JPH09117487A - 温灸具兼灸頭鍼施灸具 - Google Patents
温灸具兼灸頭鍼施灸具Info
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- JPH09117487A JPH09117487A JP29932295A JP29932295A JPH09117487A JP H09117487 A JPH09117487 A JP H09117487A JP 29932295 A JP29932295 A JP 29932295A JP 29932295 A JP29932295 A JP 29932295A JP H09117487 A JPH09117487 A JP H09117487A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、視覚障害者が安全に施術で
きる低温療法を可能にした温灸具と灸頭鍼施灸具とを一
つにまとめた温灸具兼灸頭鍼施灸具を提供することにあ
る。 【解決手段】 円柱状本体と、該円柱状本体の下部周囲
に形成された複数の突起部とからなる温灸具兼灸頭鍼施
灸具であって、前記円柱状本体は、その上面に形成され
た摺鉢状部と、前記摺鉢状部の中心に形成され、艾柱の
挿入に適する直径と深さを有する艾柱挿入用穴と、前記
艾柱挿入用穴の底部より円柱状本体の底面に貫通するよ
うに形成され、前記艾柱挿入用穴より小さい直径を有す
る縦穴と、前記円柱状本体の外面から前記艾柱挿入用穴
の底部に連通するように形成された少なくとも1つの通
気用穴と、前記円柱状本体の下縁から中心に向けて形成
された所定の曲率を有する凹状テーパー部とを備えてい
るものである。
きる低温療法を可能にした温灸具と灸頭鍼施灸具とを一
つにまとめた温灸具兼灸頭鍼施灸具を提供することにあ
る。 【解決手段】 円柱状本体と、該円柱状本体の下部周囲
に形成された複数の突起部とからなる温灸具兼灸頭鍼施
灸具であって、前記円柱状本体は、その上面に形成され
た摺鉢状部と、前記摺鉢状部の中心に形成され、艾柱の
挿入に適する直径と深さを有する艾柱挿入用穴と、前記
艾柱挿入用穴の底部より円柱状本体の底面に貫通するよ
うに形成され、前記艾柱挿入用穴より小さい直径を有す
る縦穴と、前記円柱状本体の外面から前記艾柱挿入用穴
の底部に連通するように形成された少なくとも1つの通
気用穴と、前記円柱状本体の下縁から中心に向けて形成
された所定の曲率を有する凹状テーパー部とを備えてい
るものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視覚障害者にも施
灸を容易にし、施術者が自己の身体に施灸し易く、一般
の方にも使い易く、外国人にも受け入れられ易く、世界
中に普及できる可能性をもち、艾の燃焼による直接的温
熱と施灸用具の材質である石粉粘土の伝導熱が加わり、
体温〜40℃前後の温和な温熱により、体表の症状のみ
でなく、深部の軟部組織の症状を緩解させ、目的により
高温が必要な場合は施灸具の前面部の40℃〜60℃前
後、ときには70℃の温熱を温灸として使う他に、無痕
灸にして透熱灸様効果をあげる事もできる温灸具と灸頭
鍼施灸具を兼ね備えた温灸具兼灸頭鍼施灸具に関する。
灸を容易にし、施術者が自己の身体に施灸し易く、一般
の方にも使い易く、外国人にも受け入れられ易く、世界
中に普及できる可能性をもち、艾の燃焼による直接的温
熱と施灸用具の材質である石粉粘土の伝導熱が加わり、
体温〜40℃前後の温和な温熱により、体表の症状のみ
でなく、深部の軟部組織の症状を緩解させ、目的により
高温が必要な場合は施灸具の前面部の40℃〜60℃前
後、ときには70℃の温熱を温灸として使う他に、無痕
灸にして透熱灸様効果をあげる事もできる温灸具と灸頭
鍼施灸具を兼ね備えた温灸具兼灸頭鍼施灸具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
灸頭鍼(鍼と灸の作用を同時に生体に及ぼす事ができる
方法)や温灸具の構造、使用方法には次のような問題点
があった。
灸頭鍼(鍼と灸の作用を同時に生体に及ぼす事ができる
方法)や温灸具の構造、使用方法には次のような問題点
があった。
【0003】1.温灸の場合 (1)灸熱が高温になり術者や患者が熱い思いをしたり
火傷することがある。 (2)艾の燃焼後、時には燃焼中の処理が煩雑である。 (3)燃焼中に灰が落ち、燃焼直後の灰は高温で患者に
は火が落ちたと感じる。 (4)艾の使用量が多いため、高価につき、且つ、施術
室が煙で汚れ、匂いのために不快であり、営業上不利で
あり、施術室の賃貸契約を断られる事が多い。 (5)自己の身体に施灸できるのは上肢、下肢と体の前
面に限られる。
火傷することがある。 (2)艾の燃焼後、時には燃焼中の処理が煩雑である。 (3)燃焼中に灰が落ち、燃焼直後の灰は高温で患者に
は火が落ちたと感じる。 (4)艾の使用量が多いため、高価につき、且つ、施術
室が煙で汚れ、匂いのために不快であり、営業上不利で
あり、施術室の賃貸契約を断られる事が多い。 (5)自己の身体に施灸できるのは上肢、下肢と体の前
面に限られる。
【0004】2.灸頭鍼(鍼と灸の作用を同時に生体に
及ぼすことが可能な法)の場合 (1)従来の灸頭鍼は、刺鍼した鍼の竜頭に艾を巻きつ
けて点火する方法があるが、患者が動いたり、咳をした
時に燃焼中の艾が落下することがある。 (2)ボール紙に切れ込みを入れ、刺鍼部の根元に敷
き、燃焼中の艾が落下した場合に備えるが、視覚障害者
は燃焼中の艾が落下した後の処理が難しい。 (3)既製品の金属性の皿を竜頭にかぶせ、その上に艾
を乗せて点火する方法がある。この方法では、金属性の
温熱は熱感が悪く、金属が高温になり、視覚障害者の術
者と患者が火傷する危険が大である。 (4)灸頭鍼の作用は艾の燃焼による皮膚に対する輻射
熱であるとされており、深部の軟部組織に病症がある場
合に深部に作用させるために艾を追加しても、皮膚温が
上昇し、時間をかけても充分な効果をあげられない。 (5)高温を必要とする場合に温灸用艾を使用すると、
燃焼中に落下する。 (6)使用鍼の太さは、竜頭に巻き付けた艾と金属性の
皿の重さに耐えられる3番鍼(直径0.20mm)以上
でなければならない。刺入の深さは1cm以上は必要で
あり、施術部位は筋肉が発達し、ある程度体力のある者
に限られる。 (7)施灸中の竜頭は高温となり、抜鍼、或いは艾を取
り去る場合には道具を使用しても細心の注意を要し、視
覚障害者で灸頭鍼を行なう者は殆どいない。
及ぼすことが可能な法)の場合 (1)従来の灸頭鍼は、刺鍼した鍼の竜頭に艾を巻きつ
けて点火する方法があるが、患者が動いたり、咳をした
時に燃焼中の艾が落下することがある。 (2)ボール紙に切れ込みを入れ、刺鍼部の根元に敷
き、燃焼中の艾が落下した場合に備えるが、視覚障害者
は燃焼中の艾が落下した後の処理が難しい。 (3)既製品の金属性の皿を竜頭にかぶせ、その上に艾
を乗せて点火する方法がある。この方法では、金属性の
温熱は熱感が悪く、金属が高温になり、視覚障害者の術
者と患者が火傷する危険が大である。 (4)灸頭鍼の作用は艾の燃焼による皮膚に対する輻射
熱であるとされており、深部の軟部組織に病症がある場
合に深部に作用させるために艾を追加しても、皮膚温が
上昇し、時間をかけても充分な効果をあげられない。 (5)高温を必要とする場合に温灸用艾を使用すると、
燃焼中に落下する。 (6)使用鍼の太さは、竜頭に巻き付けた艾と金属性の
皿の重さに耐えられる3番鍼(直径0.20mm)以上
でなければならない。刺入の深さは1cm以上は必要で
あり、施術部位は筋肉が発達し、ある程度体力のある者
に限られる。 (7)施灸中の竜頭は高温となり、抜鍼、或いは艾を取
り去る場合には道具を使用しても細心の注意を要し、視
覚障害者で灸頭鍼を行なう者は殆どいない。
【0005】本発明の目的は、上記した従来の灸頭鍼や
温灸具の構造、使用方法の問題点を解決した新規な構造
を有し、特に、視覚障害者でも容易に艾に点火ができ、
施灸操作が簡単であり、艾の燃焼により、施灸具の材質
である石粉粘土が暖まり、艾の温熱と共に体温乃至40
℃程度の温和な灸熱を使うことができ、高温療法が必要
な場合は施灸具の前面部の40℃乃至60℃前後の温熱
(夏季には70℃を越えることがある)を施灸部に当て
押圧法やスライド法とし使え、無痕にして透熱灸様効果
をあげることができ、灸頭鍼として使えば浅刺、細鍼の
使用も可能であり、施灸具の形状を工夫することによ
り、適応症の範囲、身体の施灸部位が多くなり、治療時
間を短縮することができ、痕がつかない灸であるので視
覚障害者だけではなく一般の方や老人にも扱い易く、外
国人にも受け入れられ易いと考えられ、灸の普及に役立
つ、温灸と灸頭鍼(鍼と灸の作用を同時に行なう法)の
施術を可能にした温灸具兼灸頭鍼施灸具を提供すること
にある。
温灸具の構造、使用方法の問題点を解決した新規な構造
を有し、特に、視覚障害者でも容易に艾に点火ができ、
施灸操作が簡単であり、艾の燃焼により、施灸具の材質
