JPH09108009A - 内ネジ付き複合材インサート - Google Patents

内ネジ付き複合材インサート

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JPH09108009A
JPH09108009A JP8260284A JP26028496A JPH09108009A JP H09108009 A JPH09108009 A JP H09108009A JP 8260284 A JP8260284 A JP 8260284A JP 26028496 A JP26028496 A JP 26028496A JP H09108009 A JPH09108009 A JP H09108009A
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JP
Japan
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insert
rib member
rib
attachment plate
tubular portion
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JP8260284A
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English (en)
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John D Pratt
ディー プラット ジョン
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Textron Inc
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43CFASTENINGS OR ATTACHMENTS OF FOOTWEAR; LACES IN GENERAL
    • A43C15/00Non-skid devices or attachments
    • A43C15/16Studs or cleats for football or like boots
    • A43C15/161Studs or cleats for football or like boots characterised by the attachment to the sole
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43CFASTENINGS OR ATTACHMENTS OF FOOTWEAR; LACES IN GENERAL
    • A43C11/00Other fastenings specially adapted for shoes
    • A43C11/16Fastenings secured by wire, bolts, or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43CFASTENINGS OR ATTACHMENTS OF FOOTWEAR; LACES IN GENERAL
    • A43C13/00Wear-resisting attachments
    • A43C13/04Cleats; Simple studs; Screws; Hob-nails

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 靴底又はその他の道具に埋め込まれて使用さ
れるべき、軽量の複合材料で形成され、回転力、輪状応
力に抗することができる新規なインサートを提供する。 【解決手段】 孔(142)を有する筒部(132)
と、前記筒部から半径方向外向きに延びる添え板構造
(134)と、前記筒部から半径方向外向きに延び、か
つ、それぞれの基部において前記筒部に結合するリブ部
材(136)と、前記リブ部材の基部と前記筒部との間
に設けたすみ肉部とからなるインサート(130)にお
いて、該すみ肉部(148)と前記リブ部材の基部と
が、前記リブ部材と前記筒部との間に、前記インサート
に応力が負荷されるとき、前記筒部が前記リブ部材から
破断するのを防止する領域(エリア)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複合材の道具また
は、フットボール、ラグビー、サッカー、野球、陸上、
ロギング、ゴルフ等の運動に使用する靴の底にスパイク
または滑り止り(クリート)のようなギザギザした部材
を取り付けるために、それらに埋め込まれる内ネジの付
いた新規な挿入物(以下、インサートという)に関し、
とりわけ、スパイク、滑り止め等の突起物を取り付ける
運動用シューズに用いられ、歩行中または走行中の靴に
生じるせん断応力に抗する、軽量複合材料で作成された
新規なインサートに関する。
【0002】
【従来の技術】フットボールシューズ、ラグビーシュー
ズ、サッカーシューズ、野球用シューズ、トラックシュ
ーズ、ロギングシューズ、ゴルフシューズ等の運動用シ
ューズは、通常、滑り止め(クリート)を取り付けるた
めに、靴底内に埋め込まれたインサートを有している。
一般に、従来技術によるこの種のインサートは、内ネジ
が形成された管状本体部を有し、この管状本体部は、イ
ンサートを直線とするためにその本体部から外向きに延
びた添え板構造を有している。また、こうしたインサー
トは、一般に金属製である。
【0003】インサートが靴底に埋め込まれ、そこに突
起物が取り付けられ、そして、突起物が靴底に取り付け
られた状態で着用者が歩行し又は走行すると、それによ
って負荷される引張応力によって、筒状本体部が添え板
構造から破断することがある。こうした破断の問題を解
決しようとするものが、アメリカ特許第4,205,4
66号に記載されたインサートであり、このアメリカ特
許によれば、インサートは、下端が開放し、内部に内ネ
ジが形成された管状本体部を有するプラスチック材で構
成され、多数の外向きのフィンが設けられており、その
フィンの基部が、管状本体部に隣接して、長手方向に延
びている一方、フィンの外側部が基部に比べて狭く、か
つ、一体の環により相互に連結され、各フィンは、実質
的に三角形状となっている。かかる構成において、フィ
ンは、インサートの軸線方向及び半径方向の動きを規制
し、環は、使用状態の突起物から負荷される力の影響
で、管状本体部が半径方向外向きに膨出し破裂すること
を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、回転力に
抗する間において、前記アメリカ特許第4,205,4
66号に開示されたインサートよりもせん断力に対する
信頼性が高いインサートを提供する。本発明によるイン
サートは、管状筒部と添え板構造及び筒部から外向きに
延びるリブ部材とからなり、各リブ部材の基部と筒部の
間にすみ肉部(fillet porlion)を設けることによって、
せん断力に抗することができ、さらに、前記添え板構造
は、突起物を外す際の靴底からの引き抜きや、突起物を
装着する際の靴底への押し込みに対するインサートの追
随を防止する。さらに、添え板構造とリブ部材は、筒部
の輪状応力(hoop stresses)に抗する。本発明は、従来
技術に対して他のいくつかの特徴及び利点を有してお
り、それらは、以下の説明から明らかとなろう。
【0005】そこで、本発明の目的は、内ネジを有する
筒部と、その筒部から半径方向外向きに延びる複数の補
強リブ部材と、添え板構造とを有し、スパイク、滑り止
め等の突起物のねじ込み部材を取り付けるための非金属
製の道具、または、フットボールシューズ、ラグビーシ
ューズ、サッカーシューズ、野球用シューズ、トラック
シューズ、ロギングシューズ、ゴルフシューズ等の運動
用シューズの靴底に埋め込まれる新規なインサートであ
って、靴の使用時に筒部をリブ部材から破断する力に抗
することが出来るインサートを提供することにある。
【0006】本発明のもう一つの目的は、軽量の複合材
料で作られた新規なインサートを提供することにある。
【0007】本発明のさらにもう一つの目的は、回転力
に抗することが出来る新規なインサートを提供すること
にある。
【0008】本発明のさらにもう一つの目的は、輪状応
力(hoop stresses)に抗することが出来る新規なインサ
ートを提供することにある。
【0009】本発明のもう一つの目的は、内ネジを有す
る筒部と、複数の補強リブ部材と、その筒部から半径方
向外向きに延びる添え板構造とを有し、スパイク、滑り
止め等の突起物のねじ込み部材を取り付けるために、非
金属製の道具、または、運動用シューズの靴底に埋め込
まれる新規なインサートであって、回転力に抗するよう
に構成されるとともに、切り込み線により外表面に切り
込みまたはいぼが形成されて、筒部と道具部材との間の
接合強度を増強し、他方、その結合がトルクに対する強
度を増加させるようにした新規なインサートを提供する
ことにある。
【0010】本発明のさらにもう一つの目的は、着脱可
能に取り付けられた突起物を有し、突起物がインサート
から取り外される時に生ずる引き抜き力に抗し、また
は、突起物がインサートに装着される時に生ずる押し込
み力に抗することが出来る運動用シューズの新規なイン
サートを提供することにある。
【0011】本発明の、またさらにもう一つの目的は、
靴全体の履き心地を向上させる適度の柔軟性を与える新
規なインサートを提供することにある。
【0012】本発明のさらにもう一つの目的は、突起物
を離脱可能に取り付けた内ネジを形成した筒部を有し、
使用によりその筒部内のネジが磨滅した場合、金属製の
螺旋コイルを筒部に挿入して突起物の取付を可能にする
新規なインサートを提供することにある。
【0013】
【問題を解決するための手段】概括的に述べれば、上記
のように、本発明は、軽量材料で作られ、複合材料の道
具にねじ込み部材(突起物)を離脱可能に取り付けるイ
ンサートに関し、例えば、フットボールシューズ、ラグ
ビーシューズ、サッカーシューズ、野球用シューズ、ト
ラックシューズ、ロギングシューズ、ゴルフシューズ等
の運動用シューズに離脱可能に突起物を装着するために
用いられる。インサートは、靴底等の道具に埋め込ま
れ、突起物との係合時におけるトルク応力に抗し、当該
インサートに対する突起物の着脱時における押し込み力
及び引き抜き力に抗する。インサートは、管部と、添え
板構造と、少なくとも二つのリブ部とを有している。
【0014】インサートの筒部は、第一及び第二の端部
を有するとともに、所定の長さを有し、切り込み線によ
り切り込みまたはいぼを外表面に形成して、筒部と道具
との間の接合強度を増大させることを可能としている。
筒部と道具間の接合により、インサートのトルク抵抗が
付加されている。内ネジを形成した孔が、筒部に設けら
れる。筒部の第二の端部が、キャップにより孔の端部が
閉塞される一方、筒部の第一の端部は開放される。ただ
し、ネジ孔の両端部を開放することもできる。
【0015】添え板構造は、筒部から半径方向外向きに
延びている。この添え板構造は、カップ状とすることも
できる。添え板構造は、少なくとも二つの切り欠きによ
り分断され、少なくとも二つの添え板分離部を形成す
る。添え板分離部は、相互に径方向に対向している。カ
ップ状の添え板構造が設けられた場合、靴底を形成する
材料を「捕捉」して突起物等をインサートから取り外す
際の引き抜き力に抗するとともに、突起物等をインサー
トに係合させる際の押し込み力に抗することができる。
【0016】リブ部材は、筒部から半径方向外向きに延
び、筒部と添え板構造に一体に結合している。各リブ部
材はその基部において筒部に結合する。すみ肉部は、各
リブ部材の基部の両側に、リブ部材及び筒部の高さに沿
って設けられる。各すみ肉部及び各リブ部材の基部は、
靴の着用者が歩行または走行したときにインサートに応
力が負荷されると生ずる筒部からリブ部材を破断する力
に抗する拡大された剪断領域(エリア)をリブ部材と筒
部との間に設ける。
【0017】さらに、いくつかの実施例において、各リ
ブ部材が、リブ部材の側部に沿ったすみ肉部によりリブ
部材の長さ方向の一部に沿って添え板構造と結合してい
る。添え板分離部が設けられると、各リブ部材の一つ
は、各添え板構造の一つに整列される。好ましくは、リ
ブ部材は、添え板分離部の中間に沿って配置される。
【0018】いくつかの実施例において、添え板構造と
リブ部材は、インサートの下端に向かってできる限り近
接して配置されているが、インサートの下端には配置さ
れておらず、インサートが道具に埋め込まれると、添え
板構造とリブ部材の下側には、道具の連続層が形成され
る。好ましくは、添え板構造とリブ部材は、筒部の長さ
