JPH09117601A - 蒸留塔 - Google Patents

蒸留塔

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Publication number
JPH09117601A
JPH09117601A JP27809895A JP27809895A JPH09117601A JP H09117601 A JPH09117601 A JP H09117601A JP 27809895 A JP27809895 A JP 27809895A JP 27809895 A JP27809895 A JP 27809895A JP H09117601 A JPH09117601 A JP H09117601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
trays
tray
gas
wire mesh
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27809895A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Haga
秀夫 芳賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP27809895A priority Critical patent/JPH09117601A/ja
Publication of JPH09117601A publication Critical patent/JPH09117601A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気液接触の効率を上げると共に、気相中に混
入する液ミストを低減させ、それにより蒸留効率を上げ
る。 【解決手段】 塔底から塔頂に向かって気液接触のため
の多数のトレイ5が設けられ、トレイ5上を流下する液
相8と、トレイ5の小孔6より上昇する気相9とがトレ
イ5上で接触することにより蒸留作用をなす蒸留塔にお
いて、トレイ5上に、下半部がトレイ5の液相8内に没
し、上半部がトレイ5の液面より露出したワイヤメッシ
ュパッド21、22を載置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気液接触のための
多数のトレイが設けられた連続式の蒸留塔に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に一般的な蒸留塔の全体構成を示
す。蒸留塔1は、塔底から塔頂に向かって内部に多数の
トレイ(棚段)5を有し、各トレイ5で順次気液接触を
行わせることで、塔頂側に沸点の低い成分、塔底側に沸
点の高い成分を集めるようにしたものである。この蒸留
塔1では、原料2は塔の中央部から供給され、塔底にあ
るリボイラ(図示略)で熱が与えられる。そして、塔頂
から出る蒸気3が凝縮器(図示略)で冷やされて液化さ
れ、留出液として抜き出される。また、塔底からは残液
が缶出液として抜き出される。塔頂の留出液の一部は蒸
留塔1に還流される。
【0003】蒸留塔1の中のトレイ5には、図3に示す
ように、気相9が上がっていく小孔6と、液相8を落と
すダウンカマー7がついている。そのため、リボイラー
で熱せられ蒸発した気相9は、小孔6を通過して、トレ
イ5上の液相8中を小さい泡となって上昇する。それに
よって、気相9と液相8が十分に接触し、この接触の間
に、気相9の一部が液化し、この液化の際に放出する凝
縮熱で、液相8の一部が逆に気化する。このトレイ5上
で行われる物質移動と熱移動とにより、トレイ5を去る
気相9は、トレイ5に入って来る時よりも沸点の低い成
分が濃縮され、液相8の方は、沸点の高い成分が濃縮さ
れる。
【0004】トレイ5ごとにこのような部分的な相変化
が起こるので、蒸留塔の塔頂では沸点の低い成分が高度
に濃縮され、逆に塔底では沸点の高い成分が高濃度にな
る。なお、トレイ5上で気液が接触し物質と熱の移動が
起こるためには、塔頂から液が流れ落ちてくることが必
要であり、このために還流が行われている。
【0005】従来の蒸留塔では、トレイ5の上には何も
置かれていず、液相8は自然の流れでダウンカマー7に
流れ下っていき、上記の蒸留作用が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際には、よ
り蒸留効率を上げたいという要望があった。このために
は、トレイ上での気液接触の効率を上げること、気相中
に混入する液ミストを低減させること等が効果的である
と考えられるが、従来では何ら対策が講じられていなか
った。
【0007】本発明は、上記事情を考慮し、気液接触の
効率を上げると共に、気相中に混入する液ミストを低減
させ、それにより蒸留効率を上げることのできる簡単な
構造の蒸留塔を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、塔底
から塔頂に向かって気液接触のための多数のトレイが設
けられ、トレイ上を流下する液相と、トレイの小孔より
上昇する気相とがトレイ上で接触することにより蒸留作
用をなす蒸留塔において、前記トレイ上に、下半部がト
レイの液相内に没し、上半部がトレイの液面より露出し
たワイヤメッシュパッドを載置したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1は蒸留塔の、ある段のトレイ5
の構成を示す。トレイ5には、気相9の上昇する小孔6
と、液相8の落ちるダウンカマー7が設けられており、
ダウンカマー7の上端がトレイ5の底面より高い位置に
あって、液相8がトレイ5上に、ある高さで溜りながら
流下するようになっている。
【0010】このトレイ5の上には、気液接触領域全体
を覆うように、ワイヤメッシュパッド21、22が2段
にして載置されている。これらワイヤメッシュパッド2
