JPH089648Y2 - 電気機器の異常監視装置 - Google Patents
電気機器の異常監視装置Info
- Publication number
- JPH089648Y2 JPH089648Y2 JP10903390U JP10903390U JPH089648Y2 JP H089648 Y2 JPH089648 Y2 JP H089648Y2 JP 10903390 U JP10903390 U JP 10903390U JP 10903390 U JP10903390 U JP 10903390U JP H089648 Y2 JPH089648 Y2 JP H089648Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- abnormality
- monitoring device
- floating electrode
- radiation pulse
- electric
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は開閉器等の電気機器の接触部における過熱監
視・接触状態監視等の異常監視装置に関する。
視・接触状態監視等の異常監視装置に関する。
「従来の技術」 電気機器の接触部に過熱、接触状態不良等の異常が起
こると充電部近傍に取付けられたフローティング電極と
放電ギャップにより放射パルス(電磁波)が発生し、こ
の放射パルスを受信器を用いて検知することによって、
異常を充電部に対し非接触で検知する電気機器の異常検
出装置が用いられており、放射パルス検出には、特定周
波数foにおける同調検出方式が用いられている。
こると充電部近傍に取付けられたフローティング電極と
放電ギャップにより放射パルス(電磁波)が発生し、こ
の放射パルスを受信器を用いて検知することによって、
異常を充電部に対し非接触で検知する電気機器の異常検
出装置が用いられており、放射パルス検出には、特定周
波数foにおける同調検出方式が用いられている。
「考案が解決しようとする課題」 上記のように放射パルスを特定周波数foで同調検出す
る場合同一周波数に通信波や放送波・送電線のコロナ放
電による電磁波等のノイズが混入してもこれらノイズと
放射パルスを識別することが難しく、異常判定の信頼性
を高くすることができないという問題があった。本考案
の目的は、放射パルス検出により異常を検知する電気機
器の異常監視装置において、放射パルスを外部から到来
するノイズから区別して検出し、異常判定の信頼性をよ
り高くすることにある。
る場合同一周波数に通信波や放送波・送電線のコロナ放
電による電磁波等のノイズが混入してもこれらノイズと
放射パルスを識別することが難しく、異常判定の信頼性
を高くすることができないという問題があった。本考案
の目的は、放射パルス検出により異常を検知する電気機
器の異常監視装置において、放射パルスを外部から到来
するノイズから区別して検出し、異常判定の信頼性をよ
り高くすることにある。
「課題を解決するための手段」 本考案では、上記の目的を達成するため、放射パルス
を受信する受信器の同調周波数を順次切換える自動周波
数切換器と、順次切換えられた複数の周波数の受信レベ
ルを測定することによって、放射パルスとノイズを区別
し、目的とする電気機器の異常か否かの判定を行う異常
判定装置を設けた。
を受信する受信器の同調周波数を順次切換える自動周波
数切換器と、順次切換えられた複数の周波数の受信レベ
ルを測定することによって、放射パルスとノイズを区別
し、目的とする電気機器の異常か否かの判定を行う異常
判定装置を設けた。
「作用」 放射パルスは、その発生源と受信用アンテナの位置関
係が一定の場合固有の周波数分布特性を示すため、この
周波数分布に対応した各周波数のレベルと上記のように
複数の周波数について測定した受信レベルを比較するこ
とにより、通信波等の狭帯域ノイズや送電線のコロナ放
射等の周波数分布の異なる広帯域ノイズと放射パルスを
区別して検出し、より確実な異常判定を行うことができ
る。
係が一定の場合固有の周波数分布特性を示すため、この
周波数分布に対応した各周波数のレベルと上記のように
複数の周波数について測定した受信レベルを比較するこ
とにより、通信波等の狭帯域ノイズや送電線のコロナ放
射等の周波数分布の異なる広帯域ノイズと放射パルスを
区別して検出し、より確実な異常判定を行うことができ
る。
「実施例」 本考案を断路器接触部の異常監視装置として適用した
実施例について説明する。第1図に、監視装置の内部構
成例を示す。また、第2図に断路器接触部の異常監視装
置の全体構成を示す。第2図の監視装置の内部構成を第
1図のような構成とすることが本考案の特徴である。
実施例について説明する。第1図に、監視装置の内部構
成例を示す。また、第2図に断路器接触部の異常監視装
置の全体構成を示す。第2図の監視装置の内部構成を第
1図のような構成とすることが本考案の特徴である。
第2図において、断路器充電部2は、異常状態にあ
る。つまり、可動接触子5が固定接触子4に投入不足の
状態にあり、この可動接触子5と固定接触子4との接触
圧力が不足して接触部3が過熱状態となっている。加熱
により接触部3が一定温度以上となり、形状記憶合金か
らなる接続板8が動作しフローティング電極7から離
れ、放電ギャップ9に電圧が加わり放射パルス10が発生
している。この加熱検知により発生した放射パルスを受
信アンテナ11及び監視装置12からなる受信系により検出
することにより、断路器接触部の異常を監視できる。第
2図は、受信系を構成する監視装置12の内部構成を示し
ている。上述のように、異常を検知して発生した放射パ
ルスは受信アンテナ11により受信された後、監視装置に
導かれ、増幅器13、周波数選択器14、検波器15を通った
後、レベル比較器16で監視値と比較される。従来の装置
では、周波数選択は、特定の一周波数でのみ行われてい
たが、本装置では、自動周波数切換器17を設けることに
よりn個の複数の周波数を選択できるようになってい
る。また、従来のレベ比較は一定の監視値を越えている
かどうかのみを判断していたが、本装置では、異常判定
器18を設け、かつ、これを周波数切換器17及びレベル比
較器16と連動させることにより、n個の周波数におい
て、大小2つの監視レベルによる上下限判定を行えるよ
うになっている。第3図に、従来装置と本装置との異常
判定フローの違いを示す。また、第4図は、放射パルス
及び送電線のコロナノイズ、通信波ノイズのそれぞれの
周波数分布の例を示しており、本装置でn個の周波数の
上下限監視により、コロナノイズや通信波を区別して検
出できることがわかる。
る。つまり、可動接触子5が固定接触子4に投入不足の
状態にあり、この可動接触子5と固定接触子4との接触
圧力が不足して接触部3が過熱状態となっている。加熱
により接触部3が一定温度以上となり、形状記憶合金か
らなる接続板8が動作しフローティング電極7から離
れ、放電ギャップ9に電圧が加わり放射パルス10が発生
している。この加熱検知により発生した放射パルスを受
信アンテナ11及び監視装置12からなる受信系により検出
することにより、断路器接触部の異常を監視できる。第
2図は、受信系を構成する監視装置12の内部構成を示し
ている。上述のように、異常を検知して発生した放射パ
ルスは受信アンテナ11により受信された後、監視装置に
導かれ、増幅器13、周波数選択器14、検波器15を通った
後、レベル比較器16で監視値と比較される。従来の装置
では、周波数選択は、特定の一周波数でのみ行われてい
たが、本装置では、自動周波数切換器17を設けることに
よりn個の複数の周波数を選択できるようになってい
る。また、従来のレベ比較は一定の監視値を越えている
かどうかのみを判断していたが、本装置では、異常判定
器18を設け、かつ、これを周波数切換器17及びレベル比
較器16と連動させることにより、n個の周波数におい
て、大小2つの監視レベルによる上下限判定を行えるよ
うになっている。第3図に、従来装置と本装置との異常
判定フローの違いを示す。また、第4図は、放射パルス
及び送電線のコロナノイズ、通信波ノイズのそれぞれの
周波数分布の例を示しており、本装置でn個の周波数の
上下限監視により、コロナノイズや通信波を区別して検
出できることがわかる。
「考案の効果」 本考案によれば、開閉器等の電気機器の接触部におけ
る過熱監視や接触状態監視を、充電部に対し非接触で、
外来ノイズの影響を受けることなく確実に検出すること
ができる。
る過熱監視や接触状態監視を、充電部に対し非接触で、
外来ノイズの影響を受けることなく確実に検出すること
ができる。
第1図および第2図は、本考案の実施例を示す装置構成
の概要図および監視装置の内部構成図、第3図は、従来
装置と本考案実施例における異常判定フローを示す図、
第4図は、放射パルス、送電線コロナノイズ、通信波ノ
イズの周波数分布例を示す図である。 図において 2は充電部 3は接触部 4は固定接触子 5は可動接触子 6は絶縁ボルト 7はフローティング電極 8は接続板 9は放電ギャップ 10は放射パルス 11は受信アンテナ 12は監視装置 13は増幅器 14は周波数選択器 15は検波器 16はレベル比較器 17は自動周波数切換器 18は異常判定器 である。
の概要図および監視装置の内部構成図、第3図は、従来
装置と本考案実施例における異常判定フローを示す図、
第4図は、放射パルス、送電線コロナノイズ、通信波ノ
イズの周波数分布例を示す図である。 図において 2は充電部 3は接触部 4は固定接触子 5は可動接触子 6は絶縁ボルト 7はフローティング電極 8は接続板 9は放電ギャップ 10は放射パルス 11は受信アンテナ 12は監視装置 13は増幅器 14は周波数選択器 15は検波器 16はレベル比較器 17は自動周波数切換器 18は異常判定器 である。
Claims (1)
- 【請求項1】電気機器の充電部ならびに大地間との静電
容量による対地電圧の分圧によって電荷が蓄積されるフ
ローティング電極と、充電部とフローティング電極間に
設けられフローティング電極に蓄積された電荷を放電さ
せ放射パルス波を発生させるための放電ギャップと、充
電部が正常の場合に充電部とフローティング電極を同電
位にする機構および放射パルスを受信する受信系とから
構成される電気機器の異常監視装置において、放射パル
スを受信する受信系の同調周波数を必要に応じて順次切
換える自動周波数切換器と、複数の受信周波数のレベル
を測定することによって放射パルスとノイズを区別し、
電気機器の異常か否かの判定を行う異常判定装置を具備
したことを特徴とする電気機器の異常監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10903390U JPH089648Y2 (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 電気機器の異常監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10903390U JPH089648Y2 (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 電気機器の異常監視装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0466586U JPH0466586U (ja) | 1992-06-11 |
JPH089648Y2 true JPH089648Y2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=31856187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10903390U Expired - Lifetime JPH089648Y2 (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 電気機器の異常監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH089648Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5145525B2 (ja) * | 2008-01-22 | 2013-02-20 | 国立大学法人九州工業大学 | 高周波電磁波信号発生方法及び装置 |
-
1990
- 1990-10-19 JP JP10903390U patent/JPH089648Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0466586U (ja) | 1992-06-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |