JPH089941B2 - ボーリング孔利用の水理・透気試験または採水を行う装置 - Google Patents

ボーリング孔利用の水理・透気試験または採水を行う装置

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JPH089941B2
JPH089941B2 JP2131220A JP13122090A JPH089941B2 JP H089941 B2 JPH089941 B2 JP H089941B2 JP 2131220 A JP2131220 A JP 2131220A JP 13122090 A JP13122090 A JP 13122090A JP H089941 B2 JPH089941 B2 JP H089941B2
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義和 鍜治
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、地下水の挙動に関する調査、研究を目的と
して、各種の水理試験や透気試験、及び採水などを行う
ための装置に係り、特に、大深度・多種目・広範囲に渡
る測定を可能とするための技術に関する。
[従来の技術] 近年、変電所や発電所などのエネルギー関連や一般土
木事業における各種構造物、或いは用地の限られた都市
部における空間確保用の構造物において、大深度地下利
用の必要性が指摘されている。このような大深度地下利
用の地下構造物の設計、建設、維持管理に関して、地下
水の挙動は、地盤/岩盤の力学特性と共に解明しなけれ
ばならない重要な事項である。
従来、地下水の挙動に関する技術としては、液体また
は気体の給排操作によって膨脹・収縮するパッカーを使
用し、このパッカーを膨脹させてパッカー間に閉鎖空間
を形成し、この閉鎖空間に対して液体または気体を注入
または採取し、水理試験、透気試験、または採水を行っ
ている。すなわち、水頭圧試験、注入試験(定常状態を
利用した透水係数の算定)、圧力消散酸試験(非定常状
態を利用した透水係数の算定)、水性・水質をモニター
しながらの採水、トレーサ試験などを行っている。
また、このようにパッカーを使用した場合の試験方法
としては、従来シングルパッカー法とダブルパッカー法
の二種類の方法が存在している。シングルパッカー法
は、試験区間上部に1個のパッカーを設置し、試験区間
長ずつ掘進して試験を行う方法であり、ダブルパッカー
法は、試験前に試験孔全体を掘削しておき、試験区間の
上下にパッカーを設置して試験する方法である。このう
ち、前者のシングルパッカー法は、1個のパッカーを使
用するだけであるため、設備が簡略であるが、多種の試
験区間において試験を行う際には、ボーリングと試験と
を交互に繰返すことになり、その都度各種装置の交換な
どの作業が必要となる。これに対し、ダブルパッカー法
は、パッカーの位置のみを適宜変更することによって多
種の試験区間において順次試験を行うことができるた
め、有望視されている。
また、以上のようにパッカーを使用して試験を行う際
には、パッカー及び各種センサを含む孔内装置を、ボー
リング孔内に下降させ、また孔内から上昇させる昇降手
段が必要となるが、このような昇降手段としては従来、
ボーリングロッドまたはケーブルが使用されている。
このうち、ボーリングロッドは、管状として、注入・
採取管を兼ねて必要な箇所にバルブを設けたり、或いは
内部に電気ケーブルを通すことなどが可能であり、孔内
装置の構成を簡略兼できる利点がある反面、その駆動装
置及び支持手段が大型化し易い上、ボーリング孔内の所
望の位置に孔内装置をセットするのに時間がかかる欠点
がある。特に大深度の測定に適用する場合には、多数の
ロッドを接続しなければならず、その分だけ設備が大型
化する上、試験のための準備作業に係る労力及び時間を
割合が高くなってしまう。また、ロッドの接続部におけ
る流体の漏れなどを生じる危険性もある。
これに対し、ケーブルを使用した場合には、駆動装置
及び支持手段を小型化でき、ボーリング孔内の所望の位
置に孔内装置をセットする時間もかからず、特に大深度
の測定に有利であるが、ロッドと異なり、注入・採取管
を兼ねることはできないため、孔内装置にバルブを設け
ようとすると構成が複雑化してしまうという欠点を有し
ている。すなわち、多種目・広範囲に渡る測定を行うた
めには、孔内装置にバルブを設けることが要求される
が、ケーブルによってパッカーの昇降を行う場合には、
ボーリングロッドと異なり、独立したバルブ装置を使用
し、これをパッカーと並行して支持し、昇降しなければ
ならないため、バルブ周辺の構成が複雑化し易い。
一方、従来、ボーリング孔周辺の亀裂帯或いは破砕帯
などの広がりが把握された場合においては、このボーリ
ング孔から任意の距離に、1個または複数の別のボーリ
ング孔を掘削し、この新たなボーリング孔にも同様に孔
内装置を挿入し、それぞれの孔における任意の試験区間
において電導度、温度、圧力などの経時変化を連続的に
計測する、いわゆるトレーサ試験を行っている。しかし
ながら、このように、複数のボーリング孔を掘削し、そ
れぞれの孔に孔内装置を挿入するために、装置規模、労
力及び作業時間が倍増してしまい、コスト的にも高いも
のとなる欠点がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するた
めに提案されたものであり、その目的は、ダブルパッカ
ー法を適用し、小型・簡略な構成でありながら、大深度
・多種目・広範囲に渡る測定が可能で、特に、トレーサ
試験において複数のボーリング孔を掘削することなく、
1個のボーリング孔だけで容易に試験を実施し得るよう
な、優れたボーリング孔利用の水理・透気試験または採
水を行う装置を提供することである。
また、具体的には、装置を複雑化することなく、孔内
装置にバルブを設け、より多種目・広範囲に渡る測定を
可能とすることも目的の一つである。
[課題を解決するための手段] 請求項1の発明によるボーリング孔利用の水理・透気
試験または採水を行う装置は、液体または気体の給排操
作によって膨脹・収縮する一対のパッカーを含み、ボー
リング孔内に挿入される孔内装置と、この孔内装置を孔
内に対して昇降する昇降手段と、少なくともパッカー膨
脹・収縮装置、及び液体または気体の注入または採取を
行う注入・採取装置を含み、地上に配置される地上装置
と、パッカー膨脹・収縮装置とパッカーとを接続するパ
ッカー膨脹・収縮ラインと、注入・採取装置と孔内装置
とを接続する注入・採取ラインとを備え、昇降手段によ
り孔内装置をボーリング孔内に挿入し、パッカー膨脹・
収縮装置によりパッカー膨脹・収縮ラインを介して液体
