JPH0894190A - 太陽熱利用蓄熱装置、及び該装置を含む給湯システム - Google Patents

太陽熱利用蓄熱装置、及び該装置を含む給湯システム

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JPH0894190A
JPH0894190A JP6226551A JP22655194A JPH0894190A JP H0894190 A JPH0894190 A JP H0894190A JP 6226551 A JP6226551 A JP 6226551A JP 22655194 A JP22655194 A JP 22655194A JP H0894190 A JPH0894190 A JP H0894190A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】曇った日等の日照量が不十分な時でも太陽熱を
最大限に利用することができ、低温水期の混合水温を上
昇させることができ、省エネルギー、省資源を大幅に推
進することが可能であり、しかも、貯湯槽の大容量化が
容易であると共に、設置スペースを数か所に分断するこ
ともでき、業務用にも十分に対応することができ、地球
温暖化防止にも貢献できる太陽熱利用蓄熱装置と、該装
置を含む給湯システムを提供すること。 【構成】太陽熱を吸収する集熱器20と、熱媒体を蓄え
る貯留槽30と、熱媒体を所定方向に循環させる給配経
路40とを具備して成り、貯留槽30を、温度レベルの
異なる熱媒体をそれぞれに蓄える複数のタンク30A〜
Cから構成し、給配経路40を、集熱器20で集熱した
熱媒体を各タンク30A〜Cに導く送入管41と、高温
側のタンクの低所から低温側のタンクの高所へと順次接
続する連結管42A,Bと、各タンク30A〜C内の熱
媒体を集熱器20へ送る送出管43とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽熱を吸収する集熱
器と、該集熱器により集熱された熱媒体を蓄える貯留槽
と、前記集熱器と貯留槽とを相互に連通して熱媒体を所
定方向に循環させる給配経路とを具備して成る太陽熱利
用蓄熱装置、及び該装置を含む給湯システムに関し、そ
のうち特に、曇り等の日照量が不十分な日でも熱媒体の
温度を上昇させることができるものに関する。ここで熱
媒体とは主として水であり、前記装置及びシステムは、
太陽熱により水を加熱して得られた湯を有効に利用する
ためのものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の太陽熱利用蓄熱装置とし
ては、例えば、図8に示すようないわゆるソーラーシス
テム1が知られている。かかるソーラーシステム1は、
一般家屋等の屋上に設置される集熱器2と、地上に設置
される貯湯槽3と、最終加熱を行なうボイラーや給湯機
等の補助熱源4、それに浴槽の蛇口やシャワー等の給湯
部分5を、ポンプ(図示せず)を含む給配管7によりつ
なげたものである。ここで集熱器2は、必要とする熱量
に応じて太陽熱吸熱パネルを複数個連結して成り、ま
た、貯湯槽3は、システムの規模により容量が決定され
たタンクを、通常1つ設置して成る。
【0003】水道管等から給水管7aを介して貯湯槽3
に供給される低温水は、集熱器2に送られて太陽熱の吸
収により昇温されて高温水となるが、かかる高温水は再
び貯湯槽3に戻って供給されたての低温水と混合され
る。そして、貯湯槽3内に蓄えられた温湯は、補助熱源
4に送られて最終加熱された後、必要に応じて給湯部分
5により適宜使用に供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の技術では、集熱器2からの高温水は貯湯
槽3内で、給水管7aからの低温水と直ちに混合され得
る状態で貯留されるため、自然対流や水中の熱伝導によ
り、高温水の熱は低温水に逃げ易い。従って、貯湯槽3
内においては、高温水の温度が必然的にかなり下がって
しまうから、熱エネルギーの損失が大きく、給湯部分5
での実際の使用で必要とする熱エネルギーの多くを補助
熱源4に頼ることになる。それ故、省エネルギーや省資
源の観点から低効率であった。
【0005】また、経験則上、一般に集熱器において
は、低温の熱媒体(通常は水)に対する方が、ある程度
高温の熱媒体に対するよりも、太陽熱吸収による集熱効
率が高い事実が知られている。従って、なるべく低温の
水をそのまま前記集熱器2へ送ることが望ましいのだ
が、前記貯湯槽3内においては低温水は、高温水と直接
的に接触するから直ちに温水化し、低温のままの水を集
熱器2へ送ることができず、更にこの事が前述したよう
に、高温水の熱損失にもつながるという問題点があっ
た。
【0006】その他、貯湯槽3が1つのタンクから成る
ため、大容量にするには構造上限界があり、また、設備
コストも嵩み、更に、まとまった設置スペースも確保し
にくい関係上、ほとんどのソーラーシステム1は一般家
庭の日常生活用にコンパクトに設計されたものである。
従って、例えば、ホテルやゴルフ場等の業務上に使用す
るには不十分であった。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、最低温側の熱媒体と最高温側の熱
媒体との直接的な接触をなるべく回避することで、熱エ
ネルギーの損失を最小限に抑えることができる共に、最
低温側の熱媒体を集熱器に送ることで、太陽熱を最大限
に利用することができて、省エネルギー、省資源を大幅
に推進することが可能であり、しかも、貯湯槽の大容量
化が容易であると共に、設置スペースを数か所に分断す
ることもでき、業務用にも十分に対応することができる
太陽熱利用蓄熱装置を提供することを目的としている。
また、このような太陽熱利用蓄熱装置を含む給湯システ
ムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。
【0009】1 太陽熱を吸収する集熱器(20)と、
該集熱器(20)により集熱された熱媒体を蓄える貯留
槽(30)と、前記集熱器(20)と貯留槽(30)と
を相互に連通して熱媒体を所定方向に循環させる給配経
路(40)とを具備して成る太陽熱利用蓄熱装置(1
0)であって、前記貯留槽(30)を、温度レベルの異
なる熱媒体をそれぞれに蓄える複数のタンク(30A〜
C)から構成し、各タンク(30A〜C)のうち最も温
度レベルの低いタンクを最低温タンク(30A)とし、
該最低温タンク(30A)の低所に、外部から集熱前の
熱媒体を供給する供給管(51)を接続する一方、各タ
ンク(30A〜C)のうち最も温度レベルの高いタンク
を最高温タンク(30C)とし、該最高温タンク(30
C)の高所に、外部へ集熱後の熱媒体を排出する排出管
(52)を接続し、前記給配経路(40)を、前記集熱
器(20)で集熱した熱媒体を各タンク(30A〜C)
に導く送入管(41)と、高温側のタンクの低所から低
温側のタンクの高所へと順次接続する連結管(42A,
B)と、各タンク(30A〜C)内の熱媒体を前記集熱
器(20)へ送る送出管(43)とから構成したことを
特徴とする太陽熱利用蓄熱装置(10)。
【0010】2 前記貯留槽(30)における最高温タ
ンク(30C)以外の何れか1のタンク側の熱媒体が所
定温度に達しない第1ステージでは、前記1のタンクに
集熱器(20)で集熱した熱媒体を選択的に導くと共
に、該1のタンク中の熱媒体を選択的に集熱器(20)
に送る一方、前記1のタンク側の熱媒体が所定温度に達
した第2ステージでは、前記最高温タンク(30C)に
集熱器(20)で集熱した熱媒体を選択的に導くと共
に、該最高温タンク(30C)から前記1のタンクまで
順番に連結管(42A,B)を介して熱媒体を移送し、
前記1のタンク中の熱媒体を集熱器(20)に選択的に
送るべく、前記給配経路(40)の途中に、熱媒体の循
環方向を制御する切換弁(60A〜E)を設けたことを
特徴とする前記1記載の太陽熱利用蓄熱装置(10)。
【0011】3 前記給配経路(40)の途中に、熱媒
体を強制的に循環させる循環ポンプ(70)を設け、該
循環ポンプ(70)を前記集熱器(20)側の温度に基
づき駆動制御すべく構成したことを特徴とする前記1項
または2項記載の太陽熱利用蓄熱装置(10)。
【0012】4 前記1項,2項または3項記載の太陽
熱利用蓄熱装置(10)と、前記太陽熱利用蓄熱装置
(10)の最高温タンク(30C)から排出管(52)
を介して送られる熱媒体を所定温度まで最終的に加熱す
る補助熱源(91)と、前記補助熱源(91)により加
熱された熱媒体を使用に供する給湯装置(92)とを具
備して成る給湯システム(100)。
【0013】
【作用】太陽熱利用蓄熱装置(10)の貯留槽(30)
を、温度レベルの異なる熱媒体をそれぞれに蓄える複数
のタンク(30A〜C)から構成するから、低温側の熱
媒体と高温側の熱媒体とを互いに分離させた状態で貯留
できる。それにより、高温熱媒体と低温熱媒体との直接
的な接触は回避されて、高温熱媒体の熱が低温熱媒体に
逃げることを極力防止でき、集熱器(20)により集熱
された熱媒体の熱エネルギーの損失を抑えることができ
る。
【0014】特に最低温タンク(30A)の低所に、外
部から集熱前の熱媒体を供給する供給管(51)を接続
する一方、最高温タンク(30C)の高所に、外部へ集
熱後の熱媒体を排出する排出管(52)を接続したか
ら、前記装置(10)の循環系のうちで最も低温の熱媒
体と、実際の利用に供するための最も高温の熱媒体との
間には、単なる自然対流では互いに混合し得ない隔たり
があり、高温側の熱媒体を高温のまま維持することがで
きる。
【0015】前記集熱器(20)と貯留槽(30)と
は、熱媒体を所定方向に循環させるための給配経路(4
0)によって相互に連通する。かかる給配経路(40)
は、集熱器(20)で集熱した熱媒体を各タンク(30
A〜C)に導く送入管(41)と、高温側のタンクの低
所から低温側のタンクの高所へと順次接続する連結管
(42A,B)と、各タンク(30A〜C)内の熱媒体
を集熱器(20)へ送る送出管(43)とから構成する
が、その途中に切換弁(60A〜E)を設けることによ
り、例えば以下の如く、熱媒体の循環方向を適宜制御す
ることができる。
【0016】すなわち、先ず貯留槽(30)における最
高温タンク(30C)以外の何れか1のタンク側の熱媒
体が所定温度に達しない第1ステージでは、前記1のタ
ンクに集熱器(20)で集熱した熱媒体を、送入管(4
1)を介して選択的に導くと共に、該1のタンク中の熱
媒体を、送出管(43)を介して選択的に集熱器(2
0)に送る。
【0017】この場合、例えば朝等の日照不足の時間帯
を第1ステージに対応させれば、低温側の熱媒体のみを
集熱器(20)に送って、かかる低温側の熱媒体をある
程度温め、貯留槽(30)全体の温度レベルを上げるこ
とができる。また、このように低温側の熱媒体を集熱器
(20)に送った方が、集熱器(20)における集熱効
率は向上する。従って、曇り等の日照量が不十分な日で
も熱媒体の温度を上昇させることができる。
【0018】第1ステージにおける高温側の熱媒体は、
低温側の熱媒体とは混合しないために熱エネルギーが不
当に損失することがなく、高温状態が維持されたままで
使用に供される。しかも、高温側の熱媒体は、前記の如
く日照不十分な際の集熱効率の低い集熱器(20)へ送
られないため、循環により却って熱エネルギーが損失す
るという事態を防止することができる。
【0019】そして、前記1のタンク側の熱媒体が所定
温度に達した際には、前記切換弁(60A〜E)の自動
或は手動による調節にて第2ステージに切り替える。か
かる第2ステージは、例えば昼頃以降の日照十分な時間
帯に対応させればよく、最高温タンク(30C)に集熱
器(20)で集熱した熱媒体を、送入管(41)を介し
て選択的に導くと共に、該最高温タンク(30C)から
前記1のタンクまで順番に、連結管(42A,B)を介
して熱媒体を移送し、前記1のタンク中の熱媒体を、送
出管(43)を介して集熱器(20)に選択的に送る。
【0020】それにより、前記第2ステージにおいて
は、最高温タンク(30C)から順次低温側のタンク
へ、しかも高温側のタンク内にて一番温度の低い低所か
ら次の低温側のタンク内において一番温度の高い高所へ
と、熱媒体は細かな温度レベル段階を経て集熱器(2
0)へ送られる。従って、かかる熱媒体の循環の際の熱
エネルギーの損失を最小限に抑えることができ、太陽熱
を最大限に利用することができる。
【0021】前記貯留槽(30)における蓄熱量を増加
させたり、減少させたりするには、前記最高温タンク
(30C)から低温側の前記1のタンクまでのタンク数
で決めればよい。例えば、前記切換弁(60A〜E)の
調節により、最低温タンク(30A)を除いて熱媒体を
循環させてもよい。
【0022】また、前述したように貯留槽(30)が複
数のタンク(30A〜C)から構成されるため、各タン
ク(30A〜C)毎の容量は規格化されていても、各タ
ンク(30A〜C)の数を増加させたり、減少させたり
することにより、容易に大容量化を図ることができ、ま
た設置スペースも1箇所にまとまって採る必要はなく、
設置スペースを各タンク(30A〜C)毎に数か所に適
宜分断することができる。
【0023】更に、前記給配経路(40)の途中に、熱
媒体を強制的に循環させる循環ポンプ(70)を設け、
該循環ポンプ(70)を前記集熱器(20)側の温度に
基づき駆動制御すべく構成すれば、貯留槽(30)中の
熱媒体を集熱器(20)側へ送ると、却って熱エネルギ
ーの損失が増えるような例えば日没後等の日照量が無く
なった時点にて、熱媒体の循環を停止させることができ
る。
【0024】以上の太陽熱利用蓄熱装置(10)と、該
太陽熱利用蓄熱装置(10)の最高温タンク(30C)
から排出管(52)を介して送られる熱媒体を所定温度
まで最終的に加熱する補助熱源(91)と、該補助熱源
(91)により加熱された熱媒体を使用に供する給湯装
置(92)とにより給湯システム(100)を構成すれ
ば、太陽熱利用蓄熱装置(10)の貯湯槽内に蓄えられ
た温湯は、補助熱源(91)に送られて所定温度まで最
終加熱された後、必要に応じて給湯装置(92)により
適宜使用に供される。
【0025】この場合、前記太陽熱利用蓄熱装置(1
0)の働きによって、太陽熱をより十分に活用できるた
め、補助熱源(91)の稼動を極力抑えることが可能と
なり、しかも、補助熱源(91)の設備容量の小型化が
可能となり、従って、前記給湯システム(100)によ
れば、省エネルギー、省資源及び環境のクリーン化を大
幅に推進することができる。
【0026】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説
明する。図1〜図5は本発明に係る太陽熱利用蓄熱装置
の第1実施例を示している。図1に示すように、太陽熱
利用蓄熱装置10は、太陽熱を吸収する集熱器20と、
該集熱器20により集熱された熱媒体を蓄える貯留槽3
0と、前記集熱器20と貯留槽30とを相互に連通して
熱媒体を所定方向に循環させる給配経路40とを具備し
て成る。ここで熱媒体とは水であり、本装置10は、太
陽熱により水を加熱して得られた湯を有効に利用するた
めのものである。
【0027】集熱器20は、3つの集熱パネル20A〜
Cを配管(後述する給配経路40の一部)を介して直列
に連通接続したものであり、一般には建物の屋上に設置
される。集熱パネル20A〜Cは、パネル体の内部に集
熱板、熱媒体通路、断熱材等を組み込んだものである。
また、集熱パネル20A〜Cは太陽の運行角度に合わせ
て傾斜角度を調整可能に支持したり、表面をツヤ消し塗
装したりすれば、集熱効率をより高めるこができる。
【0028】1番目の集熱パネル20Aには送出管43
の終端が接続されており、3番目の集熱パネル20Cに
は送入管41の始端が接続されている。また、2番目の
集熱パネル20Bと3番目の集熱パネル20Cとを結ぶ
配管の途中には、互いに作動温度の異なるサーモスタッ
トが90A,Bが設けられており、これについては後述
する。なお、集熱パネル20A〜Cの接続数は3つに限
定されるものではなく、必要な集熱量を対応して増加さ
せたり、減少させたりすればよい。
【0029】貯留槽30は、温度レベルの異なる熱媒体
をそれぞれに蓄えるの3つのタンク30A〜Cから構成
されている。すなわち、貯留槽30は、最も温度レベル
の低い熱媒体を貯留する第1タンク(最低温タンク)3
0Aと、中程度の温度レベルの熱媒体を貯留する第2タ
ンク30Bと、最も温度レベルの高い熱媒体を貯留する
第3タンク(最高温タンク)30Cとから構成されてい
る。
【0030】また、第1タンク30Aの低所には、一般
水道や井戸等から集熱前の冷水を供給するための供給管
51が接続されており、一方、第3タンク30Cの高所
には、外部へ集熱後のお湯を排出するための排出管52
が接続されている。排出管52の途中には、排出される
湯の温度を測定するための温度計80Dが設けられてい
る。
【0031】各タンク30A〜Cは一般に地上に設置さ
れるものである。また、各タンク30A〜Cは、具体的
には単なる保温構造のものから、深夜電力を利用する電
熱器を備えた蓄熱型のものまで種々考えられる。なお、
各タンク30A〜Cの容量は装置10の規模により決定
すればよく、例えば本実施例では、ビジネスホテルに装
備して業務上に使用すべく、各タンク30A〜Cの容量
はそれぞれ1000リットル位に想定されている。
【0032】これらの各タンク30A〜Cと、前記集熱
器20とは、熱媒体を所定方向に循環させる給配経路4
0によって連通接続されている。かかる給配経路40
は、前記集熱器20で集熱した熱媒体を各タンク30A
〜Cに導く送入管41と、高温側のタンクの低所から低
温側のタンクの高所へと順次接続する連結管42A,B
と、各タンク30A〜C内の熱媒体を集熱器20へ送る
送出管43とから構成されている。
【0033】更に詳しく言えば、先ず前記集熱パネル2
0Cから延びる送入管41の途中には、熱媒体の逆流を
防止するための逆止弁45と、集熱器20側から送られ
て間もない熱媒体の温度を測定する温度計80Aが配設
されている。送入管41の更に先端側は途中で分岐し、
第1送入管41A、第2送入管41B、及び第3送入管
41Cとしてそれぞれ各タンク30A〜Cに接続されて
いる。
【0034】第3タンク30Cの低所と第2タンク30
Bの高所とは、連結管42Aにより接続されており、同
様に、第2タンク30Bの低所と第1タンク30Aの高
所とは連結管42Bにより接続されている。また、連結
管42Aの途中には、所定温度で前記サーモスタット9
0A,90Bの一方を選択的に作動し得る状態にスイッ
チング操作を行なう切換用サーモスタット90Cが設け
られている。更に、連結管42Aの途中には、第3タン
ク30Cの低所から送り出される湯の温度を測定するた
めの温度計80Bも設けられている。なお、前記第2送
入管41Bと連結管42Bとは、一部重複している。
【0035】また、各タンク30A〜Cの低所からは、
それぞれ第1送出管43A、第2送出管43B、及び第
3送出管43Cがそれぞれ接続されて延びており、各送
出管43A〜Cは途中で一本の送出管43に集合し、そ
の先端側は前記集熱パネル30Aに接続されている。か
かる送出管43の途中には、熱媒体をスムーズに循環さ
せるための循環ポンプ70と、各タンク30A〜Cから
集熱器20側へ送られる熱媒体の温度を測定する温度計
80Cが配設されている。
【0036】循環ポンプ70は、前記サーモスタット9
0Cのスイッチング操作により、一方のサーモスタット
90Aが作動し得る状態にある時、該サーモスタット9
0Aが所定温度になると稼動を開始し、かつ他方のサー
モスタット90Bが作動し得る状態にある時、該サーモ
スタット90Bが所定温度になると稼動するように設定
されている。本実施例においては、例えば、給水の温度
が25℃位の場合を想定して、サーモスタット90Aの
作動設定温度は30℃に設定され、サーモスタット90
Bの作動設定温度は50℃に設定され、サーモスタット
90Cのスイッチング操作温度は45℃に設定されてい
る。なお、これらの具体的な稼動については後述する。
【0037】前記給配経路40の途中、詳しくは、送入
管41の分岐箇所付近と、各送出管43A〜Cの途中に
は、前記循環ポンプ70の稼動に起因する熱媒体の循環
方向を制御するための切換弁60A〜Eが設けられてい
る。かかる切換弁60A〜Eは、自動的に切換操作が可
能な電磁弁により構成してもよく、或は手動により切換
操作を行なうものでもよい。かかる切換弁60A〜Eの
切換操作については、以下にその一例に示す。
【0038】次に作用を説明する。図1に示すように、
貯留槽30を、温度レベルの異なる熱媒体をそれぞれに
蓄える3つのタンク30A〜Cから構成するから、第1
タンク30A(低温側)の熱媒体と、第3タンク30C
(高温側)の熱媒体とを、互いに分離させた状態で貯留
できる。それにより、高温熱媒体と低温熱媒体との直接
的な接触は回避されて、高温熱媒体の熱が低温熱媒体に
逃げることを極力防止でき、集熱器20により集熱され
た熱媒体の熱エネルギーの損失を抑えることができる。
【0039】特に、第1タンク30Aの低所に、外部か
ら集熱前の熱媒体を供給する供給管51を接続する一
方、第3タンク30Cの高所に、外部へ集熱後の熱媒体
を排出する排出管52を接続したから、本装置10の循
環系のうちで最も低温の熱媒体と、実際の利用に供する
ための最も高温の熱媒体との間には、単なる自然対流で
は互いに混合し得ない隔たりがあり、高温側の熱媒体を
高温のまま維持することができる。
【0040】本装置では、給配経路40の適所に切換弁
60A〜Eを設けることにより、例えば以下の如く、熱
媒体の循環方向を適宜制御することができる。先ず最初
に、貯留槽30のうちで最も温度レベルの低い第1タン
ク30Aに、選択的に集熱器20から温水を導く場合に
ついて述べる。
【0041】太陽熱利用蓄熱装置10を稼動し始める第
1ステージは、例えば、午前中等の日照量の不十分な時
間帯を想定している。かかる第1ステージでは、前記第
1タンク30A中の熱媒体が所定温度(本例では、40
℃に設定)に達しておらず、この第1タンク30Aに集
熱器20で集熱した熱媒体を選択的に導くと共に、該第
1タンク30A中の熱媒体を選択的に集熱器20に送
る。
【0042】すなわち、第1ステージでは図2に示すよ
うに、給配経路40の途中の切換弁60A〜Eのうち、
切換弁60A,Dを開く一方、切換弁60B,C,Eを
図中で黒塗りで示す如く閉じればよい。すると熱媒体
は、図中で破線矢印で示す如く、集熱器20全体と第1
タンク30Aとの間を循環する。この時、集熱パネル2
0A側のサーモスタット90Aがその作動設定温度であ
る30℃になると循環ポンプ70の稼動を開始させる。
【0043】前記第1ステージでは、例えば朝等の日照
不足の時間帯等に、第1タンク30A(低温側)の熱媒
体のみを集熱器20に送って、かかる低温側の熱媒体を
ある程度温め、貯留槽30全体の温度レベルを上げるこ
とができる。また、このように第1タンク30A(低温
側)の熱媒体を集熱器20に送った方が、集熱器20に
おける集熱効率は向上する。従って、曇り等の日照量が
不十分な日でも熱媒体の温度を上昇させることができ
る。
【0044】第1ステージにおける第3タンク30C
(高温側)の熱媒体は、第1タンク30A(低温側)の
熱媒体とは混合しないために熱エネルギーが不当に損失
することがなく、高温状態が維持されたままで使用に供
することができる。しかも、高温側の熱媒体は、前記の
如く日照不十分な際の集熱効率の低い集熱器20へ送ら
れないため、循環により却って熱エネルギーが損失する
という事態も防止することができる。
【0045】そして、集熱器20による集熱作用により
第1タンク30A側の熱媒体が所定温度である40℃に
達した際には、前記切換弁60A〜Eの自動或は手動に
よる調節によって、次の第2ステージへと切り換える。
第1タンク30A側の熱媒体の温度測定は、送入管41
途中の温度計80Aにより目測すればよい。具体的に
は、温度計80Aの目盛りが45℃位を指した際には、
第1タンク30A側の熱媒体の温度はほぼ40℃位にな
ると言える。なお、第2ステージは昼頃等の日照量の十
分な時間帯を想定している。
【0046】このように第1タンク30A側の熱媒体の
温度が40℃に達した第2ステージでは、最高温側の第
3タンク30Cに集熱器20で集熱した熱媒体を選択的
に導くと共に、該第3タンク30Cから第1タンク30
Aまで順番に連結管42A,Bを介して熱媒体を移送
し、第1タンク30A中の熱媒体を集熱器20に選択的
に送る。
【0047】すなわち、第2ステーでは図3に示すよう
に、給配経路40の途中の切換弁60A〜Dのうち、切
換弁60B,Dを開く一方、切換弁60A,C,Eを図
中で黒塗りで示す如く閉じればよい。すると、熱媒体
は、図中で破線矢印で示す如く、集熱器20→第3タン
ク30C→第2タンク30B→第1タンク30A→集熱
器20という方向に循環する。
【0048】それにより、前記第2ステージにおいて
は、第3タンク30Cから順次低温側のタンクへ、しか
も高温側のタンク内にて一番温度の低い低所から次の低
温側のタンク内において一番温度の高い高所へと、順番
に熱媒体は細かな温度レベル段階を経て集熱器20へ送
られる。従って、かかる熱媒体の循環の際の熱エネルギ
ーの損失を最小限に抑えることができ、太陽熱を最大限
に利用することができる。
【0049】また、第2ステージの際に、連結管42A
途中のサーモスタット90Cがそのスイッチング操作温
度である45℃になると、かかるサーモスタット90C
の自動切り換えにより、一方のサーモスタット90Aは
OFFになる一方、他方のサーモスタット90BはON
となり、循環ポンプ70の稼動は一時的に停止する。続
いて、ON状態にあるサーモスタット90Bがその作動
設定温度である50℃になると循環ポンプ70は再び稼
動する。
【0050】太陽の運行に伴い次第に日照量が減ると、
前記各サーモスタット90A〜Cによる制御により 循
環ポンプ70は稼動を停止する。このように循環ポンプ
70を、集熱器20側の温度に基づき駆動制御すべく構
成したから、貯留槽30中の熱媒体を集熱器20側へ送
ると、却って熱エネルギーの損失が増えるような例えば
日没後等の日照量が無くなった時点にて、熱媒体の循環
を停止させることができ、蓄熱量の減少を抑えることが
できる。
【0051】また、前述したように貯留槽30が複数の
タンク30A〜Cから構成されるため、各タンク30A
〜C毎の容量は規格化されていても、各タンク30A〜
Cの数を増加させたり、減少させたりすることにより、
容易に大容量化を図ることができ、また設置スペースも
1箇所にまとまって採る必要はなく、設置スペースを各
タンク30A〜C毎に数か所に適宜分断することができ
る。
【0052】前記貯留槽30における蓄熱量を増加させ
たり、減少させたりするには、第3タンク30Cから低
温側の何れかのタンクまでのタンク数で決めればよい。
例えば、天気が朝から曇であり、日照量が一日中不十分
と予想される日には、3つのタンク30A〜Cを総て太
陽熱のみで40℃に上げるのは一般に困難であるため、
最低温側である第1タンク30Aを除いた第2タンク3
0B及び第3タンク30Cにて、前述したような第1,
2ステージの循環系を考えることもできる。これについ
ては、図4及び図5に基づいて以下に述べる。
【0053】先ず、太陽熱利用蓄熱装置10を稼動し始
める第1ステージでは、図4に示すように、給配経路4
0の途中の切換弁60A〜Eのうち、切換弁60A,C
を開く一方、切換弁60B,D,Eを図中で黒塗りで示
す如く閉じればよい。すると熱媒体は、図中で破線矢印
で示す如く、集熱器20から第2タンク30Bへ送入さ
れ、該第2タンク30Bから再び集熱器20へ送出され
るように循環する。そして、集熱器20による集熱作用
により第2タンク30B側の熱媒体が所定温度である4
0℃に達した際には、前記切換弁60A〜Eの自動或は
手動による調節によって、次の第2ステージへと切り換
える。
【0054】次の第2ステーでは、図5に示すように、
給配経路40の途中の切換弁60A〜Dのうち、切換弁
60B,Cを開く一方、切換弁60A,D,Eを図中で
黒塗りで示す如く閉じればよい。すると、熱媒体は、図
中で破線矢印で示す如く、集熱器20→第3タンク30
C→第2タンク30B→集熱器20という方向に循環す
る。なお、このように第1タンク30Aを除いた循環系
でも、前述した総てのタンク30A〜Cを含む循環系と
同様に、循環ポンプ70の稼動開始・停止は各サーモス
タット90A〜Cによる制御されるが、重複した説明は
省略する。
【0055】図6は、本発明に係る太陽熱利用蓄熱装置
の第2実施例を示している。本実施例に係る太陽熱利用
蓄熱装置10aは、第1実施例に係る太陽熱利用蓄熱装
置10とほぼ同様に、集熱器20と、貯留槽30と、前
記集熱器20と貯留槽30とを相互に連通する給配経路
40とを具備して成るが、次の点で異なる。すなわち、
集熱器20は2つの集熱パネル20A,Bから構成され
ており、また、貯留槽30は最低温タンク30Aと最高
温タンク30Cの2つのタンクから構成され、更に各タ
ンク30A,Bは2つの分割タンクを組合わせて成るも
のである。
【0056】このように前記太陽熱利用蓄熱装置の具体
的な構成は、必要とする集熱量やシステムの規模等に応
じて種々考えられるものであり、集熱器20や貯留槽3
0の具体的な構成は、図示した各実施例に限定されるも
のではなく、また、給配経路40や、切換弁60A,6
0B及び循環ポンプ70等も、熱媒体を前述したように
所定方向に循環させるべく適宜配設すればよい。なお、
第1実施例と同種の部位については、同一符号を付し、
重複した説明は省略する。
【0057】図7は、本発明に係る給湯システムの実施
例を示している。図示したように給湯システム100
は、前記各実施例に係る太陽熱利用蓄熱装置10,10
aと、一方の太陽熱利用蓄熱装置10から送られる熱媒
体を所定温度まで最終的に加熱する補助熱源91と、該
補助熱源91により加熱された熱媒体を所定量貯留する
貯留タンク93と、熱媒体を実際の使用に供する給湯装
置92とを具備して成る。これらの構成要素は、ポンプ
120を含む配管110を介して、図示したように連通
接続されている。
【0058】更に詳しく言えば、一方の太陽熱利用蓄熱
装置10の第3タンク30Cから延びる排出管52は、
補助熱源91に接続されており、他方の太陽熱利用蓄熱
装置10aの第3タンク30Cから延びる排出管52
は、給湯装置92へ直接的に接続されている。なお、図
示省略したが、一方の太陽熱利用蓄熱装置10と他方の
太陽熱利用蓄熱装置10aとを、互いにバイパス管等に
よって連通接続させてもよい。また、夏場において、例
えば他方の太陽熱利用蓄熱装置10aが必要のない時等
には、一方の太陽熱利用蓄熱装置10のみを使用すべく
制御することができるようになっているここで補助熱源
91とは、具体的には通常ボイラーの他、電力ヒーポン
給湯器、或は電力湯沸器等である。また、貯留タンク9
3は、具体的には単なる保温構造のものから、深夜電力
を利用する電熱器を備えた蓄熱型のものまで種々考えら
れる。なお、貯留タンク93の容量はシステム100の
規模により決定すればよい。また、給湯装置92とは、
最終的に湯を出力するものであれば何でもよく、例えば
浴槽の蛇口やシャワー等が該当する。
【0059】以上のような給湯システム100によれ
ば、太陽熱利用蓄熱装置10の貯湯槽30内に蓄えられ
た温湯は、補助熱源91に送られて所定温度まで最終加
熱された後、必要に応じて給湯装置92により適宜使用
に供される。また、太陽熱利用蓄熱装置10aの貯湯槽
30内に蓄えられた温湯は、直接的に必要に応じて給湯
装置92に送られて、そのまま使用に供される。
【0060】この場合、各太陽熱利用蓄熱装置10,1
0aの働きによって、太陽熱を無駄なく効率良く吸収で
きて十分に活用できるため、補助熱源91の稼動を極力
抑えることが可能となり、しかも、補助熱源91の設備
容量の小型化も可能となる。従って、前記給湯システム
100によれば、省エネルギー、省資源及び環境のクリ
ーン化を大幅に推進することができる。
【0061】なお、本発明に係る太陽熱利用蓄熱装置、
及び該装置を含む給湯システムは、前記実施例において
図示した具体的構成に限定されるものではない。
【0062】
【発明の効果】本発明に係る太陽熱利用蓄熱装置によれ
ば、最低温側の熱媒体と最高温側の熱媒体との直接的な
接触をなるべく回避することで、熱エネルギーの損失を
最小限に抑えることができる共に、最低温側の熱媒体を
集熱器に送ることで、太陽熱を最大限に利用することが
できる。特に、曇り等の日照量が不十分な日でも熱媒体
の温度を上昇させることができ、また、低水温期の混合
水温を上昇させることができ、省エネルギー、省資源を
大幅に推進することが可能となる。しかも、貯湯槽の大
容量化が容易であると共に、設置スペースを数か所に分
断することもでき、業務用にも十分に対応することがで
きる。
【0063】また、本発明に係る給湯システムによれ
ば、前記太陽熱利用蓄熱装置の働きによって、無駄なく
効率良く吸収された太陽熱を十分に活用できるため、補
助熱源の稼動を極力抑えることが可能であり、補助熱源
の設備容量を小型化することも可能であるため、より一
層と現実的に、省エネルギー、省資源及び環境のクリー
ン化を大幅に推進することができる。また、地球温暖化
防止にも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る太陽熱利用蓄熱装置
を概略的に示した構成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る太陽熱利用蓄熱装置
の作用を説明するための構成図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る太陽熱利用蓄熱装置
の作用を説明するための構成図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る太陽熱利用蓄熱装置
の作用を説明するための構成図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る太陽熱利用蓄熱装置
の作用を説明するための構成図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る太陽熱利用蓄熱装置
を概略的に示した構成図である。
【図7】本発明の一実施例に係る給湯システムを概略的
に示した構成図である。
【図8】従来のソーラーシステムを概略的に示した構成
図である。
【符号の説明】
10,10a…太陽熱利用蓄熱装置 20…集熱器 30…貯留槽 30A…第1タンク(最低温タンク) 30B…第2タンク 30C…第3タンク(最高温タンク) 40…給配経路 45…逆止弁 60A〜E…切換弁 70…循環ポンプ 91…補助熱源 92…給湯装置 93…貯湯タンク 100…給湯システム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽熱を吸収する集熱器と、該集熱器によ
    り集熱された熱媒体を蓄える貯留槽と、前記集熱器と貯
    留槽とを相互に連通して熱媒体を所定方向に循環させる
    給配経路とを具備して成る太陽熱利用蓄熱装置であっ
    て、 前記貯留槽を、温度レベルの異なる熱媒体をそれぞれに
    蓄える複数のタンクから構成し、 各タンクのうち最も温度レベルの低いタンクを最低温タ
    ンクとし、該最低温タンクの低所に、外部から集熱前の
    熱媒体を供給する供給管を接続する一方、 各タンクのうち最も温度レベルの高いタンクを最高温タ
    ンクとし、該最高温タンクの高所に、外部へ集熱後の熱
    媒体を排出する排出管を接続し、 前記給配経路を、前記集熱器で集熱した熱媒体を各タン
    クに導く送入管と、高温側のタンクの低所から低温側の
    タンクの高所へと順次接続する連結管と、各タンク内の
    熱媒体を前記集熱器へ送る送出管とから構成したことを
    特徴とする太陽熱利用蓄熱装置。
  2. 【請求項2】前記貯留槽における最高温タンク以外の何
    れか1のタンク側の熱媒体が所定温度に達しない第1ス
    テージでは、前記1のタンクに集熱器で集熱した熱媒体
    を選択的に導くと共に、該1のタンク中の熱媒体を選択
    的に集熱器に送る一方、 前記1のタンク側の熱媒体が所定温度に達した第2ステ
    ージでは、前記最高温タンクに集熱器で集熱した熱媒体
    を選択的に導くと共に、該最高温タンクから前記1のタ
    ンクまで順番に前記連結管を介して熱媒体を移送し、前
    記1のタンク中の熱媒体を集熱器に選択的に送るべく、
    前記給配経路の途中に、熱媒体の循環方向を制御する切
    換弁を設けたことを特徴とする請求項1記載の太陽熱利
    用蓄熱装置。
  3. 【請求項3】前記給配経路の途中に、熱媒体を強制的に
    循環させる循環ポンプを設け、該循環ポンプを前記集熱
    器側の温度に基づき駆動制御すべく構成したことを特徴
    とする請求項1または2記載の太陽熱利用蓄熱装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の太陽熱利用蓄
    熱装置と、 前記太陽熱利用蓄熱装置の最高温タンクから排出管を介
    して送られる熱媒体を所定温度まで最終的に加熱する補
    助熱源と、 前記補助熱源により加熱された熱媒体を使用に供する給
    湯装置とを具備して成る給湯システム。
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