の2/3乃至1/2の位置に配置され、筒部の上端また
は第二の端部から離間して配置されている。リブ部材と
添え板構造は、筒部の中間部及び第一の端部に負荷され
る輪状力に抗する、また、設けられていればキャップの
周囲は、筒部の第二の端部の周囲に負荷される輪状応力
に抗する。
【0019】筒部のネジ孔は、複数の螺条を形成した筒
部の内壁により規定される。螺旋コイルは、筒部の孔に
形成した螺条が突起物のインサートへの過剰締め付けに
より損耗したときに、筒部の孔内に挿入される。突起物
等のねじ込み部材は、螺旋コイル内に挿入され、ねじ込
みにより螺旋コイルが孔の内壁にかみ込んで、筒部に突
起物を保持する構造を形成する。
【0020】本発明のインサートは、主に運動用シュー
ズに用いるものとして開発されたが、本発明はこうした
用途に限定されるものではなく、他の目的にも使用可能
である。例えば、インサートは、ネジ付きインサートを
必要とするハニカム材料や超軽量材料等の軽量複合構造
材に用いることが可能である。この場合、インサート
は、中封材料またはプラスチックとともに所定位置に中
封成形し、またはモールド成形することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下の説明が本発明の特徴を例示
するものであるが、本発明は、種々の形態において実施
可能であり、図示され、以下に説明された実施形態に限
定されるものではないことを前提として、本発明の特定
の実施例を図示し、以下に説明する。
【0022】本発明による新規なインサートは、図1−
5および図7−19に示すように、ねじ込み部材20、
例えば、図6に示すような、スパイク、滑り止め等の突
起物を取り付けるために、非金属製の道具、例えば、フ
ットボールシューズ、ラグビーシューズ、サッカーシュ
ーズ、野球用シューズ、トラックシューズ、ロギングシ
ューズ、ゴルフシューズ等の運動用シューズの靴底22
に埋設される。インサートは、以下に詳述するように、
靴底22の成型時に靴底22内に一体的に設けられ、突
起物20は、離脱可能にインサートと係合する。インサ
ートは、靴底22に軸線方向及び回転方向に変位不能に
埋め込み固定される。突起物20は、磨耗時、必要に応
じて、容易に取り外し、交換することが出来る。
【0023】図6について説明すれば、ねじ込み部材2
0(突起物)は、従来の突起物と同様に全体が鋼で形成
され、腐食を防止するためにメッキされたものとするこ
とができ、基板28によって分離された地面への没入部
24と、ネジ部26とを有している。
【0024】図1−5には、第一実施例によるインサー
ト130が示されている。図7には、第二実施例による
インサート230が示されており、同様に図8−11に
は、第三実施例によるインサート330が示されてお
り、図12および図13には、第四実施例によるインサ
ート430が示されており、図14および図15には、
第五実施例によるインサート530が示されており、図
16−18には、第六実施例によるインサート630が
示されており、図19には第七実施例によるインサート
730が示されている。上記の各実施例において、同様
の要素は、第一実施例のインサート130においては百
番台の参照符号を付して、第二施例のインサート230
においては二百番台の参照符号を付して、第三実施例の
インサート330においては三百番台の参照符号を付し
て、第四実施例のインサート430においては四百番台
の参照符号を付して、第五実施例のインサート530に
おいては五百番台の参照符号を付して、第六実施例のイ
ンサート630においては六百番台の参照符号を付し
て、第七実施例のインサート730においては七百番台
の参照符号を付している。
【0025】本発明の各実施例によるインサートの一般
的な構成は、説明を明瞭、簡潔にするために、第一実施
例によるインサート130の参照符号を用いて説明す
る。その後に、第一乃至第五実施例によるインサートの
一般性について説明する。次に、第一乃至第五実施例の
それぞれについて特定の構成を詳細に説明する。つい
で、第六実施例によるインサート630を詳細に説明
し、最後に、他の実施例に含婿とができるインサートの
変形例を示す第七実施例によるインサート730を説明
する。
【0026】一般に、図面に示す各実施例によるインサ
ート130は、非常に軽量な、繊維強化または複合材
料、例えば、繊維強化ナイロンまたは高強度熱可塑性材
料による一体成形により形成され、その材料は、インサ
ート130の用途に非常に大きく依存している。例え
ば、運動用シューズに用いるのに適当な材料は、作業靴
に用いるには最適ではないであろう。インサート130
は、主に、管状体または筒部132と、添え板構造13
4と、少なくとも二つの補強リブ部材136とで構成さ
れている。
【0026】筒部132は、下側または第一の端部13
8と上側または第二の端部140を有しており、所定の
高さを有している。孔142は、筒部132の内壁で規
定されて、所定の径を有し、図6に示す種類の突起物等
のねじ込み部材20のネジ部26を収容する複数の螺条
を有し、その螺条144は、インサート130の成形
中、または、形成後に形成することが可能である。筒部
132の孔を形成する内壁は、下端部138においてテ
ーパを付されまたは面取りされて、インサート130と
ねじ込み部材20の組み付け中に、ねじ込み部材20の
位置決めを助ける。
【0028】突起物またはねじ込み部材20のネジ部2
6が、孔142の螺条と係合するときに、ねじ込み部材
20のネジ孔142からの抜出を防止する優勢トルクを
生起するネジ間の干渉接合が生成される。締結トルクの
内の、所定の割合例えば10%のトルクが、この干渉抵
抗に打ち勝つために使用される。この干渉接合により、
より良い接合が得られるとともに、締め込みトルクのい
くらかがネジを破損する方向には作用しないので、過剰
締め付けによるねじの破損の防止に貢献する。
【0029】添え板構造134は、筒部132から半径
方向外向きに延びており、靴底22にインサート130
が埋め込まれるときに回転または捻り応力に抗する。添
え板構造134は、基部において筒部132の外側面と
一体に結合する。リブ部材136は、以下に説明するよ
うに、添え板構造と一体に結合しており、添え板構造1
34によってリブ部材136の構造的支持力が与えられ
る。
【0030】リブ部材136は、インサート130を補
強するために使用され、ねじ込み部材20のインサート
