JPH0899174A - アーク溶接用ロボット - Google Patents

アーク溶接用ロボット

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Publication number
JPH0899174A
JPH0899174A JP25923894A JP25923894A JPH0899174A JP H0899174 A JPH0899174 A JP H0899174A JP 25923894 A JP25923894 A JP 25923894A JP 25923894 A JP25923894 A JP 25923894A JP H0899174 A JPH0899174 A JP H0899174A
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JP
Japan
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torch
connector block
flat surface
curved
tapered flat
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JP25923894A
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English (en)
Inventor
Takafumi Uratani
隆文 浦谷
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Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反復して使用されても、カーブドトーチが所
定の位置に位置決めされ、かつ溶接用電力が安定供給さ
れるアーク溶接用ロボットを提供すること。 【構成】 ノズル3および給電部材2を装着したカーブ
ドトーチTをコネクターブロック11を介してアーム2
2の先端に取付けるアーク溶接用ロボットRにおいて、
カーブドトーチTのトーチネック1に、円柱部8と、円
柱部の長軸を対称軸として対向間隔が大きくなる凸状テ
ーパ平面部9と、半径方向の突起部10とを端部から順
次ノズル3方向に形成し、かつコネクターブロック11
の端部外周に雄ネジ12を設けると共に、コネクタブロ
ックの長軸を対称軸として、凸状テーパ平面部9に嵌合
する凹状テーパ平面部13と、円柱部8に嵌合する内孔
14とを軸芯部に形成し、突起部10に当接する袋ナッ
ト16の装着時に、円柱部8と内孔14との嵌合および
凸状テーパ平面部9と凹状テーパ平面部13との嵌合に
より、カーブドトーチTを位置決めすることを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノズルおよび給電部材
を装着したカーブドトーチをアーム先端に取付けるアー
ク溶接用ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にアーク溶接用ロボットにおいて
は、数値データまたはテイーチング操作による入力デー
タに基づいてマイクロコンピュータを作動させてロボッ
トを作動させたり、或いは固定の電気的シーケンス制御
装置によりロボットを作動させたりしている。
【0003】ところで、アーク溶接用ロボットにおいて
は、種々の形状の被溶接物に適応させるために、図12
に示されるごとく、トーチの位置・姿勢が選定し易い、
いわゆるカーブドトーチTが汎用されている。溶接に際
してロボットに取付けられるカーブドトーチTの位置が
ずれていると予期せぬ溶接軌跡となるから、所望の溶接
結果を得るためには、カーブドトーチTがロボットRの
先端に、所定の位置関係で取付けられていることが大前
提である。
【0004】これに対処するために、従来、図16およ
び図17に示されるごとくの構造をしたロボットが提言
されている。すなわち、図16および図17において、
50はカーブドトーチTのうち、主構成部材である、軸
芯部に貫通通を備えた導電性のトーチネックで、このト
ーチネック50の先端部には給電部材2およびノズル3
が適宜に取付けられている。トーチネック50には、端
部からノズル3側に円柱部51と、円柱部よりも大径の
フランジ部52とが形成され、かつ円柱部51の外側に
は軸線方向に延びるキー溝53が形成されている。11
は、図12に示されるごとく、ロボットRのアーム22
の先端に適宜の形状の取付部材21を介して支持され
る、導電性のコネクターブロックで、このコネクターブ
ロック11の端部には、円柱部51に嵌合する大きさの
内孔54と、フランジ部52よりも大径の雄ネジ12と
が形成され、かつ内孔54には軸線方向に延びるキー溝
55が形成されている。
【0005】上記キー溝53にキー材56を取付けた円
柱部51を内孔54に挿入し、雄ネジ12に螺合する袋
ナット16の係止部とコネクターブロック11の端部と
をフランジ部52の両側に当接させて、カーブドトーチ
Tをコネクターブロック11に取付けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では以下のような問題がある。すなわち、トー
チネック50の円柱部51の直径は高々13〜17mm位
であり、かつ、トーチネック50の軸芯部には溶接ワイ
ヤ案内用のコンジットチューブを収容するための内孔が
形成されるため、キー溝53の寸法が小さい値に制限さ
れる。
【0007】更に、導電性のトーチネック50およびコ
ネクターブロック11は、例えば銅または銅合金により
形成されるため、それ自体の機械的強度が小さい。
【0008】一方、アーク溶接用ロボットRは作業時間
を短縮するために、非溶接動作時、すなわち遊走時は高
速で作動されるから、カーブドトーチTの取付部には大
きな慣性力が作用する。
【0009】ところで、上記のごとく、トーチネック5
0を位置決めするためのキー結合部53,55,56の
寸法は比較的小さく、かつトーチネック50およびコネ
クターブロック11の機械的強度が小さいため、ロボッ
トRの稼動時間が長くなるにつれて、上記キー結合部5
3,55,56にガタが生じる。しかも、アーク溶接時
には溶接用の電力がコネクターブロック11を介してト
ーチネック50に供給されるため、電気抵抗発熱により
コネクターブロック11およびトーチネック50が加熱
される。この加熱状態で上記のごとくロボットRが遊走
されて、カーブドトーチTの取付部に大きな慣性力が作
用するため、上記キー結合部53,55,56における
ガタの発生が助長される。
【0010】仮に、コネクターブロック11およびカー
ブドトーチTの新規取付時に、コネクターブロック11
に対してカーブドトーチTを所定の位置に設定したとし
ても、上記のごとくアーク溶接状態、すなわちトーチネ
ック50およびコネクターブロック11の過熱状態と、
ロボットRの遊走状態、すなわち上記キー結合部53,
55,56への慣性力の付与状態とが繰返されるため、
カーブドトーチTの取付部、すなわちキー結合部53,
55,56に、カーブドトーチ取付部の軸線Z1 −Z2
を中心とした回転方向のガタが発生する。勿論、カーブ
ドトーチ取付部におけるガタの発生状況は、実溶接時
間、溶接用電力の供給値、ロボットの遊走状況等により
一義的に断言できないが、一般にアーク溶接ロボットは
省力化のために長時間稼動されるものであるため、カー
ブドトーチ取付部におけるガタは、いずれにしても早い
時機に発生する。
【0011】図16及び図18に示されるごとく、カー
ブドトーチ取付部の軸線Z1 −Z2と溶接位置Aとの間
隔をLmm,カーブドトーチ取付部の軸線Z1 −Z2 を中
心とした回転方向のガタによる角度をθ°とすれば、溶
接位置Aのずれ量ΔBはΔB=L・sinθ°となる。
例えばL=100mm,θ=1°の場合、ΔB=100・
sin1°=1.7mmとなる。ところで、アーク溶接用
ロボットとして、例えば溶接ワイヤ径が0.8〜1.2
mmのものが多用されているが、溶接位置の許容ずれ量は
使用する溶接ワイヤ径の半分位までであるため、上記の
場合には溶接不良となる。
【0012】更に、図16に示されるごとく、雄ネジ1
2に螺合する袋ナット16の係止部と、コネクターブロ
ック11の端部とをフランジ部52の両側に当接させ
て、カーブドトーチTをコネクターブロック11に取付
けているが、各部品が新しい時には問題はない。
【0013】しかし、ロボットの稼動に伴なって、上記
のごとくカーブドトーチ取付部のキー結合部にガタが発
生したときに問題が生じる。すなわち、カーブドトーチ
取付部の軸線Z1 −Z2 を中心とした回転方向にガタが
発生した場合、ロボットの遊走時の慣性力により、カー
ブドトーチTが軸線を中心としてガタの分だけ回動され
る。しかも、回動力が袋ナット16と、コネクターブロ
ック11と、フランジ部52との締付部に作用し、かつ
ロボットの反復稼動毎に繰返して作用するため、袋ナッ
