JPH089520Y2 - 注油器 - Google Patents
注油器Info
- Publication number
- JPH089520Y2 JPH089520Y2 JP3291592U JP3291592U JPH089520Y2 JP H089520 Y2 JPH089520 Y2 JP H089520Y2 JP 3291592 U JP3291592 U JP 3291592U JP 3291592 U JP3291592 U JP 3291592U JP H089520 Y2 JPH089520 Y2 JP H089520Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- shaft
- eccentric shaft
- pin
- plunger
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、船舶のディーゼルエン
ジン等に好適に使用される注油器に関するものである。
ジン等に好適に使用される注油器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば船舶のディーゼルエンジン等にお
いては、潤滑のために、プランジャポンプから汲み上げ
た油を適量づつエンジンに注油することが行われてい
る。しかして、エンジン容量が大きいほど最大注油量は
増大し、そのためのプランジャポンプが多数併設される
ことになるわけであるが、このようなプランジャポンプ
を例えばエンジン回転数と同じ周期で作動させることに
より、エンジンの運転状況に応じた適量の油を供給でき
るようにしている。また、必要油量は、エンジン回転数
が一定であってもエンジンに接続される負荷の大きさに
応じて異なる場合がある。そのような場合には、各ポン
プのプランジャストロークをポンプごとに設けた調量ね
じの操作を通じて変更することで対応するようにしてい
る。
いては、潤滑のために、プランジャポンプから汲み上げ
た油を適量づつエンジンに注油することが行われてい
る。しかして、エンジン容量が大きいほど最大注油量は
増大し、そのためのプランジャポンプが多数併設される
ことになるわけであるが、このようなプランジャポンプ
を例えばエンジン回転数と同じ周期で作動させることに
より、エンジンの運転状況に応じた適量の油を供給でき
るようにしている。また、必要油量は、エンジン回転数
が一定であってもエンジンに接続される負荷の大きさに
応じて異なる場合がある。そのような場合には、各ポン
プのプランジャストロークをポンプごとに設けた調量ね
じの操作を通じて変更することで対応するようにしてい
る。
【0003】ところが、プランジャポンプは通常規模の
船舶でも十数個ないし数十個に亘って連設されるため、
負荷が変わるごとに膨大な調量ねじの操作が必要になる
という不都合を抱える。
船舶でも十数個ないし数十個に亘って連設されるため、
負荷が変わるごとに膨大な調量ねじの操作が必要になる
という不都合を抱える。
【0004】そこで、近時において、各プランジャポン
プに対する調量を単一の操作で行い得るようにした注油
器が開発されている。このものは、プランジャの突出位
置を規制するレバーと、各レバーの中心部を軸支する共
通の偏心軸とを備え、その偏心軸の回転位置を変化させ
ることにより、各レバーを同時に回動させてプランジャ
との間の距離を変化させるようにしている。
プに対する調量を単一の操作で行い得るようにした注油
器が開発されている。このものは、プランジャの突出位
置を規制するレバーと、各レバーの中心部を軸支する共
通の偏心軸とを備え、その偏心軸の回転位置を変化させ
ることにより、各レバーを同時に回動させてプランジャ
との間の距離を変化させるようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このように
改良された従来注油器においても、注油量はON・OF
F操作に対応した2モードにおいて設定できるのみであ
る。そのため、負荷に応じて注油量を段階的に調整した
い場合に、やはり各プランジャポンプごとの調量操作が
不可欠になるという不具合がある。また、かかる注油器
は偏心軸が一般的な回転機械と同様にケーシング内に目
隠し状態で収容されるため、外部から直接視認すること
ができない。そのため、外部動力や手操作で偏心軸を回
転駆動したときに、偏心軸の実際の回転位置と目標回転
位置とが合致しているかどうかを確認する術がない不便
さがある。
改良された従来注油器においても、注油量はON・OF