または気体をパッカーに送り込み、パッカーを膨脹させ
てパッカー間に閉鎖空間を形成し、この閉鎖空間に対
し、注入・採取装置により注入・採取ラインを介して液
体または気体を注入または採取し、水理試験、透気試
験、または採水を行う装置において、孔内装置、地上装
置、及び昇降手段が次のように構成されたことを特徴と
している。
すなわち、請求項1の発明において、孔内装置は、複
数のダブルパッカーユニットを、連結手段を介して着脱
可能に連結して構成される。ここで、ダブルパッカーユ
ニットは、一対のパッカー、及びこのパッカー間に設け
られ、パッカー間における所定の対象を検出、測定する
センサを含む。また、ダブルパッカーユニットの連結手
段は、電気ケーブルを内蔵した高張力ケーブルであり、
この連結用高張力ケーブルの両端には、ダブルパッカー
ユニットと着脱可能なケーブルヘッドを有する。一方、
地上装置は、センサのデータを処理するデータ処理装置
を含む。さらに、昇降手段は、地上装置と孔内装置とを
電気的に接続する電気ケーブルを内蔵した高張力ケーブ
ルであり、この昇降用高張力ケーブルの一端には、ダブ
ルパッカーユニットと着脱可能なケーブルヘッドを有す
る。
また、この請求項1の発明による装置を基本として、
請求項2以下に記載したような、各種の応用的な装置を
得られる。
請求項2の発明は、ダブルパッカーユニットと昇降用
または連結用高張力ケーブルとをそれぞれ着脱可能に構
成したことに対応して、パッカー膨脹・収縮装置とパッ
カーとを接続するパッカー膨脹・収縮ラインについて
も、各ケーブルと対応するパッカー膨脹・収縮用チュー
ブを設けると共に、ダブルパッカーユニット内にパッカ
ー膨脹・収縮用流路を設け、且つパッカー膨脹・収縮用
チューブの端部を対応するケーブルのケーブルヘッドに
貫通接続し、これらの流路及びチューブが、ダブルパッ
カーユニットの接続により連通し、パッカー膨脹・収縮
ラインを形成するようにしたものである。
請求項3の発明は、ダブルパッカーユニットと昇降用
または連結用高張力ケーブルとをそれぞれ着脱可能に構
成したことに対応して、注入・採取装置と孔内装置とを
接続する注入・採取ラインについても、昇降用高張力ケ
ーブルと対応する注入・採取用チューブを設けると共
に、ダブルパッカーユニット内に注入・採取用流路を設
け、さらに、場合によっては、連結用高張力ケーブルと
対応する注入・採取用流路を選択的に設け、且つ注入・
採取用チューブの端部を対応するケーブルのケーブルヘ
ッドに貫通接続し、これらの流路及びチューブが、ダブ
ルパッカーユニットの接続により連通し、注入・採取ラ
インを形成するようにしたものである。
請求項4の発明は、ダブルパッカーユニットに電動式
バルブを設け、この電動式バルブを駆動するバルブ駆動
制御装置を設けたものであり、請求項5の発明は、さら
に、電動式バルブをユニット化し、ダブルパッカーユニ
ットと高張力ケーブルのケーブルヘッドとの間に着脱可
能に接続したものである。
請求項6の発明は、ダブルパッカーユニットの、一対
のパッカーとセンサとを着脱可能にユニット化し、さら
に、パッカーユニット間に着脱可能に接続されるかまた
は接続可能とされ、接続時にパッカーユニット間の距離
を選択するスペーサユニットを使用するものである。
請求項7の発明は、ダブルパッカーユニットに、アン
プ、スキャニングシステムの電子ボード、及びダブルパ
ッカーユニットと地上のデータ処理装置との通信用テレ
メトリーシステムの電子ボードを加えたものであり、請
求項8の発明は、アンプ、スキャニングシステムの電子
ボード、及びダブルパッカーユニットと地上のデータ処
理装置との通信用テレメトリーシステムの電子ボードを
含むアンプ・テレメトリーユニットを設け、このアンプ
・テレメントリーユニットを、センサユニットとパッカ
ーユニットとの間に着脱可能に接続したものである。
[作用] 以上のような構成を有する本発明の作用は次の通りで
ある。
まず、請求項1の発明においては、一対のパッカーを
含む複数のダブルパッカーユニットを連結して孔内装置
を構成していることにより、1個のボーリング孔内で複
数の閉鎖空間が得られるため、1個のボーリング孔を利
用して、大深度・多種目・広範囲に渡る測定が可能とな
る。
特に、1個のボーリング孔周辺の亀裂帯或いは破砕帯
などの広がりが把握され、トレーサ試験を行う場合に
は、複数のダブルパッカーユニットのうちの1個のダブ
ルパッカーユニットの一対のパッカー内に注水し、この
パッカー間の閉鎖空間と他のパッカー間の閉鎖空間と
で、電導度、温度、圧力などの経時変化を連続的に計測
することにより、この1個のボーリング孔のみで、トレ
ーサ試験を行うことができる。従って、複数のボーリン
グ孔を掘削することなくトレーサ試験を行うことができ
るので、装置規模、労力及び作業時間を格段に低減で
き、コストを低減できる利点がある。
また、請求項1の発明においては、孔内装置をユニッ
ト化しているため、測定の種類や測定範囲に応じて孔内
装置を交換可能である。特に、ダブルパッカーユニット
を連結手段を介して着脱可能に連結しているため、任意
のダブルパッカーユニットを交換したり、さらに、単数
のダブルパッカーユニットのみを使用することも可能で
あり、より多種目・広範囲にわたる測定が可能となる。
加えて、このように装置をユニット化したことから、装
置の設置・撤去作業、或いは運搬の際に、小型・軽量な
ユニット単位で柔軟に対処できるため、作業が容易化さ
れる。
さらに、請求項1の発明においては、地上装置と孔内
装置とを電気的に接続する電気ケーブルを内蔵した高張
力ケーブルをダブルパッカーユニットの連結用及び孔内
装置の昇降用として使用しているため、電気信号の伝送
構造を簡略化でき、ユニットの機械的接続・切離により
自動的に電気的接続・切離を行うことができる。この場
合、高張力ケーブルによって孔内装置を昇降しているた
め、大深度の測定においても、駆動装置及び支持手段を
小型化でき、短時間にてボーリング孔内の所望の位置に
孔内装置をセットできる利点もある。
また、請求項2及び請求項3の発明は、各ケーブルに
対応するようにチューブを設けると共に、ダブルパッカ
ーユニット内に流路を形成し、且つチューブの端部を対
応するケーブルのケーブルヘッドに貫通接続し、ユニッ
トの接続時に連通するようにしたことにより、さらに構
成を簡略化でき、ユニットの機械的接続・切離により自
動的にパッカー膨脹・収縮ラインまたは注入・採取ライ
ンの接続・切離を行うことができる。
一方、以上のように、孔内装置をユニット化したこと
により、請求項4の発明として記載したように、ダブル
パッカーユニットの外側に、電動式バルブを設けること
が可能である。この請求項4の発明においては、この電
動式バルブを地上のバルブ駆動制御装置により駆動制御
