JPH09101824A - 脱塩器の液面制御方法 - Google Patents

脱塩器の液面制御方法

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JPH09101824A
JPH09101824A JP26153895A JP26153895A JPH09101824A JP H09101824 A JPH09101824 A JP H09101824A JP 26153895 A JP26153895 A JP 26153895A JP 26153895 A JP26153895 A JP 26153895A JP H09101824 A JPH09101824 A JP H09101824A
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liquid level
crude oil
liquid
water
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JP26153895A
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Kenji Morisawa
研二 森澤
Koji Fujimoto
孝治 藤本
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原油切替えによる油種変更などがあっても、
脱塩器内に設置した浮力式液面計の指示誤差を補正する
ことにより、運転変動などの問題を解消できる脱塩器の
液面制御方法を提供する。 【解決手段】 原油を水の存在下において脱塩し、塩類
を含んだ水層と油層とに分離する脱塩器11,2 に前記
水層の液面を検出する浮力式液面計31,41を設置
し、この液面計の指示値を基に前記水層の液面を制御す
る方法であって、前記脱塩器に供給される原油と水との
混合液の密度を密度計24で測定し、この測定した混合
液の密度を用いて前記液面計31,41の指示値を補正
し、この補正値を基に水層の液面を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原油を水の存在下
において脱塩し、塩類を含んだ水層と油層とに分離する
脱塩器に水層の液面を検出する浮力式液面計を設置し、
この液面計の指示値を基に水層の液面を制御する方法に
関する。詳しくは、原油切替えなどによって生じる原油
の密度変化に基づく浮力式液面計の指示誤差を補償する
方法に関する。
【0002】
【背景技術】原油中には、地下に共存していた塩水やど
ろのまじりあった水泥分が含まれている。そのまま蒸留
すると、カルシウムやマグネシウムの塩化物が熱によっ
て分解し、塩酸を発生して装置を腐食し、加熱炉管壁に
塩類が沈積するし、炭素質物質の生成原因となり、熱効
率を下げる。そこで、このような弊害を防止するため、
脱塩が行われている。
【0003】脱塩処理の方法として、電気的脱塩法が知
られている。これは、図2に示すように、原油に一定量
の水を加え、この混合液を入口2から脱塩器1内に供給
する。脱塩器1内に供給された原油と水との混合液は、
乳化弁3を通り乳化される。すると、原油中の塩類は乳
化した水粒子中に移動し、さらに、高電圧をかけた電極
4上に分散されると乳化した水の粒子は帯電し、これら
がお互いに凝縮して大きな水滴となって原油との比重差
により底部に沈む。これにより、脱塩器1内の底部にた
まった塩類を含んだ水層5と油層6とに分離される。水
層5は排水出口7から排水ストリッパ(図示省略)に排
水され、油層6は出口8から次の蒸留塔(図示省略)に
送られる。
【0004】このような脱塩器1では、水層5の液面レ
ベルが上がりすぎると、電極4に悪影響を与え、逆に、
下がりすぎると、排水中に油が混入するので、従来、脱
塩器1内に水層5の液面を検出する浮力式液面計(ディ
スプレースメント型液面計)を設置し、この液面計の指
示値を基に水層5の液面レベルが一定になるように制御
を行っていた。ちなみに、浮力式液面計(ディスプレー
スメント型液面計)は、周知のもので、フロート(ディ
スプレーサ)に働く浮力の変化を取り出して液面を測定
する構造である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、原油切替え
による油種変更があると、原油密度が変化し、そのた
め、脱塩器1内に設置した浮力式液面計に指示誤差が発
生するという問題がある。すると、下流装置である蒸留
塔への水分同伴による運転異常を発生させるとともに、
排水ストリッパを含めた下流装置への流動変動を起こさ
せる。さらに、液面計の見掛けの指示によりレベル調整
するため、脱塩器内の実液面が管理限界値を超して、脱
塩器内の電極保護のためにトリップを生じさせるという
問題があった。
【0006】そこで、これらの不具合を解消する方法の
1つとして、脱塩器に供給される原油と水との混合液の
密度を密度計で測定し、この測定した混合液の密度を用
いて液面計の指示値を補正することが考えられるが、も
し、密度計に異常が生じると、上記と同様の運転変動を
起こすという欠点が考えられる。
【0007】本発明の目的は、原油切替えによる油種変
更などがあっても、脱塩器内に設置した浮力式液面計の
指示誤差を補正することにより、上記各問題を解消でき
る脱塩器の液面制御方法を提供することにある。本発明
の他の目的は、密度計の異常による運転変動などの問題
を回避できる脱塩器の液面制御方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の脱塩器の液面制
御方法は、原油を水の存在下において脱塩し、塩類を含
んだ水層と油層とに分離する脱塩器に前記水層の液面を
検出する浮力式液面計を設置し、この液面計の指示値を
基に前記水層の液面を制御する方法であって、前記脱塩
器に供給される原油と水との混合液の密度を密度計で測
定し、この測定した原油と水との混合液の密度を用いて
前記液面計の指示値を補正し、この補正値を基に水層の
液面を制御することを特徴とする。このような脱塩器の
液面制御方法によれば、脱塩器に供給される混合液の密
度を密度計で測定し、この測定した混合液の密度を用い
て液面計の指示値を補正するようにしたから、原油切替
えによる油種変更などによって脱塩器に供給される原油
の比重が変化しても、浮力式液面計の指示誤差によって
生じる問題を解消できる。つまり、下流装置である蒸留
塔への水分同伴による運転異常、排水ストリッパを含め
た下流装置への流動変動、脱塩器内の電極保護のために
生じるトリップなどの問題を全て解消できる。
【0009】また、上記脱塩器の液面制御方法におい
て、前記液面計の指示値を補正するにあたって、前記密
度計の設置位置から前記脱塩器までの滞留量に基づく遅
れ時間を補償して補正することが好ましい。このように
すれば、密度計で密度測定した混合液が脱塩器に到達し
た状態で補正できるから、正確な補正が行える。
【0010】また、上記脱塩器の液面制御方法におい
て、前記脱塩器に前記混合液を供給して脱塩する際、前
記混合液中の原油と水の密度および流量から混合液の密
度を推定し、たとえば、脱塩器に供給される混合液中の
原油と水の流量を測定し、これらの流量と予め記憶して
ある原油の密度とから混合液の密度を推定し、この密度
推定値と前記密度計の測定値との差を求め、この差が予
め定めた許容範囲内でないとき前記密度計が異常である
旨の判定をすることが好ましい。このようにすれば、常
に、密度計の異常を監視することができるから、密度計
の異常による運転変動などの問題も直ちに回避できる。
【0011】また、上記脱塩器の液面制御方法におい
て、前記密度推定値と前記密度計の測定値との差を求め
るにあたって、原油タンクから密度計までの滞留量に基
づく遅れ時間を補償して差を求めることが好ましい。こ
のようにすれば、密度推定した混合液が遅れ時間経過後
に密度計に到達したときの密度測定値と前に推定した密
度推定値との差を求めることができるから、両者の差を
正確に求めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の液面制御
方法を適用した脱塩処理システムを示している。同図に
おいて、111,112 は第1、第2原油供給ラインであ
る。各原油供給ライン111,112 には、1基以上の原
油タンク121,122 、タンク元弁191,19 2 、ポン
プ141,142 、流量計151,152 がそれぞれ設けら
れている。第2原油供給ライン112 の先端は、2つの
分岐管路16,17に分岐されている。分岐管路16
は、流量計153 、戻り弁181,182 を介して前記各
原油供給ライン111,112 のポンプ141,142 入口
側にそれぞれ接続されている。分岐管路17は第1原油
供給ライン111 の流量計151 出口側に接続されてい
る。
【0013】前記第1原油供給ライン111 および分岐
管路17からの原油は、ポンプ23、流量計25および
予熱器26を通って第1脱塩器11 の入口21 に供給さ
れている。ポンプ23の入口側には、水注入管21が接
続され、その水注入管21を通って注入される水の注入
量が流量計22で測定されるようになっている。また、
ポンプ23と流量計25との間には、前記第1脱塩器1
1 に供給される原油と水との混合液(以下、「混合液」
という)の密度を測定する密度計24が流量計25に近
接して挿入されている。
【0014】前記第1脱塩器11 には、水層の液面レベ
ルを測定する浮力式液面計31が設置されているととも
に、排水出口71 に調節弁32を介して排水ストリッパ