1、22は、金属細線(ワイヤ)を網目状に編んで所定
高さになるよう多層に重ねたものである。あるいは金属
繊維を綿状に固めたものでもよい。
【0011】下側のワイヤメッシュパッド21は、トレ
イ5上を流下する液相8内に没する高さに設定され、上
側のワイヤメッシュパッド22は、流下する液相8の液
面より露出する高さに設定されている。この例では、ト
レイ5の底面から液面までの高さと同じ寸法に、両方の
ワイヤメッシュパッド21、22の高さが設定されてい
る。従って、全体から見れば、ワイヤメッシュパッドの
下半部(下側のワイヤメッシュパッド21に相当)が液
相8内に没し、上半部(上側のワイヤメッシュパッド2
2に相当)が液面から露出していることになる。また、
下側のワイヤメッシュパッド21は目の粗いもの、上側
のワイヤメッシュパッド22は目の細かいものが用いら
れている。
【0012】このように、トレイ5上にワイヤメッシュ
パッド21、22を載置したものでは、トレイ5上を流
下する液相8中に下側のワイヤメッシュパッド21が没
しているので、ワイヤメッシュパッド21による流路の
複雑化により、トレイ5上を流下する液相8の攪拌効果
が促進される。従って、小孔6から上昇して来る気相9
との接触効率が上がる。
【0013】また、液面より露出した上側のワイヤメッ
シュパッド22がデミスタの役割を果たすことになる。
すなわち、液相8中の泡(気相)が上昇して破裂すると
き、同時に液体の微粒子(液ミスト)を発生させ、この
微粒子が気流に乗って上昇する。流路中に細かいワイヤ
メッシュパッド22があると、気体の流路が複雑になる
ので、軽い気体はワイヤを縫って容易に網目の空間を通
過していくが、それに比較し、重い液滴は慣性のため
に、敏速に流路を変えるわけにはいかず、気体の流路か
ら外れてワイヤに衝突する。そして、ワイヤに衝突した
液滴は、表面張力によりワイヤに付着し、次第に集まっ
て粗大化し、ワイヤを伝って下降し液相8に合流する。
【0014】従って、液相の攪拌効果促進による気液接
触効率の向上と、デミストの効果により、蒸留効率の向
上が図れる。
【0015】なお、上記実施例のように上側のワイヤメ
ッシュパッド21と下側のワイヤメッシュパッド22を
分けて構成せずに、一体化しても構わない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、トレイ上を流下する液相中にワイヤメッシュパ
ッドの下半部が没しているので、ワイヤメッシュパッド
による流路の複雑化により、トレイ上を流下する液の攪
拌効果が促進され、気液の接触効率が上がる。また、液
面より露出したワイヤメッシュパッドの上半部がデミス
タの役割をし、気相中の液ミストを流路の複雑化により
効果的に捕集することができる。従って、トレイ上にワ
イヤメッシュパッドを載置するという簡単な構成で、蒸
留効率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部側面図である。
【図2】蒸留塔の一例を示す側面図である。
【図3】従来のトレイの構造を示す詳細図である。
【符号の説明】
5 トレイ 6 小孔 8 液相 9 気相 21 下側ワイヤメッシュパッド(ワイヤメッシュパッ
ドの下半部) 22 上側ワイヤメッシュパッド(ワイヤメッシュパッ
ドの上半部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塔底から塔頂に向かって気液接触のため
    の多数のトレイが設けられ、トレイ上を流下する液相
    と、トレイの小孔より上昇する気相とがトレイ上で接触
    することにより蒸留作用をなす蒸留塔において、 前記トレイ上に、下半部がトレイの液相内に没し、上半
    部がトレイの液面より露出したワイヤメッシュパッドを
    載置したことを特徴とする蒸留塔。
JP27809895A 1995-10-25 1995-10-25 蒸留塔 Withdrawn JPH09117601A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27809895A JPH09117601A (ja) 1995-10-25 1995-10-25 蒸留塔

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27809895A JPH09117601A (ja) 1995-10-25 1995-10-25 蒸留塔

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09117601A true JPH09117601A (ja) 1997-05-06

Family

ID=17592613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27809895A Withdrawn JPH09117601A (ja) 1995-10-25 1995-10-25 蒸留塔

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09117601A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005028460A1 (ja) * 2003-09-19 2005-03-31 Sumitomo Chemical Company, Limited プロピレンオキサイドの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005028460A1 (ja) * 2003-09-19 2005-03-31 Sumitomo Chemical Company, Limited プロピレンオキサイドの製造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030107