することにより、さらに多種目・広範囲にわたる測定を
行うことが可能となり、また構成が複雑化することもな
い。
そして、請求項5の発明は、電動式バルブを電動式バ
ルブユニットとしたことにより、電動式バルブユニット
を任意に着脱できるため、さらに構成の柔軟性を向上で
きる。
また、請求項6の発明は、ダブルパッカーユニット
を、さらに、一対のパッカーユニット、センサユニッ
ト、及びスペーサユニットにて構成することにより、交
換単位をより小さくできる。例えば、試験に応じてセン
サユニットのみを交換したり、また、必要な試験区間に
応じてスペーサユニットを着脱或いは交換することによ
り、ダブルパッカーユニットのパッカー間距離を変える
ことができるなど、構成の柔軟性を向上できる。従っ
て、同一ユニットを無駄なく使用でき、結果として使用
するユニットの総数を少なくできる。
さらに、請求項7の発明は、ダブルパッカーユニット
に、アンプ、スキャニングシステムの電子ボード、及び
ダブルパッカーユニットと地上のデータ処理装置との通
信用テレメトリーシステムの電子ボードを加えることに
より、ダブルパッカーユニットにおけるデータを、容
易、確実に地上のデータ処理装置に転送できる。
そして、請求項8の発明は、このようなアンプ、スキ
ャニングシステムの電子ボード、及びダブルパッカーユ
ニットと地上のデータ処理装置との通信用テレメトリー
システムの電子ボードについても、これらを含むアンプ
・テレメトリーユニットを形成し、センサユニットとパ
ッカーユニットとの間に着脱可能に接続したことによ
り、構成の柔軟性をさらに向上できる利点を有してい
る。
[実施例] 以下に、本発明によるボーリング孔利用の水理・透気
試験または採水を行う装置の一実施例(以下には、多連
式ダブルパッカーシステムと称する)を、図面を参照し
て具体的に説明する。
*実施例の構成* まず、第1図は、本実施例の多連式ダブルパッカーシ
ステム全体を示す概略構成図であり、大別して、孔内装
置1、ケーブル(昇降手段)及びチューブ2、パッカー
膨脹・収縮装置3、バルブコントロールユニット(バル
ブ駆動制御装置)4、注入・採水コントロールユニット
(注入・採取装置)5、データ収録・処理ユニット(デ
ータ処理装置)6、深度メータ7の7部分から構成され
ている。以下には、孔内装置1を主とし、各部分につい
てそれぞれ説明する。
孔内装置…第2図(第1図、第3図乃至第5図) 孔内装置1は本システムの主体となる部分であり、第
2図に示すように、採水のためのポンプユニット11、注
入・採水ラインバルブの開閉を自由に行うための電動式
バルブユニット12、第1のダブルパッカーユニット13、
先端コーン14、中継ケーブル(連結用高張力ケーブル)
15、第2のダブルパッカーユニット16、先端コーン17、
及びパッカー間の距離を選択するための2サイズのスペ
ーサユニット18,19を有している。
第2図に示すように、第1のダブルパッカーユニット
13は、高耐圧のパッカーを装着してなる一対のパッカー
ユニットa,dと、高精度の温度・圧力・電導度センサを
組込んだセンサユニットc、センサユニットcのセンサ
へ電流・電圧を供給すると共にセンサからのデータを増
幅・スキャニングし地上のデータ収録・処理ユニット6
へ転送するためのアンプ・テレメトリーユニットbとを
有しており、これらの単位ユニットa〜dをその符号順
に互いに着脱可能に接続することで、第1のダブルパッ
カーユニット13が形成されている。
第2のダブルパッカーユニット16も、パッカーユニッ
トe,hと、センサユニットg、アンプ・テレメトリーユ
ニットfとを有しており、これらの単位ユニットe〜h
がその符号順に互いに着脱可能に接続されている。
この場合、第1、第2のダブルパッカーユニット13,1
6を構成する各単位ユニットは、全く同一の構成とされ
ている。すなわち、パッカーユニットa,d,e,hは、同一
の構造、形状、及び寸法とされ、センサユニットc及び
gは、同一の構造、形状、及び寸法とされ、さらに、ア
ンプ・テレメトリーユニットb及びfは、同一の構造、
形状、及び寸法とされている。
また、第1のダブルパッカーユニット13における、セ
ンサユニットcとパッカーユニットdの間(矢印A)、
及び第2のダブルパッカーユニット16における、センサ
ユニットgとパッカーユニットhとの間(矢印B)に
は、スペーサユニット18または19が接続可能となってい
る。
なお、第3図は、第1、第2のダブルパッカーユニッ
ト13,16のセンサユニットc,gの断面を示す図であり、ユ
ニットの中心には、電気ケーブルLEが配置され、この周
囲には、パッカー膨脹・収縮用流路LP、注入用流路L1
採水用流路L2が、LPを頂点とする直角二等辺三角形状
で、且つL1及びL2がユニットの中心を挟んで対向するよ
うに配置されている。また、パッカー膨脹・収縮用流路
LPとユニットの中心を挟んで対向する位置には、電導度
センサS1が配置され、この電導度センサS1と注入用流路
L1の間には、温度センサS2が配置され、温度センサS2
ユニットの中心を挟んで対向する位置には、圧力センサ
S3が配置されている。さらに、これらの構成要素のう
ち、パッカー膨脹・収縮用流路LP、注入用流路L1、採水
用流路L2、及び電導度センサS1はユニットの中心に対し
て同一円周上にそれぞれの中心を有している。
この場合、3種のセンサS1〜S3は、センサユニットc,
gに固有の構成であるが、電気ケーブLE及び3種の流路L
P,L1,L2は、各パッカーユニットa,d,e,h及びアンプ・テ
レメトリーユニットb,fにも共通の構成であり、接続ま
たは連通可能に構成されている。また、これらの各ユニ
ットa〜hの3種の流路LP,L1,L2は非使用時には閉鎖さ
れるようになっている。
なお、第1図の連結状態では、第1、第2のダブルパ
ッカーユニット13,16は、それぞれスペーサユニット18
または19、及びパッカー膨脹・収縮用高耐圧チューブTP
を組込まれている。この場合、スペーサユニット18また
は19は、ダブルパッカーユニット13,16を構成する前述
の各ユニットa〜hと同様に、電気ケーブルLEを内蔵し
ている。
一方、中継ケーブル(連結用高張力ケーブル)15は、
電気ケーブルを内蔵した高張力ケーブルとされ、この中
継ケーブル15の周囲には、パッカー膨脹・収縮用高耐圧
チューブTPが併設され、中継ケーブル15の両端には、ダ
ブルパッカーユニット13,16のパッカーユニットa,d,e,f
のいずれかと着脱可能なケーブルヘッドi,jが設けられ
ている。そして、このケーブルヘッドi,jは、図示して
いないが、その内部に電気ケーブルLEの端部とパッカー
膨脹・収縮用流路LPとを有しており、第1図に示すよう