33が、第1脱塩器11 で処理された原油の出口81
第2脱塩器12 の入口22 がそれぞれ接続されている。
前記第2脱塩器12 には、水層の液面レベルを測定する
浮力式液面計41が設置されているとともに、排水出口
2 に調節弁42を介して前記第1脱塩器11の入口2
1 が、第2脱塩器12 で処理された原油の出口82 に蒸
留塔(図示省略)がそれぞれ接続されている。なお、各
脱塩器11,2 で処理された原油の出口81,2 には、
温度計34,44が設けられている。
【0015】このような脱塩処理システムにおいて、前
記密度計24の異常を監視する密度計異常監視装置71
が設けられているとともに、前記密度計24で測定した
混合液の密度などを用いて前記各脱塩器11,2 に設置
された浮力式液面計31,41の指示値を補正し、この
補正値を基に各脱塩器11,2 内の水層の液面を制御す
る第1、第2の液面制御装置51,61が設けられてい
る。
【0016】前記密度計異常監視装置71は、前記原油
タンク121,122 内の原油密度を予め測定、記憶し、
タンク元弁191,192 の開閉状態から供給原油の密度
を特定し、各原油供給ライン111,112 における原油
の密度ρ1,ρ2 を演算する密度演算部721,722 と、
この密度演算部721,722 からの密度ρ1,ρ2 および
前記各流量計151,152,153,22の流量測定値F1,
2,3,5 から混合液の密度ρ' を推定する混合液密
度推定部73と、前記原油タンク121,122から前記
密度計24までの滞留量に基づく遅れ時間T1 を演算す
る遅れ時間演算部74と、この遅れ時間T1 を補償する
遅れ補償部75と、異常判定部76とから構成されてい
る。
【0017】ここで、前記密度演算部721,722
は、各原油タンク121,122 内の原油密度を基に、次
の式から各ラインにおける原油の密度ρ1,ρ2 を演算す
る。 ρ1 =Σ 第1原油供給ラインタンク密度/タンク数 ……………(1) ρ2 =Σ 第2原油供給ラインタンク密度/タンク数 ……………(2)
【0018】前記混合液密度推定部73では、次の式か
ら混合液密度推定値ρ’を演算する。 混合液密度推定値ρ’=〔(F1 −F3(1))×ρ1 +(F2 −F3(2))×ρ2 +F5 ×ρ0 〕/(F1 +F2 +F5 −F3 ) …………(3) ただし、F1,2,3,5 は各流量計151,152,15
3,22の流量測定値、ρ0 は水の密度である。また、F
3(1)は第2原油供給ライン112 から流量計153 およ
び戻り弁181 を通って第1原油供給ライン111 に戻
る原油の戻り量、F3(2)は第2原油供給ライン112
ら流量計153 および戻り弁182 を通って第2原油供
給ライン112 に戻る原油の戻り量である。
【0019】前記遅れ時間演算部74では、次の式から
遅れ時間T1 min を演算する。 T1 min =〔Q1 /(F1 +F2 −F3 )〕+α …………(4) ただし、Q1 は原油タンク121,122 から密度計24
までの滞留量、αは補正パラメータである。前記遅れ補
償部75は、前記混合液密度推定部73で推定した混合
液密度推定値ρ’と、この値に対して前記遅れ時間T1
min 経過後における密度測定値ρ(密度計24で測定さ
れた値)とに基づいて異常判定するように、前記異常判
定部76に対して指令する。
【0020】前記異常判定部76は、密度計24の密度
測定値ρを取込み、この密度測定値ρと、この時点から
前記遅れ時間T1 前に推定した密度推定値ρ’との差Δ
ρを求める。つまり、 Δρ=ρ’−ρ …………(5) から差Δρを求める。続いて、その差Δρが許容範囲内
であるかを判定する。つまり、 許容下限値≦Δρ≦許容上限値 であるかを判定し、差Δρが許容範囲内から外れたとき
に、アラームを鳴らし密度計24が異常であることを知
らせる。
【0021】前記第1の液面制御装置51は、前記密度
計24の設置位置から第1脱塩器1 1 の入口21 までの
滞留量に基づく遅れ時間T2 を演算する遅れ時間演算部
52と、この遅れ時間T2 を補償する遅れ補償部53
と、密度補正部54と、スイッチ部55と、制御部56
とから構成されている。前記遅れ時間演算部52では、
次の式から遅れ時間T2 min を演算する。 T2 min =(Q2 /F4 )+β …………(6) ただし、F4 は流量計25の流量測定値、Q2 は密度計
24の設置位置から第1脱塩器11 の入口21 までの滞
留量、βは補正パラメータである。
【0022】前記密度補正部54は、次の式を基に、第
1脱塩器11 内における混合液の密度ρA(15) (15℃
の状態)を算出する。 ρA(15) =〔{ρ×(F4-F5)-F5}+(M01/100) ×{(F4-F5)-F5}×1 〕 /〔{(F4-F5)-F5}+{(F4-F5)-F5}× (M01/100)〕…(7) ただし、M01 は第1脱塩器11 をスルーする水含有率で
ある。
【0023】続いて、これを基に、運転状態(温度計3
4の検出温度t1 での運転状態)における原油密度ρ(o
il)t1 および水密度ρ(wa)t1を算出する。 ρ(oil)t1 =ρA(15) ×exp 〔-613.9723 /(ρA(15) ×1000)2×(t1-15) ×{1.0 + 0.8(613.9723/( ρA(15) ×1000)2×(t1-15))}〕 ρ(wa)t1=10{0.217275−0.116953×LOG (t1)} …………(8)
【0024】次に、運転状態での水0〜100%時の浮
力を算出する。 WA 0%(水 0%時の浮力) =ディスプレーサの重量 −ディスプレーサの体積×ρ(oil)t1 WA100 %(水100 %時の浮力)=ディスプレーサの重量 −ディスプレーサの体積×ρ(wa)t1 …………(9)
【0025】最後に、次の式から密度補正後のレベル
(%)を算出する。 密度補正後のレベル=〔1−( LAW−WA100 %)/(WA 0%−WA100 %)〕 ×100×δ ………(10) ただし、δは補正パラメータである。また、 LAWは設計
条件での浮力で、次の式で与えられる。 LAW=W0%−(W0 %−W100%) ×L1/100 ………………(11) なお、L1 は浮力式液面計31の液面指示値、 W 0 %(水 0%時の浮力) =ディスプレーサの重量 −ディスプレーサの体積×設計油比重 W100%(水100 %時の浮力)=ディスプレーサの重量 −ディスプレーサの体積×設計水比重 …………(12) である。
【0026】前記スイッチ部55は、真値(密度補正後
の値)と生値(液面計31からの液面指示値L1)との切
替えを行うもので、ON側に切り替えられたとき真値を、
OFF側に切り替えられたとき生値を、前記制御部56に
与える。前記制御部56は、スイッチ部55を通じて与
えられる値に基づいて、脱塩器11 内の水層の液面レベ
ルが一定になるように制御を行う。
【0027】前記第2の液面制御装置61は、前記密度
計24の設置位置から第2脱塩器1 2 の入口22 までの
滞留量に基づく遅れ時間T3 を演算する遅れ時間演算部
62と、この遅れ時間T3 を補償する遅れ補償部63
と、密度補正部64と、スイッチ部65と、制御部66
とから構成されている。前記遅れ時間演算部62では、
次の式から遅れ時間T3 min を演算する。 T3 min =T2 +〔Q3 /(F4 −F5 )〕+γ …………(13) ただし、Q3 は第1脱塩器11 で処理された原油の出口
1 から第2脱塩器1 2 の入口22 までの滞留量、γは
補正パラメータである。なお、遅れ補償部63、密度補
正部64、スイッチ部65および制御部66について
は、対象が第2脱塩器12 である点を除いて、前記遅れ
補償部53、密度補正部54、スイッチ部55および制
御部56と同一であるため、説明を省略する。
【0028】従って、本実施形態によれば、脱塩器11,
2 に水層5の液面を検出する浮力式液面計31,41
を設置し、この液面計31,41の指示値を基に水層5
の液面を制御する方法において、脱塩器11,2 に供給
される混合液の密度を密度計24で測定し、この測定し
た混合液の密度を用いて液面計31,41の指示値を補
正するようにしたから、原油切替えによる油種変更など
によって脱塩器11, 2 に供給される原油の密度が変化
しても、浮力式液面計31,41の指示誤差によって生
じる問題を解消できる。つまり、下流装置である蒸留塔
への水分同伴による運転異常、排水ストリッパを含めた
下流装置への流動変動、脱塩器内の電極保護のために生
じるトリップなどの問題を全て解消できる。
【0029】また、液面計31,41の指示値を補正す
るにあたって、密度計24の設置位置から脱塩器11,
2 までの滞留量Q2,3 に基づく遅れ時間T2,3 を補
償するようにしたので、密度計24で密度測定した混合
液が脱塩器11,2 に到達した状態で補正できるから、
正確な補正が行える。
【0030】また、2以上の混合原油を脱塩器11,2
に供給して脱塩する場合、個々の原油の密度ρ1,ρ2
予め記憶しておき、これらの原油の密度および流量と水
の流量とから混合液の密度ρ’を推定し、この密度推定
値ρ’と前記密度計24の密度測定値ρとの差Δρを求
め、この差Δρが予め定めた許容範囲内でないとき密度
計24を異常と判定するようにしたので、常に、密度計
24の異常を監視することができる。従って、密度計2
4の異常による運転変動などの問題も回避できる。しか
も、異常と判定したとき、アラームを鳴らして作業者に
密度計24が異常である旨を知らせるようにしたので、
迅速な対応が行える。つまり、スイッチ部55,65を
OFF 側に切り替えることにより、密度計24の異常によ
る運転変動などの問題も回避できる。
【0031】また、密度推定値ρ’と密度計24の密度
測定値ρとの差Δρを求めるにあたって、原油タンク1
1,122 から密度計24までの滞留量Q1 に基づく遅
れ時間T1 を補償するようにしたので、密度推定した混
合液が遅れ時間T1 経過後に密度計24に到達したとき
の密度測定値ρと前に推定した密度推定値ρ’との差Δ
ρを求めることができるから、両者の差を正確に求める
ことができる。
【0032】以上、本発明について好適な実施形態を挙
げて説明したが、本発明は、この実施形態に限られるも
のでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更が可
能である。たとえば、上記実施形態では、各原油供給ラ
イン111,112 における原油の密度ρ1,ρ2 および流
量と水の流量とを測定し、これらの密度と流量とから混
合液密度推定部73で混合液の密度ρ’を推定し、この
密度推定値ρ’と密度計24の密度測定値ρとの差Δρ
を求めるようにしたが、1系統の原油供給ラインのみの
場合には、いずれかの密度演算部721,722 で演算し
た密度ρ1 またはρ 2 を用いてもよい。また、上記実施
形態では、2つの脱塩器11,2 からなる2段式のであ
ったが、1段のみでもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明の脱塩器の液面制御方法によれ
ば、脱塩器に供給される混合液の密度を密度計で測定
し、この測定した混合液の密度を用いて液面計の指示値
を補正し、この補正値を基に水層の液面を制御するよう
にしたから、原油切替えによる油種変更などがあって
も、脱塩器内に設置した浮力式液面計の指示誤差を補正
することができる。よって、油種変更に伴う運転変動な
どの各問題を解消できる。また、密度計の異常を監視す
るようにしたから、密度計の異常による運転変動などの
問題を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液面制御方法を適用した処理システム
を示すブロック図である。
【図2】脱塩器の構造を示す図である。
【符号の説明】
1,11 ,12 脱塩器 5 水層 6 油層 24 密度計 31,41 浮力式液面計 51 第1の液面制御装置 52 遅れ時間演算部 53 遅れ補償部 61 第2の液面制御装置 62 遅れ時間演算部 63 遅れ補償部 71 密度計異常監視装置 72 密度演算部 73 混合液密度推定部 74 遅れ時間演算部 75 遅れ補償部 76 異常判定部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原油を水の存在下において脱塩し、塩類
    を含んだ水層と油層とに分離する脱塩器に前記水層の液
    面を検出する浮力式液面計を設置し、この液面計の指示
    値を基に前記水層の液面を制御する方法であって、 前記脱塩器に供給される原油と水との混合液の密度を密
    度計で測定し、この測定した原油と水との混合液の密度
    を用いて前記液面計の指示値を補正し、この補正値を基
    に水層の液面を制御することを特徴とする脱塩器の液面
    制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の脱塩器の液面制御方法
    において、前記液面計の指示値を補正するにあたって、
    前記密度計の設置位置から前記脱塩器までの滞留量に基
    づく遅れ時間を補償して補正することを特徴とする脱塩
    器の液面制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の脱塩器
    の液面制御方法において、前記脱塩器に前記混合液を供
    給して脱塩する際、前記混合液中の原油と水の密度およ
    び流量から混合液の密度を推定し、この密度推定値と前
    記密度計の測定値との差を求め、この差が予め定めた許
    容範囲内でないとき前記密度計が異常である旨の判定を
    することを特徴とする脱塩器の液面制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の脱塩器の液面制御方法
    において、前記密度推定値と前記密度計の測定値との差
    を求めるにあたって、原油タンクから密度計までの滞留
    量に基づく遅れ時間を補償して差を求めることを特徴と
    する脱塩器の液面制御方法。
JP26153895A 1995-10-09 1995-10-09 脱塩器の液面制御方法 Withdrawn JPH09101824A (ja)

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