JPH089704Y2

JPH089704Y2 - サングラス

Info

Publication number: JPH089704Y2
Application number: JP1989067641U
Authority: JP
Inventors: 伊佐男兵井
Original assignee: Murai Co Ltd
Current assignee: Murai Co Ltd
Priority date: 1989-06-09
Filing date: 1989-06-09
Publication date: 1996-03-21
Anticipated expiration: 2004-06-09
Also published as: JPH038317U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はサングラスに関し、特に眼鏡使用者に適した
サングラスに関する。

（従来の技術）従来、眼鏡使用者がサングラスを用いる場合には、視
力を矯正し、かつ遮光を図る必要から、度付レンズ自体
に色を付けた度付きのサングラスを用いるか、通常の度
付眼鏡のフロント部分にサングラスを引掛ける前掛け式
のサングラスを用いていた。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、上記した従来のサングラスでは、次の
ような問題点があった。

第１の度付きサングラスの場合には、サングラス自体
を度付きにするために高価になると共に、色を変えたい
場合には、自分の視力に合わせた色違いのレンズをいく
つも用意しなければならず不便であった。

特に、スキーや自転車競技等のスポーツ用サングラス
として１眼タイプのものが知られているが、１眼タイプ
のレンズを度付きに加工することは困難である。そのた
め、眼鏡使用者が１眼タイプのサングラスを自由に選択
して楽しむことができなかった。

一方、前掛け式のサングラスの場合には、簡単に眼鏡
に装着できて便利であるが、単に眼鏡フレームに引掛け
ているだけなので、激しい運動をする場合には脱落して
しまう場合があった。また、前掛け式の構造のために、
ファッション性が悪く、やはり眼鏡使用者にとって選択
の幅が規制されるという問題があった。

本考案は、上記した従来技術の課題を解決するために
なされたもので、遮光用レンズ装着部を有するサングラ
スの前枠に結合手段によって度付レンズ装着部を結合さ
せることにより、簡単な構造で色やデザインを自由に選
択でき、しかも激しい運動にも耐え得る眼鏡使用者用の
サングラスを提供することにある。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本考案にあっては、サン
グラス本体の前枠に遮光用レンズ装着部を有するサング
ラスにおいて、度付レンズ装着部と、該度付レンズ装着
部を前記前枠に結合させる結合手段を備えたことを特徴
とする。

（作用）上記構成のサングラスにあっては、度付レンズによっ
て視力を矯正でき、かつ好みの色のサングラスを楽しむ
ことができる。また、遮光用レンズと度付レンズのそれ
ぞれの装着部が設けられているので、激しい運動をして
も、各レンズが脱落するこはない。

（実施例）以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本
考案の一実施例に係るサングラスを示す第１図乃至第８
図において、１はサングラス本体を示しており、遮光用
レンズ３と度付レンズ４とを組合せて構成されている。
このサングラス本体１の前枠２には、遮光用レンズ装着
部としての第１リム21と、度付レンズ装着部としての第
２リム６が設けられている。

サングラス本体２は、この実施例では１眼タイプで、
遮光用レンズ３は左右に長い１枚レンズにより構成さ
れ、その左半部31および右半部32によって左右の眼を覆
うようになっている。このレンズの下辺中央部位は鼻梁
を避けるために三角形状に切欠かれている。

そして、この遮光用レンズ３が装着される第１リム21
は、遮光用レンズ３の外形に倣って無端状に成形されて
いる。この実施例では第１リム21はプラスチック製で、
その内周に設けた溝21aにレンズ３の外端縁を嵌め込み
固定するようになっている。

第１リム21の左右両側の智22には丁番23を介してテン
プル24,24が回動自在に取付けられている。テンプル24
も、この例では第１リム21と同一のプラスチック製で、
フロント側の幅が広く、耳掛け部に向けて徐々に細くな
るようになっている。

一方、第１リム21の下辺中央の鼻梁用の三角形部25に
は鼻当て部26,26が第１リム21と一体成形されている。

この第１リム21の裏側には、第２リム６がねじ７によ
って着脱自在に取付けられている。度付レンズ４は左右
１つづつ設けられており、第２リム６も各レンズ４に合
わせて１つづつ設けられている。そして、第２リム６は
第１リム21に対してそれぞれ４点で支持されている。こ
の第１リム21と第２リム６のねじ止めされる部位には、
互いに突き当てられる凸部5,…;61,…がそれぞれ設けら
れ、第１リム21と第２リム６との間に所定の間隔を開け
るようになっている。

度付レンズ４は略遮光用レンズ３の左，右半部の形状
と同一で、その外端縁が第２リム６内周の溝61aに嵌め
込み固定されている。この第２リム６を上記取付座部5,
…にねじ７止めすることにより度付レンズ4,4がサング
ラス本体１の第１リム21に一体的に取付固定される。こ
こで、凸部５、…;61、…とねじ７が結合手段を構成す
る。

ねじ止め位置としては、この例では第２リム６上辺の
左右両端部、および下辺の外側の端部と内側の鼻当て26
の上端部位にてねじ止めされている。このねじ止め部に
おいて、互いに突き当てられる凸部5,61を、たとえばい
んろう嵌合等によって凹凸係合するように構成しておけ
ば、度付レンズ４の取付位置を容易に位置決めすること
ができる。

このようにして、前枠２に装着された度付レンズ４
は、この例では第２リム６に装着されたままの状態で、
ねじ７によって着脱自在になっている。

もっとも度付レンズ４を第２リム６を介さないで直接
第１リム21にねじ止めすることも可能であり、その場合
には第１リム21が度付レンズ装着部をも兼ねることにな
る。

また、度付レンズ４を着脱する方法としては、第２リ
ム６に取付けた状態で着脱しないで、第２リム６は第１
リム21に対して固定した状態にしておいて、第２リム６
から度付レンズ４だけを着脱するような構成としてもよ
い。その場合には、たとえば第１リム21と第２リム６と
の間の間隔を利用して、第２リム６から度付レンズ４を
第１リム21側に押し出して抜き取ればよい。このように
度付レンズ４のみを着脱するのであれば、第２リム６を
第１リム21に対して永久的な結合としておいてもよい。

さらに、遮光用レンズ３についてもプラスチック製の
第１リム21の弾力性を利用して着脱できるようにするこ
ともできる。

また、度付レンズ装着部を前枠に結合させる方法とし
てねじ結合を例示したが、ねじ固定に限らず、たとえば
バヨネット結合としてもよく、また第４図に示すように
弾性を有する突起８を相手穴９に係止させるようなスナ
ップ係合としてもよく、その他要するに着脱自在に結合
する構成であればよい。

上記構成のサングラスにあっては、好みに合わせた色
合いのサングラス本体２を複数用意しておき、色を変え
たい場合には、まず度付レンズ４を止めているねじ7,…
を外してサングラス本体２から度付レンズ４、４を取外
す。その後、所望のサングラス本体２に度付レンズ４、
４をねじ止めし、サングラス本体２を交換する。また、
遮光用レンズ３を色違いのレンズに交換することも可能
である。

ここで、度付レンズ４をねじ止めでは無く、バヨネッ
ト結合等によって結合するようにすれば、サングラス本
体２の交換をワンタッチで行なうことができる。

尚、上記実施例ではプラスチック枠を例にとって説明
したが、金属枠の構成でもよく、また金属とプラスチッ
クを組合わせたコンビネーションタイプについても同様
に適用できることはもちろんである。

また、上記実施例では１眼タイプのサングラスを例示
したが、２眼タイプについても同様に適用することがで
きる。

（考案の効果）本考案は以上の構成および作用を有するもので、遮光
用レンズ装着部を有するサングラス本体の前枠に結合手
段によって度付レンズ装着部を結合させたので、眼鏡使
用者でも視力を矯正しながら種々のサングラスを選択す
ることができる。また、従来の前掛け式のサングラスと
異なり度付レンズがサングラスと一体的に設けられるの
で、激しい運動をしても脱落することは無い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係るサングラスの概略分解
斜視図、第２図は第１図の組立状態の外観斜視図、第３
図は度付レンズ取付座部の一例を示す縦断面図、第４図
は第３図の取付部の他の例の縦断面図、第５図は第２図
の正面図、第６図は第２図の側面図、第７図は第２図の
平面図、第８図は第２図の裏面図である。符号の説明１…サングラス本体２…前枠 21…第１リム（遮光用レンズ装着部）３…遮光用レンズ 31,32…左，右半部４…度付レンズ６…第２リム（度付レンズ装着部）７…ねじ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】サングラス本体の前枠に遮光用レンズ装着
部を有するサングラスにおいて、度付レンズ装着部と、
該度付レンズ装着部を前記前枠に結合させる結合手段を
備えたことを特徴とするサングラス。