に、パッカーユニットとの接続時には中継ケーブル15内
の電気ケーブルLPとパッカーユニット内の電気ケーブル
LPとを電気的に接続し、中継ケーブル15に併設されたパ
ッカー膨脹・収縮用チューブTPとパッカーユニット内の
パッカー膨脹・収縮用流路LPとを連通するようになって
いる。
従って、第1図の連結状態では、第1、第2のダブル
パッカーユニット13,16を構成するユニットの電気ケー
ブルLEは互いに接続され、ダブルパッカーユニット同志
を後述する中継ケーブル15を介して一連のデータ伝送・
電力供給ラインを形成しており、また、第1、第2のダ
ブルパッカーユニット13,16を構成するユニットのパッ
カー膨脹・収縮用流路LPは、組込まれたパッカー膨脹・
収縮用チューブTPを介して互いに接続され、さらに、中
継ケーブル15と併設されたパッカー膨脹・収縮用チュー
ブTPを介して一連のパッカー膨脹・収縮ラインを形成し
ている。
これに対し、第1図の連結状態における注入・採水ラ
イン側の構成は、第1のダブルパッカーユニット13内に
のみ注入口A1及び採水口A2が組込まれているため、第1
のダブルパッカーユニット13の一方のパッカーユニット
aからセンサユニットcに至る注入用流路L1及び採水用
流路L2のみが注入ライン及び採水ラインを形成してお
り、第1のダブルパッカーユニット13の他法のパッカー
ユニットd、及び第2のダブルパッカーユニット16を構
成する各ユニットe〜hの注入用流路L1及び採水用流路
L2は、注入ライン及び採水ラインから外れて非使用状態
にあり、閉塞されている。
先端コーン14,17は、第1、第2のダブルパッカーユ
ニット13,16のパッカーユニットd,hに対し、着脱可能に
接続されるようになっており、第2図の分割状態では、
共にパッカーユニットd,hに接続され、それぞれのユニ
ットを終端させており、また第1図の連結状態では、連
結部となるパッカーユニットdの先端コーン14は外され
ている。
第2図に示すように、ポンプユニット11と電動式バル
ブユニット12は、互いに着脱可能に接続されており、電
動式バルブユニット12は、第1のダブルパッカーユニッ
ト13のパッカーユニットaに着脱可能に接続されてい
る。また、第4図に示すように、ポンプユニット11に
は、後述する高張力ケーブルのケーブルヘッド21が、着
脱可能に接続されている。そして、第4図に示すよう
に、これらケーブルヘッド21、ポンプユニット11、電動
式バルブユニット12の内部には互いに連通する注入用流
路L1、採水用流路L2、及び図示していない電気ケーブル
とパッカー膨脹・収縮用流路がそれぞれ設けられてお
り、第1のダブルパッカーユニット13の電気ケーブルLE
及び流路LP,L1,L2を、後述する孔内装置1外のケーブル
22及びチューブ23〜25とそれぞれ接続・連通するように
なっている。
この場合、第4図に示すように、ポンプユニット11
は、注入用流路L1と採水用流路L2との間に、大径のシリ
ンダCy及びピストンPiを有しており、採水時には後述す
る注入・採水コントロールユニット5によって注入ライ
ンが制御されることで採水ラインに対してポンプとして
作用するようになっている。
一方、第5図に示すように、電動式バルブユニット12
は、注入用流路L1と採水用流路L2にそれぞれ電動式バル
ブB1,B2を有しており、これらのバルブB1,B2は、電気ケ
ーブルLEを介して接続されたバルブコントロールユニッ
ト4によって制御されるようになっている。
ところで、以上の説明において、それぞれ着脱可能と
記述した各単位ユニット間の接続部の構成は、全く同一
の構成とされており、ケーブルヘッド21から先端コーン
17に至るまでの任意の単位ユニットのうち、任意の単数
または複数の単位ユニットを取外し、その両側の単位ユ
ニット同志を接続することが可能であり、また、逆に同
じ接続構成を有する別の単位ユニットを任意の接続部に
挿入することも可能となっている。
ケーブル(昇降手段)及びチューブ…第1図 ケーブル及びチューブ2は、孔内装置1と各地上装置
3〜7を接続する部分であり、孔内装置1を孔内に対し
て昇降し、これを定位置に支持すると共に、データ収録
のコントロール指令やデータの転送、注入・採水などの
ために設けられている。
すなわち、このようなケーブル及びチューブ2として
は、電気ケーブルを内蔵した昇降用高張力ケーブル22を
中心として、この周囲に、パッカー膨脹・収縮用高耐圧
チューブ23、注入用高耐圧チューブ24、採水用高耐圧チ
ューブ25が設けられている。そして、これらのケーブル
22及びチューブ23〜25の端部は同一のケーブルヘッド21
に接続され、このケーブルヘッド21を介して第1のダブ
ルパッカーユニット13の電気ケーブルLE及び流路LP,L1,
L2とそれぞれ接続・連通されるようになっている。
また、第1図中26,27は、昇降用高張力ケーブル22を
昇降させるための電動式ウィンチ及び滑車であり、ま
た、滑車27にはエンコーダが装着されている。
パッカー膨脹・収縮装置…第1図 第1図に示すように、パッカー膨脹・収縮装置3は、
パッカー膨脹・収縮用高耐圧チューブ23及びダブルパッ
カーユニット13,16内のパッカー膨脹・収縮用流路LP
らなるパッカー膨脹・収縮ラインを介して、各パッカー
ユニットa,d,e,hに接続されており、窒素ガスN2の制御
を介して全てのパッカーの膨脹・収縮操作を行うように
なっている。この場合、使用する液体または気体として
は、このように窒素ガスN2を使用することが一般的に考
えられるが、長期に亘る測定への対応を考慮して、水な
どの液体を使用することも可能である。
バルブコントロールユニット(バルブ駆動制御装置)
…第1図 第1図に示すように、バルブコントロールユニット4
は、昇降用高張力ケーブル22に内蔵された電気ケーブ
ル、及び第1のダブルパッカーユニット13内に内蔵され
た電気ケーブルLEからなるデータ伝送・電力供給ライン
を介して、電動式バルブユニット12に電気信号を送ると
共に、電力を供給してバルブB1,B2を駆動制御するよう
になっている。
注入・採水コントロールユニット(注入・採取装置)
…第1図 第1図に示すように、注入・採水コントロールユニッ
ト5は、注入ライン及び採水ラインを介して第1のダブ
ルパッカーユニット13に接続されており、注入ラインを
介して第1のダブルパッカーユニット13内に水などの液
体状流体を注入し、または、注入ラインを制御すること
で第1のダブルパッカーユニット13のポンプユニット11
を動作させ、採水ラインにより採水を行うようになって
いる。なお、注入・採水コントロールユニット5におい
て注入する液体としては水が使用され、また、注入する
気体としては、パッカー膨脹・収縮装置3と同様に窒素
ガスN2が使用されている。
データ収録・処理ユニット(データ処理装置)…第1
図 データ収録・処理ユニット6は、孔内装置1と共に、
本システムの主体となる部分であり、昇降用高張力ケー
ブル22に内蔵された電気ケーブル、第1のダブルパッカ
ーユニット13内に内蔵された電気ケーブルLE、中継ケー
ブル15に内蔵された電気ケーブル、第2のダブルパッカ
ーユニット16内に内蔵された電気ケーブルLEからなるデ
ータ伝送・電力供給ラインを介して孔内装置1の各ダブ
ルパッカーユニット13,16に接続さりており、これらの
ダブルパッカーユニット13,16の各センサユニットc,g
に、データ収集に関する指令を送り、必要な電力を供給
すると共に、センサユニットc,fからアンプ・テレメト
リーユニットb,fを介して送られてくる各種試験データ
の収録と処理を行うようになっている。また、このデー
タ収録・処理ユニット6には、前述の注入・採水コント
ロールユニット5の注入圧と注入量のデータも同時に収
録・処理されるようになっている。
深度メータ…第1図 深度メータ7は、昇降用高張力ケーブル22の昇降用の
滑車27に装着されたエンコーダから、深度に関するパル
ス信号を受信し、深度を表示する装置である。
*実施例の作用* 以上のような構成を有する本実施例の多連式ダブルパ
ッカーシステムの作用は次の通りである。
トレーサ試験…第1図 第1図に示すように、単一のボーリング孔周辺に、亀
裂帯または破砕帯8などの広がりが把握された場合にお
いては、本システムにより、単一孔のみを使用して以下
のような手順でトレーサ試験を実施することが可能であ
る。
まず、ボーリング孔の試験対象となる区間に応じて、
第1のダブルパッカーユニット13におけるパッカーユニ
ットa,d間及び第2のダブルパッカーユニット16におけ
るパッカーユニットe,h間の間隔を調整する。すなわ
ち、第2図に示したような、スペーサユニット18,19を
選択的に接続することにより、パッカーユニットa,d間
及びパッカーユニットe,h間の距離を選択する。これと
共に、第1、第2のダブルパッカーユニット13,16を中
継ケーブル15によって連結する。この場合、中継ケーブ
ル15の長さは自由に選択可能である。
次に、上記のようにしてセットされた孔内装置(多連
式ダプルパッカーユニット)1を、その全てのパッカー
ユニットa,d,e,hを収縮させ、且つ注入ラインのバルブB
1及び採水ラインのバルブB2を閉じた状態で、電動式ウ
ィンチ26を操作することにより降下させ、所定の深度に
達した時点でこの位置に保持する。
続いて、注入ラインのエアー抜きを行う。このエアー
抜きは、注入ラインにエアーが混入するとデータが乱
れ、試験精度が低下する危険性があるため、これを防止
する目的で行うものである。すなわち、全てのパッカー
ユニットa,d,e,hを収縮させた状態で注入・採水コント
ロールユニット5を操作することにより注入ラインに水
を注入し、水を循環させることにより、注入ラインのエ
アー抜きを実施する。
この後、パッカー膨脹・収縮装置3を操作することに
より、全てのパッカーユニットa,d,e,hを膨脹させ、第
1のダブルパッカーユニット13のパッカーユニットa,d
間、及び第2のダブルパッカーユニット16のパッカーユ
ニットe,h間に閉鎖空間を形成する。
そして、パッカーユニットa,d,e,hの膨脹に伴うパッ
カーユニットa,d間及びe,h間の水圧の上昇が解消され、
安定した水圧になった段階でトレーサ試験を実施する。
この場合、トレーサ試験の注入パターンは、地盤・岩
盤状況に応じて各種のパターンが考えられる。また、計
測対象及び計測パターンも場合に応じて適宜選択される
が、本システムでは、第1、第2のダブルパッカーユニ
ット13,16に電導度センサS1、温度センサS2、圧力セン
サS3を設けており、トレーサ試験時には各パッカーユニ
ットa,d間及びc,d間の電導度、温度、圧力の経時変化を
連続的に自動計測するように設定する。
第6図は、このようなトレーサ試験の試験結果の一例
を示すグラフであり、P0,Q0は、地上装置における注入
圧及び注入流量、P1,Ec1,T1は、第1のダブルパッカー
ユニット13内における圧力、電導度、及び温度、P2,E
c2,T2は、第2のダブルパッカーユニット16内における
圧力、電導度、及び温度をそれぞれ示している。この第
6図から、対象となる地盤・岩盤における亀裂帯・破砕
帯の透水特性を推定することが可能である。
なお、この測定深度におけるトレーサ試験を終了した
段階で、再びパッカー膨脹・収縮装置3を操作して全て
のパッカーユニットa,d,e,hを収縮させる。そして、全
てのパッカーユニットa,d,e,hが収縮した後、再び電動
式ウィンチ26を操作することにより、異なる測定深度に
て測定する場合には、次の測定深度へ孔内装置1を移動
させ、また、試験を完全に終了する場合には、孔内装置
1をボーリング孔から地上へ引上げる。
単一のダブルパッカーユニット使用による水頭圧測定
と注入試験 ダブルパッカーユニットを使用した本システムにおい
ては、単一のダブルパッカーユニットのみを孔内装置と
して、各種の水理・透気試験を行うことができるが、例
えば、単一のダブルパッカーユニット13(または16)及
び電動式バルブニット12のみを孔内装置として使用し
て、パッカーユニットa,d間の水頭圧測定と注入試験に
よる換算透水係数を求める場合の手順は、以下の通りで
ある。
まず、ボーリング孔の試験対象となる区間に応じて、
単一のダブルパッカーユニット13におけるパッカーユニ
ットa,d間の間隔を調整する。すなわち、スペーサユニ
ット18,19を選択的に接続することにより、パッカーユ
ニットa,d間の距離を選択する。
次に、上記のようにしてセットされた孔内装置(単一
のダブルパッカーユニット)を、その一対のパッカーユ
ニットa,dを収縮させ、且つ注入ラインのバルブB1及び
採水ラインのバルブB2を閉じた状態で、電動式ウィンチ
26を操作することにより降下させ、所定の深度に達した
時点でこの位置に保持する。
続いて、一対のパッカーユニットa,dを収納させた状
態で注入・採水コントロールユニット5を操作すること
により注入ラインに水を注入し、水を循環させることに
より、注入ラインのエアー抜きを実施する。
なお、この段階までの作業は、ダブルパッカーユニッ
トを連結しないことを除けば、前述したトレース試験に
おける途中までの準備作業と同様である。
そして、以上のような準備作業の後、パッカー膨脹・
収縮装置3を操作することにより、一対のパッカーユニ
ットa,dを膨脹させ、このパッカーユニットa,d間に閉鎖
空間を形成すると同時に、センサユニットcの圧力セン
サS3にて、パッカーユニット膨脹に伴うパッカーユニッ
ト間の水圧測定を行う。この水圧測定は、パッカーユニ
ットの膨脹以前を起点として開始し、最終的に水圧が安
定するまで連続的に行う。第7図は、このような水圧測
定の測定結果の一例を示すグラフであり、P1は、パッカ
ーユニットa,d間の水圧を示している。この第7図か
ら、所定の深度での水頭圧を求めることができ、水圧の
消散過程を利用した非定常状態の算定式から透水係数を
算定することができる。
また、パッカーユニットa,d間の水圧が安定した段階
で、地上のバルブコントロールユニット4を操作して注
入ラインのバルブB1(第4図)を開き、注入試験を実施
する。第8図及び第9図は、多段階注入による注入試験
結果の一例を示すグラフであり、P1はパッカーユニット
(センサユニットcの圧力センサS3)で測定した注入
圧、Q0は地上装置における注入流量を示している。この
第8図及び第9図から、ルジオン値或いは換算透水係数
を算定することができる。
なお、この測定深度における注入試験を終了した段階
で、再びパッカー膨脹・収縮装置3を操作して一対のパ
ッカーユニットa,dを収縮させる。そして、一対のパッ
カーユニットa,dが収縮した後、再び電動式ウィンチ26
を操作することにより、次の測定深度へ孔内装置1を移
動させるか或いは孔内装置1をボーリング孔から地上へ
引上げて測定試験を完了する。
より具体的に、以上のような手順に従って、花崗岩を
対象に、深度500mのボーリング孔にて深度40〜500mの測
定範囲で測定試験を行ったところ、第10図及び第11図に
示すような結果が得られた。ここで、第10図は、パッカ
ーユニットを膨脹させた際の、測定時間25分間の測定に
おけるパッカーユニットa,d間の水圧P1の変化を示して
おり、この図から所定の深度における水頭圧と換算透水
係数を算定可能である。なお、この第10図において、T1
は、パッカーユニットa,d間の温度、EC1はパッカーユニ
ットa,d間の電導度を示しており、パッカーユニット間
の圧力レンジは20〜30(kg/cm2)、温度レンジは0〜25
℃、電導度レンジは0〜2000(μs/cm)である。一方、
第11図は多段階注入による試験時間2時間30分の注入試
験のデータであり、P1はパッカーユニットa,d間の水
圧、P0,Q0は、地上装置における注入圧及び注入流量、E
C1はパッカーユニットa,d間の電導度をそれぞれ示して
おり、パッカーユニット間の圧力レンジは0〜50(kg/c
m2)、地上装置の注入圧力レンジは0〜40(kg/cm2)、
地上装置の注入流量レンジは0.0〜1.0(/min.)、パ
ッカーユニット間の電導度レンジは0〜2000(μs/cm)
である。この第11図から、当該試験区間での岩盤の透水
性を算出したところ、約0.05Luであった。
地下水の採取…第5図 本システムでは、第4図及び第5図に示すように、ダ
ブルパッカーユニット13(または16)に電動式バルブユ
ニット12及びポンプユニット11を装着することにより、
以下に示すような2通りの採水方法が可能であり、多様
な状況においても採水の可能性を高めることができる。
なお、ここでは、第1図に示すように、第1のダブルパ
ッカーユニット13に、ポンプユニット11及び電動式バル
ブユニット12を装着した場合について説明する。
第1に、エアーリフト方式による地下水採取が可能で
ある。まず、注入ラインのバルブB1と採水ラインのバル
ブB2を共に開いた状態で、注入・採水コントロールユニ
ット5により注入ラインに窒素ガスN2を注入し、パッカ
ーユニットa,d間の水を採水ラインに導く。パッカーユ
ニットa,d間の水がほとんど押し上げられ、パッカーユ
ニットa,d間に窒素ガスが充満した段階で、バルブコン
トロールユニット4により採水ラインのバルブB2を閉じ
る。そして、注入・採水コントロールユニット5によ
り、注入ラインの窒素ガスN2の圧力をその深度の水頭圧
よりも低下させ、バルブコントロールユニット4によ
り、注入ラインのバルブB1を閉じる。この状態で電導度
を連続的に計測し、その計測値によって、地下水がパッ
カーユニットa,d間に充満したことを確認した後、注水
・採水コントロールユニット5によりパッカーユニット
a,d間の圧力以上の圧力を注入ラインにかける。次にバ
ルブコントロールユニット4により、注入ラインのバル
ブB1を開け、さらに、採水ラインのバルブB2を開ける。
この状態で注入ラインに加圧を続け、採水ラインに地下
水を押し上げる。以上の手順を繰返すことによって地下
水を採取することができる。
第2に、ポンピング方式による地下水採取が可能であ
る。すなわち、注入ラインのバルブB1を閉じ、採水ライ
ンのバルブB2を開いた状態で、注入・採水コントロール
ユニット5により、窒素ガスN2を利用して注入ラインの
圧力を上下させることにより、ポンプユニット11のピス
トンPiが上下して、パッカーユニットa,d間の地下水を
押し上げるため、地下水を採取することができる。
他の作用 なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、他の各種の水理・透気試験及び採水を行うことが可
能であり、例えば、前記の水頭圧測定と注入試験にお
いて示したように、単一のダブルパッカーユニットに電
動式バルブユニットを接続した場合には、例示した水圧
測定、注入試験以外にも、バルブの開閉を適宜制御する
ことにより、多種多様な水理試験を実施することが可能
である。
また、前記の地下水採取に当たっては、注入材料と
して窒素ガスN2を使用したが、注入材料としては、空気
を使用するなど適宜選択可能であり、例えば、地盤・岩
盤透気試験なども同様に実施することが可能である。
*実施例の効果* 以上説明したように、本実施例の多連式ダブルパッカ
ーシステムにおいては、孔内装置1を、ポンプユニット
11、電動式バルブユニット12、第1、第2のダブルパッ
カーユニット13,16、先端コーン14,17、中継ケーブル1
5、スペーサユニット18,19から構成したことにより、測
定の種類や測定範囲に応じて適宜使用ユニットを選択
し、連結可能であり、また、各ユニットの部分的な交換
も容易である。
まず、第1、第2のダブルパッカーユニット13,16を
中継ケーブル15にて連結して孔内装置とした場合には、
1個のボーリング孔内で複数の閉鎖空間が得られるた
め、1個のボーリング孔を利用して、大深度・多種目・
広範囲に渡る測定が可能となり、特に、従来複数のボー
リング孔を必要としていたトレーサ試験においては、前
述のように(作用)、1個のボーリング孔内で行うこ
とが可能となり、装置規模、労力及び作業時間を格段に
低減でき、コストを低減できる。
また、前述の通り(作用)、単数のダブルパッカー
ユニットのみを使用することも可能であるため、さらに
多種目・広範囲に渡る測定が可能となる。
特に、本システムでは、ポンプユニット11及び電動式
バルブユニット12を設けたことにより、前述の通り、2
種類の地下水採取(作用)を行うことができるなど、
この点からもより多種目・広範囲に渡る測定が可能とな
る。
加えて、本システムでは、ダブルパッカーユニット
を、さらに、一対のパッカーユニット、センサユニッ
ト、及びスペーサユニットにユニット化しているため、
交換単位が一層小さくなっており、構成の柔軟性が高く
なっている。
一方、本システムでは、各ユニット内部に、電気ケー
ブルまたは流路を設けたことにより、ユニット同志の接
続によって、データ伝送・電力供給ライン、パッカー膨
脹・収縮ライン、注入・採水ラインを自動的に形成する
ことができる。この場合、一部のユニットを交換したり
外したり、または挿入した場合についても、ライン毎の
作業を要することなく、ユニットの着脱作業に従って、
各ラインの着脱が自動的に行われるため、作業性が高く
なっている。
*他の実施例* 一方、本発明で使用する各ユニットの具体的な構成は
適宜変更可能であり、例えば、前記実施例においては、
ダブルパッカーユニット内に、電導度センサ、温度セン
サ、圧力センサを設けたが、設けるセンサの種類は試験
に応じて適宜選択可能であり、例えば、水性・水質をモ
ニターしながらの採水にも対応可能である。具体的に
は、別の実施例として、複数種類のセンサユニットを使
用して適宜交換することなども可能である。
また、各ダブルパッカーユニットの細分化は必ずしも
必要でなく、パッカー、センサ、及びスペーサを含む一
体形のダブルパッカーユニットを使用することも可能で
ある。この場合、全く同一のダブルパッカーユニットを
使用せず、必要に応じて異なる複数種類のダブルパッカ
ーユニットを使用することも可能である。
[発明の効果] 以上説明したように、請求項1の発明においては、ダ
ブルパッカー法を適用し、孔内装置として、一対のパッ
カーを含む複数のダブルパッカーユニットを連結してな
るものを使用することにより、小型・簡略な構成であり
ながら、大深度・多種目・広範囲に渡る測定が可能で、
特に、トレーサ試験において複数のボーリング孔を掘削
することなく、1個のボーリング孔だけで容易に試験を
実施し得るような、優れたボーリング孔利用の水理・透
気試験または採水を行う装置を提供することが可能であ
る。
請求項1の発明においては特に、孔内装置をユニット
化することにより、任意のダブルパッカーユニットを交
換したり、単数のダブルパッカーユニットのみを使用す
ることが可能となり、より多種目・広範囲に渡る測定が
可能となる。さらに、地上装置と孔内装置とを接続する
電気ケーブルを内蔵した高張力ケーブルをダブルパッカ
ーユニットの連結用及び孔内装置の昇降用として使用す
ることにより、ユニットの接続・切離に従って、データ
伝送ラインまたは電力供給ラインを自動的に接続・切離
でき、また、大深度の測定において装置を小型化でき、
孔内装置のセット時間を短縮できる。
請求項2及び請求項3の発明においては、各ケーブル
に対応するチューブを設け、ダブルパッカーユニット内
に流路を形成することにより、ユニットの接続・切離に
従って、パッカー膨脹・収縮ラインまたは注入・採取ラ
インを自動的に接続・切離できる。
請求項4の発明においては、ダブルパッカーユニット
の外側に電動式バルブを設けることにより、さらに多種
目・広範囲に渡る測定が可能となる。
請求項5の発明においては、電動式バルブをもユニッ
ト化することにより、構成の柔軟性を向上できる。
請求項6の発明はダブルパッカーユニットを、さら
に、一対のパッカーユニット、センサユニット、及びス
ペーサユニットにて構成することにより、構成の柔軟性
を向上できる。
請求項7の発明は、ダブルパッカーユニットに、アン
プ、スキャニングシステムの電子ボード、及びダブルパ
ッカーユニットと地上のデータ処理装置との通信用テレ
メトリーシステムの電子ボードを加えることにより、ダ
ブルパッカーユニットのデータを、容易、確実に地上の
データ処理装置に転送できる。
請求項8の発明は、アンプ・テレメトリーユニットを
形成することにより、構成の柔軟性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例である多連式ダブルパッカ
ーシステム全体を示す概略構成図、第2図は、同システ
ムの孔内装置の構成要素を示す概略構成図、第3図は、
同孔内装置のダブルパッカーユニットを構成するセンサ
ユニットを示す周方向断面図、第4図は、同孔内装置の
ダブルパッカーユニットに装着されたポンプユニットを
示す概略内部構造図、第5図は、同孔内装置のダブルパ
ッカーユニットに装着された電動式バルブユニットを示
す概略ライン構成図、第6図は、同システムによるトレ
ーサ試験の試験結果の一例を示すグラフ、第7図は、同
システムによる水圧測定の測定結果の一例を示すグラ
フ、第8図及び第9図は、同システムによる多段階注入
試験結果の一例を示すグラフ、第10図及び第11図は、同
システムにより、花崗岩を対象に、深度500mのボーリン
グ孔にて深度40〜500mの測定範囲で測定試験を行った場
合の試験結果を示すグラフであり、第10図は、パッカー
ユニット膨脹時のパッカーユニット間の水圧の変化、第
11図は多段階注入試験のデータである。 1……孔内装置、2……ケーブル(昇降手段)及びチュ
ーブ、3……パッカー膨脹・収縮装置、4……バルブコ
ントロールユニット(バルブ駆動制御装置)、5……注
入・採水コントロールユニット、6……データ収録・処
理ユニット(データ処理装置)、7……深度メータ、8
……亀裂帯または破砕帯。 11……ポンプユニット、Cy……シリンダ、Pi……ピスト
ン、12……電動式バルブユニット、B1……注入ラインの
バルブ、B2……採水ラインのバルブ、13……第1のダブ
ルパッカーユニット、16……第2のダブルパッカーユニ
ット、a,d,e,h……パッカーユニット、c,g……センサユ
ニット、b,f……アンプ・テレメトリーユニット、18,19
……スペーサユニット、A1……注入口、A2……採取口、
LE……電気ケーブル、LP……パッカー膨脹・収縮用流
路、L1……注入用流路、L2……採水用流路、S1……電導
度センサ、S2……温度センサ、S3……圧力センサ、TP
…パッカー膨脹・収縮用高耐圧チューブ、14,17……先
端コーン、15……中継ケーブル(連結用高張力ケーブ
ル)、i,j……ケーブルヘッド。 21……ケーブルヘッド、22……昇降用高張力ケーブル、
23……パッカー膨脹・収縮用高耐圧チューブ、24……注
入用高耐圧チューブ、25……採水用高耐圧チューブ、26
……電動式ウィンチ、27……滑車。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体または気体の給排操作によって膨脹・
    収縮する一対のパッカーを含み、ボーリング孔内に挿入
    される孔内装置と、この孔内装置を孔内に対して昇降す
    る昇降手段と、少なくともパッカー膨脹・収縮装置、及
    び液体または気体の注入または採取を行う注入・採取装
    置を含み、地上に配置される地上装置と、パッカー膨脹
    ・収縮装置とパッカーとを接続するパッカー膨脹・収縮
    ラインと、注入・採取装置と孔内装置とを接続する注入
    ・採取ラインとを備え、 昇降手段により孔内装置をボーリング孔内に挿入し、パ
    ッカー膨脹・収縮装置によりパッカー膨脹・収縮ライン
    を介して液体または気体をパッカーに送り込み、パッカ
    ーを膨脹させてパッカー間に閉鎖空間を形成し、この閉
    鎖空間に対し、注入・採取装置により注入・採取ライン
    を介して液体または気体を注入または採取し、水理試
    験、透気試験、または採水を行う装置において、 孔内装置が、複数のダブルパッカーユニットを、連結手
    段を介して着脱可能に連結して構成され、 ダブルパッカーユニットが、一対のパッカー、及びこの
    パッカー間に設けられ、パッカー間における所定の対象
    を検出、測定するセンサを含み、 ダブルパッカーユニットの連結手段が、電気ケーブルを
    内蔵した高張力ケーブルであり、この連結用高張力ケー
    ブルの両端には、ダブルパッカーユニットと着脱可能な
    ケーブルヘッドを有し、 地上装置が、センサのデータを処理するデータ処理装置
    を含み、 昇降手段が、地上装置と孔内装置とを電気的に接続する
    電気ケーブルを内蔵した高張力ケーブルであり、この昇
    降用高張力ケーブルの一端には、ダブルパッカーユニッ
    トと着脱可能なケーブルヘッドを有する ことを特徴とするボーリング孔利用の水理・透気試験ま
    たは採水を行う装置。
  2. 【請求項2】パッカー膨脹・収縮装置とパッカーとを接
    続するパッカー膨脹・収縮ラインの構成要素として、少
    なくとも3種類の構成要素、すなわちその一端にてパッ
    カー膨脹・収縮装置に連通し、他端にて昇降用高張力ケ
    ーブルのケーブルヘッドに貫通接続された第1のパッカ
    ー膨脹・収縮用チューブと、ダブルパッカーユニット内
    に形成されたパッカー膨脹・収縮用流路と、連結用高張
    力ケーブルに併設され、その両端にて連結用高張力ケー
    ブルの両端のケーブルヘッドにそれぞれ貫通接続された
    第2のパッカー膨脹・収縮用チューブとを有し、これら
    の構成要素が、ダブルパッカーユニットと昇降用または
    連結用高張力ケーブルとの接続により連通して、パッカ
    ー膨脹・収縮ラインを形成するように設定されたことを
    特徴とする請求項1に記載のボーリング孔利用の水理・
    透気試験または採水を行う装置。
  3. 【請求項3】注入・採取装置と孔内装置とを接続する注
    入・採取ラインの構成要素として、少なくとも2種類の
    構成要素、すなわちその一端にて注入・採取装置に連通
    し、他端にて昇降用高張力ケーブルのケーブルヘッドに
    貫通接続された第1の注入・採取用チューブと、ダブル
    パッカーユニット内に形成され、注入・採取口を含むか
    または組込み可能な注入・採取用流路とを有し、これに
    加えて、連結用高張力ケーブルに併設され、その両端に
    て連結用高張力ケーブルの両端のケーブルヘッドにそれ
    ぞれ貫通接続された第2の注入・採取用チューブを選択
    的に有し、これらの構成要素が、ダブルパッカーユニッ
    トと昇降用または連結用高張力ケーブルとの接続により
    連通して、注入・採取ラインを形成するように設定され
    たことを特徴とする請求項1に記載のボーリング孔利用
    の水理・透気試験または採水を行う装置。
  4. 【請求項4】注入・採取口を有するダブルパッカーユニ
    ットの外側に、電動式バルブが設けられ、この電動式バ
    ルブが、注入・採取ラインの途中に接続されると共に、
    この電動式バルブを駆動制御するバルブ駆動制御装置
    が、地上装置の一つの装置として設けられたことを特徴
    とする請求項3に記載のボーリング孔利用の水理・透気
    試験または採水を行う装置。
  5. 【請求項5】電動式バルブが、ダブルパッカーユニット
    と高張力ケーブルのケーブルヘッドとの間に着脱可能に
    接続された電動式バルブユニットであることを特徴とす
    る請求項4に記載のボーリング孔利用の水理・透気試験
    または採水を行う装置。
  6. 【請求項6】ダブルパッカーユニットが、一対のパッカ
    ーユニットと、このパッカーユニット間に着脱可能に接
    続され、パッカーユニット間における所定の対象を検
    出、測定するセンサユニットとを含み、さらに、パッカ
    ーユニット間に着脱可能に接続されるかまたは接続可能
    とされ、接続時にパッカーユニット間の距離を選択する
    スペーサユニットを含むことを特徴とする請求項1に記
    載のボーリング孔利用の水理・透気試験または採水を行
    う装置。
  7. 【請求項7】ダブルパッカーユニットが、アンプ、スキ
    ャニングシステムの電子ボード、及びダブルパッカーユ
    ニットと地上のデータ処理装置との通信用テレメトリー
    システムの電子ボードを含むことを特徴とする請求項1
    に記載のボーリング孔利用の水理・透気試験または採水
    を行う装置。
  8. 【請求項8】ダブルパッカーユニットが、一対のパッカ
    ーユニットと、このパッカーユニット間に着脱可能に接
    続され、パッカーユニット間における所定の対象を検
    出、測定するセンサユニット、及びパッカーユニット間
    に着脱可能に接続されるかまたは接続可能とされ、接続
    時にパッカーユニット間の距離を選択するスペーサユニ
    ットを含み、 さらに、センサユニットとパッカーユニットとの間に
    は、アンプ、スキャニングシステムの電子ボード、及び
    ダブルパッカーユニットと地上のデータ処理装置との通
    信用テレメトリーシステムの電子ボードを含むアンプ・
    テレメトリーユニットが着脱可能に接続されたことを特
    徴とする請求項7に記載のボーリング孔利用の水理・透
    気試験または採水を行う装置。
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