ト8が序々に回動されて、袋ナット16によるフランジ
部52の当接状況が解消されることとなる。
【0014】このように、フランジ部52とコネクター
ブロック11の端部との当接が解消されると、コネクタ
ーブロック11からトーチネック50へと供給される溶
接用の電力は、最早、定常通路がなくなるため、ネジ部
を通ったり、円柱部51と内孔54とが嵌合する、実質
的に片当たりしている部分を通ったりして、不安定な供
給状態となる。
【0015】このように、溶接用電力の供給状態が不安
定になると、トーチ先端部に発生するアークが不安定に
なるため、均一な溶接を行うことができないという問題
があった。
【0016】勿論、溶接用電力が不安定な通路を通るこ
とにより、円柱部51と内孔54との嵌合部や、ネジ部
が溶着するという問題があった。
【0017】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
で、その目的は、アーク溶接ロボットが反復して使用さ
れても、カーブドトーチとコネクターブロックとの取付
部にガタが生じることがなく、カーブドトーチが所定の
位置に位置決めされ、かつカーブドトーチへの溶接用電
力が定常通路より供給されて、所望の溶接結果を得るこ
とができる溶接用ロボットを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ノズルお
よび給電部材を装着したカーブドトーチを導電性のコネ
クターブロックを介してアーム先端に取付けるアーク溶
接用ロボットに適用される。その特徴とするところは、
カーブドトーチは軸芯部に貫通孔を備えた導電性のトー
チネックを有し、該トーチネックには、端部に円柱部が
形成され、かつ該円柱部に続く前記ノズル側に、円柱部
の長軸を対称軸として対向間隔が大きくなる凸状テーパ
平面部が形成されると共に、該凸状テーパ平面部よりも
前記ノズル側に半径方向に突出する突起部が形成され、
かつロボットのアーム先端に支持される導電性のコネク
ターブロックの端部には、前記突起部よりも大径の雄ネ
ジと、コネクタブロックの長軸を対称軸として、凸状テ
ーパ平面部に対向する凹状テーパ平面部と、前記円柱部
に嵌合する内孔であって、凹状テーパ平面部に続く軸芯
部の内孔とが形成されると共に、前記突起部に当接して
前記雄ネジに螺合する袋ナットによりカーブドトーチと
コネクターブロックとが着脱自在であって、袋ナットに
よる装着時には前記円柱部と前記内孔との嵌合および凸
状テーパ平面部と凹状テーパ平面部との嵌合により、カ
ーブドトーチとコネクターブロックとが長軸方向および
回転方向に位置決めされることである。第2の発明は、
ノズルおよび給電部材を装着したカーブドトーチを導電
性のコネクターブロックを介してアーム先端に取付ける
アーク溶接用ロボットに適用される。その特徴とすると
ころは、ロボットのアーム先端に支持される導電性のコ
ネクターブロックの端部には、端部に円柱部が形成さ
れ、かつ該円柱部に続くコネクターブロックの基部側
に、円柱部の長軸を対称軸として対向間隔が大きくなる
凸状テーパ平面部が形成されると共に、該凸状テーパ平
面部よりもコネクターブロックの基部側に半径方向に突
出する突起部が形成され、かつカーブドトーチは軸芯部
に貫通孔を備えた導電性のトーチネックを有し、該トー
チネックには、前記突起部よりも大径の雄ネジと、トー
チネックの長軸を対称軸として、凸状テーパ平面部に対
向する凹状テーパ平面部と、前記円柱部に嵌合する内孔
であって、凹状テーパ平面部に続く軸芯部の内孔とが形
成されると共に、前記突起部に当接して前記雄ネジに螺
合する袋ナットによりカーブドトーチとコネクターブロ
ックとが着脱自在であって、袋ナットによる装着時には
前記円柱部と前記内孔との嵌合および凸状テーパ平面部
と凹状テーパ平面部との嵌合により、カーブドトーチと
コネクターブロックとが長軸方向および回転方向に位置
決めされることである。第3の発明は、第1又は第2の
発明において、半径方向の突起部が凸状テーパ平面部と
は反対方向に縮径する凸状円錐面を有し、かつ袋ナット
が該凸状円錐面に当接する凹状円錐面を有していること
を特徴としている。
【0019】
【作用】本発明に係るアーク溶接用ロボットにおいて、
袋ナットによるカーブドトーチとコネクターブロックと
の装着時には、カーブドトーチとコネクターブロックと
に相対的に形成された円柱部と内孔との嵌合により同軸
となり、かつ該軸線を対称軸として夫々カーブドトーチ
とコネクターブロックとに相対的に形成された凸状テー
パ平面部と凹状テーパ平面部とが密着して当接している
ため、カーブドトーチおよびコネクターブロックが回転
方向と長軸方向とに位置決めされる。カーブドトーチと
コネクターブロックとは凸状テーパ平面部と凹状テーパ
平面部とにより密着嵌合されているため、ロボット遊走
時にカーブドトーチの取付部に大きな慣性力が作用して
も、この慣性力は当該両テーパ平面部の広い面積をなす
嵌合部で受け止められて、カーブドトーチの回転方向の
位置が変位することがない。しかもカーブドトーチの回
転方向の位置が変位することがないため、カーブドトー
チとコネクターブロックとを締付けている袋ナットが緩
むことがない。勿論、袋ナットが緩むことがなく、しか
もカーブドトーチとコネクターブロックとは、凸状と凹
状との両テーパ平面部により密着嵌合されているため、
溶接用電力は当該両テーパ平面部の密着嵌合部を定常通
路として供給されて、安定したアークによるは均一な溶
接が行われる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。例えば、電極ワイヤを使用するアーク溶接用ロ
ボットについて説明する。図1乃至図11において、1
は軸芯部に貫通孔7を備えた、例えば銅あるいは銅合金
により形成される導電性のトーチネックで、特に図2に
示されるごとく、適宜に湾曲状に形成されている。トー
チネック1の先端側には給電部材2、例えば溶接チップ
が適宜に支持されている。3はノズルで、このノズル3
は適宜の電気絶縁部材4を介してトーチネック1に連結
されている。5は内外部に貫通する複数個の放射状の孔
を有する、いわゆるシールドガス用のバッフルである。
更にトーチネック1の外周は電気絶縁材よりなる外被6
で覆われている。上記1乃至6によりカーブドトーチT
が構成されている。
【0021】トーチネック1の端部には、円柱部8が形
成され、この円柱部8に続くノズル側には、円柱部8の
長軸、即ちZ1 −Z2 軸を対称軸として対向間隔が大き
くなる凸状テーパ平面部9、9が形成されている。更に
凸状テーパ平面部9、9よりもノズル側、即ちZ2 方向
側には、半径方向に突出する突起部10が形成されてい
る。
【0022】11は、例えば銅あるいは銅合金により形
成される導電性のコネクターブロックで、このコネクタ
ーブロック11は図12に示されるように、ロボットの
アーム先端に適宜に支持される。コネクターブロック1
1の端部には、トーチネック1の突起部10よりも大径
の雄ネジ12が形成されている。更にコネクターブロッ
ク11の端部からコネクターブロック11の長軸、即ち
1 −Z2 軸を対称軸として内方側、即ちZ1 側に向か
う凹状テーパ平面部13,13が形成されている。な
お、この凹状テーパ平面部13,13は、トーチネック
1の凸状テーパ平面部9,9と嵌合するように同じテー
パに形成されている。
【0023】更に、コネクターブロック11には凹状テ
ーパ平面部13,13に続く、軸芯部の内孔14が形成
されている。なお、この内孔14は、トーチネック1の
円柱部8に摺動嵌合するように形成されている。15は
溶接ワイヤおよびシールドガスを供給するための貫通孔
である。
【0024】16は袋ナットで、この袋ナット16には
突起部10よりも小径の貫通孔17を有する有底状の係
止部18と、雄ネジ12に螺合する雌ネジ19とが形成
されている。なお、例えば図2に示されるカーブドトー
チTにおいては、トーチネック1を湾曲させる前に袋ナ
ット16をトーチネック1の突起部近傍となるよう挿通
させておき、この状態でトーチネック1を所望の状態と
なるように湾曲させている。
【0025】上記構成において、溶接ワイヤおよびシー
ルドガスを適宜に案内する、図示を省略した、いわゆる
コンジットケーブルをトーチネック1の軸芯部の孔7に
装填する。図1に示されるごとく、トーチネック1とコ
ネクターブロック11との夫々の凸状および凹状の両テ
ーパ平面部9,9,13,13を対向させつつ、円柱部
8を内孔14に嵌入させる。この状態で袋ナット16を
雄ネジ12に螺合する。袋ナット16を回動するに伴な
って、袋ナット16の係止部18が突起部10に当接し
つつ、トーチネック1とコネクターブロック11とが引
寄せられる。円柱部8が内孔14に嵌入されるに伴なっ
て両テーパ平面部9,9,13,13が相互に当接し、
ついには図2に示されるごとく、両テーパ平面部9,
9,13,13が密着嵌合されて、カーブドトーチTと
