JPH0898830A - X線ct装置における有効視野はみ出し検出装置、x線ct装置におけるリファレンス補正装置、x線ct装置 - Google Patents

X線ct装置における有効視野はみ出し検出装置、x線ct装置におけるリファレンス補正装置、x線ct装置

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JPH0898830A
JPH0898830A JP6237703A JP23770394A JPH0898830A JP H0898830 A JPH0898830 A JP H0898830A JP 6237703 A JP6237703 A JP 6237703A JP 23770394 A JP23770394 A JP 23770394A JP H0898830 A JPH0898830 A JP H0898830A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X透視像を得る際、又はX線CT画像を得る
際に、被検体のはみ出しを検出したい。 【構成】 主X線検出器の両側に設けた参照用X線検出
器6の検出値の自己リファレンス補正し、この自己リフ
ァレンス補正後の検出値で被検体の参照用X線検出器6
へのはみ出しがあるか否かを検出する。また主X線検出
器に近接して設けた2チャンネル又は2つ以上の参照用
X線検出器6の検出値の最大値Dmax、最小値Dminとの
その差分Dと検出器間の最大許容値δとの大小比較によ
り、被検体の参照用X線検出器へのはみ出しか否かを検
出する。更に上記はみ出しの検出があった場合、はみ出
しのある場合とない場合とで区分してリファレンス補正
を行い、且つはみ出しのある場合にもそのはみ出しの影
響を受けないリファレンス補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体透過X線(γ線
の如き他の透過放射線を含む。以下同じ)をX線検出器
で検出して、その透視像又は断層像を得るX線CT装
置、および有効視野はみ出し検出装置、並びにリファレ
ンス補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】透視像撮影装置では、ファンビーム形状
のX線を検出するために多チャンネルX線検出器を使用
する。この多チャンネルX線検出器では、有効視野が定
められており、有効視野はX線検出器の大きさ(数と検
出器で定まる)により制限を受ける。尚、透視像撮影装
置は、X線CT装置が兼用する例、しない例との両者が
ある。以下では両者を含めて透視像撮影装置と呼ぶ。
【0003】これを図2に示す。図2で、X線源1はフ
ァンビーム形状のX線ビーム3を放出する。このX線ビ
ーム3の一部又は全部が天板4上の被検体を透過する。
天板4上の被検体を挟んでX線源1と対向する位置に多
チャンネル形X線検出器2が設けられており、これが透
過X線を検出する。被検体を透過したX線は周知の如く
指数法則にしたがって減弱され、この減弱の量が大きい
ほど吸収が高い。従って、検出器の出力の逆数を対数変
換することでX線吸収量を得ることができる。天板4も
しくはX線源1と検出器2が前後の体軸方向(即ち、紙
面の垂直方向)に移動することで、被検体の透視像を撮
影する。
【0004】図3(イ)は、任意の投影位置における、
透視撮影での有効視野とそれからのはみ出しの例を示
す。ファンビームX線3の中でθで定まる角度が有効視
野であり、これは多チャンネルX線検出器2で検出でき
るX線広がり角度である。X線検出器2の両側に参照用
X線検出器6を設けてある。参照用X線検出器6は、X
線広がり角θよりも外側の角度αで定まるX線を検出で
きるようになっており、1チャンネル又は2チャンネル
以上のチャンネル数である。図3で、被検体5の一部が
有効視野(θ)で定まる範囲からはみ出した例を斜線部
5Aで示している。図3(ロ)は、透過X線の投影例7
aを示す。参照用X線検出器6は、被検体を透過してい
ないX線の強度を計測するものであり、これにより投影
位置毎のX線の変動を補正(即ち、リファレンス補正)
する。この検出器6で主検出器2の出力を除算すること
で正規化し、リファレンス補正を行う。実際には、前述
のように検出器の出力は対数変換しており、(数1)の
ように減算となる。
【数1】 (数1)において、Aは、リファレンス補正後の投影デ
ータ、Iは主検出器2に入射されるX線強度、I0は参
照用検出器6に入射されるX線強度である。
【0005】一方、本来のX線CT装置(これは透視撮
影を行うという意味ではなく、再構成を行うとの意味で
使う)は、X線源1とX線検出器2とを対向させて回転
させ、その回転角度で定まる投影角度毎に得たX線検出
器2のデータを用いて、断層像を再構成する。かかるC
T装置にあっても、有効視野が定められており、有効視
野は検出器2の大きさにより制限を受けている。この有
効視野の大きさは、図2、図3と同じである。
【0006】図4にはCT装置での投影例およびはみ出
し例を示す。図4(イ)に示すように被検体5が斜線に
示すように有効視野範囲4Aから外にはみ出しているも
のとする。そこで、X線源1がある投影角1aにあると
きと、それよりも90゜回転したときの投影角1bにあ
るときの2つの事例を考える。1aの時の投影例7aを
図4(ハ)に示し、1bの時の投影例7bを図4(ロ)
に示す。図4(ハ)にあっては、被検体5の有効視野か
らのはみ出しがあっても、そのはみ出し部分は有効視野
内に含まれることになり、計測上は、全くはみ出しを考
慮する必要がない。一方、図4(ロ)にあっては、斜線
で示すはみ出し部5Aが計測上の有効視野からはみ出す
ことになり、主検出器2の外側に設けた参照用X線検出
器6で検出される。投影角1aと1bとのそれぞれで参
照用X線検出器6でリファレンス補正をするが、そのや
り方は透視像の例と同じく、(数1)に従う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】透視像撮影装置にあっ
ては、図3のように被検体5が有効視野からはみ出した
状態では参照用X線検出器6には被検体5を透過したあ
とのX線が入射されている。被検体5を透過したX線は
減弱大きいため、強度が弱くなる。従って(数1)よ
り、その投影位置でのX線吸収量は実際より小さくな
る。透視像(スキャノグラム像)は吸収が小さい部分は
白く、吸収が大きい部分は黒く表示する。従って、図3
(イ)の如く、はみ出しのある投影位置では、黒く表示
される。また、スキャノグラムにおけるはみ出しは連続
した投影位置で発生するため、黒く帯状となって表示さ
れ、実際の透視像とは異なる。このスキャノグラムのは
み出しにおいては正確にはみ出しの発生した投影位置を
知ることが重要であるが、従来、このはみ出し位置の検
出には被検体を透過していないX線が入射されたときの
検出器の出力を記憶し、各投影位置毎に参照用検出器の
出力と比較してはみ出しの有無を判定する手段が用いら
れてきた。しかし、被検体を透過していないX線の強度
は、管電圧、管電流などの計測条件により変化するた
め、各条件ごとに検出器の出力を記憶しなければならな
い。多くの条件を設定できる機種では、この検出方法は
実用的ではない。
【0008】一方、CT装置にあっては、図4に示すよ
うに、X線源1が1aの投影角では、参照用検出器6に
は被検体5を透過していないX線が入射するが、投影角
1bでは、検出器6にははみ出した部分からの透過後の
X線が入射する。従って、(数1)において、I0は投
影角1aの状態より小さくなるため、Aは実際より小さ
くなる。また投影角1aの状態の投影データには7aの
ように被検体の断面の情報はすべて含まれているが、1
bでは7bのように断面の情報の一部、即ち7bの点線
の部分が不足する。CT装置では各投影角度の投影デー
タから逆投影により分布像を再構成する際、重み関係に
より投影データに補正を加えてから逆投影する。この逆
投影前に行う補正は周波数領域で行われ、通常FFT処
理で行われる。補正演算は、特開昭54−59856号
公報に詳細に述べられているように、原則的に投影デー
タの軸に沿った、無限区間の積分もしくは積和演算が必
要となる。しかし、実際の装置では計測範囲内の投影デ
ータしか得られないので、範囲外ではX線の吸収がない
と仮定して補正演算しているため有効視野外にはみ出し
たとき、正しく補正できず、逆投影により得られる断層
像は実際の被検体の吸収分布とは異なる。
【0009】従来、はみ出した部分の影響を取り除くた
めに図4における1aの状態の参照用検出器の出力を記
憶し、現在の参照用検出器の出力とを比較することで、
はみ出しを検出し、被検体を透過したX線が入射された
参照用検出器の出力は使用せず、その他の検出器の出力
もしくは全投影角度までのリファレンス補正量を用いて
正しい投影データを得る方法や、再構成の前提である、
全投影角度において投影データの積分値は一定であるこ
とを用い、図4のX線源の位置が1aと1bの状態のそ
れぞれの投影データの積分値を比較し、不足分がはみ出
した部分として投影データの欠損を直線や曲線で近似す
る方法が提案されてきた。
【0010】しかし、上記の方法では吸収がないときの
参照用検出器の出力は計測条件に影響され、各条件毎に
1aの状態を記憶しなければならない。また、最初に1
aの状態の投影データの積分値を求めることが必要であ
るため、計測終了後でなければはみ出した部分を近似で
きない。はみ出しの状態により近似後のデータ数が変化
するが、実際の装置では演算可能なデータ数には上限が
あり、それ以上はみ出したときは近似できない、と言っ
た問題が生じる。
【0011】本発明の目的は計測条件に影響されない、
はみ出しのある投影位置の検出、および、正しいX線吸
収量を求めることを可能にするCT装置を提供するもの
である。本発明の目的は計測条件に影響されずにはみ出
しの有無を各射影上から判別すると共に、被検体の有効
視野外へのはみ出しによる射影の欠損を補うことを可能
にするCT装置を提供するものである。更に本発明の目
的は、CT装置に使用可能な有効視野はみ出し検出装置
およびリファレンス補正装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ファンビーム
X線源と、X線源と対向状態に設けられた、有効視野の
ファンビームX線を検出する多チャンネル形主X線検出
器と、主X線検出器の両側に近接して設けられた参照用
X線検出器と、を備え、被検体の周囲(又は面上)に沿
って対向状態にあるX線源とX線検出器又は被検体とを
相対的に回転(又は面上に沿っての移動)させて主X線
検出器から検出値を得ると共に有効視野からの被検体の
はみ出しを検出する、X線装置における有効視野はみ出
し検出装置において、回転円周(又は移動)に沿う投影
角度(又は投影位置)毎に両側の参照用検出器の検出値
L、dRに対して、自己の検出値dL、dRを用いて自己
リファレンス補正をし、この自己リファレンス補正済み
の値DL、DRが0(又は0に近い値)であるか否かを比
較し、0(又は0に近い値)であればこの投影角度(又
は投影位置)は被検体のはみ出しがないと判定し、0
(又は0に近い値)でなければ被検体のはみ出しがある
と判定する、X線CT装置における有効視野はみ出し検
出装置を開示する。
【0013】更に本発明は、ファンビームX線源と、X
線源と対向状態に設けられた、有効視野のファンビーム
X線を検出する多チャンネル形主X線検出器と、主X線
検出器に近接して設けられた2チャンネル又は2つ以上
の参照用X線検出器と、を備え、被検体の周囲(又は面
上)に沿って対向状態にあるX線源とX線検出器又は被
検体とを相対的に回転(又は面上に沿って移動)させて
主X線検出器から検出値を得ると共に有効視野からの被
検体のはみ出しを検出する、X線CT装置における有効
視野はみ出し検出装置において、回転円周(又は移動)
に沿う投影角度(又は投影位置)毎に、参照用X線検出
器の検出値の中の最大値Dmax、および最小値Dminから
その差分D=Dmax−Dminを求め、この差分が検出器間
の最大許容値δよりも大きいか否かを比較し、大きい場
合には被検体はみ出しが発生していると判定し、小さい
場合には被検体はみ出しがないと判定する、X線CT装
置における有効視野はみ出し検出装置を開示する。
【0014】更に本発明は、ファンビームX線源と、X
線源と対向状態に設けられた、有効視野のファンビーム
X線を検出する多チャンネル形主X線検出器と、主X線
検出器の両側に近接して設けられた参照用X線検出器
と、を備え、被検体の周囲(又は面上)に沿って対向状
態にあるX線源とX線検出器又は被検体とを相対的に回
転(又は面上に沿っての移動)させて主X線検出器から
検出値を得ると共に有効視野からの被検体のはみ出しを
検出し、それに従って主X線検出器の検出値に対してリ
ファレンス補正を行う、X線装置におけるリファレンス
補正装置において、回転円周(又は移動)に沿う投影角
度(又は投影位置)毎に両側の参照用検出器の検出値d
L、dRに対して、自己の検出値dL、dRを用いて自己リ
ファレンス補正をし、この自己リファレンス補正済みの
値DL、DRが0(又は0に近い値)であるか否かを比較
し、0(又は0に近い値)であればこの投影角度(又は
投影位置)は被検体のはみ出しがないと判定し、0(又
は0に近い値)でなければ被検体のはみ出しがあると判
定し、はみ出し発生のない投影角度(又は投影位置)に
あってはその時の参照用X線検出器の検出値dL、dR
主検出器の、各チャンネルの検出値dのリファレンス補
正を行い、はみ出し発生の投影角度(又は投影位置)に
対しては、この投影角度(又は投影位置)に近接する投
影角度(又は投影位置)の中ではみ出し発生のない投影
角度(又は投影位置)での参照用X線検出器の検出値d
L、dRで主検出器の各チャンネルの検出値dのリファレ
ンス補正を行う、X線CT装置におけるリファレンス補
正装置を開示する。
【0015】更に本発明は、ファンビームX線源と、X
線源との対向状態に設けられた、有効視野のファンビー
ムX線を検出する多チャンネル形主X線検出器と、主検
出器に近接して設けられた2チャンネル又は2つ以上の
参照用X線検出器と、を備え、被検体の周囲(又は面
上)に沿って対向状態にあるX線源とX線検出器又は被
検体とを相対的に回転(又は面上に沿って移動)させて
主X線検出器から検出値を得ると共に有効視野からの被
検体のはみ出しを検出し、それに従って主X線検出器の
検出値に対してリファレンス補正を行うX線装置におけ
るリファレンス補正装置において、回転周囲(又は移
動)に沿う投影角度(又は投影位置)毎に、参照用X線
検出器の検出値の中の最大値Dmaxおよび最小値Dmin
らその差分D=Dmax−Dmin を求め、この差分Dが検
出器間の最大許容値δよりも大きいか否かを比較し、大
きい場合には被検体はみ出しが発生していると判定し、
小さい場合には被検体はみ出しがないと判定し、はみ出
し発生のない投影角度(又は投影位置)にあっては、そ
の時の参照用X線検出器の検出値で主検出器の各チャン
ネルの検出チャンネルのリファレンス補正を行い、はみ
出し発生の投影角度(又は投影位置)に対しては近い投
影角度(又は投影位置)の中ではみ出し発生のない投影
角度(又は投影位置)での参照用X線検出器の検出値で
主検出器の各チャンネルの検出値のリファレンス補正を
行う、X線CT装置におけるリファレンス補正装置を開
示する。
【0016】更に本発明は、ファンビームX線源と、X
線源と対向状態に設けられた、有効視野のファンビーム
X線を検出する多チャンネル形主X線検出器と、主X線
検出器に近接して設けられた2チャンネル又は2つ以上
の参照用X線検出器と、を備え、被検体の周囲に沿って
対向状態にあるX線源とX線検出器又は被検体とを相対
的に回転させて主X線検出器から検出値を得ると共に有
効視野からの被検体のはみ出しを検出し、それに従って
主X線検出器の検出値に対してリファレンス補正を行
い、このリファレンス補正済みの検出値から画像再構成
を行うX線CT装置において、回転円周に沿う投影角度
毎に、参照用X線検出器の検出値の中の最大値Dmax
および最小値Dminからその差分D=Dmax−Dminを求
め、この差分が検出器間の最大許容値δよりも大きいか
否かを比較し、大きい場合には被検体はみ出しが発生し
ていると判定し、小さい場合には被検体はみ出しがない
と判定し、はみ出し発生のない投影角度にあっては、そ
の時の参照用X線検出器の検出値で主検出器の各チャン
ネルの検出値のリファレンス補正を行い、はみ出し発生
の投影角度に対しては近い投影角度の中ではみ出し発生
のない投影角度での参照用X線検出器の検出値で主検出
器の各チャンネルの検出値のリファレンス補正を行う手
段と、上記はみ出しが発生している投影角度に対しては
X線検出器で検出できなかった欠損部分を、その投影角
度の参照用X線検出器の検出値をも利用して外挿補間に
より算出する手段と、各投影角度で得た参照用X線検出
器を含むX線検出器のリファレンス補正済みの検出値、
および又は外挿補間で得た欠損部分の仮想検出値を用い
て周波数領域でフィルタ関数とのコンボリューション演
算を行い、実領域に戻す手段と、実領域に戻した後で主
X線検出器対応のコンボリューション演算後のデータを
用いて再構成する手段と、より成るX線CT装置を開示
する。
【0017】
【作用】本発明によれば、主X線検出器の両側に設けた
参照用X線検出器の検出値の自己リファレンス補正し、
この自己リファレンス補正後の検出値で被検体の参照用
X線検出器へのはみ出しがあるか否かを検出する。更に
本発明によれば、主X線検出器に近接して設けた2チャ
ンネル又は2つ以上の参照用X線検出器の検出値の最大
値Dmax、最小値Dminとのその差分Dと検出器間の最大
許容値δとの大小比較により、被検体の参照用X線検出
器へのはみ出しか否かを検出する。更に本発明によれ
ば、上記はみ出しの検出があった場合、はみ出しのある
場合とない場合とで区分してリファレンス補正を行い、
且つはみ出しのある場合にもそのはみ出しの影響を受け
ないリファレンス補正を行う。更に本発明によれば、再
構成前にフィルタ処理に際し、はみ出しによる欠如部分
の補間を行ってフィルタ処理を行うことにより、有効範
囲を拡大する。
【0018】
【実施例】先ずX線CT装置を使ってのX線透視撮影装
置における実施例を説明する。図1は、本発明の処理系
統の実施例図である。まず、はみ出し検出手段7により
はみ出しを検出する。この結果により全ての投影位置を
はみ出しの有無で分け、補正量算出手段8を用い、はみ
出しの無い投影位置のデータから補正量を求める。次に
この補正量を用いて再リファレンス補正手段9により、
はみ出しのある投影位置の正しいX線吸収量を求める。
【0019】はみ出しの検出は図3に示すリファレンス
補正後の参照用検出器6のデータに着目して行う。参照
用検出器6は、主検出器2の左右両端に、計測範囲外と
なるように設置されているため、被検体を透過していな
いX線が入射される。リファレンス補正では(数1)の
0に主検出器2の左右の参照用データの平均値を用い
ている(参照用データとは参照用検出器の出力の逆数を
対数変換したものである)。ここで、対数変換後の左右
の参照用データの値を、dL、dRとすると、リファレン
ス補正は(数2)で示される。
【0020】
【数2】 このとき、dは対数変換後の計測データ、Dはリファレ
ンス補正後の計測データである。こでデータdはその投
影位置における主検出器2のチャンネル対応のデータで
ある。即ち、チャンネル総数をnとすれば、n個のデー
タが1つの投影位置毎に存在し、このn個のデータ(d
1〜dn)のそれぞれについて(数2)の計算をしてリフ
ァレンス補正を行う。同様に、参照用データをリファレ
ンス補正すると、(数3)、(数4)のようになる。
【0021】
【数3】
【数4】 はみ出しが無い場合、参照用検出器には被検体を透過し
ていないX線が入射され、dL≒dRとなり、(数3)、
(数4)よりDLとDRはほぼ0となる。しかし、左側の
参照用検出器に被検体を透過したX線が入射された場
合、dL>dRとなるため、DLは0より大きくなる。右
側の参照用検出器においても同様に、dL<dRとなるた
めDRは0より大きくなる。又、両端の参照用検出器に
被検体を透過したX線が入射された場合も、dL≠d
R(尚、この場合、dL=dRとなることはほとんどない
と考えてよい)であれば、DLもしくはDRのどちらかが
0より大きくなる。従って、各投影位置毎にDL、DR
0と比較することで、DL、DRが0でなければ、はみ出
し発生とみなし、DL、DRが0であれば、はみ出しがな
いとみなす。かくして、はみ出しの発生した投影位置を
検出することが可能となる。この検出は0と比較してい
るので管電圧、管電流などの計測条件に影響されない。
【0022】上記手法による検出結果により、はみ出し
の無い投影位置のDLとDRの平均値を求める。この平均
値を用いて近接のはみ出しの発生した投影位置の計測デ
ータを、再度リファレンス補正することにより、正しい
X線吸収量を求めることができる。更に、従来の手法で
は事前(被検体挿入前)にはみ出していない状態を記憶
する必要があるため、実際の計測の前にはみ出しのない
状態を計測しなければならないが、本実施例によるはみ
出しの判定は投影データのみを用いるため、実際の被検
体挿入による計測だけではみ出しの有無を判別すること
が可能である。更に、後述のCT装置の実施例でははみ
出しの判定に用いる検出器は最低片側2チャンネル必要
だが、本実施例では最低片側1チャンネルではみ出しを
判定することが可能である。以上の実施例によればはみ
出しが生じた場合の透視撮影に際して、はみ出しを検出
でき、且つそのはみ出しの影響を除外してのリファレン
ス補正が可能になった。
【0023】また、本実施例は主検出器の両端に参照用
検出器が設置されている場合を想定しているが、参照用
検出器が他の場所に設置されている場合は、主検出器の
両端の出力を用いて同様にはみ出しを検出することが可
能である。尚、X線CT装置による透視撮影の例で説明
したが、そうではなく、X線CT機能を伴わない透視撮
影装置(即ち、専用機)にも適用できることは云うまで
もない。また、はみ出し検出およびリファレンス補正法
の考え方はX線CT装置でのX線CT計測の場合にも適
用できる。
【0024】次に、X線CT装置の実施例を説明する。
CT装置では、検出器により得られた情報を断層像とす
るための以下の処理をする。 (1)、前処理 (2)、FFTによるフィルタリング (3)、逆投影 (4)、後処理
【0025】ここで、はみ出しにより情報の欠損が問題
となるのは(2)のFFTである。フィルタリングとは
フィルタ関数と投影データとのコンボリューション演算
を行うことであり、フィルタ関数には、低域強調用フィ
ルタ関数、高域強調用フィルタ関数、ぼけ処理用フィル
タ関数等の各種の関数である。これらの少なくとも1つ
を選びコンボリューション演算を行うのが(2)であ
る。FFTのフィルタリングでは、計測範囲外はX線の
吸収が無いと仮定しているため、被検体が有効視野外に
はみ出した場合、FFTは実際の有効視野内のデータを
正しく補正できない。従って、実際の有効視野内のデー
タを正しく補正するため、FFTの前に欠損部分を補間
により近似し、演算上の有効視野を拡げる必要がある。
本発明は、この演算上の有効視野の拡大をはかり、欠損
によるFFTの補正の正確さをはかるようにしたもので
ある。しかし、補間により求めた部分は欠損した部分の
形状とは異なるため、(3)の逆投影時には、実際の有
効視野内のデータだけを用いて逆投影し、有効視野内の
断層像だけを得る。
【0026】図5は本発明の処理系統の実施例図であ
る。はみ出し検出手段7Aにより、被検体の有効視野外
へのはみ出しの有無を各投影角度毎に判定する。この結
果により、リファレンス補正手段9Aにより被検体を透
過していない参照用検出器の出力により投影角度毎のX
線の変動を補正する。次に有効視野外推定手段10を用
いて欠如したデータを推定する。この際、図1の透視像
の場合と同じく(数3)、(数4)でDL、DRを求め、
これと0との比較ではみ出しを検出するやり方を採用し
てもよい。又、リファレンス補正も、図1の手段9と同
じやり方をとってもよい。以下では別のやり方の例を示
す。
【0027】はみ出しの検出は、少なくとも2つ以上の
隣接した参照用検出器(これはX線検出器に隣接して参
照用検出器を2つ以上設置した例)、もしくは主検出器
の両端の検出器(これは図2の事例に相当する例)に着
目する。まず、これらの検出器の出力の中で最大値D
max、最小値Dminを求める。このときDmax、Dminは、
実際の検出器の出力の逆数を対数変換したものであるか
ら、それぞれの検出器に入射されるX線強度をx1、x2
とし、検出器の変換効率をη1、η2とすると、Dmax
minは、(数5)、(数6)で表される。ここで、D
max、Dminの差Dは(数7)で表される。
【0028】
【数5】
【0029】
【数6】
【0030】
【数7】 はみ出しが無い場合、x1=x2であるから、Dは(数
8)となる。
【0031】
【数8】 (数8)は、η1とη2との比であり、検出器間の感度差
である。この感度差には製造上の最大許容量範囲が設定
されており、この値の対数値をδとすると、Dはδ以下
でなければならない。しかしDがδより大きいとき、
(数7)においてln(x2/x1)>0となり、x1
2となる。これは、それぞれの検出器の異なる吸収量
の物体を透過したX線が入射されたことを示す。すなわ
ちはみ出しがある場合である。従って、Dとδを比較す
ることで、D≦δの場合ははみ出しの無い状態、D>δ
の場合ははみ出しがある状態と判別することが可能であ
る。
【0032】また、上記の方法を検出器群の両端に対し
て実施し、片側にだけはみ出しているときは、逆側の参
照用検出器の出力を用いてリファレンス補正し、両側に
はみ出しているときは前投影角度までの参照用検出器の
出力を用いることで正しく補正することが可能となる。
尚、以上の実施例は透視撮影装置でのはみ出し検出およ
びリファレンス補正にも適用できる。
【0033】次に、はみ出しにより欠如した情報の推定
方法について述べる。一般的に再構成は有効視野内を対
象としており、演算点数は検出器数と同じである。そこ
で欠如した情報を推定するために、演算点数を増やし、
演算上最大有効視野を拡げる。これを図6に示す。11
は検出器数により定められる演算範囲、12は欠如した
情報を推定するための演算範囲である。12の大きさは
設定したい有効視野に比例する。13は投影データであ
る。欠如した情報は投影データの両端の傾きにより直線
にて推定する。これを図7に示す。13は投影データで
あり、情報が一部欠如している。12は欠如した部分を
推定するための演算範囲である。14は推定した情報で
あり、13の端の少なくとも2つ以上の検出器の出力に
より傾きを持つ直線である。ただし、12の演算範囲を
十分大きくできない場合、13aのような投影データで
あれば、14aのように欠如した情報をすべて推定する
ことが可能であるが、13bのような投影データではす
べてを直線にて推定することは不可能である。この場合
の情報の推定方法を図8に示す。13は投影データ、1
2は欠如した情報を推定するための演算範囲である。1
4は前述の方法で推定した直線である。まず、拡張した
演算点数をmとしたとき、12の演算範囲をm/2、m
/4、m/8、m/8の大きさに分割し、それぞれを1
2a、12b、12c、12dとする。12aでは、直
線14のy切片をYとしたときのY/2と、投影データ
13の端の値Y′により求められる直線15で近似す
る。12bでは直線のi=m/2における値と、Y/4
により求められる直線16で近似し、以下同様に、12
cでは直線16のi=m/4における値とY/8により
求められる直線17、12dでは直線17のi=m/8
における値と0より求められる直線18で近似する。こ
こで、直線15、16、17、18はそれぞれy
a(i)、yb(i)、yc(i)、yd(i)とすると、
(数9)〜(数12)にて表される。
【0034】
【数9】
【0035】
【数10】
【0036】
【数11】
【0037】
【数12】
【0038】この演算領域を不当分に分割し、その間を
折線状に近似する方法の特徴は、mを2のべき乗とする
ように設定すれば、すべての直線を単純な加減算と2の
べき乗の乗除算で求めることが可能なため、一般的な加
減算器とシフタだけで演算することとが可能である。ま
た、有効視野内の断層像を正しく得ることが目的である
ため、推定した部分の形状は問題とならない。
【0039】この推定後の投影データを用いて、逆投影
前に、フィルタ関数とのコンボリューション演算を行
う。コンボリューション演算は、周波数領域で行えば、
積演算ですむため、フィルタ関数および推定して得た投
影データを含む拡大した投影データを、周波数領域に移
す。このため、FFT処理を施した上で両者の積演算を
行う。尚、フィルタ関数は、周波数領域上では周波数と
スペクトルとの関係でメモリに記憶しておき、このメモ
リの内容を読み出して周波数領域の投影データとの積演
算を行わせている。この処理後に、逆FFTし、逆投影
法により再構成する。逆投影に際しては、前記拡大した
部分の投影データは実データでないことから使用せず、
有効視野内の投影データのみを使う。これによって、正
しい吸収分布の断層像を得ることが可能となる。例え
ば、本来の有効視野のチャンネル数を640チャンネル
とし、その両側にそれぞれ64チャンネル有効範囲を拡
大する。そして、FFT上では640±64チャンネル
のデータに対してフィルタ処理をし、実空間に戻した時
点で、本来の有効視野である640チャンネル分のデー
タのみを使って再構成する。
【0040】更に、従来の手法では事前(被検体挿入
前)にはみ出していない状態を記憶する必要があるた
め、実際の計測の前にはみ出しのない状態を計測しなけ
ればならないが、本実施例によるはみ出しの判定は投影
データのみを用いるため、実際の被検体挿入による計測
だけではみ出しの有無を判別することが可能である。更
に、投影データのみを用いるため、計測と同時にはみ出
しを検出することが可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、被検体の透視像を撮影
する装置やX線CT装置において、被検体の計測範囲外
へのはみ出しの有無にかかわらず、正しい透視像および
再生像を得ることができる。更に本発明によれば、被検
体の最大有効視野外へのはみ出しの有無にかかわらず、
正しい吸収分布の断層像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透視撮影装置での処理系統図である。
【図2】透視撮影例を示す図である。
【図3】透視撮影におけるはみ出しがある場合の撮影例
を示す図である。
【図4】X線CT装置での投影例を示す図である。
【図5】本発明のX線CT装置での処理系統図である。
【図6】本発明のX線CT装置での投影波形を示す図で
ある。
【図7】本発明の補間例を示す図である。
【図8】本発明の補間例を示す図である。
【符号の説明】
1 X線源 2 X線検出器 3 ファン状X線ビーム 4 天板 5 被検体 5A はみ出し部分 6 参照用検出器 θ 有効視野角 α 参照用角

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンビームX線源と、X線源と対向状
    態に設けられた、有効視野のファンビームX線を検出す
    る多チャンネル形主X線検出器と、主X線検出器の両側
    に近接して設けられた参照用X線検出器と、を備え、被
    検体の周囲(又は面上)に沿って対向状態にあるX線源
    とX線検出器又は被検体とを相対的に回転(又は面上に
    沿っての移動)させて主X線検出器から検出値を得ると
    共に有効視野からの被検体のはみ出しを検出する、X線
    CT装置における有効視野はみ出し検出装置において、 回転円周(又は移動)に沿う投影角度(又は投影位置)
    毎に両側の参照用検出器の検出値dL、dRに対して、自
    己の検出値dL、dRを用いて自己リファレンス補正を
    し、この自己リファレンス補正済みの値DL、DRが0
    (又は0に近い値)であるか否かを比較し、0(又は0
    に近い値)であればこの投影角度(又は投影位置)は被
    検体のはみ出しがないと判定し、0(又は0に近い値)
    でなければ被検体のはみ出しがあると判定する、X線C
    T装置における有効視野はみ出し検出装置。
  2. 【請求項2】 ファンビームX線源と、X線源と対向状
    態に設けられた、有効視野のファンビームX線を検出す
    る多チャンネル形主X線検出器と、主X線検出器に近接
    して設けられた2チャンネル又は2つ以上の参照用X線
    検出器と、を備え、被検体の周囲(又は面上)に沿って
    対向状態にあるX線源とX線検出器又は被検体とを相対
    的に回転(又は面上に沿って移動)させて主X線検出器
    から検出値を得ると共に有効視野からの被検体のはみ出
    しを検出する、X線CT装置における有効視野はみ出し
    検出装置において、 回転円周(又は移動)に沿う投影角度(又は投影位置)
    毎に、参照用X線検出器の検出値の中の最大値Dmax
    および最小値Dminからその差分D=Dmax−Dminを求
    め、この差分が検出器間の最大許容値δよりも大きいか
    否かを比較し、大きい場合には被検体はみ出しが発生し
    ていると判定し、小さい場合には被検体はみ出しがない
    と判定する、X線CT装置における有効視野はみ出し検
    出装置。
  3. 【請求項3】 ファンビームX線源と、X線源と対向状
    態に設けられた、有効視野のファンビームX線を検出す
    る多チャンネル形主X線検出器と、主X線検出器の両側
    に近接して設けられた参照用X線検出器と、を備え、被
    検体の周囲(又は面上)に沿って対向状態にあるX線源
    とX線検出器又は被検体とを相対的に回転(又は面上に
    沿っての移動)させて主X線検出器から検出値を得ると
    共に有効視野からの被検体のはみ出しを検出し、それに
    従って主X線検出器の検出値に対してリファレンス補正
    を行う、X線CT装置におけるリファレンス補正装置に
    おいて、 回転円周(又は移動)に沿う投影角度(又は投影位置)
    毎に両側の参照用検出器の検出値dL、dRに対して、自
    己の検出値dL、dRを用いて自己リファレンス補正を
    し、この自己リファレンス補正済みの値DL、DRが0
    (又は0に近い値)であるか否かを比較し、0(又は0
    に近い値)であればこの投影角度(又は投影位置)は被
    検体のはみ出しがないと判定し、0(又は0に近い値)
    でなければ被検体のはみ出しがあると判定し、はみ出し
    発生のない投影角度(又は投影位置)にあってはその時
    の参照用X線検出器の検出値dL、dRで主検出器の、各
    チャンネルの検出値dのリファレンス補正を行い、はみ
    出し発生の投影角度(又は投影位置)に対しては、この
    投影角度(又は投影位置)に近接する投影角度(又は投
    影位置)の中ではみ出し発生のない投影角度(又は投影
    位置)での参照用X線検出器の検出値dL、dRで主検出
    器の各チャンネルの検出値dのリファレンス補正を行
    う、X線CT装置におけるリファレンス補正装置。
  4. 【請求項4】 ファンビームX線源と、X線源との対向
    状態に設けられた、有効視野のファンビームX線を検出
    する多チャンネル形主X線検出器と、主検出器に近接し
    て設けられた2チャンネル又は2つ以上の参照用X線検
    出器と、を備え、被検体の周囲(又は面上)に沿って対
    向状態にあるX線源とX線検出器又は被検体とを相対的
    に回転(又は面上に沿って移動)させて主X線検出器か
    ら検出値を得ると共に有効視野からの被検体のはみ出し
    を検出し、それに従って主X線検出器の検出値に対して
    リファレンス補正を行うX線装置におけるリファレンス
    補正装置において、回転周囲(又は移動)に沿う投影角
    度(又は投影位置)毎に、参照用X線検出器の検出値の
    中の最大値Dmaxおよび最小値Dminからその差分D=D
    max−Dmin を求め、この差分Dが検出器間の最大許容
    値δよりも大きいか否かを比較し、大きい場合には被検
    体はみ出しが発生していると判定し、小さい場合には被
    検体はみ出しがないと判定し、はみ出し発生のない投影
    角度(又は投影位置)にあっては、その時の参照用X線
    検出器の検出値で主検出器の各チャンネルの検出チャン
    ネルのリファレンス補正を行い、はみ出し発生の投影角
    度(又は投影位置)に対しては近い投影角度(又は投影
    位置)の中ではみ出し発生のない投影角度(又は投影位
    置)での参照用X線検出器の検出値で主検出器の各チャ
    ンネルの検出値のリファレンス補正を行う、X線CT装
    置におけるリファレンス補正装置。
  5. 【請求項5】 ファンビームX線源と、X線源と対向状
    態に設けられた、有効視野のファンビームX線を検出す
    る多チャンネル形主X線検出器と、主X線検出器に近接
    して設けられた2チャンネル又は2つ以上の参照用X線
    検出器と、を備え、被検体の周囲に沿って対向状態にあ
    るX線源とX線検出器又は被検体とを相対的に回転させ
    て主X線検出器から検出値を得ると共に有効視野からの
    被検体のはみ出しを検出し、それに従って主X線検出器
    の検出値に対してリファレンス補正を行い、このリファ
    レンス補正済みの検出値から画像再構成を行うX線CT
    装置において、 回転円周に沿う投影角度毎に、参照用X線検出器の検出
    値の中の最大値Dmax、および最小値Dminからその差分
    D=Dmax−Dminを求め、この差分が検出器間の最大許
    容値δよりも大きいか否かを比較し、大きい場合には被
    検体はみ出しが発生していると判定し、小さい場合には
    被検体はみ出しがないと判定し、はみ出し発生のない
    投影角度にあっては、その時の参照用X線検出器の検出
    値で主検出器の各チャンネルの検出値のリファレンス補
    正を行い、はみ出し発生の投影角度に対しては近い投影
    角度の中ではみ出し発生のない投影角度での参照用X線
    検出器の検出値で主検出器の各チャンネルの検出値のリ
    ファレンス補正を行う手段と、 上記はみ出しが発生している投影角度に対してはX線検
    出器で検出できなかった欠損部分を、その投影角度の参
    照用X線検出器の検出値をも利用して外挿補間により算
    出する手段と、 各投影角度で得た参照用X線検出器を含むX線検出器の
    リファレンス補正済みの検出値、および又は外挿補間で
    得た欠損部分の仮想検出値を用いてフィルタ関数とのコ
    ンボリューション演算を周波数領域で行い、実領域に戻
    す手段と、 実領域に戻した後で主X線検出器対応のコンボリューシ
    ョン演算後のデータを用いて再構成する手段と、 より成るX線CT装置。
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