JPH0894611A - 潤滑油評価装置 - Google Patents

潤滑油評価装置

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JPH0894611A
JPH0894611A JP22937694A JP22937694A JPH0894611A JP H0894611 A JPH0894611 A JP H0894611A JP 22937694 A JP22937694 A JP 22937694A JP 22937694 A JP22937694 A JP 22937694A JP H0894611 A JPH0894611 A JP H0894611A
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JP
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lubricating oil
bearing
bearings
vessel
lubrication oil
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JP22937694A
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Koichi Yatani
耕一 八谷
Yoshio Shoda
義雄 正田
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SENSHIN ZAIRYO RIYOU GAS JIENE
SENSHIN ZAIRYO RIYOU GAS JIENEREETA KENKYUSHO KK
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SENSHIN ZAIRYO RIYOU GAS JIENE
SENSHIN ZAIRYO RIYOU GAS JIENEREETA KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高温、特殊ガス環境下で使用される潤滑油の
酸化劣化を評価するための潤滑油評価装置に関する。 【構成】 潤滑油7を貯留するガラス製若しくはセラミ
クス製の試料容器1と、下端内部に軸受9を装備して、
試料容器1の上に設置される反応管6と、軸受9を回転
させる回転装置21、22と、潤滑油7を試料容器1か
ら取出し、軸受9に供給する潤滑油供給装置19と、外
部からの雰囲気ガス27を軸受9に供給するとともに、
軸受9を通過し試料容器1に流下した雰囲気ガスを大気
へ放出する雰囲気ガス給排装置26と、軸受9を加熱す
る加熱装置25とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温、および特殊ガス
(雰囲気ガス)環境下において使用される潤滑油の、分
解性、コーキング性、蒸発性、スラッジの発生・付着
性、を評価するための潤滑油評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属間摺動部の潤滑に使用される潤滑油
の高温における分解性、コーキング性、蒸発性、スラッ
ジの発生などの評価には、従来、腐食酸化安定度試験
(Corro-sion & Oxidation Stability Test ,以下CO
Sという)装置、回転ボンベ式酸化安定度試験(Rotary
Bomb Oxidation Test,以下RBOTという)装置等が
一般に用いられている。これらの試験装置は、トライボ
ロジスト(第37巻第9号、1992、P80〜8
3)、およびJIS K 2503に示されるように、
少量の潤滑油を実験室的に、評価する場合に用いられ、
構造が簡単なため、再現性良く評価が出来る特徴があ
る。
【0003】また、他の潤滑油の実験室的評価装置とし
ては、パネルコーキング試験装置がある。この試験装置
は、特公平1−23736号「潤滑剤の評価方法および
評価装置」、および特開平2−278099号「潤滑油
の高温適性評価装置」に示されるように、雰囲気として
大気以外の雰囲気ガスを封入して、雰囲気ガスと高温の
潤滑油の相互作用を調べる工夫のなされたものである。
【0004】また、軸受を実際に用いて潤滑油の評価を
行うものに、CRC(CoordinatingResearch Council
)が作成したErdco Brg.Test装置がある。この試験装
置は、Erdco 100mmベアリングを加熱し(荷重500
lbf 、回転速度:10000rpm )、空気を10 l/mi
n で吹き込みながら、ベアリングに潤滑油を600ml/
min の割合で100時間吹き付けるものであり、ジェッ
トエンジン油の劣化を実際に近い状態で試験ができるも
のである。
【0005】一般的に、潤滑油を評価する場合、潤滑油
と金属との接触をさせることは重要であるが、金属間の
接触、たとえば軸受の回転などの動的な要素との接触も
また重要である。すなわち、相対的な運動を行う金属間
の接触を防止する事も、潤滑油としての役割であり、そ
れにより、潤滑油の変化がまた生じる事も自明であるか
らである。
【0006】前述したCOS、RBOT、及びパネルコ
ーキング試験は、簡便な試験法ではあるが、重要な要素
である、この様な動的な要素との接触は考慮されてはな
く、動的な要素との接触による潤滑油の変化を評価する
ことはできない。
【0007】また、ERDCO Brg. TEST では、COS、R
BOT、パネルコーキング試験にない、動的な要素を付
加させる事ができ、荷重を負荷させた軸受を用いて、こ
の欠点を補うようにはしているが、(1)装置が非常に
大がかりであり、数多くの試料を評価できない、(2)
動的な要素である軸受以外の金属部分と潤滑油の接触に
より、潤滑油の酸化劣化が引き起こされるため、動的な
要素との接触だけで生じる潤滑油の変化について、精確
な評価ができない、(3)また、試験装置の構造上、潤
滑油の変化に大きな影響を及ぼす雰囲気ガスを変えるこ
とができず、雰囲気ガスの影響を調べる事はできない、
などの欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の潤滑油評価装
置は、上述の欠点を解消するとともに、COS、RBO
Tなどの簡便さ、精密さを残し、数多くの試料の評価が
でき、潤滑油の評価にとって重要な要素である動的要素
の金属間の接触を取り入れ、しかも、動的要素以外の金
属との接触による潤滑油の変化をなくするとともに、雰
囲気ガスを変えることのできる潤滑油評価装置を提供す
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の潤滑
油評価装置は次の手段とした。 (1)ガラス若しくはセラミックで製作され、軸受を通
過した潤滑油および雰囲気ガスが流下するとともに、所
定量の潤滑油を貯留する試料容器を設けた。 (2)試料容器と同様の素材で製作され、試料容器の上
部に設置されて、試料容器上方に位置するその下端部に
軸受の外輪を固着したハウジングを固着した反応管を設
けた。 (3)外輪が反応管に固着された、軸受の内輪を回動で
きる回転装置を設けた。 (4)試料容器に貯留された潤滑油を取り出し、軸受に
供給する潤滑油供給装置を設けた。 (5)外部からの雰囲気ガスを軸受に供給するととも
に、試料容器内に流下した雰囲気ガスを大気へ放出する
雰囲気ガス給排装置を設けた。 (6)反応管に配設された軸受を所定温度にする加熱装
置を設けた。
【0010】また、他の本発明の潤滑油評価装置は、上
記(1)〜(6)の手段に加え、次の手段とした。 (7)前記(6)の加熱装置として、軸受の外輪を反応
管に固着するハウジングの外周に巻回させた高周波加熱
コイルを設けた。
【0011】
【作用】本発明の潤滑油評価装置は上述(1)〜(6)
の手段により、 (1)高温に保持され、回転を行っている軸受に、潤滑
油および雰囲気ガスを供給し、試験を行い、潤滑油の変
化と軸受の変化を測定することにより、動的な要素との
接触による潤滑油の変化を検知でき、潤滑油の精確な評
価ができる。 (2)潤滑油の変化に、動的な要素との接触と同様に、
大きな影響を及ぼす、雰囲気ガスの影響を調べることが
できる。 (3)反応管、試料容器に非金属材料を用い、かつ軸受
を加熱装置で加熱することにより、ヒータやその他の軸
受以外の熱源と潤滑油の接触を除くことができ、潤滑油
の劣化の多くが軸受との接触により引き起こされるよう
にでき、潤滑油の精確な評価ができる。 (4)装置がコンパクトになり、数多くの試料を評価で
きる。
【0012】また、他の本発明の潤滑油評価装置は、上
記(1)〜(4)に加え、上述(7)の手段により、 (5)加熱装置で加熱される部分は軸受だけになり、ハ
ウジングや反応管は軸受からの熱伝導のみで加熱される
こととなり、温度上昇がおさえられて、潤滑油の変化に
及ぼす影響を非常に少なくすることができ、潤滑油の酸