である石粉粘土が暖まり、艾の温熱と共に体温乃至40
℃程度の温和な灸熱を使うことができ、高温療法が必要
な場合は施灸具の前面部の40℃乃至60℃前後の温熱
(夏季には70℃を越えることがある)を施灸部に当て
押圧法やスライド法とし使え、無痕にして透熱灸様効果
をあげることができ、灸頭鍼として使えば浅刺、細鍼の
使用も可能であり、施灸具の形状を工夫することによ
り、適応症の範囲、身体の施灸部位が多くなり、治療時
間を短縮することができ、痕がつかない灸であるので視
覚障害者だけではなく一般の方や老人にも扱い易く、外
国人にも受け入れられ易いと考えられ、灸の普及に役立
つ、温灸と灸頭鍼(鍼と灸の作用を同時に行なう法)の
施術を可能にした温灸具兼灸頭鍼施灸具を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る温灸具兼灸
頭鍼施灸具は、円柱状本体と、該円柱状本体の下部周囲
に形成された複数の突起部とからなる温灸具兼灸頭鍼施
灸具であって、前記円柱状本体は、その上面に形成され
た摺鉢状部と、前記摺鉢状部の中心に形成され、艾柱の
挿入に適する直径と深さを有する艾柱挿入用穴と、前記
艾柱挿入用穴の底部より円柱状本体の底面に貫通するよ
うに形成され、前記艾柱挿入用穴より小さい直径を有す
る縦穴と、前記円柱状本体の外面から前記艾柱挿入用穴
の底部に連通するように形成された少なくとも1つの通
気用穴と、前記円柱状本体の下縁から中心に向けて形成
された所定の曲率を有する凹状テーパー部とを備えてい
るものである。
頭鍼施灸具は、円柱状本体と、該円柱状本体の下部周囲
に形成された複数の突起部とからなる温灸具兼灸頭鍼施
灸具であって、前記円柱状本体は、その上面に形成され
た摺鉢状部と、前記摺鉢状部の中心に形成され、艾柱の
挿入に適する直径と深さを有する艾柱挿入用穴と、前記
艾柱挿入用穴の底部より円柱状本体の底面に貫通するよ
うに形成され、前記艾柱挿入用穴より小さい直径を有す
る縦穴と、前記円柱状本体の外面から前記艾柱挿入用穴
の底部に連通するように形成された少なくとも1つの通
気用穴と、前記円柱状本体の下縁から中心に向けて形成
された所定の曲率を有する凹状テーパー部とを備えてい
るものである。
【0007】また、通気用穴は、前記艾柱挿入用穴に連
通するように前記艾柱挿入用穴の外縁のそれぞれ対向す
る2つの位置に形成された溝穴と、円柱状本体の外周表
面から艾柱挿入用穴の底部まで貫通するように形成され
た横穴とを含むものである。また、本発明に係る温灸具
兼灸頭鍼施灸具は、突起部に紐通し穴が形成されている
ものである。
通するように前記艾柱挿入用穴の外縁のそれぞれ対向す
る2つの位置に形成された溝穴と、円柱状本体の外周表
面から艾柱挿入用穴の底部まで貫通するように形成され
た横穴とを含むものである。また、本発明に係る温灸具
兼灸頭鍼施灸具は、突起部に紐通し穴が形成されている
ものである。
【0008】また、本発明に係る温灸具兼灸頭鍼施灸具
は、円柱状本体と、該円柱状本体と一体形成された把手
とからなる温灸具兼灸頭鍼施灸具であって、前記円柱状
本体は、前記円柱状本体の上面に形成され、艾柱の挿入
に適する直径と深さを有する艾柱挿入用穴と、前記円柱
状本体の上面に形成された摺鉢状部と、前記艾柱挿入用
穴と前記摺鉢状部の中心との間に形成された第1の溝穴
と、前記艾柱挿入用穴の底部より円柱状本体の底面に貫
通するように形成され、前記艾柱挿入用穴の直径より小
さい幅を有する第1の縦溝穴と、前記第1の溝穴の底部
よりから円柱状本体の底面に貫通するように形成された
第2の縦溝穴と、前記円柱状本体の外面から前記艾柱挿
入用穴の底部に連通するように形成された少なくとも1
つの通気用穴と、前記円柱状本体の下縁から中心に向け
て形成された所定の曲率を有する凹状テーパー部とを備
えているものである。
は、円柱状本体と、該円柱状本体と一体形成された把手
とからなる温灸具兼灸頭鍼施灸具であって、前記円柱状
本体は、前記円柱状本体の上面に形成され、艾柱の挿入
に適する直径と深さを有する艾柱挿入用穴と、前記円柱
状本体の上面に形成された摺鉢状部と、前記艾柱挿入用
穴と前記摺鉢状部の中心との間に形成された第1の溝穴
と、前記艾柱挿入用穴の底部より円柱状本体の底面に貫
通するように形成され、前記艾柱挿入用穴の直径より小
さい幅を有する第1の縦溝穴と、前記第1の溝穴の底部
よりから円柱状本体の底面に貫通するように形成された
第2の縦溝穴と、前記円柱状本体の外面から前記艾柱挿
入用穴の底部に連通するように形成された少なくとも1
つの通気用穴と、前記円柱状本体の下縁から中心に向け
て形成された所定の曲率を有する凹状テーパー部とを備
えているものである。
【0009】また、円柱状本体は、さらに、通気用穴の
近傍の円柱状本体の外面に形成された小突起を含むもの
である。また、把手に紐通し穴が形成されているもので
ある。
近傍の円柱状本体の外面に形成された小突起を含むもの
である。また、把手に紐通し穴が形成されているもので
ある。
【0010】また、本発明に係る温灸具兼灸頭鍼施灸具
は、円柱状本体と、該円柱状本体の下部周囲におけるそ
れぞれ対向する2つの位置に一体形成された2つの突起
部とからなる温灸具兼灸頭鍼施灸具であって、前記円柱
状本体は、前記円柱状本体の上面に形成され、艾柱の挿
入に適する直径と深さを有する艾柱挿入用穴と、前記円
柱状本体の上面に形成された摺鉢状部と、前記艾柱挿入
用穴と前記摺鉢状部の中心との間に形成された第1の溝
穴と、前記艾柱挿入用穴の底部及び前記溝穴の底部より
円柱状本体の底面に貫通するように形成され、前記艾柱
挿入用穴より小さい直径を有する縦溝穴と、前記円柱状
本体の外面から前記艾柱挿入用穴の底部に連通するよう
に形成された少なくとも1つの通気用穴とを備えてお
り、前記円柱状本体及び突起部の底面がアーチ状に湾曲
形成されているものである。
は、円柱状本体と、該円柱状本体の下部周囲におけるそ
れぞれ対向する2つの位置に一体形成された2つの突起
部とからなる温灸具兼灸頭鍼施灸具であって、前記円柱
状本体は、前記円柱状本体の上面に形成され、艾柱の挿
入に適する直径と深さを有する艾柱挿入用穴と、前記円
柱状本体の上面に形成された摺鉢状部と、前記艾柱挿入
用穴と前記摺鉢状部の中心との間に形成された第1の溝
穴と、前記艾柱挿入用穴の底部及び前記溝穴の底部より
円柱状本体の底面に貫通するように形成され、前記艾柱
挿入用穴より小さい直径を有する縦溝穴と、前記円柱状
本体の外面から前記艾柱挿入用穴の底部に連通するよう
に形成された少なくとも1つの通気用穴とを備えてお
り、前記円柱状本体及び突起部の底面がアーチ状に湾曲
形成されているものである。
【0011】
【作用】温灸具兼灸頭鍼施灸具を温灸具として用いる場
合は、点火した部分が下向きになるように艾柱を温灸具
の艾柱挿入用穴に入れ、温灸具を施術部位上に置く。艾
柱挿入用穴内での艾柱の燃焼による熱は縦穴を介して円
柱状本体の外部に伝わると共に、円柱状本体の底面が加
熱される。そのため、施術部位は、縦穴からの艾柱の燃
焼による温熱及び艾の成分の皮膚への浸透と、加熱され
た円柱状本体の底面からの石粉粘土の遠赤外線の伝導熱
とで温熱刺激を受ける。低温療法が主体であるが、高温
になった横穴を施灸部に押し当てたり、点圧法やスライ
ド法もできる。点火した艾を施灸具に入れる時に火が落
ちることがあり、注意を要するが、燃焼中に火が落ちる
心配はない。
合は、点火した部分が下向きになるように艾柱を温灸具
の艾柱挿入用穴に入れ、温灸具を施術部位上に置く。艾
柱挿入用穴内での艾柱の燃焼による熱は縦穴を介して円
柱状本体の外部に伝わると共に、円柱状本体の底面が加
熱される。そのため、施術部位は、縦穴からの艾柱の燃
焼による温熱及び艾の成分の皮膚への浸透と、加熱され
た円柱状本体の底面からの石粉粘土の遠赤外線の伝導熱
とで温熱刺激を受ける。低温療法が主体であるが、高温
になった横穴を施灸部に押し当てたり、点圧法やスライ
ド法もできる。点火した艾を施灸具に入れる時に火が落
ちることがあり、注意を要するが、燃焼中に火が落ちる
心配はない。
【0012】また、温灸具兼灸頭鍼施灸具を灸頭鍼施灸
具として用いる場合には、施術部位に刺鍼した後に施灸
具の底面の縦穴から鍼を通し、施灸具を施術部位上に置
き、散艾を丸めて2つに割り、竜頭を挾み、施灸具の艾
柱挿入用穴に入れて点火する。艾を施灸具の摺鉢状部上
で点火することにより、施灸中に施術部位に落下するこ
とがない。
具として用いる場合には、施術部位に刺鍼した後に施灸
具の底面の縦穴から鍼を通し、施灸具を施術部位上に置
き、散艾を丸めて2つに割り、竜頭を挾み、施灸具の艾
柱挿入用穴に入れて点火する。艾を施灸具の摺鉢状部上
で点火することにより、施灸中に施術部位に落下するこ
とがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る温灸具兼灸頭
鍼施灸具の一実施例について図面を参照しながら説明す
る。図1(A)乃至(E)は、それぞれ、本発明に係る
温灸具兼灸頭鍼施灸具の一実施例の斜視図、正面図、断
面図、平面図及び底面図である。図1において、本発明
の温灸具兼灸頭鍼施灸具1は、例えば石粉粘土の材料で
作られ、円柱状本体2と、円柱状本体2の下部周囲の前
後左右に一体形成された4つの突起部20及び21とか
らなる。
鍼施灸具の一実施例について図面を参照しながら説明す
る。図1(A)乃至(E)は、それぞれ、本発明に係る
温灸具兼灸頭鍼施灸具の一実施例の斜視図、正面図、断
面図、平面図及び底面図である。図1において、本発明
の温灸具兼灸頭鍼施灸具1は、例えば石粉粘土の材料で
作られ、円柱状本体2と、円柱状本体2の下部周囲の前
後左右に一体形成された4つの突起部20及び21とか
らなる。
【0014】円柱状本体2は、その上面が摺鉢状部9と
して形成され、摺鉢状部9の中心に、艾柱の挿入に適す
る直径と深さを有する艾柱挿入用穴3が明けられ、艾柱
挿入用穴3の底部より円柱状本体2の底面に貫通するよ
うに、艾柱挿入用穴3より小さい直径を有する縦穴8が
明けられ、円柱状本体2の上面から艾柱挿入用穴3の底
部に連通するように、艾柱挿入用穴3の外縁のそれぞれ
対向する2つの位置に通気用の溝穴4及び5が明けら
れ、円柱状本体2の外周表面から艾柱挿入用穴3の底部
まで貫通するように通気用の横穴6及び7が明けられ、
円柱状本体2の下縁から中心に向けて所定の曲率を有す
る凹状テーパー部10が形成されている。また、突起部
20には紐通し用穴22が形成されている。
して形成され、摺鉢状部9の中心に、艾柱の挿入に適す
る直径と深さを有する艾柱挿入用穴3が明けられ、艾柱
挿入用穴3の底部より円柱状本体2の底面に貫通するよ
うに、艾柱挿入用穴3より小さい直径を有する縦穴8が
明けられ、円柱状本体2の上面から艾柱挿入用穴3の底
部に連通するように、艾柱挿入用穴3の外縁のそれぞれ
対向する2つの位置に通気用の溝穴4及び5が明けら
れ、円柱状本体2の外周表面から艾柱挿入用穴3の底部
まで貫通するように通気用の横穴6及び7が明けられ、
円柱状本体2の下縁から中心に向けて所定の曲率を有す
る凹状テーパー部10が形成されている。また、突起部
20には紐通し用穴22が形成されている。
【0015】上記構造を有する温灸具兼灸頭鍼施灸具1
を以下の説明ではI型(標準型:前後左右に突起付)と
称するが、その好適な寸法例は次のとおりである。 I型(標準型:前後左右に突起部付) 全体の外径寸法:高さ=34mm(円柱状本体30mm
+(突起部を下方に4mm凸にする))、左右の全長=
60mm(円柱状本体外径40mm+突起部10mm×
2)、前後の全長=70mm(円柱状本体外径40mm
+突起部15mm×2)。 円柱状本体:外径40mm、高さ30mm、艾柱挿入用
穴3は直径12mm、深さ24mm、縦穴8は直径6m
m、溝穴4及び5は直径2mm、深さ24mm、横穴6
及び7は直径6mmとする。摺鉢状部9は、艾柱挿入用
穴3の外縁の高さが円柱状本体2の外縁より7mm低く
なるように形成する。凹状テーパー部10は、円柱状本
体2の下縁から縦穴8の外縁に向けて4mm低くなるよ
うに所定の曲率を有する形状(身体に馴染む形状)にす
る。 突起部:左右の突起部は長さ10mm、高さ13mm、
幅20〜30mm、紐通し穴は直径6mm。前後の突起
部は長さ15mm、高さ7mm、幅20mmとし患者の
着衣に挟むことができる。
を以下の説明ではI型(標準型:前後左右に突起付)と
称するが、その好適な寸法例は次のとおりである。 I型(標準型:前後左右に突起部付) 全体の外径寸法:高さ=34mm(円柱状本体30mm
+(突起部を下方に4mm凸にする))、左右の全長=
60mm(円柱状本体外径40mm+突起部10mm×
2)、前後の全長=70mm(円柱状本体外径40mm
+突起部15mm×2)。 円柱状本体:外径40mm、高さ30mm、艾柱挿入用
穴3は直径12mm、深さ24mm、縦穴8は直径6m
m、溝穴4及び5は直径2mm、深さ24mm、横穴6
及び7は直径6mmとする。摺鉢状部9は、艾柱挿入用
穴3の外縁の高さが円柱状本体2の外縁より7mm低く
なるように形成する。凹状テーパー部10は、円柱状本
体2の下縁から縦穴8の外縁に向けて4mm低くなるよ
うに所定の曲率を有する形状(身体に馴染む形状)にす
る。 突起部:左右の突起部は長さ10mm、高さ13mm、
幅20〜30mm、紐通し穴は直径6mm。前後の突起
部は長さ15mm、高さ7mm、幅20mmとし患者の
着衣に挟むことができる。
【0016】次に、上記I型の温灸具兼灸頭鍼施灸具1
の使用方法について説明する。 (温灸具兼灸頭鍼施灸具の使用上の共通項目) (I−A1)I型は平な部位、背部や腹部に置く。 (I−A2)艾の燃焼により、施灸具1の材質である石
の粉の粘土からの低温の伝導熱が深部にまで伝わり、体
表の症状のみでなく、深部の軟部組織の圧痛硬結、冷え
などの症状の緩解に作用する。 (I−A3)施灸具1の形状を体に密着するように作
り、また、施灸具1の一部、例えば突起部21を患者の
着衣に挟み、或いは施灸具1の本体2に穴開き布をか
け、または紐通し用穴22に紐を通して身体に巻き着け
ることにより、施灸部に安定させ、視覚障害者にも安全
に施灸でき、また自己の身体に施灸し易い。 (I−A4)使用艾は少量で済む。1壮の燃焼時間は直
径11mm、長さ15mmの艾で30分以上であり、経
費が少なくてすみ、煙や匂いも少なく、営業上有利であ
り、施術室の賃貨契約も成立し易い。
の使用方法について説明する。 (温灸具兼灸頭鍼施灸具の使用上の共通項目) (I−A1)I型は平な部位、背部や腹部に置く。 (I−A2)艾の燃焼により、施灸具1の材質である石
の粉の粘土からの低温の伝導熱が深部にまで伝わり、体
表の症状のみでなく、深部の軟部組織の圧痛硬結、冷え
などの症状の緩解に作用する。 (I−A3)施灸具1の形状を体に密着するように作
り、また、施灸具1の一部、例えば突起部21を患者の
着衣に挟み、或いは施灸具1の本体2に穴開き布をか
け、または紐通し用穴22に紐を通して身体に巻き着け
ることにより、施灸部に安定させ、視覚障害者にも安全
に施灸でき、また自己の身体に施灸し易い。 (I−A4)使用艾は少量で済む。1壮の燃焼時間は直
径11mm、長さ15mmの艾で30分以上であり、経
費が少なくてすみ、煙や匂いも少なく、営業上有利であ
り、施術室の賃貨契約も成立し易い。
【0017】(温灸具として用いる場合) (I−B1)まず、直径11mm、長さ15mmの艾柱
を用い、この艾柱の中心に、金属性で先端が尖った直径
2mm〜3mmの棒を縦に突き刺し、2mm程度引き込
み、点火用具(図示しない)を用いて艾柱の先端に点火
する。 (I−B2)次に、棒を持ち、艾柱の点火した部分を下
にして温灸具1の艾柱挿入用穴3から入れ、艾柱を上か
ら軽く押え、棒を捻りながら上方に引き抜く。この時
に、火の粉が落ちることがあるので、必ず灰皿等の上で
行なう。さらに、艾柱の上端が艾柱挿入用穴3の上縁に
一致する程度に挿入位置を調整する。調整後の艾柱の下
端は、艾柱挿入用穴3の底部よりわずかに上方であって
横穴6の径の中心付近にほぼ位置する。なお、棒によっ
て艾柱中にできた縦穴が燃焼中に煙突の働きをする。 (I−B3)艾柱挿入用穴3内での艾柱の燃焼による熱
は縦穴8を介して円柱状本体2の外部に伝わると共に、
円柱状本体2の底面が加熱される。そのため、施術部位
は、縦穴8からの艾柱の燃焼による温熱及び艾の成分の
皮膚への浸透と、加熱された円柱状本体2の底面からの
石粉粘土の遠赤外線の伝導熱とで温熱刺激を受ける。 (I−B4)温灸具1は、患者の平な施灸部位にそのま
ま置けるが、紐通し穴22に通した紐で身体に固定する
か或いは中央に円柱状本体2が入る大きさの穴を開けた
ガーゼか薄い木綿の布をかぶせて施灸具を安定させるか
または患者の着衣に突起部21を挟んで施灸しても良
い。
を用い、この艾柱の中心に、金属性で先端が尖った直径
2mm〜3mmの棒を縦に突き刺し、2mm程度引き込
み、点火用具(図示しない)を用いて艾柱の先端に点火
する。 (I−B2)次に、棒を持ち、艾柱の点火した部分を下
にして温灸具1の艾柱挿入用穴3から入れ、艾柱を上か
ら軽く押え、棒を捻りながら上方に引き抜く。この時
に、火の粉が落ちることがあるので、必ず灰皿等の上で
行なう。さらに、艾柱の上端が艾柱挿入用穴3の上縁に
一致する程度に挿入位置を調整する。調整後の艾柱の下
端は、艾柱挿入用穴3の底部よりわずかに上方であって
横穴6の径の中心付近にほぼ位置する。なお、棒によっ
て艾柱中にできた縦穴が燃焼中に煙突の働きをする。 (I−B3)艾柱挿入用穴3内での艾柱の燃焼による熱
は縦穴8を介して円柱状本体2の外部に伝わると共に、
円柱状本体2の底面が加熱される。そのため、施術部位
は、縦穴8からの艾柱の燃焼による温熱及び艾の成分の
皮膚への浸透と、加熱された円柱状本体2の底面からの
石粉粘土の遠赤外線の伝導熱とで温熱刺激を受ける。 (I−B4)温灸具1は、患者の平な施灸部位にそのま
ま置けるが、紐通し穴22に通した紐で身体に固定する
か或いは中央に円柱状本体2が入る大きさの穴を開けた
ガーゼか薄い木綿の布をかぶせて施灸具を安定させるか
または患者の着衣に突起部21を挟んで施灸しても良
い。
【0018】(I−B5)腹部や斜めの部位に寝ながら
施灸する場合は、必ず紐や粘着テープを使うかその他の
方法を用いて温灸具1を固定し、木綿の布を敷くなどし
て低温に調節しておく。 (I−B6)この標準型は、平らな部位とやや凸の部位
の腹部、特に臍に用いる。 (I−B7)紐通し穴22に通した紐を身体に巻き着け
て施灸することができ、身体各部に施灸することが可能
になり、自己に施灸することが容易になる。但し、点火
した艾柱を入れた温灸具1を真横にしたり、身体に巻き
着けて歩くのは危険である。 (I−B8)温灸具1の上面を縦にして、残り火を施灸
部位に当て余熱を利用することができる。 (I−B9)施灸直後に施灸部位を手指で伏せ、火傷予
防薬として馬油を塗布して撫でる。上記の動作には5つ
の目的がある。即ち、補法とする(患者の生命力を補う
刺激)刺激量の感知、火傷の予防、患者に安心感を与え
る、視覚障害者が同一部位に連続して施灸することがで
きる。 (I−B10)艾柱が燃焼した後、身体の下(後頸部、
腰部、下肢の後側など)に暖まっている温灸具1を置
き、体重をかけ、余熱を利用する。
施灸する場合は、必ず紐や粘着テープを使うかその他の
方法を用いて温灸具1を固定し、木綿の布を敷くなどし
て低温に調節しておく。 (I−B6)この標準型は、平らな部位とやや凸の部位
の腹部、特に臍に用いる。 (I−B7)紐通し穴22に通した紐を身体に巻き着け
て施灸することができ、身体各部に施灸することが可能
になり、自己に施灸することが容易になる。但し、点火
した艾柱を入れた温灸具1を真横にしたり、身体に巻き
着けて歩くのは危険である。 (I−B8)温灸具1の上面を縦にして、残り火を施灸
部位に当て余熱を利用することができる。 (I−B9)施灸直後に施灸部位を手指で伏せ、火傷予
防薬として馬油を塗布して撫でる。上記の動作には5つ
の目的がある。即ち、補法とする(患者の生命力を補う
刺激)刺激量の感知、火傷の予防、患者に安心感を与え
る、視覚障害者が同一部位に連続して施灸することがで
きる。 (I−B10)艾柱が燃焼した後、身体の下(後頸部、
腰部、下肢の後側など)に暖まっている温灸具1を置
き、体重をかけ、余熱を利用する。
【0019】(I−B11)胸部、頭蓋部、眼窩には長
時間の施灸は向かない。 (I−B12)顔面筋への施灸は3分間迄とする。 (I−B13)臍は皮膚が薄く火傷し易いので、木綿の
布等を敷くなどして温度を調整する。 (I−B14)低温で温和な灸熱が長く続き、一般温灸
のように施灸量を熱感覚に頼り、患者が満足するまで施
灸すると、慢性病患者、老人、子供や皮膚が弱い特殊体
質者などは施灸直後に施灸部が赤くなることがある。施
灸前によく説明しておき、心地よい灸熱であるので点火
した温灸具1を身体に着けたまま寝ないようにさせるか
温度を調節しておく。低温火傷を防ぐには一定の時間
(10分間〜15分間)が経過した段階で随時移動する
か、または木綿の布を敷くか、木綿の下着の上から施灸
させ、施灸直後に火傷予防薬を塗布させる。 (I−B15)特殊な方法として吹きつけ法がある。燃
焼中の温灸具1の艾柱挿入用穴3から息を吹きかける
と、底面の縦穴8から煙と温熱とともに艾の成分が出
る。皮膚から2cm〜3cm離して経穴や頭髪部、粘
膜、症状のある部位に吹きかける。 (I−B16)燃えた艾柱はそのまま固まり、簡単に取
り出せる。 (I−B17)単刺の前後または皮内鍼、円皮鍼を刺入
し、その上から温灸を施す法がある。 (I−B18)施灸後、火傷予防薬として馬油を塗布す
ると血行が良くなる。
時間の施灸は向かない。 (I−B12)顔面筋への施灸は3分間迄とする。 (I−B13)臍は皮膚が薄く火傷し易いので、木綿の
布等を敷くなどして温度を調整する。 (I−B14)低温で温和な灸熱が長く続き、一般温灸
のように施灸量を熱感覚に頼り、患者が満足するまで施
灸すると、慢性病患者、老人、子供や皮膚が弱い特殊体
質者などは施灸直後に施灸部が赤くなることがある。施
灸前によく説明しておき、心地よい灸熱であるので点火
した温灸具1を身体に着けたまま寝ないようにさせるか
温度を調節しておく。低温火傷を防ぐには一定の時間
(10分間〜15分間)が経過した段階で随時移動する
か、または木綿の布を敷くか、木綿の下着の上から施灸
させ、施灸直後に火傷予防薬を塗布させる。 (I−B15)特殊な方法として吹きつけ法がある。燃
焼中の温灸具1の艾柱挿入用穴3から息を吹きかける
と、底面の縦穴8から煙と温熱とともに艾の成分が出
る。皮膚から2cm〜3cm離して経穴や頭髪部、粘
膜、症状のある部位に吹きかける。 (I−B16)燃えた艾柱はそのまま固まり、簡単に取
り出せる。 (I−B17)単刺の前後または皮内鍼、円皮鍼を刺入
し、その上から温灸を施す法がある。 (I−B18)施灸後、火傷予防薬として馬油を塗布す
ると血行が良くなる。
【0020】以上のように温灸具として用いた場合、次
のような利点がある。 (1)使用艾は直径11mm、長さ15mmの艾柱で、
温灸具1の底面が体温〜40℃程度の温熱に徐々に上昇
し、徐々に下降するのを特長とするので視覚障害者には
安全に施灸できる。 (2)視覚障害者が点火した艾を施灸具に入れる際に火
が落ちることがあり、注意を要するが、施灸中に火が落
ちる危険はない。 (3)艾柱は燃焼すると施灸具の中でそのまま固まり、
簡単に取り出せる。 (4)施灸具に紐を通し、身体に巻き付けることによ
り、施灸術が効率よく行なえ、自己の身体に施灸し易
い。 (5)艾の使用量が少ないため、経費は少なくて済み、
排煙は煙草の煙より少なく施術室の汚れ、匂いも僅かで
あり、営業上有利であり、施術室の賃貸契約も成立し易
い。 (6)禁灸部位とされる顔面をはじめ次自己の身体の殆
どに施灸できる。
のような利点がある。 (1)使用艾は直径11mm、長さ15mmの艾柱で、
温灸具1の底面が体温〜40℃程度の温熱に徐々に上昇
し、徐々に下降するのを特長とするので視覚障害者には
安全に施灸できる。 (2)視覚障害者が点火した艾を施灸具に入れる際に火
が落ちることがあり、注意を要するが、施灸中に火が落
ちる危険はない。 (3)艾柱は燃焼すると施灸具の中でそのまま固まり、
簡単に取り出せる。 (4)施灸具に紐を通し、身体に巻き付けることによ
り、施灸術が効率よく行なえ、自己の身体に施灸し易
い。 (5)艾の使用量が少ないため、経費は少なくて済み、
排煙は煙草の煙より少なく施術室の汚れ、匂いも僅かで
あり、営業上有利であり、施術室の賃貸契約も成立し易
い。 (6)禁灸部位とされる顔面をはじめ次自己の身体の殆
どに施灸できる。
【0021】(灸頭鍼施灸具として用いる場合) (I−C1)使用鍼は長さ寸六または寸三、材質はステ
ンレス、太さは1〜5番程度とする。 (I−C2)刺鍼した後に施灸具1の縦穴8から鍼を通
し、散艾を丸めて2つに割り、竜頭を挾み、施灸具1の
艾柱挿入用穴3に入れて点火する。灸頭鍼用艾の使用も
可能である。 (I−C3)高温が必要な場合は温灸用艾を使うことが
できる(摺鉢状部9で支えられ、施術部位に落下する心
配がない)。 (I−C4)艾が燃焼後、竜頭をピンセットか綿花で挾
み、施灸具1を固定して抜鍼する。 (I−C5)艾が燃焼中に患者が熱痛を訴えた場合は、
施灸具1の下に切れ込みを入れたボール紙を敷くか、或
いは施灸具1を持ちあげて、鍼体を保持した後、施灸具
をはずし、抜鍼する。施灸部位に火傷予防薬として馬油
を塗布しておく。
ンレス、太さは1〜5番程度とする。 (I−C2)刺鍼した後に施灸具1の縦穴8から鍼を通
し、散艾を丸めて2つに割り、竜頭を挾み、施灸具1の
艾柱挿入用穴3に入れて点火する。灸頭鍼用艾の使用も
可能である。 (I−C3)高温が必要な場合は温灸用艾を使うことが
できる(摺鉢状部9で支えられ、施術部位に落下する心
配がない)。 (I−C4)艾が燃焼後、竜頭をピンセットか綿花で挾
み、施灸具1を固定して抜鍼する。 (I−C5)艾が燃焼中に患者が熱痛を訴えた場合は、
施灸具1の下に切れ込みを入れたボール紙を敷くか、或
いは施灸具1を持ちあげて、鍼体を保持した後、施灸具
をはずし、抜鍼する。施灸部位に火傷予防薬として馬油
を塗布しておく。
【0022】以上のように灸頭鍼施灸具として用いた場
合、次のような利点がある。 (1)点火した艾は施灸具の上に置くので、施灸中に落
下することがない。 (2)高温が必要な場合は温灸用艾を使用することがで
きる。(落下の心配がない) (3)従来の灸頭鍼の皮膚に対する輻射熱と異なり、伝
導熱が石粉粘土の施灸具と鍼体を通じて深部の軟部組織
にまで伝わり症状緩解に効果がある。 (4)鍼の太さは3番(直径0.20mm)以下でも使
用でき、浅鍼の施術により、子供、老人、虚弱者や虚証
に陥っている場合も施術可能である。 (5)燃焼後、時には燃焼中の艾を取り去る時は施灸具
を持ちあげればよい。
合、次のような利点がある。 (1)点火した艾は施灸具の上に置くので、施灸中に落
下することがない。 (2)高温が必要な場合は温灸用艾を使用することがで
きる。(落下の心配がない) (3)従来の灸頭鍼の皮膚に対する輻射熱と異なり、伝
導熱が石粉粘土の施灸具と鍼体を通じて深部の軟部組織
にまで伝わり症状緩解に効果がある。 (4)鍼の太さは3番(直径0.20mm)以下でも使
用でき、浅鍼の施術により、子供、老人、虚弱者や虚証
に陥っている場合も施術可能である。 (5)燃焼後、時には燃焼中の艾を取り去る時は施灸具
を持ちあげればよい。
【0023】
【実施例】次に、本発明に係る温灸具兼灸頭鍼施灸具の
他の実施例について図面を参照しながら説明する。図2
(A)乃至(E)は、それぞれ、本発明に係る温灸具兼
灸頭鍼施灸具の他の実施例の斜視図、正面図、断面図、
平面図及び底面図である。図2において、本発明の温灸
具兼灸頭鍼施灸具31は、例えば石粉粘土の材料で作ら
れ、横断面が楕円形の円柱状本体32と、円柱状本体3
2と一体形成された把手50とからなる。
他の実施例について図面を参照しながら説明する。図2
(A)乃至(E)は、それぞれ、本発明に係る温灸具兼
灸頭鍼施灸具の他の実施例の斜視図、正面図、断面図、
平面図及び底面図である。図2において、本発明の温灸
具兼灸頭鍼施灸具31は、例えば石粉粘土の材料で作ら
れ、横断面が楕円形の円柱状本体32と、円柱状本体3
2と一体形成された把手50とからなる。
【0024】円柱状本体32は、その上面において、把
手50から離れた位置に、艾柱の挿入に適する直径と深
さを有する艾挿入用穴33が明けられ、把手50に近い
位置に摺鉢状部34が形成され、艾挿入用穴33と摺鉢
状部34のほぼ中心位置との間に艾挿入用穴33と同一
深さの溝穴35が明けられ、艾挿入用穴33の底部の中
心から溝穴35の底部の一部までの長さにわたって円柱
状本体32の底面に貫通するように艾挿入用穴33の直
径より小さい幅の縦溝穴36が明けられ、溝穴35の底
部の他方の一部の長さにわたって円柱状本体32の底面
に貫通するように溝穴35の幅と同一幅の縦溝穴37が
明けられ、艾挿入用穴33の底部から円柱状本体32の
外周表面に貫通するように通気用の横穴38が明けら
れ、円柱状本体32の底面の外縁から中心に向けて所定
の曲率を有する凹面状(身体に馴染む形状)の凹状テー
パー部39が形成されている。また、円柱状本体32の
底面の縦溝穴37に接して凹部40が形成されている。
また、把手50は、細い連結部50aで円柱状本体32
で連結され、横方向に紐通し穴51が形成されている。
手50から離れた位置に、艾柱の挿入に適する直径と深
さを有する艾挿入用穴33が明けられ、把手50に近い
位置に摺鉢状部34が形成され、艾挿入用穴33と摺鉢
状部34のほぼ中心位置との間に艾挿入用穴33と同一
深さの溝穴35が明けられ、艾挿入用穴33の底部の中
心から溝穴35の底部の一部までの長さにわたって円柱
状本体32の底面に貫通するように艾挿入用穴33の直
径より小さい幅の縦溝穴36が明けられ、溝穴35の底
部の他方の一部の長さにわたって円柱状本体32の底面
に貫通するように溝穴35の幅と同一幅の縦溝穴37が
明けられ、艾挿入用穴33の底部から円柱状本体32の
外周表面に貫通するように通気用の横穴38が明けら
れ、円柱状本体32の底面の外縁から中心に向けて所定
の曲率を有する凹面状(身体に馴染む形状)の凹状テー
パー部39が形成されている。また、円柱状本体32の
底面の縦溝穴37に接して凹部40が形成されている。
また、把手50は、細い連結部50aで円柱状本体32
で連結され、横方向に紐通し穴51が形成されている。
【0025】上記構造を有する温灸具兼灸頭鍼施灸具3
1を以下の説明ではII型(デミタス型:把手付)と称
するが、その好適な寸法例は次のとおりである。 II型(デミタス型:把手付) 全体の外径寸法:高さ=前方28mm、後方34mmで
斜めになる。全長95mm(円柱状本体の長径55mm
+把手40mm) 円柱状本体:長径55mm及び短径45mmの楕円形の
横断面を有し、前方28mm、後方34mmの高さの円
柱状とする。艾挿入用穴33は、直径12mm、深さ1
8mm、円柱状本体の外周表面との間隔が3mm、摺鉢
状部34は深さ10mm、溝穴35は深さ18mm、幅
6mm、縦溝穴36は長さ15mm、幅6mm、縦溝穴
37は長さ8mm、幅6mm、横穴38は直径6mm、
凹状テーパー部39は円柱状本体32の底面の外縁から
中心に向けて1mm低くなるように所定の曲率を有する
凹面状(身体に馴染む形状)に形成する。凹部40は人
差し指が入る程度の大きさで深さ5mm。 把手:長さ40mm、幅10mm、高さ17mm〜20
mm。紐通し穴51は直径6mm。
1を以下の説明ではII型(デミタス型:把手付)と称
するが、その好適な寸法例は次のとおりである。 II型(デミタス型:把手付) 全体の外径寸法:高さ=前方28mm、後方34mmで
斜めになる。全長95mm(円柱状本体の長径55mm
+把手40mm) 円柱状本体:長径55mm及び短径45mmの楕円形の
横断面を有し、前方28mm、後方34mmの高さの円
柱状とする。艾挿入用穴33は、直径12mm、深さ1
8mm、円柱状本体の外周表面との間隔が3mm、摺鉢
状部34は深さ10mm、溝穴35は深さ18mm、幅
6mm、縦溝穴36は長さ15mm、幅6mm、縦溝穴
37は長さ8mm、幅6mm、横穴38は直径6mm、
凹状テーパー部39は円柱状本体32の底面の外縁から
中心に向けて1mm低くなるように所定の曲率を有する
凹面状(身体に馴染む形状)に形成する。凹部40は人
差し指が入る程度の大きさで深さ5mm。 把手:長さ40mm、幅10mm、高さ17mm〜20
mm。紐通し穴51は直径6mm。
【0026】次に、上記II型の温灸具兼灸頭鍼施灸具
31の使用方法について説明する。 (温灸具兼灸頭鍼施灸具の使用上の共通項目) (II−A1)II型は平らな部位や耳の周囲などの狭
い部位の施術に適する。 (II−A2)乃至(II−A4)は(I−A2)乃至
(I−A4)と同様である。
31の使用方法について説明する。 (温灸具兼灸頭鍼施灸具の使用上の共通項目) (II−A1)II型は平らな部位や耳の周囲などの狭
い部位の施術に適する。 (II−A2)乃至(II−A4)は(I−A2)乃至
(I−A4)と同様である。
【0027】(温灸具として用いる場合) (II−B1)乃至(II−B3)は(I−B1)乃至
(I−B3)と同様である。 (II−B4)温灸具31は平な施灸部位にそのまま置
く。把手50を手で保持するかまたは患者の着衣に挾ん
で施灸しても良い。さらに、把手50の紐通し穴51に
通した紐で身体に固定するか中央に本体32が入る大き
さの穴を開けた木綿の布をかぶせて温灸具31を安定さ
せても良い。 (II−B5)I−B5と同様である。 (II−B6)このデミタス型は、平らな部位及び耳や
鎖骨の周囲などの狭い部位に施灸することができる。ま
た、高温を必要とする場合は前面の横穴38を施灸部位
に当て、押圧法やスライド法を行うことができる。 (II−B7)乃至(II−B18)は(I−B7)乃
至(I−B18)と同様である。
(I−B3)と同様である。 (II−B4)温灸具31は平な施灸部位にそのまま置
く。把手50を手で保持するかまたは患者の着衣に挾ん
で施灸しても良い。さらに、把手50の紐通し穴51に
通した紐で身体に固定するか中央に本体32が入る大き
さの穴を開けた木綿の布をかぶせて温灸具31を安定さ
せても良い。 (II−B5)I−B5と同様である。 (II−B6)このデミタス型は、平らな部位及び耳や
鎖骨の周囲などの狭い部位に施灸することができる。ま
た、高温を必要とする場合は前面の横穴38を施灸部位
に当て、押圧法やスライド法を行うことができる。 (II−B7)乃至(II−B18)は(I−B7)乃
至(I−B18)と同様である。
【0028】以上のようにII型を温灸具として用いた
場合、I型について上述した利点と同様の利点を有し、
さらに、また、高温を必要とする場合は、前面の横穴部
分が最高60℃前後(気温、空気や艾の乾燥加減等によ
り大幅に変動し、夏季には70℃を越えることがある)
になり、この横穴部分を施灸部位に押圧したり、スライ
ド法を行うことができる利点も有する。
場合、I型について上述した利点と同様の利点を有し、
さらに、また、高温を必要とする場合は、前面の横穴部
分が最高60℃前後(気温、空気や艾の乾燥加減等によ
り大幅に変動し、夏季には70℃を越えることがある)
になり、この横穴部分を施灸部位に押圧したり、スライ
ド法を行うことができる利点も有する。
【0029】(灸頭鍼施灸具として用いる場合) (II−C1)は(I−C1)と同様である。 (II−C2)刺鍼した後に縦溝穴37から鍼を通し、
散艾を丸めて2つに割り、竜頭を挟み、施灸具31の摺
鉢状部34上で点火する。灸頭鍼用艾の使用も可能であ
る。視覚障害者の場合には、施灸具31の底面の凹部4
0を指でなぞって縦溝穴37の位置を確認しながら縦溝
穴37から鍼を通す。なお、縦溝穴36から鍼を通し、
散艾を丸めて2つに割り、竜頭を挟み、施灸具31の艾
挿入用穴33上で点火することもできる。 (II−C3)乃至(II−C5)は(I−C3)乃至
(I−C5)と同様である。
散艾を丸めて2つに割り、竜頭を挟み、施灸具31の摺
鉢状部34上で点火する。灸頭鍼用艾の使用も可能であ
る。視覚障害者の場合には、施灸具31の底面の凹部4
0を指でなぞって縦溝穴37の位置を確認しながら縦溝
穴37から鍼を通す。なお、縦溝穴36から鍼を通し、
散艾を丸めて2つに割り、竜頭を挟み、施灸具31の艾
挿入用穴33上で点火することもできる。 (II−C3)乃至(II−C5)は(I−C3)乃至
(I−C5)と同様である。
【0030】以上のようにII型を灸頭鍼施灸具として
用いた場合、I型について上述した利点と同様の利点を
有する。
用いた場合、I型について上述した利点と同様の利点を
有する。
【0031】次に、図2に示した温灸具兼灸頭鍼施灸具
の変形例を図3に示す。図3(A)乃至(E)は、それ
ぞれ、図2の温灸具兼灸頭鍼施灸具の変形例の斜視図、
正面図、断面図、平面図及び底面図である。図3の温灸
具兼灸頭鍼施灸具31において、図2に示したものと異
なる点は、艾挿入用穴33を3個有し、横穴38が左右
に追加して明けられており、縦溝穴37が円形穴37′
に代わって明けられ、左右の横穴38のうちの1つの上
部に円錐状の小突起41が形成されていることである。
の変形例を図3に示す。図3(A)乃至(E)は、それ
ぞれ、図2の温灸具兼灸頭鍼施灸具の変形例の斜視図、
正面図、断面図、平面図及び底面図である。図3の温灸
具兼灸頭鍼施灸具31において、図2に示したものと異
なる点は、艾挿入用穴33を3個有し、横穴38が左右
に追加して明けられており、縦溝穴37が円形穴37′
に代わって明けられ、左右の横穴38のうちの1つの上
部に円錐状の小突起41が形成されていることである。
【0032】上記構造を有する温灸具兼灸頭鍼施灸具3
1の好適な寸法例は次のとおりである。 II型の変形型 全体の外径寸法:高さ=前方28mm、後方36mmで
斜めになる。全長100mm(円柱状本体の長径65m
m+把手35mm) 円柱状本体:長径65mm及び短径50mmの楕円形の
横断面を有し、前方28mm、後方36mmの高さの円
柱状とする。艾挿入用穴33は、直径12mm、深さ1
8mmのものを前方と左右の3個明ける。円柱状本体の
外周表面との間隔が3mm、摺鉢状部34は深さ10m
m、溝穴35は深さ18mm、幅6mm、縦溝穴36は
長さ15mm、幅6mm、円形穴37′は直径6mm、
横穴38は直径6mm、凹状テーパー部39は円柱状本
体32の底面の外縁から中心に向けて1mm低くなるよ
うに所定の曲率を有する凹面状(身体に馴染む形状)に
形成する。凹部40は人差し指が入る程度の大きさ(約
直径8mm)で深さ5mmとする。 把手:長さ35mm、幅10mm、高さ17mm〜20
mm。紐通し穴51は直径6mm。
1の好適な寸法例は次のとおりである。 II型の変形型 全体の外径寸法:高さ=前方28mm、後方36mmで
斜めになる。全長100mm(円柱状本体の長径65m
m+把手35mm) 円柱状本体:長径65mm及び短径50mmの楕円形の
横断面を有し、前方28mm、後方36mmの高さの円
柱状とする。艾挿入用穴33は、直径12mm、深さ1
8mmのものを前方と左右の3個明ける。円柱状本体の
外周表面との間隔が3mm、摺鉢状部34は深さ10m
m、溝穴35は深さ18mm、幅6mm、縦溝穴36は
長さ15mm、幅6mm、円形穴37′は直径6mm、
横穴38は直径6mm、凹状テーパー部39は円柱状本
体32の底面の外縁から中心に向けて1mm低くなるよ
うに所定の曲率を有する凹面状(身体に馴染む形状)に
形成する。凹部40は人差し指が入る程度の大きさ(約
直径8mm)で深さ5mmとする。 把手:長さ35mm、幅10mm、高さ17mm〜20
mm。紐通し穴51は直径6mm。
【0033】図3の温灸具兼灸頭鍼施灸具は、同時に3
個までの艾柱を燃焼させることができる温灸具として使
用できる。また、小突起41を点圧法に用いて無痕灸で
透熱灸様効果を得るこができる。温度は標準型(1つ
穴)よりやや高くなる。
個までの艾柱を燃焼させることができる温灸具として使
用できる。また、小突起41を点圧法に用いて無痕灸で
透熱灸様効果を得るこができる。温度は標準型(1つ
穴)よりやや高くなる。
【0034】次に、本発明に係る温灸具兼灸頭鍼施灸具
のさらに他の実施例について図面を参照しながら説明す
る。図4(A)乃至(E)は、それぞれ、本発明に係る
温灸具兼灸頭鍼施灸具のさらに他の実施例の斜視図、正
面図、断面図、平面図及び底面図である。図4におい
て、本発明の温灸具兼灸頭鍼施灸具61は、例えば石粉
粘土の材料で作られ、横断面が楕円形の円柱状本体62
と、円柱状本体62の下部周囲におけるそれぞれ対向す
る2つの位置に一体形成された2つの突起部80とから
なる。
のさらに他の実施例について図面を参照しながら説明す
る。図4(A)乃至(E)は、それぞれ、本発明に係る
温灸具兼灸頭鍼施灸具のさらに他の実施例の斜視図、正
面図、断面図、平面図及び底面図である。図4におい
て、本発明の温灸具兼灸頭鍼施灸具61は、例えば石粉
粘土の材料で作られ、横断面が楕円形の円柱状本体62
と、円柱状本体62の下部周囲におけるそれぞれ対向す
る2つの位置に一体形成された2つの突起部80とから
なる。
【0035】円柱状本体62は、その上面における突起
部80間の偏心位置に、艾柱の挿入に適する直径と深さ
を有する2個の艾挿入用穴63及び64が明けられ、上
面の中心から底面に貫通するように艾挿入用穴63及び
64より小さい直径の縦穴65が明けられ、縦穴65と
各艾挿入用穴63及び64の間に各艾挿入用穴と同一深
さの溝穴66及び67が明けられ、艾挿入用穴63及び
64の間で縦穴65を囲むように摺鉢状部68が形成さ
れ、艾挿入用穴63及び64の底部より円柱状本体62
の底面に貫通するように、艾挿入用穴63及び64より
小さい直径の縦穴69及び70が明けられ、円柱状本体
62の外周表面から艾挿入用穴63及び64の底部に貫
通するように通気用の横穴71及び72が明けられ、円
柱状本体62の外周表面における横穴71と円柱状本体
62の上縁との間に円錐状の小突起73が形成され、円
柱状本体62の底面には縦穴69、65及び70に沿っ
て溝74が形成され、円柱状本体62の底面の縦穴65
に接して凹部75が形成されている。また、円柱状本体
62及び突起部80の底面は身体に馴染むアーチ状に湾
曲形成されている。また、突起部80には紐通し穴81
が形成されている。
部80間の偏心位置に、艾柱の挿入に適する直径と深さ
を有する2個の艾挿入用穴63及び64が明けられ、上
面の中心から底面に貫通するように艾挿入用穴63及び
64より小さい直径の縦穴65が明けられ、縦穴65と
各艾挿入用穴63及び64の間に各艾挿入用穴と同一深
さの溝穴66及び67が明けられ、艾挿入用穴63及び
64の間で縦穴65を囲むように摺鉢状部68が形成さ
れ、艾挿入用穴63及び64の底部より円柱状本体62
の底面に貫通するように、艾挿入用穴63及び64より
小さい直径の縦穴69及び70が明けられ、円柱状本体
62の外周表面から艾挿入用穴63及び64の底部に貫
通するように通気用の横穴71及び72が明けられ、円
柱状本体62の外周表面における横穴71と円柱状本体
62の上縁との間に円錐状の小突起73が形成され、円
柱状本体62の底面には縦穴69、65及び70に沿っ
て溝74が形成され、円柱状本体62の底面の縦穴65
に接して凹部75が形成されている。また、円柱状本体
62及び突起部80の底面は身体に馴染むアーチ状に湾
曲形成されている。また、突起部80には紐通し穴81
が形成されている。
【0036】上記構造を有する温灸具兼灸頭鍼施灸具6
1を以下の説明ではIII型(アーチ型:前後に突起部
付・小突起付)と称するが、その好適な寸法例は次のと
おりである。 III型(アーチ型:前後に突起部付・小突起付) 全体の外径寸法:高さ=48mm(円柱状本体34mm
+突起部の下方に14mm)、全長70mm(円柱形本
体の短径40mm+突起部15mm×2)、円柱状本体
及び突起部の底面は14mm凹状のアーチ形に形成す
る。 円柱状本体:長径45mm及び短径40mmの楕円形の
横断面を有し、高さ34mmの円柱状とする。艾挿入用
穴63及び64は、その径と外周表面との間隔が3mm
になる位置に明けられ、直径12mm、深さ18mmと
する。縦穴65は直径6mm、溝穴66及び67は幅3
mm、摺鉢状部68は深さ5mm、縦穴69及び70は
直径6mm、横穴71及び72は直径6mm、小突起7
3は底辺の直径6mm、高さ10mm、溝74は幅6m
m、凹部75は人差し指が入る程度の大きさで深さ5m
m。 突起部:長さ155mm、幅40〜45mm、高さ5〜
15mm。直径6mmの紐通し穴81を横方向に明け
る。
1を以下の説明ではIII型(アーチ型:前後に突起部
付・小突起付)と称するが、その好適な寸法例は次のと
おりである。 III型(アーチ型:前後に突起部付・小突起付) 全体の外径寸法:高さ=48mm(円柱状本体34mm
+突起部の下方に14mm)、全長70mm(円柱形本
体の短径40mm+突起部15mm×2)、円柱状本体
及び突起部の底面は14mm凹状のアーチ形に形成す
る。 円柱状本体:長径45mm及び短径40mmの楕円形の
横断面を有し、高さ34mmの円柱状とする。艾挿入用
穴63及び64は、その径と外周表面との間隔が3mm
になる位置に明けられ、直径12mm、深さ18mmと
する。縦穴65は直径6mm、溝穴66及び67は幅3
mm、摺鉢状部68は深さ5mm、縦穴69及び70は
直径6mm、横穴71及び72は直径6mm、小突起7
3は底辺の直径6mm、高さ10mm、溝74は幅6m
m、凹部75は人差し指が入る程度の大きさで深さ5m
m。 突起部:長さ155mm、幅40〜45mm、高さ5〜
15mm。直径6mmの紐通し穴81を横方向に明け
る。
【0037】次に、上記III型の温灸具兼灸頭鍼施灸
具61の使用方法について説明する。 (灸頭鍼と温灸具の使用上の共通項目) (III−A1)III型は上肢、下肢などの凹凸に合
わせて施灸具61を置き、紐通し用穴81に紐を通し体
に固定して施術する。 (III−A2)乃至(III−A4)は(I−A2)
乃至(I−A4)と同様である。
具61の使用方法について説明する。 (灸頭鍼と温灸具の使用上の共通項目) (III−A1)III型は上肢、下肢などの凹凸に合
わせて施灸具61を置き、紐通し用穴81に紐を通し体
に固定して施術する。 (III−A2)乃至(III−A4)は(I−A2)
乃至(I−A4)と同様である。
【0038】(温灸具として用いる場合) (III−B1)乃至(III−B3)は(I−B1)
乃至(I−B3)と同様である。なお、艾挿入用穴63
及び64はどちらか一方または両方同時に使用すること
ができる。 (III−B4)突起部80の紐通し用穴81に通した
紐で温灸具61を身体に固定するか、中央に本体62が
入る大きさの穴を開けた木綿の布をかぶせて温灸具61
を安定させても良い。 (III−B5)I−B5と同様である。 (III−B6)このアーチ型は上肢、下肢などの凸の
部位、特に後頚部に使う。高温を必要とする場合は横穴
72部分を施灸部位に当て押圧法やスライド法を行うこ
とができる。円錐形の小突起73は点圧法により無痕灸
で透熱灸様効果をあげられる。 (III−B7)乃至(III−B18)は(I−B
7)乃至(I−B18)と同様である。
乃至(I−B3)と同様である。なお、艾挿入用穴63
及び64はどちらか一方または両方同時に使用すること
ができる。 (III−B4)突起部80の紐通し用穴81に通した
紐で温灸具61を身体に固定するか、中央に本体62が
入る大きさの穴を開けた木綿の布をかぶせて温灸具61
を安定させても良い。 (III−B5)I−B5と同様である。 (III−B6)このアーチ型は上肢、下肢などの凸の
部位、特に後頚部に使う。高温を必要とする場合は横穴
72部分を施灸部位に当て押圧法やスライド法を行うこ
とができる。円錐形の小突起73は点圧法により無痕灸
で透熱灸様効果をあげられる。 (III−B7)乃至(III−B18)は(I−B
7)乃至(I−B18)と同様である。
【0039】以上のようにIII型を温灸具として用い
た場合、I型について上述した利点と同様の利点を有す
る。
た場合、I型について上述した利点と同様の利点を有す
る。
【0040】(灸頭鍼施灸具として用いる場合) (III−C1)は(I−C1)と同様である。 (III−C2)刺鍼した後に縦穴65から鍼を通し、
散艾を丸めて2つに割り、竜頭を挟み、施灸具61の摺
鉢状部68上で点火する。灸頭鍼用艾の使用も可能であ
る。視覚障害者の場合には、施灸具61の底面の凹部7
5を指でなぞって縦穴65の位置を確認しながら鍼を通
す。なお、縦穴69または70から鍼を通し、散艾を丸
めて2つに割り、竜頭を挟み、艾挿入用穴63または6
4上で点火することもできる。 (III−C3)乃至(III−C5)は(I−C3)
乃至(I−C5)と同様である。
散艾を丸めて2つに割り、竜頭を挟み、施灸具61の摺
鉢状部68上で点火する。灸頭鍼用艾の使用も可能であ
る。視覚障害者の場合には、施灸具61の底面の凹部7
5を指でなぞって縦穴65の位置を確認しながら鍼を通
す。なお、縦穴69または70から鍼を通し、散艾を丸
めて2つに割り、竜頭を挟み、艾挿入用穴63または6
4上で点火することもできる。 (III−C3)乃至(III−C5)は(I−C3)
乃至(I−C5)と同様である。
【0041】以上のようにIII型を灸頭鍼施灸具とし
て用いた場合、I型について上述した利点と同様の利点
を有する。
て用いた場合、I型について上述した利点と同様の利点
を有する。
【0042】次に、図4に示した温灸具兼灸頭鍼施灸具
の変形例を図5に示す。図5(A)乃至(E)は、それ
ぞれ、図4の温灸具兼灸頭鍼施灸具の変形例の斜視図、
正面図、断面図、平面図及び底面図である。図5の温灸
具兼灸頭鍼施灸具61において、図4に示したものと異
なる点は、艾挿入用穴は1個(例えば63)だけとし、
摺鉢状部68を大きく形成したことである。図5の温灸
具兼灸頭鍼施灸具61は、図4のものと同様な使い方が
できる。
の変形例を図5に示す。図5(A)乃至(E)は、それ
ぞれ、図4の温灸具兼灸頭鍼施灸具の変形例の斜視図、
正面図、断面図、平面図及び底面図である。図5の温灸
具兼灸頭鍼施灸具61において、図4に示したものと異
なる点は、艾挿入用穴は1個(例えば63)だけとし、
摺鉢状部68を大きく形成したことである。図5の温灸
具兼灸頭鍼施灸具61は、図4のものと同様な使い方が
できる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る温灸具兼灸頭鍼施灸具によ
れば、次のような効果が得られる。 1.温灸具及び灸頭鍼としての共通効果 (1)少量の艾を使用するため、煙や匂いが少なく営業
上、有利である。 (2)艾の燃焼による温熱と艾の成分が皮膚に浸透する
効果に加えて、施灸具の材質である石粉粘土に温熱が加
わり、温和な伝導熱が生体に作用する。 (3)深部組織にみられる慢性の圧痛、硬結の緩解に有
効である。 (4)治療時間が短縮できる。即ち、施灸具を施灸部に
置いたまま、或いは紐で固定して、他の部位の施術をし
ても危険がない。例えば、患者を伏臥位にして後頸部に
温灸具を置いて低温で長時間施術すると、深部の圧痛、
硬結や頸椎の病変に由来する上肢の放散痛、痺れの緩和
に役立つ。
れば、次のような効果が得られる。 1.温灸具及び灸頭鍼としての共通効果 (1)少量の艾を使用するため、煙や匂いが少なく営業
上、有利である。 (2)艾の燃焼による温熱と艾の成分が皮膚に浸透する
効果に加えて、施灸具の材質である石粉粘土に温熱が加
わり、温和な伝導熱が生体に作用する。 (3)深部組織にみられる慢性の圧痛、硬結の緩解に有
効である。 (4)治療時間が短縮できる。即ち、施灸具を施灸部に
置いたまま、或いは紐で固定して、他の部位の施術をし
ても危険がない。例えば、患者を伏臥位にして後頸部に
温灸具を置いて低温で長時間施術すると、深部の圧痛、
硬結や頸椎の病変に由来する上肢の放散痛、痺れの緩和
に役立つ。
【0044】2.温灸具として用いる場合 (1)体温より低い低温が長く続き、最高で40℃前後
の灸熱であるので、体力のない慢性疾患の患者、老人、
子供、虚弱体質者にも使える。 (2)II型とIII型は、温灸具の前面の横穴部分の
40℃〜60℃前後の温熱(気温、空気や艾の乾燥加減
等により大幅に異なり、夏季には70℃を越えることが
ある)を温灸として利用し、押圧法やスライド法として
使い、透熱灸様効果をあげることができる。 (3)斜めの部位に施術する場合は温灸具を紐や粘着テ
ープで固定するか本体が入る穴開き布(ガーゼか薄手の
木綿布)をかぶせると安定し、施術し易い。 (4)I型は突起部をII型は把手を患者の着衣に挾ん
で手早く施術できる。 (5)顔面を含むほぼ全身に施灸可能であり、自己の身
体に施術し易い。 (6)艾柱は燃焼後、温灸具の中でそのまま固まり、簡
単に取り出せる。
の灸熱であるので、体力のない慢性疾患の患者、老人、
子供、虚弱体質者にも使える。 (2)II型とIII型は、温灸具の前面の横穴部分の
40℃〜60℃前後の温熱(気温、空気や艾の乾燥加減
等により大幅に異なり、夏季には70℃を越えることが
ある)を温灸として利用し、押圧法やスライド法として
使い、透熱灸様効果をあげることができる。 (3)斜めの部位に施術する場合は温灸具を紐や粘着テ
ープで固定するか本体が入る穴開き布(ガーゼか薄手の
木綿布)をかぶせると安定し、施術し易い。 (4)I型は突起部をII型は把手を患者の着衣に挾ん
で手早く施術できる。 (5)顔面を含むほぼ全身に施灸可能であり、自己の身
体に施術し易い。 (6)艾柱は燃焼後、温灸具の中でそのまま固まり、簡
単に取り出せる。
【0045】3.灸頭鍼施灸具として用いる場合 (1)燃焼中の艾が落下する危険がなく、視覚障害者で
も施術することができる。 (2)高温を必要とする場合は温灸用艾を使用すること
も可能である。 (3)鍼体を通してくる伝導熱が深部の軟部組織に作用
し、適応範囲が広くなる。 (4)鍼の太さは3番(直径0.20mm)以下でも使
用可能であり、浅鍼の施術により、老人や虚弱者、虚証
に陥っている場合も施術可能である。
も施術することができる。 (2)高温を必要とする場合は温灸用艾を使用すること
も可能である。 (3)鍼体を通してくる伝導熱が深部の軟部組織に作用
し、適応範囲が広くなる。 (4)鍼の太さは3番(直径0.20mm)以下でも使
用可能であり、浅鍼の施術により、老人や虚弱者、虚証
に陥っている場合も施術可能である。
【図1】本発明に係る温灸具兼灸頭鍼施灸具の一実施例
の概略図であり、(A)は斜視図、(C)は正面図、
(C)は断面図、(D)は平面図及び(E)は底面図で
ある。
の概略図であり、(A)は斜視図、(C)は正面図、
(C)は断面図、(D)は平面図及び(E)は底面図で
ある。
【図2】本発明に係る温灸具兼灸頭鍼施灸具の他の実施
例の概略図であり、(A)は斜視図、(C)は正面図、
(C)は断面図、(D)は平面図及び(E)は底面図で
ある。
例の概略図であり、(A)は斜視図、(C)は正面図、
(C)は断面図、(D)は平面図及び(E)は底面図で
ある。
【図3】図2の温灸具兼灸頭鍼施灸具の変形例の概略図
であり、(A)は斜視図、(C)は正面図、(C)は断
面図、(D)は平面図及び(E)は底面図である。
であり、(A)は斜視図、(C)は正面図、(C)は断
面図、(D)は平面図及び(E)は底面図である。
【図4】本発明に係る温灸具兼灸頭鍼施灸具のさらに他
の実施例の概略図であり、(A)は斜視図、(C)は正
面図、(C)は断面図、(D)は平面図及び(E)は底
面図である。
の実施例の概略図であり、(A)は斜視図、(C)は正
面図、(C)は断面図、(D)は平面図及び(E)は底
面図である。
【図5】図4の温灸具兼灸頭鍼施灸具の変形例の概略図
であり、(A)は斜視図、(C)は正面図、(C)は断
面図、(D)は平面図及び(E)は底面図である。
であり、(A)は斜視図、(C)は正面図、(C)は断
面図、(D)は平面図及び(E)は底面図である。
1 温灸具兼灸頭鍼施灸具 2 円柱状本体 3 艾柱挿入用穴 4 溝穴 5 溝穴 6 横穴 7 横穴 8 縦穴 9 摺鉢状部 10 凹状テーパー部 20 突起部 21 紐通し穴 31 温灸具兼灸頭鍼施灸具 32 円柱状本体 33 艾柱挿入用穴 34 摺鉢状部 35 溝穴 36 縦溝穴 37 縦溝穴 38 横穴 39 凹状テーパー部 40 凹部 50 把手 51 紐通し穴 61 温灸具兼灸頭鍼施灸具 62 円柱状本体 63 艾柱挿入用穴 64 艾柱挿入用穴 65 縦穴 66 溝穴 67 溝穴 68 摺鉢状部 69 縦穴 70 縦穴 71 横穴 72 横穴 73 小突起 74 溝 75 凹部 80 把手 81 紐通し穴
Claims (8)
- 【請求項1】 円柱状本体と、該円柱状本体の下部周囲
に形成された複数の突起部とからなる温灸具兼灸頭鍼施
灸具であって、前記円柱状本体は、その上面に形成され
た摺鉢状部と、前記摺鉢状部の中心に形成され、艾柱の
挿入に適する直径と深さを有する艾柱挿入用穴と、前記
艾柱挿入用穴の底部より円柱状本体の底面に貫通するよ
うに形成され、前記艾柱挿入用穴より小さい直径を有す
る縦穴と、前記円柱状本体の外面から前記艾柱挿入用穴
の底部に連通するように形成された少なくとも1つの通
気用穴と、前記円柱状本体の下縁から中心に向けて形成
された所定の曲率を有する凹状テーパー部とを備えてい
ることを特徴とする温灸具兼灸頭鍼施灸具。 - 【請求項2】 請求項1記載の温灸具兼灸頭鍼施灸具に
おいて、通気用穴は、前記艾柱挿入用穴に連通するよう
に前記艾柱挿入用穴の外縁のそれぞれ対向する2つの位
置に形成された溝穴と、円柱状本体の外周表面から艾柱
挿入用穴の底部まで貫通するように形成された横穴とを
含む温灸具兼灸頭鍼施灸具。 - 【請求項3】 請求項1記載の温灸具兼灸頭鍼施灸具に
おいて、突起部に紐通し穴が形成されている温灸具兼灸
頭鍼施灸具。 - 【請求項4】 円柱状本体と、該円柱状本体と一体形成
された把手とからなる温灸具兼灸頭鍼施灸具であって、
前記円柱状本体は、前記円柱状本体の上面に形成され、
艾柱の挿入に適する直径と深さを有する艾柱挿入用穴
と、前記円柱状本体の上面に形成された摺鉢状部と、前
記艾柱挿入用穴と前記摺鉢状部の中心との間に形成され
た第1の溝穴と、前記艾柱挿入用穴の底部より円柱状本
体の底面に貫通するように形成され、前記艾柱挿入用穴
の直径より小さい幅を有する第1の縦溝穴と、前記第1
の溝穴の底部よりから円柱状本体の底面に貫通するよう
に形成された第2の縦溝穴と、前記円柱状本体の外面か
ら前記艾柱挿入用穴の底部に連通するように形成された
少なくとも1つの通気用穴と、前記円柱状本体の下縁か
ら中心に向けて形成された所定の曲率を有する凹状テー
パー部とを備えていることを特徴とする温灸具兼灸頭鍼
施灸具。 - 【請求項5】 請求項4記載の温灸具兼灸頭鍼施灸具に
おいて、円柱状本体は、さらに、通気用穴の近傍の円柱
状本体の外面に形成された小突起を含む温灸具兼灸頭鍼
施灸具。 - 【請求項6】 請求項4記載の温灸具兼灸頭鍼施灸具に
おいて、把手に紐通し穴が形成されている温灸具兼灸頭
鍼施灸具。 - 【請求項7】 円柱状本体と、該円柱状本体の下部周囲
におけるそれぞれ対向する2つの位置に一体形成された
2つの突起部とからなる温灸具兼灸頭鍼施灸具であっ
て、前記円柱状本体は、前記円柱状本体の上面に形成さ
れ、艾柱の挿入に適する直径と深さを有する艾柱挿入用
穴と、前記円柱状本体の上面に形成された摺鉢状部と、
前記艾柱挿入用穴と前記摺鉢状部の中心との間に形成さ
れた第1の溝穴と、前記艾柱挿入用穴の底部及び前記溝
穴の底部より円柱状本体の底面に貫通するように形成さ
れ、前記艾柱挿入用穴より小さい直径を有する縦穴と、
前記円柱状本体の外面から前記艾柱挿入用穴の底部に連
通するように形成された少なくとも1つの通気用穴とを
備えており、前記円柱状本体及び突起部の底面がアーチ
状に湾曲形成されていることを特徴とする温灸具兼灸頭
鍼施灸具。 - 【請求項8】 請求項7記載の温灸具兼灸頭鍼施灸具に
おいて、円柱状本体は、さらに、通気用穴の近傍の円柱
状本体の外面に形成された小突起を含む温灸具兼灸頭鍼
施灸具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29932295A JPH09117487A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 温灸具兼灸頭鍼施灸具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29932295A JPH09117487A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 温灸具兼灸頭鍼施灸具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09117487A true JPH09117487A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17871046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29932295A Pending JPH09117487A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 温灸具兼灸頭鍼施灸具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09117487A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100470296B1 (ko) * | 2002-03-12 | 2005-02-05 | 박수환 | 다용도 쑥뜸 받침대 |
CN106726498A (zh) * | 2017-01-04 | 2017-05-31 | 上海朗俊旭美美容器械有限公司 | 一种艾灸颈椎仪 |
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1995
- 1995-10-25 JP JP29932295A patent/JPH09117487A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100470296B1 (ko) * | 2002-03-12 | 2005-02-05 | 박수환 | 다용도 쑥뜸 받침대 |
CN106726498A (zh) * | 2017-01-04 | 2017-05-31 | 上海朗俊旭美美容器械有限公司 | 一种艾灸颈椎仪 |
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