JPH09112286A - 遠心型流体機械の羽根車 - Google Patents

遠心型流体機械の羽根車

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Publication number
JPH09112286A
JPH09112286A JP27548495A JP27548495A JPH09112286A JP H09112286 A JPH09112286 A JP H09112286A JP 27548495 A JP27548495 A JP 27548495A JP 27548495 A JP27548495 A JP 27548495A JP H09112286 A JPH09112286 A JP H09112286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
blade
outlet
centrifugal compressor
rotational speed
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27548495A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Shiraishi
啓一 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP27548495A priority Critical patent/JPH09112286A/ja
Publication of JPH09112286A publication Critical patent/JPH09112286A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の羽根車においては圧力と効率との妥協
点に基づいてバックワード角度を定めているが、ディー
ゼル機関用過給機などとして使用されている遠心圧縮機
においてはディーゼル機関の110%程度の負荷を考慮
した高い最高圧力比が要求されるとともに、中、低圧力
比域では通常実際に運転される領域における性能を高め
るために高い遠心圧縮機の効率が要求されている。 【解決手段】 少なくとも翼の出口近傍にはシュラウド
が設けられていない遠心型流体機械の羽根車における翼
の出口近傍をディスクと分離して左右に移動可能に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼル機関用
過給機などとして適用される遠心圧縮機の羽根車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3はディーゼル機関用過給機などとし
て使用されている従来の遠心圧縮機の羽根車の説明図で
ある。図において、従来の遠心圧縮機の羽根車は翼2の
ハブ側が総てディスク1に固定されディスク1と一体に
形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような遠心圧縮
機の羽根車において、羽根車の翼2出口がディスク1の
半径方向となす角度、即ちバックワード角度θは遠心圧
縮機の特性を決める重要な要素である。一般にバックワ
ード角度θが小さい程、羽根車の同じ周速で遠心圧縮機
出口における圧力が高くなるが、遠心圧縮機の効率は低
下する。逆に、バックワード角度が大きいと遠心圧縮機
の効率は高いが高圧力比を得るためには高い周速が必要
で、羽根車における強度の確保が困難になる。このた
め、従来の羽根車においては圧力と効率との妥協点に基
づいてバックワード角度θを定めているが、ディーゼル
機関用過給機などとして使用されている遠心圧縮機にお
いてはディーゼル機関の110%程度の負荷を考慮した
高い最高圧力比が要求されるとともに、中、低圧力比域
では通常実際に運転される領域における性能を高めるた
めに高い遠心圧縮機の効率が要求されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る遠心型流体
機械の羽根車は上記課題の解決を目的にしており、少な
くとも翼の出口近傍にはシュラウドが設けられていない
遠心型流体機械の羽根車における翼の出口近傍がディス
クと分離されて左右に移動可能に設けられている。羽根
車の回転数が高い場合は遠心力が大きくなることによっ
てディスクと分離されて左右に移動可能に設けられた翼
の出口近傍がバックワード角度の小さくなる方向へ自動
的に弾性変形する。
【0005】また、本発明に係る遠心型流体機械の羽根
車は、少なくとも翼の出口近傍にはシュラウドが設けら
れていない遠心型流体機械の羽根車におけるディスクの
翼の出口近傍の両側にスリットが刻設されて翼の出口近
傍がディスクと分離され左右に移動可能に設けられてい
る。羽根車の回転数が高い場合は遠心力が大きくなるこ
とによってディスクと分離されて左右に移動可能に設け
られた翼の出口近傍がバックワード角度の小さくなる方
向へ自動的に弾性変形する。また、ディスクの翼の出口
近傍の両側にスリットを刻設することにより羽根車の翼
の出口近傍の加工が容易になるとともに、スリットの幅
に見合う分のみ翼の変形が可能で翼の過大な変形が防止
される。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態に係
る遠心圧縮機の羽根車の説明図、図2は本発明の実施の
他の形態に係る遠心圧縮機の羽根車の説明図である。図
において、これら実施の形態に係る遠心圧縮機の羽根車
はディーゼル機関用過給機などとして使用される遠心圧
縮機の羽根車で、中、低圧力比域では遠心圧縮機の効率
を重視し、高圧力比域では十分に高い最高可能圧力比が
得られるように羽根車における翼のハブ側とディスクと
の間にスリットを設けて翼の出口近傍がディスクから切
り離されている。
【0007】図1において、本実施の形態に係る遠心圧
縮機の羽根車は図に示すように翼2のハブ側とディスク
1との間に出口から上流側にかけて或る長さのスリット
3が設けられている。このように、本羽根車における翼
2の出口近傍がディスク1に固定されていないことによ
り、羽根車の静止中は翼2出口のバックワード角度がa
であったものが、羽根車の回転数が高くなると翼2の出
口側に作用する遠心力が大きくなって翼2が出口のバッ
クワード角度が小さくなる方向に変形してバックワード
角度がbになる。即ち、遠心圧縮機の回転数が高く圧力
比が高い領域では羽根車のバックワード角度が自動的に
小さくなって遠心圧縮機の吐出圧力を回転数を特に上昇
させずに上昇させることができる。
【0008】図2において、本実施の形態に係る遠心圧
縮機の羽根車は図に示すように翼2出口近傍のディスク
1に翼2両側に沿って羽根車の出口から上流側にかけて
或る長さの2本のスリット4が設けられている。このよ
うに、本羽根車における翼2の出口近傍がディスク1に
固定されていないことにより、羽根車の静止中は翼2出
口のバックワード角度がaであったものが、羽根車の回
転数が高くなると翼2の出口側に作用する遠心力が大き
くなって翼2が翼2出口のバックワード角度が小さくな
る方向に変形してバックワード角度がbになる。即ち、
遠心圧縮機の回転数が高く圧力比が高い領域では羽根車
のバックワード角度が自動的に小さくなって遠心圧縮機
の吐出圧力を特に回転数を上げずに上昇させることがで
きる。また、翼2出口近傍の変形は翼2両側におけるス
リット4の幅内に限られ、それ以上は変形しないことに
より、翼2の過大な変形が防止される。このスリット4
は羽根車の正面から細い切削工具などを用いて容易に調
整、加工することができる。
【0009】遠心圧縮機の羽根車において、羽根車の翼
2出口がディスク1の半径方向となす角度、即ちバック
ワード角度は遠心圧縮機の特性を決める重要な要素であ
る。一般にバックワード角度が小さい程、羽根車の同じ
周速で遠心圧縮機出口における圧力が高くなるが、遠心
圧縮機の効率は低下する。逆に、バックワード角度が大
きいと遠心圧縮機の効率は高いが高圧力比を得るために
は高い周速が必要で、羽根車における強度の確保が困難
になる。このため、従来の羽根車においては圧力と効率
との妥協点に基づいてバックワード角度を定めている
が、ディーゼル機関用過給機などとして使用されている
遠心圧縮機においてはディーゼル機関の110%程度の
負荷を考慮した高い最高圧力比が要求されるとともに、
中、低圧力比域では通常実際に運転される領域における
性能を高めるために高い遠心圧縮機の効率が要求されて
いる。このため、上述の各実施の形態に係る遠心圧縮機
の羽根車においては中、低圧力比域では遠心圧縮機の効
率を重視し、高圧力比域では十分に高い最高可能圧力比
が得られるように羽根車における翼2出口近傍のハブ側
にスリット3を設け、翼2出口近傍をディスク1から分
離することにより羽根車が回転中の遠心力によって翼2
が変形するようにし、或いは翼2のプロファイル両面に
沿ってディスク1に2本のスリット4を設けて羽根車の
回転数が高い場合は大きくなった遠心力によってスリッ
ト4が設けられた翼2の出口近傍がバックワード角度の
小さくなる方向へ弾性変形するようにし、これらにより
回転数の上昇、即ち羽根車における遠心応力の上昇を伴
わずに遠心圧縮機の出口圧力が上昇する。従って、中、
低圧力比域では大きなバックワード角度によって高い効
率が得られるとともに、高圧力比域ではバックワード角
度が小さくなって遠心応力の増大なしに圧力が上昇する
特性を具備した羽根車が得られる。また、翼2出口の両
側に沿ってディスク1に2本のスリット4を設けた羽根
車においてはスリット4の加工が容易であるとともに、
羽根車の出口近傍における翼2がスリット4幅分のみ変
形が可能であることにより翼2の変形が制限されて翼2
の過大な変形が防止される。このように、羽根車の回転
数が低い中、低圧力比域の常用運転域では大きなバック
ワード角度によって高い遠心圧縮機の効率が得られ、羽
根車の回転数が高い高圧力比域ではバックワード角度が
自動的に小さくなって特に回転数の上昇を伴わずに遠心
圧縮機における圧力比が上昇することにより、羽根車お
よびそれに結合された回転体における回転数の上昇を抑
えることができる。このようにして中、低圧力比域の常
用域では圧縮機効率が高く、また高い圧力比まで高い信
頼性を有した圧縮機を得ることができる。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る遠心型流体機械の羽根車は
前記のように構成されており、羽根車の回転数が高い場
合は遠心力が大きくなることによって左右に移動可能に
設けられた翼の出口近傍がバックワード角度の小さくな
る方向へ自動的に弾性変形するので、それ以上の回転数
の上昇を伴わずに遠心型流体機械の出口圧力が一層上昇
し、また羽根車の回転数が低い中、低圧力比域では翼の
大きなバックワード角度によって高い効率が得られ、通
常実際に運転される領域における性能が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施の一形態に係る遠心
圧縮機の羽根車の斜視図、同図(b)はその出口近傍の
正面図、同図(c)はその作用説明図である。
【図2】図2(a)は本発明の実施の他の形態に係る遠
心圧縮機の羽根車の斜視図、同図(b)はその出口近傍
の平面図、同図(c)はその作用説明図である。
【図3】図3(a)は従来の遠心圧縮機の羽根車の平面
図、同図(b)はその出口近傍の斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 翼 2a 翼の出口 3 スリット 4 スリット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも翼の出口近傍にはシュラウド
    が設けられていない遠心型流体機械の羽根車において、
    上記翼の出口近傍がディスクと分離されて左右に移動可
    能に設けられたことを特徴とする遠心型流体機械の羽根
    車。
  2. 【請求項2】 上記ディスクの上記翼の出口近傍の両側
    にスリットが刻設されて上記翼の出口近傍がディスクと
    分離され左右に移動可能に設けられたことを特徴とする
    請求項1に記載の遠心型流体機械の羽根車。
JP27548495A 1995-10-24 1995-10-24 遠心型流体機械の羽根車 Withdrawn JPH09112286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27548495A JPH09112286A (ja) 1995-10-24 1995-10-24 遠心型流体機械の羽根車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27548495A JPH09112286A (ja) 1995-10-24 1995-10-24 遠心型流体機械の羽根車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09112286A true JPH09112286A (ja) 1997-04-28

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ID=17556172

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27548495A Withdrawn JPH09112286A (ja) 1995-10-24 1995-10-24 遠心型流体機械の羽根車

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JP (1) JPH09112286A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10947988B2 (en) 2015-03-30 2021-03-16 Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation Impeller and centrifugal compressor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10947988B2 (en) 2015-03-30 2021-03-16 Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation Impeller and centrifugal compressor

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030107