化劣化が軸受との接触のみにより、引き起こされること
となり精確な評価ができる。 また、反応管内部にヒータ等の発火源を持たないため、
潤滑油の引火点以上の温度での試験による評価も安全に
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の潤滑油評価装置の実施例を図
面に基づき説明する。
【0014】図1は本発明の潤滑油評価装置の一実施例
を示す図である。
【0015】図において、試料容器1はガラスよりでき
ており、試料容器1中に所定量入れられた潤滑油7温度
の測定のための熱電対2を機密性をもたせて挿入し、潤
滑油7を試料容器1から取り出す潤滑油取出し穴3、お
よび雰囲気ガス27を系外に流す雰囲気ガス穴4、軸受
9の外輪91の温度測定・制御用の熱電対用穴5、およ
び反応管6に接続する反応管用穴28を具えている。試
料容器1中の潤滑油7はマントルヒータ8により所定温
度まで加熱できる。また、マントルヒータ8は熱電対2
からの温度信号により潤滑油7を所定温度に保持する温
度制御が可能である。試料容器1の上方には、反応管用
穴28に下端部が挿入されて、ガラス製の反応管6が設
置されている。
【0016】反応管6には、軸受9の外輪91を内周面
に固定したアルミナ、もしくはアルミ製のハウジング1
0を下端部に取り付ける事ができ、反応管6の内部に軸
受9を設置できる。また、ハウジング10には軸受9を
加熱するための高周波加熱コイル25が巻回されてお
り、この高周波加熱コイル25を制御する熱電対11が
取り付けられている。なお、この熱電対11は直接軸受
9の外輪91の温度を測定するようにしている。また、
反応管6にはフロンガス等の雰囲気ガス27、および潤
滑油7を軸受9に供給できる雰囲気ガス供給細管12、
および潤滑油供給細管13を備えた冷却管14を上部に
装着している。
【0017】雰囲気ガス供給細管12、潤滑油供給細管
13の、それぞれの後方にはフローメータ15、16が
設けられてあり、雰囲気ガス27および潤滑油7を定量
的に軸受9に供給する事が可能である。また潤滑油供給
細管13には、ヒータ17およびその温度を制御する熱
電対18が装着され、潤滑油供給細管13中を流れる潤
滑油7の温度を所定値まで加熱制御する事ができる。
【0018】フローメータ16の後方にポンプ19が設
けられてあり、このポンプ19により、試料容器1中か
ら潤滑油7を取出し、潤滑油供給細管13を介して軸受
9に供給することができる。軸受9に供給された潤滑油
7は、軸受9の流過時、軸受9の潤滑を行い試料容器1
へ流下する。従って、潤滑油7はポンプ19によって、
試料容器1→軸受9→試料容器1と循環する。
【0019】また、軸受9に定量的に供給された雰囲気
ガス27は、軸受9部の周辺に雰囲気を形成した後、試
料容器1へ流下する。この雰囲気ガス27の試料容器1
への流入により、試料容器1内には適度な圧力が保持さ
れ、軸受9を流過して試料容器1へ流過する潤滑油7の
流量が制御され、試料容器1への潤滑油への充満が防止
される。また、試料容器1に設けられた雰囲気ガス穴4
には、常に新しい雰囲気ガス27を軸受9に供給するた
め、細管23が接続され、雰囲気ガス供給細管12より
供給された雰囲気ガス27が軸受9を通り、試料容器1
に流下したものを適宜排出し、軸受9に新鮮な雰囲気ガ
ス27が常に供給されるようにしている。細管23を通
って試料容器1から流出した雰囲気ガス27は、冷却ト
ラップ26を通ったガス27のみが、大気中に放出され
るようになっている。
【0020】軸受9の内輪92には、アルミナもしくは
アルミ製スリーブ20が挿嵌されており、下端部がスリ
ーブ20の中央に固着され、スリーブ20から上部に延
びるステンレス線21を介して、軸受9の内輪92を冷
却管14上部にとりつけられた回転導入器22により所
定回転速度まで回転させる事が可能である。また、この
回転導入器22内には、図示しないコイルバネが組み込
まれており、これにより軸受9に軸方向の力を加えるこ
とができ、軸受9にアキシアル荷重を負荷させることが
できる。
【0021】次に本実施例の作用について説明する。
【0022】試料容器1内に、評価を行う潤滑油7を所
定量入れ、マントルヒータ8により所定温度まで加熱す
る。雰囲気ガス27および潤滑油7を流しながら、回転
導入器22により軸受9を所定回転速度まで回転させ
る。さらに、高周波加熱コイル25により軸受9を所定
温度まで加熱させる。このとき必要が有れば、潤滑油供
給細管13に設けたヒータ17を作動させ、軸受9に供
給される直前の潤滑油7の温度を高めるようにしてもよ
い。雰囲気ガス27はガラスなど試験機を構成する材料
を侵さないもので有ればどの様なものでも使用できる
が、本実施例では、前記したようにフロンガスを使用し
た。
【0023】本実施例の如く、金属材料を使用している
部分が少い装置では、雰囲気ガス27の選択に対する自
由度は大きい。また、試料容器1、反応管6をガラスで
製作しているため、潤滑油7および軸受9の変化の観察
も容易であり、目標時間を設定しておいても、途中の変
化の様子から試験を中止する事も任意にできる。
【0024】また、潤滑油7の接触する高温部は、高周
波加熱コイル25の高周波誘導により加熱が行われるた
め、金属材料を使用して加熱される部分は、軸受9以外
にはなく、そのため、ハウジング10や反応管6の温度
上昇は軸受9からの熱伝導によるもののみであり、潤滑
油評価に対する影響を非常に少なく押さえる事ができ、
金属との接触面積を一定に保つ事が可能となる。また、
反応管6内部にヒータが存在しないため、潤滑油7の引
火点以上の温度での評価も安全にできる事など、従来法
にない優れた点を持っている。
【0025】この様な操作を、所定時間経過するまで継
続して行い、潤滑油の蒸発量、潤滑油中のスラッジ量、
潤滑油の全酸化変化、潤滑油の動粘度変化、添加剤の消
費量、軸受へのコーキング量、などを測定し、潤滑油7
の性能を定量的に評価することができる。
【0026】
【表1】
【0027】次二、下記条件にて潤滑油を試験し評価し
た実験例試験結果の一例を表1に示す。
【0028】この試験においては、試験前後の軸受重量
の変化より、コーキング量(g)を算出し、そのほか
に、潤滑油の動粘度変化〔JIS−K−2283〕、全
酸化〔JIS−K−2501〕変化より、潤滑油の高温
酸化安定性を評価したものである。この他に、試料油中
の炭化物量をフィルター法で求めたり、潤滑油の分子量
分布の広がり、蒸発減量、酸化防止剤の減少量など、随
意にデータを取る事ができる。
【0029】また、本実施例では雰囲気ガスとしてAir
を用いているが、そのほかのガスを用いた場合において
も評価は可能である。 <試験条件> 軸受及び試験片:軸受:#698H(id=8mm、SU
S440C)、 軸受及び試験片温度:300℃ 試料油温度:200℃ 雰囲気:Air (50ml/min ) 試料油量:50ml 試料油流量:1.0ml/min 試験時間:40Hr
【0030】
【表2】
【0031】表2は、表1で示す本実施例で試験したも
のと同じ潤滑油について、従来のパネルコーキング装置
のような金属平板を用いて、試験し、評価した比較例試
験結果である。
【0032】表1と表2を比較すると、表2の比較例試
験結果では、表1の軸受を使用して試験した実施例試験
結果より、コーキング量が著しく大きくなっているもの
がある。(無添加ジペンタエリスリトールエステル、無
添加アルキルジフェニルエーテル) これらのケースでは、潤滑油の酸化劣化を示す動粘度変
化、および全酸価変化等が少ない試験結果となってい
る。これは、平板を用いた試験の場合、コーキング量が
ある程度増加すると、潤滑油の流路がコーキングの上に
なり、金属板との接触が妨げられるからと考えられる。
したがって、本来得られるべき潤滑油の変化を、比較例
試験では十分にとらえてないといえる。これに対して、
本実施例による試験では、回転している軸受を用いてい
ることにより、潤滑油はつねに金属同士の接触点を通過
する事を特徴としているため、コーキングによる金属と
の非接触の不具合がなく、潤滑油の酸化劣化をより精確
に評価できる。
【0033】また、比較例試験では、比較例のMIL−
L−23699C適合油のように、潤滑油の動粘度が低
い場合、動粘度変化、全酸価変化が本実施例試験に比較
して少なくなっている。これは、平板上に潤滑油が滞留
する時間が動粘度に依存するため、動粘度の低い場合、
金属との接触時間が短くなるためであると考えられる。
本実施例による試験では、試験片に回転する軸受を使用
しているため、動粘度の異なる潤滑油であっても、その
差異は生じず、潤滑油の酸化劣化の評価がより精確にで
きる。
【0034】また、これらの潤滑油をERDCO Brg. Test
により行う場合、試験装置の配管、ハウジング等の金属
との接触により、軸受との接触以外の要素が多く入り込
むため、潤滑油の酸化劣化が見かけ上大きくなる傾向の
結果が得られる。その場合、潤滑油の受けた熱量と酸化
劣化との相関をとることができず、したがって評価結果
を実機に直ちに、結び付けることができなかった。これ
に対して、本実施例の試験では、潤滑油の接触する加熱
部分は軸受部分のみであり、実機に展開する場合、潤滑
油の接触する面積温度の推定ができれば、潤滑油の寿命
予測が可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の潤滑油評
価装置によれば、請求項1に示す構成により、 (1)高温に保持され、回転を行っている軸受に、潤滑
油および雰囲気ガスを供給し、試験を行い、潤滑油の変
化と軸受の質量および色などの外観の変化を測定するこ
とにより、動的な要素との接触による潤滑油の酸化劣化
を検知でき、潤滑油の精確な評価ができる。 (2)潤滑油の酸化劣化に、高温における動的な要素と
の接触と同様に、大きな影響を及ぼす、雰囲気ガスによ
る影響を調べることができる。 (3)反応管、試料容器に非金属材料を用い、かつ、軸
受を加熱装置で加熱することにより、ヒータやその他の
軸受以外の熱源との潤滑油の接触が回避でき、潤滑油の
劣化の多くが軸受との接触により引き起こされるように
でき、潤滑油の精確な評価ができる。 (4)装置がコンパクトになり、数多くの試料を評価で
きる。
【0036】また、請求項2に示す構成により、 (5)加熱装置で加熱される部分は軸受だけになり、ハ
ウジングや反応管は軸受からの熱伝導のみで加熱される
こととなり、温度上昇がおさえられて潤滑油の酸化劣化
に及ぼす影響を非常に少なくすることができ、潤滑油の
酸化劣化が軸受との接触のみにより引き起こされること
となり精確な評価ができる。
【0037】また、潤滑油の引火点以上の温度での試験
による評価も安全にできる。
【0038】よって、潤滑油が実際の機器に使用されて
作動し、酸化劣化をうけた状況が、本発明装置による試
験からの、 (1)動粘度の増加 (2)全酸価の増加 (3)潤滑油中スラッジの増加もしくはコーキングの発
生 により評価でき、耐熱、耐酸化安定性の高い、しかもコ
ーキング性にすぐれた清浄な潤滑油の開発ができる。こ
れにより、高温高速下での軸受の回転を行う機器の開発
に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の潤滑油評価装置の一実施例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 試料容器 2 熱電対(潤滑油用) 3 潤滑油取出し穴 4 雰囲気ガス穴 5 熱電対用穴 6 反応管 7 潤滑油 8 マントルヒータ 9 軸受 10 ハウジング 11 熱電対(軸受用) 12 雰囲気ガス供給細管 13 潤滑油供給細管 14 冷却管 15 フローメータ 16 フローメータ 17 ヒータ 18 熱電対(ヒータ加熱用) 19 潤滑油供給装置としてのポンプ 20 スリーブ 21 回転装置としてのステンレス線 22 回転装置としての回転導入器 23 細管(雰囲気ガス取出し用) 24 細管(潤滑油取出し用) 25 加熱装置としての高周波加熱コイル 26 雰囲気ガス給排装置としての冷却トラップ 27 雰囲気ガス 28 反応管用穴 91 軸受の外輪 92 軸受の内輪

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 評価すべき潤滑油を貯留するガラス若し
    くはセラミック製の試料容器と、前記試料容器の上方に
    設置され外輪を固着したハウジングにより下端部に軸受
    を固着したガラス若しくはセラミック製の反応管と、前
    記軸受の内輪を回転させる回転装置と、前記潤滑油を前
    記試料容器から取り出し前記軸受に供給する潤滑油供給
    装置と、雰囲気ガスを前記軸受に供給するとともに前記
    試料容器内に流入した雰囲気ガスを外部へ放出する雰囲
    気ガス給排装置と、前記軸受を加熱する加熱装置からな
    ることを特徴とする潤滑油評価装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱装置が、前記ハウジングの外周
    に巻回され前記軸受を加熱する高周波加熱コイルである
    ことを特徴とする請求項1の潤滑油評価装置。
JP22937694A 1994-09-26 1994-09-26 潤滑油評価装置 Pending JPH0894611A (ja)

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