JPH0895807A - タスク実行制御方法 - Google Patents

タスク実行制御方法

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JPH0895807A
JPH0895807A JP6226708A JP22670894A JPH0895807A JP H0895807 A JPH0895807 A JP H0895807A JP 6226708 A JP6226708 A JP 6226708A JP 22670894 A JP22670894 A JP 22670894A JP H0895807 A JPH0895807 A JP H0895807A
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JP
Japan
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task
critical section
priority
time
tasks
Prior art date
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JP6226708A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Takano
正利 高野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優先度の高いタスクが処理待ち状態になるの
を防止する。 【構成】 優先度の高いタスクτ3と、優先度の低いタ
スクτ1を実行するが、これらτ3、τ1は、資源を共
有するために排他制御が行われる部分(クリティカルセ
クション)を有している。そして、優先度の低いタスク
τ1がクリティカルセクションに入ろうとするときに、
そのクリティカルセクションの終了までの時間t1と、
τ3におけるクリティカルセクションの実行予定時刻ま
での時間t3とを比較する。そして、t3<t1の場合
は、τ1はクリティカルセクションの実行に入らない。
このため、τ3は、処理待ち状態となることなく、クリ
ティカルセクションを実行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ資源を共
有するために排他制御が必要なクリティカルセクション
を有する複数のタスクの実行を各タスクの優先順位に応
じて制御するタスク実行制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータ技術などの進歩に伴
い、各種分野においてコンピュータ制御が利用されるよ
うになってきている。例えば、プラント制御システム、
ファクトリーオートメーションシステムなどにおいて、
各種センサからのデータに応じて各種機器の動作を制御
している。
【0003】このようなシステムにおいては、現実に起
こる事象に応じて、リアルタイムでコンピュータが処理
を行わなければならない仕事(タスク)も多く、コンピ
ュータにおける計算処理が実行される時間に関する制約
が満足されることを厳密に保証することが要求される。
【0004】一方、各種通信制御装置やデータテーブル
等のコンピュータ資源では、単一のタスクを実行するこ
とを基本としており、これら資源を複数のタスクにおい
て、共有する場合には、いずれか1つのタスクがその資
源を占有する。そこで、多数のタスクを実行する場合
に、コンピュータ資源を共有するタスクでは、その資源
の排他制御が必要となる。
【0005】ここで、タスクには、その内容に応じて、
応答までの時間を厳密に保証しなければならないタスク
と、応答が遅れてもよいタスクがあり、タスク毎の優先
度が決まっている。従って、優先度の高いタスクから実
行しなければならない。
【0006】もし、優先度の低いタスクが資源を占有
(ロック)していた場合には、その資源を使用しようと
しているタスクは、優先度の高いタスクであってもその
処理が終了するまで待たされることになる。このような
優先度の高いタスクが優先度の低いタスクの処理によ
り、待たされてしまうプライオリティインバージョンが
発生すると要求されている応答時間(保証した応答時
間)の制約が満足できなくなる。
【0007】例えば、3つのタスクτ1、τ2、τ3が
あり、優先度がτ1、τ2、τ3の順番であったとし、
タスクτ1とτ3に資源を共有するため、一方のタスク
が資源を占有する期間が存在したとする。この場合、共
有する資源を保護するために、1つのタスクが資源を使
用する仕事を実行するときには、その資源をロックし、
実行が終了した時にロックを解除する。なお、このよう
な資源のロック・アンロックによる排他制御をセマフォ
処理といい、資源のロックをセマフォの獲得、資源のア
ンロックをセマフォの解放という。また、資源をロック
している期間をクリティカルセクションという。
【0008】そして、タスクτ3がセマフォを獲得し、
クリティカルセクションに入った後に、タスクτ1が同
一の資源のセマフォを獲得しようとしたとする。この場
合、τ3がセマフォをロックしているため、τ1はこれ
を獲得できず、タスクτ1は待機状態になる。この状態
で、タスクτ2が起動されると、タスクτ2はタスクτ
3より優先度が高く、かつロックされている資源がない
ため、タスクτ3に優先して実行される。従って、タス
クτ3は、待機状態となり、タスクτ2の処理終了後に
再度実行を開始することになる。そこで、タスクτ1
は、タスクτ2の処理終了後であって、タスクτ3のク
リティカルセクションの終了後初めて実行されることに
なり、プライオリティインバージョンが発生する。
【0009】このようなプライオリティインバージョン
の発生を回避するために、従来より次の3つの方法が開
発もしくは実行されている。
【0010】1)プライオリティインヘリタンス(優先
度継承方式) 低い優先度のタスクがセマフォを獲得しクリティカルセ
クションに入っている(他と共有する資源をロックして
いる)時に、高い優先度のタスクがロックされている資
源を使用するクリティカルセクションに入ろうとした場
合には、実行中のタスクにこの高い優先度を一時的に与
え、クリティカルセクションの処理を早く終了させる。
【0011】2)リスタータブルクリティカルセクショ
ン方式 1)のケースで低い優先度τ3のクリティカルセクショ
ンを強制終了させてしまい、高い優先度のタスクτ1の
実行後、τ3のクリティカルセクションを再実行する。
【0012】3)プライオリティセイリング(優先度上
限方式) 1)の優先度継承方式では、複数資源の共有の場合に問
題が生じる。そこで、この優先度上限方式では、各セマ
フォに対し、そのセマフォをロックする可能性のあるタ
スクτの中の最高の優先度を優先度上限として定義して
おく。そして、1つのタスクがクリティカルセクション
に入ろうとするとき、τ以外のタスクによって現在ロッ
クされている全てのセマフォの優先度上限と自己の優先
度を比較し、自己の優先度の方が高くなければ実行は待
たされる。これによって複数のセマフォがロックされて
いるときのタスクの実行順を制御して複数の資源を共有
する場合の問題を解消できる。
【0013】このようにして、セマフォ処理を行うこと
によって、資源を共有するタスクにおけるクリティカル
セクションを管理して、優先度の高いタスクの待ち時間
を最低限にすることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記1)、
3)のケースでは、高い優先度のタスクがクリティカル
セクションに入ろうとし、セマフォを獲得できなかった
時には、最低1つの低いタスクのクリティカルセクショ
ンが実行される。そのため、高い優先度のタスクの実行
時間には、低い優先度のタスクのクリティカルセクショ
ンの実行時間分が含まれ、応答遅れを招くという問題点
があった。
【0015】また、2)のケースでも、高い優先度のタ
スクの実行時に、低いタスクの終了処理にかかる時間が
含まれる。そこで、1)、3)の場合と同様に、ある程
度の応答時間が延びるという問題点があった。
【0016】優先度の高いタスクにおける応答時間につ
いての要求は、益々厳しくなっており、より応答遅れの
少ないシステムが要求されている。
【0017】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、優先度の高いタスクにおける待ち時間をさらに減
少させ、もっとも優先度の高いタスクにあっては待ち時
間を実質的に0にできる制御方法を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンピュータ
資源を共有するために排他制御が必要なクリティカルセ
クションを有する複数のタスクの実行を制御するタスク
実行制御方法であって、予めタスク毎に優先順位を付与
しておき、各タスクがクリティカルセクションに入る前
に、当該タスクのクリティカルセクションの時間と、当
該タスクよりも優先度の高い他のタスクにおける同一の
資源を利用するクリティカルセクションの開始までの時
間を比較し、当該タスクのクリティカルセクションの時
間の方が上記他のタスクの上記クリティカルセクション
の開始までの時間より短い場合にのみ、当該タスクにお
いてクリティカルセクションに入ることを特徴とする。
【0019】
【作用】まず、従来の各方式において、優先度の高いタ
スクにおいて、待ち時間が発生する理由について、検討
した。これより、優先度の高いタスクがクリティカルセ
クションの処理に入るときに初めて、他の優先度の低い
タスクがその資源をロックしていることが判明し、その
時にプライオリティインバージョンが発生しないような
対策をとっているためであることが判明した。すなわ
ち、優先度の低いタスクがセマフォを獲得しクリティカ
ルセクションに入っているときに、優先度が高いタスク
がそのセマフォを獲得しようとした場合には、優先度の
高いタスクの実行において、必ず待ち時間が生じ、応答
遅れが生じる。
【0020】一方、プラントの制御等においては、優先
度の高いタスクは定期的に実行されるものであり、この
実行はスケジューラによって、管理されている。そこ
で、優先度の低いタスクにおいて、セマフォを獲得しよ
うとする際に、このセマフォを獲得しようとする優先度
の高いタスクがあるか否かは判定できる。
【0021】そこで、本発明では、各タスク資源を占有
し(セマフォを獲得し)、クリティカルセクションに入
ろうとする際に、競合するタスクがあるか否かを判定す
る。すなわち、当該クリティカルセクションの終了前
に、ロックするセマフォを獲得しようとするより優先度
の高いタスクがあるか否かを判定する。そして、優先度
の高いタスクが、獲得しようとするセマフォは獲得しな
い。そこで、優先度が高いタスクがセマフォを確実に獲
得でき、待ち時間がなくなる。
【0022】特に、定期的に処理が行われる等の理由
で、予め実行時間が分かるタスクであって優先度の高い
タスクについて、これより優先度の低いタスクが、この
優先度の高いタスクが使用するセマフォを獲得しようと
するときに、上記判定を行うことが有効である。この場
合、優先度の低いタスク間等では、優先度継承方式など
従来の方式によりセマフォ処理を行う。
【0023】このように、本発明によれば、優先度の低
いタスクが他のタスクと共有する資源をロックするクリ
ティカルセクションに入ろうとする時に、そのクリティ
カルセクションの終了するまでに、他の優先度のより高
いタスクがロックされる資源を使用するクリティカルセ
クションに入ろうとするかを判定する。そして、このよ
うな優先度の高いタスクが存在した場合には、優先度の
低いタスクはそのクリティカルセクションに入らない。
従って、優先度の高いタスクは、待ち時間なしでクリテ
ィカルセクションに入ることができ、所定の早い応答を
保証することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。図1は、ホスト1の階層構造を示したブ
ロック図であり、ディスク、通信制制御装置、入出力装
置等のハードウェア2に接続されたCPU・メモリ3
と、このCPUメモリが動作する基本システムとなるO
S(オペレーションシステム)4と、このOS上での実
際の動作を規定するアプリケーションプログラム5から
なっている。ここで、各タスクは、アプリケーションプ
ログラムに記載されている。
【0025】各タスクの実行は、CPU・メモリ3がO
S4の上でアプリケーションプログラムを実行して、ハ
ードウェア2を介し各種のローカルステーションと通信
を行う。
【0026】そして、アプリケーションプログラム5の
タスクの中にスケジュールを見直すための関数が埋め込
んであり、この実行によって、CPU・メモリ3が、タ
スク実行のスケジュール管理を行う。従って、タスク管
理スケジューラが、図に示すように、CPU・メモリ
3、OS4、アプリケーションプログラム5で構成され
ることになる。なお、スケジュールを見直すための関数
自体は,OS4に書いておき、アプリケーションで、こ
の関数を呼んでもよい。
【0027】図2に、タスク実行のための全体システム
構成を示す。ホストコンピュータ1とローカルステーシ
ョンLSTi70、LSTj80とは、通信回線50で
接続されている。そして、ホスト1の内部には、通信制
御装置10がもうけられ、これによってホスト1と通信
回線50との間データの交換(通信)が可能になってい
る。なお、各ローカルステーション70、80も通信制
御装置を内蔵している。このように、ホスト1と、複数
のローカルステーションLST70、80を接続して、
分散システムが形成されている。なお、本発明の対象
は、特に分散システムでなくてもよく、マルチタスクの
リアルタイムシステムであれば、対象となる。
【0028】そして、図2における20〜34のそれぞ
れの単位が実行されるソフトウェアモジュール(タス
ク)であり、これらタスク20〜34がホスト1におい
て実行される。ここで、タスク20〜21は、LST7
0,80への送信、タスク22、23は、LST70,
80からの受信、タスク30、31、32はLST7
0,80毎のデータ入力、タスク33はLST70、8
0毎の異常データ処理、タスク34はLST70、80
毎の発停制御処理である。
【0029】また、データテーブル40、41は、デー
タ入力タスク30〜32におけるデータを記憶するもの
である。
【0030】ホスト1は、各タスクを実行するが、この
際、通信制御装置10やデータテーブル40、41など
のコンピュータ資源を複数のタスクが共有する。すなわ
ち、送信タスク21、21、受信タスク22、23は、
1つの通信制御装置10を共有し、データ入力タスク3
0〜32は、データテーブル40、41を共有する。従
って、ホスト1が各タスクを実行する際に、供給する資
源についての排他制御が必要となる。
【0031】例えば、図2の送信タスク20と21が、
実際の通信時に、共通の資源である通信制御装置10を
使用することになり、10の排他制御(セマフォ処理)
が必要になる。
【0032】本発明は、このような各タスク間で資源を
共有する場合の排他制御(あるタスクがその資源を使用
しているときは他のタスクの使用を禁止する)時のプラ
イオリティインバージョンの対策を優先度の高いタスク
の実行時間を長引かせることなく行うものである。
【0033】図3に、本実施例のソフトウェアのフロー
チャートを示し、その時のタスクの挙動を図4に示す。
この例において、τ3は、優先度の高いタスク、τ1は
優先度の低いタスクとする。
【0034】その処理フローを図3に基づいて説明す
る。まずタスクτ1を実行しており、このタスクの中
で、クリティカルセクションに入るとする(S11
0)。この場合、ロックしようとするセマフォが他の優
先度の高いタスクに使われる可能性があるかをチェック
する(S115、S120)。ホスト1のスケジュール
管理において、周期的に実行される周期タスクであるτ
3の実行予定時刻は予めわかっているため、このS11
5において、タスクτ3が、このセマフォを使用する予
定があることが分かる。そこで、τ3が使用するまでの
余裕時間t3とτ1のクリティカルセクションの処理時
間t1とを比較する(S125)。そして、余裕時間t
3の方がクリティカルセクションの処理時間t1より、
長ければ(t3>t1)、τ1がクリティカルセクショ
ンに入ってもその終了後にτ3のクリティカルセクショ
ンとなり、τ3の実行時間を延ばすことはない。そこ
で、τ1が通信制御装置10についてのセマフォを獲得
し、クリティカルセクションに入り、処理を実行する
(S135)。
【0035】一方、S125において、余裕時間t3の
方がクリティカルセクションの処理時間t1より短い場
合(t3<t1)、このままセマフォを取得するとτ1
のクリティカルセクション中にτ3がクリティカルセク
ションに入る処理(セマフォの取得)をすることにな
り、τ3がセマフォを獲得できないために、τ3の実行
が遅れることになる。そこで、これを防止するために、
τ1はクリティカルセクションに入らず(セマフォを取
得せず)、τ3が終了するまで実行を中断する(サスペ
ンド)。
【0036】このような処理よって、優先度の高いタス
クτ3は、処理において何の負担もかかることなく、す
なわち処理時間が延びることなく、自己のタスクの処理
のみ実行できる。
【0037】なお、S115で他の優先度の高いタスク
がそのセマフォを使用しない場合は、S135に移り、
タスクτ1がそのまま実行される。
【0038】ここで、余裕時間t3は、下記のように算
出される。
【0039】t3=Trem(τ3の次の実行時間まで
の残り時間)+t3−1(τ3がクリティカルセクショ
ンに入るまでの時間) 例えば、図2におけるタスク20を図4のτ3、タスク
21をτ1とすると、タスクの実行優先度はτ3のほう
が高く、つまりLSTiとの通信のタスク20の要求が
きた時には21よりもより早い実行が期待される。そこ
で、タスク21におけるクリティカルセクションの実行
に入ろうとする場合には、タスク20のクリティカルセ
クションの実行予定時刻までにタスク21のクリティカ
ルセクションが終了するかを判定し、終了する場合にの
みタスク21がクリティカルセクションの実行に入る。
【0040】このような処理の状態を図4に示す。タス
クτ3は、周期Tで繰り返し実行される周期タスクであ
る。そして、タスクτ3は、その実行開始後t3−1
時間経過後、τ1と資源を共有するクリティカルセクシ
ョンの実行に入る。一方、タスクτ1は、実行に入り、
何らかの処理の後、クリティカルセクションに入る。そ
して、このτ1におけるクリティカルセクションは、t
1で終了する。本実施例では、τ1がクリティカルセク
ションに入ろうとするときに、τ3がクリティカルセク
ションに入ろうとする迄の時間t3と、自己のクリティ
カルセクション終了までの時間t1を比較する。そし
て、t1>t3の場合は、クリティカルセクションに入
らず、待機状態となる。従って、τ3がタスクの実行に
入った場合には、予定通りセマフォを獲得して、クリテ
ィカルセクションに入ることができる。なお、τ1はτ
3のタスク終了後、τ3のクリティカルセクションのじ
ゃまをしない条件で、自己のクリティカルセクションを
実行する。
【0041】ここで、本実施例では、τ3が周期タスク
であることを前提としているが、余裕時間を予測できれ
ば非周期タスクでも、本実施例のような制御が可能であ
る。
【0042】クリティカルセクションの処理が長い場合
(例えば非常に遅い通信手段を使った通信装置に対する
セマフォの場合)には、優先度の低いタスクが一旦その
セマフォを取得し、実行を始めるとクリティカルセクシ
ョンの終了にかなりの時間がかかってしまい、優先度の
高いタスクの処理が、全く間に合わなくなる。しかし、
本実施例によれば、優先度の高いタスクの次のクリティ
カルセクションまでの余裕時間が少ない場合には、優先
度の低いタスクはそのクリティカルセクションには入ら
ない。そこで、優先度の高いタスクは、クリティカルセ
クションの長い短いに関わらず、いつでもどんな資源で
あろうとも、同じ時間内で応答することになる。これに
より、処理内容によって、使う資源の違うようなタスク
であっても、優先度の高いタスクのクリティカルセクシ
ョンへ入るまでの時間を全く同じに保てるという効果も
得られる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、優先度の高いタスクの
次のクリティカルセクションまでの余裕時間が少ない場
合には、優先度の低いタスクはそのクリティカルセクシ
ョンには入らない。そこで、優先度の低いタスクが資源
をロックしているために、優先度の高いタスクの応答が
遅れてしまうという事態の発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるホストの構成を示すブロック図
である。
【図2】タスクと資源の関係を示すブロック図である。
【図3】実施例の動作を示すフローチャートである。
【図4】実施例におけるタスク実行のタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1 ホスト 10 通信制御装置 20、21 送信タスク 22、23 受信タスク 30〜32 データ入力タスク 33 異常データ処理タスク 70、80 ローカルステーション(LST)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ資源を共有するために排他
    制御が必要なクリティカルセクションを有する複数のタ
    スクの実行を制御するタスク実行制御方法であって、 予めタスク毎に優先順位を付与しておき、 各タスクがクリティカルセクションに入る前に、当該タ
    スクのクリティカルセクションの時間と、当該タスクよ
    りも優先度の高い他のタスクにおける同一の資源を利用
    するクリティカルセクションの開始までの時間を比較
    し、 当該タスクのクリティカルセクションの時間の方が上記
    他のタスクの上記クリティカルセクションの開始までの
    時間より短い場合にのみ、当該タスクにおいてクリティ
    カルセクションに入ることを特徴とするタスク実行制御
    方法。
JP6226708A 1994-09-21 1994-09-21 タスク実行制御方法 Pending JPH0895807A (ja)

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