続方法は着脱可能な
コネクタを用いる方法と、融着や永久接続器を用いる方
法とに大別される。
コネクタを用いる方法と、融着や永久接続器を用いる方
法とに大別される。
【0004】従来の光ファイバ永久接続器は、光ファイ
バの突き合わせ端面調心をV溝或いは精密毛細管で行
い、紫外線硬化型の接着剤を用いて接着固定していた。
バの突き合わせ端面調心をV溝或いは精密毛細管で行
い、紫外線硬化型の接着剤を用いて接着固定していた。
【0005】しかし、紫外線硬化型接着剤の硬化には数
分間の時間が必要であり、作業時間短縮のネックとなっ
ていた。
分間の時間が必要であり、作業時間短縮のネックとなっ
ていた。
【0006】そこでこのような問題を解決し、作業時間
の短縮を図るため紫外線硬化型接着剤を用いない図6に
示すような光ファイバ永久接続器が提案された(特開平
5−119225号公報)。
の短縮を図るため紫外線硬化型接着剤を用いない図6に
示すような光ファイバ永久接続器が提案された(特開平
5−119225号公報)。
【0007】図6に示す永久接続器は、膨張係数の小さ
い素材からなる略板状の押さえ体101の下部中央の凹
部に弾性体102を取付固定した光ファイバ押さえ部品
103と、この光ファイバ押さえ部品103を嵌合係止
する係止片104を有する略板状のべース本体105
と、べース本体105上に接着固定され、かつ光ファイ
バのクラッドより僅かに大きな内径のガラス毛細管10
6の一部上面に研削加工による開口部107とを有し、
この開口部107から弾性体102によって光ファイバ
108を毛細管106の底部に押し付け、圧着固定した
ものである。
い素材からなる略板状の押さえ体101の下部中央の凹
部に弾性体102を取付固定した光ファイバ押さえ部品
103と、この光ファイバ押さえ部品103を嵌合係止
する係止片104を有する略板状のべース本体105
と、べース本体105上に接着固定され、かつ光ファイ
バのクラッドより僅かに大きな内径のガラス毛細管10
6の一部上面に研削加工による開口部107とを有し、
この開口部107から弾性体102によって光ファイバ
108を毛細管106の底部に押し付け、圧着固定した
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示した従来技術においては、ガラス毛細管106を作製
した後、ベース本体105上に並べて接着固定し、これ
を研削加工機に取り付けて開口部107を加工するとい
う工程を取らざるを得ない。
示した従来技術においては、ガラス毛細管106を作製
した後、ベース本体105上に並べて接着固定し、これ
を研削加工機に取り付けて開口部107を加工するとい
う工程を取らざるを得ない。
【0009】ガラス毛細管106は、所望の内径、外径
比を有する太いガラス管を加熱溶融しながら引き伸ばし
て製作するため、安価に製造することが可能であるが、
光ファイバ永久接続に用いる場合には、決められた長さ
に切断し、光ファイバが挿通しやすいように切断した両
側にエッチングなどによってテーパ状に形成する必要が
あり作業工程や作業時間が多くなってしまう。
比を有する太いガラス管を加熱溶融しながら引き伸ばし
て製作するため、安価に製造することが可能であるが、
光ファイバ永久接続に用いる場合には、決められた長さ
に切断し、光ファイバが挿通しやすいように切断した両
側にエッチングなどによってテーパ状に形成する必要が
あり作業工程や作業時間が多くなってしまう。
【0010】さらに毛細管106を複数本並べてべース
本体105に接着固定するに至っては、毛細管106の
外径が、広く使用されているリボン状多心光ファイバの
配列ピッチの関係から、約250μmと細いため、機械
化が容易ではなく人手をかけざるを得ず、更に作業工程
や作業時間が多くなってしまう。
本体105に接着固定するに至っては、毛細管106の
外径が、広く使用されているリボン状多心光ファイバの
配列ピッチの関係から、約250μmと細いため、機械
化が容易ではなく人手をかけざるを得ず、更に作業工程
や作業時間が多くなってしまう。
【0011】しかも、接着固定した毛細管を部分的に上
半分ほどを研削加工して開口部を作る必要があり、これ
らの工程を考えたときには、紫外線硬化型接着剤の硬化
時間を無くして接続作業時間の短縮を図ることにより削
減される作業コストをはるかに超えた高価な部品となっ
てしまう。
半分ほどを研削加工して開口部を作る必要があり、これ
らの工程を考えたときには、紫外線硬化型接着剤の硬化
時間を無くして接続作業時間の短縮を図ることにより削
減される作業コストをはるかに超えた高価な部品となっ
てしまう。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、光ファイバの接続を容易、かつ、短時間で行うこと
ができる光ファイバ永久接続器を提供することにある。
し、光ファイバの接続を容易、かつ、短時間で行うこと
ができる光ファイバ永久接続器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、単心または複数心の光ファイバを光ファイ
バ位置決め部材上で突き合わせ接続保持する光ファイバ
永久接続器であって、光ファイバ位置決め部材が、上面
中央に形成され光ファイバのクラッド部同士が突き合わ
されて位置決めされるU溝と、U溝の長手方向の両側に
それぞれ形成された突起部と、両突起部に形成されU溝
と同軸状に連通すると共に少なくともクラッド部が挿入
される光ファイバ挿通穴と、両光ファイバ挿通穴の外側
にU溝と同軸状に形成され光ファイバを収容するガイド
U溝とを備え、光ファイバ位置決め部材を樹脂成形によ
って一体的に形成したものである。
に本発明は、単心または複数心の光ファイバを光ファイ
バ位置決め部材上で突き合わせ接続保持する光ファイバ
永久接続器であって、光ファイバ位置決め部材が、上面
中央に形成され光ファイバのクラッド部同士が突き合わ
されて位置決めされるU溝と、U溝の長手方向の両側に
それぞれ形成された突起部と、両突起部に形成されU溝
と同軸状に連通すると共に少なくともクラッド部が挿入
される光ファイバ挿通穴と、両光ファイバ挿通穴の外側
にU溝と同軸状に形成され光ファイバを収容するガイド
U溝とを備え、光ファイバ位置決め部材を樹脂成形によ
って一体的に形成したものである。
【0014】上記構成に加え本発明は、光ファイバ位置
決め部材上に被せる押し付け部材が、U溝内で突き合わ
された光ファイバのクラッド部をU溝の開口部側からU
溝の底部に押し付ける凸部と、凸部の下端に設けられク
ラッド部に接触すると共に、光ファイバの特性に影響を
与えない範囲の力で容易に塑性変形し得る塑性変形部材
とを有するのが好ましい。
決め部材上に被せる押し付け部材が、U溝内で突き合わ
された光ファイバのクラッド部をU溝の開口部側からU
溝の底部に押し付ける凸部と、凸部の下端に設けられク
ラッド部に接触すると共に、光ファイバの特性に影響を
与えない範囲の力で容易に塑性変形し得る塑性変形部材
とを有するのが好ましい。
【0015】上記構成に加え本発明は、光ファイバ位置
決め部材を形成する樹脂がガラスフィラー充填熱硬化型
エポキシ樹脂であるのが好ましい。
決め部材を形成する樹脂がガラスフィラー充填熱硬化型
エポキシ樹脂であるのが好ましい。
【0016】上記構成に加え本発明は、光ファイバ位置
決め部材を形成する樹脂がガラスフィラー充填熱可塑性
ポリフェニレンサルファイド樹脂であるのが好ましい。
決め部材を形成する樹脂がガラスフィラー充填熱可塑性
ポリフェニレンサルファイド樹脂であるのが好ましい。
【0017】上記構成に加え本発明は、塑性変形部材が
金属箔であるのが好ましい。
金属箔であるのが好ましい。
【0018】上記構成に加え本発明は、塑性変形部材が
アルミニウムであるのが好ましい。
アルミニウムであるのが好ましい。
【0019】上記構成によって、光ファイバ位置決め部
材上の両突起部に形成された光ファイバ挿通穴に光ファ
イバのクラッド部をそれぞれ差し込むことによりU溝で
クラッド部同士が突き合わされるので、そのまま容易に
位置決めされる。光ファイバ位置決め部材が樹脂成形に
よって一体的に形成されるので、二次加工が不要とな
る。
材上の両突起部に形成された光ファイバ挿通穴に光ファ
イバのクラッド部をそれぞれ差し込むことによりU溝で
クラッド部同士が突き合わされるので、そのまま容易に
位置決めされる。光ファイバ位置決め部材が樹脂成形に
よって一体的に形成されるので、二次加工が不要とな
る。
【0020】また、光ファイバ位置決め部材上に押し付
け部材が被せられた場合には、塑性変形部材が塑性変形
するので、接続状態の保持が簡易かつ確実であり、振
動、衝撃、温度変化等による光ファイバの接続特性の劣
化が防止される。
け部材が被せられた場合には、塑性変形部材が塑性変形
するので、接続状態の保持が簡易かつ確実であり、振
動、衝撃、温度変化等による光ファイバの接続特性の劣
化が防止される。
【0021】さらに、光ファイバ位置決め部材がガラス
フィラー充填熱硬化型エポキシ樹脂またはガラスフィラ
ー充填熱可塑性ポリフェニレンサルファイド樹脂である
場合には、溶融粘度が低く、成形時の流動性がよいの
で、光ファイバ位置決め部材のU溝や光ファイバ挿通穴
を形成するための金型内のピンを変形させることなく、
高精度の光ファイバ位置決め部材を得ることができ、従
って光ファイバの低損失な接続が可能となる。
フィラー充填熱硬化型エポキシ樹脂またはガラスフィラ
ー充填熱可塑性ポリフェニレンサルファイド樹脂である
場合には、溶融粘度が低く、成形時の流動性がよいの
で、光ファイバ位置決め部材のU溝や光ファイバ挿通穴
を形成するための金型内のピンを変形させることなく、
高精度の光ファイバ位置決め部材を得ることができ、従
って光ファイバの低損失な接続が可能となる。
【0022】加えて押し付け部材の光ファイバに接触す
る部分の塑性変形部材がアルミニウムの場合には容易に
入手が可能である。
る部分の塑性変形部材がアルミニウムの場合には容易に
入手が可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
図面に基づいて詳述する。
【0024】図2(a)は本発明の光ファイバ永久接続
器の一実施の形態に用いられる光ファイバ位置決め部材
の横断面図であり、図2(b)はその右側面図である。
器の一実施の形態に用いられる光ファイバ位置決め部材
の横断面図であり、図2(b)はその右側面図である。
【0025】位置決め部材200の上面中央には、光フ
ァイバのクラッドの外径より僅かに大きな内径を有し光
ファイバ同士が突き合わされ位置決めされるU溝201
が形成されている。このU溝201の長手方向の両側に
は突起部210が形成されており、両突起部210には
U溝201と同軸状に滑らかに連通する光ファイバ挿通
穴202がそれぞれ形成されている。光ファイバ挿通穴
202は、そのU溝側がクラッドの外径より僅かに大き
く、U溝201と反対側に向かって途中から広がるテー
パ座ぐり穴である。光ファイバ挿通穴202のテーパ側
に光ファイバを収容するガイドU溝203がU溝201
と同軸状に滑らかに形成されている。尚、位置決め部材
200の底面には後述するフック404が係止されるた
めの溝211が形成されている。
ァイバのクラッドの外径より僅かに大きな内径を有し光
ファイバ同士が突き合わされ位置決めされるU溝201
が形成されている。このU溝201の長手方向の両側に
は突起部210が形成されており、両突起部210には
U溝201と同軸状に滑らかに連通する光ファイバ挿通
穴202がそれぞれ形成されている。光ファイバ挿通穴
202は、そのU溝側がクラッドの外径より僅かに大き
く、U溝201と反対側に向かって途中から広がるテー
パ座ぐり穴である。光ファイバ挿通穴202のテーパ側
に光ファイバを収容するガイドU溝203がU溝201
と同軸状に滑らかに形成されている。尚、位置決め部材
200の底面には後述するフック404が係止されるた
めの溝211が形成されている。
【0026】この位置決め部材200はガラスフィーラ
ーを約40wt%充填した熱硬化型エポキシ樹脂を用い
てトランスファー成形によって一体成形したものであ
る。U溝201及び光ファイバ挿通穴202の内半径
は、0.063±0.0002mmであり、ガイドU溝
203の内半径は、0.125mmである。エポキシ樹
脂を用いて本実施の形態のような高精度で微細なU溝2
01や光ファイバ挿通穴202を形成することは、例え
ば、特開昭55−36809号公報等に記載されている
多心光ファイバコネクタの製造技術を応用することによ
り形成することが可能である。
ーを約40wt%充填した熱硬化型エポキシ樹脂を用い
てトランスファー成形によって一体成形したものであ
る。U溝201及び光ファイバ挿通穴202の内半径
は、0.063±0.0002mmであり、ガイドU溝
203の内半径は、0.125mmである。エポキシ樹
脂を用いて本実施の形態のような高精度で微細なU溝2
01や光ファイバ挿通穴202を形成することは、例え
ば、特開昭55−36809号公報等に記載されている
多心光ファイバコネクタの製造技術を応用することによ
り形成することが可能である。
【0027】図3(a)は、本発明の光ファイバ永久接
続器の一実施の形態に用いられる押し付け部材の横断面
図であり、図3(b)はその右側面図である。
続器の一実施の形態に用いられる押し付け部材の横断面
図であり、図3(b)はその右側面図である。
【0028】押し付け部材300は、図2に示した位置
決め部材200に被せるためのものであり、押し付け部
材300の略板状の押し付け部材本体302の中央下部
には凸部303が形成され、凸部303の両側には凸部
310が形成されている。凸部303の下端には塑性変
形部材301が設けられている。この塑性変形部材30
1は、厚さが約15μmの市販の家庭料理用アルミ箔を
4枚重ねたものであり、射出成形で製作した押し付け部
材本体302の凸部310と光ファイバとの間に介在さ
せるようになっている。塑性変形部材301は、凸部3
03に接着固定しておいてもよい。押し付け部材本体3
02は、ガラスフィラー30wt%充填ポリフェニレン
サルファイド樹脂で形成されている。尚、押し付け部材
300の上面には後述するフック404が係止される溝
311が形成されている。
決め部材200に被せるためのものであり、押し付け部
材300の略板状の押し付け部材本体302の中央下部
には凸部303が形成され、凸部303の両側には凸部
310が形成されている。凸部303の下端には塑性変
形部材301が設けられている。この塑性変形部材30
1は、厚さが約15μmの市販の家庭料理用アルミ箔を
4枚重ねたものであり、射出成形で製作した押し付け部
材本体302の凸部310と光ファイバとの間に介在さ
せるようになっている。塑性変形部材301は、凸部3
03に接着固定しておいてもよい。押し付け部材本体3
02は、ガラスフィラー30wt%充填ポリフェニレン
サルファイド樹脂で形成されている。尚、押し付け部材
300の上面には後述するフック404が係止される溝
311が形成されている。
【0029】図1(a)は本発明の光ファイバ永久接続
器の一実施の形態を示す横断面図であり、図1(b)は
そのA−A線断面図である。
器の一実施の形態を示す横断面図であり、図1(b)は
そのA−A線断面図である。
【0030】光ファイバ位置決め部材200の両側から
両ガイドU溝203に光ファイバ401,402をそれ
ぞれ添わせて挿入し、U溝201のおおむね中間位置で
突き合わせる。このとき突き合わせ面には屈折率整合剤
403を塗布しておく。その後押し付け部材300を光
ファイバ位置決め部材200の上面から被せ、断面コの
字形状のフック404で光ファイバ位置決め部材200
に係止して固定する。フック404はバネ用ステンレス
鋼をプレス成形して製作したものであるが、バネ用ステ
ンレス鋼に限定されるものではない。
両ガイドU溝203に光ファイバ401,402をそれ
ぞれ添わせて挿入し、U溝201のおおむね中間位置で
突き合わせる。このとき突き合わせ面には屈折率整合剤
403を塗布しておく。その後押し付け部材300を光
ファイバ位置決め部材200の上面から被せ、断面コの
字形状のフック404で光ファイバ位置決め部材200
に係止して固定する。フック404はバネ用ステンレス
鋼をプレス成形して製作したものであるが、バネ用ステ
ンレス鋼に限定されるものではない。
【0031】上記構成によって、両突起部210に形成
された光ファイバ挿通穴202に光ファイバ401,4
02の樹脂被覆を剥ぎとったクラッド露出部分をそれぞ
れ差し込むことによりU溝201で光ファイバの端面同
士が突き合わされるので、そのまま容易に光ファイバ4
01,402の位置決めが行われる。また光ファイバ位
置決め部材200がガラスフィラー30wt%充填ポリ
フェニレンサルファイド樹脂で一体的に形成されている
ので、二次加工が不要となる。
された光ファイバ挿通穴202に光ファイバ401,4
02の樹脂被覆を剥ぎとったクラッド露出部分をそれぞ
れ差し込むことによりU溝201で光ファイバの端面同
士が突き合わされるので、そのまま容易に光ファイバ4
01,402の位置決めが行われる。また光ファイバ位
置決め部材200がガラスフィラー30wt%充填ポリ
フェニレンサルファイド樹脂で一体的に形成されている
ので、二次加工が不要となる。
【0032】また、光ファイバ位置決め部材200上に
押し付け部材300が被せられた場合には、塑性変形部
材301が塑性変形するので、接続状態の保持が確実で
あり、振動、衝撃、温度変化等による光ファイバ40
1,402の接続特性の劣化が防止される。
押し付け部材300が被せられた場合には、塑性変形部
材301が塑性変形するので、接続状態の保持が確実で
あり、振動、衝撃、温度変化等による光ファイバ40
1,402の接続特性の劣化が防止される。
【0033】さらに、光ファイバ位置決め部材200が
ガラスフィラー充填熱硬化型エポキシ樹脂またはガラス
フィラー充填熱可塑性ポリフェニレンサルファイド樹脂
である場合には、溶融粘度が低く、成形時の流動性がよ
いので、光ファイバ位置決め部材200のU溝201や
光ファイバ挿通穴202を形成するための金型内のピン
を変形させることなく、高精度の光ファイバ位置決め部
材200を得ることができ、従って光ファイバの低損失
な接続が可能となる。
ガラスフィラー充填熱硬化型エポキシ樹脂またはガラス
フィラー充填熱可塑性ポリフェニレンサルファイド樹脂
である場合には、溶融粘度が低く、成形時の流動性がよ
いので、光ファイバ位置決め部材200のU溝201や
光ファイバ挿通穴202を形成するための金型内のピン
を変形させることなく、高精度の光ファイバ位置決め部
材200を得ることができ、従って光ファイバの低損失
な接続が可能となる。
【0034】これに加えて押し付け部材300の光ファ
イバ401,402に接触する部分の塑性変形部材30
1がアルミニウムの場合には容易に入手が可能であるた
め製作しやすい。
イバ401,402に接触する部分の塑性変形部材30
1がアルミニウムの場合には容易に入手が可能であるた
め製作しやすい。
【0035】本実施の形態による光ファイバ永久接続器
を用いて、シングルモード型4心リボン状光ファイバの
接続を行ったところ、10個の接続で平均接続損失が
0.19dBであり、最大接続損失が0.82dBであ
り低損失であった。また、屈折率整合剤を使用している
ため、反射減衰量も45dB以上であった。
を用いて、シングルモード型4心リボン状光ファイバの
接続を行ったところ、10個の接続で平均接続損失が
0.19dBであり、最大接続損失が0.82dBであ
り低損失であった。また、屈折率整合剤を使用している
ため、反射減衰量も45dB以上であった。
【0036】リボン状光ファイバの被覆除去から接続完
了までの平均作業時間は3分で、短時間、かつ容易に接
続することができた。
了までの平均作業時間は3分で、短時間、かつ容易に接
続することができた。
【0037】また、前記接続サンプルで一40℃〜+7
0℃の温度サイクル試験を行ったところ接続損失の変動
は最大0.2dBであり、良好な温度特性であった。
0℃の温度サイクル試験を行ったところ接続損失の変動
は最大0.2dBであり、良好な温度特性であった。
【0038】図4は本発明の光ファイバ永久接続器に用
いられる光ファイバ位置決め部材の他の実施の形態を示
す部分断面図である。
いられる光ファイバ位置決め部材の他の実施の形態を示
す部分断面図である。
【0039】図2(a)に示した実施の形態との相違点
は、突起部210aの光ファイバ挿通穴202aにテー
パ部がない点である。但し、ガイドU溝203aの突起
部側にテーパ203bが形成されているので、光ファイ
バのクラッド露出部分の挿入を滑らかに行うことができ
る。
は、突起部210aの光ファイバ挿通穴202aにテー
パ部がない点である。但し、ガイドU溝203aの突起
部側にテーパ203bが形成されているので、光ファイ
バのクラッド露出部分の挿入を滑らかに行うことができ
る。
【0040】図5は本発明の光ファイバ永久接続器に用
いられる光ファイバ位置決め部材のさらに他の実施の形
態を示す部分断面図である。
いられる光ファイバ位置決め部材のさらに他の実施の形
態を示す部分断面図である。
【0041】図4に示した実施の形態との相違点は、突
起部210bの光ファイバ挿通穴202bが深座ぐりテ
ーパ穴となっている点である。
起部210bの光ファイバ挿通穴202bが深座ぐりテ
ーパ穴となっている点である。
【0042】この場合は突起部210b内に光ファイバ
の樹脂被覆層の先端部が挿入される。
の樹脂被覆層の先端部が挿入される。
【0043】尚、上述した実施の形態では光ファイバの
本数が4本の場合で説明したが、これに限定されるもの
ではなく、3本以下でも5本以上であってもよい。
本数が4本の場合で説明したが、これに限定されるもの
ではなく、3本以下でも5本以上であってもよい。
【0044】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
な優れた効果を発揮する。
【0045】両突起部に形成された光ファイバ挿通穴に
光ファイバのクラッド部をそれぞれ差し込むことにより
U溝でクラッド部の端面同士が突き合わされるので、光
ファイバの接続を容易かつ、短時間で行うことができ
る。
光ファイバのクラッド部をそれぞれ差し込むことにより
U溝でクラッド部の端面同士が突き合わされるので、光
ファイバの接続を容易かつ、短時間で行うことができ
る。
【図1】(a)は本発明の光ファイバ永久接続器の一実
施の形態を示す横断面図であり、(b)は(a)のA−
A線断面図である。
施の形態を示す横断面図であり、(b)は(a)のA−
A線断面図である。
【図2】(a)は本発明の光ファイバ永久接続器の一実
施の形態に用いられる光ファイバ位置決め部材の横断面
図であり、(b)は(a)の側面図である。
施の形態に用いられる光ファイバ位置決め部材の横断面
図であり、(b)は(a)の側面図である。
【図3】(a)は、本発明の光ファイバ永久接続器の一
実施の形態に用いられる押し付け部材の横断面図であ
り、(b)は(a)の側面図である。
実施の形態に用いられる押し付け部材の横断面図であ
り、(b)は(a)の側面図である。
【図4】本発明の光ファイバ永久接続器に用いられる光
ファイバ位置決め部材の他の実施の形態を示す部分断面
図である。
ファイバ位置決め部材の他の実施の形態を示す部分断面
図である。
【図5】本発明の光ファイバ永久接続器に用いられる光
ファイバ位置決め部材のさらに他の実施の形態を示す部
分断面図である。
ファイバ位置決め部材のさらに他の実施の形態を示す部
分断面図である。
【図6】光ファイバ永久接続器の従来例の横断面図であ
る。
る。
200 光ファイバ位置決め部材 210 突起部 202 光ファイバ挿通穴 300 押し付け部材 301 塑性変形部材 401,402 光ファイバ
Claims (6)
- 【請求項1】 単心または複数心の光ファイバを光ファ
イバ位置決め部材上で突き合わせ接続保持する光ファイ
バ永久接続器であって、上記光ファイバ位置決め部材
が、上面中央に形成され光ファイバのクラッド部同士が
突き合わされて位置決めされるU溝と、該U溝の長手方
向の両側にそれぞれ形成された突起部と、両突起部に形
成され上記U溝と同軸状に連通すると共に少なくともク
ラッド部が挿入される光ファイバ挿通穴と、両光ファイ
バ挿通穴の外側に上記U溝と同軸状に形成され上記光フ
ァイバを収容するガイドU溝とを備え、上記光ファイバ
位置決め部材を樹脂成形によって一体的に形成したこと
を特徴とする光ファイバ永久接続器。 - 【請求項2】 上記光ファイバ位置決め部材上に被せる
押し付け部材が、上記U溝内で突き合わされた光ファイ
バのクラッド部を上記U溝の開口部側からU溝の底部に
押し付ける凸部と、該凸部の下端に設けられ上記クラッ
ド部に接触すると共に、光ファイバの特性に影響を与え
ない範囲の力で容易に塑性変形し得る塑性変形部材とを
有する請求項1記載の光ファイバ永久接続器。 - 【請求項3】 上記光ファイバ位置決め部材を形成する
樹脂がガラスフィラー充填熱硬化型エポキシ樹脂である
請求項1記載の光ファイバ永久接続器。 - 【請求項4】 上記光ファイバ位置決め部材を形成する
樹脂がガラスフィラー充填熱可塑性ポリフェニレンサル
ファイド樹脂である請求項1記載の光ファイバ永久接続
器。 - 【請求項5】 上記塑性変形部材が金属箔である請求項
2記載の光ファイバ永久接続器。 - 【請求項6】 上記塑性変形部材がアルミニウムである
請求項2記載の光ファイバ永久接続器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27895595A JPH09120016A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 光ファイバ永久接続器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27895595A JPH09120016A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 光ファイバ永久接続器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09120016A true JPH09120016A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17604398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27895595A Pending JPH09120016A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 光ファイバ永久接続器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09120016A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005208192A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Fujikura Ltd | 光通信線路用光部品 |
-
1995
- 1995-10-26 JP JP27895595A patent/JPH09120016A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005208192A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Fujikura Ltd | 光通信線路用光部品 |
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