コネクターブロック11とが一体的に取付けられる。図
2において、20はシールドガスの漏れを防止するため
の気密部材、例えば0リングである。なお、例えば図1
2に示されるごとく、コネクターブロック11は取付部
材21を介して、アーク溶接用ロボットRのアーム22
の先端に支持される。
【0026】本発明に係るアーク溶接用ロボットにおい
て、袋ナット16によるカーブドトーチTとコネクター
ブロック11との装着時には、カーブドトーチTとコネ
クターブロック11とに相対的に形成された円柱部8と
内孔14との嵌合により同軸となり、かつ該軸線を対称
軸として夫々カーブドトーチTとコネクターブロック1
1とに相対的に形成された凸状テーパ平面部9,9と凹
状テーパ平面部13,13とが密着して当接しているた
め、カーブドトーチTおよびコネクターブロック11が
回転方向と長軸方向とに位置決めされる。
【0027】カーブドトーチTとコネクターブロック1
1とは、従来のキー嵌合部よりもはるかに広い面積で当
接する凸状と凹状との両テーパ平面部9,9,13,1
3により密着嵌合されているため、ロボット遊走時にカ
ーブドトーチTの取付部に大きな慣性力が作用しても、
この慣性力は当該両テーパ平面部の広い面積をなす嵌合
部9,9,13,13で受け止められて、カーブドトー
チTの回転方向の位置が変位することがない。しかもカ
ーブドトーチTの回転方向の位置が変位することがない
ため、カーブドトーチTとコネクターブロック11とを
締付けている袋ナット16が緩むことがない。勿論、袋
ナット16が緩むことがなく、しかもカーブドトーチT
とコネクターブロック11とは、凸状と凹状との両テー
パ平面部により嵌合され、かつ夫々比較的機械的強度の
弱いトーチネック1およびコネクターブロツ7はテーパ
平面部の嵌合部で密着して当接しているため、溶接用電
力は当該両テーパ平面部の密着嵌合部を定常通路として
供給されて、安定したアークによる均一な溶接が行われ
る。
【0028】以上のように、本発明に係るアーク溶接ロ
ボットによれば、反復して使用されても、カーブドトー
チとコネクターブロックとの取付部にガタが生じること
がなく、カーブドトーチが所定の位置に位置決めされ、
かつカーブドトーチへの溶接用電力が定常通路より供給
されて、所望の溶接結果を得ることができる。
【0029】なお、カーブドトーチTは、長期の使用に
より新規なトーチと交換したり、或いは被溶接物の形状
が極端に異なる場合に、当該被溶接物に適応する形状に
湾曲された他のカーブドトーチと交換したりするが、こ
の場合、図2において、袋ナット16を回動操作するこ
とにより、容易に交換作業を行うことができる。
【0030】図13は、請求項2に対応する構成を示す
図であって、トーチネック1とコネクターブロック11
とに形成される図1乃至図10における各部構成が相互
に逆に形成されたものである。上記したごとく、アーク
溶接用ロボットにおいては、カーブドトーチを新規なト
ーチと交換したり、湾曲形状の異なるトーチと交換した
りすることがある。この場合、袋ナットを緩めた時に袋
ナットに螺合する雄ネジが外部に対してむき出しになる
ため、誤ってこの雄ネジに他の部材を当接させてネジ山
を潰してしまうことがある。しかし、図13に示される
ごとく、コネクターブロック11側に袋ナット16を設
ければ、誤ってネジ山を潰す虞のある雄ネジは、交換さ
れるカーブドトーチ側に設けられるため、交換を要しな
いコネクターブロック11および袋ナット16を長期に
亘って使用することができる。
【0031】なお、トーチネック1或いはコネクターブ
ロック11に設ける半径方向の突起部10は、例えば図
14に示されるごとく、凸状テーパ平面部9,9に対し
て、円柱部8とは反対側で袋ナット16の係止部18と
長軸方向に当接する形状であればよい。
【0032】図15は、請求項3に対応する構成を示す
図であって、トーチネック1あるいはコネクターブロッ
ク11に設ける半径方向の突起部10は、凸状テーパ平
面部9,9とは反対方向に縮径する凸状円錐面23を有
し、かつ袋ナット16は該凸状円錐面23に当接する凹
状円錐面24を有している。勿論、トーチネック1およ
びコネクターブロック11には、上記したごとくの凸状
テーパ平面部9,9および凹状テーパ平面部13,13
が夫々相対的に形成されている。上記構成とすれば、袋
ナット16の回動操作によりトーチネック1とコネクタ
ーブロック11とを一体的に取付ける際に、凸状および
凹状の両テーパ平面部9,9,13,13の嵌合部と上
記凸状および凹状の円錐面23,24の当接部とが相互
に軸線方向に相対向した状態で袋ナット16を介して締
付けられるため、取付けが一段と強固に行なわれる。
【0033】なお、電極ワイヤとシールドガスとを使用
するアーク溶接用ロボットについて説明したが、電極ワ
イヤとしてフラックスを被包した、いわゆる複合ワイヤ
を用いる場合、シールドガスの使用が割愛されることは
勿論である。
【0034】さらに、カーブドトーチは、非消耗性電極
を用いる、いわゆるTIG溶接用カーブドトーチとする
ことができる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るアーク溶接用ロボットにおいて、袋ナットによるカ
ーブドトーチとコネクターブロックとの装着時には、カ
ーブドトーチとコネクターブロックとに相対的に形成さ
れた円柱部と内孔との嵌合により同軸となり、かつ該軸
線を対称軸として夫々カーブドトーチとコネクターブロ
ックとに相対的に形成された凸状テーパ平面部と凹状テ
ーパ平面部とが密着して当接しているため、カーブドト
ーチおよびコネクターブロックが回転方向と長軸方向と
に位置決めされる。カーブドトーチとコネクターブロッ
クとは凸状テーパ平面部と凹状テーパ平面部とにより密
着嵌合されているため、ロボット遊走時にカーブドトー
チの取付部に大きな慣性力が作用しても、この慣性力は
当該両テーパ平面部の広い面積をなす嵌合部で受け止め
られて、カーブドトーチの回転方向の位置が変位するこ
とがない。しかもカーブドトーチの回転方向の位置が変
位することがないため、カーブドトーチとコネクターブ
ロックとを締付けている袋ナットが緩むことがない。勿
論、袋ナットが緩むことがなく、しかもカーブドトーチ
とコネクターブロックとは、凸状と凹状との両テーパ平
面部により密着嵌合されているため、溶接用電力は当該
両テーパ平面部の密着嵌合部を定常通路として供給され
て、安定したアークによるは均一な溶接が行われる。従
って、反復して使用されても、カーブドトーチとコネク
ターブロックとの取付部にガタが生じることがなく、カ
ーブドトーチが所定の位置に位置決めされ、かつカーブ
ドトーチへの溶接用電力が定常通路より供給されて、所
望の溶接結果を得ることができる。
【0036】さらに、請求項2に記載のごとく、特に、
コネクターブロック側に袋ナットを設ければ、誤ってネ
ジ山を潰す虞のある雄ネジは交換されるカーブドトーチ
側に設けられているため、交換を要しないコネクターブ
ロックおよび袋ナットを長期に亘って使用することがで
きる。
【0037】さらにまた、請求項3に記載のごとく、特
に、半径方向の突起部が、凸状テーパ平面部とは反対方
向に縮径する凸状円錐面を有し、かつ袋ナットが該凸状
円錐面に当接する凹状円錐面を有しているため、袋ナッ
トの回動操作によりトーチネックとコネクターブロック
とを一体的に取付ける際に、凸状および凹状の両テーパ
平面部の嵌合部と上記凸状および凹状の円錐面の当接部
とが相互に軸線方向に相対向した状態で袋ナットを介し
て締付けられるため、取付けが一段と強固に行なわれ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部を示すための展開斜視図
【図2】本発明の実施例の要部を示す縦断面図
【図3】図2におけるカーブドトーチTのトーチネック
1を示す正面図
【図4】図3におけるIV−IV線矢視図
【図5】図3におけるV−V線矢視図
【図6】図4におけるVI−VI線断面図
【図7】図2におけるコネクターブロック11を示す正
面図
【図8】図7におけるVIII−VIII線矢視図
【図9】図7におけるIX−IX線矢視図
【図10】図8におけるX−X線断面図
【図11】図2における袋ナット16を示す半断面図
【図12】本発明の対象とするアーク溶接用ロボットを
示す斜視図
【図13】本発明の実施例の要部を示す縦断面図であっ
て、請求項2に相当する図
【図14】本発明の他の実施例の要部を示す縦断面図
【図15】本発明の実施例の要部を示す縦断面図であっ
て、請求項3に相当する図
【図16】従来例の要部を示す一部断面正面図
【図17】図16における要部を示すための展開斜視図
【図18】図16における使用状態を説明するための概
略線図である。
【符号の説明】
1 トーチネック 2 給電部材 3 ノズル 8 円柱部 9 凸状テーパ平面部 10 半径方向の突起部 11 コネクターブロック 12 雄ネジ 13 凹状テーパ平面部 14 内孔 16 袋ナット 18 係止部 21 取付部材 22 アーク溶接用ロボットRのアーム T カーブドトーチ R アーク溶接用ロボット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルおよび給電部材を装着したカーブ
    ドトーチを導電性のコネクターブロックを介してアーム
    先端に取付けるアーク溶接用ロボットにおいて、前記カ
    ーブドトーチは軸芯部に貫通孔を備えた導電性のトーチ
    ネックを有し、該トーチネックには、端部に円柱部が形
    成され、かつ該円柱部に続く前記ノズル側に、円柱部の
    長軸を対称軸として対向間隔が大きくなる凸状テーパ平
    面部が形成されると共に、該凸状テーパ平面部よりも前
    記ノズル側に半径方向に突出する突起部が形成され、か
    つ前記ロボットのアーム先端に支持される導電性のコネ
    クターブロックの端部には、前記突起部よりも大径の雄
    ネジと、コネクタブロックの長軸を対称軸として、前記
    凸状テーパ平面部に対向する凹状テーパ平面部と、前記
    円柱部に嵌合する内孔であって、前記凹状テーパ平面部
    に続く軸芯部の内孔とが形成されると共に、前記突起部
    に当接して前記雄ネジに螺合する袋ナットにより前記カ
    ーブドトーチと前記コネクターブロックとが着脱自在で
    あって、袋ナットによる装着時には前記円柱部と前記内
    孔との嵌合および前記凸状テーパ平面部と凹状テーパ平
    面部との嵌合により、前記カーブドトーチと前記コネク
    ターブロックとが長軸方向および回転方向に位置決めさ
    れることを特徴とするアーク溶接用ロボット。
  2. 【請求項2】 ノズルおよび給電部材を装着したカーブ
    ドトーチを導電性のコネクターブロックを介してアーム
    先端に取付けるアーク溶接用ロボットにおいて、前記ロ
    ボットのアーム先端に支持される導電性のコネクターブ
    ロックの端部には、端部に円柱部が形成され、かつ該円
    柱部に続く前記コネクターブロックの基部側に、円柱部
    の長軸を対称軸として対向間隔が大きくなる凸状テーパ
    平面部が形成されると共に、該凸状テーパ平面部よりも
    コネクターブロックの基部側に半径方向に突出する突起
    部が形成され、かつ前記カーブドトーチは軸芯部に貫通
    孔を備えた導電性のトーチネックを有し、該トーチネッ
    クには、前記突起部よりも大径の雄ネジと、トーチネッ
    クの長軸を対称軸として、前記凸状テーパ平面部に対向
    する凹状テーパ平面部と、前記円柱部に嵌合する内孔で
    あって、前記凹状テーパ平面部に続く軸芯部の内孔とが
    形成されると共に、前記突起部に当接して前記雄ネジに
    螺合する袋ナットにより前記カーブドトーチと前記コネ
    クターブロックとが着脱自在であって、袋ナットによる
    装着時には前記円柱部と前記内孔との嵌合および前記凸
    状テーパ平面部と凹状テーパ平面部との嵌合により、前
    記カーブドトーチと前記コネクターブロックとが長軸方
    向および回転方向に位置決めされることを特徴とするア
    ーク溶接用ロボット。
  3. 【請求項3】 前記半径方向の突起部は、前記凸状テー
    パ平面部とは反対方向に縮径する凸状円錐面を有し、か
    つ前記袋ナットは該凸状円錐面に当接する凹状円錐面を
    有してなる請求項1または2に記載のアーク溶接用ロボ
    ット。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020042604A (ko) * 2002-05-17 2002-06-05 이재돈 씨오투 아크용접기용 연장케이블의 어댑터구조
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JP2014155956A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Kobe Steel Ltd 接続金具、及び接続方法
KR101875787B1 (ko) * 2016-09-12 2018-07-06 대우조선해양 주식회사 협소공간 용접을 위한 로봇용 착탈식 회전용접토치

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