130に対する締め弛め時における回転トルク応力に抗
し、かつ、インサート130が靴底22に埋め込まれる
ときにおける取付強度が与えられる。各リブ部材136
は所定の長さ、幅、高さを有し、筒部132の周囲に均
等に配置され、その基部146において、筒部132の
外側面に一体と結合する。すなわち、リブ部材136の
一部は、筒部132に隣接している。
【0031】各リブ部材136の基部146の各側部と
筒部132との間には、リブ部材136から筒部132
にリブ部材136の高さに沿って円弧面を有するすみ肉
部148が一体に設けられている。
【0032】リブ部材136の各側部のすみ肉部148
は、リブ部材136と筒部132との間の結合部に、リ
ブ部材136を単独で設けた場合に比べて拡大された剪
断エリアを形成する。図5に示すように、リブ部材13
6のベース部146とすみ肉部148は、リブ部材13
6と筒部材132との間の結合部に拡大された剪断領域
(エリア)150(クロスハッチングで示す)を規定す
る。リブ部材が筒部(従来技術のインサートのリブ部材
は、図5に破線で示されている)に取り付けられた従来
技術によるインサートに比べて拡大されたこの剪断領域
(エリア)150は、突起物20を取り付けた運動用シ
ューズによる歩行または走行によりインサート130に
負荷された応力が、リブ部材136から筒部132に伝
えられる剪断力に抗する。この剪断は、インサートの添
え板構造とリブ部材を筒部から破断する可能性がある突
出物の圧力により従来のインサートに生じる。
【0033】以下の説明は、第一乃至第四の実施例によ
るインサートの一般性に関するもので、説明を容易且つ
明瞭にするために第一実施例によるインサート130の
参照符号を用いて説明する。
【0034】各リブ部材136の高さは、筒部132の
高さ方向に、筒部132の軸線方向に平行に、小さな寸
法で延びている。各リブ部材136は、基部146から
リブ部材136の最外部の長さに沿って実質的に同一寸
法となっている。
【0035】さらに、補強リブ部材136は、リブ部材
136のほぼ全長にわたり添え板構造134に一体的に
接合されている。リブ部材136は、各リブ部材136
の外端部が、添え板構造134の外端部を通過して延び
るように、添え板構造134に比較して長く形成されて
いる。リブ部材136の端部は、添え板構造134の外
端部の回りで円曲している。添え板構造134の外端部
を通るリブ部材136の延長部は、突起物20の挿入及
び離脱時若しくは他の状態で生ずるインサート130の
回転に対する抵抗を増加させる。
【0036】リブ部材136の各側部における各リブ部
材136と添え板構造134との間にはすみ肉部152
が一体に設けられており、各すみ肉部152は、リブ部
材136から添え板構造134にかけてリブ部材136
の長さ方向に延びる円曲面が設けられている。リブ部材
136の各側部のすみ肉部152が、リブ部材136が
単独で形成するよりも大きな剪断部をリブ部材136と
添え板分離部134間に形成して、接合部を強化してリ
ブ部材136の添え板分離部134からの破断を防止す
る。
【0037】さらに、すみ肉部154が、長さ方向に沿
ったすみ肉部148と添え板分離部134との間に設け
られており、すみ肉部148と添え板分離部134との
間の接合強度を高めている。すみ肉部154は、すみ肉
部148と添え板分離部134との間に一体に形成され
ている。
【0038】筒部132は、添え板構造134及び補強
リブ部材136を越えて下向きに延びている。添え板構
造134及びリブ部材136は、インサート130の下
端部138にできる限り近く、且つ下端部138ではな
い位置に配置され、靴底にインサート130が埋め込ま
れたときに、靴底材料の連続した層が、添え板構造13
4及びリブ部材136の下側に位置するように構成され
ている。
【0039】図2、4、7、9、11に示すように、イ
ンサート130の周囲に形成された靴底22(破線で示
す)の下面27は、インサート130の下端部138と
同一面となっており、靴底22を形成する材料は、リブ
部材136及び添え板分離部134の下側に連続層を形
成する。また、靴底22の上面29(図中に破線で示
す)はインサート130の上側端部140と同一面上に
あり、靴底22から延びる材料は、リブ部材136及び
添え板構造134の上側に連続層を形成する。靴底材料
の連続層は、インサート130の上端部140の上側に
形成されており、靴底22の上側面は,インサート13
0の上側面端部140の上側に離間して設けることもで
きる。上記のようにインサート130が運動用シューズ
の靴底22に埋め込まれると、リブ部材136及び添え
板構造134は、完全に靴底22内に埋め込まれる。添
え板構造134とリブ部材136は、靴底22の成形中
に靴底22を形成する材料が添え板構造134の周囲及
びリブ部材136の周囲及び間に流れて、インサート1
30を靴底22にロックするとともに、インサートの靴
底に対する回転を防止するとともに、靴底に対する抜け
出し及び押し込みをも防止する。
【0040】インサートの構成の一般的な構成について
上記に説明したが、各実施例における特定の構成につい
て以下に説明する。
【0041】図1−5に示すように、第一実施例による
インサート130について説明する。筒部132の上端
部140は、筒部132の側壁と一体に形成されている
円盤状のキャップ156(図3、4参照)によって閉塞
され、筒部132の下端部は、開放されている。従っ
て、孔142の上端部は閉塞され、下端部は開放され、
その中に突起物20のネジ部26が収容できるように構
成されている。望ましくは、キャップ156は、筒部1
32の側壁部と同様の厚さとすることができる。インサ
ート130が運動用シューズの靴底22に埋め込まれる
とき、キャップ156は、靴底22の材料がネジ孔14
2内へ侵入するのを防止する。さらに、筒部132の上
端部140を、部分的に閉塞することも可能である。
【0042】キャップ156は、筒部132を強化し
て、筒部132の拡開方向の力に抗することができ、筒
部132内に係合された突起物20の抜出を困難にす
る。リブ部材136と添え板構造134は、通常、イン
サート130の前半部に沿って設けられ、かつ、筒部1
32の上端部140から離れた位置に設けられており、
筒部の拡開傾向と、それに伴なう突起物20の抜出傾向
の原因となる筒部132の中部及び前部のまわりの輪状
応力に抗する。
【0043】図2に最も良く示されているように、添え
板構造134は、通常、靴底22に対してほぼカップ状
に凹んでいる。このカップ状の添え板構造134は、突
起物20が装着され、着用者が歩行又は走行したとき
に、インサート130に負荷される引張応力に対抗する
機能を有し、かつ、靴底22の形成材料を「つかむ」機
能を有しており、突起物20をインサート130より取
り外す際に発生する引き抜き力又はインサート130に
負荷される下向きの力に抗して、インサート130の靴
底22からの抜け出しを防止し、更に、突起物20をイ
ンサート130に締め込む際に生じる上向き力、すなわ
ち押し込み力にも対抗する。
【0044】この実施例において、リブ部材136は、
添え板構造134の下面と一体に形成され、各リブ部材
は添え板構造134の外端部の周囲で円曲している。添
え板構造134は各リブ部材136の中間が切り欠き1
58によって切り欠かれ、一対の切り欠き158の中間
に多数の添え板分離部16を形成する。各切り欠き15
8は、左右の曲部とその中間の平直部とからなるが、他
の形状であってもよい。各添え板分離部160は他方の
添え板分離部160から正反対である。更に、各添え板
分離部160はその中間点に1つのリブ部材136を設
けている。
【0045】靴底22を形成している素材は、切り欠き
158によって添え物分離部の間及び周囲に豊かに供給
され、それによって、インサート130が靴底20へし
っかりと固定され、靴底22内の回転又は没入、抜去が
防止される。更に、添え板構造134における切り欠き
158は、突起物20のインサート130との係合また
は非係合時にインサート130に作用する回転力、また
は、インサート130に作用する他の回転力によってイ
ンサート130が回転するのに対抗して増加する抵抗の
ために設けられている。更に、切り欠き158の使用
は、リブ部材136の外部への自由度が備わることによ
って、靴全体の履き心地良さが高められる。更に、切り
欠き158は、回転力への抵抗に使われるだけでなく、
インサート130の製造中に利用される物質の量と重さ
を減少することにも使われる。この発明に使われている
素材が、大変高価な複合繊維強化プラスチックであるか
ら、素材を最少に使用することが望ましい。
【0046】インサート130の第一実施例における筒
部132は、その上端部140でキャップ156により
閉結されているけれども、この形状は不可欠の物ではな
い。例えば図5で示す第二実施例によるインサート23
0の筒部232の上端部240は開放されている。本実
施例において、キャップ156は、筒部132の上端部
から単に取り外されている。この形状により、インサー
ト230は、先の実施例よりも少ない材料で形成され、
インサート230の全体の高さもキャップ156の高さ
分だけ減少する。
【0047】さらに、第二実施例において、リブ部材2
36及び添え板分離部材234は、インサート230の
ほぼ前側2/3に沿って配置され、筒部232の上端部
240から離間して設けられる。リブ部材236と添え
板構造234は、筒部232を拡開して突起物20を離
脱させる方向に作用する筒部232の長さ方向に沿った
輪状応力に対抗する。本実施例においても、すみ肉部1
48、152、154と同様のすみ肉部が設けられ、上
述と同様の作用効果を奏する。
【0048】次に、図8−11に示す本発明の第三実施
例によるインサート330については、図9に最も良く
示すように、本発明の第一及び第二実施例によるカップ
状の添え板構造を除いて、これに代わり添え板構造33
4を平坦に形成し、添え板構造334には、切り欠きは
形成されず、リブ部材336は、添え板構造334の上
端面と一体に形成され、添え板構造334の外端部の周
囲において円曲して形成されている。図9に最も良く示
されているように、すみ肉部348、352、354を
設け、上述の実施例と同様の作用効果を奏する。
【0049】リブ部材336及び添え板構造334は、
筒部332の前半部に沿って、筒部332の上端340
と離間して配置される。リブ部材336及び添え板構造
334は、突起物20を離脱させる可能性がある筒部3
32の拡開を生じる傾向があるところの筒部332の中
間部及び前側部の輪状応力に対抗する。
【0050】次に、図12及び13に示す本発明の第四
実施例によるインサート430は、複数の添え板分離部
460を形成するために、各リブ部材436間の中間部
の添え板構造434に複数の円弧状の切り欠き458を
形成している以外は、第三実施例と同様の構成であり、
すみ肉部348、352、354と同様のすみ肉部を設
け、上述と同様の作用効果を奏する。
【0051】図13に最も良く示すように、切り欠き4
58は、各添え板分離部460間において円曲して形成
されている。好ましくは、各添え板分離部460は、径
方向に対向して配置されている。さらに、各添え板分離
部460は、その中間部に一つのリブ部材436が設け
られている。円弧状の切り欠き458によりインサート
430の重量が低減されるので、組み付け中にユーザー
がインサート430を容易に取り扱うことができ、ユー
ザーは、親指と人差し指を切り欠き458にかけてイン
サート430を指で容易につかむことが出来る。切り欠
き458は、第一実施例によるインサート130に関し
て説明したのと同様のすべての効果を奏する。
【0052】第四実施例によるインサート430と同様
の第五実施例によるインサート530は、複数の添え板
分離部560を形成するために、各リブ部材536間の
中間部の添え板構造534に複数の円弧状の切り欠き5
58を形成している。各切り欠き558は、角部によっ
て平坦な中間部と接合された実質的に平坦な側部を有す
るが、これは他の形状とすることも可能である。好まし
くは、各添え板分離部560は、径方向に対向して配置
されている。さらに、各添え板分離部560は、その中
間部に一つのリブ部材536が設けられている。切り欠
き558は、第一実施例によるインサート130に関し
て説明したのと同様のすべての効果を奏することができ
る。さらに、すみ肉部548、552、554は、上述
と同様の作用効果を奏する。
【0053】本実施例において銘記すべき特徴は、突起
物20を過剰に締め付けた結果筒部の孔542の螺条が
磨耗したときに、従来の金属製螺旋コイル66を挿入す
ることができる点である。このように、螺旋コイル66
を、修理に使用することができる。突起物等のねじ込み
部材20が、螺旋コイル66中に挿入されると、ねじ込
まれた螺旋コイル66が、孔542の内壁に食い込ん
で、筒部532内に突起物20を保持する構成となる。
筒部532は、螺旋コイル66による輪状応力に対向す
るのに十分な強度を有している。螺旋コイル66は、本
発明の第五実施例による新規なインサート530につい
て説明したが、螺旋コイルは、補修が必要となった場合
に、他の実施例によるインサートにも使用可能である。
【0054】次に、本発明の第六実施例によるインサー
ト630を示す図16−18について説明する。
【0055】各リブ部材636は、筒部632に一体に
接合されるとともに、筒部632の軸線と平行に、筒部
632の全長に亘って延びている。各リブ部材636
は、インサート630の上端からインサート630の下
端にリブ部材636の長さ方向に沿って、実質的に同一
寸法となっている。
【0056】添え板構造634は、平坦であり、インサ
ート630の上端640において筒部632から半径方
向外向きに延びており、筒部632は下向きに延びてい
る。補強リブ部材636は、各リブ部材636の端部に
おいて、添え板構造634に一体に接合され、添え板構
造634は、実質的な寸法で、リブ部材636の外端部
の半径方向外向きに延びている。
【0057】添え板構造634は平坦であり、インサー
ト630の上端640において筒部632から半径方向
外向きに延びており、筒部632は下向きに延びてい
る。補強リブ部材636は、各リブ部材636の各端部
において添え板構造634と一体に接合され、添え板構
造634は、実質的な寸法で、リブ部材636の外端部
の半径方向外向きに延びている。
【0058】各リブ部材636の各側部のすみ肉部64
8は、各リブ部材636の全長に亘って、且つ、筒部6
32のほぼ全長に亘って延びている。すみ肉部648
は、リブ部材636を単独で用いた場合に比べて、リブ
部材636と筒部632間の接合部においてより大きな
剪断部を形成して、リブ部材636の筒部632からの
破断を防止するための強度を増加させる。
【0059】緩やかな曲線に形成されたすみ肉部652
は、各リブ部材636の上端と添え板構造634の下側
間に、一体に設けられている。すみ肉部652の外端部
は、ほぼ添え板構造634の外端部に延びている。すみ
肉部648は、リブ部材636を単独で用いた場合に比
べて、リブ部材636と筒部632間の接合部において
より大きな剪断部を形成して、リブ部材636の筒部6
32からの破断を防止するための強度を増加させる。
【0060】添え板構造634は、複数の添え板分離部
660を形成するために、各リブ部材636の中間部に
設けた複数の円弧状の切り欠き658を有し、切り欠き
658は、図17に最も良く示されているように、各添
え板分離部660の間で円曲している。好ましくは、各
添え板分離部660は、径方向に対向して配置されてい
る。さらに、各添え板分離部660は、その中間部に一
つのリブ部材636が設けられている。円弧状の切り欠
き658によりインサート630の重量を低減して、組
み付け中にインサート630をユーザーが容易に取り扱
うことができる。ユーザーは、親指と人差し指を切り欠
き658にかけてインサート630を指で容易につかむ
ことが出来る。切り欠き658は、第一実施例によるイ
ンサート130に関して説明したのと同様のすべての効
果を奏する。
【0061】筒部632におけるネジ孔642は、筒部
632の全長に亘っては延びておらず、インサート63
0に組み付けられる突起物20のネジ部26の長さにほ
ぼ等しい筒部632の所定部分にのみ延びている。イン
サート630の上端部640は、壁664によりネジ孔
642から分離されたボア662を有している。ボア6
62は、インサート630を形成する材料が充填されて
おらず、インサート630を形成するために用いる材料
の量を低減している。こうした構成により、本実施例に
おける筒部632の高さは、先の実施例よりも長くなっ
ている。
【0062】図18に示すように、インサート630の
周囲に形成される靴底22(破線で示す)の下面27
は、インサート630の下面638と同一面であり、靴
底22を形成する材料により添え板構造634の下側に
層を形成するようになっている。リブ部材636は、リ
ブ部材636の下端は筒部632の下端と同一面となっ
ている(図16参照)ので、リブ部材636の下端に層
が形成されていないことをのぞき、ほぼ全体が靴底22
内に埋め込まれている。靴底22(図において破線で示
す)の上面は、インサート630の上端部640と同一
面に形成されており、靴底22を形成する材料は、添え
板構造634の上側に層を形成しない。なお、靴底22
の上面をインサート630の上端部640より離間して
設けて、インサート630の上端部640の上側に靴底
材料の連続した層を形成することもできる。インサート
630が、運動用シューズの靴底22に埋め込まれると
き、リブ部材636と添え板構造634もまた、靴底2
2内に埋め込まれるが、靴底中に完全には埋め込まれな
い。添え板構造634とリブ部材636の配置は、靴底
22の成形中に、靴底を形成する材料が、添え板構造6
34の周囲及びリブ部材の周囲及びその間に満ちて、イ
ンサート630の靴底22内への係止して、靴底22内
における回転、及び靴底に対する引き抜き及び押し込み
を防止する。
【0063】最後に、本発明の第七実施例による新規な
インサート730を図19について説明する。このイン
サート730は、前記に説明した他の実施例のいずれに
も採用することができるインサートの新規な変形例を示
している。第七実施例によるインサート730の要素
は、第三実施例によるインサート330と同一である。
従って、すでに第三実施例に関して説明した要素に関し
ては、反復した説明を省略し、本発明における変形につ
いてのみ以下に説明する。
【0064】特に、インサート730の筒部732の外
表面は、複数の切り込み線768により切り込みまたは
いぼが形成されており、筒部732と靴底22の形成材
料との間の接合強度を向上させる。靴底22の材料が、
インサート730の周囲に満ちるとき、材料は、筒部7
32の切り込み線768に形成された溝内に侵入する。
このような密着接合によりインサート730の回転トル
クに対する抵抗が増加する。これらの切り込み線768
は、インサート730の成型時に形成することができる
が、インサート730の成形後に形成することもでき
る。
【0065】上記においては、インサートの特定の実施
例について説明したが、以下の運動用シューズの製造方
法について説明する。方法は、説明を明瞭かつ容易とす
るために、以下の説明は、第一実施例によるインサート
130の参照符号を用いて行う。方法は、説明において
特定の実施例に関するものであるとされているものを除
き、各実施例のインサートにおいて同一である。
【0066】靴底22内に埋め込まれる各インサート1
30が、成形装置のモールド内に配置され、成形装置の
上側プラテンがインサート130の上端部140を直接
支持し、下側プラテンがインサート130の下端部を直
接支持し、かくして、モールドのプラテンがインサート
の上下端を直接支持するので、インサート130はモー
ルド内の所定位置に固定して保持される。次に、孔14
2の両端が開放されている場合には、その孔に靴底22
の形成材料が侵入するのを防止するために、両端がシー
ルされる。キャップ156が設けられている場合には、
もちろん、孔142の上端部がキャップによりシールさ
れ、成形装置の下側プラテンのみが、孔142の下端を
シールするように機能する。このようにした後、靴底2
2を形成する材料がモールド内に供給されると、材料
は、上述の要領でインサートの周囲に満ちる。第六実施
例によるインサート630が用いられている場合には、
靴底22の形成材料がインサート630の上端に設けた
ボア662へ侵入するのが防止される。靴底22の成形
が完了し、それらがモールドから取り出された後に、突
起物20が、ねじ込まれる。
【0067】なお、靴底22の形成材料を射出する以前
に、靴底22に埋め込まれる各インサート130の筒部
132内のネジ孔142に突起物20をねじ込み、イン
サート130と突起物20を組み付けた状態で靴底を成
形することも可能である。突起物20のネジ部26の軸
線方向の長さは、筒部132のネジ孔142の長さとほ
ぼ等しくなっている。キャップ156が設けられていな
いかまたは本発明の第六実施例によるインサート630
が用いられていない場合には、ネジ部26の上端は、イ
ンサート130の上端と同一面に位置することとなり、
上端140を閉塞するように機能する。各突起物20が
地面にかみ込む部分24は、靴底成型用モールドの対応
する形状の凹部に収容される。靴底22の形成材料がモ
ールド内に供給されると、材料は、上述の要領でインサ
ート130の周囲をに満ちる。
【0068】上記の変形例によれば、リブ部材を径方向
に対向して配置することが不要となり、リブ部材を長手
方向軸線に対して横断方向に設けることを可能とし、靴
底の可撓性を増大させることができる。換言すれば、径
方向に対向する対のリブ部材を不要とすることにより、
リブ部材を除いた軸線方向の可撓性を増大することが可
能となる。
【0069】なお、本発明によるインサートは、主に運
動用シューズに用いるものとして開発されたが、本発明
はこうした用途に限定されるものではなく、他の目的に
も使用可能である。例えば、インサートは、ネジ付きイ
ンサートを必要とするハニカム材料や超軽量材料等の軽
量複合構造材に用いることが可能である。この場合に、
インサートは、中封材料またはプラスチックとともに所
定位置に中封成形し、またはモールド成形することがで
きる。
【0070】上記は、本発明の好適実施例について説明
したが、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨及び範
囲を逸脱することなしに、種々の変更を成し得ること
は、当業者において、自明である。
【0071】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、略管状
に形成され、孔を有する筒部と、前記筒部から半径方向
外向きに延びる添え板構造と、前記筒部から半径方向外
向きに延びるとともに、それぞれの基部において前記筒
部に結合したリブ部材と、前記リブ部材の基部と前記筒
部との間に設けられたすみ肉部とからなるインサートに
おいて、該すみ肉部と前記リブ部材の基部とが、前記イ
ンサートに応力が負荷されたときに、前記筒部から前記
リブ部材が破断するのを防止する領域(エリア)を前記
リブ部材と前記筒部との間に備える。これにより、軽量
の複合材料で形成された新規なインサートをが提供さ
れ、回転力、輪状応力に抗することができた。
【0072】さらに、本発明によれば、内ネジを形成し
た筒部と、その筒部から半径方向外向きに延びる複数の
補強リブ部材及び添え板構造とを有し、スパイク、滑り
止め等の突起物等のねじ込み部材を取り付けるために非
金属製の道具やフットボールシューズ、ラグビーシュー
ズ、サッカーシューズ、野球用シューズ、トラックシュ
ーズ、ロギングシューズ、ゴルフシューズ等の運動用シ
ューズの靴底に埋め込まれる新規なインサートであっ
て、靴の使用時に筒部がリブ部材から破断する力に抗す
ることが出来るインサートを提供し得た。
【0073】また、本発明によれば、内ネジを形成した
筒部と、その筒部から半径方向外向きに延びる複数の補
強リブ部材及び添え板構造とを有し、スパイク、滑り止
め等の突起物等のねじ込み部材を取り付けるために非金
属製の道具や運動用シューズの靴底に埋め込まれる新規
なインサートであって、回転力に抗するように構成され
るとともに、切り込み線により外表面に切り込みまたは
いぼが形成されて、筒部と道具部材との間の結合強度を
増強し、他方、結合剤によりトルクに対する強度を増加
させるようにした新規なインサートを提供することが出
来た。
【0074】さらに、本発明によれば、着脱可能に取り
付けられた突起物を有し、突起物の取り外し時において
引き抜き力に抗し、突起物装着時に押し込み力に抗する
ことが出来る運動用シューズの新規なインサートを提供
することができた。
【0075】またさらに、本発明によれば、靴全体の履
き心地を向上させる適度の柔軟性を与える新規なインサ
ートを提供することができた。
【0076】さらに、本発明によれば、突起物を離脱可
能に取り付けた内ネジを形成した筒部を有し、使用によ
り筒部内のネジが磨滅した場合、金属製の螺旋コイルを
筒部に挿入して突起物の取付を可能とする新規なインサ
ートを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインサートの第一実施例を示す斜
視図、
【図2】図1に示すインサートで、破線で示す運動用シ
ューズの靴底に、図6で示す突起物等を取り付けた状態
を示す側面図、
【図3】図1のインサートの底面図、
【図4】図3の4−4線に沿った、断面図であって、運
動用シューズの靴底を破線で示す。
【図5】図3の5−5線に沿った断面図、
【図6】本発明のいずれの実施例によるインサートにも
取付可能な突起物等の側面図、
【図7】本発明の第二実施例の特徴を備えた新規なイン
サートを、破線で示す運動用シューズの靴底とともに示
す断面図、
【図8】本発明の第三実施例の特徴を備えた新規なイン
サートを示す斜視図、
【図9】図8に示すインサートで、破線で示す運動用シ
ューズの靴底に、図6で示す突起物等を取り付けた状態
を示す側面図、
【図10】図8に示すインサートの底面図、
【図11】図10の11−11線に沿った断面図であっ
て、運動用シューズの靴底を破線で示す。
【図12】本発明の第四実施例の特徴を備えた新規なイ
ンサートを示す斜視図、
【図13】図12に示すインサートの底面図、
【図14】本発明の第五実施例の特徴を備えた新規なイ
ンサートを、螺旋コイルを露出した状態で示す斜視図、
【図15】図14に示す第五実施例によるインサート
を、螺旋コイルを露出した状態で示す側面図、
【図16】本発明の第六実施例の特徴を備えた新規なイ
ンサートを示す斜視図、
【図17】図16に示すインサートの底面図、
【図18】図17の18−18線に沿い、運動用シュー
ズの靴底を破線で示した断面図、
【図19】本発明の第七実施例による特徴を備えたイン
サートで、破線で示す運動用シューズの靴底に、図6で
示す突起物等を取り付けた状態で示す側面図。
【符号の説明】
20 ねじ込み部材(突起物) 24 地面への没入部 26 ネジ部 28 基台 22 靴底 27 下面 29 上面 130、230、330、430、530、630、7
30 インサート 132、232、332、432、532、632、7
32 筒部 138、238、338、438、538、638、7
38 下端部 140、240、340、440、540、640、7
40 上端部 142、242、342、442、542、642、7
42 孔 144、244、344、444、544、644、7
44 螺条 156、256、356、456、556、656、7
56 キャップ 662 ボア 664 壁 768 切り込み線 134、234、334、434、534、634、7
34 添え板構造 158 切り欠き 160 添え板分離部 136、236、336、436、536、636、7
36 リブ部材 146、246、346、446、546、646、7
46 基部 148、248、348、448、548、648、7
48 筒部とリブ部材の基部との間のすみ肉部、 150、250、350、450、550、650、7
50 拡大された線断領域、 152、352、452、552、652、752
リブ部材と添え板構造との間のラッパ形拡大部 154、554、754 すみ肉部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部(132、232、332、43
    2、532、632、732)を有するインサート(1
    30、230、330、430、530、630、73
    0)であって、 その筒部(132、232、332、432、532、
    632、732)が、その中に孔(142、242、3
    42、442、542、642)と、 前記筒部(132、232、332、432、532、
    632、732)から半径方向外方に延びる添え板構造
    (134、234、334、434、534、634、
    734)と、 前記筒部(132、232、332、432、532、
    632、732)から半径方向外方に延び、かつ、それ
    ぞれの基部で前記筒部(132、232、332、43
    2、532、632、732)と結合する少なくとも2
    つのリブ部材(136、236、336、436、53
    6、636、736)と、 前記筒部(132、232、332、432、532、
    632、732)と前記リブ部材(136、236、3
    36、436、536、636、736)の基部との間
    のすみ肉部(148、348、448、548、64
    8、748)と、 を有し、 前記各すみ肉部(148、348、448、548、6
    48、748)と前記リブ部材(132、232、33
    2、432、532、632、732)の基部とが、前
    記リブ部材(136、236、336、436、53
    6、636、736)と前記筒部(132、232、3
    32、432、532、632、732)との間に、前
    記インサート(130、230、330、430、53
    0、630、730)に応力が負荷されるとき、前記リ
    ブ部材(136、236、336、436、536、6
    36、736)から前記筒部(132、232、33
    2、432、532、632、732)が破断するのを
    防止する領域(エリア)を備えた、 ことを特徴とするインサート。
  2. 【請求項2】 前記各リブ部材(136、236、33
    6、436、536、636、736)が前記添え板構
    造(134、234、334、434、534、63
    4、734)にラッパ形拡大部(152、352、45
    2、552、652、752)で結合した、 請求項1に記載のインサート。
  3. 【請求項3】 前記インサート(130、230、33
    0、430、530、630、730)が、道具又は靴
    底に取り付けられ、そのインサート(130、230、
    330、430、530、630、730)の筒部(1
    32、232、332、432、532、632、73
    2)の孔(142、242、342、442、542、
    642、742)内に突起物(20)のネジ部(26)
    を係合する、 請求項1に記載のインサート。
JP8260284A 1995-09-07 1996-09-09 内ネジ付き複合材インサート Pending JPH09108009A (ja)

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