F操作に対応した2モードにおいて設定できるのみであ
る。そのため、負荷に応じて注油量を段階的に調整した
い場合に、やはり各プランジャポンプごとの調量操作が
不可欠になるという不具合がある。また、かかる注油器
は偏心軸が一般的な回転機械と同様にケーシング内に目
隠し状態で収容されるため、外部から直接視認すること
ができない。そのため、外部動力や手操作で偏心軸を回
転駆動したときに、偏心軸の実際の回転位置と目標回転
位置とが合致しているかどうかを確認する術がない不便
さがある。
【0006】本考案は、このような課題を解決すること
を目的としている。
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0008】すなわち、本考案に係る注油器は、偏心軸
の回転位置を操作してポンプのプランジャストロークを
変化させ注油量を調節するように構成されたものにおい
て、前記偏心軸を外部駆動手段により駆動可能にする一
方、その軸端部を端板を貫通して外部へ延出させその延
出端に回転位置表示要素を備えた手操作部を設けるとと
もに、前記偏心軸の軸端近傍部に調量用カムを固着しこ
のカムに関連づけて前記端板に調量用ピンを挿入するた
めの複数の孔を設け、これらの孔の一つに選択的に調量
用ピンを挿入しその状態で前記偏心軸を手動又は外部動
力で駆動することにより、ピン挿入位置に対応した回転
位置に調量用カムを係止し、その回転位置に偏心軸を停
止させるようにしたことを特徴とする。
の回転位置を操作してポンプのプランジャストロークを
変化させ注油量を調節するように構成されたものにおい
て、前記偏心軸を外部駆動手段により駆動可能にする一
方、その軸端部を端板を貫通して外部へ延出させその延
出端に回転位置表示要素を備えた手操作部を設けるとと
もに、前記偏心軸の軸端近傍部に調量用カムを固着しこ
のカムに関連づけて前記端板に調量用ピンを挿入するた
めの複数の孔を設け、これらの孔の一つに選択的に調量
用ピンを挿入しその状態で前記偏心軸を手動又は外部動
力で駆動することにより、ピン挿入位置に対応した回転
位置に調量用カムを係止し、その回転位置に偏心軸を停
止させるようにしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】このような構成のものであれば、複数の孔から
任意の一つを選択して調量用ピンを挿入し、その状態で
偏心軸を手動または外部動力により駆動すれば、調量用
カムが所定位置まで回転したときに前記調量用ピンに係
止され、当該カムを固着した偏心軸が停止する。一方、
手操作部には回転位置を表示する回転位置表示要素が設
けてあるため、ピン挿入位置と表示要素とを通じて、偏
心軸の目標回転位置と実際の回転位置とが合致している
かどうかを直接確認することができる。
任意の一つを選択して調量用ピンを挿入し、その状態で
偏心軸を手動または外部動力により駆動すれば、調量用
カムが所定位置まで回転したときに前記調量用ピンに係
止され、当該カムを固着した偏心軸が停止する。一方、
手操作部には回転位置を表示する回転位置表示要素が設
けてあるため、ピン挿入位置と表示要素とを通じて、偏
心軸の目標回転位置と実際の回転位置とが合致している
かどうかを直接確認することができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図1〜図11を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0011】この注油器は、例えば船舶内に予め貯溜さ
れた油を適量づつ汲み上げてディーゼルエンジンの機械
室に移送するようにしたもので、図1〜図3に示すよう
に、油箱1と、プランジャポンプ2と、メインカム3
と、レバー4と、偏心軸たるエクセン軸5とを具備して
なる。
れた油を適量づつ汲み上げてディーゼルエンジンの機械
室に移送するようにしたもので、図1〜図3に示すよう
に、油箱1と、プランジャポンプ2と、メインカム3
と、レバー4と、偏心軸たるエクセン軸5とを具備して
なる。
【0012】油箱1は、長手方向(図3における紙面に
垂直な方向)に沿った壁部1aの所要箇所に多数のプラ
ンジャポンプ2を連設配置してなる。この場合のプラン
ジャポンプ2の個数は、それらの最大吐出容量の総和が
図示しないエンジンの最大負荷時に必要とされる油量に
略対応するように選定してある。
垂直な方向)に沿った壁部1aの所要箇所に多数のプラ
ンジャポンプ2を連設配置してなる。この場合のプラン
ジャポンプ2の個数は、それらの最大吐出容量の総和が
図示しないエンジンの最大負荷時に必要とされる油量に
略対応するように選定してある。
【0013】プランジャポンプ2は、前記壁部1aの外
面に固着したポンプハウジング2aと、このポンプハジ
ング2aにシリンダ2bを螺着しそのシリンダ2b内に
基端を摺動可能に嵌装するとともに先端を油箱1内に臨
ませてなるプランジャ2cと、前記ポンプハウジング2
a内に設けられ前記シリンダ2b内が負圧になったとき
に該シリンダ2b内にチェック弁2dを介して連通する
吸込口2eと、前記ポンプハウジング2a内に設けられ
前記シリンダ2b内が正圧になったときに該シリンダ2
b内にチェック弁2fを介して連通する吐出口2gとを
具備してなる。プランジャ2cは、スプリング2hによ
り突出方向に弾性付勢されている。
面に固着したポンプハウジング2aと、このポンプハジ
ング2aにシリンダ2bを螺着しそのシリンダ2b内に
基端を摺動可能に嵌装するとともに先端を油箱1内に臨
ませてなるプランジャ2cと、前記ポンプハウジング2
a内に設けられ前記シリンダ2b内が負圧になったとき
に該シリンダ2b内にチェック弁2dを介して連通する
吸込口2eと、前記ポンプハウジング2a内に設けられ
前記シリンダ2b内が正圧になったときに該シリンダ2
b内にチェック弁2fを介して連通する吐出口2gとを
具備してなる。プランジャ2cは、スプリング2hによ
り突出方向に弾性付勢されている。
【0014】メインカム3は、カム軸3aに軸着され、
このカム軸3aは図示しないエンジンの出力軸に連結さ
れている。
このカム軸3aは図示しないエンジンの出力軸に連結さ
れている。
【0015】レバー4は、中心部をエクセン軸5に枢支
されたもので、一端5aが前記プランジャ2cに付勢さ
れて前記メインカム3に弾接する位置に在り、他端5b
が個別調量ねじ6に相対する位置に在る。この個別調量
ねじ6は、前記油箱1の壁部1aに螺進退可能に螺着さ
れており、グリップ6aを操作してプランジャストロー
クを調整し得るものである。そして、前記カム軸3aが
回転したときに、カム3が前記スプリング2hおよび調
量ねじ6と協働してレバー4に天秤動作を与え、その動
作によりプランジャ2cに突没動作を生起させるように
している。すなわち、プランジャ2cの没入位置はカム
3の案内位置に対応し、プランジャ2cの最大突出位置
はメインカム3がレバー4から解離した際の個別調量ね
じ6による規制位置に対応する。
されたもので、一端5aが前記プランジャ2cに付勢さ
れて前記メインカム3に弾接する位置に在り、他端5b
が個別調量ねじ6に相対する位置に在る。この個別調量
ねじ6は、前記油箱1の壁部1aに螺進退可能に螺着さ
れており、グリップ6aを操作してプランジャストロー
クを調整し得るものである。そして、前記カム軸3aが
回転したときに、カム3が前記スプリング2hおよび調
量ねじ6と協働してレバー4に天秤動作を与え、その動
作によりプランジャ2cに突没動作を生起させるように
している。すなわち、プランジャ2cの没入位置はカム
3の案内位置に対応し、プランジャ2cの最大突出位置
はメインカム3がレバー4から解離した際の個別調量ね
じ6による規制位置に対応する。
【0016】エクセン軸5は、図5に示すように、一端
が前記油箱1を貫通して該油箱1にイケール8およびボ
ルト8aを介して添設したケーシング9内に延出させて
あり、その延出端に該エクセン軸5の軸端部をなす先端
軸部材7がピン7aを介して連着してある。この先端軸
部材7の先端近傍部はケーシング9の端板9aに枢支さ
れ、さらにその軸端部7bが前記端板9aを貫通して外
部へ延出させてあり、その延出端7bに手操作部たるハ
ンドルナット10をピン10bにより固定している。な
お、前記エクセン軸5の他端は図示しない適当な部位に
枢支されている。
が前記油箱1を貫通して該油箱1にイケール8およびボ
ルト8aを介して添設したケーシング9内に延出させて
あり、その延出端に該エクセン軸5の軸端部をなす先端
軸部材7がピン7aを介して連着してある。この先端軸
部材7の先端近傍部はケーシング9の端板9aに枢支さ
れ、さらにその軸端部7bが前記端板9aを貫通して外
部へ延出させてあり、その延出端7bに手操作部たるハ
ンドルナット10をピン10bにより固定している。な
お、前記エクセン軸5の他端は図示しない適当な部位に
枢支されている。
【0017】ところで、前記エクセン軸5は、前記ハン
ドルナット10にスパナまたはボックスレンチを掛けて
手操作で回転させることができるほか、外部駆動手段た
るエア駆動手段11によっても回転駆動できるようにな
っている。このエア駆動手段11は、図5および図9に
示すように、前記先端軸部材7の先端近傍部に形成した
ピニオン11aと、このピニオン11aに直交する軸心
を有し該ピニオン11aにラック11bを介して噛合す
るスプール11cと、このスプール11cを進退方向に
付勢するエアシリンダ11dとを具備してなる。エアシ
リンダ11dは、一対のポートA、Bを有しており、ポ
ートAに圧空を供給しポートBを開放したときに、スプ
ール11cを図9に示すように左行させてエクセン軸5
を左回転駆動し、また、ポートBに圧空を供給しポート
Aを開放したときに、スプール11cを図10に示すよ
うに左行させてエクセン軸5を右回転駆動するようにな
っている。
ドルナット10にスパナまたはボックスレンチを掛けて
手操作で回転させることができるほか、外部駆動手段た
るエア駆動手段11によっても回転駆動できるようにな
っている。このエア駆動手段11は、図5および図9に
示すように、前記先端軸部材7の先端近傍部に形成した
ピニオン11aと、このピニオン11aに直交する軸心
を有し該ピニオン11aにラック11bを介して噛合す
るスプール11cと、このスプール11cを進退方向に
付勢するエアシリンダ11dとを具備してなる。エアシ
リンダ11dは、一対のポートA、Bを有しており、ポ
ートAに圧空を供給しポートBを開放したときに、スプ
ール11cを図9に示すように左行させてエクセン軸5
を左回転駆動し、また、ポートBに圧空を供給しポート
Aを開放したときに、スプール11cを図10に示すよ
うに左行させてエクセン軸5を右回転駆動するようにな
っている。
【0018】さらに、前記ケーシング9内における前記
先端軸部7の軸端近傍部には、図5および図6に示すよ
うに、調量用カム12が固着してある。このカム12
は、外周1箇所に凸部12aを有し、また外周複数箇所
に溝12bを有したもので、その凸部12aをケーシン
グ9に内設した一対のストップピン20の一方に当接す
る位置から他方に当接する位置の間で遊動可能に配設し
ている。すなわち、エクセン軸5はかかるストップピン
20により回転範囲を規制されている。そして、このカ
ム12の凸部12aに関連して前記端板9aには、図2
並びに図4〜図6に示すように、当該凸部12aの回動
軌跡に相対する位置に調量用ピン13を螺入するための
複数のねじ孔13aが設けてあり、これらのねじ孔13
aに「2」〜「4」までのポジション番号が付してあ
る。また、前記凸部12aの回動軌跡から外れた位置に
もポジション番号「1」および「5」を付したねじ孔1
3aが設けてあり、さらに、端板9aの四隅にも予備の
調量用ピン13を螺着しておくためのねじ孔13aが設
けてある。そして、ポジション「2」〜「5」に対応す
る孔13aの一つに選択的にピン13を螺入し、その状
態で前記エクセン軸3aを手動またはエア駆動手段11
により右回転駆動したときに、カム12の凸部12aを
調量用ピン13またはストップピン20に係止する位置
までエクセン軸5を右回転させ、その位置に該エクセン
軸5を停止させ得るようになっている。逆に、ポジショ
ン「1」に対応する孔13aにピン13を螺入し、その
状態でエクセン軸3aを左回転駆動したきには、カム1
2の凸部12aをストップピン20に係止する位置まで
エクセン軸5を左回転させ、その位置に該エクセン軸5
を停止させ得るようになっている。一方、前記カム12
に関連して前記ケーシング9の頂板9bには、溝12b
の回動軌跡に相対する位置にロックピン14を挿脱する
ためのグリップ14aが設けてあり、グリップ14aを
上方に引き上げ90°回転させることにより、スプリン
グ14bの弾性付勢力によってロックピン14の下端を
カム12の溝12bに嵌合させ、エクセン軸5をロック
することができるようになっている。各溝12bは、カ
ム12が各ポジション位置にセットされるごとにロック
ピンに対して芯合せがなされるようになっている。な
お、14cはロックピン14が下方に落ち込むことを防
止するピンであり、14dはロックナットである。
先端軸部7の軸端近傍部には、図5および図6に示すよ
うに、調量用カム12が固着してある。このカム12
は、外周1箇所に凸部12aを有し、また外周複数箇所
に溝12bを有したもので、その凸部12aをケーシン
グ9に内設した一対のストップピン20の一方に当接す
る位置から他方に当接する位置の間で遊動可能に配設し
ている。すなわち、エクセン軸5はかかるストップピン
20により回転範囲を規制されている。そして、このカ
ム12の凸部12aに関連して前記端板9aには、図2
並びに図4〜図6に示すように、当該凸部12aの回動
軌跡に相対する位置に調量用ピン13を螺入するための
複数のねじ孔13aが設けてあり、これらのねじ孔13
aに「2」〜「4」までのポジション番号が付してあ
る。また、前記凸部12aの回動軌跡から外れた位置に
もポジション番号「1」および「5」を付したねじ孔1
3aが設けてあり、さらに、端板9aの四隅にも予備の
調量用ピン13を螺着しておくためのねじ孔13aが設
けてある。そして、ポジション「2」〜「5」に対応す
る孔13aの一つに選択的にピン13を螺入し、その状
態で前記エクセン軸3aを手動またはエア駆動手段11
により右回転駆動したときに、カム12の凸部12aを
調量用ピン13またはストップピン20に係止する位置
までエクセン軸5を右回転させ、その位置に該エクセン
軸5を停止させ得るようになっている。逆に、ポジショ
ン「1」に対応する孔13aにピン13を螺入し、その
状態でエクセン軸3aを左回転駆動したきには、カム1
2の凸部12aをストップピン20に係止する位置まで
エクセン軸5を左回転させ、その位置に該エクセン軸5
を停止させ得るようになっている。一方、前記カム12
に関連して前記ケーシング9の頂板9bには、溝12b
の回動軌跡に相対する位置にロックピン14を挿脱する
ためのグリップ14aが設けてあり、グリップ14aを
上方に引き上げ90°回転させることにより、スプリン
グ14bの弾性付勢力によってロックピン14の下端を
カム12の溝12bに嵌合させ、エクセン軸5をロック
することができるようになっている。各溝12bは、カ
ム12が各ポジション位置にセットされるごとにロック
ピンに対して芯合せがなされるようになっている。な
お、14cはロックピン14が下方に落ち込むことを防
止するピンであり、14dはロックナットである。
【0019】さらにまた、前記ハンドルナット10には
目盛10aが付してあり、この目盛10aと、前記端板
9aに表記したポジション番号「1」〜「5」とによっ
て、本考案の回転位置表示要素25を構成している。
目盛10aが付してあり、この目盛10aと、前記端板
9aに表記したポジション番号「1」〜「5」とによっ
て、本考案の回転位置表示要素25を構成している。
【0020】次に、本実施例の作動について説明する。
図9に示すようにポートAからエアーを供給している状
態では、スプール11cは左端位置にあり、カム12の
凸部12aがポジション1に対応した内設ストップピン
20に係止され、ハンドルナット10の目盛はポジショ
ン「1」を指す。このとき、レバー4の枢支点は図3に
おいてIの位置に在る。この状態で、調量用ピン13を
図2に想像線で示すようにポジション「4」の位置に挿
入し、しかる後、ポートBからエアーを供給すると、ス
プール11cは図10に示す位置まで移動し、カム12
の凸部12aは図11に示すように調量用ピン13に当
接するまで回転し、この調量用ピン13に係止されて停
止した際のハンドルナット10の目盛はポジション
「4」を指す。そして、このときのエクセン軸5の回転
によって、レバー4の枢支点位置が図3においてIから
IIまで移動し、プランジャ2cからレバー5の両端5
a、5bを遠ざけて、プランジャストロークを増大させ
る。
図9に示すようにポートAからエアーを供給している状
態では、スプール11cは左端位置にあり、カム12の
凸部12aがポジション1に対応した内設ストップピン
20に係止され、ハンドルナット10の目盛はポジショ
ン「1」を指す。このとき、レバー4の枢支点は図3に
おいてIの位置に在る。この状態で、調量用ピン13を
図2に想像線で示すようにポジション「4」の位置に挿
入し、しかる後、ポートBからエアーを供給すると、ス
プール11cは図10に示す位置まで移動し、カム12
の凸部12aは図11に示すように調量用ピン13に当
接するまで回転し、この調量用ピン13に係止されて停
止した際のハンドルナット10の目盛はポジション
「4」を指す。そして、このときのエクセン軸5の回転
によって、レバー4の枢支点位置が図3においてIから
IIまで移動し、プランジャ2cからレバー5の両端5
a、5bを遠ざけて、プランジャストロークを増大させ
る。
【0021】次に、再びポートAからエアーを供給する
と、スプール11cは図9の位置に移動し、カム12の
凸部12aが図6に示すように内設ストップピン20に
当接する位置で停止して、ハンドルナット10の目盛は
ポジション「1」を指す。すなわち、元の位置に戻る。
エクセン軸5に枢支されたレバー4も図3においてIIか
らIの位置に復帰し、プランジャ2cのストロークを減
じる。
と、スプール11cは図9の位置に移動し、カム12の
凸部12aが図6に示すように内設ストップピン20に
当接する位置で停止して、ハンドルナット10の目盛は
ポジション「1」を指す。すなわち、元の位置に戻る。
エクセン軸5に枢支されたレバー4も図3においてIIか
らIの位置に復帰し、プランジャ2cのストロークを減
じる。
【0022】同様に、調量用ピン13がポジション
「2」、「3」又は「5」の位置に在ると、そのピン1
3又は内設ストップピン20にカム12の凸部12aが
当接するまでエクセン軸5が回転し、停止後のハンドル
ナット10の目盛は当該ポジション位置を指す。
「2」、「3」又は「5」の位置に在ると、そのピン1
3又は内設ストップピン20にカム12の凸部12aが
当接するまでエクセン軸5が回転し、停止後のハンドル
ナット10の目盛は当該ポジション位置を指す。
【0023】さらに、前記エクセン軸5を手操作で回転
させるときには、所望のポジション位置に調量用ピンを
挿入した上で、ポートA、Bからエアーを供給するかわ
りにハンドルナット10にスパナやボックスレンチを掛
けて操作すればよい。
させるときには、所望のポジション位置に調量用ピンを
挿入した上で、ポートA、Bからエアーを供給するかわ
りにハンドルナット10にスパナやボックスレンチを掛
けて操作すればよい。
【0024】そして、以上の各調量操作において、操作
開始後にはロックナット14dを緩め、グリップ14a
を上方に引上げて90°回し、ロックピン14cの先端
をカム12の溝12bに嵌合させることでエクセン軸5
をロックするようにする。また、調量操作前には逆の操
作によりそのロックを解除しておくようにする。
開始後にはロックナット14dを緩め、グリップ14a
を上方に引上げて90°回し、ロックピン14cの先端
をカム12の溝12bに嵌合させることでエクセン軸5
をロックするようにする。また、調量操作前には逆の操
作によりそのロックを解除しておくようにする。
【0025】なお、偏心軸の実際の回転位置を遠隔位置
で確認できるようにするためには、調量用カムに、図1
2および図13に示すようなリミットスイッチ30を付
帯して設けておくことが有効になる。すなわち、これら
のリミットスイッチ30は受感部30aが突出位置にあ
るときにOFFになり没入位置にあるときにONになる
もので、それらの受感部30aの先端にスプリング30
bを介してスイッチ押え30cが配置してある。そし
て、カム12が図12に示すポジション「1」の位置に
あるときに、一方のリミットスイッチ30の受感部30
aをその凸部12aにより押入してONにし、カム12
が図13に示すポジション「4」の位置にきたときに、
他方のリミットスイッチ30の受感部30aをその凸部
12aにより押入してONにするようになっている。こ
のようなリミットスイッチ30は他の又は全てのポジシ
ョン位置に設けるようにしてもよい。また、エクセン軸
を変位させるための構造や各部の具体的な構成なども図
示例に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変形が可能である。
で確認できるようにするためには、調量用カムに、図1
2および図13に示すようなリミットスイッチ30を付
帯して設けておくことが有効になる。すなわち、これら
のリミットスイッチ30は受感部30aが突出位置にあ
るときにOFFになり没入位置にあるときにONになる
もので、それらの受感部30aの先端にスプリング30
bを介してスイッチ押え30cが配置してある。そし
て、カム12が図12に示すポジション「1」の位置に
あるときに、一方のリミットスイッチ30の受感部30
aをその凸部12aにより押入してONにし、カム12
が図13に示すポジション「4」の位置にきたときに、
他方のリミットスイッチ30の受感部30aをその凸部
12aにより押入してONにするようになっている。こ
のようなリミットスイッチ30は他の又は全てのポジシ
ョン位置に設けるようにしてもよい。また、エクセン軸
を変位させるための構造や各部の具体的な構成なども図
示例に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変形が可能である。
【0026】
【考案の効果】本考案の注油器は、以上説明した構成で
あるから、単一の操作で注油量すなわち各プランジャポ
ンプの容量を外部動力または手操作で一斉に変更するこ
とが可能であり、その際に注油量の段階的な調整が容易
であり、その調整が適切に行われたか否かを偏心軸の回
転位置を直接視認することによって確認可能であり、さ
らに遠隔位置における確認も容易ならしめる効果があ
る。
あるから、単一の操作で注油量すなわち各プランジャポ
ンプの容量を外部動力または手操作で一斉に変更するこ
とが可能であり、その際に注油量の段階的な調整が容易
であり、その調整が適切に行われたか否かを偏心軸の回
転位置を直接視認することによって確認可能であり、さ
らに遠隔位置における確認も容易ならしめる効果があ
る。
【図1】本考案の一実施例を示す一部省略した側面図。
【図2】図1の要部を示す斜視図。
【図3】図1におけるIII-III 線断面図。
【図4】図1の要部に対応した正面図。
【図5】図4におけるV-V 線断面図。
【図6】図5におけるVI-VI 線断面図。
【図7】図4の平面図。
【図8】同右側面図。
【図9】図5におけるIX-IX 線断面図。
【図10】図9に対応した作用説明図。
【図11】図6に対応した作用説明図。
【図12】本考案の他の実施例を示す図6に対応した
図。
図。
【図13】図12の作用説明図。
2…プランジャポンプ 5…偏心軸(エクセン軸) 7b…延出端 9a…端板 10…手操作部(ハンドルナット) 11…外部駆動手段(エア駆動手段) 12…調量用カム 13…調量用ピン 13a…孔 25…回転位置表示要素 30…リミットスイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】偏心軸の回転位置を操作してポンプのプラ
ンジャストロークを変化させ注油量を調節する注油器に
おいて、前記偏心軸を外部駆動手段により駆動可能にす
る一方、その軸端部を端板を貫通して外部へ延出させそ
の延出端に回転位置表示要素を備えた手操作部を設ける
とともに、前記偏心軸の軸端近傍部に調量用カムを固着
しこのカムに関連づけて前記端板に調量用ピンを挿入す
るための複数の孔を設け、これらの孔の一つに選択的に
調量用ピンを挿入しその状態で前記偏心軸を手動又は外
部動力で駆動することにより、ピン挿入位置に対応した
回転位置に調量用カムを係止し、その回転位置に偏心軸
を停止させるようにしたことを特徴とする注油器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3291592U JPH089520Y2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 注油器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3291592U JPH089520Y2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 注油器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590098U JPH0590098U (ja) | 1993-12-07 |
JPH089520Y2 true JPH089520Y2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=12372198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3291592U Expired - Fee Related JPH089520Y2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 注油器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH089520Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE202006005682U1 (de) * | 2006-04-05 | 2006-06-14 | Lincoln Gmbh & Co. Kg | Schmiermittel- oder Hydraulikpumpe |
-
1992
- 1992-05-19 JP JP3291592U patent/JPH089520Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0590098U (ja) | 1993-12-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |